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メガネ兵長! 〜エピソード:クリスタ

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  1. 1 : : 2013/10/08(火) 23:56:42
    初めましての方へ
    こちらは「兵長とメガネ」の後日談第3弾です
    前作を読んでいなくても「兵長が老眼になってしまった」という設定さえ了承していただければお楽しみいただけるハズです

    そして以前からお付き合いくださっている方へ
    お久しぶりです… とか前書きはもういいすね!さっさと始めちまいましょう!!

    『エピソード:クリスタ』すたーっと!
  2. 2 : : 2013/10/09(水) 00:00:33
    待ってました!!
  3. 3 : : 2013/10/09(水) 00:14:24

    ー調査兵団書庫ー

    ぐぎゅるるるるる〜っ

    サシャ「〜〜〜ッ!!」

    クリスタ「どうしたの、サシャ?」

    サシャ「…く」(も、もう限界やし…)

    クリスタ「…もしかして、おなかすいたの?」

    ぐぎゅるるるるるるるるるる〜〜〜〜〜〜っっ

    サシャ「…!」

       「す、すみません、ちょっと抜けます!!」

    クリスタ「え、でも…」

        「書庫の当番は1組2人制なんだから、誰か来て一人いないってわかったら懲罰の対象になっちゃうよ?」

    サシャ「すぐに戻ってきますから!」

       (しかも食料庫は書庫の真下やし!!)

       「ほんとに少しの間ですから、よろしくお願いします!」

    クリスタ「…もう、サシャったら、」

        「訓練兵のころからちっとも変わらないんだから…」

        「今度だけだよ?」

    サシャ(…!!)

       「さすが、女神ぃ〜〜〜ッ!!!」

       「このご恩は必ずお返ししますから!ではっ」

    ガラッ
    バタンッ
    ズダダダダダダダ…

    クリスタ「はぁ…」


  4. 4 : : 2013/10/09(水) 00:15:27
    類人猿さん
    お待たせしましたw
  5. 5 : : 2013/10/09(水) 00:39:40

    クリスタ(それにしても、兵服着たままだと作業しにくいな…)

        (いいよね、脱いじゃっても)ぬぎぬぎ



    がちゃ…ばたん

    クリスタ(あれ?サシャ…?)

        (本当に戻ってくるの早かったな)クルッ

        (…へっ!!?)

        「…あッ!!」

        「リ、リヴァイ兵長!」ビッシー(敬礼)

    リヴァイ「…」

        「おい、おまえ」

        「兵団服はどうした」

    クリスタ「え、えっと、」あわあわ

        「実は一番小さいSサイズが、ぶかぶかで…」ごにょごにょ

        「特注で作ってもらってるんですけど、私の分だけまだできてなくて…」しどろもどろ

        「普段は仮の兵団服を着てて、でもここでの作業をするのに動きづらくて…」がたがた

        「さっきちょうど脱いでしまって…その、そこのイスにかけてあるんですけど…」ぶるぶる

        (こ、こわい…)

        (どうしよう、怒られちゃう…)

    リヴァイ「…」

        「104期の新兵か」

        (こんなチビが…?)

        「…そういうことなら、まあ仕方ない」

    クリスタ「…」

        (お咎めはないのかな…?)


  6. 6 : : 2013/10/09(水) 00:53:06
    楽しみに待ってました。
  7. 7 : : 2013/10/09(水) 01:02:18

    クリスタ「え…っと、」

        「貸出ですか?それとも、返却ですか?」

    リヴァイ「…」

        「俺は読書に興じるような趣味はねえ」

    クリスタ「はぁ…」

        (じゃあ何しにきたんだろ…?)

    リヴァイ(…)

        「…資料を探しているんだが」

        「…いや、やっぱりいい」

    クリスタ「いえ、お手伝いさせてください!」

        「そのための書庫係ですから」

    リヴァイ「…ちっ」

    クリスタ(ひ…っ!!)

