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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エレン「神様には嫌われてるが、女神様には好かれてる」エレヒス

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  1. 1 : : 2018/07/11(水) 20:29:59
    どうも!Lialです!

    107話皆さん見ましたか?
    私は見ました。とても...受け入れがたい展開にはなっておりますが、進撃の巨人らしい?と言ったら、らしい展開にはなっておりますが、エレヒス好き、ヒストリア好きにとっては、とても辛いです...(´・ω・`)

    こ、これ以上はネタバレになってしまうので言えません!!

    すいません、107話が気になるような書き方をしてしまって...で、でも伝えたかった...!

    ※注意

    この話は現パロです。

    投稿頻度は最低一日一回!

    私は五作品同時進行で書かないと満足しないというか...なんというか...。

    ↑の文を見て、「え?今五作品同時進行でしょ?」って思った方もいると思いますが。

    ちょっと今、私情により書けない為(主に107話が原因で...)、その作品が書けるまでは、この作品を進めたいと思います。

    書けるようになったら六作品同時進行で書きます!

    それでは『エレン「神様には嫌われてるが、女神様には好かれてる」エレヒス』、よろしくお願いします!!
  2. 2 : : 2018/07/11(水) 20:47:54
    一番目はいただいた!
    期待です!!
  3. 3 : : 2018/07/11(水) 21:01:46



    期待です〜!





    エレヒスもいいなあ....(´・ω・`)


  4. 4 : : 2018/07/11(水) 21:44:45
    5作品...あまり無理はしないでくださいね
    期待です
  5. 5 : : 2018/07/11(水) 22:01:38
    おお!新作期待してます!
    じぶんもエレヒス好きなのですが107話はやはり読まない方が身のためですか?
    すごい気になるのですが。
  6. 6 : : 2018/07/11(水) 22:04:43
    無理は言わないが、やめておいたほうがいいだろう。
  7. 7 : : 2018/07/12(木) 16:48:41
    そんなにショッキングなものなのですか...
  8. 8 : : 2018/07/12(木) 19:07:11
    体調に気をつけながら頑張って下さい!
  9. 9 : : 2018/07/12(木) 19:08:22
    期待!
  10. 10 : : 2018/07/12(木) 19:17:54
    新作期待です!
  11. 11 : : 2018/07/12(木) 20:03:19
    期待だ!
  12. 12 : : 2018/07/13(金) 00:50:38
    まままままま待ってくださーーーーい!!!

    期待してくださった方申し訳ございません!!

    タイトル間違えてました!!

    この作品名は没にしたやつでした!

    申し訳ないです!すぐに訂正します!!
  13. 13 : : 2018/07/13(金) 01:06:49

    俺は、神様に嫌われてる。

    親は、俺の事をすごくかわいがってくれた。

    本当に、大切に...大切に...俺を育ててくれていた。

    でも、あの日...父さんと、母さんと旅行に行っていたその日。

    交通事故にあった。

    俺もその時は車に乗っていたが。

    俺だけが生き残った。

    そこからは、祖父母に育ててもらっていた。

    祖父母も、俺の事を可愛がってくれた。

    そのおかげで、父さんと母さんの事を、あまり引きずらず、切り替えて、元気に暮らせるようになった。

    でも...まただ...また神様は俺から大切な人を奪う...。

    夜中、あの日は夏だった為、窓を開けて寝ていた。

    それが原因だ。

    夜中人が入ってきて...祖父母を...俺だけは殺されなかった。

    なんで...なんで俺は...毎回生き延びるんだよ...。

    大切な物だけ失って...俺だけはここに立っている。

    辛い...辛すぎる...。

    何度も自殺しようとした。

    でもその度に生き残る。

    神様はどうやら、死ぬことも許してくれないらしい。

    もう、死ぬことすらも諦めていた。

    そんな時だった、女の子が話しかけてきた。

    中学の時だった。

    時間を経て、その子と付き合う事になった。

    でも、薄々分かっていた、またどうせ...いなくなるんだろうなって...。

    だから俺は、最悪な事になる前に別れようと思った。

    部活帰り、公園に呼び出した。

    でも、彼女は来ない。

    焦り...不安...もう、普通ではいられなかった。

    俺は走った、走って、走って...見つけた。








    彼女は...。











    死んでいた。

    彼女は、複数の男に犯された後に...殺された...。

    もう...涙も出なかった...。

    どうしてですか...俺が何かしましたか?

    なんで俺から...すべて奪うんですか...。

    もうこれ以上、俺から大切なものを奪わないでください...。

    --
    -
  14. 14 : : 2018/07/13(金) 01:14:21

    高校に入学した。

    入学する気なんてさらさらなかった、でも、中学の先生に、無理やり入れらされた。

    --
    -

    先生「じゃあまず、自己紹介を行ってもらう」

    自己紹介...おかしいな、近くの高校なのに、知ってる名前が一つも聞こえない。

    というか、知ってる名前なんて最初からないか...彼らも、俺の事は知らないだろう。

    先生「おい、イェーガー、次はお前だぞ」

    エレン「...」

    先生「おい、イェーガー聞いてるのか」

    「ねぇねぇ、次君の番だよ」

    エレン「...あ、」ガタッ

    エレン「エレン・イェーガーです...よろしくお願いします...」

    俺は、ボソボソと息を漏らすように答えた。

    先生「おい、イェーガー、ふざけてるのか?」

    エレン「...」

    先生「まあいい、次」

    第一印象は最悪だ、でも、これでいい。

    こうしないといけない、また俺に関わって来て、俺がその子に友情や、好意を抱いたら、その人は死んでしまうから。

    隣で椅子を引く音が聞こえた。

    ヒストリア「ヒストリア・レイスです!これから三年間、よろしくお願いします!」ニコッ

    「女神...」

    「女神だ...」

    俺の隣の席の子。

    周りから女神と言われていた。

    エレン「女神...か...」

    --
    -
  15. 15 : : 2018/07/13(金) 01:31:16

    自己紹介が終わって、休み時間に入った。

    クラスの奴らが、俺の隣の席の子に集まる。

    「ねぇねぇ!ヒストリアさんってどこの中学から来たの?」

    「ヒストリアさん趣味とかある?」

    「何か部活とか入るの?」

    うるさいな...。

    俺は席を立ち、フラフラと教室から出て行った。

    --
    -

    屋上、風が気持ちいいな。

    俺は柵にもたれて下を見下ろす。

    そう言えば、リストカット、首つり以外、試したことが無い。

    飛び降り...あれ?いけるんじゃないのか?

    飛び降りなら100%死ねる。

    でも...死んでから人に迷惑をかけるのはな...。

    俺の死体のせいで、皆がトラウマになったら...。

    エレン「...やめとくか」

    「だめーーーーー!!」

    後ろから叫び声が聞こえたと思ったら、勢いよく突き飛ばされた。

    そして俺はそのまま床に大の字になった。

    休む間もなく俺の上に誰かがまたがって胸倉をつかんできた。

    ヒストリアだ。

    ヒストリア「あんた何考えてんの!!バカじゃないの!?」

    別に、飛び降りる気なんてなかったのに...。

    でも、そう見えても仕方ないか、俺みたいな暗い奴が屋上から地面を見下ろしてたらそう見えても仕方がない。

    ヒストリア「本当に...何考えてるのよ...」ポロポロ

    彼女は泣いていた。

    凄いな...そう思った。

    初対面の相手の為に泣けるなんて...本当にすごい。

    エレン「...死のうなんて考えてないよ」

    ヒストリア「じゃあ...なんでそんな跡があるの...」

    エレン「え?」

    ヒストリア「首に縄の後がついてる...何回自殺しようとしたの...」

    数えきれない...何回だろう...どれだけ縄をきつく縛っても死ねなかったからな。

    ヒストリア「それに...その手首の傷...」

    ヒストリア「切り傷じゃなくて...もうえぐれてるじゃない...」

    リストカット...成功したと思ったら、大家さんが救急車を呼んでくれて助かったっけ...。

    ヒストリア「何...考えてるのよ...」

    --キーンコーンカーンコーン--

    エレン「...授業...始まるよ」

    ヒストリア「...一緒に戻るよ」

    エレン「俺はもう少し風に当たってから戻るよ」

    ヒストリア「...だめ、なら私も残る」

    エレン「...そうか...じゃあ、教室に戻るか」

    ヒストリア「うん...」

    --
    -
  16. 16 : : 2018/07/13(金) 01:40:55
    今までとは違ったパターン
    今回も期待しかねぇ( ゚д゚)
  17. 17 : : 2018/07/13(金) 01:51:27
    雰囲気が…今までと違う…。
    期待です!
  18. 18 : : 2018/07/13(金) 05:30:46
    期待だよ

    全作品見ました面白いですね
  19. 19 : : 2018/07/13(金) 06:38:20
    期っ待だ~!
  20. 20 : : 2018/07/13(金) 07:39:44
    エレアニも良いけど、エレヒスも良いなー
  21. 21 : : 2018/07/13(金) 08:17:20
    はい神作乙ぅ~wwwww
  22. 22 : : 2018/07/13(金) 19:58:01
    >>16 リラルさん

    期待ありがとうございます!(*´ω`*)

    >>17 quさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>18 (エレン進撃覚醒中)さん

    期待ありがとうございます!

    ぜ、全部読んでくださったんですか!?
    ありがとうございます!(ノД`)・゜・。

    >>19

    涼ちゃん期待ありがとね!(*´ω`*)

    >>20 エレアニ大好きーさん

    おぉ!エレヒスの良さわかってくれますか!?

    >>21 名無しさん

    あ、ありがとうございます!!(*ノωノ)
  23. 23 : : 2018/07/13(金) 19:58:04

    「ねぇねぇ!ヒストリアさんってどこの中学から来たの?」

    「ヒストリアさん趣味とかある?」

    「何か部活とか入るの?」

    ヒストリア「え、えっと...」オロオロ

    --ガタッ--

    ヒストリア「ん?」

    エレン「...」スタスタ

    ヒストリア(もうすぐで授業始まるのに...)

    「あの人って、不登校だった人だよね」

    「あぁ、確か名前は...え...え...なんだけ?」

    ヒストリア「エレン...ごめんね、私あの人に用があるから」スクッ

    「え?もうすぐで授業始まるよ?」

    ヒストリア「ごめんなさい!トイレに行ったって伝えてくれないかな?」


    「うん...いいけど...」

    ヒストリア「ありがと!」ニコッ

    --
    -

    彼の背中。

    何かすごく、暗くて、寂しそうな背中をしていた。

    放ってはおけなかった。

    だから私は彼の後を追った。

    そして、出くわした。

    屋上で彼が、柵から上半身を出し、下を眺めていた。

    ヒストリア「あっ...」

    一瞬にして血の気が引いた。

    そしてそれと同時に。

    ヒストリア「だめーーーーー!!」

    彼を床に突き飛ばし、またがって怒鳴りつけた。

    ヒストリア「あんた何考えてんの!!バカじゃないの!?」

    そんな彼の表情は、自己紹介の時と変わらない。

    冷たい表情をしていた。

    ヒストリア「本当に...何考えてるのよ...」ポロポロ

    そして、見えてしまった。

    彼の首には、縄で絞めたような跡があった。

    誰かにやられた?

