男A「嘘だろ……俺が寝てる間に何があったっていうんだ!?他の電車の乗客や運転手も消えてるし……」


男A「というか、どうやって帰ればいいんだ?日本じゃないから110番繋がらなさそうだし……」



ガサガサ…




ゴリラ「ウホーーッ!」


男A「わっ!ゴリラ!?」



アナコンダ「シャーッ」


男A「今度は蛇かよ!?もうやだ帰りたい……」






男A「そうだ!俺と一緒に電車に乗ってた友達に電話すればいいんだ!!」



プルルルル……


男A「もしもし男B、俺だよ男Aだよ。お前今どこにいる?俺なんだがな……電車で寝てて目を覚ましたらアマゾン熱帯雨林に居たんだよ。悪いんだけど日本の警察に連絡して…」


男B「すまん男A。俺も電車で居眠りしてて、目を覚ますとブエノスアイレスという所に居たんだ」


男A「何ーーーー!!!」


男B「そこで綺麗なお姉さんに話しかけられて、今食事に向かうところなんだ。悪いけど話なら後にしてくれるか?それじゃ」

プツッ


男A「き、切られた……」



男A「クソっ、薄情なヤツめ!こうなったら男Cに頼むか」



プルルルルル……



男A「もしもし男C!助けてくれ!今アマゾンの密林で遭難してるんだ!」



男C「奇遇だな!俺もカリフォルニアの鍾乳洞みたいな所で道に迷ってるんだ!」


男A「えっ、お前も!?」


男C「ところで他のみんなはどこに…」



プツッ


男A「切れた……向こうが電波が届かない所に行っちまったのか」




男A「む?待てよ……」



男A「男“A”は“アマゾン”、男“B”は“ブエノスアイレス”、男“C”は“カリフォルニア”……」


男A「ということは、男Nなら日本にいるんじゃないのか!??」


男A「よし。善は急げ!急がば回れ!早速電話だ!もしもし男N?助けてくれ!今アマゾンで…」




男N「ぉ、男Aか……?じ、実は電車で寝てて…目を覚ましたら、辺り一面氷で覆われた所にいたんだ……」


男N「うっ、俺はもう限界かもしれん……凍え死にそうだ………」



ブツッ











男A「南極(難局)じゃねーか!!!!!!」





終わり