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ハンジ「奇行種と人類最強」
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- 1 : 2013/12/31(火) 10:46:33 :
- ハンジのちょっと切ないストーリーです
終わり方は...やっぱり切ないですw
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- 2 : 2013/12/31(火) 10:46:47 :
- リヴァイ「おい、ハンジ、もうよせ!」
ハンジ「嫌だよ、なんで...なんでリヴァイがあんなこと言われなくちゃならないの?!」
はぁ...
もぅ、私ったら・・・
今、私の隣にいる人は...
「人類最強の兵士」と讃えられる人物
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- 3 : 2013/12/31(火) 10:46:59 :
そう...リヴァイ
その戦力は一人で一個旅団並みと言われていている
そして常に人を威圧するような冷徹な雰囲気を持つ
かつては都の地下街で有名なゴロツキであり、エルヴィンに下る形で調査兵団に入団した経緯を持つと言われている
欠点を持たず、完璧な男、リヴァイー
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- 4 : 2013/12/31(火) 10:47:12 :
私は、そんな彼の本当の姿を知っている
彼は...決して強い人間じゃない
普通の人間だ
決して...
仲間の死を、簡単に受け止められるはずがない
なのに、なのに・・・
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- 5 : 2013/12/31(火) 10:47:22 :
『リヴァイ兵士長、仲間が死んでもあんな冷静なんだぜ』
『俺らが死んでも、あの人は何にも思わないんだろうな』
『こないだの壁外調査では、仲間を置いて、女型捕獲作戦に向かったらしい』
『だから、班のメンバーは全滅か』
『きっと、死に慣れているんだろうよ、あの方は』
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- 6 : 2013/12/31(火) 10:47:38 :
仲間が死んで冷静なわけないじゃん
死になれてる?
冗談じゃない
仲間の死を体験したことのないような、兵士に言われたくない
人の死に慣れるわけないんだよ・・・
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- 7 : 2013/12/31(火) 10:47:49 :
ハンジ「なんでよ、リヴァイ、あんなヤツら、一発殴っちゃえよ」
リヴァイ「いいんだ」
ハンジ「どうして?なんで...?」
ハンジ「リヴァイは...そんな人じゃない」
ハンジ「みんなが思っているような人じゃ...」
リヴァイ「・・・」
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- 8 : 2013/12/31(火) 10:47:59 :
なんで、無理するのさ
そんなに私が信頼できないの?
それとも他に理由があるの?
なんで...?
やめてよ、そうやって、自分だけで抱え込むのは
お願いだから
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- 9 : 2013/12/31(火) 10:48:09 :
ハンジ「いいの?誤解されたままで」
リヴァイ「別に、誤解されたからって何だって話だ」
リヴァイ「そんなくだらないことを考えている暇があったら・・・」
ハンジ「くだらなくない!」
ハンジ「くだらなくなんて...ないよ」
ハンジ「こんな...仲間思いの上司なんて...他にはいないよ」
リヴァイ「・・・」
ハンジ「リヴァイさぁ...」
ハンジ「無理しないでよ」
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- 10 : 2013/12/31(火) 10:48:30 :
リヴァイ「あぁ?」
ハンジ「なんで...なんで、そんなにも、自分だけで抱え込むのさ」
ハンジ「やめてよ」
ハンジ「私のことも...たよってよ」
ハンジ「苦しいんでしょ」
ハンジ「リヴァイには、無理してほしくないんだよ」
ハンジ「それに、みんなには、優しいリヴァイを分かってほしいんだよ」
ハンジ「冷血な人とか言われるような人じゃないんだ...ってコトを」
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- 11 : 2013/12/31(火) 10:48:46 :
リヴァイ「・・・?」
ハンジ「だって....」
ハンジ「私、リヴァイのことー」
『私、実は...兵長のこと好きなんです』
『応援してくれるんですか?』
『ありがとうございます//』
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- 12 : 2013/12/31(火) 10:49:00 :
- あ...
なんで、こんな時に思い出すんだろう
ダメだな...ほんと
私、応援するって言ったのに
あの時、約束したのに
約束するって言ったときの、あの子の顔ときたら...
本当に幸せそうでー
で、本当に幸せになってほしいって自分も思ったのに...
