ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

エレヒス「リセットロード」

    • Good
    • 6

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2019/01/01(火) 05:27:38
    すっっっっっっごいお久しぶりです!!Lialです!!
    覚えてくれてる人はそんなにいない...というか知ってる人の方が少ないと思いますが、約二か月...位?ずっと書いていませんでした。

    まあ休んでた理由なのですが、まあ、本当に私の勝手でして...彼氏が遠くの方に引っ越しちゃったんですよね、高校生の私一人では会えないくらい遠くに。

    そのショックで、なんか何に対してもやる気が起きなくて...ssも全然書いてなくて...本当にすいませんでした。

    それで、途中になってる作品がたくさんあるので、その作品の設定も思い出す、というか、読み直して一から話の構成を考えなくてはいけないのでこの新しい作品を書きながら、ちまちまと読んで、思い出せたならと思います。

    あ、この作品はいつも通り現パロになります。

    原作とはだいぶ違った話になるし、少しエレン君、ヒスちゃんのキャラがブレて自分に重ねてしまうという恥ずかしい感じになるかもしれませんが、大目に見てやってください。

    それでは、2019年のLialをよろしくお願いします!

    あ、それと、あけましておめでとうございます!
    今年もよろしくお願いします!

    なんだか締まらない感じになってしまい申し訳ありません!
    ではでは!!!
  2. 2 : : 2019/01/01(火) 06:00:38
    私はどこか、期待をしていた。
    こんな日がずっと続く。

    笑って、泣いて、怒って、喧嘩して、からかって、慰め合って...。
    こんな毎日がずっと続く、そう思っていた。

    だから、こんな日が来るとは、この三年間、一度も、考えたこともなかった。

    でも、そんなわけにはいかない。

    『卒業式』

    必ず終わりは訪れる。

    中学校生活が終わりを告げる時、私は一つ決心をした。桜もまだ蕾の時、新春の花の甘い匂いがする。

    『卒業式の後、校舎裏で待ってるから、絶対来てね ヒストリア』

    私は、その手紙を、三年間の想い人、エレンの下駄箱にいれた。

    ちゃんと来てくれるかな。

    どんな顔してくるのかな。

    私がしようとしてること、鈍感なあの人でもさすがにわかるよね。

    ちゃんと言えるかな。

    そんな事をずっと考えていたら、彼はやってきた。

    顔を赤く染め、両手で固く握りこぶしを作っている。
    「な、なんだよ、こんな所に呼び出して...」

    彼の声は震えていた。
    そんな彼を見るのは初めてで、今自分が何をしようとしているのかを再認させられる。

    言え!言うんだ私!!

    三年間、何十回、何百回とシュミレーションしてきた、でも、私は本番に弱い。

    しばらく、無言の状態が続く...。

    私はその沈黙を破るように口を開く。

    「ど、どうして呼ばれたか、わかる?」

    私も、彼同様、声を震わせながら問う。

    「どうして...さぁ...」

    彼はスッと目を逸らす。

    その仕草から、やっぱり彼はここに呼ばれた理由がわかってるんだと、そう思った。

    私はもう一度覚悟を決める。

    トクン...トクン...っと心臓の音が大きくなるのがわかる。

    「なぁ...用って...」

    彼の質問に答えるのに、少し間があく。

    心臓の動きがだんだん早くなっていく。

    次第に心臓の音は大きくなって、ドクン、ドクンと早くなっていった。

    その間に私はこの三年間を振り返る。
    そして、これからも、彼の隣に居続けたい、その気持ち。

    (言え!今言わないと...!今日しかないんだから!)

    私はそう自分に言い聞かせる。

    時間が無い事はわかっていた。だからこそ早く言わなければ。

    焦る気持ちと、失敗したらという不安。

    両手でスカート握り、唇を噛みしめて、つま先に力を入れる。















    「今日で最後だから...一緒に帰ろ」

    私は...逃げてしまった。
  3. 3 : : 2019/01/01(火) 06:35:48
    一瞬目を疑いましたよ!
    朝起きてなにか更新されてないか確認したらLialさんが復活してるなんて!
    お帰りLialさーーーーーん!
    あけおめことよろーーー!!
    これからも更新頑張ってーーー!!!
  4. 4 : : 2019/01/01(火) 10:40:21
    あけおめです
    諌山先生のご結婚に続き、Lialさんがnoteに帰ってきてくださるとは…おめでたすぎる(*´з`)
    ご自身が恋愛されているとあれば、その分より深みのある作品を執筆してもらえると思うので去年に引き続き、更新を楽しみに待っています!(執筆ペースを急がせようとは思ってないのでご安心を)

  5. 5 : : 2019/01/01(火) 10:47:45
    ずっとお待ちしてました(≧∀≦)
    Lialさん おかえりなさいです。
    最近の楽しみになる物が増えました
    正月に戻ってきてくださるとは
    新年からめでたいですねぇ〜(*´-`)
  6. 6 : : 2019/01/01(火) 16:02:02
    Lialさんが休んでたのって彼氏さんと離れちゃったからなのか…
    今は遠距離恋愛なんでしょうか?
    答えにくかったらすいませんm(__)m
    応援していますので、無理のないように頑張って下さい。
  7. 7 : : 2019/01/01(火) 16:30:41
    なるほどね!取り合えず餅食ってもちつけ!(は?
  8. 8 : : 2019/01/01(火) 16:50:39
    おかえりぃーぃい!
    そしてあけおめぇー
  9. 9 : : 2019/01/01(火) 17:33:34
    おかえりなさい!
    あけおめことよろです!
    期待です!
  10. 10 : : 2019/01/01(火) 20:04:22
    >>3 名無しさん

    復活しましたよー!!(●´ω`●)
    ただいま名無しさーーーーーん!!
    はい!頑張ります!ありがとうございます(*´ω`*)

    >>4 名無しさん

    え!?諌山先生結婚したんですか!?
    知らなかったです...(-_-;)
    大した恋愛はしてませんが...ご期待に答えられるように頑張ります!(`・ω・´)

    >>5 リラルさん

    お待たせしてしまってすいません!
    ただいまです!リラルさん!
    正月に戻るというのは計画通りみたいです!(*´ω`*)

    >>6 名無しさん

    そうなのですよ...今は遠距離恋愛ですね!
    はい!頑張ります!ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>7 名無しさん

    OK!!食ってついてもちつく!(は?

    >>8 名無しさん

    ただいまーぁあ!!
    あけおめですー!(`・ω・´)

    >>9 コッペパンさん

    ただいまです!
    明けましておめでとうございます!
    今年も、何卒よろしくを...。

    期待ありがとうございます(*´ω`*)
  11. 11 : : 2019/01/01(火) 20:04:29
    皆と会う最後の日。
    朝下駄箱を見ると桜色をした一通の手紙らしきものが入っていた。

    その手紙を見た時に一瞬心臓が跳ねた感じがした。
    話には聞いた事がある。

    朝下駄箱を開けると手紙...。

    (ら、ラブレター...だよな...?)

    アニメか漫画の世界だけだと思っていたけど、現実でもする奴っていたんだな。

    そんな平然を装いながら手紙を裏返したり、360度からその手紙を念入りに見渡す。

    名前は書いていない。

    いまここで開けるべきか、それとも教室で開けるべきか...。

    教室は今皆がいるだろうし...幸い玄関は人の気配は少ししかしなかった。

    俺はそっとシールをはいで中の手紙を確認する。

    最初に飛び込んできたのは内容ではなく、名前が飛び込んできた。

    『ヒストリア』

    彼女...俺にとっては...なんというか...なんだあいつ?

    まあよくわからないけど、いつも近く、隣にいた奴だ。

    俺はそのままヒストリアの顔を少しだけ思い浮かべて、すぐに文章、内容を読む。

    『卒業式の後、校舎裏で待ってるから、絶対来てね』

    それだけかよ、そう思うと同時に深いため息が出た。

    気づかなかった。

    手紙を読み終わってからやっと気づいた。

    顔が熱く、鼓動が早い。

    女子トイレに入って学年集会で前に立たされた時と同じようなこの感覚。

    手紙をカバンの中に雑に突っ込んで、早足に教室に向かった。

    教室のドアをガラッっと開けるとヒストリアが視界に飛び込んできた。

    俺の顔を見るなりどんどん林檎みたいに顔を赤くしていった。

    なんだよその反応、今までそんな素振り一度も見せなかったじゃないか。

    俺は急いで机に座って顔を突っ伏した。

    平常心!平常心!!そう言い聞かせながら。















    卒業式が終わり、校舎裏に向かう。

    向かう途中でヒストリアとの三年間の色々な思い出を思い出しながら。

    思い出すとこっぱずかしい物も沢山あるが、嫌だと感じる物は一つもなかった。

    自然と涙が頬を伝う。

    ダメだ、こんな事じゃ。ヒストリアだってきっと...。

    そんな自問自答を繰り返してると、角を曲がればヒストリアがいると言うところまで来た。

    平常心...ポーカーフェイス...あいつの気持ちに、真剣に向き合うんだ...。

    両手を固く握りしめ、その角を曲がる。

    「な、なんだよ、こんな所に呼び出して...」

    力み過ぎたのか、逆に声が震えてなんだか締まらない感じになってしまった。死にたい。

    それからは、どれくらいたったのかわからない。

    でも、ヒストリアが最後に言った言葉は。

    「今日で最後だから...一緒に帰ろ」

    泣きそうになった。

    期待してた回答が返ってこなくて...心をえぐられたような感じがした。

    でも、何となくだけどわかる、ヒストリアは本当はこんなことを言いたいがために俺を呼んだんじゃないって...もっと大切な何か...。

    でも、今の関係を壊したくなくて...。

    俺も一緒だった、俺から言えばいいけど、もしかしたら、本当にこれだけを伝えたかったのかもしれない。

    そんな考えもあって、俺も...彼女と同様に逃げてしまった。
  12. 12 : : 2019/01/01(火) 20:22:58
    「今日で最後だから...一緒に帰ろ」

    逃げてしまった。

    言うって決めていたのに。私が臆病なせいで。

    私の悪い癖だ。今の関係が壊れるのが嫌で。

    結局なにもできなくて。時の流れに身を任せるだけで自分からは動こうとしない。

    「...うん、一緒に帰るか」

    彼は苦虫を噛みつぶしたような顔でそう答える。

    彼のそんな顔は見たくなかった。でも、これは私のせいで...。

    「うん、帰る...」

    ---
    --
    -

    彼と話すきっかけ。

    中学一年の二学期。

    中間テストが終わり、席替えの時間。

    その時に隣に来たのが彼だった。

    彼のイメージは元気で、活発な子で...元気という言葉をそのまま人間にしたような...そんな感じの笑顔の眩しいイメージがあった。

    まあ、笑顔が眩しいってだけで、そんなイケメンってわけではないけど...むしろ笑ていないときは目が鋭くて、少し強面?って言うのかな?そんな感じの顔つき。

    隣に来るなり、そんな彼は、一度も話した事のない私の目を見て、「よろしく」っと白い歯を見せて笑ってくれた。

    そんな彼の笑顔に引き込まれたんだと思う。

    私はそれからは彼に、彼だけをずっと見ていた。

    ---
    --
    -

    「エレン」

    授業中、私は隣の席のエレンに話しかける。

    もうこれは日常みたいになっている。

    私たちの席は後ろだったから、小声で話せば先生にばれない、だから、ずっと後ろで喋っていたのを覚えてる。

    「んー?」

    「エレンってさ、好きな子いる?」

    「なっ!?」

    彼は驚いた顔でこちらを振り向く。可愛い。

    つい最近まで小学生だった私たちだ。

    もちろんそういう話にすごく詳しいってわけじゃないけど、多少の興味は出てくるもの。

    それはエレンも例外ではない。

    彼は後頭部をポリポリと書きながら、少し頬を赤らめて。

    「い、いねーよ」

    可愛い。

    「へー、いないんだ」

    私はエレンの顔を見ながらニヤニヤとその反応楽しむように答える。

    私の反応を見て腹を立てたのか、彼も私に同じ質問をしてきた。

    「な、ならお前はいるのかよ!」

    「いるよ」

    「え...?」
  13. 13 : : 2019/01/01(火) 21:57:08
    うおぉぉぉ戻ってきたーーー!!!
    めっちゃ期待!!!!!!
  14. 14 : : 2019/01/01(火) 23:47:40
    おかえりなさぁぁぁい!!!
  15. 15 : : 2019/01/02(水) 01:33:05
    帰ってきてくれる信じてましたぁぁぁぁぁぁあ!!!
    期待ですぅぅぅぅぅう!!!
  16. 16 : : 2019/01/02(水) 08:11:55
    すごい!!!!!!!!
    がんばれ!!!!!!!!!!
  17. 17 : : 2019/01/02(水) 09:02:26
    待ってました 超期待!!
  18. 18 : : 2019/01/02(水) 14:54:38
    がんばばてね
  19. 19 : : 2019/01/02(水) 14:58:40
    (`・Д・!!!!!!!!
  20. 20 : : 2019/01/02(水) 21:02:40
    >>13 進撃のパンダさん

    パンダさんお久しぶりです!
    戻ってきましたよーーーー!!!
    期待ありがとうございます!!!!!

