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だって俺らは少年探偵団

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  1. 1 : : 2018/12/24(月) 00:11:46

    組織壊滅後コナンと灰原は元の姿に戻りました
    新一は元の自身の家に、志保は博士の家に助手として居候してます
    在り来りな話かもしれませんが最後まで読んでくださると嬉しいです
    10年程時間ぶっ飛ばすのがあるので心をひろーくしてお読みください
  2. 2 : : 2018/12/24(月) 00:23:41



    ────別れが告げられたのは突然だった


    光彦「えっ!?コナンくんと灰原さんが転校!?」


    元太「えぇ!あいつらいなくなっちゃうのかよ?!」


    歩美「うそー!?だって…だってちゃんとお別れもしてないのに…!」


    目の前で泣きじゃくる歩美を博士は一生懸命宥めていた


    彼らが転校してきたのはほんの半年前くらいだったはずなのに、何故だかとても長かったように感じる


    彼らがいなくなったあとの教室はガランと物静かで何処か足りなくて、登下校も彼らが
    いなくなってから驚く程に静かに穏やかになった


    彼らから手紙やメールが来ることも無かった


    引っ越し先も外国としか聞いていない、こんな、迷宮入りの事件よりも難しい事件…2人がいなくてどうとけと言うんですか!


    僕達は考えました、この難事件を解いてくれる人物を、2人を見つけ出してくれそうな人物を────


  3. 3 : : 2018/12/24(月) 00:38:16



    俺達は元の姿に戻った


    久しぶりの元の身体の居心地はとても落ち着いた、全てが終わったんだと、これでもういいんだと告げてくれているように


    大切な人との別れは、悲しまなかったわけじゃない


    コナン、哀として関わった人々、あたたかくてとても楽しく、でも忙しかった日々


    それを全部忘れたわけじゃない


    別れを言う時間が無かった、言いたかったのに、今までありがとうって一言だけでも


    でも、少しでも彼らのそばに居たくて見守っていたくて、俺はまだこの地を離れてはいない


    俺は工藤新一として探偵業を復活させ、たちまちまた新聞のスターとなった


    新聞の見出しに大きく書かれた『僕に解けない謎はありません!』なんてかっこつけた台詞


    自分の事なのに可笑しくてたまらない


    大声で笑っていたからだろうか?博士の手伝いをしていた宮野に注意をされた


    志保「貴方ねぇ…研究の邪魔だけはしないでくれる?後、貴方が座っている椅子博士の新発明なのよね。気をつけた方がいいわよ」


    ん?気をつけるって何を?


    と思ったのも束の間、俺は博士のメカだという椅子にコテンパンにやられた


    正式には、いきなり跳ねだした椅子に転げ落とされただけだが


    新一「…ってー!博士のやろ後で覚えてろよ…」


    打ち付けた腰と頭を擦りながら、自宅へと向かう


    そこには見覚えのある幼い、しかし確固たる意志に恵まれた懐かしい顔が三つ、インターホンの前に肩を並べてたっていた


    え…あいつらなんで…?


  4. 4 : : 2018/12/24(月) 09:40:13



    工藤新一


    それは言わずと知れた名探偵の名前


    どんな難事件でも解決するという名探偵の名前


    その人なら…解けるのかな?この謎を


    元太「あーほんっとあいつらが居なくなってから、事件なんか全然起きねーんだもんな」


    光彦「そうですね…なんか不謹慎かもしれませんが、つまんなくなっちゃいましたね」


    コナン君と哀ちゃんがいなくなってから、私たちの周りで竜巻のように起こっていた事件はまるで2人との別れを合図とするように、ぱったりと起こらなくなった


    ずっと前、刑事さんがこのまちには死神さんがいるんじゃないかっていってた気がするけど…ううん、やっぱなんでもない


    歩美「…2人は今何してるんだろう」


    何気なくポツリと言った言葉、それは場の空気には合わなかったようでシンと静まりかえる


    光彦「……やっぱり、行きましょう」


    唐突に光彦君が告げる


    元太「どこいくんだ?うな重屋か?」


    光彦「コナン君と灰原さんのこと、依頼しにいくんですよ」


    そう、それはみんな悩んでいた事だ


    2人は詮索されるのが好きではないといつか言っていた、そんな2人を私たちの都合で調べていいのか…


    歩美「いいの?光彦君」


    光彦「えぇ…いいんです、だって会いたいから探すそれだけで理由は十分じゃないですか?」


    それは2人がいなくなってから光彦君がはじめて見せた、勇気と決意に満ちた微笑みだった


    歩美「…うん!私も2人に会いたい!」


    元太「俺も…あいつらがまた2人で突っ走って行ったのを追いかけるのが仕事だからな!」


    みんな、決めたようだ


    そうと決まれば私たちの足は勝手に動いていた、2人に会うために、2人と会いたいから


    私たちが向かうのは、いつも帰り際に寄る博士の家じゃない、そのお隣の大きなお家


    昔はえとうって呼んでた気がする、でも今は呼び方を覚えたくどうってよむんだって


    まずはインターホンかな、…いざとなると緊張する


    元太「お、おい。光彦早く押せよ!」


    光彦「えぇー、僕がですかぁ!」


    やっぱりみんなも少し怖いのかもしれない、コナン君たちがいなくなってから昴さんもいなくなったその時に戻って来たという名探偵さん


    何回かはなしたことはあるが何だか年上だからか、妙に落ち着かなくなる


    どちらが押すかで揉めあってる2人、するとコツコツと足音が聞こえてきた


    私は足音の方を見た、その人は何度か見た覚えのある…テレビや新聞でも人気の名探偵の顔だった


    歩美「あっ…!」


    私の声で2人も気づいたようで揉めていた手足をそのままにして、顔だけ向ける


    久しぶりに見た新一お兄さんの顔は目を見開いて驚いていた


    最近訪ねてなかったからかな?それとも私たちが緊張しすぎて落ち着いてないこと気づいてたからこないと思ってたから驚いたのかな?凄いなぁやっぱり


    やっぱり第一声をはなったのは彼だった


  5. 5 : : 2018/12/24(月) 11:44:48

    期待です!頑張って下さいねー
  6. 6 : : 2018/12/24(月) 12:03:35



    新一「…おめーら、何の用だ?そこは俺ん家だぞ」


    なるべく驚きで慌てた心を落ち着かせたフリをして言った


    あいつらは、俺が苦手みたいだった


    最初はコナンと入れ替わりみたいに来た俺の事を怪しんでるのかと思っていたが、博士から聞いたところ慣れていないみたいな感覚だそうだ


    俺も宮野もあいつらとの接点は少なくしていた、そうしていたらいつか2人のことは忘れる


    半年間少し忙しい毎日を過ごしていただけの友達だ


    その考えが甘かったのだろうか?


    次に発せられた光彦の言葉に俺は2度目の驚きを覚えた


    光彦「あ、あの!僕達…新一さんに依頼をしたくて!僕達にとって一生の難事件を!」


    嫌な予感はしていた…んだと思う、あいつらはこんなことで諦めるようなやつじゃねぇってわかってたはずなのに、どうしてだろうな?


    たかが子供────でも子供だからこそ譲れない、忘れられないものがある


    俺はあの半年間で学んだはずなのにな、ほんと笑っちまうよ


    新一「つまり、お前らはその友達を探して欲しいんだな?」


    元太「おう!」


    光彦「う、うけてもらえますか?」


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