    最初はそう思った、でも服の袖から見えた、手首の傷で確信した。

    この人は、何度も自殺しようとしているんだと...。

    エレン「...死のうなんて考えてないよ」

    ヒストリア「じゃあ...なんでそんな跡があるの...」

    エレン「え?」

    ヒストリア「首に縄の後がついてる...何回自殺しようとしたの...」

    ヒストリア「それに...その手首の傷...」

    ヒストリア「切り傷じゃなくて...もうえぐれてるじゃない...」

    彼の手首の傷、その傷は尋常ではなかった。

    何回も、何回も何回も切りつけた事が原因だろうか。

    ヒストリア「何...考えてるのよ...」

    --キーンコーンカーンコーン--

    エレン「...授業...始まるよ」

    ヒストリア「...一緒に戻るよ」

    エレン「俺はもう少し風に当たってから戻るよ」

    ヒストリア「...だめ、なら私も残る」

    エレン「...そうか...じゃあ、教室に戻るか」

    ヒストリア「うん...」

    --
    -

    エレン「え...父さん...母さん...」

    父「」

    母「」

    エレン「ね、ねぇ...返事してよ...」

    「エレン...」

    エレン「っ!!ばぁ...ちゃん...父さんと母さんが!!」

    --ザクッ--

    エレン「えっ...」

    「え...れ...ん...」

    エレン「ばぁちゃん...じぃちゃん...なんで...なんで...」

    「エレン君!」

    エレン「あっ...」

    「エレン君!!エレン君!!!」

    「うるせぇな!黙っとけよ!!」

    --バキッ--

    エレン「あ...あぁ...」

    「えれ..ん...くん...たす...け...て...」

    エレン「なんで...なんでだよ...」

    「エレン」

    「エレン...」

    「エレン君!!」

    エレン...えれん...えれ...ん...え...れ....n...

    --
    -

    エレン「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ガタッ

    「え...きゅ、急になに...」

    --ザワザワ--

    また...あの夢。

    先生「エレン...お前授業中だぞ...」

    エレン「...すみません...寝ぼけてました」

    もういやだ、寝る度にこの夢に悩まされて...。

    もう...死にたい...でも...死ねない...。

    エレン「...なんで...なんで俺だけ...」ツー

    涙が頬を伝う。

    ヒストリア「...」

    --
    -

    放課後、やっと学校から解放される。

    エレン「...」ガタッ

    帰ろうとした、でも、誰かに手首を掴まれた。

    エレン「」クルッ

    ヒストリアだ。

    エレン「...なに」

    ヒストリア「話がある」

    エレン「...なんだよ」

    ヒストリア「ついてきて」

    エレン「ここじゃダメなのか?」

    ヒストリア「あなたの為を思って言ってるの」

    エレン「...」

    ヒストリア「ついてきてほしい」

    エレン「わかった...でも、そろそろ離してくれないか...」

    ヒストリア「え?」

    エレン「痛い」

    ヒストリア「あ、ごめんなさい」パッ

    エレン「...」

    ヒストリア「...じゃあ、いこっか」

    --
    -
  24. 24 : : 2018/07/13(金) 21:52:11
    だめーーーーーー!!
  25. 25 : : 2018/07/13(金) 21:54:22
    早く続きを出せーーー期待!
  26. 26 : : 2018/07/13(金) 22:18:01
    エレンどんだけ生き延びた!?
    それはもうもはやチートだぞ!
    話の内容がもう少し明るかったら
    エレンチートのタグがついてたかもなw
  27. 27 : : 2018/07/14(土) 09:42:56
    だめーーーーー!!
  28. 28 : : 2018/07/14(土) 09:43:48
    だめーーーーー
  29. 29 : : 2018/07/14(土) 09:58:41
    やっぱりLialさんのssは神作ですね
    エレンが自殺しようとしてヒストリアが止めたときめっちゃ泣きました!
    そしたら親になに泣いてるの気持ち悪いと言われてしまいましたよ!wwww
  30. 30 : : 2018/07/14(土) 09:59:45
    僕のことは気軽に進さんと読んでください(名前が長いから)
    期待しかない!!!!!!!
  31. 31 : : 2018/07/14(土) 10:27:26
    彼女と家族が死んでいって...
    エレンもその時一緒に死ねる状況だったのに悲しい。(´;ω;`)
    エレンに関係を持ったものは死ぬ...エレヒス...あっ。。・゜・(。´ノω・`)。
    悲しすぎる。自殺するのもわかるわぁ(。´Д⊂)
  32. 32 : : 2018/07/14(土) 10:48:30
    すぐにLialさんのを見るためにユーザー登録しました!これからよろしくお願いします!
  33. 35 : : 2018/07/14(土) 12:39:43
    この作品で期待できないならどの作品でも期待できないね、33の君(*‘ω‘ *)
  34. 36 : : 2018/07/14(土) 13:16:56
    やっぱもう期待しかない!
  35. 37 : : 2018/07/14(土) 13:39:28
    >>33
    荒らさないで!!!!(((((°ж°)))))
  36. 38 : : 2018/07/14(土) 16:23:57
    >>25 名無しさん

    了解です!続き出します!
    期待ありがとうございます!(*´ω`*)

    >>26クルーガーさん

    エレンさんの生命力...さすがです!

    >>29 >>30 進さん

    そんな...神作だなんて...照れます(*ノωノ)
    ありゃりゃ、それはドンマイですw

    了解です!これからは進さんと呼ばせていただきます!
    期待ありがとうございます!

    >>31 ライナーと俺は完全なる一体化に成功したさん

    エレンさん...悲しいです...(。´Д⊂)

    >>32 かくだいさん

    な、なんと!?私の為にですか!?
    あ、ありがとうございます!!私なんかの為にそんな...

    これからよろしくお願いしますね!(*´ω`*)

    >>34 名無しさん

    了解です!

    >>35  Izumoさん

    そう言っていただけて嬉しいです!

    でも...好きな物は人それぞれですし...こういった、ちょっと暗い内容のお話が苦手な方もいるので...。

    で、でも!荒らしはやめてくださいね!>>33さん!

    >>36 quさん

    期待ありがとうございます!(*´ω`*)
  37. 39 : : 2018/07/14(土) 16:26:02

    エレン「おい、どこに行くんだよ」

    ヒストリア「どこか人気が無い場所」

    エレン「...今朝の話か」

    ヒストリア「本当はお昼休みに話そうと思ったんだけど、ちょっと人が来ちゃって...」

    エレン「...」

    ヒストリア「あ、あそこに入ろうか」

    エレン「喫茶店...」

    ヒストリア「何かを話すには打ってつけじゃない?」

    エレン「人気はあるけどな」

    --
    -

    エレン「で、なに」

    ヒストリア「まあ待って、先に注文するから」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレンは頼まないの?」

    エレン「俺は水でいい」

    ヒストリア「そう...」

    --
    -

    ヒストリア「...ふぅ...」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレン」

    エレン「なんだよ」

    ヒストリア「今朝のあれ...飛び降りようとしてたでしょ」

    エレン「してない」

    ヒストリア「嘘、絶対してた」

    エレン「...してない」

    ヒストリア「...」

    エレン「まあ、最初はしようと思った...」

    ヒストリア「ほら」

    エレン「でも、お前が俺を突き飛ばした時には、もう飛ぼうとは考えてなかった」

    ヒストリア「...そう」

    エレン「聞きたいのはそれだけか?」

    ヒストリア「まだある」

    エレン「...なんだよ」

    ヒストリア「授業中のあれ...何?」

    エレン「...寝ぼけてた」

    ヒストリア「ただ寝ぼけてただけなの」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「エレン、寝言で言ってた」

    エレン「えっ」

    ヒストリア「父さん...母さん...返事してよ...って」

    エレン「...」

    ヒストリア「まだ、ブツブツ言ってたけど...よく聞こえなかった...そして、突然叫んで...」

    エレン「そうか...それなら、相当な悪夢を見てたんだな...」

    ヒストリア「...エレンは、役者には向かないね」

    エレン「...どういう意味だよ」

    ヒストリア「嘘がへたくそって言ってるの」

    エレン「...」

    ヒストリア「しかも...なんで泣いてたの?」

    エレン「...」

    ヒストリア「私...エレンの事が心配...」

    エレン「え...」

    ヒストリア「まだ、顔を合わせたばかりだけど...私は他の人が知らない、あなたのことを私は知っている」

    ヒストリア「エレン...何かあったんでしょ」

    エレン「...」

    ヒストリア「おしえてよ...エレン」

    エレン「...ごめん、お前が今何を言ってるのか俺にはわからない...それじゃあ」

    ヒストリア「あ!ちょっと!」

    私は、席を立って隣を通り過ぎようとするエレンの手首を、とっさに掴んでしまった。

    それも、結構な力で。

    エレン「いっ...!!」

    ヒストリア「あっ...ご、ごめんなさい...」

    エレン「...ごめん」

    ヒストリア「え...」

    エレン「手、出して」

    ヒストリア「...あ」

    私の手にはエレンの血がついていた。

    エレン「...ハンカチで拭き取ることしかできないけど...この後、ちゃんと手洗えよ」

    ヒストリア「...」

    エレン「じゃあな」スタスタ

    ヒストリア「...エレン!」

    エレン「...」ピタッ

    ヒストリア「ちゃんと...明日も来てよ」

    エレン「...当たり前だろ」

    --
    -
  38. 40 : : 2018/07/14(土) 16:26:23

    エレン「...」スタスタ

    ドアの前に誰かがいる...まあ、誰かと言っても、大体わかるけど...。

    エレン「ハンジさん...」

    俺の事を知っている、数少ない...というより、俺の事を知っている二人の内の一人。

    ハンジ「やあ、エレン、学校初日はどうだった?」

    エレン「...最悪でしたよ」

    ハンジ「...そっか」

    エレン「今日は、なんですか?」

    ハンジ「いや、初日の学校はどうだったかな...という様子を見に」

    エレん「そうですか...」

    ハンジ「上がってもいいかい?」

    エレン「はい」

    --
    -

    ハンジ「相変わらず綺麗にしてるね...ゴミ箱以外は」

    エレン「ゴミ箱はゴミを入れる場所だからいいんですよ」

    ハンジ「まあね...でも、血まみれのティッシュは...どうなのかな...」

    エレン「...」

    ハンジ「まあいいや、そんな事より、最近、調子はどう?」

    エレン「調子...変わりませんよ...」

    ハンジ「そう...ゴミ箱を見る限りだと...まだ自殺を...」

    エレン「違いますよ、もう自殺なんて考えてません」

    ハンジ「え?でもこのティッシュ...」

    エレン「昨日はたまたま鼻血が出ただけです」

    ハンジ「じゃあその服の袖の血は?」

    エレン「...これは、だいぶ前の傷がまた開いただけです」

    ハンジ「そうか...じゃあ今はもう、自殺はしようとしてないんだね」

    エレン「どうせ...できないですからね...」

    ハンジ「...」

    エレン「首つりだって...何度挑戦しても、解けるか千切れるかするし...新品のロープも買って、リヴァイさんを騙してくくってもらったけど...それも千切れて...」

    エレン「リストカットも...成功したと思ったら大家さんに邪魔されて...」

    ハンジ「...いい事じゃないか」

    エレン「いい事?...毎夜、父さんと母さんとじいちゃんとばあちゃん...それに彼女の死体が夢に出てくるのがいい事なんですか?」

    エレン「悪いんですけど...僕は大切な人の死体を毎日見れるのがいい事だとは思えないです」

    ハンジ「そ、そうだよね...軽率な発言をしてしまった事は謝るよ...」

    ハンジ「でもさ、今生きてることを幸せと思おうよ」

    エレン「...そんな事思える奴だったら...今みたいに、首に痣もないし、腕もこんなズタズタじゃないでしょ」

    ハンジ「...ごめんね、変な事を言ってしまって」

    エレン「いいですよ、ハンジさんはまともな事を言ってると思いますよ...ただ俺が...格好つけて、捻くれた発言をしてるだけです...」

    ハンジ「エレン...」

    エレン「...」

    ハンジ「話を戻そうか...エレン、高校初日はどうだった?」

    エレン「...屋上で風を浴びてたら、女の子にタックルされました」

    ハンジ「え?」

    エレン「それで、胸倉をつかまれて怒鳴られました」

    ハンジ「そ、そう...初日からすごいね...」

    エレン「...その後は何も...」

    ハンジ「そう...」

    エレン「...ごめんなさいハンジさん、そろそろお風呂に入りたいんですけど...」

    ハンジ「あ、そうかい?わかった...今日はごめんね」

    エレン「いえ、心配してくれてたんですよね...ありがとうございます」

    ハンジ「...じゃ、またね」

    エレン「はい、おやすみなさい」

    ハンジ「うん、おやすみなさい」

    --ガチャッ...バタンッ--

    --
    -

    ヒストリア「ただいま...」

    ヒスママ「おかえり、ヒストリア...なんか、元気ないわね」

    ヒストリア「ちょっとね...ごめんママ、私部屋で一回寝てくる」

    ヒスママ「そう?...分かったわ」

    ヒストリア「ごめんね」スタスタ

    --
    -

    ヒストリア「はぁ...」

    エレン...なぜだろう、あの人の事がずっと気がかりだ。

    まあ、そりゃあ自殺しようとしてる時に出くわしたから、気になるのは当たり前だけど...。

    何か...違う...。

    私は優しくないから、どうでもいい人が自殺しようとしてたら、止めはするけど、こんなに頭を抱える程、悩まない。

    でも、なんでかな...エレンの事は...。

    そう言えば、さっき自分で言ってたな...”どうでもいい人”が自殺しようとしても...って、じゃあエレンの事を気になるのは、私の中でのエレンが”どうでもよくない人”だから?