    >>14 名無しさん

    ただいまでぇぇぇす!!!

    >>15 名無しさん

    信じてくれてありがとぉぉぉぉぉぉぉお!!!
    期待もありがとぉぉぉぉぉぉお!!!

    >>16 すごいさん

    ありがとう!!!!!!!!!
    頑張る!!!!!!!!!

    >>17 Lialさん応援隊さん

    待っててくれてありがとうございます!
    超期待ありがとうございます!!(`・ω・´)

    >>18 名無しさん

    がんばばる(`・ω・´)ゞ

    >>19 名無しさん

    (; ・`д・´)
  21. 21 : : 2019/01/02(水) 21:07:02
    ※タイトル変更しました。
  22. 22 : : 2019/01/02(水) 23:33:46
    んふふ
  23. 23 : : 2019/01/02(水) 23:34:00
    いつも素晴らしい作品に尊敬と感謝の意を表します‼ところで2ヶ月間放置になってた作品は再開するのですか?してくれたらすごく嬉しいです‼

    2ヶ月間放置になっていた作品
    ・エレヒスの純愛物語#4
    ・不確かな約束
    ・英語を覚えたての俺は外国人と一緒に暮らす
    ・片想い思春期
    ・夢に出てくる少女【後日談】
    ・部屋にいた変人と恋人になった話
    ・俺の役職だけなんかおかしい!!【エレヒス 異世界物語】
    ・這い上がる
    の8作品なのですが、再開しますか?再開してくれたらすごく嬉しいです‼
    更新は自分のペースで構いませんのでご検討願いします。  
  24. 24 : : 2019/01/02(水) 23:50:17
    10円でヒスちゃんに1秒会えるとしたらいくら払いますか?
  25. 25 : : 2019/01/03(木) 00:10:48
    100億
  26. 26 : : 2019/01/03(木) 02:51:53
    >>22 名無しさん

    ぬふふ

    >>23 Lialさん応援隊さん

    おぉ!ありがとうございます!!

    再開する予定です!
    ただ、今は設定も、話がどこまで進んでいるのかも覚えていない状態ですので、読み返して、話の構成を一から考えないといけないというなんともバカな状況にありまして...すこし時間がかかってしまいます!すいません!

    >>24 名無しさん

    ヒスちゃんだけだと一時間位話したいので3600円払います!(オーバーしたら延長料金払う!)

    でも、エレヒスの二人がイチャコラしてるのを見れるのならいくらでも払います!

    >>25 名無しさん

    か、金持ちだ!!( ゚Д゚)
  27. 27 : : 2019/01/03(木) 02:52:13

    「...そっか」

    彼は少ししょげた顔で黒板の方を向き押した。

    なんでしょげた顔をしたのかは、憶測でしか言えないけど、嫉妬してくれてるのなら嬉しい。

    「うん、いるよ」

    私も黒板の方を向き直す。

    ---
    --
    -

    「腕相撲しよっか」

    「は?」

    授業中、クラスの皆が黒板をノートに写す中、私は彼にそんな提案をした。

    おかしいのは重々承知の上で言っている。だって、あのエレンが、あの活発で、休み時間の度に皆と騒ぎまわるあのエレンが、目をひん剥いて驚いているのだから。

    「私、腕っぷしにはかなり自信があるの」

    つい最近まで小学生だった私達。

    でもそんな私たちも中学一年生だ。

    次第に男と女で力の差がでてくるもの。

    なにも負けに行こうだなんて考えていない。私は負けず嫌いだから、勝算がない勝負はしない様に小学三年生のころから心得ている。

    「やらない?」

    「授業中だから...」

    「...負けるのが怖かったり?」

    「こ、怖くねぇよ!」

    少し煽るとすぐムキになっちゃうエレンの性格。

    ほんとに子供っぽくて可愛いな。

    「じゃ、やろっか」

    私は椅子を引いて、エレンの机に肘を立てる。

    「泣いても知らねぇぞ」

    「そっちこそ」

    まあ勝ったよね。

    案外余裕で。

    いやー、お父さんの筋トレの器具使わせてもらっててよかった。

    「もう一回!もう一回やるぞ!」

    どうやらエレンも負けず嫌いらしい。

    いや、違うのかな?同い年の女の子に負けたから悔しいのか。

    エレンだけじゃなくて、他の男の子も悔しい物か。

    「ふふっ...いいよ」

    ---
    --
    -
  28. 28 : : 2019/01/03(木) 02:52:17

    中学二年生の時。

    エレンとちょっとした事で喧嘩した。

    今思えば、そんなにムキになることでもなかったのに。

    「はぁ」

    ため息が漏れる。

    もうこれで何回目だろうか。

    私は心の中のモヤモヤを取るために、家とは逆方向の神社に来ていた。

    目眩がするほどの階段が目の前にある。

    私は誰かと競うわけじゃないが、全力で走って登った。

    神社は、風邪が吹き抜けて気持ちがいい。

    心の中のモヤモヤもスッキリと飛んで行った。

    「ぜぇ...はぁ...ぜぇ...はぁ...」

    違う。

    風が吹き抜けたから忘れたとかじゃない。

    第一私はそんなロマンチストじゃない。

    単純にあの階段がきつすぎただけ、本当にうざいくらい長い。くそが。

    まあ走って登ったバカな私のせいってのもあるんだけど...少しくらいは...7:3位で...7が私...。

    まあ過ぎたことを考えても仕方がないよね!

    私は大きく深呼吸をして息を整える。

    「...はぁ」

    神社の階段に腰をかけ、瞑想する。



    ...。




    ....。




    .....。




    ......。




    「うがぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

    大声をあげながら頭を両手でかきむしった。

    「うぅ...なんでエレンの事ばかり...」

    別に意識してエレンの事を思い出してたんじゃない。

    瞑想して、何も考えない様にしようとしてるのに、無意識に彼との思い出が蘇ってくる。

    「私...彼に染められちゃったな」

    なんて、大人ぶった表現をしてみたり...。

    そんな事を考えていると、ポツポツと雨が降ってきた。

    大雨になるまでに帰らないと思い、カバンを持って立ちあがり、足を前に出した時には、大粒の雨に変わり、ザーザーと音を立て始めていた。

    「帰れない...よね...」

    仕方ない。携帯で親に連絡...圏外かよ。秘境じゃないんだから。

    はぁ、だから私auじゃなくてドコモが良かったんだよね、山の上でも繋がるし。

    そんな愚痴をこぼしながら、親が見つけ出してくれることを願い、私は階段に座りなおした。

    ---
    --
    -

    よくよく考えてみた。

    家の真反対であるこの神社に探しに来ようと考えているだろうか。

    考えているわけがない。

    じゃあ自分の足で...は帰りたくない...濡れちゃう。

    で、でも、誘拐と勘違いして警察沙汰に...親も心配して。

    「い、いや!帰ろう!!これ以上親に迷惑かけれないし!!!」

    私はカバンを肩にかけて、すくっと立ち上がると同時に、当たりがピカッと光った。

    「ひっ!」

    そう、雷だ。

    私は小さい頃から雷が苦手だ。

    私は動けなくなってしまった。

    ---
    --
    -

    あれからどれくらいの時間が立っただろうか。

    辺りはもう真っ暗で何も見えなくなってしまった。

    暗闇と、雨の音と雷のせいで、私にはもう余裕が無くなっていた。

    大声で泣く余裕させなくて、ただそこにうずくまって震えることしかできなかった。

    そんな時だった。

    「何うずくまってんだよ、へそが取られるって話、迷信だろ」

    その声に反応するように、私は上を見上げた。

    「えと...雨?涙?どっち?」

    「...雨」

    「そっか」

    彼を見た時、嘘をつけるくらいの余裕ができた。

    嬉しい。まさか彼が迎えに来てくれるなんて夢にも思わなかった。

    「ほら、お前の傘」

    「ありがと...」

    「お前の親も、警察も、先生もすごい探してたぞ」

    やっぱり、警察沙汰になってたようだ。

    お父さんもお母さんも心配症だから、すぐに呼んだらしい。

    「家に帰ったらこっぴどく怒らえるんだろうな」

    「うっ...」

    彼はこんなに涙でぐちゃぐちゃになってる私に、遠慮なくひどい事を言ってくる。

    でも、そんな言葉も、すごく嬉しかった。

    私は、彼の差し出す傘を無視して、彼が差している方の傘を掴んだ。

    「いっしょに」

    「...子供だな」

    「そっちこそ」

    「...ごめん」

    彼が謝ってきた。

    理由はわかる。彼は多分、私がこんな状況になった原因を自分のせいだと思っているんだ。

    まあその通りだけどね!!

    「ゆるさない」

    「まじかー...許してくれると期待してたのに」

    この男、最低だ。

    口に出してそれを言ってくるなんて、信じられない。

    もうこれはデリカシーが無いとかそういう問題の話ではない。

    地球規模の話になってくる。

    「じゃあ、帰ろうぜ」

    「ちっ」

    「おい、なんで舌打ち...」

    「早く帰ろ、雷怖い」

    私は、エレンの持っている傘をグイっと力強く引っ張り、早足で帰った。

    「お、おい!早いって!」

    ---
    --
    -
  29. 29 : : 2019/01/03(木) 06:03:11
    んだよこれ…
    こんな朝っぱらから、こんな良いものを見せてくれるなんて…!
    尊すぎておにいさんどうにかなっちゃいそうだよ!
    好きだ!(直球)
  30. 30 : : 2019/01/03(木) 15:11:45
    久しぶりに来たら投稿再開してた‼

    期待デスマッチ(~ヒスちゃんを賭けた闘い~パンツァー隊vsエレン)
    2秒で負けましたww
  31. 31 : : 2019/01/03(木) 15:57:05
    あれ?Lialさんがいる気がするんですが......

    幻覚でしょうか?

  32. 32 : : 2019/01/03(木) 16:08:11
    Lialさんおかえりー!
    これからも期待、応援してますよー!
  33. 33 : : 2019/01/03(木) 16:51:06
    いえいえ~(* ̄∇ ̄*)
    自分の無理のないように!!
    今さらですがあけおめ 期待です
  34. 34 : : 2019/01/03(木) 19:53:53
    (ノ´∀`*)
  35. 35 : : 2019/01/04(金) 02:33:53
    >>29 名無しさん

    ありがとうございます!!(`・ω・´)ゞ

    >>30 多重人格パンツァー隊さん

    おぉ!お久しぶりです!(`・ω・´)
    再開しました~(*´ω`*)

    期待デスマッチありがとうございます!

    >>31 名無しさん

    幻覚じゃないですよ!帰ってきました!!(●´ω`●)

    >>32 名無しさん

    ただいまー!
    期待、応援ありがとうございます!!

    >>33 Lialさん応援隊さん

    はい!ありがとうございます!

    あ、あけおめです!
    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ

    >>34 名無しさん

    (*´ω`)
  36. 36 : : 2019/01/04(金) 02:33:56
    「ねぇエレン、なんで探してくれてたの?」

    私は純粋な疑問を彼に聞いてみた。

    わからなかったんだ、彼が私を、こんな時間まで必死に...必死...まあ、必死かどうかはわからないけど、どうして探してくれていたのか。

    単純に原因が自分だと思っての罪悪感から探してくれていたのか、それとも、私の事が好きだったから探してくれていたのか。

    「えと...外で騒いでたから?」

    「誰が?」

    「お前の親が」

    「あぁ...なるほど」

    理由はこれだけとは限らないと思うけど、エレンに、「それだけ?」なんて聞くと、「それだけって?」とか質問を質問で返されそうだからやめておこう。

    まあエレンの事だから、相手が私じゃなくても助けたんだろうね。

    「はぁ...」

    「どうした?ため息なんかついて」

    「いや、その、身長離されちゃったなって」

    とっさに付いた嘘。いや、まあ事実でもあるんだけどさ。

    中学一年の時はエレンの方がほんの少し、ちょっとだけ高かったんだけど、今はもう頭一つ分くらい離されちゃった。

    「それ以上伸びないでよ」

    「嫉妬か?」

    中学二年になって変わってしまった。

    あんなに可愛かったエレンが、今となってはこんなひどい事を言ってくる。お母さん悲しいよ!

