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エレン「この物語にはひとつの謎が隠されている。」

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  1. 1 : : 2013/12/28(土) 20:41:43



    エレン「って、物語を書こうと思ってんだけどさ!」



    ミカサ「エレン?どうしたの急に。」



    エレン「いやー、巨人もみんないなくなって平和になった世の中だろ?」



    エレン「そろそろオレも、小説家にでもなろうと思ってさ。」



    ミカサ「もう、冗談ばっかり。」



    ミカサ「エレンには、外の世界を探検するって夢があるでしょう?」



    エレン「いや、そうなんだけどさ。」



    エレン「・・・お前も一緒に行けたらいいんだけど、今はそうじゃないだろ?」



    ミカサ「うん、ごめん。病気にかかっちゃって。」



    エレン「だから・・病気が治るまでさ、小説家でもしてれば、お前のそばにいれんじゃんか。」



    ミカサ「それは・・・そうだけど・・・ゴホッ!」



    エレン「お、おい大丈夫か?」



    ミカサ「・・・大丈夫、ごめんなさい。」



    ミカサ「でも、今日も調査兵団の活動があるでしょう?エレン。」
  2. 2 : : 2013/12/28(土) 20:54:24


    エレン「ああ、そろそろアルミンが迎えに・・・。」



    コンコン ガチャ



    アルミン「おはよー。」



    エレン「よう、アルミン。」



    ミカサ「アルミン、おはよう。」



    アルミン「今日は寒いねー。」



    エレン「確かに。」



    ミカサ「うん、少し体にこたえる。」



    アルミン「あ、エレン、花束持ってきたよ。」



    エレン「え?花束?」



    アルミン「だって、今日で結婚1周年でしょ?」



    エレン「あ、お前言うなって・・・!ミカサに内緒にしようと・・・!」



    ミカサ「嬉しい。覚えていてくれたの?アルミン。」



    アルミン「・・・はは、どうしようかな。エレンに渡そうか?」



    ミカサ「お願い。」



    エレン「悪いな。わざわざ。」
  3. 3 : : 2013/12/28(土) 20:59:18


    アルミン「さて、それじゃあそろそろ行きますか。」



    ミカサ「・・・寂しい。」



    エレン「はは、そういうなよ。今日は近辺の調査だから、夕方には戻ってこれる。」



    ミカサ「・・・気をつけてね。」



    エレン「おう!」



    エレン「あ、ミカサごめんな。本当は一周年記念のこと黙って、サプライズでケーキ買ってこようと思ってたんだよ。」



    ミカサ「ケーキ!?」



    エレン「おう、お前甘いもん好きだろ?」



    ミカサ「うん!」



    アルミン「・・・ミカサは、チョコレート味が好きだったよね。」



    ミカサ「アルミン・・・よく覚えててくれた。」



    エレン「あ、お前もう・・・。オレだって知ってるんだから言うなよ~。」



    アルミン「はは、ごめんごめん。」



    エレン「じゃあ、行ってくるよ。ミカサ。」



    ミカサ「うん、気をつけて。」
  4. 4 : : 2013/12/28(土) 21:02:36








    ・・・・・夕方




    ~エレンの家~



    ガチャ



    エレン「ミカサー。帰ったぞー。」



    ミカサ「エレン、お帰りなさい!」



    エレン「体調、どうだ?」



    ミカサ「うん、大丈夫。今日は少し楽。」



    エレン「そうか。」



    ミカサ「でもごめんなさい。料理もできていないし、お風呂も水しかたまっていない。」



    エレン「はは、いいよ。病人が無理すんじゃねえって。」



    エレン「それより~・・・ジャン!」



    ミカサ「わ!ケーキ!?」



    エレン「おう!奮発して大きいやつにしたぜ!」



    ミカサ「・・・ありがとう、エレン。ウルウル」
  5. 5 : : 2013/12/28(土) 21:06:04


    エレン「はは、涙目になってるぞ。」