だって2人はさ...
お似合いって感じで・・・
きっと2人だったら、どんなに幸せなんだろうって思っていたのに
仲間を失ったリヴァイを見てたら...つい、こんな気持ちになっちゃって...
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- 13 : 2013/12/31(火) 10:49:13 :
私って...
本当にずるいな
リヴァイ「おい、メガネ。なんだ?」
ハンジ「・・・」
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- 14 : 2013/12/31(火) 10:49:24 :
奇麗な夕日が沈み行く
ねぇ...リヴァイ
この夕日を一緒に見たかったのは
私じゃなくて、あの子なんじゃないの?
その時、
私は思い出した
いや、感じた
あの子には
この先も永遠にー
勝てないんだと...
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- 15 : 2013/12/31(火) 10:49:37 :
コンコン
「失礼してよろしいでしょうか、分隊長」
「どうぞー」
ガチャー
ハンジ「ペトラか、どうしたー?」
ペトラ「エルヴィン団長に、分隊長が部屋で資料をまとめていると聞きまして...」
ペトラ「お茶をお持ちしました」
ハンジ「おぉー、今回はドコのお茶?」
ペトラ「ウォールマリアのお茶です」
ペトラ「眠気覚ましにはちょうどいいんですよ」
ハンジ「そうなんだ、ありがとうね」
ペトラ「いえ」
ペトラ「どうぞ」
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- 16 : 2013/12/31(火) 10:54:10 :
ペトラ・ラル
リヴァイ班所属の女性兵士で紅一点
女性ながら同班の男性兵士と同等の戦闘能力を持つが、その能力を誇示しない謙虚な性格である
後輩、先輩問わず、みんなからの信頼が厚く、エレンから見たペトラはきっと頼れるお姉さんのような感じであろう
誰からも好かれ、頼れる、まさに完璧な子
それが、ペトラなのだ
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- 17 : 2013/12/31(火) 10:54:24 :
ペトラ「あの、分隊長」
ハンジ「うん、どうした?」
ペトラ「よければ、私もお茶を飲んでもよろしいでしょうか?」
ハンジ「なんだ、そんなコト。いいよ、全然いいよー」
ハンジ「ハンジさん、大歓迎だよぉー」
ペトラ「ありがとうございます//」
ほら、こういう所
なんて可愛いんだろう//
私とは正反対の女の子
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- 18 : 2013/12/31(火) 10:54:35 :
ハンジ「そーいえば、エルド、プロポーズしたんだって?」
ペトラ「そーなんですよ、さすが、分隊長。情報が早いですねー//」
ハンジ「それで、それで?結果は...?」
ペトラ「もちろん、okだったそうです」
ハンジ「おぉー、エルドにおめでとうって伝えなくちゃね」
ペトラ「それにしても、エルドの彼女さん、相当な美人らしいですよー」
ハンジ「いいなぁー、それは会ってみたいね」
ペトラ「ですねー。ま、結婚式でご対面という感じでしょうか?」
ハンジ「そうなるね、きっと。で、で、結婚式はいつやるの?」
ペトラ「エルド曰く、次の壁外調査が終わって落ち着いたらやるそうですよ」
ハンジ「そうか、そうかぁー」
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- 19 : 2013/12/31(火) 10:54:47 :
ハンジ「それなら、壁外調査なんて、パパッと終わらせて、早く結婚式やろーよ」
ペトラ「そうなると、いーですね//」
ハンジ「だね...//」
ペトラ「結婚式には、ぜひ、兵団の人たくさん呼びたいですよね」
ペトラ「それで、美味しい料理とかたくさん出して...」
ペトラ「奇麗なドレスもきてー」
ペトラ「それで...あ、すいません、分隊長」
ハンジ「いや、面白いから続けてよ//」
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- 20 : 2013/12/31(火) 10:54:57 :
ペトラ「そんな、その、面白いとかじゃなくー//」
ハンジ「やっぱり、ペトラは結婚願望はあるわけ?ね?どーなのさー?」
ペトラ「えっ、そんなコト...えー、んー///」
ハンジ「どーなんですか?ペートーラ?ww」
ペトラ「無いと言ったら...嘘になります//」
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- 21 : 2013/12/31(火) 10:55:06 :
ハンジ「キャァーーーーー///」
ペトラ「ハンジさん、声が大きいです!」
ハンジ「だって、ペ、ペ、ペトラが、結婚だっていうからーね?ね?」
ペトラ「まだ、結婚するなんて言ってないですよ?」
ハンジ「でも...結婚はしたいんでしょ?」
ペトラ「それは...いつかは...出来ればいいとは思いますよ」
ペトラ「でも...」
ハンジ「でも?」
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- 22 : 2013/12/31(火) 10:55:17 :
ペトラ「こんなコト言ったら...ダメな事は分かりますよ」
ペトラ「でも...」
ペトラ「私たちは...」
ペトラ「いつか、死ぬかもしれないからー」
ハンジ「え?」
そうだ...