    「着いたぞ」

    「あぁ...着いちゃった」

    「たっぷり怒られて来いよ」

    こいつ、なんでこんな満面な笑顔で私が今一番恐れている事を言ってくるのだろう。憎たらしい奴め。

    「わかってるよ...」

    「じゃ、また明日な」

    「う、うん!」

    さて、今日はエレンが私を迎えに来てくれるというハッピーなイベントがあったことだし。怒らえて気分がナーバスになってもプラマイゼロかな。

    いや、むしろプラスかもしれない。

    「...よし!怒らえますか!!」

    私はパチンと両手で頬を叩き、さもこれからラスボスを相手にするかのような気持ちで玄関のドアに手をかけ...

    「ひゃい!!」

    雷だ。

    最後くらいかっこつけさせてほしいものだ。

    私は勢いよくドアを開け。

    先ほどのラスボスを相手にするかのような気持ちという、なんとも分かりづらい表現をしたことなんか忘れ。

    「お母さん、お父さん」と大声で泣きながら家の中に飛び込んだ。

    ---
    --
    -

    今思えば初めてだな。

    女子の家なんて。

    「どうしたの?」

    「あ、なんでもないよ、さあ、入ろうぜ」

    「入ろうぜって、ここ私の家なんだけど」

    家の中は俺の家とそんなに変わらない。

    靴箱の上に置かれている消臭のやつと花瓶。

    並べられた靴。

    匂いもそんなに...うん。普通。

    「リビングはここか?」

    俺は入ってすぐ隣のドアノブに手をかけると。

    「違うよ、二階」

    ん?二階?ヒストリアの家のリビングは二階?

    いや、そんなわけはないよな...という事はつまり、部屋?ヒストリアの?

    「早く来てよ」

    服の袖を強く引っ張られ俺は二階に連行される。

    二階に来ると『♡ひすとりあ♡』っとなんとも可愛らしい看板がドアに吊るされていた。

    そうか、まあそうだよな。

    女の子なんだもんな。一応。こんなお転婆だけど。

    「なんか失礼な事考えてたでしょ」

    おっと危ない。

    彼女の前で彼女の嫌味的な事を考えるとばれてしまう。

    こいつと結婚する奴は大変そうだな。

    「おい」

    はい、すいません。

    「...まあいいや、入って」

    さあここで!ついにヒストリアの部屋のドアが、開けられ...るぅ...?

    最初ドアを見た時は、すごく女の子らしいというか、ピンクの可愛らしい看板があったから、中もピンクピンクしいのかと思えばそんな事は無かった。

    中は...勉強机、ベッド、丸テーブル、テレビ、ぬいぐるみが一、二匹...。

    「なんか...いいな、お前らしい」

    「なにそれ」

    「...お邪魔しまーす」

    ---
    --
    -
  37. 37 : : 2019/01/04(金) 04:45:03
    Lialさんがいなくなってから僕もss全然利用しなくなったのですが、久しぶりに、もう一度見たいと思い来てみたら…再開してた…本当に嬉しい限りです。
    これからも頑張って下さい^_^
  38. 38 : : 2019/01/04(金) 12:11:50
    最近使ってないssnote開いてみたらLialさんがでてて
    発狂しましたよー
    今かよと思いますあけましておめでとうございます。
    Lialさんのss楽しみにしています!
    今年も無理しないていどに頑張ってください
    応援しています✌︎('ω')✌︎
  39. 39 : : 2019/01/04(金) 14:57:18
    期待
  40. 40 : : 2019/01/04(金) 21:39:22
    Lialさんおかえりなさい!!
    期待してます!
    頑張ってください!
  41. 41 : : 2019/01/05(土) 00:49:54
    と!ても!おもしろ!ぃ...
    がんばっれ!れっばんが
  42. 42 : : 2019/01/05(土) 22:31:34
    おかえりなさい!
    戻ってきてくれて嬉しいです!!
    Lialさんのペースで気楽に書いてください。
    Liaiさんの神作を待ってます!
    これかも応援させてもらいます❗️
    頑張ってください‼️
  43. 43 : : 2019/01/05(土) 23:07:11
    久しぶりにnote開いた
         
    エレヒスのssを見つける

    作者の名前を見る

    ((((;゜Д゜)))


    このssだけじゃなくて他のも更新頼むよ

    正直原作が重すぎて(ザックレー、キース死亡、幼なじみ分裂etc)あれを第二の原作と考えている。

    頑張ってくれ
  44. 44 : : 2019/01/05(土) 23:56:20
    不確かなやつとか純愛のやつとかも更新してくれると嬉しい

    質問なんだが作者さんは別マガ派?コミック派?

    職場に別マガ派がいなくて

    忙しいだろうが頑張って欲しい
  45. 45 : : 2019/01/06(日) 17:49:12
    地味にネタバレしてて草
  46. 46 : : 2019/01/06(日) 18:23:43
    まじ?キース死んだの?
    結構好きなキャラやったのに、、
  47. 47 : : 2019/01/06(日) 19:15:21
    >>37 ふるるさん

    お久しぶりです!再開しました!

    はい!頑張ります!(`・ω・´)ゞ

    >>38 名無しさん

    はい!あけましておめでとうございます!

    頑張ります!応援ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>39 自由人さん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ

    >>40 マインさん

    ただいまです!
    期待ありがとうございます!頑張ります!

    >>41 名無しさん

    ありがとうございます!
    頑張ります!(`・ω・´)

    >>42 田舎の覇者さん

    ただいまです!
    お待たせしてしまってすいません!

    神作にできるよう努力します!(`・ω・´)
    応援ありがとうございます!頑張ります!

    >>43 Thinkさん

    はい!今読み直してるので更新はもう少し待ってください!
    すいません...(-_-;)

    あ、あと、ネタバレ的なのはダメですよ!(; ・`д・´)

    >>44 Allyouneedisloveさん

    純愛を先に更新再開すると思います!

    私は両方買ってますよ!両方派です!
    分かります...私の友達もコミック派でなかなか別マガ派見かけないですよね...。

    はい!頑張ります!ありがとうございます!
  48. 48 : : 2019/01/06(日) 19:16:09
    次の更新は今日の夜中か明日のお昼ごろのどちらかです!
    あまり更新できなくてすいません!
  49. 49 : : 2019/01/06(日) 20:07:30

    女の子の部屋に入るのは初めてだが、何という事はなかった。

    普通にいつも通り喋って、いつも通りの対応ができてると思う。

    変に緊張してたが、いい意味でこいつが期待を裏切ってくれたからだろうか。

    もしもこの部屋がピンクピンクしい部屋だったら今頃俺は緊張のあまり喋りが全部片言でこいつに笑われていただろう。というか...本当に普通だな。

    「ちょっと、そんなにマジマジと部屋見渡さないでよ」

    「いや、あまりにも普通だから」

    そういうと彼女は、ムッっと頬を少し膨らまし、眉間にしわを寄せこちらを睨みつけてきた。

    おっと、もしかして俺はまた言っちゃいけない事を言ってしまったのか?

    ここは何とかして話題を変えてご機嫌を取らないとな。

    「なあ、卒業アルバムとかないのか?」

    そう、卒業アルバム。友達の家に遊びに来てお互いがキャッキャウフフできて、なおかつ話題を変えれる卒業アルバム。

    「卒業アルバム...?」

    彼女は何か言いたげだったが、俺が卒業アルバムという話題を出したおかげでその言おうとしてた事は飲み込んでくれたようだ。

    だが、その態度、というか渋々卒業アルバムを探す彼女の背中はどんよりしていた。

    というか卒業アルバムを探さなきゃいけないとか、もっとわかりやすい所に置いとけよ。っと、彼女に心の中でアドバイスをしてたら、「はい」っと差し出された。

    「...開けていいか?」

    「開けちゃだめなら渡さない」

    そりゃそうだ。だが一応聞いとかないとこいつは後から閲覧料とか言って金取ってきそうだしな。

    本を開くと、まず最初にヒストリアだけの写真が...。

    「なあ」

    「なに」

    「小学校の時凸出して眼鏡だったんだな」

    「まあ...うん」

    小学校の時の彼女は凸出しで眼鏡属性だったようだ。
    シャッターのフラッシュの光を浴びてピカッと光るおでこは子供らしい可愛さを覚える。

    「へぇー...じゃあ中学デビューなのか?」

    「そんなんじゃないよ、親に勧められただけ」

    「ふーん」

    ---
    --
    -

    「ならさ、ちょっと凸出しやってくれよ」

    「え?」

    素のえ?が出てしまった。

    これは...どういう事?私の凸出しが見たい...って事は当たり前だよね...でもなんで?

    いや、まあ断る理由もないし、いいかもだけど...。

    「だめか?」

    「えと...なんで?」

    「見たいから?」

    うん、彼にそんな深い考えはないよね。

    ならまあ...みせてもいっか...。

    「凸出しでいいんだよね?」

    「あぁ」

    「じゃあ...」

    あれ...ちょっとまって...なにこれ、すっごい恥ずかしい!

    おでこ見せるだけなのに、すっごい恥ずかしい!

    なんで?あ、相手がエレンだから?

    いや、でも、小学校の時は普通だったし!今になって恥ずかしいとか...。

    「?...どうしたんだよ」

    「な、なんでもないよ!じゃ、じゃあ見せるね!」

    待ってくれー!見せれないよ!何見せるねとか勢いよく言っちゃうんだよ私!

    やばい、どうしよう、ここは無理と言って断るか、で、でも見せるって言っちゃったし...どうしよー!

    ---
    --
    -

    「は、はい...」

    彼女が両手で前髪を上げておでこを見せている。

    何とも不思議な光景だ。

    というかなんでこいつはこんなに耳まで赤く染めてるんだろう。

    恥ずかしいのか?でも小学校の時は凸出しが普通だったんだろ?

    でもさっきまで変に出し惜しみしていたし、うーん...分からん。

    でも、頬を赤らめて両手で前髪を上げてる彼女は凄く新鮮だ。

    俺はついつい彼女のおでこをマジマジと見てしまった。

    すると彼女の口元が少しだけ開いていく。

    「そんなに...見るな...」

    ...かわいい。そう思った。

    ---
    --
    -
  50. 50 : : 2019/01/06(日) 20:10:39
    きたい!!
    がんばっれ
  51. 51 : : 2019/01/06(日) 22:56:17
    あのキースは死んだというよりフロックにボッコボコにされたあとの踏み絵的な感じじゃないか?

    ていうか作者は別マガ派なのか

    周りにいないよね

    遅くてもいいから少なくても放置はすんなよー

    期待してるぞー
  52. 52 : : 2019/01/07(月) 08:33:25
    なんか >>51さんの言い方上から目線で物言ってるようで嫌いだわ
  53. 53 : : 2019/01/07(月) 08:56:32
    エレヒス純愛物語期待してます‼
    あの作品が一番好きです‼
    できればエレンとヒストリアが結婚するところまで書いていただければ満足です‼
    大学生編も出してほしいです
    注文多くてすいません 期待です
  54. 54 : : 2019/01/07(月) 08:59:41
    すいません 書き間違えました
    結婚するところまでではなく、そのあとまで少しでもいいので書いてほしいです‼
    本当に注文多くてすいません
  55. 55 : : 2019/01/07(月) 12:42:39
    今日のお昼頃!!
    wkwk
  56. 56 : : 2019/01/07(月) 12:43:04
    俺はライナーが好きだ!
  57. 57 : : 2019/01/07(月) 14:19:49
    >>56
  58. 58 : : 2019/01/07(月) 17:29:17
    うぁぁあぁあぁぁぁぁ!!!
    山形から帰ってきてみたら、Lialさん復活してるじゃないですか!!親が買い物行ってるのを良いことに叫びまくりました…。
    期待です!期待しかありません!


    ・・・僕、恋愛したことないし、友達の恋も聞いてへったくそなアドバイスとかしか出来ないダメダメな奴なので…どういえばいいか分からないけど…大好きな人と別れた悲しみは分かります…。勝手に分かってる気になってるだけかもしれないけど…。だから、その…
    これからも頑張ってください…!

    こんなことしか言えなくてすみません…。あ、あと長文、失礼しました…。
  59. 101 : : 2019/01/07(月) 19:38:35
    59〜100の「名無し」さんは何がしたいんですか?
    荒らしのつもりならやめてください。

    Lialさんは気にせずに頑張ってください!
  60. 102 : : 2019/01/07(月) 20:48:23
    期待です
  61. 112 : : 2019/01/07(月) 22:52:28
    「名無し」とかいうリアルにキモすぎる荒らしが浮上して草通り越して森生えた

    Lialさん荒らし対策にコメントの書き込みブロックしても構いませんよ
    応援してます‼頑張ってください
  62. 141 : : 2019/01/08(火) 00:38:00
    >>59>>100
    17:32:46~17:50:37 の18分51秒

    >>103>>111
    20:51:25~20:51:55 の20秒

    >>113>>140
    23:47:36~23:53:07 の6分43秒

    計、25分54秒という貴重な時間を私の作品にコメントするために使っていただきありがとうございます。

    名無しさんの愛は十分に伝わりました。

    ですが、その25分54秒という時間をもう少し有意義に使えないかとは思わないんでしょうか?