        (手伝うって言っただけなのに、な、なんで舌打ちされたの!?)ビクビク

    リヴァイ「巨人の生態資料欄はどこだ」

        「場所だけ教えてもらえれば後は俺がやる」

    クリスタ「…それなら、壁側の一番奥の棚です」

    リヴァイ「…わかった」

    カツカツカツ…



    リヴァイ(…言えるわけがねえ)

        ("こんなタイトル"の本を探してる、とか…)

        (…しかも、あんな幼児みてえな新兵に)



        (…)

        (くそ…っ)

        (この本が役に立たなかったらまじであのクソメガネの野郎、削いでやる…ッ)


  8. 8 : : 2013/10/09(水) 01:04:01
    >>6
    ありがとうございます!
    期待を裏切らないようにがんばります
  9. 9 : : 2013/10/09(水) 01:33:18



    ーーー
    ーー


    クリスタ(サシャ、遅いな…)

        「はぁ…」



        (…リヴァイ兵長、)

        (まだ探してる資料が見つからないのかな)

        (やっぱり、お手伝いした方がいいのかも)

        (…でも、さっき邪魔そうにされちゃったし、また舌打ちされたりしないかなぁ)

        (…こわいなあ) 

    ーーー
    ーー


    リヴァイ「…」

        (あった…)パラ…



        (…メガネがないと読めねえ)スチャ
         ※注:兵団服の胸ポケットから取り出しました。
        
    クリスタ「あのっ!!リヴァイ兵長!!!」

    リヴァイ「ビクーーーッ!!!!!」バサバサッ

    クリスタ(わ!リヴァイ兵長がメガネかけてる!!)

        (ジャンが言ってこと、本当だったんだ…)

    リヴァイ「…てめえ びっくりしたじゃねえか」イライラ

        (びっくりしすぎて資料落としちまった…)

    クリスタ「ご、ごめんなさい…!」

        (ど、どうしよう… やっぱり怒らせちゃった…)

        「でも、やっぱりお手伝いさせてもらおうかと思って…」

        「私が拾いますから…!」パサ…

    リヴァイ「あ、てめっ!!!」

    クリスタ「この本ですか?お探しになっていた…」

        「『巨人の謎に迫るシリーズ うなじの削ぎ方四十八手』…」


  10. 10 : : 2013/10/09(水) 01:35:28
    修正
    (ジャンが言ってたこと、本当だったんだ…)

    続きはまた今度!
  11. 11 : : 2013/10/09(水) 23:24:37
    楽しみ!
  12. 12 : : 2013/10/10(木) 00:28:51
    のりピクミンさん
    ありがとーございます!

  13. 13 : : 2013/10/10(木) 05:02:42

    リヴァイ(…くっそ!!見られた!!!)

        (どうする、どうすればいい、俺!?)



    クリスタ「…」

    リヴァイ(まずい!)

        (絶句してやがるじゃねえか!)

        (と、とりあえず何か言わねえと!!)



        「…ち、違うんだ、」

        「これは、その、アレだ、アレ…」

        「……」



    クリスタ「…たら………れ…すか…」

    リヴァイ「なんだ?」

        「聞こえねえ、もっとでかい声で言え」

    クリスタ「…!」ギュッ

        「どうしたら!」

        「リヴァイ兵長みたいに戦えるようになれますか!!?」

    リヴァイ「…なに?」

        (本のタイトルを完全に無視してやがる?)


  14. 14 : : 2013/10/10(木) 05:25:22

    クリスタ「…わたし、」

        「今期の訓練兵団の最終成績で10番だったんです」

    リヴァイ「…あぁ?」

        

    クリスタ「…でも、そんなわけないんです」

        「私が10位以内のハズがない…」

        「誰に聞いたって今期の10位以内には…」

        (ユミル…)

        (あなたこそ、ふさわしい…)



    リヴァイ「…」

        「なにがあったか知らねえが…」

        「おまえには選ぶ権利があったんだろ?」

        「…にも関わらず、おまえはここに自分の意志でやってきた」
        「それも、てめえみたいなチビが、だ」

    クリスタ「…」

    リヴァイ「てめえは何がしてえんだ」

        「この調査兵団で」 

    クリスタ「わ、わたしは…っ!!」


  15. 15 : : 2013/10/10(木) 05:55:06

    クリスタ「その…」

        (わたしがココでしたいこと…)

        「それは…」

    リヴァイ「オイ、さっさと答えろチビ助…」

        「おまえは何がしたいんだよ」

    クリスタ「わたしは…」

        「調査兵団の兵士として戦って…」

        「そして…」

        「誰かの役に立って…」



        (それで、死ねたら…)



