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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

エレン 「ただいま」

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  1. 1 : : 2018/12/02(日) 14:50:08
    よろしく。亀更新かも。
  2. 2 : : 2018/12/02(日) 15:24:45
    「…!帰ってきたのか」ガタッ


    エレン 「リヴァイ師匠相変わらず元気ですね」スタスタ


    リヴァイ 「魔王を倒したんだろ?赤黒かった空が今じゃ蒼く澄んでいる」フッ


    エレン 「まあ、勇者ですから」フッ


    リヴァイ 「少し待っててくれ、お前が見習いの時の同期どもを連れてくる」スタスタ


    ー数分後ー


    「エレン!」ギュッ


    「帰ってきたのか!」スタスタ


    「今じゃお前は英雄だぞ!」スタスタ


    「元気そうですね!」モグモグ


    エレン 「ミカサ、ジャン、コニー、サシャか!久々だな」フッ


    ミカサ 「こうやって集まるとあの頃が懐かしい」ダキッ


    ジャン 「けっ!羨ましいぜちくしょう」


    コニー 「今度、イェーガー夫婦とスプリンガー夫婦でダブルデートしないか」ニッ


    サシャ 「いいですね!」モグモグ


    エレン 「はははっ」


    「おっ!エレン帰ってきてたのか」スタスタ


    エレン 「ハンジさん、どうも」ペコッ


    ハンジ 「無事そうだね」


    ミカサ 「エレン、他のメンバーはどうしたの?」キョロキョロ


    エレン 「っ!」


    ジャン 「宿か?」


    コニー 「トイレか?」


    サシャ 「実家じゃないですか?」


    エレン 「…」マッサオ


    リヴァイ 「…死んだ…のか」スタスタ


    「「「!!!」」」


    ハンジ 「ちょ、ちょっとリヴァイ!冗談よしてよ…。戦士のライナー。魔法使いのクリスタ。僧侶のアルミンだってみんな強いよ。そう簡単にh「死にました」


    エレン 「みんな…死にました…」ポロポロ


    「「「!!!」」」


    ミカサ 「あ、アルミンも…?」ブルブル


    エレン 「死んだ」


    ジャン 「ライナーもか…?」ブルブル


    エレン 「死んだ」


    サシャ 「クリスタも…」ブルブル


    エレン 「死んだ」


    コニー 「そんなに…強かったのか…?魔王」ブルブル


    エレン 「いや、実際に魔王と戦ったのは俺だけだ。みんなその前に死んだ」スタッ


    リヴァイ 「どうゆうことだ」


    エレン 「順を追って説明します」


    エレン 「まず最初に死んだのは誰だと思います?」


    ハンジ 「クリスタ…じゃないかな」


    エレン 「確かに彼女は泣き虫ですし、体も弱々しかったですね。でも違います。ライナーです」


    ジャン 「ライナー?あいつ戦士だし、タフじゃねぇか」


    エレン 「そうあいつは戦士。近接の攻撃を得意とするバランスの良いステータスを持つ万能役職だ。でも魔法は一切使えない。問題はそこだ」


    コニー 「なんでだ?」


    エレン 「突っ込んで戦うしかないんだよ。タフだから死ぬことは全然ないんだが、もちろんかなりのダメージを負う。だからあいつは回復アイテムや回復魔法を誰よりも使った」


    サシャ 「それが何か?」


    エレン 「冒険が終盤に近づくに連れ、アイテムもレア度が上がる。入手も難しい」


    ミカサ 「じゃあ回復できずに…」ブルブル


    エレン 「いや、入手が難しいといっても一箇所に大量にあるんだ。量には困らない。回復魔法だってレベルが上がって回復量も凄まじかった」


    ジャン 「じゃあ問題ないんじゃ」


    エレン 「中毒。それがあいつの死因だ。高性能なアイテムや魔法になると中毒になりやすい。そんなことはわかってたけど使うしかなかった。そしたら髪や歯は抜けて肌はボロボロ剥がれ目がギョロッと飛び出して言葉もまともに喋れず『アアアアア』と叫ぶ日々。もう魔物そのものだった」


    コニー 「あのライナーが…。じゃああいつはそのまま苦しみながら死んだのか?」ブルブル


    エレン 「俺が殺した」


    サシャ 「…え?」


    ハンジ 「魔物と化したのか…?」


    エレン 「いや、あいつは自分より仲間を優先します。自分が足を引っ張ってると感じたのでしょう。俺たちに『コロ…シテクレ…』って言ったんです」
  3. 3 : : 2018/12/02(日) 15:58:56
    エレン 「アルミンもクリスタも断りました。クリスタは泣きながら。あいつら両思いだったんでしょう。それでライナーは俺に頼んだんです。あいつは生きてる方が苦しかったはずです。だから殺しました」