    友達がいれば、友達と会話、通話したり、家族とテレビでも見ながら話したりと。

    趣味があればそれに没頭したり。

    例を挙げれば沢山あります。

    もう少し時間の使い方を考えてみてはいかがでしょうか?
    小学生じゃないですから(小学生だったらすいません)私にこんな事言われる前に、自分で考えて行動すべきかと。

    時間の使い方が下手なのであればメモ帳など、何かスケジュールが書ける物を買う事をお勧めします。

    最後のアドバイスになりますが、友達を作ることを努力するべきでしょう。友達ができれば25分54秒なんて時間はあっという間ですよ。

    これからも頑張って生きてくださいね(●´ω`●)
  63. 142 : : 2019/01/08(火) 00:48:31
    >>50 ライナーはらめぇ...///を唱えた!さん

    きたいありがとうございます!
    頑張ります!

    名前...w

    >>51 名無しさん

    はい!できるだけ放置はしない様にします!

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ

    >>53 >>54 Lialさん応援隊さん

    期待ありがとうございます!

    了解です!(''◇'')ゞ
    大丈夫ですよ!エレヒスの二人の間に子供ができるところまで書こうとしていましたから!

    >>55 名無しさん

    すいません!

    急な用事が入ってしまって出かけてました!
    すいません!

    >>58 桜夢さん

    復活しましたよ!
    叫び過ぎて喉を壊さない様に(-_-;)
    あ、期待ありがとうございます!

    励ましてくれようとするその気持ちだけで充分です!
    ありがとうございます(●´ω`●)

    >>101 田舎の覇者さん

    頑張ります!(`・ω・´)ゞ

    >>102 名無しさん

    期待ありがとうございます!

    >>112 Lialさん応援隊さん

    相手が荒らしだったとしても暴言はダメですよ!

    アドバイス通りコメント少しの間禁止にしました!

    応援、アドバイスありがとうございます!(`・ω・´)ゞ
    頑張ります!
  64. 143 : : 2019/01/09(水) 22:58:25
    まあいろいろあってエレンが泊まることになった。

    親が旅行...仕事で...実家に帰省...なんてことはなく。
    普通にいる。

    正直ちょっと残念だが、親がいるといないとでは緊張の度合いが違う。

    もし今親がいなかったら緊張のせいでどうなっていたか...。

    中学一年生の昔のエレンなら緊張もそんなにしなかったと思うけど、中学三年生になったエレンは雰囲気も変わって、男らしさが出てきたから、余計にね...。

    というか、さっきから気になってるんだけど。

    やたらエレンとお母さんの中がいい。

    親に嫉妬するわけじゃないけど、なんだかずるい。
  65. 144 : : 2019/01/12(土) 15:25:31
    結局、寝るまでの間に何もなく、そのまま寝床に着くことになった。

    なんだか損した気分だ。

    「なあ」

    そんな事を考えているとエレンがベッドの上から顔を出してきて話しかけてきた。

    「どうしたの?」

    「やっぱり俺が床で寝るよ」

    またこの話。

    「客人を床で寝らせるわけにはいかないって言ったでしょ」

    「そんなこと言っても女の子を床で寝らして男の俺がベッドで寝るのは気が引けるんだよ」

    お、女の子...。

    エレンが私の事を女の子と言ってくれた事に少し揺らぎそうになったがやっぱりそれはダメだ。

    エレンは客人で、しかも私の好きな人なんだ、そんな無礼はしちゃだめだよね。

    「それでもだめ」

    エレンは少し不服そうな顔をして黙り込んでしまった。

    これはもうあきらめてくれるのかな?

    そう思ったが、この男はとんでもない事を言い出した。

    「いつもヒストリアが寝てるベッドで寝るのって、なんだか恥ずかしいって言うか...変な感じ...悪い事してるような感じで寝付けないんだよ」

    「!!」

    まさかあのエレンがそんな事を考えていてくれてたなんて。

    「それに枕からヒストリアの匂いがしてなんだk「わかった!それなら仕方ないよね!そこまで気が回らなくてごめん!」

    これ以上聞くと私の心臓と頭がどうにかなってしまいそうだったからエレンの発言を遮りスクッと立ち上がる。

    「じゃ、じゃあ変わろうか」

    「あぁ、そうしてくれ」

    あれ?これってさっきまでエレンがここで寝てたんだよね?

    私のベッドでエレンが...という事はわずかながら、いや、エレンの匂いがついてる!

    つまりこれは!上書き保存というやつじゃないのか!

    やったぜ!ふぉぉぉぉぉ!

    私は勢いよくベッドにダイブした。

    「なんだよ、やっぱりベッドがよかったんじゃねぇか」

    「...」

    わー。わたしのにおいしかしなーい。

    「じゃあおやすみ、ヒストリア」

    「...おやすみ」

    ---
    --
    -
  66. 145 : : 2019/01/13(日) 16:58:16
    超超超超期待!!!!
  67. 146 : : 2019/01/13(日) 18:20:06
    いつもはエレアニ見てるんですが
    エレヒスもいいですね!期待です!
  68. 147 : : 2019/01/13(日) 18:25:24
    >>145 メイルザさん

    超超超超期待ありがとうございます!!!!

    >>146 エレアニ最高。さん

    エレヒスもいい物ですよー!
    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ
  69. 148 : : 2019/01/13(日) 18:25:48
    俺の名前はエレン。

    中学三年、帰宅部、図書委員のエレン。

    え?似合わないって?知ってるよ。
    こういうのはアルミンとかが似合うんだ。

    じゃあ自覚してるのになんで俺かって?
    この学校学期ごとに違う委員をしなきゃいけないんだ。

    分かるだろ?一学期はアルミンで、一学期委員をやってない俺が...というわけだ。

    おかげで大事な昼休みがつぶれてしまう。

    そもそも図書室なんて利用する奴滅多にいないんだから俺がずっといる意味ないだろ。

    「はぁ...」

    ため息をついてカウンターにもたれ、寝る準備を整えていざ寝ようとした時。

    香水の匂いがふわっと香ってきた。

    中学生で香水をつけてる奴なんて一部の奴しかいない。

    しかも、この重厚な甘さのフローラル系の香りをつけてるやつを俺はよく知っている。

    俺は顔を上げ周りを見渡す。

    いた、やはりヒストリアだったようだ。
    声をかけて来なかったという事は俺に気づいていないのか。

    「お...」

    呼びかけようと思ったが一つ閃いた。

    俺は、俺と話してる時のヒストリアしか知らない。
    俺以外の時は女子と話してて、一人でいるなんてめったにない。

    一人で図書室に来るなんて絶対に何かある。

    ここは観察するしかない...。

    ---
    --
    -

    カウンターの隙間から奴を見張る。

    何やらそわそわした様子であたりを見渡している。

    というかさっきから気になっていたんだが、ヒストリアのお腹が膨らんでいる。

    太ったか?

    だがそんなに急に大きくなるなんて...しかも一部だけ...。

    一部...?

    まさか!妊娠?!

    いや、妊娠だとしても急に大きくなるわけがないよな...こんな事なら保健の授業しっかり聞いとくべきだった。

    そんな失礼な事を考えていたらヒストリアが服の下から手を突っ込んだ。

    お腹がかゆいのかと思ったがそう言うわけではなかった。

    手を引っこ抜くと同時に大量のお菓子が出てきた。

    そう言う事か。

    この学校はお菓子を食べたらだめだから誰も利用しない図書室を...。

    それにしても...あの量を一人で?

    多過ぎね?

    あんなちっさい身体のどこに入るんだよ。
    というか...あいつお菓子とか食うんだな。

    普段のあいつからは想像できないな。

    あんな幸せそうにニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべてお菓子を頬張ってる姿なんて。

    あー、あー、お菓子が服についてるじゃないか。
    それに床にもポロポロと...。

    「むふー♪」

    むふーじゃない。そんな幸せそうな声を出すな。
    ちゃんと床のお菓子掃除してくれるんだろうな。

    「あーおいしかった!」

    本当にあの量を一人で...あいつの胃袋どうなってんだよ。

    「あ、もうすぐで授業が...行かなきゃ」

    おいまさか、床のお菓子をそのままにするつもりなのか?

    「そう言えば...床に...」

    そうだ、床にお前が落としたお菓子の残骸が落ちてるだろ。

    すぐそこにほうきがあるから掃きなさい。

    というかこいつ独り言凄いな。

    「でも時間が...まあいっか」

    「だめだろ」

    思わず呼び掛けてしまった。

    呼びかけると同時にヒストリアの身体がビクッと跳ねる。

    「あ...えと...普通は掃くだろ」

    俺もテンパって少し言葉に詰まってしまった。

    ヒストリアの顔は驚いた顔と、少し恥ずかしそうに顔を赤らめる顔が混じったような微妙な顔をしていた。

    「み、見てた...?」

    「見てた」

    「...」

    黙り込んでしまった。

    「えと...ごめん」

    なんで俺が謝ってるんだ?

    俺何も悪い事してないだろ。
    むしろお菓子禁止の学校で菓子食ってたこいつの方が悪いだろ。

    「手伝って...」

    「はい」

    ---
    --
    -
  70. 149 : : 2019/01/13(日) 23:04:05
    ふおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
    ぴぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!
    期待いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!
  71. 150 : : 2019/01/15(火) 00:13:08
    >>149 Lialさん応援隊さん

    期待いいいいいいいいいいありがとうございます!!!!!!!!!
  72. 151 : : 2019/01/15(火) 00:13:12

    思い返してみたら、本当に色々な事があった。

    初めて席が隣になって、授業中ずっと喋ったり。

    授業中に腕相撲して負けたり。

    ヒストリアと喧嘩して、その後あいつの事を探し回ったり。
    そう言えばあの時が最初で最後だったな...相合傘。

    初めて家に遊びに行って、その日に初めて泊まったっけ。

    後、図書室であいつの意外な一面も見たこともあった。

    あの日の帰り道に言ったんだよな...引っ越すって。

    あいつが泣くなんて思わなかった。
    俺の前で弱音なんて、一回も吐いたことないあいつが。

    もらい泣きしそうになったが、俺まで泣いてしまったらだめだと思って、必死に涙を堪えた。

    本当に懐かしい。

    でも、今は、もうその日が来ている。
    今日でこいつと会うのは最後。

    結局、校舎裏に呼び出されて言われたのは、「一緒に帰ろ」その一言だけだった。

    ---
    --
    -
  73. 152 : : 2019/01/15(火) 01:53:40
    毎日のご褒美=Lialさんのssnote

    ご褒美=女神?

    女神‼︎=クリスたん&ヒスたん

    はっΣ(゚д゚)

    クリスたん&ヒスたん=Lialさん

    全部繋がったぞ!!
  74. 153 : : 2019/01/15(火) 18:38:41
    >>152 名無しさん

    そんな!クリスタちゃんとヒスちゃんに失礼ですよ!

    でも、お気持ちは凄くありがたいです(●´ω`●)

    ありがとうございます!
  75. 154 : : 2019/01/15(火) 18:38:44
    「今日で最後だから...一緒に帰ろ」

    「...うん、一緒に帰るか」

    「うん、帰る...」

    「なら早く、こんな薄暗い場所からでて、皆がいる玄関前に行こうぜ」

    彼は笑顔で、いつも通りに接してくる。

    いつの間にそんな演技ができるようになったんだろう。

    多分彼は傷ついてると思う。

    中学生最後の日、校舎裏に呼び出される意味。

    彼はわかっている。でも、それでも、彼は優しいから、怒りもせず、少しだけ辛そうな少しだけ辛そうな顔をしても、すぐに笑顔を作って、いつも通りに接するだけだった。

    そんなエレンの優しさに甘えて、私も笑顔を作り。

    「早く帰ろう」っと最速する。

    でも、本当の気持ちはタイミングを逃して後悔をしていた。
    それと同時に焦っていた。

    (伝えなきゃ...伝えなきゃ...)