    リヴァイ「てめえ…」

        「死ぬぞ」


  16. 16 : : 2013/10/10(木) 05:59:56

    ーーー
    ーー


    クリスタ「…え?」

    リヴァイ「おまえは、俺のように戦いたいと言ったな」

        「それは巨人を殺して殺しまくるっつーことだ」

        「そうすりゃいつかは巨人を駆逐する日がくるかもしれねえからな」



        「…だが、てめえは誰かの役に立ちたいとも言う」

        「てめえみたいな、巨人を殺しながらも誰かを助けたいなんて甘っちょろいこと言ってる身の程知らずの新兵は、たいてい最初の遠征で命を落とすことになるんだよ」

    クリスタ「…」

    リヴァイ「新兵にとって最初の遠征なんざな、行って帰ってこれれば上出来中の上出来だ」

        「なのに、己の力量をわきまえねえで、誰かの役に立とうなんて考えながら壁の外に出られちゃあ、こっちが迷惑なんだよ」

        「そんなヤツは、まず、死ぬからな」

    クリスタ「わ、わたし…」

        「そんなつもりじゃ…」


  17. 17 : : 2013/10/10(木) 06:05:31
    リヴァイがかっこいいし、
    可愛いし…!
  18. 18 : : 2013/10/10(木) 06:22:11

    リヴァイ「ああ」

        「誰だって死ぬために壁の外に出るわけじゃねえ…」

        「でもな、てめえが言ってるのはそういうことだ」

    クリスタ「わ…たしは、ただ…」

        「ただ…」

        「ご、ごめん、なさ…っ」ふるっ



    リヴァイ「…」

        「まあ…」

        「精々、今度の壁外遠征で死なねえことだ」

        「そして、自分の役割に徹底しろ」

        「そうすりゃあ、いつかおまえのなりたいっつう調査兵団の兵士に、少しは近づけんだろ」



        「…チビだからって」

        「巨人と渡り合えねえわけじゃねえからな」


        
  19. 19 : : 2013/10/10(木) 06:23:25
    アロマさん
    コメ感謝!メガネ兵長の真骨頂です!!w
  20. 20 : : 2013/10/10(木) 06:45:38

    クリスタ「リヴァイ兵長…」

        「ありがとうございます」



        「リヴァイ兵長は、やっぱり、すごいです…」

    リヴァイ「…あぁ?」

    クリスタ「それでも、やっぱり、私は兵長のように勇敢に戦いたいです」

        「今はまだ無理でも…」

        「私はここで最善を尽くしたいんです」

        「だって私は調査兵団を選んだんですから」



    リヴァイ(ほう… 悪くない…)

        「そうか」

        「まだ、名前を聞いていなかったな」

    クリスタ「あ…、」

        「クリスタ・レンズです!」

    リヴァイ「クリスタか」

        (チビのくせに肝だけは座ってるな…)

        「覚えておこう」

    クリスタ「あ、ありがとうございます!!」


  21. 21 : : 2013/10/10(木) 07:00:18

    ーーー
    ーー


    クリスタ「…あっ!」ハッ

        「ごめんなさい、資料を探しているところをお邪魔してしまって…!」

        「この本、貸出されるんですよね?」

    リヴァイ「!!!」

        (わ、忘れてた…っ!!)

        「い、いや、それは…」

    クリスタ「それにしても… 私も兵長を見習わなくっちゃ…」

        「巨人のうなじの削ぎ方、48通りもあるなんて、私、知りませんでした!!」

        「リヴァイ兵長は勉強熱心なんですね!」

    リヴァイ(クソ…ッ)

        (なんてこっぱずかしいタイトルの本なんだ!!!)

        (ハンジの野郎、まじで切り刻んでやる…っ!!!)

        「チ…ッ!!!」

    クリスタ(えええっ!?また舌打ち!?)

        「ご、ごめんなさい!」

        「私、また、何か気に障ること言いました!!?」



    リヴァイ「いや…」イライラ

        「いいからさっさと貸出の手続きをしてくれ…」ハァ

    クリスタ「は、はい…」


  22. 22 : : 2013/10/10(木) 07:24:16

    ーーー
    ーー




    クリスタ「ええと…」

        「それじゃあ、貸出者名簿のこの欄に署名をしてください」

    リヴァイ「ああ」サラサラ

    クリスタ(…)

        (兵長が、メガネかあ…)まじまじ

    リヴァイ「あ?」

    クリスタ「い、いえ!!」

        「なんでもないです!」

        (や、やっぱり怖い…)

    リヴァイ「…ふん」

        「じゃあ、もう行くぞ」

    クリスタ「はい…」

    カツカツカツ…

    クリスタ(…あ、そうだ!!)