    ミカサ「ふふ・・・嬉しくて。」



    エレン「よし、んじゃ切ってやるからな。ちょっと待ってろよ。」



    ミカサ「・・・うん。」





    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




    エレン「ほら、ミカサ。」



    ミカサ「わあ、ありがとうエレン。」



    エレン「へへ・・・喜んでくれたなら嬉しいよ。」



    ミカサ「・・・・・。」



    エレン「ん?・・・どした?」



    ミカサ「・・・ごほっ、ごほっ!」



    エレン「!!、大丈夫かミカサ!」



    ミカサ「・・うう・・・ごめんなさい。」



    エレン「なんで謝るんだ!どした?体調があんまりよくないか!?」



    ミカサ「・・・うん・・・さっきまでは大丈夫だったのだけど・・・。」
  6. 6 : : 2013/12/28(土) 21:13:23


    エレン「大丈夫か・・・?ケ、ケーキは今度にしとこうか?」



    ミカサ「うん・・・ごめんね?せっかく買ってきてくれたのに。」



    エレン「いいよ。しんどい時に食べてもしょうがないしな。」



    ミカサ「・・・・・。」



    ミカサ「本当に・・・残念・・・。」



    エレン「はは、いいさ。またラップにくるんどくから。」



    ミカサ「・・・ごめんなさい。」



    エレン「謝るなって。大丈夫だ。」



    エレン「もし夜中に起きて食べたくなったら、食べていいからさ。」



    ミカサ「・・・それはいや。ケーキはエレンと一緒に食べたい。」



    エレン「・・・そっか・・・。」



    エレン「じゃあオレも我慢するかな。」



    ミカサ「あ・・・エレンは食べていいんだよ?」



    エレン「いいよ。オレも二人で食べたいし。」



    ミカサ「ありがとう、エレン。」



    エレン「ああ。」
  7. 7 : : 2013/12/28(土) 21:18:04





    ~次の日~



    エレン「おはよう、ミカサ。」



    ミカサ「エレン、おはよう。」



    ミカサ「今日から・・・2~3日の遠征だったよね?」



    エレン「おう。ごめんな。」



    エレン「ギリギリ、ケーキの賞味期限には間に合うか。」



    ミカサ「うん。食べずに待ってる。」



    エレン「いや、我慢しなくてもいいんだぞ?」



    ミカサ「でも・・・一緒に食べたいから・・・。」



    エレン「・・・おう。」



    コンコン ガチャ



    クリスタ「エレン。おはよう。」



    エレン「よう、クリスタ。」



    ミカサ「あれ・・・クリスタ、どうしたの?」



    エレン「ああ、2~3日家空けるからさ、ミカサのお世話頼もうと思って。」



    クリスタ「うん、大丈夫だよー。任せて。」



    エレン「悪いな。世話かけて。」



    クリスタ「いえいえ、他ならぬエレンとミカサのためならね。」
  8. 8 : : 2013/12/28(土) 21:24:02


    ミカサ「クリスタ・・・ごめんね。ありがとう。」



    エレン「ごめんなミカサ。調査兵団に入ったばっかりに、お前を寂しい思いにさせて。」



    ミカサ「ううん。私こそ・・・エレンを守れずにごめんなさい。」



    エレン「はは、何言ってんだ。普通は男が女を守るもんだ。」



    クリスタ「・・・・・。」



    エレン「じゃあ悪い、クリスタ、ミカサを頼むな。」



    クリスタ「うん、大丈夫。任せて。」



    エレン「じゃあ、行ってくるよ。ミカサ。」



    ミカサ「うん、気をつけてね。エレン。」



    ガチャ バタン



    クリスタ「・・・・さーてと。」



    クリスタ「ミカサ、元気にしてたあ?」



    ミカサ「ごめんね、クリスタ。迷惑をかけて。」



    クリスタ「それじゃあまず、アルミンからの花束を花瓶に飾ろうか。」



    ミカサ「うん。ありがとう。」

  9. 9 : : 2013/12/28(土) 21:27:34




    ~調査兵団 壁外~




    ジャン「よう、エレン。」



    エレン「ジャン。おっす。」



