この作品は執筆を終了しています。
アニ「冬の朝に」
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- 1 : 2018/08/19(日) 04:12:47 :
- とても短いSSです。
すぐに読めてしまうので
是非ご覧下さい。
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- 2 : 2018/08/19(日) 04:17:46 :
窓から朝日が降り注ぎ、私を照らす。
怠い身体を起こし、眠い目を擦る。
「おはようアニ」
すると、聞き慣れた落ち着く声が、
私を包み込むように聞こえた。
アニ「…おはよう。ベルトルト」
ベルトルト「コーヒー飲もうとしてたん
だけど、アニも飲む?」
アニ「飲む…」
彼はニコッとはにかむと私のベッドの
サイドテーブルにコーヒー豆の入った袋と
コーヒーメーカーを置いた。
ベルトルトが慣れた手つきで
コーヒー豆をすり潰す。
パキパキと小気味よい音を立て、それとともに
香ばしい芳醇な香りが漂ってくる。
ベルトルト「いい香りだね…」
アニ「…うん」
こうして、ベルトルトと過ごすように
なったのはいつからだろう…
ベルトルト「はい、アニできたよ!」
ベルトルトが湯気の上がる
コーヒーカップを私に差し出す。
アニ「…ありがとう」
カップを傾け、コーヒーを一口、
口に含む。
深い薫り、程よい苦味と酸味が
口の中に広がり、私の身体を芯から温める。
アニ「…美味しい」
ベルトルト「ほんと?よかった…!」
ベルトルトは微笑み、彼もまた
自分のカップを傾けてコーヒーを口に含む。
私は、もう一口飲もうとして
ふと窓の外を見る。
するとそこには一面の銀世界が
広がっていた。
窓が曇り、水滴が垂れていくのを
ボーッと眺めていると、
ベルトルト「飲まないと冷めちゃうよ?」
アニ「あ、あぁ…ごめん」
ベルトルト「それにしても綺麗な雪景色だね」
アニ「ほんと…そうだね」
ベルトルト「よしっ、じゃあそろそろ
クリスマスパーティーの買い出しに行こうか!」
そうだ。今日はライナーの家で
クリスマスパーティーをやるんだった。
アニ「本当にあいつの家で人なんか来るの?」
ベルトルト「ははは
大丈夫だと思うよ笑」
アニ「エレン達3人とクリスタ、
ユミルも来るんでしょ?」
ベルトルト「コニーとサシャも来るよ
あとジャンとマルコも誘ってるんだけど」
アニ「サシャなんて来たら全部
食べられちゃいそうだね笑」
ベルトルト「結構危ないかもね笑」
アニ「ふふふ」
ピコン…
ベルトルトのスマホから通知の音がした。
ベルトルト「あっマルコ来るって」
アニ「ふぅん。ジャンは?」
ベルトルト「マルコが行くからしょうがなく
行ってやらないこともない、だって」
アニ「面倒くさい奴だね笑」
ベルトルト「誘ったとき一番嬉しそうな
顔してたのにね笑」
アニ「ほんと笑」
こうして、ベルトルトと過ごすように
なったのはいつからだろう…
確か、中学校卒業した後に
付き合ってからだっけ?
ベルトルト「あ、そうだ
アニの高校の同級生だったヒッチも呼べば?」
アニ「…うん。呼んでみる」
ピコン…
ベルトルト「ん?あっ、なんか大学の先輩の
リヴァイ先輩とエルヴィン先輩も来るらしい。」
アニ「ハンジ先輩は?」
ベルトルト「来るよ~。あと、エレンと仲いい先輩も」
アニ「ペトラ先輩とか?」
ベルトルト「そうそう」
アニ「随分と賑やかになりそうだね笑」
ベルトルト「だね笑」
アニ「じゃあ、そろそろ行こうか笑」
ベルトルト「うん!」
彼は微笑んで返事をした。
アニ「帰りドーナツ屋さん寄ってもいい?」
ベルトルト「もちろん笑
僕が奢るよ」
アニ「ありがとう笑」
ベルトルト「コーヒーのカップ片付けてくる」
アニ「私も洗うの手伝うよ」
ベルトルト「ありがとう笑」
彼はもう一度微笑んだ。
ーおわりー
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- 3 : 2019/06/28(金) 11:37:03 :
- 乙です!
心が温まる
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