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シルヴァ「俺の好きな馬鹿なド天才の話」

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  1. 1 : : 2013/12/27(金) 19:44:46


    DbSシリーズSS

    シルヴァの独白
  2. 2 : : 2013/12/27(金) 19:47:48

     キースン大将という人がいる。
     グランゼーラ革命軍において、実質的なNo2。
     それが彼だ。

     頭のいい別嬪さん。

     それが俺の第一印象。
     ぶっちゃけ高嶺の花だけど、美人は見あげるだけでも楽しいからいい。
  3. 3 : : 2013/12/27(金) 19:51:06

     この人はとにかく「勉強」ができるらしい。
     本を読ませれば異常な速度で読み終える。
     しかも中身も完璧に覚えてる。
     記憶力に優れてる。

     演説をやらせれば人の心を鷲掴みにする。
     軍才だってある。

     ハルバー司令官より軍人としては優秀かもしれないド天才。

     ……けど、この人にはどうしようもなく欠けている者があった。

  4. 4 : : 2013/12/27(金) 19:52:36

     人間として欠けてちゃいけないものが彼にはなかった。
     普通に育ってたら育まれているはずのものがなかった。

     人としてのバランスがおかしい。

     だから常に司令官の後ろに立っていた。

  5. 5 : : 2013/12/27(金) 19:55:07

     欠けているものを本人は理解しているんだそうだ。
     でも埋め方がわからないらしい。

     この話をした時に、彼は笑っていた。
     笑顔のまま言葉をつづけた。


    「馬鹿でごめんな」


     あんたがお馬鹿さんなのは、あんたのせいじゃないのにな。

  6. 6 : : 2013/12/27(金) 19:56:08

     シルヴァ「俺の好きな馬鹿なド天才の話」

                      おわり



    シルヴァが好きなんです。

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rainbow

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