    いつもの分かれ道が近づいてくる。一歩、また一歩と...。
    自然と足取りが重たくなる。でも、彼のペースは変わらない。

    早く言わないといけない。それはわかっているはずなのに...彼の足にしがみ付いてでも伝えたい気持ちがあるのに...。

    私たちは自然と元気を失っていた。

    「...来ちゃったね...」

    二つの分かれ道。

    いつもだったら手を振り、笑顔で別れる。その道はこの日で最後を迎えていた。

    彼はスマホを取り出し時間を気にしている様子だった。

    「エレン...明日から行っちゃうんだね...」

    「あぁ...」

    「あっちに行っても...元気でね...」

    本当は泣きたい。でも、無理やり笑顔を作って、そう言うと、彼は真剣な表情をして右手を差し伸べてきた。

    ---
    --
    -
  76. 155 : : 2019/01/15(火) 21:57:39
    お久です~期待です!
    てか、何故かしら、俺の事を出会い厨と言ってくる人が居るんですよね...
    多分Lialさんに、どのようにすれば良いスレを作れるのかを、他の方に迷惑のかからないように...と思って、LINEを聞いたんですけど...なんか、それを出会い厨と思う人が居るそうなので、その事をLialさんに謝りたいと思いましてね...
    すみませんでした...
    これからも、Lialさんのスレは期待してますので頑張ってください!
    長文失礼しました...
  77. 156 : : 2019/01/15(火) 23:01:00
    いつも更新、楽しみに待ってます
    ところでエレヒスの純愛物語いつぐらいから再開できますかね?
    不確かな約束も早めの更新お願いします‼
    頑張ってください
  78. 157 : : 2019/01/15(火) 23:20:34
    >>155 涼ちゃん

    お久しぶりです!
    私は全然気にしてないですよ!
    私的にはLINEの交換も別にしてもいいとは考えているんですけど、またTwitterを始めようかと考えているので、そこのDMでも全然話してもいいですし!

    期待ありがとうございます!
    頑張ります!(●´ω`●)

    >>156 Lialさん応援隊さん

    エレヒスの純愛更新しましたよ!!

    不確かはもう少し待ってください!
    自動車学校とかも通っていて書く時間がなかなか取れないのです!すいません...(-_-;)

    頑張ります!(`・ω・´)ゞ
  79. 158 : : 2019/01/16(水) 21:15:21
    期待でっす!おもしろいです!
  80. 159 : : 2019/01/17(木) 00:50:47
    >>158 名無しさん

    期待ありがとうございます!
  81. 160 : : 2019/01/17(木) 23:26:22
    卒業式が終わったばかりの昼下がり。

    彼は明日の事でも多忙であることはわかっている。

    私は、彼が差し伸べてきた右手を見つめ、必死にポーカーフェイスを保つ。

    「今までさ、本当に色々な事があったよな」

    「うん...」

    「初めて席が隣になってからは、ずっと授業中喋って...なんでか俺だけ怒らえてさ...休日も一緒に遊んで、泊まったりして、本当に楽しかった...今思い返したら、俺達一年の二学期からずっと一緒にいたよな」

    「うん...」

    「...ヒストリア...俺は明日から東京に行く...でも、お前が良かったら...またいつか、一緒に遊ぼうな」

    「...うん!」

    彼は私の視線から逃げることなく、真っ直ぐに見つめてきた。いつもなら、照れているのかすぐ目線を逸らす彼が、頬を染めて、目に涙を溜めて、私をじっと見つめてくれた。

    私はその手を握った。その瞬間、彼の手は強く握られてた。そして、小声で彼ははっきりと呟いた。

    「今までありがとう...ヒストリア」

    「えっ...」

    彼は手を離し、私に背を向けて歩みだした。

    私は彼の発言に呆気に取られていた。

    (え、「今まで」って...)

    私はその言葉にショックを受けしばらく固まった。

    結局、3年間の思いを告げられないままに.......。

    ---
    --
    -
  82. 161 : : 2019/01/19(土) 23:30:31
    なぁぁぁぁぁんだこれはぁぁぁぁぁぁぁぁ!

    久しぶりにYoutubeもいい動画ないしろくに面白い無料の漫画もないし親がいるからゲームもできないしじゃぁ久しぶりにNote来るかと思ったら!

    タイムラインに
    Lial さんが エレヒス「片想い思春期」 に書き込みました 5分前
    の文字だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

    俺がオーストラリアにモンストのオールスターガチャと超獣神祭を捨ててまで行ってた間にぃぃぃぃ

    なんでこんな神作ができてるんだぁぁぁぁぁぁ

    チョー久しぶりの

    期待だ〜Z!

    TwitterやるならDM打つぜw
  83. 162 : : 2019/01/19(土) 23:42:23
    >>161久しぶりだな 覚えてないならまあいいが
    久しぶりにあんたのコメント見たわ 正直もう、ssnote捨てて別のssサイトにでも行ったかと思ったわ よろしく


    ところでLialさんエレヒスの純愛物語#4の更新、最優先でお願いします もう待ちきれません!!
    「不確かな約束」と「英語を覚えたての俺は外国人と恋人になる」の更新もお早め願います
    待ちきれなさすぎてもう、発狂しそうです 
    でも無理はしないように インフルエンザなどの伝染病なども流行っているので体調気を付けてちょ
  84. 163 : : 2019/01/19(土) 23:47:19
    >>161 江礼比住さん

    オーストラリア行ってたんですか!おかえりなさいデス!

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
    DMでオーストラリアのお土産話聞かせてください(笑)

    >>162 Lialさん応援隊さん

    了解です(`・ω・´)ゞ
    出来るだけ早く更新できるように努力します!

    もう少し待ってください!
    ジムと自動車学校と試験勉強といろいろ重なってしまい、今すごく忙しくて...(-_-;)

    落ち着いてきだしたら、「不確かな約束」と「英語を覚えたての俺は外国人と恋人になる」の二つを急いで再開させたいと思います!

    体調の心配ありがとうございます!予防を受けたので多分大丈夫だと思います!
  85. 164 : : 2019/01/19(土) 23:47:23
    彼の背中をただ見つめることしかできなかった。
    彼の背中が小さくなるに比例して、心が苦しくなる。

    呼び止めるんだ。今呼び止めないと...。

    だが、声が出せたのは、彼の背中が見えなくなってから数分経ってからだった。

    「エレ...ン...エレン...私のバカ!何してるの、私!」

    私は自分への怒りで涙が出た。
    素直な気持ちを伝えられない自分に腹が立つ。

    「この...意気地なし...!」

    私は急いで彼の家に向かって走った。

    家に前に来て、彼の部屋を覗き見ようとするが、カーテンが閉まっていて見れない。

    インターホン、このボタンを押せば彼は出てきてくれる。

    でも、声が出なかった時のように、ボタンを押すことができない。

    私はしばらくそのボタンを押すのに躊躇し、身が固まっていた。

    だんだん自分がやろうとしている行為が恥ずかしくなる。そして、また私は逃げるように神社に足を運んだ。

    --
    -

    もしかしたら、またあの時みたいに、心配してきてくれるかもしれない。

    あの時みたいに、へらへらしながら、私を心配させるようなひどい事を言いながら、来てくれるはず。

    そんな僅かな希望にかけて、軒下に体育座りをしていた。

    一時間...二時間...。

    どれだけ待っても、彼が来ることはなかった。私はその間、彼との思い出に浸っていた。

    気が付くと日が沈んでいた。彼にメッセージを送ろうと思い、メッセージの画面を開く。

    メッセージを打ち込もうと思ったら、今までのやり取りが目に入ってきた。私はしばらくそのやりとりを眺めていた。

    その一文字、ひとつのやり取りが私の涙を誘っていた。

    でも、私は体育座りしていたその足に顔を埋めることしかできなかった。


    (エレン、お願い...お願いだよ...最後に会いたいよ...)


    結局メッセージは勇気が出なくて送れず、そうして、泣く事しかできなかった。たった四文字、『会いたい』と打つことができなかった。

    そして、エレンの最後の後ろ姿を思い出していた。

    当たりは闇に包まれ、気が付けば私の身体は冷え切っていた。それでもあきらめず、私は待っていた。


    (もし、今エレンが来たら何を言われるかな...またあの時みたいにからかってくるのかな...)


    そんな事を思いながら...。でも、現実は甘くなかった。それでも考えていた。


    (もしかしたら...抱きしめられたり...とか...)


    ---
    --
    -
  86. 165 : : 2019/01/19(土) 23:56:30
    >>163LialさんTwitterの垢教えて下さい
    ↑結構昔から見てながらいまだTwitterの方は見てない男

    あとDM送ったときにオタク感感じるかもしれませんがそれは別案件があっての都合です・・・w
  87. 166 : : 2019/01/20(日) 00:27:06
    >>165 江礼比住さん

    自己紹介の所にリンク貼ってます!
  88. 167 : : 2019/01/20(日) 01:32:27
    この作品、ハッピーエンドで終わりますか?
  89. 168 : : 2019/01/20(日) 18:40:20
    >>167 Lialさん応援隊さん

    それは内緒なのです((+_+))
  90. 169 : : 2019/01/20(日) 19:19:08
    もう一度、私は彼の家に行くこともできなかった。もし、行ってしまえば、彼だけじゃなく、彼のご家族にも迷惑がかかる。

    私はスマホの電池残量を気にしながらエレンの画像を見ていた。
    そして、卒業アルバムを開いて根がめていた。そして、奇跡を願っていた。

    そしてまた、体育座りをして顔を埋める、それを繰り返していた。

    その間、親から電話が何度も来た。

    私はそれがウザったくて、スマホの電源を必要な時だけ、入れるようにした。

    でも、エレンの画像見たさにスマホの電源を入れる。

    それを繰り返してたら、スマホのバッテリーが切れた。
    その瞬間ようやく諦めがついた。

    気が付くと、辺りには雨が降っていた。

    (あの時と同じ...でも、結局...)

    私はようやく立ち上がり、雨に打たれながら歩き出した。

    ---
    --
    -

    私はやっとの思いで部屋に戻る。ベッドに入って瞼を閉じる。でも午前0時を過ぎても、入ってもなかなか眠りに着くことが出来ず、体がだるくて重い、頭も痛くなり、喉も痛い咳も出ていた。

    関節も痛む、その中でも、最後にもう一度、西片に会いたいとばかり願った。その間も彼から連絡があるかもしれないと思い、眠れずにいた。

    カチッカチッと言う時計の音。その間も西片との思い出に浸っている。

    それが素直な私だった。

    ---
    --
    -

    夢を見ていた。

    私がそこにいる。エレンの背中を追うように、全力で走っている。

    でも、どれだけ走っても、彼の背中は小さくなっていった。

    彼の足は止まることもなく、振り返ることもなく、ただただ私は背中を追っている。

    焦る私は、彼を止めたいと必死に声を出そうとするけど、声が出なかった。そして、涙が頬を伝わった。

    漸く、声を発することが出来たのは……彼の背中が見えなくなった時。

    「待って!エレン!置いてかないで!」

    ---
    --
    -

    翌朝、目を覚ましスマホを見ると10時を過ぎていた。1件の着信が入っていた。

    (いつの間に寝ちゃったんだろう……)

    頭がぼーっとする。ガンガンと締め付けらえるような頭の痛みと、色んな箇所が痛い………。

    誰からの着信だったのか、確認する。

    『エレン』

    その瞬間、目を丸くして重要なことを思い出す。

    (...エレン!)

    私は慌てて事態の重さに気が付いて、パジャマ姿のまま、顔も洗わず、髪もボサボサのまま、自分の部屋から下に降ようとした。階段の音を立てないようにゆっくりと忍び足で降りる。

    リビングを覗きに見ると、親は既に起きていた。

    咳き込みそうになるのを我慢して、関節の痛みも我慢して、頭が痛いとか、体が重いとかそんなことを言っている場合では無かった。

    なんとか音を立てずに親の隙を見て家を出た。明らかに体調が悪い中、一歩また一歩とフラフラしながら歩いて、意を決して彼の家に向かった。


    (あれ……こんなに、エレンの家って遠かったっけ……)


    体も重たく、色んな所が痛い。でも、そんなことより、最後の最後に彼を見たい。それだけでもいい。

    そんな思いだけを支えにして、私は歩いた。足に錘が付いたようなそんな感覚。それでも一歩、そして、また一歩歩きだす。

    そして、ようやく辿り着く

    「ハァ...ハァ...ゲホゲホ...」

    息を切らして、咳も止まらない。それでも何とか、彼の家まで来ることが出来た。

    (やっと着いた...。こんな姿みたら、エレン怒るんだろうな...)