    なんで?わからない...こんな事思うの初めてだから...。

    --
    -
  39. 41 : : 2018/07/14(土) 16:26:42

    朝のHRが始まるまで、残り5分。

    他の人達はもう来ている。

    でも...彼だけが来ていない...。

    私の脳裏に、不安が過る。

    なんで来ないの?

    もう後五分で遅刻だよ?

    もしかして...昨日のあの後...。

    いや、まだわからない、単純に寝坊しただけなのかもしれない。

    自殺だなんて...そんな...。

    だって昨日約束したじゃん、明日も来てねって。

    だから...来るよね...絶対に...。

    --
    -

    HRが始まった。

    彼はまだ来ていない。

    変な汗が出てくる。

    なんで、なんでこんなに不安なの、私。

    私にとってエレンがどうでもよくない人だから?

    だとしたら、どうでもよくない人って...なに?

    わからない...。

    先生「あ、それと、エレン君なんですが、まだ休みや、遅刻するなどの報告は来ていません、以上でHRを終わります」

    連絡が来ていない...。

    ヒストリア「エレン...」

    --ガラガラ--

    エレン「すいません、遅刻しました」

    先生「おいエレン、遅刻するなら事前に報告しろ」

    エレン「すいません...」

    ヒストリア「エレン...」

    エレン「なんだよ」

    ヒストリア「遅いよ...バカ」

    エレン「は?」

    ヒストリア「...ほらエレン、一時間目の準備しないと」

    エレン「...あぁ」

    良かった、来た。

    まだ、死んでなかった。

    本当に...よかった...。

    私は机に顔を突っ伏して。

    寝てるふりをしながら、泣いた。

    なんで涙が出るかはわからない。

    けど多分私にとって、エレンは”どうでもよくない人”だから、生きてたことが嬉しかったんだと思う。

    ヒストリア「...グスッ」

    エレン「...」

    --
    -
  40. 42 : : 2018/07/14(土) 16:26:55

    今日は、隣のクラスの変な奴が話しかけてきた。

    アルミン「やあエレン!僕はアルミン・アルレルトって言うだ!君と友達になりたいな...みたいな...ダメかな?親友じゃなくていいから、君と友達になりたいんだ!どうしてかと言われると...まあよくわからないけど...」

    よく喋る奴だ。

    エレン「...なんで俺?」

    アルミン「え?...えっと...なんでだろう...でも、君とは仲良くなれそうな気がして...あ、ご、ごめんね!生意気だったよね...」

    エレン「...そうか...俺はお前みたいな奴とは仲良くなれない...」

    アルミン「...そ、そっか...そうだよね」

    エレン「...アルミンって言ったか?」

    アルミン「う、うん」

    エレン「お前だから友達にならないんじゃない、俺が...俺が、変な奴だからさ、友達になれないんだ」

    アルミン「まあ確かに君は周りと比べたら根暗そうで、かなり変に見えるよね」

    こいつ...結構スパッっというな...。

    アルミン「で、でも!僕だって周りから変って言われてるよ!」

    エレン「...ごめん、俺はお前とは友達になれない...」

    アルミン「...そ、そっか」

    エレン「じゃあな」

    アルミン「え...ど、どこいくの?」

    エレン「...」スタスタ

    アルミン「...やっぱり...僕の事なんて忘れてるよね...」

    --
    -

    屋上に行って風に当たりに行こうと思った、でもその道中、また声をかけられた。

    「エレン」

    エレン「...」クルッ

    ヒストリア「どこいくの」

    また彼女だ...なんで俺にはこんなに金髪碧眼の奴が集まってくるんだ。

    エレン「...屋上」

    ヒストリア「行かせないよ」

    エレン「あのな...風に当たりに行くだけだ」

    ヒストリア「なら私も行く」

    エレン「...着いてくるな」

    ヒストリア「だめ、屋上に行くなら一緒に行くよ」

    エレン「なんでだよ」

    ヒストリア「...死なせない」

    エレン「だから...昨日ちゃんと話しただろ、俺はもうそんな事考えてない」

    ヒストリア「悪いけど、あなたの言葉信用できない...今朝だって...すごく怖かった...」

    エレン「は?」

    ヒストリア「...で、どうするの?行くの?行かないの?」

    エレン「...行くけど...俺に話しかけてくるなよ」

    ヒストリア「...分かった」

    --
    -
  41. 43 : : 2018/07/14(土) 16:26:59

    エレン「...」

    ヒストリア「...」

    なんで隣に座るんだよ...。

    お前絶対話に来てるだろ...。

    ヒストリア「今から言うのは、全部独り言だから」

    エレン「...は?」

    ヒストリア「昨日、エレンをここで見かけた時から、今の今まで、エレンの事しか頭になかった」

    ヒストリア「今朝も、あなたが学校に来るのが遅かったから、それまでずっと、あなたの事が心配だった...もしかしたら、死んでるんじゃないかって...あの後、自殺したんじゃないかって...」

    ヒストリア「それで、私考えた、なんで私がエレンの事をこんなに考えてしまうのか...それはさ...私にとって、エレンがどうでもよくない人だから...」

    エレン「...やめてくれ」

    ヒストリア「え...」

    エレン「そんな事言うのは...やめてくれ...」

    ヒストリア「なんで...意味が分からないよ...どうしてそんなに人と関わるのが怖いの...」

    エレン「なんの話だよ...」

    ヒストリア「隣のクラスのアルミン君...彼に友達になろうって言われたのに、あなたはそれを拒否した...なんで?」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレンが変な奴だから?何その理由...意味わかんない...」

    エレン「わからなくていい...」

    ヒストリア「...エレン、教えて」

    エレン「なにを...」

    ヒストリア「あなたに...何があったの...?」

    エレン「...お前は、俺の過去になにかあったと思ってるのか?」

    ヒストリア「うん」

    エレン「悪いけど...そんな過去なんて何もないよ...」

    ヒストリア「昨日言ったじゃん、あなたは嘘をつくのがへたくそって」

    エレン「...ごめん...俺もう教室戻るわ」

    ヒストリア「そう...」

    エレン「...お前といると...気分が悪い」

    ヒストリア「え...」

    エレン「だからもう...俺に関わってこないでくれ...」

    ヒストリア「...」

    エレン「じゃあな」スタスタ

    --
    -

    こうでも言わないと、あいつはまた俺に話しかけに来る。

    それだと...俺は彼女を殺してしまうかもしれない...。

    俺のせいで...また誰かが死ぬのは嫌だ...。

    エレン「...ごめんなさい」

    --
    -

    ヒストリア「はぁ...」

    嫌われちゃったな...。

    まあ、そりゃあそうか...しつこ過ぎたよね...。

    でもさ、この気持ちがなんなのかわからなかったから、早く確かめたかったんだよ...。

    エレン...あなたに拒まれて、気が付いた。

    拒まれた後に気が付くなんて...。















    好き。















    私は、あなたの事が好き。

    ヒストリア「はぁ...本当に...最悪の初恋だよ...」

    なんで、あなたへ抱く気持ちがわかるきっかけが。

    『気分が悪い』っていう、否定の言葉なのよ...。

    初恋に気づいたと同時に...失恋した...。

    --
    -

  42. 44 : : 2018/07/14(土) 18:02:54
    ヒストリア可哀想⊃Д`)ウワーン
    今泣いてますヒッグヒッグ
    期待しかないぃぃぃ⊃Д`)
  43. 45 : : 2018/07/14(土) 19:00:58
    期待し過ぎて期待が気体にならずに期待が溜まりすぎて部屋が期待で埋まりました
  44. 46 : : 2018/07/14(土) 20:24:31
    うーん…これは神作の予感…
    このあとどうなるんだ!?
    次回予告!
    新キャラ登場?

    期待
  45. 47 : : 2018/07/14(土) 21:37:31
    「俺は彼女を殺してしまうかもしれない…」
    この言葉…辛いな…

    期待です
  46. 48 : : 2018/07/14(土) 21:41:41
    かなしすぎるよ
  47. 49 : : 2018/07/14(土) 22:34:01
    期待
  48. 50 : : 2018/07/15(日) 00:02:28
    >>47
    僕もその言葉で辛いなと感じました
    僕は元々エレアニ好きでしたがエレクリ、エレヒスがこのssで好きになりました!!!
    期待&支援
  49. 51 : : 2018/07/15(日) 07:27:21
    ファイト〜
  50. 52 : : 2018/07/15(日) 07:36:34
    エレン...勇気だけチートじゃないのか...
    。゚(゚´Д`゚)゚。期待
  51. 53 : : 2018/07/15(日) 11:03:42
    あの時は荒してすみません
  52. 54 : : 2018/07/15(日) 11:04:03
    反省しております
  53. 55 : : 2018/07/15(日) 12:55:55
    >>44 進さん

    どっちも...辛いですよね...(ノД`)・゜・。

    期待ありがとうございます!

    >>45  Keyさん

    な、なんと!?そんなに...

    期待ありがとうございます!

    >>46 かくだいさん

    神作と言われるように頑張ります!

    新キャラは...出ません!!(>_<)

    期待ありがとうございます!

    >>47 quさん

    わかっていただけますか...。

    期待ありがとうございます!(*´ω`*)

    >>48 名無しさん

    本当に...悲しいです...

    >>49 名無しさん 

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>50 進さん

    私の作品でエレヒス好きに!?
    それはそれは...本当にありがとうございます!

    期待&支援ありがとうございます!

    >>51 名無しさん

    ありがとうございます!(*´ω`*)

    >>52 クルーガーさん

    まあ、関わったら死んでしまうかもしれませんから...(´・ω・)

    期待ありがとうございます!

