この作品は執筆を終了しています。
俺が俺である前に
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- 1 : 2013/09/17(火) 19:11:09 :
- 今晩は!!
第2作品目の投稿です。今回は、シリアス系ライナーの話です。前の作品の訂正点を活かして書いていきたいと思います。それでは、よろしくお願いします(≧∇≦*)
ネタバレ不明
キャラ崩壊不明
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- 2 : 2013/09/17(火) 20:27:19 :
- うむ
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- 3 : 2013/09/17(火) 20:59:09 :
- 俺は戦士だ。だから戦う。
辛くないのか、嫌にならないのか? 俺は戦士だから、そんなこと気にしない。俺は戦士だから。少し前まではそれでどうにかなってたんだがな・・・・・・・・・・・・
第104期訓練兵団編成式
キース「~~私が、運悪く貴様等の教官をすることになった~~~~・・・・・・」
ライナー(ああ、ああいう感じの人間がいるから、まだ人類は無謀な戦いに挑めるのか)
キース「貴様は誰だ? 何しにここに来た!?」
訓練兵A「はっ。トロスト区出身~~~!!」
キース「そうか、貴様は巨人の腸に収まりたいのか。確かに、それがお似合いだな。次、貴様だ~~~」
ライナー(あの恫喝にどれだけ効果があるのかは知らんが、あれを受けたのと受けてないのとでは顔付きがずいぶん違うのは明らかだな)
ライナー(・・・・・・・・・・・・ん? 誰だ、敬礼が逆だろ・・・・・・!言わんこっちゃない)
ザワ!!
キース「・・・・・・おい貴様、何をしている?」
「・・・・・・?」キョロキョロ・・・・・・ハグハグ
キース「貴様だ、貴様に言っている!! 何者だ貴様は!?」クワッ
「~~~サシャ・ブラウスです!」
キース「貴様が右手に持っている物は~~~」
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- 4 : 2013/09/17(火) 21:15:40 :
- 男子寮
ライナー「・・・・・・・・・・・・」
ベルトルト「・・・・・・ねえ、ライナー?」
ライナー「何だ?」
ベルトルト「今更居心地が悪くなったとか言わないよね?」
ライナー「どうしてそんなことを聞く?」
ベルトルト「君が黙っているときって大概何か考え込んでいるときだから少し気になっただけ」
ライナー「俺は戦士だ。今更引き返そうとは思わない。それに、アイツの分もしっかりやらなきゃならん」
ベルトルト「ああ、彼の分も僕たちがしっかりと果たさなきゃ、彼が死んだ意味が無くなるものね」
ライナー「ああ、やっとここまで来れたんだ。へまはしない。・・・・・・故郷に帰るためにもな」
ベルトルト「分かってるなら良いんだ」
ライナー「・・・・・・心配するな」
あのときはまだ、大丈夫だったんだ。俺は確かに戦士だった。その信念が揺らぎ始めたのはいつからだったか・・・・・・
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- 5 : 2013/09/17(火) 21:16:41 :
- 今日はもう休みます。明日も学校あるんで
それではまた(^^)/
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- 6 : 2013/09/18(水) 16:50:54 :
- 2日目夜
ザワザワヒソヒソ
「なあ、今日のあれ笑えたよな」
「確かに! エレンだっけか?」あんなのが巨人駆逐してやるとか言えるんだから、巨人どももずいぶん弱くなったもんだな
ライナー(ここは、朝のあの話で持ちきりだな・・・・・・。少し不憫な気がしてきたな)
ガチャン!!
ザワ
「~~~頼む! おまえ等うまかったし、何かコツを教えてくれ~~~」
「悪い、俺天才だから。感じろとしか言えん」
「逆に俺は教えてほしいね~~~~」
「そんな!! 人が頭下げて頼んでるのに」
ライナー(朝のアイツか。何しに来たんだ・・・・・・?)