    ジャン「どうだ、体調は。元気になったか?」



    エレン「あ?なんのことだよ。」



    ジャン「ミカサのことに決まってんだろが!」



    エレン「あ、ああ・・・。」



    エレン「ちょっと、最近体調が悪いみてえだ。」



    ジャン「・・・最近?」



    エレン「ああ、昨日もせきこんでてな。」



    エレン「結婚1周年記念だったのに、ケーキも食べられなかった。」



    ジャン「・・・・・。」



    ジャン「本当に大丈夫かよ・・・。」



    エレン「あ?」



    ジャン「お前のことだよ。」
  10. 10 : : 2013/12/28(土) 21:31:48


    エレン「何がだよ。」



    ジャン「・・・すげえ、深刻そうな顔してるからよ。」



    エレン「あ?オレがか?」



    ジャン「ああ。」



    エレン「・・・別に・・・大丈夫だよ。」



    ジャン「・・・そうか。ならいいが。」



    エレン「あ、お前そんな落ち込んだオレにつけこんで、ミカサ奪おうとしてんだろ・・・!?」



    ジャン「はあ・・・!?」



    エレン「ミカサは渡さねえからな!」



    ジャン「今更、んなことできる訳ねえだろ!」



    エレン「は、どうだかな。」



    ジャン「・・・なあエレン。元気だせよ。」



    エレン「あ、何言ってんだ?気持ち悪いな。」



    ジャン「お前がそんな顔してると、ミカサも悲しむぞ。」



    エレン「は・・・?」



    アルミン「おはよう、エレン。ジャン。」
  11. 11 : : 2013/12/28(土) 21:38:51


    アルミン「あれ、どしたの?険悪ムード?」



    エレン「だって・・・こいつが・・・。」



    ジャン「いや、なんでもねえよ。」



    アルミン「??」






    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








    3日後






    ~エレンの家~




    エレン「ただいま。」



    ミカサ「エレン!お帰りなさい!」



    クリスタ「おかえり、エレン。」



    エレン「ひゃー、今回は疲れたわあ。」



    ミカサ「エレン、今日は・・・。」



    クリスタ「エレン。食事とお風呂準備しといたよ。」



    エレン「え、マジか!ごめんなクリスタ。」



    ミカサ「・・・・・。」



    クリスタ「・・・疲れてると思ったから・・・。」
  12. 12 : : 2013/12/28(土) 21:44:36


    ミカサ「ごめんね。全部クリスタにやってもらった。」



    エレン「・・・ミカサは病人なんだから仕方ねえよ。」



    クリスタ「・・・・・。」



    ミカサ「エレン、それと・・・えっと・・・」



    クリスタ「エレンごめんね。あのケーキ・・・期限が迫ってたから・・・。」



    クリスタ「遊びに来てたサシャ達と一緒に食べちゃった。」



    エレン「え!」



    ミカサ「ごめんなさい!・・・でも、痛んでも仕方ないと思って・・・。」



    エレン「ああ、なんだ。じゃあミカサも食べたのか?」



    ミカサ「うん。」



    クリスタ「あ、ひとつは残してあるから!」



    クリスタ「とりあえず、棚の上においてあるんだけど・・・。」



    エレン「え、なんで棚の上?」



    クリスタ「だって、あそこは・・・。」



    クリスタ「いやごめん、なんでもない。」



    ミカサ「色々気を使ってくれたんだ。クリスタは。」
  13. 13 : : 2013/12/28(土) 21:47:51


    エレン「そっか、なら別にいいけどよ。」



    クリスタ「ごめんね・・・グス・・・。」



    エレン「え!?なんで泣くんだよ?怒ってないぜ?」



    ミカサ「クリスタ。大丈夫。エレンはそんなことで怒ったりしない。」



    クリスタ「ごめん・・・。ごめん・・・エレン。」



    エレン「・・・あー、その、大丈夫だって。クリスタ。」



    クリスタ「・・・じゃあ、そろそろ私帰るね。」