    ミカサ 「…」ポロッ


    エレン 「次に死んだのはクリスタです。ライナーの死からあいつは変わりました。ひたすらに魔物に憎しみをぶつけました。実は魔物も家族がいて母や父、子供に叔母や叔父など、人間とさほど変わりません。静かに暮らす人間がいるように静かに暮らす魔物もいます。そんな魔物たちの街に毒の雨、炎の海、凍てつく風。もう地獄絵図でした」


    ジャン 「あの女の子らしいクリスタが…」ポロッ


    エレン 「魔王城付近の魔物は知能も高く言葉も喋ることができます。街の人々は人間の言葉を真似て『やめて!』「苦しいよう』『助けて…』など心が痛くなる言葉を発しました。それを聞いてクリスタは笑いました」


    コニー 「そんな…」ポロッ


    エレン 「そんなある日、テントを立てて寝ようとした時、クリスタが『綺麗…』と呟きました。赤黒い空に大きな穴のようなものあってその中には驚くほどの数の星が浮かび上がってました。星空ってやつでしょう。俺たち三人は魅了されていました。そしたら、つい口が滑って『ライナーにも見せたかったな』って言ってしまったんです」


    サシャ 「…!」


    エレン 「そしたらクリスタが狂って俺たちに攻撃を仕掛けてきました。幸い、クリスタのMPはほぼ0だったので攻撃は受けず、俺は睡眠魔法をクリスタにかけ、眠らせました。そして次の日、起きたらクリスタがいませんでした。探してるとすぐ近くの崖にクリスタの杖が落ちてました」


    リヴァイ 「自殺か…」


    エレン 「魔王城に辿り着いていないのに戦力は半分。そこからは魔物に見つからないように隠れながら攻め続けました。高性能な薬草なんかを大量に使って俺らも中毒になりかけました。うっ!」グラッ


    ミカサ 「エレン!」ガシッ


    エレン 「すまんミカサ。今でもこうやって安定しないんだ。傷は癒せても精神は癒せないんだ」グッ


    エレン 「なんとか魔王城に辿り着き、魔王のフロアまで来た時、魔王に見つかってしまい、魔王の魔法で死にかけました。魔王は死んだと思い込み、追い討ちはしませんでしたが、俺の体は頭しか残っていませんでした」


    ミカサ 「でもエレンは生きてる」


    エレン 「アルミンは俺を蘇生したんです。でもあいつのMPじゃ、頭だけから蘇生させるなんてできません」


    ジャン 「じゃあどうやって…」


    ハンジ 「自分の体を犠牲に…」


    エレン 「正解です。アルミンはMPが尽きるたびにポーションを飲み続け、とっくにMPは尽きてるのに蘇生し続けました。俺が気がつくと体が再生していました。でも、手足が無かったんです。それでも俺は生き返りました。イモムシのようにしてアルミンを探しました」


    コニー 「…」ヒヤッ


    エレン 「ですが、アルミンはもっと酷くなっていました。ブニョブニョとした肉が体を覆い、ボールのような形に」


    サシャ 「うっ…。吐きそうです…」ウエッ


    エレン 「俺が近づくと傷少しずつ癒されていきました。奇跡の石というアイテムはご存知でしょうか?」


    リヴァイ 「世界に数少なく存在して、近づいたら傷が癒されていくアイテムか」


    エレン 「アルミンは見た目以外奇跡の石そのものでした。それで少ししたら『タ…ベテ』って聞こえたんです。だから食べました」


    ハンジ 「!!!…それでどうなったの?」


    エレン 「手足が再生しました。それどころか傷が一瞬で回復するようになりました。今もです。超再生能力ってやつでしょうか。でも酷い吐き気と腹痛に襲われました」
  4. 4 : : 2018/12/02(日) 16:10:03
    エレン 「ゲロを吐き散らかしながら俺は魔王のところまで行きました。魔王はびっくりだったでしょう。HPもMPも勝手に回復する勇者なんてチートすぎます。意外とあっけなく倒せました。そして俺は帰ってきたんです」


    リヴァイ 「そうか…悪かったな。嫌なことを思い出させちまって」


    エレン 「いいんです。ただ、少し寝させてください…」スタスタ


    ミカサ 「疲れたのね。おやすみなさい」


    エレン 「あぁ、悪いな」


    ガチャ


    エレン 「ごめんみんな…」ポロポロ


    エレン 「ゴクゴクッはぁ…はぁ…もうこんな中毒生活嫌だ…」グググ


    エレン 「最終魔法・命奪(ライフロブ)」ブウォン


    エレン 「」バタッ


    こうして人間と魔物の立場が逆転し、人間が上に立った。しかし、いつまでこんなことを繰り返さなければならないのだろうか。昔の書などを読むと、人間と魔物が争い合ってもう1000万年も経っていることがわかる。一体いつ、分かち合うことができるのだろうか。それは誰にも分からない。


  5. 5 : : 2018/12/02(日) 16:10:57
    意外とあっけなく終わりましたね。これにて終わりです。ご視聴ありがとうございました。

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haoo1016

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