このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
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「進撃の巨人」もし壁外の技術を知っているオリキャラが一人混じったら
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- 1 : 2019/01/14(月) 00:39:57 :
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どうも、初登校の0827です。
とりあえず進撃の巨人を読んでいたら思いついた設定です。
生温かい目で見てくれると嬉しいですm(._.)m
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- 3 : 2019/01/14(月) 00:47:19 :
あの日の前の晩。父さんが話してくれた。
それは僕が一番気になっていた事だった。
どうしてこの技術を教えてはいけないのか。どうして《外》の事を発信しないのか。
今までは教えてはくれなかったが父さんは昔話をするように話した。
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- 4 : 2019/01/14(月) 10:05:53 :
神は世界を作り、命を作った。
命は進化し、生物としての本能だけでなく理性を身につけた。
神はそれを喜んだ。しかし、理性を身につけた《人間》に大地の悪魔がつけこんだ
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- 5 : 2019/01/14(月) 10:33:23 :
一人の《人間》は悪魔と契約した。そして大きな力を手に入れた。
その力を使い一人の《人間》は争いを終わらせた。
力を使い、歓喜する人間を見た神はいつか人間はその力で破滅すると察した。
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- 6 : 2019/01/14(月) 10:47:34 :
破滅するのは父さん曰く当たり前だそうだ。進化の過程の最後は《死》だから。
しかし神は自分で生み出した命を壊すのを躊躇った。世界の命は自分の子の様な物だから。
神は自分の力の一部を《天の使い》に託し、別の人間に渡した。
世界が破滅すると分かったとき…もしくは歴史が歪んだ時。
力を使い、世界を一度壊す。
そうすれば悪魔の力もろとも世界は破壊され、神による世界創造がもう一度行われる。
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- 7 : 2019/01/14(月) 10:50:07 :
しかし、その時が来るまではあくまで観測者としている事。世界の真実や歴史の真実に気づいたとしても傍観に徹する。
その破壊と観測の使命を託された人間の末裔……
それが僕と父さんらしい。僕の祖父はもう物心つく頃に死んだ。
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- 8 : 2019/01/14(月) 10:59:08 :
父さんの話が終わり、山ほどあった聞きたい事を言おうとした。
けれど、僕は不意の頭痛に倒れた。倒れる前、父さんはそれを分かっていた様な目をして僕を見ていた。
目が覚めた時、僕は机に突っ伏していた。顔を上げるともう昼だった。
僕は父さんを探して町中を走り回った。
見つからないと焦りが深くなり、泣きそうになった。
その時、落雷の様な音が周りに響き渡った。
自分がいた場所が影になっていた。顔を上に上げるとそこには50メートルの壁を覗き込む10メートルぐらいの筋肉剥き出しの大きな顔が。
そこからは余り覚えていない。
気づいた時は船の上にいた。僕は父さんが置いていた置き手紙とあるモノを抱きしめて縮こまっていた。
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- 9 : 2019/01/15(火) 13:29:41 :
そして横から大きな声が聞こえた。
「駆逐してやる!……一匹っ…残らず!」
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- 10 : 2019/01/15(火) 13:53:24 :
その後は流されるままに僕の故郷…シガンシナ区の人間は例外無く開拓地で働かされる事になった。
父さんは行方不明になった。
そして、開拓地で三度目の冬が過ぎた頃。12歳の僕達に選択が与えられた。
兵士になるか技術班としての開発者になるか。
僕は兵士を選んだ。故郷を取り返そうとか、巨人を駆逐するだとか復讐の様なものじゃない。
あの時の巨人…《超大型巨人》。そしてそれと一緒に現れた《鎧の巨人》。
今まで現れたことの無いその巨人を直に見て何となく僕は子供なりに察した。
僕の一族の使命を果たすのはこの僕だと。
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- 11 : 2019/01/15(火) 16:41:29 :
- 上から目線ですいませんがちょっとだけ見にくいので間をもうちょい
開けるといいと思います体調に気をつけて
頑張って下さい!
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- 12 : 2019/01/16(水) 00:36:07 :
ただ……あの時、頭痛で倒れそうになった時。頭に映ったモノはなんだったんだろう…?何かが見えた事は感覚としてあるがそれがなんだったのかは思い出せない。
訓練兵としてこれから三年過ごすことになる兵舎への馬車が揺れる中、僕はどこかボンヤリしていた。
そうそう、それと変わったことがもう一つ。あの日、頭痛で倒れて以来、僕の右眼の色が変わった。
とても奇妙な色だった。赤色の様で紫の様でもある。
この色は確か父さんから教えてもらった様な…確か…《マゼンタ》。
元々赤かった左目に右目がマゼンタ…最初は目立つから心地よく思わなかったが今はもう慣れた。
馬車の揺れが収まった。目の前には同じ様な馬車が数台止まっていた、そして大きな兵舎が建っていた。
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- 13 : 2019/01/16(水) 00:45:08 :
馬車から降りて周りの人を見回す。かなりその反応は分かれていた。
やっと着いたー、だりーと言いながら笑っているやつ。渋々兵士になったのか面倒くさそうな顔をしているやつ。
そして、そんな奴らとは一際違う目付きをしているやつ。
自分が乗った馬車には《ウォールマリア》の子供達が纏められていた様で、全員が鋭いものを放っていた。
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- 14 : 2019/01/16(水) 00:59:59 :
「…ん?」
そんな中、僕は一人だけオドオドしている女の子に気がついた。同じ馬車にいたのだろうが僕は馬車に酔っていたため他の人の顔など気にしていなかった。
その女の子は同じ馬車の連中のピリピリとしたその雰囲気に気圧されている様にも見えた。
金髪に青い目の女の子。僕は何故かその子が気になって近づいた。
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- 15 : 2019/01/17(木) 01:04:42 :
「大丈夫?」
「え…!あ、うん…」
「……顔色悪いよ?君も酔ったの?」
「えっと…そういうわけじゃないけど…」
「…?そう…じゃあ、お互いこれから頑張ろう」
全く、なんでこんな事を言ったのか。
「あ、待って…!」
少女の手と僕の手が一瞬だけ触れた。
ビリッ!
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- 16 : 2019/01/17(木) 01:25:56 :
「「!?」」
なんだーー?
『ーーさんお久しぶりでーー」
『ーーちらも元気ーー……」
『息子のーーーです』
『………?』
『………!』ジーッ
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- 17 : 2019/01/17(木) 01:49:17 :
走り回る僕らしき子供と金髪の小さな女の子。
色んな映像、記憶が逆流する。
「………」ジーッ
「………」ジーッ
訓練教官a「おーい、そこの二人ー早く兵舎に行けー」
「……」「……」
お互いに今見たらものが何なのか分からなかった。僕も横にいる彼女も兵舎に歩きながら何も考えずボーッと歩いた。
だから、思わずポツリと呟いてしまった。
「……ヒストリア…」
ヒストリア「……!」
まずい、と口を手で抑えたけどもう手遅れだった。
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