    >>53 >>54  セックス大好きさん

    大丈夫ですよ!!
    あまり気にしなくていいですよ!!
  54. 56 : : 2018/07/15(日) 12:56:57

    ヒストリア「...私も、戻ろ」スクッ

    アルミン「ヒストリアさん」

    ヒストリア「え?あ、アルミン君?」

    アルミン「初めまして」

    ヒストリア「あ、初めまして」

    アルミン「えっと...少し話をしたいんだけど...」

    ヒストリア「あ、うん、大丈夫だよ」

    アルミン「ありがとね」

    --
    -

    アルミン「エレンと君が、一緒にいるのを見かけたからさ...」

    ヒストリア「エレン?」

    アルミン「うん...あ、あの、僕の質問の意味が分からなかったら無視していいから」

    ヒストリア「?...うん」

    アルミン「エレンの事...君はどこまで知ってる?」

    ヒストリア「え...」

    アルミン「...」

    ヒストリア「そ、それは...どういう意味で?」

    アルミン「言葉のまんまだよ」

    ヒストリア「...正直に言うと...私は何も知らない...」

    アルミン「そっか...」

    ヒストリア「で、でも...私は...彼の事を知りたい...」

    アルミン「...」

    ヒストリア「私...思うんだけど、彼には、なんか過去に...」

    アルミン「...君はエレンの事をどう思ってるの?」

    ヒストリア「...好き」

    アルミン「そう...」

    ヒストリア「あ、アルミン君は、エレンの事をどう思ってるの?」

    アルミン「...僕は...友達になりたい...いや、友達に戻りたいと思ってるよ」

    ヒストリア「え...戻る?」

    アルミン「うん...僕とエレンは、小学6年生の時に友達だったんだ」

    ヒストリア「そ、そうだったんだ...」

    アルミン「でも...あの時から、エレンは学校に来なくなった」

    ヒストリア「あの時...そ、それって!エレンが...今のエレンになった原因?」

    アルミン「...うん...」

    ヒストリア「...」

    アルミン「ちょっと、暗い話になるけど...いいかな?」

    ヒストリア「うん、大丈夫」

    アルミン「そう...じゃあ話すね」

    ヒストリア「...」

    アルミン「エレンはね、お父さんとお母さんが大好きだったんだ」

    アルミン「他の家庭から見ても、本当に仲良しで...いつも笑ってる、すごく明るい家族ってイメージだった...そんなお父さんとお母さんと、エレンは休みの日に旅行に行ったんだ」

    アルミン「...そこで...事故にあった」

    ヒストリア「え...」

    アルミン「赤信号を無視した車に...」

    ヒストリア「...」

    アルミン「お父さんとお母さんは即死だったみたい...でも、エレンは無事だった」

    アルミン「話だけ聞いたんだけど...エレン、車の中でずっと...”父さん、母さん...返事してよ”って...周りの人たちがへし曲がったドアを壊して、エレンを引きずり出すまで...エレンはずっと...両親の死体に呼び掛けてた...って...」

    ヒストリア「そんな...」

    アルミン「...そこからは、母方の祖父母に育てられてたみたい...中学1年の二学期からエレンをまた見かけるようになったから...」

    ヒストリア「じゃ、じゃあその時にエレンは...」

    アルミン「ううん...あの時は、まだ明るかったよ...でも、無理してる様にも見えたけど...でも今よりはましだった...」

    ヒストリア「え、じゃあなんで今は...」

    アルミン「うん...学校に来るようになってすぐに...祖父母が殺されたんだ」

    ヒストリア「...」

    アルミン「...そこからのエレンは、もう見てられなかった...日に日に窶れて言って...腕や首にも...」

    ヒストリア「そう...」

    アルミン「僕は、三学期に転校しちゃったから、そこからのエレンは知らないけど...高校に入って、エレンを見かけた、今のエレンは...前よりもひどい...」

    ヒストリア「エレン...」

    アルミン「僕が知ってるのはこれだけ...」

    ヒストリア「...ねぇアルミン」

    アルミン「なんだい?」

    ヒストリア「私...分からない...」

    アルミン「え?」

    ヒストリア「両親...祖父母が亡くなったのはわかった...でも、なんでエレンは...人と関わろうとしないの?」

    アルミン「それは...僕にもわからないよ...」

    ヒストリア「なんで、相談してくれないの...私、エレンの支えになってあげたい...でも、でもなんで彼は...」

    アルミン「...エレンは、自分の事を変な奴だって言ってた...それがどういう意味で変と言ってるのはわからないけど...」

    ヒストリア「...エレン...なんでよ...かっこつけてんじゃないわよ...」

    --
    -
  55. 57 : : 2018/07/15(日) 13:06:20
    もしこのssが終わったら
    後日談を書いてくれたらなーなんて
  56. 58 : : 2018/07/15(日) 18:28:46
    暗い話ですね…
    期待
  57. 59 : : 2018/07/15(日) 19:11:33
    イェーイ

    今日は待ちに待ったワールドカップの決勝戦だぜーい

    けどLialさんのssのが面白いww
    やっと追い付けました!Lialさんの投稿スピード速すぎるしかも全作面白くて神作ばかりです!   期待してます頑張ってください!!!!

    長文失礼しました
  58. 60 : : 2018/07/15(日) 20:02:35
    ・゜・(つД`)・゜・悲しいでも続きが気になる・゜・(つД`)・゜・
  59. 61 : : 2018/07/15(日) 21:50:34
    >>57 進さん

    希望が多かったら出そうと思います!!

    後日談希望ありがとうございます!

    >>58 かくだいさん

    ここまで暗い話を書くのは初めてなのでうまく書けるか...。

    投稿してから、納得のいかない箇所があれば修正するつもりです!

    期待ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>59 サッカー大好きパンツァー隊さん

    あ!そういえばそうですね!

    見ないと!!といっても私はサッカーにわかなので「わー...すごい...」くらいの感想しか出ませんがw

    サッカーより面白いだなんてそんな...でも、ありがとうございます(*´ω`*)

    神作だなんてそんな...言い過ぎですよ(*ノωノ)

    期待ありがとうございます!
    頑張ります!

    >>60 名無しさん

    もう少し待ってくださいね!
    今続き書きますから!
  60. 62 : : 2018/07/15(日) 21:50:38

    エレン「...」スタスタ

    エレン「...またか」

    アルミン「ごめんね...何度も」

    エレン「...友達にはならないぞ」

    アルミン「...うん、わかってるよ」

    エレン「じゃあなんだよ」

    アルミン「単刀直入に言わしてもらうね」

    エレン「...」

    アルミン「僕は、君の...中学一年の3学期までの君を知っている」

    エレン「...そうか」

    アルミン「もちろん、君の身に起こった悲劇も...」

    エレン「...」

    アルミン「エレン...僕は両親も祖父母が亡くなる気持ち...目の前で死ぬ気持ちはわからない...だから僕が、こんな事を言うのは生意気かもしれないけど...本当に、辛かったよね...」

    エレン「...」

    アルミン「...エレン、教えてほしいんだ」

    エレン「なにを...」

    アルミン「君が両親や祖父母が亡くなって、精神的に病んでいることは知っている...でも、なんで君は人と関わらないんだい?」

    エレン「...」

    アルミン「わからないよ...今君には、心のよりどころが必要だと僕は思う...でもなんで...ヒストリアさんにあんな事を言って、遠ざけるの?」

    エレン「お前には...分からないことだ...」

    アルミン「じゃあ教えてよ...生意気だけど、僕は君の支えになりたい...君の事を助けてあげたいんだ」

    エレン「...お前も、あいつと一緒だ」

    アルミン「え...」

    エレン「ヒストリアと一緒だって言ってるんだ...」

    アルミン「...」

    エレン「...アルミン...一度だけだ」

    アルミン「え?」

    エレン「俺はもう、大切な人を失いたくないんだ...」

    アルミン「...それは、失いたくないから、最初から大切な人を作らないって事?」

    エレン「...あぁ」

    アルミン「おかしいよエレン...それじゃあまるで、大切な人を作ったら、その人が死ぬみたいな言い方...」

    エレン「事実そうだ」

    アルミン「なんで...」

    エレン「...俺が、神様に嫌われてるからだ」

    アルミン「え...」

    エレン「頭がおかしい奴と思ってくれて構わない...」

    アルミン「...」

    エレン「アルミン、お前はどうして、神様が生まれたかわかるか?」

    アルミン「えっと...」

    エレン「神様は、自然災害、自然という抗いようのない巨大な力に押しつぶされそうになったとき、「神」の力が働いたのならしょうがないと、行き場のない憤りの矛先を収め、自分を納得させる為に生まれたんだ...」

    アルミン「う、うん...」

    エレン「俺のもそれと一緒だ...」

    エレン「信号を無視したあいつ...祖父母を殺したあいつ...彼女を殺したあいつら...」

    アルミン(え?亡くなったのは、両親と祖父母だけじゃ...)

    エレン「でも、もうそいつらは俺の手の届かない所にいる...俺は、このやり場のない憤り、悲しみを受け入れるために...」

    アルミン「...つまり、神様に嫌われている...神様はエレンが幸せになることを望んでいない...だからエレンから大切な人を奪う...こういう解釈でいいんだよね?」

    エレン「あぁ...頭が回る奴で助かったよ...」

    アルミン「...エレン...言わして」

    エレン「なんだ...」

    アルミン「そんなの...ただ逃げてるだけだ...」

    エレン「...」

    アルミン「受け入れる為?何一つ受け入れてないじゃないか、受け入れるって言うのは、その事実に納得し、前に進むことだ...僕から見てだけど...今の君は、とても前に進んでいるようには見えない...むしろ、君は受け入れるどころか、逃げている」

    エレン「!!」

    アルミン「エレン...君は...腰抜けだ」

    エレン「...っ!!」

    アルミン「ごめんね...辛い事を思い出させてしまって...」

    エレン「...」

    アルミン「それじゃあ...あ、あと、僕は君と、友達になることを、諦めていないから」

    エレン「...そうかよ」

    アルミン「...またね、エレン」

    --
    -
  61. 63 : : 2018/07/15(日) 21:51:07
    Lialさん!
    私もヒストリアの悪質タックル受けたいです!
  62. 64 : : 2018/07/15(日) 22:00:29
    アルミンの声でエレンがかわる!
    期待です!ハッピーエンドになりそう
  63. 65 : : 2018/07/15(日) 22:07:46
    辞書によると...w
    アルミんとはw
    語彙力神でw
    力皆無でw
    そのくせ生意気なひとの名前であるw
    要するにw
    アルミんはw
    神でもありw
    ゴミんでもあるということだw
    きwたwいw
  64. 66 : : 2018/07/15(日) 22:15:29
    エレン変われるのかな…
    期待
  65. 67 : : 2018/07/15(日) 22:33:05
    Lialさんだ!!
  66. 68 : : 2018/07/15(日) 23:33:04
    Lialさんだね!
  67. 69 : : 2018/07/16(月) 08:28:37
    やっぱ面白い!
    期待です!
  68. 70 : : 2018/07/16(月) 11:34:58
    Lialさんがいるぞ!
  69. 71 : : 2018/07/16(月) 11:39:43
    >>63はドMですか?wwww
    いつ見てもあきないです!
    才能が違うのかな?(=・з・)
    期待
  70. 72 : : 2018/07/16(月) 17:03:59
    Lialさんの言語力ヤバすぎる

    国語の成績俺だったら全部5にする
    期待です!
  71. 73 : : 2018/07/16(月) 17:28:41
    >>63 やわらぁさん

    やわらぁさんも屋上から下を見下ろしてたらいつかはされる...かも?

    >>64 かくだいさん

    期待ありがとうございます!
    さぁ...ハッピーエンドになるのか...

    >>65 クルぅガぁさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>66 quさん

    エレン...変わってほしいです...
    期待ありがとうございます!

    >>67 にゅうろ・L・Sさん

    Lialです!!

    >>68 名無しさん

    Lialだよ!!

    >>69  涼ちゃん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>70 Lialさんのふぁんさん

    Lialいますよ!!

    >>71 進さん

    期待ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>72 名無しさん

    そ、そんな事ないですよ!!

    国語5...ほすぃ...(´・ω・`)

    期待ありがとうございます!(*ノωノ)
  72. 74 : : 2018/07/16(月) 17:31:05

    腰抜け...か...。

    受け入れていない...受け入れていない...。

    アルミン...違うぞ。

    俺は受け入れている。

    両親の死、祖父母の死、彼女の死、全部受け入れている。

    受け入れてるからこそ...俺は腰抜けだから、前に進めないんだ...。

    --
    -

    『私、エレン君の事が好き!』

    だから...無理だって...。

    『なんで?』

    なんで...。

    『私の事が嫌いだから?』

    ち、違う!!