    クリスタ「ゆっくりしたいでしょ?ミカサと。」



    エレン「・・・そうだな。」



    ミカサ「クリスタ、本当に色々迷惑をかけた。ありがとう。」



    エレン「ごめんな。またオレが家を空ける時、ミカサの世話頼むよ。」



    クリスタ「うん・・・。それじゃあ。」



    クリスタ「元気・・・出してね?」



    ミカサ「ありがとう、クリスタ。」



    ガチャ バタン
  14. 14 : : 2013/12/28(土) 21:54:52


    エレン「??、なんか変だったな。クリスタ。」



    ミカサ「・・・そう?」



    ミカサ「あ、エレン。今回の遠征はどうだった?」



    エレン「おう。今回は初めて海ってとこに行ったぜ!」



    エレン「どこまでも青い水が続いててよ。早くミカサに見せたいなあ!」



    ミカサ「ふふ・・・。うん、一緒に見たい。」



    エレン「・・・元気になったら、一緒に行こうな?」



    ミカサ「うん!」












  15. 15 : : 2013/12/28(土) 21:58:22


    皆様、お気づきでしょうか。


    このSSでは題名のとおり、ひとつの謎が隠されています。


    勘の良い方はもうお気づきかもしれません。


    って言うか見てる人いるのかな(笑)



    最初でこのような説明文をすれば良かったのですが、雰囲気がなくなってしまうので説明をせずにいきなり物語をスタートさせてしましました。


    良ければもう少し、お付き合いください。
  16. 16 : : 2013/12/28(土) 22:00:47
    わからない私はバカ…?
  17. 17 : : 2013/12/28(土) 22:02:07
    そんなことありません!
    もうちょっとだけ・・・もうちょっとだけ待っててくださいね☆
  18. 18 : : 2013/12/28(土) 22:06:06



    ・・・3日後



    ~エレンの家~



    ガチャ



    ミカサ「エレン、おかえ・・・。」



    エレン「おー、帰ったぞお、ミカサ///」



    コニー「ただいまあー///」



    ミカサ「コニー!」



    エレン「ミカサごめんな、今日はコニーと二人で飲んでたんだ///」



    コニー「おーミカサ、失礼しまーす///」



    ペコ



    エレン「何おじぎしてんだよwww」



    エレン「はは、お前がやると和尚様みてえwww」



    コニー「笑うなよ。真剣に挨拶してんだぞ////」



    エレン「酔っ払いが何をいうか。はははっ///」



    コニー「ミカサ悪りいな。今日はエレン酔っ払いだ。」



    ミカサ「いや、大丈夫。ゆっくりしていって?コニー。」



    エレン「ゆっくりしていけだとよお///」
  19. 19 : : 2013/12/28(土) 22:09:40

    ミカサの喋りが少し優しい感じになってるかな?
    まてよー、エレンが実際体調悪くて幻覚を見てる?
    もぅーわからん!
  20. 20 : : 2013/12/28(土) 22:10:39


    エレン「うちの嫁は優しいだろ!?コニー!!///」



    コニー「ああ、ミカサは最高の嫁だよな。///」



    ミカサ「コニー。何言ってるの!」



    エレン「あーあ・・・」フラフラ



    ドサ



    エレンはイスに座った。



    エレン「よおし!もう少し飲もうぜコニー!///」



    コニー「エレン、ちょ、酔いすぎだぜ!」



    コニー「いくらあんなことがあったって・・・!」



    エレン「いいじゃねえか!今日くらい!」



    コニー「そろそろ現実を見ろよ・・・。」



    ミカサ「コニー、兵団で何かあったの?」



    コニー「・・・・・。」



    ミカサ「言いたくないのなら・・・いいけど・・・。」



    エレン「何もねえよ、ミカサ!何言ってんだよコニー!///」



    コニー「エレン、今日はオレ帰るぞ?」
  21. 21 : : 2013/12/28(土) 22:12:48
    まさかミカサが…?
  22. 22 : : 2013/12/28(土) 22:14:14