それも、ある
私達は、常に犠牲を覚悟しなければならない
壁外への遠征を行うごとに派兵には毎回3割の損害が伴う
その3割が自分ではないなんて保証はどこにもないんだ
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- 23 : 2013/12/31(火) 10:55:30 :
ペトラ「ほら、調査兵団に入った以上...死からは逃れられないと思うんですよ」
ペトラ「それで、せっかく掴んだ幸せが」
ペトラ「一瞬で崩れてしまうのでは...ないかと」
ペトラ「そんなコト耐えられません」
ペトラ「だから...」
ハンジ「だから、戦うの」
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- 24 : 2013/12/31(火) 10:55:39 :
ペトラ「え...?」
ハンジ「自分には帰る場所がある」
ハンジ「自分には、守らなくちゃいけない人がいる」
ハンジ「自分のコトを待ってる人がいるって思う事が...」
ハンジ「その人に力を与えるのだと思う」
ハンジ「私は...そう、信じてる」
ペトラ「それも...一理ありますね」
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- 25 : 2013/12/31(火) 10:55:50 :
ハンジ「てかさ...」
ペトラ「はい?」
ハンジ「今の私、ちょーーーーカッコ良くない?ヤバくない?おぉ、名言ダベー」
ペトラ「アハハ、はい、かっこいいですww」
ハンジ「だよねーエルドにも言わなくちゃw」
ペトラ(もしかして、分隊長...)
ペトラ(わざと明るくしてる...?)
ペトラ(ワタシが暗い話をしたから...かな)
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- 26 : 2013/12/31(火) 10:56:00 :
ハンジ「そーれーで?」
ペトラ「はい?」
ハンジ「誰か相手いるの?」
ペトラ「そんな...//相手だなんて」
ハンジ「えーー、ペトラ、可愛いんだからいるでしょ?」
ハンジ「ねー?ねー?」
ペトラ「相手は...いませんけど//」
ペトラ「ちょっと...気になる人なら...//」
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- 27 : 2013/12/31(火) 10:56:13 :
ハンジ「きゃぁぁぁーーーーーーーー!!!」
ペトラ「ハンジ分隊長!声が...今、何時だと思ってるんですー?」
ハンジ「だって、だってー。ペトラがぁぁーーー///」
ペトラ「もぅ...//」
ハンジ「それで?それで?誰なの?オルオとか?」
ペトラ「はい?オルオ?」
ハンジ「だって、オルオとペトラって仲いいじゃん?」
ペトラ「仲いいと言いますか...」
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- 28 : 2013/12/31(火) 10:56:23 :
ペトラ「うーん、どうなんでしょうね?」
ハンジ「好きじゃ...ないわけ?」
ペトラ「それは、言えます!」
ハンジ「ふーん」
ペトラ「ほら、オルオとは...」
ペトラ「腐れ縁ってヤツですよ」
ペトラが遠くを見てる
腐れ縁ってヤツね
私とリヴァイみたいな...
そうだ!
