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  1. 1 : : 2018/09/02(日) 17:16:50
    エレアニ要素あり
    エレン好きなミカサはエレンとアニが付き合い始めてショックを受けます
    それと同時にアニが好きなベルトルトも泣きじゃくります
    そんな2人のベルミカssです
  2. 2 : : 2018/09/02(日) 18:04:36
    ___嘘だ、こんなの嘘に決まっている。
    なんで目の前で大好きな家族がよく知らないような女と抱き合っている?
    愛している、だの。大好きだ、だの。意味のわからない言葉を発しあいながら…


    「ミカサ!ダメだ!」


    2人に向かって歩み始めた私を幼馴染が止めようとして叫んだ。
    でも、今の私にその声が通用する筈もなく───


    「えっ?」私は、大きく目を見開いて立ち止まった。何故立ち止まったのか、それは
    誰かが強く、それでも優しく私の腕を掴んでいたから。
    「なんでっ?!」と言って振りほどこうとした、でも腕を掴んでいた“彼”を見て
    更に大きく目を見開いた。


    「ベル…トルト?」


    そこには、表情のない無の彼が立っていた。冷たく、悲しい瞳で。


    「なん…で?貴方も、アニが好きなんでしょう…?なら、何故私を止めるの…!?」


    悲しさと怒りの混じった声で私は叫ぶ。


    「僕は、大切な人の…幸せな時間を壊す勇気が無いんだ……。
    壊したからと言って…何かが手に入る訳でも、自分が幸せになる訳でも無い…」


    そんな事、わかっている。彼が幸せなら家族としてそれを祝福せねばならない事も……。
    わかっていても、このどうしようもない感情をこのままには出来ない。


    「でも…!でもっ…!」


    「君だって…いや、君が1番知っているだろ…?」


    彼は、私を優しく強く抱きしめてくれた。暖かかった、この暖かさが答えになる気がした
    小さく頷くと彼は寂しい笑顔を向けた。


    「ミカサ!」


    戻ると、幼馴染が優しく抱きしめてくれた。「僕は、ミカサが大好きだよ。」
    何度もそう言って慰めてくれた。私は只々泣いていた。

  3. 3 : : 2018/09/02(日) 18:23:11
    一頻り泣いたあとそっと彼を探した。彼は居なかった……。


    「少し、頭を冷やしてくる…」


    そう一言だけ呟いてその場を立ち去った。


    外に出ると、夜風が先程までの涙をそっと乾かしてくれた。
    近くのおおきな木に凭れ掛かりながら、深呼吸をした。
    肩の力がゆっくりと抜かれていく…。ふと、目を開けると少し離れた木陰に、
    彼が座っていた。お礼をしなきゃ、そう思って1歩踏み出した。


    ___が、それ以上は進めなかった。彼の小さく啜り泣く声がきこえたからだ。
    先程の彼の言葉を思い出す。彼だって辛くない訳じゃない…悲しくない訳じゃない
    泣きたいんだ、でも彼女の為に…愛しい彼女の為に、泣かなかったのだ。


    私は、そっと彼を抱きしめた。彼が私を抱きしめてくれた時のように…
    優しく、暖かく、彼が寒くならないように…。
  4. 4 : : 2018/09/02(日) 22:24:52
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  5. 5 : : 2018/09/02(日) 22:24:57
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  6. 6 : : 2018/09/02(日) 22:25:04
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  7. 7 : : 2018/09/02(日) 22:25:09
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  8. 8 : : 2018/09/02(日) 22:25:14
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  9. 9 : : 2018/09/02(日) 22:25:21
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  11. 11 : : 2018/09/02(日) 22:25:33
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  12. 12 : : 2018/09/02(日) 22:25:37
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  13. 13 : : 2018/09/02(日) 22:25:41
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