    エレン「ああ!?もう帰んのかよ・・・///」



    コニー「・・・・。」



    ミカサ「教えてコニー。何があったの・・・?」



    コニー「・・・色々・・・大変なんだ・・・。エレンも。」ボソ



    ミカサ「え・・・?」



    エレン「・・・・スー・・・・スー・・・・。」



    コニー「寝たか・・・。」



    ミカサ「・・・・・。」



    ファサ



    コニーはエレンに毛布をかけた



    コニー「・・・・ミカサ。オレ帰るな。」ペコ



    ミカサ「え・・・。」



    ガチャ バタン



    ミカサ「一体・・・何があったの・・・?エレン。」



    エレン「・・・・スー・・・・スー・・・。」
  23. 23 : : 2013/12/28(土) 22:19:34



    ~次の日~



    ミカサ「エレン、エレン!」



    エレン「!!、お、朝か?」



    ミカサ「もう、布団で寝ないと風邪を引く。」



    エレン「あ・・・酔っ払って寝てたのか・・・オレ。」



    ミカサ「昨日はコニーと帰ってきた。」



    エレン「そうそう、コニーと一緒に飲んで・・・あれ?」



    エレン「どうやって家に帰ったんだ?」



    ミカサ「もう、あまり飲みすぎないようにしないと。」



    エレン「ああ、すまん。」



    エレン「最近全然飲んでなかったせいかな。すぐ酔っ払っちまって・・・。」



    ミカサ「・・・何か・・・嫌なことでもあったの?」



    エレン「え?いや特になんもねえけど・・・。」



    エレン「あれ、なんでオレ飲みすぎたんだろう・・・。」



    ミカサ「・・・もう!しっかりしないと!」
  24. 24 : : 2013/12/28(土) 22:20:27
    謎がわかった!
  25. 25 : : 2013/12/28(土) 22:21:57
    良かったです☆
    ただ、まだ分からない人がいるかもしれないので、もう少しネタバレしないでくださいねえ!すいません!
  26. 26 : : 2013/12/28(土) 22:24:36
    お掃除イェーガー♪さん
    分かりましたか?
  27. 27 : : 2013/12/28(土) 22:30:40


    エレン「あ、やべ、そろそろ遠征の時間じゃんか!」



    ミカサ「エレンゆすっても全然起きないから・・・もう。」



    エレン「えっと、まず着替えを・・・!」



    コンコン



    ガチャ



    アルミン「・・・エレン。おはよう。」



    エレン「よお、アルミン。」



    ミカサ「アルミン。おはよう。」



    エレン「ちょっと待ってくれよ、昨日飲みすぎてさ!」



    エレン「ミカサももう少し強く起こしてくれりゃあいいのになあ!」



    ミカサ「もう!私はちゃんとゆすってた!」



    エレン「いや、そしたら普通起きるハズだろ!」



    アルミン「エレン・・・・。」



    エレン「ん?」



    アルミン「誰と・・・話をしてるの・・・?」
  28. 28 : : 2013/12/28(土) 22:33:38



    エレン「は・・・?」



    ミカサ「??」



    エレン「誰って・・・ミカサだろ。」



    アルミン「・・・・・。」



    アルミン「・・・ミカサはここにはいないよ・・・。」



    エレン「は!?」



    エレン「何言ってんだアルミン。ミカサはここに・・・。」



    フッ



    エレンが振り返った先には



    ミカサの姿はなく



    棚の上に、ミカサの自画像が花束とともに飾られていた



    エレン「え・・・・。」



    エレン「あれ・・・?」



    エレン「ミカサは・・・。」



    アルミン「・・・エレン。」



    アルミン「気をしっかり持って。」
  29. 29 : : 2013/12/28(土) 22:34:17
    ミカサ…?
  30. 30 : : 2013/12/28(土) 22:34:37