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- 7 : 2013/09/18(水) 19:28:29 :
- ベルトルト「ライナー。彼って確か・・・・・・・」
ライナー「ああ、朝のアイツだろ?」
ベルトルト「どうしたんだろうね?」
ライナー「さあな・・・・・」
ザワザワガヤガヤ
ギシギシ・・・・・・ギイ
「なあ、少し良いか?」
ライナー「!」
ベルトルト「!」
「お前等って確か、朝の適性検査合格してたよな?」
ライナー「あ、ああ」
「頼む、コツを教えてくれ!!」
そそう言えば、あの日からなのかも知れない。俺の信念が揺らぎ始めたのは。
エレン・イェーガー。巨人を駆逐することを目標とする男。その意志は、直接俺たちの邪魔になる。
だが、殺す気にはならなかった。
この日から俺は、中途半端なクソヤロウになったのだろう・・・・・・・・・・・・
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- 8 : 2013/09/18(水) 23:02:25 :
- 見てますよ
こういうシリアスな話好きです
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- 9 : 2013/09/18(水) 23:06:20 :
- 俺が完璧に戦士になり損なったときのことは、よく覚えている。
そう、クリスタに恋しちまったときだ。戦士である俺が、俺たちの敵である人類の一人の女性に恋をするなんて、本来あってはならないことだった。
だがしてしまった。一目惚れってやつだろう。
こ固定砲整備中
ベルトルト「これ、結構重いよ。気をつけてね」
ライナー「ああ、コイツか。確か、中身は最近採用された新型の砲弾だっけ?」
ベルトルト「そう。榴弾ってやつだね」
ライナー「よっと !」グラッ
ドタン!!
ガチャンガチャン
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- 10 : 2013/09/18(水) 23:06:53 :
- 8さん有り難うございます!
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- 11 : 2013/09/18(水) 23:29:51 :
- ライナー「ぬ、うん? イてて」
ベルトルト「だいj クリスタ「ライナー! 大丈夫? 怪我とかしてない?」ウルウル
ライナー「!! ああ大丈夫だ。有り難うな、心配してくれて(か、可愛い)//」ドキッ
クリスタ「でも、右腕に擦り傷が・・・・・・」
ライナー「このくらい、唾つけときゃ治る」
クリスタ「でも、医務室には行った方が良いって」
ライナー「ああ、ここの整備が終わって解散したらすぐにでも行くさ。有り難うな」
クリスタ「どういたしまして」ニコッ
ライナー「っ!?」ドキドキ
ベルトルト(・・・・・・ライナー)
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- 12 : 2013/09/19(木) 06:51:50 :
- ちょっと時間できたんで投下します
男子寮
ベルトルト「ねえライナー」
ライナー「何だ?」
ベルトルト「ほんとにだいじょうぶかい?」
ライナー「・・・・・・ああ」
ベルトルト「・・・・・・ならいいんだ(ダメって言ってるようなものだよライナー)」
ライナー「・・・・・・・・・・・・」
ああ、そうさ。このときだよ、分かってるんだ。俺が戦士でなくなったのは。
目の前の些細な出来事にうつつ抜かす前に、もっと重要な使命があるはずなのに。
俺は、使命を全うする前に、人間の、普通の人間のフリをすることを優先してしまった。
俺は、アイツ等と馴れ合っちゃいけないはずなのに、そっちを選んじまった・・・・・・・・・・・・
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- 13 : 2013/09/19(木) 18:42:35 :
- 対人格闘訓練
ライナー「フッハッ オラァ!!」ヒュッ
ジャン「ちぃ! 隙あり!!」ブン
ライナー「おっと危ねえ! そらよっと!!」グイ
ジャン「な!?」ヒュン
ドチャ!!
ジャン「痛ってぇな、手加減くらいしろよ!」イツツ
ライナー「悪いな。だが、兵士に手加減って言葉はないぞ。ほら、立てよ。今度は俺がならず者役だ」
ジャン「チクショウ、今度は俺が倒してやるから覚悟しとけよ」スッ
ライナー「遠慮無く!!」ビュオ
山地行軍訓練
ライナー「もうすぐ最終チェックポイントが見えるはずだ」
トーマス「ちょ、待とうぜ。少し休みたい」ゼエゼエ
コニー「なあ、お前大丈夫か? 顔色悪いぞ?」
トーマス「いや、大丈夫だ。少し足が辛くてな、すぐに戻るから」ゼエゼエ
ライナー「・・・・・・本当に大丈夫か?」
トーマス「ああ、もう立てる っ!」グラッ
ライナー「おい、しっかりしろ!無理すんな!!」
トーマス「くぅっ!!」ギリ
コニー「トーマス、お前足挫いたのか!?」
ライナー「何? ブーツを脱げ!」グイグイガチャガチャ
トーマス「ぐぅ!」
ライナー「足が腫れてんじゃねえか、無理すんな!! 誰か、コイツの背嚢代わりに担いでやってくれないか? 俺が肩を貸すから」
トーマス「良いんだ、まだいける。お前等先に行ってくれ。有事は仲間を見捨てなきゃいけないんだ。今回がその予行だってことで。な?」
ライナー「バカ言うな!!」クワッ
トーマス「!」
ライナー「確かに兵士にはそうしなきゃいけない場面はある。だが今がそうじゃないんだ!」
トーマス「・・・・・・悪い」