    もうろうとする意識の中、私はインターホンに手を掛けた。

    違和感を覚えて、表札のある所を見ると………。

    既に『イェーガー』と言う表札は無くなっていた。

    その瞬間、全身の力がすっと抜けて私は倒れた。

    薄れゆく意識の中、私に残されたのは、エレンへの想いと涙だけだった。

    ---
    --
    -
  91. 170 : : 2019/01/21(月) 00:14:44
    >>162
    正直他の小説サイト行ってたぜ

    ただLialさんが更新するなら俺はここに復帰する
    (SSは書かないけど)
  92. 171 : : 2019/01/21(月) 00:26:48
    >>170 江礼比住さん

    私が更新したらですか...嬉しい事を...ありがとうございます!(`・ω・´)
  93. 172 : : 2019/01/23(水) 17:32:44
    「エレン!待って!」

    私は叫ぶ、自分の声に驚いて目を覚ました。
    目を覚まし、眠気が残る中、置き時計を確認した。

    時計の秒針がコクッ...コクッ...と1秒毎に動いていく、そして、時計の針を見ると、朝8時6分を指していた。

    私は夢の内容を思い出していた。彼がどんどん背中が遠のいでいく、その姿。泣く私。

    「また...あの夢か...」

    あれから約3年の月日が経った。私は高校3年生になっていた。季節は12月。冬に入っていた。

    あれから、だいぶ生活が変わった。私は学校に通いながらバイトをするようになった。大学に行ったときに、出来るだけ親に負担をかけたくなかったからだ。

    学校の友達、バイト先の仲間、そして、中学の頃から続く友達。
    私は色んな人に助けられながら毎日を何とか生きていた。

    でも、何かが足りない...それをずっと抱えていた。

    こたつの上にはやりかけの数学の参考書、シャーペン。大学入試の過去問が無造作に置かれている。

    「私...また勉強しながら寝てたんだ...」

    体を震わせながら、コタツから立ち上がり、いつものように朝であることを時計を確認して、カーテンを開く、見た夢の憂鬱な気持ちと裏腹に、朝日が悪戯に眩しく、部屋には光が差し込んでいた。

    2学期の期末テストも終わり、私の高校は最後の冬休みに入っていた。

    カレンダーで日付を確認する。12月22日。

    大学のセンター試験まで約1ヶ月。私は受ける大学も決めていた。その大学は、東京にあり推薦入試を受けていて、結果待ちの状態だった。東京行きを両親から反対されていたが、それを押し切った状態で、毎日、勉学に励んでいた。いや、それは口実かもしれない。正確に言うと嫌な記憶を消し去りたい為に、勉強に夢中にならざる得なかったのかもしれない。

    この日は約束していた。中学時代からの友達であるミカサと喫茶店で会う約束。

    ミカサと会うのは数か月ぶり。

    「ミカサ...元気にしてるかなぁ...」

    洗面所に向かい、寝ぼけ眼の顔を洗う。この時期はとても水が冷たく。シャキッと眼が覚める。そして、色々と準備をしていた時に、下腹部に少し鈍い痛みが走り違和感を覚えた。

    トイレに入り、確認する。

    「あっ、来た」

    毎月来るものが来た。でも、それはそれで安心する。もちろん、過去にそういう経験はしたことがない。

    私はそんな事を気にせず、相変わらずお母さんが作ってくれたご飯とみそ汁を食べてニュースで天気を確認する。晴れだ。

    覚えたてのナチュラルメイクをする。

    ただ、気になるのは、25日の未明には、東京は雪の予報になる可能性があるとのことだった。

    「ホワイトクリスマス...まぁ、私には無縁だよね。」

    テレビの画面は、東京で雪が降ることを警戒することばかりが写しだされていた。何十年ぶりかのホワイトクリスマスになる可能性が高いらしい。

    (東京か...エレン、元気にしてるかな...)

    今年も一人きりのクリスマスになることは想定できていた。友達も恋人とデートをすると自慢話をしていた。

    こんな私だけど、何度か男の子から告白されたことがある。秋にも、真面目で誠実そうな同級生から、告白を受けていたが、しかし、私は断った。その中の一人は中学時代の同級生も混ざっている。それでも、男性とお付き合いなんて言うものはしたことがなかった。

    「何か」を埋めてくれる人ではないからだ。

    そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば、彼氏を作ったことがないのは私だけになっていた。

    女子会になると、彼氏の愚痴、体の関係の話、行ったデートの時の話。所謂、普通のガールズトークが開かれる。

    でも、まだ焦りも不安もなかった。興味がないわけじゃない、私だってそう言う人に巡り会えば、することをしたい。

    当然ながら、高校友人からお誘いや男の子の紹介を多少強引でも、されたことがある。でも、私は何かしら理由を付けて頑なに拒んでいた。

    ---
    --
    -
  94. 173 : : 2019/01/23(水) 21:07:15
    ずっと一心に一人の人間を思い続けられるってそれもそれでヒストリアはすごいなぁ

  95. 174 : : 2019/01/23(水) 21:55:05
    昨日は急なDMによる相談を受けていただきありがとうございました!

    期待です!これからも頑張って下さい!
  96. 175 : : 2019/01/23(水) 22:04:37
    >>173 江礼比住さん

    ヒスちゃんは強い子なのです。

    >>174 フルットさん

    いえいえ!私で良ければいつでも力になりますよ!

    期待ありがとうございます!
    頑張ります!(●´ω`●)
  97. 176 : : 2019/01/24(木) 19:15:24
    期待です
  98. 177 : : 2019/01/26(土) 02:36:20
    >>176 名無しさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  99. 178 : : 2019/01/26(土) 19:56:32
    期待です!
  100. 179 : : 2019/01/26(土) 23:13:14
    >>178 名無しさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  101. 180 : : 2019/01/26(土) 23:14:42
    「行ってきまーす」


    私は支度をして玄関を出る。約束の時間に間に合うように少し余裕を持って、自転車に乗って出掛けることにした。


    あれから3年……私は一度もエレンにメッセージを送ることが出来なくなっていた。

    ---
    --
    -

    12月22日。東京

    「クリスマスケーキいかがですかー?」

    街を歩くと、そんな声が聞こえてくるのが恒例になっている。
    俺は一人アルバイト先に向かって歩いていた。

    空はやや曇りがかっている。今にも雨が降りそうな、そんな予感がしていた。向こうと比べて気温は高いけど、風が突き刺すような寒さを感じる。

    街はすっかり、クリスマスムード一色で、電飾やクリスマスの音楽が所々流れていた。向こうでは考えられないほど大きな街。

    それでも、この街はまだ大都会に比べるとまだ自然が多い街だった。

    あれから約3年の月日が経つ、俺は、都内では有名な喫茶店のチェーン店でアルバイトをしている。

    30分早めにバイト先に到着する。目当てはこの店のまかない料理だ。他の飲食店とは違いタダで食べられる。時給もそこそこ良い上に、まかないつきで良い環境だった。

    俺達一家は、父親の仕事の都合で家族全員が、東京の町田に引っ越ししてきた。

    その頃には、東京の暮らしにも慣れて、友達やバイト仲間にも恵まれている生活だった。

    東京に来た当初、乗り慣れない電車に戸惑うこともあったけど、次第にその生活にも慣れていた。

    アルバイト仲間のその中の一人、オレを支えてくれる人がいる。
    俺と高校が一緒でバイトも一緒の奴。

    ジャン・キルシュタイン

    こいつは性格がとにかく悪い。
    俺にいつも何か嫌味的な事を言ってくるし、学校でもテストの点数とかでライバル視してくる。

    だが、根は悪い奴じゃない。むしろいい奴だ。だが、性格は悪い。

    ジャンは凄く機転が利くやつで、俺がバイト先でミスをしたとき、すぐにフォローしに来てくれる。
    だが、性格が悪い。

    そんな奴から休憩中一緒になり声がかかる。オレ達はその店で出されるまかないを食べながら

    「お前、もうクリスマスだぞ、いい加減彼女の一人や二人位作れよ」

    「いや、二人作っちゃダメだろ」

    俺はこいつのアホな質問に的確に突っ込みを入れる。
    俺はこっちに引っ越してきてから彼女と呼べる人が一人もできたことが無い。

    別に、そう言ったアプローチが無かったわけじゃない。むしろ中学とは比べ物にならないほど告白されるようになった。まあ、中学の時は誰一人からもされなかったから比べ物にならないって言っただけで、この三年間で告白された回数は三回なんだけど...。

    まあ俺が彼女を作らない理由は決して俺がモテないからじゃない、彼女たちに、俺の中の「何か」を埋めてくれる気がしなかったからだ。

    「お前ってよ、なんで彼女作んねーんだよ」

    「俺にはもったいないだろ」

    「うわ、なんだその解答、気持ち悪」

    本当にうるさい奴だ。適当な言い訳って事位わかるだろ。

    「まあ本当は知ってるんだけど、お前が彼女作らない理由」

    突然何を言い出すかと思ったら、変なはったりを言ってきた。

    だが、それがはったりという確実な確証はなく、俺は少し動揺する。

    「なんだよ」

    「あのー...だれだっけ、お前がよく言ってる...あ、ヒストリアだ」

    彼女の名前が出てきて、緊張した。

    「お前そのヒストリアってやつの事話してる時、すっごい顔赤くしてるし、テンション高いからな、だれでもわかるぞ」

    俺は恥ずかしくなる。
    今指摘されて初めて知った。まさか三年間ずっとヒストリアの話をするときに顔を赤くしてるとは思わなかった。

    「でもよ、もう諦めたらどうよ」

    「は?」

    「いや...今回は普通にお前の為を思って言ってるんだぜ?だってお前がずっとその子の事を思っていても...まあお前の話だと、その子すっごいかわいいんだろ?じゃあ彼氏の一人くらいできててもおかしくないしな...」


    ジャンの言葉に、俺は固まってしまう。

    ジャンのその言葉通りだと思った、確かにヒストリアが俺をずっと待っている保証なんてどこにもない。


    「まあ、一途なのはいい事だと思うけどよ...そろそろお前も過去の事なんて忘れて、新しく歩み始めてもいいんじゃないか?」

    「...あぁ...そうだな...」

    「...じゃあ俺帰るな、バイトがんばれよー」

    そう言うとジャンは出て行ってしまった。

    嫌なことを考えさせられたと思ったら、最後には一途なのはいい事だと思う...だって?

    本当に...性格の悪い奴だ...。

    ---
    --
    -
  102. 181 : : 2019/01/26(土) 23:34:20
    でも確かにジャンっていいやつ説でるよねw

    (中学での話)
  103. 182 : : 2019/01/27(日) 00:42:24
    いいね~ 期待
  104. 183 : : 2019/01/27(日) 18:58:38
    >>182 Lialさん応援隊さん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  105. 184 : : 2019/01/28(月) 11:07:55
    期待してます!!
  106. 185 : : 2019/01/30(水) 02:43:14
    >>184 マインさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  107. 186 : : 2019/01/30(水) 21:21:34
    凄く面白い!!!期待です!!!
  108. 187 : : 2019/02/03(日) 20:10:21
    >>186 Lvアッカーマンさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  109. 188 : : 2019/02/03(日) 20:15:04
    ポツポツと小雨が降り出してきた。まるで、自分の気持ちを表すように...。

    (雨だ...)

    俺の足は自然と走り始める。

    暗く急な坂道を息を切らしながら

    俺はそのまま、家路まで自分を慰めるように走った。

    でも、それは小雨が降り出したからじゃない。嫌なこのトラウマから逃げ出したいから走る。

    家の玄関に辿り着くと、ゼエゼエと息を切らした。

    (...)

    気持ちがリセットされ、照明がついている事に安心をする。
    玄関の戸を開こうと、ドアに手を掛けた。リセットされた気持ちがまた、いつもとは違い切ない気持ちになる。

    そして、脳裏に封印したつもりのあの人の名前が浮かんでくる。


    『ヒストリア』


    思い出して、スマホを取り出した。

    ヒストリアが写っている画像を開く、ピースして写るその画像。俺はしんみりした苦虫を噛んだ気持ちになる。

    俺は6年間近く、スマホを機種変更すら出来ないでいた。俺にとって過去が心の支えになっている。

    そして、独り言を呟いた。

    「ヒストリアのことだ。高校に入って彼氏を作って、しっかりやってる。そろそろ、この画像も削除して、俺も前向かなきゃな...」

    そう言って、オレは鉛のように重たい玄関の扉を開いた。

    ---
    --
    -

    色々と用事を済ませて部屋に入る。服を着替えたり、明日の準備をしたりした。


    (ヒストリアの画像、、、消さないとな...)


