このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
絶望の淵
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- 1 : 2018/08/19(日) 09:24:51 :
- 魔法です。
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- 2 : 2018/08/19(日) 09:43:34 :
- 【1.少年は絶望の淵にいる】
自分で言うのも何だけど、俺の家は『希望』に溢れてた。
喧嘩なんかしたこともないし、毎日仲良く暮らしてた。
......でもさ。
そんな家ほど『絶望』に堕とすのは簡単なんだよなぁ......。
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ここは魔法のある世界。<世界。>
魔物が棲み、冒険者たちはそれを倒す毎日。<倒す毎日。>
そして、この世界には神がいる。<神がいる。>
この世界を生み出した『創造神』。<創造神。>
それに対し、絶望の象徴とされる、死神がいる。<死神がい...>
希望を壊 、絶望 染め げ、 界を終 ら よ た。<終 ら よ た。>
造 そん 、 の一 印 た 封印
創 神は な 『神界 し し
、 死神を 』 室に封 。< た。>
し8し、そ#か+300年後%、(死神』ハ+&復活PよUとJてい
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- 3 : 2018/08/19(日) 09:55:02 :
- 「教皇様!」
「何事だ?」
「勇者が、この世界にやって来ました!」
「何だって!?」
「......しかし」
「何だ?」
「死神が、復活しました......」
「......」
「勇者が現れたと同時に、死神が......」
「......陛下にご連絡だ」
「は、はい!」
自分で言うのも何だけど、俺の家は『希望』に溢れてた。
喧嘩なんかしたこともないし、毎日仲良く暮らしてた。
......でもさ。
そんな家ほど『絶望』に堕とすのは簡単なんだよなぁ......。
俺は死神だ。
300年という長い時を隔て、遂に復活した。
あの時は創造神の奴に邪魔されたが、今回はそうはいかない。
全世界の『希望』を、絶望に染め上げてやるからな。
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- 4 : 2018/08/19(日) 10:07:08 :
- 僕は『勇者』として生まれた。
小さい頃から、勇者として修行を積み、僕と同時に現れたという『死神』を倒す。そう教育されてきた。
魔法も全属性使える。全属性なんて過去の勇者しか持っているのを見たことがないらしい。
僕は自分のステータスを見るため、魔法を唱えた。
「『ステータス表示』」
アルミン・アルレルト 【レベル】124
【攻撃力】640
【守備力】420
【瞬発力】350
【魔力】 860
スキル
火属性魔法 Lv7
水属性魔法 Lv6
風属性魔法 Lv6
土属性魔法 Lv6
光属性魔法 Lv7
闇属性魔法 Lv6
称号
希望の象徴
結構レベルが上がってきた。これなら『死神』も倒せるかも.....なんて思った。
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- 5 : 2018/08/19(日) 10:23:06 :
- とある日。
僕が近くの森で魔物を倒していると、村人の1人がやって来た。
「勇者様!その、勇者様のお宅が.....」
アルミン「僕の家がどうかしたの?」
「その.....顔はよくわかりませんでしたが、少年のような人に襲われました!」
アルミン「父さんと母さんなら大丈夫だよ。十分強いし」
「いえ.....それが......勇者様の御父様、御母様は苦戦しております!」
アルミン「何!?」
僕はただひたすら走った。幸い遠出はしてなかったから、すぐに家についた。が......
アルミン「父さん!母さん!」
父さんと母さん。それに加え村の人々が、たった1人の黒い少年に圧倒されていた。
「......へえ。お前が勇者か」
その少年はフードを被って顔はよく見えなかった。
「間に合わなかったな。お前の父母は既に天国行きだ」
僕はゆっくりと、父さんと母さんを見る。
アルミン「あ.......あ......!」
「雑魚だったな」
アルミン「ふざ.....けるな!」
「お?勝負か。まあいい」
少年はどこかから大鎌を取りだし、言った。
勇者 死神
「『希望』は『絶望』には勝てない」
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- 6 : 2018/08/19(日) 10:48:06 :
- ......今、『死神』と言った。
この少年が、死神なのか.....!
【『憤怒』になりました】
脳内にこのようなアナウンスが流れる。
ステータスを見ると、攻撃力が少し上がっていた。
「お前が10人いても、100人いても俺には勝てない」
アルミン「そんなことはない!自分自身を、そして仲間を信じてたら、勝てる!」
「......哀しいな」
哀れみの視線を僕へと向ける。
「『ステータス表示』」
エレン・イェーガー 【レベル】29¿5#69}
【攻撃力】969KP696¡6969W696H969696%#&
【守備力】¥¤861₩66976/@489
【瞬発力】7.77E+30
【魔力】 44€44&#%YO§
スキル
闇属性魔法 Lv#G
称号
絶望の象徴
絶望者
死神の加護
絶望
絶望
絶望
絶望
絶望
絶望
絶望
アルミン「.......え゛?」
なんだ.....これ?
ステータスが意味が分からない。唯一読めた瞬発力。あれでさえ、異常な数値を生み出している。
そして称号の『絶望』の多さ。僕が『希望』で死神が『絶望』.....。
今までの僕の努力が無駄だったように思えてくる。
エレン「そうだよ。お前の努力は全て無駄だったんだ」
アルミン「何で僕の思ってることが......」
エレン「読まなくてもわかるさ。相手が思ってることくらいな」
エレン「さて.....お前の努力など無駄な行為なんだよ。努力しても、限界っていう言葉がある。限界を超えようとすると、身体が壊れ始めるんだよ」
ああ......そんな......。
エレン「確かにお前は人間共の中じゃ最強になれるかもしれない。だが、俺みたいな存在がいたら、お前のレベルが999でも勝てないんだよ」
僕は......何なんだ?
エレン「何が勇者だ、何が希望だ。全て廃れてんだよ」
やめてくれ.....それ以上は.......!
エレン「全てを諦めろ」
アルミン「やめてくれっっっ!僕は、これ以上!」
エレン「堕ちろ」
【『絶望』になりました】
その言葉を聞いて、僕の意識は途絶えた。
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- 7 : 2018/08/19(日) 10:57:52 :
- 「教皇様.....勇者が、倒れました」
「.....何?」
「死神です」
「....勇者に会えることはできるか?」
「はい。しかし.....なんと言いますか、精神状態が」
「まあいい。会えばわかる」
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これで、1つの『希望』を『絶望』にすることができた。
エレン「.....あれが勇者か?哀れだな」
俺が見る先には、何かに怯えるようにうずくまっている『元・希望の象徴』の勇者がいた。
.....僕は誰だっけ?
何かもう.....どうでもいいな.......。
【1.少年は絶望の淵にいる】完
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- 8 : 2018/08/19(日) 11:03:43 :
- 【2.死神は希望を嘲笑う】
「......名前は何にする?」
「そうだな、カルラ。エレンでどうだろう」
カルラ「エレン.....エレンね。今日からこの子はエレンよ」
......今すぐ、この家を脱け出したい。
こんな『希望』に溢れてる家など、早く『絶望』に変えたい。
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こっちに来て5年たった。
相変わらず希望の家にいる。早く潰したいという衝動を抑え、何とか過ごしてきた。
人間共からみたら羨ましいかもしれんが、俺にとっては正に地獄だ。
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