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- 14 : 2013/09/19(木) 18:46:41 :
- 俺は戦士の面影が次第に薄れていくのと同時に、兵士に染まっていく自身の存在に半ば気付いていた。こ故郷のことだけが、俺を戦士であり続けることをつなぎ止めていたが、それすらも意識のそこに埋まっていった。
俺は耐えられなかった。
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- 15 : 2013/09/19(木) 20:05:49 :
男子寮
ベルトルト「ライナー」
ライナー「何だベルトルト?」
ベルトルト「少し外に出ないか?」
ライナー「別に良いが、どうしたんだ?」
ベルトルト「・・・・・・・・・・・・ちょっとね」
男子寮裏側
ライナー「どうしたんだ、こんなところにまで連れてきて。恋の告白とか言い出すんじゃないよな?」
ベルトルト「もちろん違うよ。ただ、確認したいだけさ」
ライナー「何をだ?」
ベルトルト「ライナー、君は何者だい?」
ライナー「は? 突然なにを言い出すんだ」
ベルトルト「良いから答えて」
ライナー「俺はライナー・ブラウン。そして俺は、公に心臓を捧げることを誓った兵士だ」
ベルトルト「・・・・・・・・・・・・」
ライナー「何か間違ったことを言ったか?」
ベルトルト「・・・・・・違うだろ」
ライナー「何がだ?」
ベルトルト「君は・・・・・・」
ベルトルト「君は戦士じゃないのか!?」
ライナー「せん・・・・・・し?」
ベルトルト「故郷のことはどうした? 僕たちの身代わりになって死んだ彼の思いはどこへ行くんだ!?」ガッ
ライナー「っ!」ヒュッ
ベルトルト「な!?」グルン
ライナー(戦士? 故郷? 僕たちの身代わりになった彼?)ハァハァ
ベルトルト「君のその技は、僕たちの敵の技術だ。どうしたんだよライナー!?」
ライナー「ぐっ!」キィィィィン
ベルトルト「・・・・・・・・・・・・」ワナワナ
ライナー「俺は・・・・・・・・・・・・」
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- 16 : 2013/09/19(木) 20:26:23 :
- このとき、初めて俺は俺自身が壊れかけていることに気付いた。
そう、俺が戦士であることを、ベルトルトは無理矢理思い出させた。そして、俺が今までやって来たことを全て覚えてもいた。
初めて、今までの行動に後悔を覚えた。恋をしたり、兵士になりきったり、仲間を大切にしたり、情を覚えたり・・・・・・・・・・・・
俺は・・・・・・・・・・・・何がしたかったのか?
人並みに過ごしたかったのか? 人並みにまい来たかったのか?
今更何を言っているんだ、俺は。
そんなことが出来るはずもないのに、何を夢みたいな甘いことをほざいているんだ?
俺にそれは許されるわけがないだろう。
あの日、開閉門をその身でぶち壊したこの俺が、何を考えているんだ?
俺は戦士・・・・・・・・・・・・いや違う。俺は、人類的に言うところのただの殺戮者なんだろう。
そんな俺が何を望める?
権利なんてない。
そう、俺に選択の余地などないのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺が俺である前に
人類の敵なのだから
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- 17 : 2013/09/19(木) 20:28:30 :
- なんか無理矢理感が否めませんが、これで終わりってことで
読んで下さった皆様、誠にありがとうございました!!
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- 18 : 2013/09/21(土) 00:20:12 :
- ヘンなこと言いますけど、何か意見下さいませんか?
今後の改善項目とかにしたいんで
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- 19 : 2013/09/23(月) 03:18:46 :
- 個人的な事何ですけど
横に長く書くよりも縦に長く書いた方が
自分は何となく読みやすいですね
例えば
あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねの
よりも、
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
これはちょっとずるいかも知れませんが
縦長の方が読みやすいですっ
_| ̄|○<本当に個人的な感覚ですいません
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- 20 : 2013/09/23(月) 08:08:29 :
- 確かに、他の人のって縦長ですもんね……
有り難うございます!
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- 21 : 2013/09/23(月) 11:32:21 :
- 個人的な意見も参考にさせて頂き、有難いですっ!(`・ω・´)
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- 22 : 2014/04/18(金) 11:55:37 :
- とても素晴らしかったです!
ライナーの辛い気持ちや、兵士か戦士かわからなくなっちゃった過程が細かくて、
読んでいてスー君さんへの憧れが芽生えました!
これからも神ssに期待です♪執筆お疲れさまでした
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