リヴァイだよ、リヴァイ
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- 29 : 2013/12/31(火) 10:56:34 :
ハンジ「じゃ、リヴァイは?」
ペトラ「兵長ですか?!」
ペトラ「兵長は...その、なんといいますかぁぁーーー///」
ハンジ「好きだよ...ね?」
ペトラ「・・・//」
ほら、やっぱり
うんー
2人は結ばれる運命なんだよ
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- 30 : 2013/12/31(火) 10:56:48 :
ペトラ「私、実は...兵長のこと好きなんです」
ハンジ「やっぱりー//」
ペトラ「分かっていたんですか?」
ハンジ「そりゃ、ペトラがリヴァイを見る目は、私がソニーとビーンを見る目と同じだったから♪」
ペトラ「あはは///」
ハンジ「もちろん...応援するよ」
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- 31 : 2013/12/31(火) 10:57:05 :
ペトラ「応援してくれるんですか?」
ペトラ「ありがとうございます//」
ハンジ「ほらほら、明日早いんだからもう寝なさーい」
ペトラ「はい」
ガチャー
ペトラ「失礼します...」
ペトラ「あの...」
ペトラ「ありがとうございました///」
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- 32 : 2013/12/31(火) 10:57:18 :
ほら、見てよ、リヴァイ
応援するって言ったら、こんなに喜ぶんだよ
よっぽど、あんたのコトを好きなんだよね
そして...あんたも
私の出る幕はないみたい...
私もそろそろ寝るか
部屋を後にする
部屋は、眩しいくらいの月明かりで照らされていた
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- 33 : 2013/12/31(火) 10:57:28 :
リヴァイ「おい、メガネ。なんだ?」
ハンジ「・・・」
ハンジ「なんでもない...」
そう、なんでもない
これで良いんだ
全て、このままでいい
これ以上もこれ以下もいらない
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- 34 : 2013/12/31(火) 10:57:38 :
リヴァイ「今日、どうした?変だぞ。ま、変なのはいつもだが...」
ハンジ「別に、いつもと同じだよ」
リヴァイ「そうか...」
ハンジ「あのさぁ...!」
リヴァイ「あぁ?」
ハンジ「1つ...聞いていい?」
リヴァイ「なんだ、メガネ?」
ハンジ「リヴァイってさぁ...」
-
- 35 : 2013/12/31(火) 10:57:49 :
聞いていいの?
本当に...
いや、聞くべきだ
そして...どんな結果でも受け止めよう
ハンジ「ペトラのこと好きだったの?」
リヴァイ「あぁ?」
ハンジ「隠すことないよ...」
ハンジ「正直に答えて...」
-
- 36 : 2013/12/31(火) 10:58:00 :
リヴァイ「・・・」
リヴァイ「あぁ....」
ハンジ「ほら、やっぱりね」
リヴァイ「あぁ?」
ハンジ「ううん、気にしないで」
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- 37 : 2013/12/31(火) 10:58:11 :
ね、私の言った通りでしょ
ペトラ、ちゃんと聞いてた?
やっぱり、私の出る幕はないみたい...
だけどね、これでいいの
ペトラが言ったけど、私たちはいつ死ぬか分からないから
だから、戦うの
戦って、勝つまでこの思いは伝えない
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- 38 : 2013/12/31(火) 10:58:21 :
私が、この思いをリヴァイに伝えるとき
それは、私たちが、
人類が巨人に勝った時だ
だけど、その時はまだまだ来ないんだよ
勝つ為には、まだ時間と犠牲が必要だ
だから、まだ私は
貴方に勝つコトはできないんだー
end
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- 39 : 2013/12/31(火) 10:58:45 :
- 以上です
ちょっと、切ないハンジストーリーでした
また、希望ありましたらお願いします
rinnka
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- 40 : 2013/12/31(火) 11:02:32 :
- ハンジさん....
切ないです
でも、rinnkaさんの話の書き方、好きです
とっても奇麗です
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- 41 : 2014/01/02(木) 23:29:39 :
- 感動ー
泣けます!
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- 42 : 2014/01/04(土) 17:15:21 :
- よかった。・゜・(ノД`)・゜・。
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- 43 : 2014/01/04(土) 17:43:42 :
- うわぁぁぁん!哀しい
おつ
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- 44 : 2014/01/05(日) 10:14:45 :
- やべ...泣いた。
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- 45 : 2014/01/11(土) 18:02:34 :
- はんじさああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんんんんんんん!!!
↑すいません
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- 46 : 2014/08/28(木) 11:34:13 :
- ハンジLove
-
- 47 : 2014/08/28(木) 11:34:32 :
- ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
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