    『じゃあ好きって事だよね?』

    そ、それは...。

    『はい、決まり!』

    え?

    『今日からよろしくね、エレン君!』

    な、なんで...。

    『無理やりしないとエレン君納得しないでしょ?』

    ...今でも...納得してないんだけど...。

    『まあまあ、いいからいいから』

    何がいいんだよ...。

    『そう暗い顔しないの!今日から私の彼氏なんだから、私みたいにもっと明るくならないと!」

    ははっ...お前には敵わないよ...。

    『えへへ~』

    --
    -

    エレン「」パチッ

    初めて、違った夢を見た。

    彼女と...付き合う事になった日...。

    エレン「え...」ポロポロ

    あれ...なんで...涙が止まらないんだ...。

    どうして...。

    ...そうか...俺、寂しいんだ。

    そう言えばそうだったな...あの時もそうだ、両親と祖父母が亡くなって、寂しかった。

    だから彼女の温もりが嬉しくて...。

    ダメだとわかっていた。

    俺と付き合ったら、彼女が死ぬなんてわかっていた。

    でも、人の温もりを一度知ってしまっているから...恋しくなって...。

    今だってそうだ...ダメだとわかっている。

    だから俺は、関わらないでくれって言っている...でも、その言葉はどこか浮ついていて...。

    形だけ...根は何も変わっていない...。

    エレン「俺は...最低だ...」

    もう疲れた。

    体もだるくて起き上がらないし...。

    そう言えば、俺いつから飯食べてないっけ...。

    ...わからない...そんなの気にしてなかったから...。

    前はちょくちょく食べてたけど...最近は...。

    餓死...そうか...これがあるんだ...。

    なんか...意識も...。

    やっと死ねるんだ...。

    エレン「やっと...やっと死ねる...」ポロポロ

    やっとこの悪夢から、俺は...。

    --
    -

    な、なんだ...何かの音が...頭に響く。

    --ガチャガチャ...ドタドタドタドタ--

    うるさいな...。

    『エレン!!』

    この声...ヒストリア?

    お前はどうして...最後の夢で出てくるんだよ...。

    『エレン!!エレン!!!」

    なんだよ...。

    エレン「」パチッ

    ヒストリア「エレン...良かった...」ギュッ

    エレン「え...」

    目が覚めると、ヒストリアに力強く抱きしめられた。

    --
    -
  73. 75 : : 2018/07/16(月) 17:39:59




    期待してます!

  74. 76 : : 2018/07/16(月) 18:46:56
    やばい…俺こういう話好きだわ…
    期待してます‼lialさんの全部好きだけどこれが一番だわ
  75. 77 : : 2018/07/16(月) 21:11:32
    期待です!
    あと初めてスレ立てしました!
    3分で14人も...
    Lialさん効果かな?
  76. 78 : : 2018/07/16(月) 22:26:47
    き、期待!!
  77. 79 : : 2018/07/16(月) 23:17:29
    >>75  Serleさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ

    >>76 かくだいさん

    期待ありがとうございます!

    そう言っていただけるとすごく嬉しいです(●´ω`●)

    >>77 クルーガーさん

    期待ありがとうございます!

    え!?スレ立てしたんですか!?
    このコメント返した後すぐ見に行きます!!

    え、わ、私にそんな効果はありませんよ!!

    >>78 ふるるさん

    期待ありがとうございます!
  78. 80 : : 2018/07/16(月) 23:48:33

    ヒストリア「えっと...どういう事?」

    アルミン「エレンは言ってた、大切な人を作ったら、その人が死ぬって...多分、自分が好意を向けた人が、死ぬって事じゃないかな...」

    ヒストリア「そ、そんなの嘘じゃ...」

    アルミン「うん...思うんだけど、偶然が重なっただけだと思う...でも、そう考えてしまっても無理は無い...だって本当に、彼が好意を抱いた相手が、次々に死んでいるから」

    ヒストリア「...」

    アルミン「だからエレンは、僕たちと関わらなかった...」

    ヒストリア「!!」

    アルミン「エレンは、僕たちを死なせたくないから...」

    ヒストリア「何それ...」

    アルミン「ヒストリア...?」

    ヒストリア「かっこつけて...本当に...バカじゃん...」

    アルミン「...」

    ヒストリア「アルミン君、ありがとね」

    アルミン「う、うん...これから、どうするの?」

    ヒストリア「...」

    アルミン「僕は、もうエレンに話すことはない...彼が変わるのを待つだけだ...」

    ヒストリア「私は...どうするんだろう...」

    ヒストリア「わからないけど...私は、前に進み続ける」

    アルミン「そっか...君は、本当に強いね」

    ヒストリア「え?」

    アルミン「ううん...なんでもない...」

    ヒストリア「...そう」

    アルミン「またね、ヒストリアさん」

    ヒストリア「うん...またね、アルミン君」

    アルミン「...前に進み続ける...か...エレンにも聞かせてあげたいよ」

    --
    -

    一時間目が終わった。

    彼はまだ学校に来ていないし、連絡もきていない。

    また、あの時と同様、変な汗が出てくる。

    不安で...不安で...どうにかなりそう。

    ヒストリア「...」

    「ヒストリアさん...聞いてる?」

    ヒストリア「...」

    「ヒストリアさん?」

    ヒストリア「え...」

    「大丈夫?なんか、顔色悪いけど...」

    ヒストリア「...ねぇ、エレンの家って知ってる?」

    「え?し、知らないけど...先生なら知ってるんじゃない?」

    ヒストリア「」ガタッ

    「ど、どうしたの?」

    ヒストリア「私、今日学校休む」

    「え?な、なんで...」

    ヒストリア「...大切な人が...心配だから」

    「え...?」

    ヒストリア「またね!!」タッタッタ

    --
    -

    ヒストリア「はぁ...はぁ...」タッタッタ

    おかしいよ、こんなに遅いなんて...。

    絶対に、何か彼の身に...。

    そんな事を考えてると、エレンの首の縄の後、手首の傷が脳裏に浮かぶ。

    ヒストリア「エレン...嘘だよね...」

    --ガッ--

    ヒストリア「あっ!」ドサッ

    足がもつれて、転んでしまった。

    ヒストリア「はぁ...はぁ...くっ」ダッ

    ヒストリア「エレン...エレン...!」タッタッタ

    --
    -

    ヒストリア「はぁ...はぁ...ここが...」

    私は必死にインターフォンを押した。

    でも、出てくる気配はない。

    焦った。

    私は急いでドアノブを掴んだ。

    --ガチャッ--

    ヒストリア「あ、開いた...」

    --
    -

    家に入って、目の前のドアを開けると、彼はそこにいた。

    死んでいるのか生きているのかわからない。

    でも彼は、静かにベッドで横になっていた。

    ヒストリア「エレン!!」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレン!!エレン!!!」

    エレン「」パチッ

    彼が目を開けた。

    それと同時に、すごく嬉しくて...喜びを抑えられず、私はエレンを力強く抱きしめた。

    ヒストリア「エレン...良かった...」

    エレン「え...」

    --
    -
  79. 81 : : 2018/07/17(火) 06:46:17
    不法侵入(笑)
    期待してます
  80. 82 : : 2018/07/17(火) 07:09:34
    >>81
    ほんとだ、不法侵入w
    言コメント見るまで気づかなかったw

    まあでも、それだけエレンの事を…

    期待
  81. 83 : : 2018/07/17(火) 08:03:14
    期待です!
  82. 84 : : 2018/07/17(火) 08:48:51
    Lialさんのツイッターをフォローしたいので良かったらアカ名教えていただけませんか?
  83. 85 : : 2018/07/17(火) 08:59:06
    こんな純情純粋清楚美少女が家に入ってきたところで私は気にしませんけどねぇ!
  84. 86 : : 2018/07/17(火) 13:08:17
    おもしろかったです!
  85. 87 : : 2018/07/17(火) 17:36:17
    >>81 かくだいさん

    そう言えばそうですねw

    期待ありがとうございます!

    >>82 quさん

    そうです、それだけエレンの事を想って...

    期待ありがとうございます!

    >>83 クルーガーさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>84 やわいぜ!さん

    え?私のですか?(。´・ω・)?
    あ、プロフィールの所に書いてます!!

    >>85 アライアンスオブバリアントアームズ!さん

    私も、全然気にしないです!むしろ大歓迎です!!

    >>86 名無しさん

    ありがとうございます!

    でも、まだ終わりじゃないですよ~(*´ω`*)
  86. 88 : : 2018/07/17(火) 17:48:48

    エレン「...なんで」

    ヒストリア「なんで...それはこっちのセリフだよ...なんで学校来てないの」

    エレン「それは...」

    ヒストリア「でも...もういい...」

    エレン「え...?」

    ヒストリア「あなたが...無事だったから...もうそれだけで十分...」

    エレン「...泣いてるのか」

    ヒストリア「泣く位は...許してよ...」

    エレン「俺の為に...泣いてくれるのか」

    ヒストリア「当たり前でしょ...好きな人が死んだかと思ったんだから...」

    エレン「...くるしい」

    ヒストリア「...」

    エレン「離して...」

    ヒストリア「...もう少し」

    エレン「...」

    --
    -

    ヒストリア「ありがと...もう十分」パッ

    エレン「...ヒストリア」

    ヒストリア「ん?」

    エレン「それ...」

    ヒストリア「...あっ、ここに来る途中転んじゃって...」

    エレン「血...すごい出てるけど...」

    ヒストリア「あ、ごめんね、部屋汚しちゃったかも」

    エレン「...ちょっとこい」グイッ

    ヒストリア「え?」

    エレン「いいから」

    --
    -

    ヒストリア(お風呂場...)

    エレン「流すから靴下脱いで」

    ヒストリア「え...」

    エレン「早く」

    ヒストリア「あ、うん」スルッ

    エレン「ちょっと染みるけど我慢しろよ」

    ヒストリア「わかった」

    エレン「じゃあかけるぞ」


    ヒストリア「っ...!!」

    エレン「痛いよな...もう少し我慢してくれ」

    ヒストリア「...優しいんだね」

    エレン「...」


    エレン「...はい...よし、次はこっち」グイッ

    ヒストリア「ちょ、ちょっと、そんなに引っ張らなくても大丈夫だよ」

    エレン「...」

    ヒストリア「...」

    エレン「...ここ座って」

    ヒストリア「うん」

    エレン「ここに足乗せて」

    ヒストリア「こう?」

    エレン「そう」

    ヒストリア「...」

    エレン「えぐれてる...絆創膏だけじゃだめだな...よし」


    ヒストリア「...治療、うまいね」

    エレン「慣れてるから」

    ヒストリア「あっ...ご、ごめん...」

    エレン「いいって...謝らなくても...」

    ヒストリア「...」

    エレン「よし、出来た、膝曲げれるか?」

    ヒストリア「う、うん」

    エレン「きつくないか?」

    ヒストリア「大丈夫」

    エレン「そっか」

    ヒストリア「...エレン」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「なんで学校来てなかったの」

    エレン「...」

    ヒストリア「...エレン」

    エレン「わかんねぇけど...体が動かなかった...」

    ヒストリア「...まってて」

    --
    -
  87. 89 : : 2018/07/17(火) 17:48:52

    神様に嫌われている。

    改めて実感した。

    やっと死んで、楽になれると思った。

    でもやっぱり神様は許してくれないらしい。

    エレン「また...生き延びた...」

    ヒストリア「はい、出来たよ」

    エレン「...俺の冷蔵庫にこんな食材あったか?」

    ヒストリア「え?あったけど...」

    エレン(ハンジさんかな...)

