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ペトラ「自由の翼」
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- 1 : 2013/09/17(火) 20:52:48 :
- 死んだ人間は...もう何もする事ができない
でも、一つだけあるものを手に出来るのだ
それはー
自由の翼だ
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- 2 : 2013/09/17(火) 20:58:04 :
- 明日はついに第57回壁外調査が行われる
私たちの使命は...
エレンを守ること
最初、巨人の子と聞いた時、どんなに恐ろしい人が来るのかと思った
しかし、会ってみるとどうみても普通の子供だった
性格も明るく、話しやすい
しかし危なっかしく、みんなの弟のような存在だ
そしてエレンはわたしたちを信じて命を預けてくれる
だから私たちも、エレンを信じると決めた
わたしたちの命と引き換えにしても...
守る
守ってみせる
それがわたしたちの役目だから
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- 3 : 2013/09/17(火) 21:04:34 :
ガチャー
エレン「ペトラさん、まだいたんですか?」
ペトラ「え...あっうん」
食後、一旦部屋に戻ったものの、落ちつけず食堂に戻ってきた
それから、もう1時間が経過していた
1時間前に入れた紅茶はまだ半分以上残っているのに関わらず、とても冷えていた
エレン「俺...初めての壁外で。緊張してるんです」
ペトラ「そっか、エレンは初めてだもんね」
エレン「他のみなさんはもう寝てるんでしょうか?」
ペトラ「どうだろう。オルオはもう夢の中だと思うけど...」
エレン「そんな感じしますね」
ペトラ「エレンも紅茶飲む?」
エレン「はい、じゃあお願いします」
ペトラ「分かった、ちょっと待っててねー」
紅茶っと...
どうしようかなぁー
きっとエレン、緊張して寝れなかったんだろう
なら、スッキリ寝れる、この紅茶にしようかなぁー
「うるせーな、早くクそして寝ろ」
「ひどいなぁ、もし明日の壁外調査で私が死んだら、わたしに言った最後の言葉がそれになっちゃうんだよ」
「どうでもいい」
「ひどーい!」
この声は...
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- 4 : 2013/09/17(火) 21:11:09 :
- ハンジ「ペトラ、エレーン!!」
ペトラ「ハンジさん、リヴァイ兵長?!」
リヴァイ「お前ら、まだ寝てなかったのか?」
エレン「俺、緊張して寝れなくて...。そうしたら、ペトラさんが紅茶をいれてくれると...」
ハンジ「いいなー、いいなー。わたしにもいれてよ、ペトラ♪」
ペトラ「はい、エレンと同じのでいいですよね」
ハンジ「うん、ハンジさん、ペトラがいれてくれるならなんでもいいよー♪」
ペトラ「リヴァイ兵長も飲みますか?」
リヴァイ「あぁ」
お湯、足さなくちゃー
お二人とも、いままでエルヴィン団長と会議でもしてたのかな...
こんな時間まで...お疲れさまでした
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- 5 : 2013/09/17(火) 21:23:44 :
- ペトラ「お待たせしました」
ハンジ「あっ、ありがとー!」
エレン「頂きます」
リヴァイ「・・・」
ハンジ「...うっめぇー!めっちゃうめー!クソうまい!」
ペトラ「ありがとうございます//」
エレン「とっても美味しいです、なんか眠くなってきました...」
ペトラ「そうだよね、もう12時近いもん」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「兵長...お口にあいませんでしたか?」
リヴァイ「いや、不味くない」
ペトラ「そうでしたか。ありがとうございます」
よし!