    画像を開き、いざ消そうとすると指が固まる。

    消さないといけない。でも、いろいろな感情が入り混じり、俺は画像を開いたまま動けないでいた。

    その静寂を断ち切るように、一本のコールが鳴った。

    アルミンからだ。


    「明日の事で電話くれたんだな」


    俺はその場に座りこみ電話に出る。


    『あ、もしもし、エレン?今大丈夫だったかな?』

    「あぁ、明日の事で電話くれたんだろ?」

    『うん、明日行くから、よろしくね』


    翌日12月23日。その日のバイトを休みにしていたのは、アルミン達が東京に遊びに来る為だった。実に約3年ぶりの再会。

    詳しくは聞いていないが、東京で行われるコンサートの四人用のチケットが当たったらしく俺も招待してくれた。


    「...あぁ、3年ぶりだな。会うの楽しみにしてるよ」

    その声のトーンはマイクを通してアルミンに伝わった。

    『エレン、元気なさそうだけど...何かあった?』

    「えっ……あっ、ちょっと昔のことを思い出してさ……」

    『エレン...あれは仕方ないよ...』


    3年前の卒業式のその後、ヒストリアと一緒にいる時から、俺は異変を感じていた。頭がボーっとしてフラつき、関節も痛かった。

    俺は帰宅すると、高熱でダウンしていた。40度まで熱が上がり、帰宅して直ぐに親に病院に連れて行かれた。


    『A型インフルエンザ』と診断された。


    そして、その日。更に熱が上がり、学校の先生や友達から電話があったが気を失っていて出れず、ヒストリアの帰宅が遅くなっていることを知ったのは1週間後のことだった。


    俺はまだ高熱のある中、朝から引っ越し先に向かうためにフェリーに乗っていた。引っ越しの予定日は、どうしてもズラすことが出来なかった。

    さらに、引っ越しをした後、1週間後、インフルエンザからようやく回復した時に、アルミンから電話があった。ヒストリアが、俺の家の前で倒れていたことを、電話を通して知っていた。ヒストリアはそのまま救急車に運ばれたそうだ。

    俺はインフルエンザを移した原因は自分にあると思っている。
    そして、ヒストリアがそんな状態でも家に来てくれた事。今、思えば何か伝えたい重要な事があったのだと思える。


    「気にしてないって言えばうそになるな...」

    『もう3年も前の話だから、ヒストリアだって気にしてないと思うけど...』

    「そうだといいな...まあ、また明日な」

    『うん、また明日...あまり考えすぎないようにね、じゃあね』

    そう言って電話を切る。

    ---
    --
    -
  110. 189 : : 2019/02/03(日) 22:42:47
    おお‼久しぶりに更新されてる
    面白くなって来ましたね‼期待です
  111. 190 : : 2019/02/04(月) 07:23:47
    >>189 Lialさん応援隊さん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  112. 191 : : 2019/02/06(水) 20:55:31
    12月22日 雲一つない晴天に恵まれていた。

    久しぶりに会うミカサとの再会を楽しみにしていた。漕ぐ足に自然と力が入る。

    お互いバイトや、大学受験で忙しく、会う機会がなかなか取れなかった。

    しばらく、漕いでいると待ち合わせ場所の喫茶店に辿り着いた。

    窓越しにミカサが座って、もう席を取っていた。
    私は自転車を止め、早足で喫茶店に入る。

    カランコロンカランと、ドアベルが鳴る。中を覗いてみる。老若男女様々なお客さんがいる中で、一人スマホをいじっているミカサの姿が目立っていた。

    私は久しぶりの再会に喜びを感じて笑顔で手を振った。


    「ミカサ!」

    「あ、やっときた」

    私はミカサが座る向かいの席に座った。

    「ごめんね、待たせちゃって、元気だった?」

    「うん、元気。ヒストリアと会うのは7月ぶりだね」

    「懐かしーねー」

    ミカサは私の髪型の変化に気が付く。

    「前髪、センター分けにしたんだね、似合ってるよ」

    「そう?ありがとね!」

    ミカサは中学の頃と比べて髪が短くなった。身長も170を越したとかなんとか、羨ましい。ミカサの風貌は中学の頃とだいぶ違う。ピアスも開けてるし。凄く大人っぽく見える。
    それにしても気になったのは旅行用のスーツケースを持っていることだ。

    「化粧するんだね」

    「あはは…簡単なナチュラルメイクだよ。それで、どこか行くの?」

    「それは今からはなすよ」

    その後の会話はこの5ヶ月間何があったのか、大学受験の話、高校の話題で盛り上がっていた。そして、一番ミカサがしたかっただろう、この話題にもちろん触れる。

    「アルミンとはどうなの?」

    「おかげさまで順調だよ」

    あれ? おかしい、私の予想ではここから、ミカサの彼氏自慢のコーナーになるはず。

    「そっか」

    そう言って、私は頼んだコーヒーを口に含む。

    「ヒストリアは、彼氏は?」

    私はその問い

    「ん? いないよ。」

    「やっぱり」

    ミカサはいつも以上に冷たい視線を向けてくる。

    「ヒストリアの事だからそうだとは思った」

    「え?」

    「エレンの事...まだ引きずってる」

    「そんなことないよ...。」


    私は『エレン』と言う名前に反応してしまい表情に現れている。


    「あれから、エレンに電話かメールした?」

    「してないよ?」

    「なんで?」

    その「なんで?」は、威圧感を感じた。私は押されそうになる。私は数少ない本音を話せる友人だと思っている彼女に心の中を開いた。

    「なんでって、だって、突然連絡したら、エレン、驚くだろうし、迷惑かけるし...それに私、きっと嫌われてるよ…エレンからも連絡ないし」

    そういうと、ミカサは私に聞こえるように舌打ちをした。

    「ちっ...」

    私は下を向く、その私に対してミカサは怒っているように見えた。

    「ヒストリア、どうしてそんなに臆病になったの? あれだけ中学の頃『エレン』『エレン』って言ってたのに」

    「それは...!...もうエレンいないし...私、エレンにうざがられてたんだよ。エレン、本当は嫌だったんだよ...。」

    それを聞いて、ミカサは椅子が倒れるほどの勢いで立ち上がる。

    「そんな事ない!!」

    いつも冷静なミカサからは想像できない勢いで、大きな声で怒鳴った。 その声は店内に響きわたる。

    「はっきり言って、今のヒストリアは変わった...諦めるようになった、それが大人になったつもり?」

    そのミカサの鋭い目つきと言葉が胸に刺さる。

    「だって...」

    「そんなにエレンの事が怖い?...失恋するのが怖い?」

    周りのお客さん達は何事かと私達を見ていた。それでも、ミカサは喋るのを止めない。

    「はっきり答えて...今でもヒストリアは、エレンの事が好き?」

    私は少し怯えていた。下を向き、その問いに答えるには少し間が空いた。彼のことを思い出す。もちろん、答えは一つだった。

    「...うん...好き...かな?」

    私は素直になれず、曖昧な返答をする。
    それが彼女の癇に障ったようで、私のテーブルに置いてあったスマホを奪い取った。

    「ちょっと!ミカサ!!」

    ミカサはホームボタンを押して壁紙を確認する。

    「この画像が壁紙になってるのに、まだそんな返事する?」

    彼女は印籠を見せつけるように差し出す。それはエレンが映っている画像だった

    「あはは...」

    私は苦笑いするしかなかった。

    「ヒストリア、全然吹っ切れてない」

    「...」

    私の表情は外の天気と裏腹に曇った。

    ---
    --
    -
  113. 192 : : 2019/02/06(水) 22:12:57
    これは・・・どういう展開だ?
  114. 193 : : 2019/02/06(水) 22:13:02
    とりあえず期待
  115. 194 : : 2019/02/06(水) 23:45:22
    いいね~ 期待です
  116. 195 : : 2019/02/07(木) 07:20:02
    期待!!Lialさんのssはほんとに最高です!!
    読むのが楽しすぎます!!過去のやつも何回も読んでます笑頑張ってください!!
  117. 196 : : 2019/02/07(木) 18:37:46
    最高だぁぁぁ!!!!!

    期待だあぁぁぁあ!!!!!!
  118. 197 : : 2019/02/07(木) 18:51:37
    あ、あと一つ関係なくて悪いんですが、一つお願いがありまして、ssを書いててですね、それを面白いかどうかをLialさんに見てもらいたくて、見れたらでいいですよ。これです↓

    未来を変える1,2,3話

    エレペト中学

    笑ってはいけない104期

    短編を思い付き次第投稿します

    ギャグを↑同

    リヴァイの誕生日

    もしも本編のエレン達が進撃中に来たら

    です。終わっているのは未来を変える1,2話とリヴァイの誕生日です。長文失礼しました
  119. 198 : : 2019/02/07(木) 19:47:57
    最高です!エレヒスの二人が出会うのを楽しみにしてます!

    インフルになったそうですね…無理なさらないように、しっかり睡眠と食事を取って安静に…
  120. 199 : : 2019/02/07(木) 22:52:26
    え⁉Lialさんインフルにかかちゃったんですか?インフルメチャクチャしんどいですよね...
    無理のないように早く元気になってください‼
    Lialさんのss更新いつまでも待ってますから
    お大事に
  121. 200 : : 2019/02/08(金) 08:21:08
    >>192 >>193 マサフィーさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ

    >>194 Lialさん応援隊さん

    期待ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>195 名無しさん

    期待ありがとうございます!
    そこまで言われると照れてしまいますよ!(*ノωノ)
    頑張ります!ありがとうございます!!

    >>196 >>197 Lvアッカーマンさん

    期待ありがとぉぉぉぉ!!

    了解です!時間があるときにお邪魔します!(`・ω・´)ゞ

    >>198 名無しさん

    ありがとうございます!
    出来る限り安静にします...(´・ω・`)

    >>199 Lialさん応援隊さん

    かなりしんどいです(´・ω・`)
    まあでも、今はまだ楽になってます!
    心配してくれてありがとうございます!!
  122. 201 : : 2019/02/08(金) 08:21:19
    「そろそろ、壁紙変えようと思っていたんだよ...」


    本当は6年間も使っているスマホで、バッテリーもこの画像が消える可能性があると聞いて怖くて変えていなかった。


    「ヒストリア、これ」


    そう言うと、ミカサはバッグから、何かしらチケットとバスのチケットなどをテーブルに広げた。


    「ライブチケット?  東京までの深夜バスのチケット? これは?」

    「ヒストリア、今からあなたを連行する」

    「へ...? ど、どういう事?」


    ミカサのその発言に、かなり驚いた。広げられたチケットなどをお金に換算すると軽く2万円は超える。いくら、友人とは言え、そんな大金の物を簡単に受け取れない。それにアルバイトだって入ってる。


    「いいから、受け取って。私はこの日の為に頑張って貯金して、バイトした。 ヒストリアに前を向いて生きてほしい。 ヒストリア、もしかしたらこれがラストチャンスかもしれないよ」


    私はそこまで言うミカサに少し呆れたけど、有り難みを感じていた。

    「ありがとう、気持ちは嬉しいけ...バイトも休むわけにはいかな...」
     
    「バイトとエレン、どっちが大切」


    そのミカサの問いかけに私の答えは一つだった。


    「うん、わかった! それじゃあ、これは『借りる』よ。」

    「返さなくていい。その代わり、約束して」

    「約束?」

    「卒業式の時みたいに、逃げちゃだめだよ...」

    それを聞き、私は苦笑いをする。

    あの日。関係が壊れるのが心配で、一歩前に出れなかったあの日。

    「...わかった」

    恋愛経験に関しては、ミカサは私なんかより遥かに経験豊富だ。

    「でもミカサ...」

    「なに」

    「もしエレンに...彼女がいたら...」

    「...その時は、私が骨を拾う。もしエレンに彼女がいたら、エレンの彼女もろとも削ぐ」

    その思い切った発言は私に勇気を少しだけ与えた。

    「うん!」

    「じゃあヒストリア、約束の握手」

    ミカサが私に手を差し伸べる。
    私はその差し伸べられた手に力強く握る。

    「うん!!」

    元気よく返事をしたその時。

    私の手とミカサの手に、モノホンの手錠がかけられた。

    「...え?...ミカサ?」

    「私のお父さん、刑事だから手錠持ってるんだ。貸してって言ったら断られたけど、盗んできた」

    (それって、お父さんにばれたらやばいし。法的にも随分やばい気がするけど...。)

    ミカサはニヤっと怪しげな笑みを浮かべる。

    「まあこれで...逃げられないから...」

    そして、私はそのままミカサの右脇に抱えられた。

    「わわ!!」

    「東京行きのバスに乗るまでこれで行くから」

    「ほ、ほんとに...?」

    ミカサの右脇には私。左手には旅行用のスーツケースを持って喫茶店を後にする。

    「マスター、代金はつけといて」

    そう言うとミカサと私は喫茶店を後にする。

    ミカサ...一体何者なのか...。

    そして私は本当に拉致された。

    ---
    --
    -
  123. 202 : : 2019/02/08(金) 19:04:02
    ありがとうごさいます!!Lialさん!!
  124. 203 : : 2019/02/12(火) 21:10:10
    インフルになった!Lialさんのss見て寝る!
    とまるんじゃねぇぞ...
  125. 204 : : 2019/02/13(水) 00:17:31
    >>202 Lvアッカーマンさん

    いえいえ!!