    エレン「なんで・・・さっきまで・・・ミカサ・・・。」



    アルミン「ミカサはもういないだろ・・・?」



    アルミン「ミカサは・・・。」















  31. 31 : : 2013/12/28(土) 22:35:04













    アルミン「半年前に、病気で死んだんだから。」














  32. 32 : : 2013/12/28(土) 22:40:26



    エレン「は・・・!?」



    エレン「何・・・言ってんだ・・・アルミン。」



    エレン「ミカサが・・・ミカサが死ぬ訳ないだろ?」



    エレン「あいつが死ぬ訳ないじゃねえか!」



    アルミン「エレン・・・・。」



    アルミン「君が現実逃避する気持ちは分かる。」



    アルミン「あれだけ、愛してたものね。」



    エレン「な・・・何言ってんだ・・・。」



    アルミン「分からないなら、初めから言うよ。」




    アルミン「世の中に巨人がいなくなって、3年後・・・。」



    アルミン「君たちは結婚したんだ。」



    アルミン「でも結婚して数ヵ月後、ミカサは子宮ガンを患った。」



    アルミン「手術もむなしく、彼女は半年前に亡くなってしまった。」




    アルミン「そのころからだ。君が酒におぼれ始めたのは。」



    エレン「な・・・!」
  33. 33 : : 2013/12/28(土) 22:43:36



    アルミン「僕たちも、必死で君を励ましたんだよ・・・?」



    アルミン「すると君は・・・いつしか酒をやめるようになった。」



    アルミン「でも、その代わり・・・。」



    アルミン「死んでいるハズのミカサが、あたかも生きているような虚言を話すようになっていったんだ。」



    エレン「な・・・な・・・!」



    アルミン「最近の僕たちとの会話を覚えてる?」



    アルミン「・・・ミカサがいないものとして思い出してごらんよ。」



    アルミン「・・・さすがに僕は、君がかわいそうで・・・合わせていた部分もあったけど・・・。」
  34. 34 : : 2013/12/28(土) 22:49:42

    ~回想~


    アルミン(おはよー。)



    エレン(よう、アルミン。)



    アルミン(今日は寒いねー。)



    エレン(確かに。)



    アルミン(あ、エレン、花束持ってきたよ。)



    エレン(え?花束?)



    アルミン(だって、今日で結婚1周年でしょ?)



    エレン(あ、お前言うなって・・・!ミカサに内緒にしようと・・・!)


    アルミン(・・・はは、どうしようかな。エレンに渡そうか?)

    ↑(それとも棚に飾ろうかという意味)



    エレン(悪いな。わざわざ。)



    アルミン(さて、それじゃあそろそろ行きますか。)


    エレン(はは、そういうなよ。今日は近辺の調査だから、夕方には戻ってこれる。)


    ・・・・・・・


    エレン(おう!)


    ・・・・・・・


    エレン(あ、ミカサごめんな。本当は一周年記念のこと黙って、サプライズでケーキ買ってこようと思ってたんだよ。)

    ・・・・・・・


    エレン(おう、お前甘いもん好きだろ?)


    アルミン(・・・ミカサは、チョコレート味が好きだったよね。)


    エレン(あ、お前もう・・・。オレだって知ってるんだから言うなよ~。)


    アルミン(はは、ごめんごめん。)



    エレン(じゃあ、行ってくるよ。ミカサ。)
  35. 35 : : 2013/12/28(土) 22:52:04


    アルミン「君が、ミカサの棚に話しかけているのを見るのは辛かった。」



    アルミン「なんとなくの会話から、僕は話を合わせていたけど・・・。」



    エレン「・・・・・。」


  36. 36 : : 2013/12/28(土) 22:56:01



    アルミン「思い返してみて。」



    アルミン「みんな、君に気を使っていてくれたんじゃないのかい?」



    エレン「そんな・・・。」



    エレン「ウソだ・・・!」



    エレン「ミカサが死んだなんて・・・!」



    エレン「ウソだあああああっ!!」



    アルミン「これが現実なんだ!エレン!」



    アルミン「目を覚ますんだ!!」



    エレン「うあああああああっ!ミカサアアアアアアア!!」



    アルミン「そんな君の姿を、ミカサは望んじゃいない!」



    アルミン「しっかりするんだ!エレン!!」



    エレン「うそだあああ!!うそだああああ!!!」



    アルミン「目を覚まして!!エレン!!」



    アルミン「目を・・・!!」






    ミカサ「覚まして・・・。エレン。」
  37. 37 : : 2013/12/28(土) 23:01:04
    ミカサあああああああ
  38. 38 : : 2013/12/28(土) 23:02:58