    エレン「...いただきます」パクッ

    ヒストリア「...いつから食べてなかったの?」

    エレン「...分からない」

    ヒストリア「...そう」

    エレン「...」モグモグ

    ヒストリア「...おいしい?」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「そう...よかった」

    エレン「...」

    --
    -

    ヒストリア「でもよかった...本当に、無事で...」

    エレン「...」

    ヒストリア「今日はその...勝手に上がり込んでごめんね...」

    エレン「あぁ...」

    ヒストリア「じゃあ、私、帰るね」

    エレン「...」

    ヒストリア「じゃあね」スクッ

    エレン「...」

    ヒストリア「」スタスタ

    エレン「...ヒストリア」

    ヒストリア「え?」

    --ギュッ--

    エレン「...」

    ヒストリア「え...え、エレン?」

    エレンが急に後ろから抱き着いてきた。

    エレン「...行かないで」

    私を抱きしめる手は、かすかに震えていた。

    ヒストリア「エレン...?」

    エレン「もう...一人にしないでくれ...」

    俺はいったい、なにを言ってるんだ。

    エレン「もう...一人は嫌なんだ...」

    寂しかった...ずっと我慢してきた...。

    好意を抱かない様に、必死に人を避けて生きてきた。

    でも、ヒストリアに抱きしめられて...ヒストリアの温もりを感じて。

    また、人の温もりが恋しくなって...。

    また俺は、同じ過ちを繰り返してしまうのか...。

    俺は本当に...最低だ...。

    エレン「ごめん...ヒストリア...ごめん...」ポロポロ

    ヒストリア「...」

    --
    -
  88. 90 : : 2018/07/17(火) 20:40:56
    泣けてくる…
  89. 91 : : 2018/07/17(火) 22:01:06
    いやこれもうさ、 映画になってもいいぐらいの
     クオリティーなんだけど。

     やばい、、、目から滝の水が流れてくるz
  90. 92 : : 2018/07/17(火) 22:46:35
    >>90 かくだいさん

    私の作品で泣いていただけるだなんて...嬉しいです

    >>91 なかのひろたかてきな?さん

    そ、それは無茶ですよ...

    でも、ありがとうございます!(`・ω・´)

    Lial「ここ、ハンカチ置いときますね...」ソッ
  91. 93 : : 2018/07/18(水) 22:33:09
    う...わぁ...。
    悲しい..。
  92. 94 : : 2018/07/18(水) 22:50:13
    エレン...
    なんでずばらじいばなじなんだー。・゜・(ノД`)・゜・。
  93. 95 : : 2018/07/19(木) 00:03:02

    >>94 クルーガーさん

    そう言っていただけるとすごく嬉しいです!
    ありがとうございます!
  94. 96 : : 2018/07/19(木) 00:15:27
    ヒストリア「エレン...なんで、謝るの...」

    エレン「...」

    ヒストリア「私、今とっても嬉しいのに...あなたに、必要とされて...あなたに抱きしめられて...今すごく嬉しい...けどなんであなたは...謝るの?」

    エレン「...ごめん」

    ヒストリア「...エレン...分からないよ」

    --
    -

    エレン「俺は、父さんと母さんの事が、本当に大好きだった...俺の事を、大事に育ててくれて...本当に、愛していた...でも、旅行先で事故にあった...」

    エレン「そこからは、ばあちゃんとじいちゃんに育てられるようになった...二人とも、俺の事をすごく可愛がってくれて...少しずつだけど、父さんと母さんの事を引きずらずに、前向きに生きていけるようになった」

    エレン「でも...あの夜に、...殺された...」

    ヒストリア「...そう」

    エレン「そこからは、本当に辛かった...何度自殺しようとしても...失敗して...気づいたら俺の体は...こんなに...」

    エレン「けど...そんな俺に優しくしてくれる、一人の女の子がいたんだ」

    ヒストリア「え?」(アルミンはそんなこと...)

    エレン「俺は、ダメだとわかっていたんだ...俺が愛してしまったら...その相手は死ぬから...でも、彼女の笑顔は、本当に明るくて...温かくて...どん底にいた俺に、光を与えてくれた」

    エレン「でも、俺は神様に嫌われているから...幸せになることを望まれていないから...俺から、その子を奪うとわかっていた...分かっていたから...俺は彼女と別れて、縁を切ろうと思った...手遅れになる前に...」

    エレン「それなのに...約束の時間になっても彼女は来なかった...」

    ヒストリア「...」

    エレン「俺は探した...学校から、公園までの道のりを...全部...全部探した...そして、やっと見つけた...でも、もう手遅れだった...」

    エレン「犯され...その後に...殺されていた...」

    エレン「もう涙も出なかった...」

    ヒストリア「エレン...」

    エレン「毎日、夢に出てきて...本当に辛かった...早く死んで、楽になりたかった...でも...死ねなかった...」

    エレン「...ヒストリア」

    ヒストリア「...なに」

    エレン「本当に...ごめん...ちゃんと...ちゃんとお前の事を忘れるから...だからお願いだ...もう、関わらないでくれ...」

    ヒストリア「...バカ」

    エレン「え...」

    ヒストリア「...無理だよ...」

    エレン「お前...俺の話聞いてたのかよ...」

    ヒストリア「聞いてた...私、死ぬかもしれないんでしょ」

    エレン「そうだよ...だから...」

    ヒストリア「エレンは、私が死んだら、悲しい?」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「じゃあ、私は死なない」

    エレン「だから...そういう話じゃ...」

    ヒストリア「エレンは、神様に嫌われているんでしょ?」

    ヒストリア「だったら大丈夫...女神様の私が、あなたを愛してあげるから」

    エレン「え...?」

    ヒストリア「私が皆からなんていうあだ名で呼ばれてるか知ってる?私は皆から、女神様って呼ばれてるの」

    --
    -

    ヒストリア「バイバイ、エレン」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「...エレン」

    エレン「...」

    ヒストリア「大丈夫...大丈夫だから...そんなに悲しい顔、しないでよ...」

    エレン「...ごめん」

    ヒストリア「エレン.........また明日」

    --キィィ...バタンッ--

    エレン「...」

    断れなかった。

    やっぱり俺は、学ばない。

    いや、違うな...学んではいる。

    けど俺は...学んでいるのにも関わらず、彼女を...ヒストリアと付き合う事になってしまった。

    --
    -
  95. 97 : : 2018/07/19(木) 05:46:42
    エレンの彼女.......気になる!
    このssを見てて泣きそうなのに泣けないよぉ
    期待
  96. 98 : : 2018/07/19(木) 06:40:15
    続き気になる‼期待
  97. 99 : : 2018/07/19(木) 07:10:22
    期待!!
  98. 100 : : 2018/07/19(木) 07:43:03
    100コメ!
    期待
  99. 101 : : 2018/07/19(木) 08:07:41
    きたいい・Д・
  100. 102 : : 2018/07/19(木) 19:08:37
    エロ要素加えてください!
    期待です
  101. 103 : : 2018/07/19(木) 20:09:00
    >>102
    この状況でエロを加えろと...勇者ですかあなたは。
  102. 104 : : 2018/07/19(木) 20:54:17
    ↑それな欲情しくだぞ (。-`ω´-)
  103. 105 : : 2018/07/20(金) 00:33:11
    >>97 進さん

    期待ありがとうございます!

    >>98 かくだいさん

    期待ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>99 quさん

    期待ありがとうございます!

    >>100 クルーガーさん

    100コメおめでとうございます!

    期待ありがとうございます!

    >>101 名無しさん

    期待ありがとうございます!(●´ω`●)

    >>102 エレン女体化さん

    え、エロですか...ちょっとこの作品では難しそうです...
    すいません(´・ω・)

    期待ありがとうございます!
  104. 106 : : 2018/07/20(金) 00:40:39

    ヒストリア「...」

    エレン「...」

    ヒストリア「こうやって、一緒に屋上でお昼を食べる時が来るなんてね...」

    エレン「あぁ」

    ヒストリア「でも、本当に私が作ってきたお弁当で良かったの?」

    エレン「あぁ、お前の手作りが食べたかったし」

    ヒストリア「そっか...なんか、嬉しいな」

    エレン「...やっぱり、この前も思ったけど、ヒストリアの作るのはうまいな」

    ヒストリア「そうかな」

    エレン「あぁ、すごくおいしいよ」

    ヒストリア「...ありがと」

    --
    -

    ヒストリア「エレン...」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「...好きって...言ってほしい」

    エレン「え...」

    ヒストリア「...やっぱり、怖いよね」

    エレン「...いや、口に出しても一緒だろ...もう俺は、お前の事が好きって、認めてしまったんだから」

    ヒストリア「...」

    エレン「でも、最初に謝らしてほしい...謝ってどうこうなる話じゃないけど...でもやっぱり...」

    ヒストリア「エレン、そんなバカな事を考えてる暇があるんだったら、その時間を使って私を愛して欲しい」

    エレン「...」

    ヒストリア「私は死なない、約束したでしょ」

    エレン「そう...だな...お前は、死なないよな...」

    ヒストリア「うん」

    そんなの...信用できるわけがないだろ...。

    ヒストリアの事を信頼してないわけじゃない。

    でも、これに関しては...信用できねぇよ...。

    ヒストリア「エレン、なんで俯くの」

    エレン「...好きだよ、ヒストリア」

    ヒストリア「エレン、私はこっち、下向いてちゃわからないよ」グイッ

    エレン「...お前は...俺の扱いが雑だ」

    ヒストリア「...ぷっ...何それ」

    エレン「...好きだよ、ヒストリア」

    ヒストリア「うん...私も、大好きだよ、エレン」

    エレン「...ありがとう」

    --
    -
  105. 107 : : 2018/07/20(金) 00:40:42

    アルミン「そっか...よかったね、ヒストリア」

    ヒストリア「うん...でも、やっぱりエレンは、怖がってる」

    アルミン「...だろうね...でも、、どうしようもないと思うよ...」

    ヒストリア「...」

    アルミン「君は、怖くないのかい?」

    ヒストリア「え?」

    アルミン「死ぬことが」

    ヒストリア「死ぬのは怖いよ...でも、私はそんなの信用していない」

    アルミン「そっか...」

    ヒストリア「それに私は、女神様だよ、神様に嫌われているなら、女神様の私が愛してあげないと」

    アルミン「...君は、本当に面白いね」

    ヒストリア「そうかな?」

    アルミン「うん...でも、それなら相殺されるんじゃないかな」

    ヒストリア「うん...」

    アルミン「...」

    ヒストリア「どうにかして...エレンを安心させたい...でも、どうやったら...証明とかも...出来ないし」

    アルミン「時間をかけるしかないよ...時間が立っても、ヒストリアが死ななかったら、多少は安心できるだろうし」

    ヒストリア「...そう...だよね」

    アルミン「うん...そしたら、僕とも友達になってくれるかな...」

    ヒストリア「...エレンは優しいから...なってくれるよ...」

    アルミン「うん...」

    ヒストリア「アルミン、待っててね、時間はかかるけど...私はエレンを、安心させてあげるから」

    アルミン「...ありがとね、ヒストリア」

    ヒストリア「そう言えばだけど...アルミンはどうしてエレンと友達になりたいの?」

    アルミン「ん?話してなかったっけ?」

    ヒストリア「うん」

    アルミン「その...恥ずかしい話なんだけど、僕ってほら、見た目も地味で、昔からいじめの対象だったんだよ」

    ヒストリア「あっ...ご、ごめんなさい」

    アルミン「あ、いいよ!気にしてないから!!」

    ヒストリア「...」

    アルミン「ま、まあそれで、僕がいじめられているときに、エレンが助けてくれたんだ...本当に、かっこよかった...それでね、エレンは僕の初めての友達になってくれたんだ」