        「あ、あのっ!!」

    リヴァイ「…なんだ」

    クリスタ「あの… エレンは、元気にしてますか…?」

    リヴァイ「ああ、」

        「あいつなら特に問題はない」

    クリスタ「そう、ですか… よかった…」ほっ

    リヴァイ「…」

        (今のところは、な…)




  23. 23 : : 2013/10/10(木) 07:37:40

    クリスタ「あの、エレンに無理だけはしないようにって、伝えてもらえませんか?」

        「私が言ったって聞いてはくれないんでしょうけど、いつも、後先考えないで突っ走っちゃうところがあるから…」

    リヴァイ「…わかった」

    クリスタ「引き止めてしまって申し訳ありませんでした」

    リヴァイ「いや…」

        「じゃあな」

    がちゃ

    ばたん…





    ーーー
    ーー


    クリスタ「怖いけど…」

        「やっぱり、かっこいいな、リヴァイ兵長…」





        「リヴァイ兵長…」

        「あなたのように勇敢に戦えたら…」

        (そうして、死ねたなら…)

        

        「…なんて、」

        「ごめんなさい…」



    ーおしまいー
  24. 24 : : 2013/10/10(木) 07:53:53

    ーおまけー

    がちゃ

    ばたん…

    カツカツカツ…

    リヴァイ(あ、貸出したってことは返却しにこないといけねえのか… くそ…っ)

    タッタッタッタッタッ…

    サシャ(ちょっとゆっくりし過ぎてしもたやろか…)もぐもぐ

       (でもクリスタの分もたっぷりとお土産(干した桃)を確保してきたし!!)もぐもぐ…



    バッタリ

    リヴァイ「ん?」

    サシャ「はっ!!!」

       (リ、リヴァイ兵長!!?)

       (な、なんて強敵…っ!)

    リヴァイ「オイ、おまえ、廊下は走るんじゃ…」

        「…っ!!」
        
        「てめえ口ん中、何入れてやがる…?」ゴゴゴゴゴ

    サシャ「はぐあああっ!!」

    リヴァイ「…おとなしくしろ」

        「そうしないとてめえのうなじの肉を綺麗に削げねえだろうが…」

    サシャ「あああああああああああああああああああ………っっっ!!!!!」



    ーーー
    ーー


    クリスタ「…?」

        「サシャ…?」



    ーほんとにおしまいー
  25. 25 : : 2013/10/10(木) 08:09:39
    …はい。
    なんとか、エピソードクリスタ、なんとか… 完結いたしました…
    読んでくださったみなさま、ほんとにほんとに!ありがとうございました!!

    書き始めたときはこんなシリアスなかんじになるとは自分でも思っていなかったんですけど…(笑)
    次回は、お待ちかね(?)のミカサ編になります
    こちらもぜひぜひお楽しみに!
  26. 26 : : 2013/10/10(木) 11:37:43
    ミカサ編!?早く!!
  27. 27 : : 2013/10/10(木) 13:18:42
    リヴァイの本はどういう本だったの?!笑

    面白かったー乙です
  28. 28 : : 2013/10/10(木) 20:11:45
    面白かったです。次作も楽しみです…!
  29. 29 : : 2013/10/10(木) 20:28:29
    おつ!
  30. 30 : : 2013/10/10(木) 23:04:54
    進撃の猿人さん
    しばし…!今しばしお待ちください!!!
  31. 31 : : 2013/10/10(木) 23:06:42
    ユンジさん
    ありがとうございます!!
    これは完全なネタバレですが…w
    ミカサ編の後のエピソードで明かされる、、かもしれないですwww
  32. 32 : : 2013/10/10(木) 23:08:41
    >>28
    今回は前作より少し短めだったこともあり、満足してもらえるか少し不安だったのですが、、そう言ってもらえて安心しました!!
    ありがとうございます!
  33. 33 : : 2013/10/10(木) 23:10:04
    >>29
    次回もがんばりますので、よろしくお願いします!
  34. 34 : : 2013/10/11(金) 02:53:15
    すごい面白かったよ!!!
  35. 35 : : 2013/10/11(金) 03:34:47
    駆逐委員さん
    今回も読んでくれてありがとうっ!!
    感激です~っ!
  36. 36 : : 2013/10/11(金) 20:44:13
    わかりました、楽しみにしてますヾ(*´▽`*)ノ
  37. 37 : : 2015/09/02(水) 22:00:30
    リヴァクリがいい!!   メガネ兵長面白い

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