なかなかの高評価だな♪
リヴァイ兵長にも..気に入って頂けたみたいだし//
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- 6 : 2013/09/17(火) 21:38:08 :
- ハンジ「それにしても、もう明日だね」
エレン「壁外調査ですよね」
ハンジ「うん...」
ペトラ「ハンジさんは巨人に会うの楽しみにしているんじゃありませんか?」
ハンジ「そりゃ、楽しみだよ...だけどー」
エレン「だけど...?」
ハンジ「壁外調査に行くだけで毎回3割の損害が伴うじゃん。つまり、1回の生存率は7割。でも、10回行ったら、たったの3%しか生き残らないってことでしょ。いくら人類の為でも、その損害が大きすぎると思うんだけよ」
ペトラ「・・・」
エレン「・・・」
リヴァイ「でも、そいつらの死は無駄になっていないだろ」
ハンジ「?」
リヴァイ「毎回、直接的な成果はなくても、10回分でみれば、損害に見合うくらいの成果はでてるんじゃないか?」
ハンジ「まぁ、そうだけど...でもやっぱり死んでほしくないよ」
リヴァイ「調査兵団に入ったからには、避けられないことだろ」
ハンジ「だけどさー」
ペトラ「.........ます」
エレン「え?」
ハンジ「ペトラ、なにか言った?」
ペトラ「死んだ人は自由の翼をもらえるんですよ」
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- 7 : 2013/09/17(火) 21:48:56 :
- ハンジ「・・・?」
ペトラ「自由の翼をもらった人は鳥のように羽ばたきながら、天国にまでの道を歩むんだと思います」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「ほら、調査兵団ってみんな自由の翼をつけているじゃないですか。それって自分らが死んでしまった時、迷わないように天国に行けるよう、自由の翼をつけてるんです。この翼が、次の命への扉を開いてくれるんです」
エレン「ペトラさん...」
ハンジ「ペトラ...」
ペトラ「あっなんかスイマセン...」
リヴァイ「...おい。テメェら、もう寝ろ」
ハンジ「え...ってもう12時じゃん!」
ペトラ「うわー。みなさんコップおいておいてくださいね。わたし明日の朝食当番なんでやっておきますよ」
エレン「あっありがとうございます」
ハンジ「それじゃ、お休み」
ペトラ「おやすみなさい」
リヴァイ「お前ら、遅刻するなよ」
ハンジ「分かってるよーん、そういってるリヴァイが遅刻しないでよねぇww」
リヴァイ「てめぇ、削ぐぞ」
ハンジ「キャァー!!!」
バタバタバター
ガチャー
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- 8 : 2013/09/17(火) 21:49:48 :
ハンジ「ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「みんなの自由の翼はさ...ちゃんと羽ばたいたかな?」
リヴァイ「当たり前だろ。俺の班に入る奴らだ。道に迷ってるくらいじゃ困るだろ」
ハンジ「そうだねぇ」
リヴァイ「・・・」
ハンジ「ペトラさぁ、その翼が、次の命への扉を開いてくれるって言ってたじゃん?」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「その...みんなの次の命がうまれる頃にはさ...」
リヴァイ「・・・」
ハンジ「巨人は全滅してて、平和な世界になってると良いね」
リヴァイ「もちろんだ、その為に俺らがいる」
ハンジ「そうだね」
リヴァイ「俺らが巨人を絶滅させて...」
ハンジ「うん」
リヴァイ「あいつらが、もう調査兵団に入らなくていいぐらいの世界にしてやる」
ハンジ「うん...」
リヴァイ「そして、あいつらが過ごす事のできなかった普通の人生っていうヤツをやらせてやりたい」
ハンジ「だね」
リヴァイ「俺らが、巨人を全滅させる」
リヴァイ「それまで、もうちょっと待ってろ」
終わり
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- 9 : 2013/09/18(水) 00:24:15 :
- おつ!
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- 10 : 2013/09/18(水) 06:32:55 :
- ありがとうございます!
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- 11 : 2013/09/18(水) 06:58:04 :
- お疲れ様です。泣けた!
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- 12 : 2013/09/19(木) 10:47:48 :
- ペトラSSもっと読みたい
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- 13 : 2013/09/19(木) 18:54:21 :
- ペトラですかー
頑張ります
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- 14 : 2013/10/20(日) 20:43:48 :
- 乙!
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- 15 : 2013/11/18(月) 17:14:33 :
- 乙
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- 16 : 2013/11/18(月) 17:14:52 :
- あああ
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- 17 : 2014/06/26(木) 15:50:55 :
- 感動しました泣ける
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