    ヒストリア「そうだったんだ...」

    アルミン「友達になってからも、あんまり遊びはしなかったけど、エレンは僕を救ってくれた、ヒーローなんだ...だからなのかな...僕はエレンに救われたから、僕も...エレンの事を...」

    ヒストリア「えっと...恩返し?」

    アルミン「恩返し...それもあるのかな...でもそんな事言ったら、エレンにきっと言われちゃうよ、「俺は恩を売ったつもりはない」って」

    ヒストリア「あ、確かに言いそう」

    アルミン「僕も、恩は感じてるけど、それよりも単純に、エレンと仲良くなりたい...それだけなんだ...」

    ヒストリア「そっか...アルミンは本当に優しいね」

    アルミン「そ、そうかな...」

    ヒストリア「うん...」

    --
    -
  106. 108 : : 2018/07/20(金) 07:12:10
    死なないでほしい。期待
  107. 109 : : 2018/07/20(金) 09:48:21
    死なないでほしい。期待
  108. 110 : : 2018/07/20(金) 19:14:26
    死なないでほしい。 期待
  109. 111 : : 2018/07/21(土) 14:11:31
    >>108 かくだいさん

    >>109 名無しさん

    >>110 進さん

    し、死なないと思う...期待ありがとうございます!
  110. 112 : : 2018/07/21(土) 14:19:56

    ヒストリア「だめ?」

    エレン「えっと...俺はいいけど...」

    ヒストリア「よし!じゃあ行くね!」

    エレン「え?今日か?」

    ヒストリア「うん!」

    エレン「...分かった」

    ヒストリア「よし!じゃあ教室戻ろっか!」

    --
    -

    今日は、突然ヒストリアが泊まりに来たいと言い出した。

    断ろうと思ったが...。

    時間が限られているうちに、思い出をと...。

    エレン「...もうすぐで来るのか」

    --
    -

    --ピンポーン--

    --ガチャッ--

    エレン「...今回は勝手に入ってこないんだな」

    ヒストリア「あ、あれは...」

    エレン「どうぞ」

    ヒストリア「お邪魔します!」

    エレン「何もないんだけど...」

    ヒストリア「エレンと二人でれるだけで楽しいからいいの」

    エレン「...変な奴」

    ヒストリア「エレンの事を好きって言って変と思われるのなら、私は変な奴でいいよ」

    エレン「...そんなに俺の事を想ってくれても、俺は何も返せない」

    ヒストリア「でもエレンは私の事を愛してくれてるでしょ?」

    エレン「...まあ」

    ヒストリア「だったらそれで十分」

    エレン「本当に...変な奴」

    ヒストリア「そうかな?」

    エレン「...そもそも俺の事を好きって言うのもおかしいだろ」

    ヒストリア「まあ確かにね、エレンに魅力なんて全然感じないし」

    エレン「っ...だったらどうして」

    ヒストリア「別に...好きになるのに理由なんていらないんじゃない?」

    エレン「...」

    ヒストリア「じゃあ逆に聞くけど、エレンはどうして私の事好きになったの?」

    エレン「俺は...」

    ヒストリア「...」

    エレン「...人の温もりが...ほしかったから」

    ヒストリア「...」

    エレン「ごめん...こんな理由で」

    ヒストリア「ううん...全然いいよ」

    エレン「...」

    ヒストリア「でもよかった、エレンにしつこく絡みに行って」

    エレン「え?」

    ヒストリア「だってそうでしょ?私がエレンの事を好きになって、しつこくエレンの所に行ったから、今私はエレンに必要とされてて、愛されている...好きになった理由も、その人のどこが好きなのかも、そんなの必要ないよ...今、必要とされて、愛されていたら、それで十分だよ」

    エレン「そういうもんなのか...」

    ヒストリア「うん...そういうものだよ」

    エレン「ヒストリアは優しいな」

    ヒストリア「どこが?」

    エレン「いや...好きになった理由が...これなのに、怒らないんだなって」

    ヒストリア「怒らないよ」

    エレン「...そっか」

    ヒストリア「...うん」

    --
    -
  111. 113 : : 2018/07/21(土) 19:22:33
    ヒストリア…死なないでほしい。期待

    前回と同じコメントやん(笑)
    俺は今この話が一番楽しみなssだから次回が楽しみ!
  112. 114 : : 2018/07/21(土) 21:34:12
    死ぬなよヒストリア...期待。
  113. 115 : : 2018/07/22(日) 23:00:28
    >>113 かくだいさん

    期待ありがとうございます!

    そう言っていただけると嬉しいです!

    >>114 名無しさん

    期待ありがとうございます!
  114. 116 : : 2018/07/22(日) 23:07:34

    ヒストリア「隣座っていい?」

    エレン「え...いいけど」

    ヒストリア「ありがと」スクッ



    --ギシッ--

    ヒストリア「わっ、このベッドふかふかだね」

    エレン「...」

    ヒストリア「はぁ...」ボフッ

    ヒストリアは、仰向けでベッドに横になった。

    ヒストリア「あ...これは寝れる」

    エレン「寝るなよ」

    ヒストリア「...」スンスン...

    エレン「おい」

    ヒストリア「...エレンの匂いがする」

    エレン「...恥ずかしいからやめてくれ」

    ヒストリア「私、この匂い好きだな」

    エレン「...そうかよ」

    ヒストリア「また一つ、エレンの好きなところが増えた」

    エレン「え?」

    ヒストリア「エレンの匂い」

    エレン「...変態かよ」

    ヒストリア「否定はできない、私も高校生だし、そう言った知識の一つや二つは知ってる」

    エレン「そういう意味で変態って言ったんじゃねぇよ」

    ヒストリア「...そっか」

    エレン「...へそ、見えてるぞ」

    ヒストリア「!!」バッ

    エレン「...」

    ヒストリア「...変態」

    エレン「見えたんだ」

    ヒストリア「...」

    エレン「はぁ...」ボフッ

    ヒストリア「エレンも寝るの?」

    エレン「...寝ないよ」

    ヒストリア「寝ないのか」

    エレン「...なぁ、お前なんで泊まりに来たの?」

    ヒストリア「...エレンと、出来るだけ長くいたいから」

    エレン「...」

    ヒストリア「うれしい?」

    エレン「...別に」

    ヒストリア「へたくそ」

    エレン「...」

    ヒストリア「手、繋ごうか」

    エレン「なんで」

    ヒストリア「人の温もり、感じたいでしょ?」

    エレン「...なんだよそれ」ギュッ

    ヒストリア「でも繋ぐんだね」

    エレン「...」

    ヒストリア「温かいね」

    エレン「あぁ...」

    ヒストリア「...私と付き合えて嬉しい?」

    エレン「...複雑な気持ちだ」

    ヒストリア「そっか」

    エレン「考えないようにはしてるんだ、でも、無理なんだよ...」

    ヒストリア「...もしも」

    エレン「え?」

    ヒストリア「もしも、私が死にそうになったら、全力で止めてね」

    エレン「...うん」

    ヒストリア「止めに来なかったら、エレンも一緒に、道連れにするから」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレンの時も一緒、エレンが死にそうになったら、私が助けてあげる...」

    エレン「そっか」

    ヒストリア「約束しよう」

    エレン「なんの」

    ヒストリア「私と、歩幅を合わして、一緒に生きよう...生きる時も、死ぬ時も、全部一緒...そしたら、お互いが一人ぼっちになることは無いから」

    エレン「そんなことできるのかよ」

    ヒストリア「できるよ、私とエレンなら」

    エレン「...お前は、本当に自信家だな」

    ヒストリア「私の取り柄だからね」

    エレン「...羨ましい」ボソッ

    ヒストリア「え?」

    エレン「...なんでも無いよ、気にするな」

    ヒストリア「...そう?」

    エレン「うん...」

    --
    -

    エレン「じゃあ、もう寝るか」

    ヒストリア「うん」

    エレン「ベッド使えよ」

    ヒストリア「だめ」

    エレン「え?」

    ヒストリア「約束、ちゃんと守って」

    エレン「...一緒?」

    ヒストリア「そう言う事」

    エレン「...分かったよ」

    --
    -
  115. 117 : : 2018/07/22(日) 23:07:39

    エレン「...近いんだけど」

    ヒストリア「仕方ないでしょ、文句言わない」

    エレン「...お前って...」

    ヒストリア「?」

    エレン「顔とか、よく見てなかったけど...本当に可愛い...というか綺麗だな」

    ヒストリア「え...」

    エレン「俺にはもったいない位だ...」

    ヒストリア「そんな...急に...」

    エレン「前髪、上げた方がいいんじゃないのか?」

    ヒストリア「え?」

    エレン「目にかかってる...前髪あげてる方が、俺は好きだな」

    ヒストリア「そう...じゃあ、今度からそうする」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「エレンも、髪切るかまとめなよ」

    エレン「そうだな...髪切った方がいいか」

    ヒストリア「うん」

    エレン「...」

    ヒストリア「...」ファサッ

    エレン「なんだよ」

    ヒストリア「...髪の毛で隠れて、エレンの目が見えなかったから」

    エレン「...」

    ヒストリア「...エレンはかっこいいね」

    エレン「そういうのいいから」

    ヒストリア「冗談だよ思ってる?」

    エレン「あぁ」

    ヒストリア「そんな事ないよ...」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレン」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「キス...しよっか」

    エレン「...は?」

    ヒストリア「その...エレンの顔見てたら...」

    エレン「なんだよそれ...」

    ヒストリア「ダメ?」

    エレン「ダメ...じゃないけど...」

    ヒストリア「...」

    エレン「...俺にそんな度胸はないよ」

    ヒストリア「彼女だよ?彼女にキスするのに度胸もなにもないでしょ」

    エレン「じゃあお前はできるのかよ」

    ヒストリア「私は...出来るよ」

    エレン「...」

    ヒストリア「キス、しよっか」

    エレン「はぁ...」

    ヒストリア「エレン、もっとこっち寄ってきてよ」

    エレン「...わかったよ」

    ヒストリア「...初めて?」

    エレン「初めて」

    ヒストリア「そっか...私と一緒だね」

    エレン「それは...なんか嬉しいな」

    ヒストリア「あ、やっと素直な反応が見れた気がする」

    エレン「...」

    ヒストリア「...目、瞑って」

    エレン「ん...」

    ヒストリア「...」ソォー

    --チュッ--

    エレン「」ピクッ

    ヒストリア「ん...はぁ...」

    エレン「...」

    ヒストリア「えへへ...しちゃったね///」ニコッ

    エレン「!!」


    彼女の笑顔を、初めて見た。

    目尻が下がり、白い歯をニカッっと見せて笑う彼女の顔は、あの子に似ていた。


    『エレン君!!』ニコッ


    あの時の事が、フラッシュバックする。

    あの子の...無残な姿...。

    いいように甚振られ...その後殺されたあの子。

    考えてしまった。

    もしも、俺がヒストリアと付き合っていたら。

    ヒストリアも、あの子と同じ道を歩むんじゃないか。

    そんなのは...いやだ...。

    ヒストリアが...男共に甚振られ...殺されて...。

    いやだ...いやだいやだ...いやだいやだいやだいやだ!!