    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・




    エレン「はっ!!!」




    ミカサ「やっと起きた。」




    ミカサ「エレン、大丈夫?」




    エレン「あれ、ここは・・・!?」




    ミカサ「??、私たちの家だよ?」




    エレン「え!!」




    エレン「っ、そうだ、ミカサ体調は大丈夫なのか!?」




    ミカサ「え・・・体調?」




    エレン「ああ、だってお前子宮ガンで・・・!!」




    ミカサ「・・・・子宮・・・ガン?」




    エレン「ああ!お前は子宮ガンなんだろ!?」
  39. 39 : : 2013/12/28(土) 23:04:11
    もうひとつ謎あるんだけど、何で
    巨人いないのに壁外調査とか
    やってるの?
    このタイミングで聞くのがおかしいのは承知なんですけど
  40. 40 : : 2013/12/28(土) 23:05:23
    あれ?まさかのやってはいけない
    夢オチ!?
  41. 41 : : 2013/12/28(土) 23:05:28
    巨人がいなくなったので、壁の外の世界を調べに行くために壁外遠征をしていたんです。

    続きます☆
  42. 42 : : 2013/12/28(土) 23:06:28



    ミカサ「・・・?そんなことはないと思うけど・・・。」



    エレン「え・・・。」








    エレン「・・・オ、オレ達結婚して何年目だっけ?」




    ミカサ「??、2年目だけど。」




    エレン「そ、そっか・・・。」




    ミカサ「どうしたのエレン。顔色が悪い。」




    ミカサ「大丈夫?」




    エレン「・・・・・。」




    エレン「ミカサ、病院に行こう。」




    ミカサ「え?どうして。」




    エレン「子宮ガン検診を受けるんだ!」
  43. 43 : : 2013/12/28(土) 23:08:19



    ミカサ「子宮ガン・・・検診?」




    エレン「ああ!」




    ミカサ「別に・・・大丈夫だと思うけれど・・・。」




    エレン「ダメだ!そんな甘いこと言ってると、見逃すことになるんだ!!」



    ミカサ「まあ、エレンが言うのなら・・・。」




    エレン「よし、行こう!」




    エレン「病院へっ!」



















    おわり
  44. 44 : : 2013/12/28(土) 23:10:00



    皆さん、お付き合いいただいてありがとうございます。




    やってはいけない、夢オチにさせてもらいましたが・・・



    何が言いたいかというとですね。



    子宮がんでお亡くなりになる、若い女性が多いので



    そのためにも、進撃好きの皆様には早期発見を心がけていただきたく・・・



    このようなSSを書きました。
  45. 45 : : 2013/12/28(土) 23:12:20
    な、なるほどメモメモ

    面白かったです!夢オチですか…どうなることかと…
  46. 46 : : 2013/12/28(土) 23:13:43


    ちなみに、私の元彼女さんも、19歳の時子宮がんが発見されました。



    元彼女さんは、その半年後に帰らぬ人となりました。




    私も23歳となり、彼女さんが死んだ当初は飲んだくれていました。



    でも、周りの皆様のおかげで立ち直り




    現在はボランティアで子宮がん検診の早期発見のため、運動をしています。




    夢オチとやってはいけないことでしたが・・・



    これを見た女性の方々が、子宮がんの検診に行ってくださることを祈ります。てか応援します。
  47. 47 : : 2013/12/28(土) 23:16:22
    なるほど、だからこのペンネームなんですね。

    その話に感動しました。
    応援します。頑張って下さい!
  48. 48 : : 2013/12/29(日) 13:38:18
    謎はネタバレまで分からなかったですけど、
    すごくよかったですよ!
  49. 49 : : 2013/12/29(日) 19:04:52
    頑張ってください
  50. 50 : : 2013/12/31(火) 11:35:55
    号泣ですよ〜!。・゚・(ノД`)・゚・。

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