    >>203 名無しさん

    インフルなったんですか!?辛いですよね...私も今年インフルになったで気持ちは十分わかります。

    私のSSを見るよりも先に寝て、体調をよくしてください!!
    あ、でもありがとうございます!!(`・ω・´)
  126. 205 : : 2019/02/13(水) 00:17:37
    私は信じられない気持ちで一杯になっていた。本当に...そのまま手錠を掛けられて、バス停まで来てしまった。そして...。バスに乗ると手錠を外された。バスの車掌アナウンスが流れる。


    (これは...夢だよね?)


    私はまだ夢の中にいるような、信じられない事態に戸惑っている
    私たちはバスの中央付近の3列シートに座る。

    真ん中にミカサ、左端にアルミンが座っていた。
    まさかの初深夜バスが、この様な形で乗る事になるなんて、先程まで夢にも思わなかった。

    私はこの非常事態にどうすることもできなかった。嬉しい様な...これから、10時間以上監禁されるのかと言う複雑な気持ち、そして、それはジェットコースターに乗る前に似た感覚。

    (まさか、こんな形で東京に行くなんて思わなかった...)

    私は外を見る。ドキドキしている自分の姿がガラスに反射して映る。そして、出発したバスの風景を見るしかなかった。

    「ヒストリア?」

    ミカサに声を掛けられる。

    「なに?」

    「なんかこの感覚、久しぶりだね」

    そう言われると、中学の時の修学旅行を思い出す。

    「なんか、修学旅行みたい」

    「あの時、皆で寝ないで夜通し『好きな人』の話したね」

    「あー、私がすぐ当てられたやつ...」

    私は苦笑いで言う。

    「みんな、『エレンのどこがいい?』って言ったら、ヒストリア顔赤くして、熱弁してたね」

    私は当時のことを思い出し顔が熱くなる。

    深夜バス、初めて乗るけど、凄く時間が長く感じる。このまま、ミカサと話して時間の流れを早めたいところだけど、周りの空気がそうさせてくれなかった。私は彼との3年間を思い出していた。

    思えば、よくそんな勇気があったなと思う行動ばかりで、今の自分とはかけ離れた存在だ。

    (あんな大胆な行動。よく出来たなぁ、今じゃ考えられないや...)

    22時頃、高速道路のパーキングエリアで20分の休憩に入る。みんなトイレなどに行く中、私も解放された気分に浸る。

    アルミンはエレンに連絡をすると言ってその場を離れた。

    私も勇気を出してメールや電話をしくなる。久しぶりに彼の声が聞きたくなる衝動に駆り立てられる。でも、それをミカサが阻止をしてきた。
    きっと、エレンへのサプライズとして、私は用意されているのだろう。

    ミカサと話している間、私は最後のパーキングエリアでの休憩という事もあり、どこか決戦に向かう気持ちになりナイーブなる。

    「エレン...待っててね」

    ボソッと独り言をつぶやいた。

    パーキングエリアは雨で地面が濡れている。

    足りないパズルのピースを埋めに行くような、私はこれからが本当の始まりだと思った。

    「「んーーーー!」」

    私は大きくノビをする。隣にいミカサも同じようにノビをした。

    ヒストリア、本当の戦いはこれから、これからが本当の地獄だから」

    「うん。2時間くらいしか経ってないのに、こんなに深夜バスが辛いとは思わなかったよ」

    休憩の20分はあっという間に過ぎていく、再び私たちはバスに乗った。

    私たちは、再び発車されるバスに色々と覚悟を決めていた。

    (こんな時間...今までエレンに会えなかった時間に比べれば...)

    私は残り9時間ほどの中を何とか寝て過ごすように努めた。

    寝る。目を覚ます。再び寝る。その繰り返し、本当に辛い...。

    お尻もだんだん痛くなるし、背中も痛む、ミカサ曰くもっと狭い席のバスもあるらしい。そう思うとゾッとする。

    私は買ってもらったチケットとは言え、心に誓った。

    (二度と......深夜バスはごめん)

    ---
    --
    -
  127. 206 : : 2019/02/13(水) 16:46:28
    いい感じ~
    インフル復活おめでとう‼
    無理は禁物だよ!!
    期待
  128. 207 : : 2019/02/14(木) 18:14:14
    深夜バスに強制乗車させるとか水曜どうでしょうかな?
  129. 208 : : 2019/02/15(金) 23:33:12
    期待ですー
    頑張ってください!
  130. 209 : : 2019/02/16(土) 00:29:31
    >>206 Lialさん応援隊さん

    ありがとおうございます!!
    了解です!あまり無理しない様にします!

    期待ありがとおうございます!(`・ω・´)

    >>207 鹿クンが見てる!さん

    ラジオ中にアメフト部が来ますね!

    >>208 マインさん

    期待ありがとおうございます!

    頑張ります!!
  131. 210 : : 2019/02/16(土) 00:29:56
    寝て覚めての繰り返し、そうしているうちに、カーテンの隙間から、陽の光が差し込む。

    朝6時半、僅かに差し込むその光、思ったより早く、私は決戦の地に近づいていた。

    バスのカーテンを開くと、自分より遥かに高いビルが生えている。
    朝6時半だと言うのに、既にたくさんの人がスーツ姿で歩いている。地面は昨日から降る雨で濡れていた。

    天候は曇り、女の子の日2日目と言うこともあって、体調は優れてはいない。少しお腹も痛いし、背中、お尻も痛い。

    そんなことよりも、エレンにもうすぐ会える。その事で私は頭がいっぱいになる。


    (初めはなんて声かけよう...やばい...凄い緊張してきた...メイク大丈夫かな? 少しでも可愛いって思われたいな、 大人になったって言われたい...)


    私は慌てて起きる。トイレに行ったり、顔を洗ったり、パーキングエリアで買った歯磨きセットで歯を磨いたり、バッグの中から小さい化粧道具を取り出したり、せかせかとしていた。

    目的地に近づくほどに、どんどん鼓動が高鳴る。

    すると、隣でミカサが起きたようだ。


    「ヒストリア?」

    「あ、おはよう。ミカサ」

    「おはよ。今、どの辺?」


    百貨店と思われるその場所は、クリスマスのイルミネーションが飾られている。


    「わからないけど、もうすぐじゃないかな?」

    「そっか...ふぁ...」

    そう言うとミカサは大きくあくびをした。

    (あの状況でぐっすり眠れたんだ...すごい...)

    そして、バスは到着する。

    時刻は7時を指した。

    バスタ新宿に私達は降りた。

    私は『希望』を胸に抱きながら

    深夜バスを降りて、私達はマクドに入った。さすがに3人から、疲労の色が見えていた。アルミン曰く約束の時間は10時らしい。それを聞き少し残念な思いと、緊張の糸が少し緩んだ。

    マクドで、朝マックを食べる。普段、脂っこいものを食べる習慣のない私は、緩んだとはいえまだ、緊張をしている。だから、半分食べるのがやっとだった。エレンのことを思うと、緊張からなかなか食事が喉を通らない。

    早く会いたい...うずっとする気持ちになる。それと同時に不安もある。

    (エレン...どのくらい身長伸びたかな? 大人になったかな? そもそも、私と会うの嫌なのかもしれないな...)

    私の頭の中は、エレンのことばかりになってる。何気に待っている時間も楽しい。本当にデートする前の気持ちってこんな気持ちなのかな? と思わされる。でも、不安が私の心をよぎる。


    「ヒストリア、緊張してる」


    その言葉に私は、ハッとさせられ、強がってしまう。

    「大丈夫!」

    「ふーん。でも、バスの中あまり寝れなかった」

    「...うん。まだあちこち痛いや」

    私は肩や背中を回しながらほぐしていた。

    「まだ時間あるし、寝てていいよ?」

    時計を見るとまだ8時少し過ぎた辺り、彼が来るまでの約束の時間まで2時間近くあった。

    (確かに疲れたし、こんな目の下クマ出来てる状態で会ったら、引かれちゃうかも…)

    「じゃあ、少し寝ようかな、起こしてね?」

    私はミカサにお願いした。

    音楽プレーヤーにイヤホンを付けて耳に刺し、音楽を再生してそのまま体を俯かせる。腕を枕に一人の世界に入る。そして、闇に溶けていく...。

    どのくらい経つだろうか...私はいつのまにか夢の世界に入っていた。

    ---
    --
    -
  132. 211 : : 2019/02/16(土) 00:29:59

    優しく暖かい温もりに包まれる。

    私はその違和感に目を閉じながら、夢から覚めていた。

    このまま、まだ眠っていたい。この温もりに包まれていたい。

    でも、この温もり、匂い、懐かしい気持ちになる。

    私はゆっくりと、目を覚ました。

    「お、おはよう...ヒストリア」

    目を開くと、『彼』がいた。

    ドット...ドット...と、緊張が襲い不意打ちを打たれた私は、一気に目がさめる。もちろん、驚きや、色んな感情に一気に襲われる。

    それも無理はない...だって、ずっと...ずっと会いたかった人が、今、目の前にいるのだから...。

    私は、すぐにこれが夢じゃないかと確認するように反対側に振り返った。目をパチパチさせる。

    飾り時計を見て時間を確認する

    『10時12分』

    私は軽いパニックに襲われる。でも、そのサプライズは意外と私を冷静にさせた。そして、ジャケットが私を包んでいた事に気がつく。

    「ミカサ...?アルミン...?」

    辺りをキョロキョロと見渡す。しかし、いるのは彼だけだ。

    「二人なら新宿を観光したいとかで行ったぞ?」

    (あはは…そうだ。まだ夢見てるんだ。私)

    私はまた俯き寝ようとする。

    「ヒストリア?」

    聞き覚えの声がする...。私を呼んでいる。もう、心臓が破裂しそうで泣きそうだった。

    (やだ...エレンの声がする...やだ...嬉しすぎるよ...)

    私は、勇気を出して、声のする方向を向いた。

    「えっと...、久しぶり、ヒストリア」

    「.......エレン.......」

    ---
    --
    -
  133. 212 : : 2019/02/16(土) 00:43:37
    おお~‼久しぶりの更新ありがとうございます‼
    LialさんのTwitter見ましたよ‼猫の超近距離写真可愛かったです
    ところでLialさんは進撃の巨人スクールカーストみてますか?
    自分、最近ハマってて漫画で良いので見る方法あったら教えて下さい
    あと、「家にいた変人と恋人になった話」の更新もよろしくお願いします

    質問ですがこの作品はどこまで行かせるつもりですか? 結婚までいきますか?
    キタイ
  134. 213 : : 2019/02/19(火) 22:19:34
    >>212 Lialさん応援隊さん

    猫可愛いでしょ!自慢の愛猫です!!

    見てますよ!!むしろコミックスの方を買っているのは嘘予告を見るためだったりします!
    見る方法はコミックスを買う?それくらいしかないかと...。

    バッサリ、カットしつつ結婚まで行こうかな?っと考えてます!
  135. 214 : : 2019/02/19(火) 22:19:53

    彼は頬を赤く染め、私を見ていた。

    内心、抱きつきたい。嗅ぎたい。人の目を気にせずに再会を味わいたい。もう何されても構わない。甘えたい。

    「...なんでいるの...?エレン」

    「それはこっちのセリフだ」

    彼は笑みを浮かべつつも、少しあきれ顔だった。

    「あはは...」

    口では笑うけど、さすがのサプライズに私は泣きそうになっていた。


    (ダメ...泣いちゃダメ...)


    私の涙腺から出る涙は自然と頬を伝う。

    (ずっと、ずっと会いたかったから...。仕方ないけど...。)

    「ヒストリア!?待ってろ、今ハンカチ出すから!」

    彼は私の表情に驚き、慌ててハンカチを差し出した。

    「あ、えっと...これ今日もってきて使ってないやつで綺麗だから...」

    そんなの関係ない...私は人生で初めて嬉し泣きをしている。私は彼のハンカチを手に取り、そのハンカチで涙を拭う。ぐっと唇を噛み締めて。


    「ごめん...ごめんなさい、エレン...」

    「え...?何がだ?」

    「だって...」

    本当は、素直になれなかったこと。あの日、エレンの期待を裏切って逃げてしまった事。連絡しなかった事。その全てを謝りたかった。


    「大丈夫か?」


    彼のその言葉が私を少し安心させる。私は涙を拭いて、ここ約3年間で最高の笑顔になった。

    「うん!」

    ---
    --
    -
  136. 215 : : 2019/02/20(水) 10:15:20
    期待してます!
    頑張ってください!!
  137. 216 : : 2019/02/25(月) 22:37:13
    期待!!
    頑張ってください!!
  138. 217 : : 2019/03/09(土) 22:07:49
    ※一旦休憩させていただきます。

▲一番上へ

このスレッドは書き込みが制限されています。
スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。

著者情報
SeLial_

Lial

@SeLial_

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場