    「エレン...」

    ヒストリアの、か細い声が聞こえた。

    エレン「!!」

    目が覚める。

    気づいたら俺は、無意識のうちにヒストリアにまたがり。

    ヒストリアの両手を頭の上で交差させるように左で押さえつけ。

    右手は、ヒストリアの胸に伸びようとしていた。

    エレン「あっ...」

    ヒストリア「...」

    ヒストリアの体は、震えていた。

    俺は勢いよく後ろに飛びのいた。

    エレン「...ご...ごめん...俺...今ヒストリアに、ひどい事を...」

    ヒストリア「...いいよ」

    エレン「...いいわけないだろ...俺はお前を...」

    ヒストリア「...怖いんだよね」

    エレン「っ!!」

    ヒストリア「わかってる...私が、あの子と同じ目に合うかも...私の初めてが、他の男に奪われるかもしれない...そう思ったんでしょ?」

    エレン「...あぁ」

    ヒストリア「なら...エレン、いいよ」

    エレン「...できない」

    ヒストリア「...」

    エレン「ヒストリア...震えてた...」

    ヒストリア「うん...だって初めてだもん、そりゃあ怖いよ...でもさ、エレンとなら、乗り越えられる」

    エレン「...」

    ヒストリア「第一、私はエレンじゃないと嫌だよ...だからさ、エレン...」ギュッ

    ヒストリア「いいよ」

    --
    -
  116. 118 : : 2018/07/22(日) 23:15:56
    進撃の巨人 Season3

    NHK総合にて、本日7月22日、24時35分より放送開始です!!

    ※関西地方では同日25時15分から放送です!←因みに私は関西なんでこちらですね。

    ※放送日時変更になる場合がございます。

    皆さん!SSもいいですけど、進撃の巨人Season3絶対見てくださいね!!
  117. 119 : : 2018/07/22(日) 23:28:32
    はい!みますよ!
  118. 120 : : 2018/07/23(月) 12:33:59
    期待
  119. 121 : : 2018/07/23(月) 14:01:51
    session3見ましたよー
  120. 122 : : 2018/07/23(月) 17:33:39
    >>121 seasonね(笑)
  121. 123 : : 2018/07/23(月) 19:08:57
    >>120 期待ありがとうございます!(`・ω・´)
  122. 124 : : 2018/07/23(月) 19:12:43

    エレン「ありがとう...でも、止めとくよ」

    ヒストリア「...そう」

    エレン「...ごめん」

    ヒストリア「ううん、いいよ...でもさ、その...」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「するときは...さっきみたいじゃなくて、ちゃんと...言ってほしい...」

    エレン「うん...」

    ヒストリア「エレンは本当に優しい」

    エレン「...」

    ヒストリア「...寝よっか」

    エレン「あぁ」

    --
    -

    エレン「送るよ」

    ヒストリア「ううん、大丈夫だよ」

    エレン「...いや、送らしてくれ」

    ヒストリア「...じゃあ、お願いするね」

    エレン「あぁ」

    --
    -

    ヒストリア「...」スタスタ

    エレン「...束縛に、なるのかな」スタスタ

    ヒストリア「え?」

    エレン「いや...」

    ヒストリア「なるんじゃないかな」

    エレン「...」

    ヒストリア「でも...エレンがそれだけ私を想ってくれてるって事でしょ」

    エレン「...」

    ヒストリア「なら、全然いいよ、というか、逆に束縛してってこっちからお願いするくらいだよ」

    エレン「それは...おかしいだろ」

    ヒストリア「そうかな...」

    本当に...いいんだろうか...。

    やっぱり、ダメな気がする...。

    俺はヒストリアと一緒にいて、いいのだろうか...。


    ヒストリア「あ...ちょっと待って、靴紐が...」スッ

    エレン「...」スタスタ

    ヒストリア「え、エレン?」

    ヒストリア「エレン!!!!」

    エレン「え...」


    振り返る。

    が、振り返る途中で見えた...。

    視界に入る車。

    頭に響くクラクションの音。

    そして...。

    ヒストリア「エレン!!!!」

    俺を突き飛ばす、彼女の姿...。

    エレン「えっ...」

    一瞬のはずなのに、すごく長く感じた。

    なんで...なんで俺の事を...。

    また俺は...失うのか...。

    また俺は、目の前で、大切な人が死ぬのを、眺めることしかできないのか...。

    そんなのは...嫌だ!

    エレン「ヒストリア!!」

    俺は、突き飛ばしたヒストリアの左手を掴んで、自分の方に引く。

    ヒストリアの手を引く反動で、俺の体が起き上がる。

    そして...俺とヒストリアの立ち位置が変わった...ヒストリアは俺が突き飛ばされた時と同じ場所に、俺は、ヒストリアがいた場所に。

    ヒストリア「ダメ!!!」

    --パアァァァァァ...ゴキッ...--

    ヒストリア「あっ...うそ...うそだ...」

    --
    -

    私を置いて、横断歩道に歩いて行くエレン。

    なんで...赤信号だよ...。

    まさか...自殺しようとして...。

    いや、それは無い...エレンはもう...じゃあ、なんで...!

    車がエレンに近づいて行く。

    ヒストリア「エレン!!!!」

    私は、エレンを突き飛ばした。

    エレン「えっ...」

    ごめんね...エレン...。

    私の行動は、間違っているのかもしれない。

    私が死んでしまったら、エレンはまた閉じこもってしまう。

    でも...でもね、エレン...私はそれでも...あなたに生きてほしい。

    生きて...幸せを感じてほしい...。

    ごめんね、約束したのに...。

    歩幅を合わして、一緒に生きよう...生きる時も、死ぬ時も、全部一緒って、約束したのに...。

    守れそうにないや...。

    エレン「ヒストリア!!」

    エレンが私の手を引く。

    私は、そのままエレンに手を引かれて、先ほどまでエレンがいた所に...でも、エレンは私を助けたせいで、また...反動で車の前に出てしまった。

    ヒストリア「ダメ!!!」

    --
    -
  123. 125 : : 2018/07/23(月) 20:51:38
    えぇ...wなにこれww
  124. 126 : : 2018/07/23(月) 20:57:26
    え?エレンが死んじゃうパターンなの?
    それは…想像してなかった…

    期待
  125. 127 : : 2018/07/23(月) 21:01:06
    >>125 何が"w"なのか...
    面白い所あったか?
  126. 128 : : 2018/07/23(月) 21:59:23
    聲の形の例のシーン思い出した
    期待
  127. 129 : : 2018/07/24(火) 01:22:11
    え…エレンが死ぬの?まさかね…
    これは…以外だ…

    期待
  128. 130 : : 2018/07/24(火) 17:08:50
    どーなるんだ!?期待
  129. 131 : : 2018/07/24(火) 17:58:08
    >>126 quさん

    期待ありがとうございます!

    >>128 名無しさん

    おぉ!わかりますか!実はあれを参考(パクり)にしました!

    期待ありがとうございます!

    >>129 ふるるさん

    期待ありがとうございます!

    >>130 かくだいさん

    期待ありがとうございます!
  130. 132 : : 2018/07/24(火) 18:08:14

    ここは...一体どこだろう...。

    暗い...本当に、何もない...。

    俺は何もない、暗闇に気づいたら立っていた。

    そういえば...俺車に...。

    エレン「あ...ヒストリア...無事かな...」

    エレン「...俺、ちゃんとヒストリアの事、守れたかな...」

    そんな独り言を言っていると。

    暗闇に光が射してきた。

    エレン「えっ...」

    その光は、眩しくて、なんだか温かい。

    無意識に光の方に向かって、足が進む。

    エレン「なんだろう...この光...というか、ここはどこなんだろう...」

    気づいたら、光の前にいた。

    エレン「...」

    俺はその光に手を伸ばそうとした、でも、後ろから...・

    「エレン!!」

    この声は...。

    エレン「」クルッ

    「エレン...」

    エレン「ヒス...トリア...」

    暗闇に一人たたずむ、ヒストリアがいた。

    ヒストリアは、今にも暗闇に飲み込まれそうになりながら、俺の名前を呼んでいる。

    ヒストリア「エレン...いやだよ...私を...置いて行かないで...」

    何言ってんだよ。

    お前もそんな暗い所にいないで、こっちの明るい方に来いよ。

    ヒストリア「返ってきてよ...エレン...」

    エレン「あっ...」

    俺は直感的に理解した。




    生と死の境目。




    エレン「そうか...ここは...」

    多分、俺はこの光の方に行くと死ぬだろう。

    そして、ヒストリアの方に行くと...またあの悪夢が...。

    ヒストリア「約束...破ろうとしてごめんなさい...」

    エレン「えっ...」


    ヒストリア「私...あなたを置いて先に死のうとした...でも、あれはあなたに...生きて幸せを感じてほしくて...」


    ヒストリア「ごめんなさい...あなたを想ってやった事だった...でも、私...間違えちゃったみたいだね...」


    ヒストリア「ごめんなさい...エレン...」


    ヒストリア「約束破った私の事なんて、もう...嫌いだよね...」


    ヒストリア「でも...最後に一度だけ...あなたの笑った顔...見たかったな...」

    エレン「...」

    俺は、神様に嫌われている。

    俺はずっと、死にたかった。

    死ぬことを望んでいた。

    死んだら、この悪夢から覚めて、皆の所に行けるって...。

    ずっとそう...望んできた...それが今、手の届くところにある。

    ......。






    ...でも...今回もまた...俺は死ねないらしい。

    神様、俺が何かしましたか?

    どうして俺をそんなに、生かそうとするんですか?

    こんな選択...選択なんて言えないだろ...。

    俺が今まで望んできたものを取るか...。

    それとも、彼女との幸せを取るか...。

    エレン「...はぁ...ごめん...俺はまだ、そっちには行けない...」


    エレン「俺は...まだ生きていたい...ごめんなさい」クルッ

    俺はそのまま、光に背を向け、暗闇の方に向かって歩く。

    そう、これでいいんだ...。

    合ってるか間違ってるかなんて関係ない。

    俺が、やりたいって...生きていたいって、初めて心の底からそう思えたんだ...。

    「エレン」

    エレン「...」ピタッ

    今度は、光の射す方から、また誰かに呼ばれた。

    「振り返らなくていい...そのままで聞いてくれ」

    エレン「...」

    「お前に...辛い思いをさせてしまって、本当に申し訳ないと思っている...」

    「でも...もうこれからは怖がらなくていい...私たちが、いつまでもお前の事を...お前と、あの子の事を見守ってるから...安心しなさい...」

    エレン「...うん」

    「...次会える時は...二人そろって、顔を見せてくれるんだろ?」

    エレン「え?」

    「歩幅を合わして、一緒に生きる...生きる時も、死ぬ時も、全部一緒なんだろ?」

    エレン「...あぁ」

    「...行ってきなさい」

    エレン「うん...ありがとね...”父さん”」

    --
    -
  131. 133 : : 2018/07/24(火) 18:08:27

    エレン「」パチッ

    ヒストリア「スー...スー...」

    エレン「...」ムクッ

    エレン「いっ...!...体がいてぇ...」

    ヒストリア「ん~...」

    ヒストリアは、俺の左手を握りしめたまま、寝ていた。

    こんなに目を腫らして...俺の為に泣いてくれるなんて...。

    エレン「あっ...そうか...俺がこいつの手を引いたから、手を擦りむいて...」

    エレン「...ヒストリア...ありがとな」ナデナデ

    ヒストリア「ん...う~ん...」

    エレン「はははっ...お前の為に帰ってきたのに...なんで俺が撫でたらうなされるんだよ...」

    ヒストリア「んあ?」パチッ

    エレン「...おはよう、ヒストリア」

    ヒストリア「え...あれ...」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「なん...で...?」

    エレン「何が?」

    ヒストリア「だ、だって...お医者さんが...もう長くは持たないって...このまま...静かに息を引き取るって...」

    エレン「ヒストリアも知ってるだろ...俺は神様に嫌われているって...」

    ヒストリア「...何よ...それ...バカみたい」

    エレン「...」

    ヒストリア「エレン...」ギュッ

    エレン「...抱き着かれたら、痛いんだけど」

    ヒストリア「...」ギュゥゥ

    エレン「...そう言えば、お前は満足するまで離してくれなかったな...」

    あの時はできなかったけど...今ならできる...ヒストリアを抱きしめる事が...。

    エレン「...ヒストリア」ギュッ

    ヒストリア「う...うぅ...うわぁぁぁぁぁぁ...」ポロポロ

    エレン「ごめん...心配かけて...」ナデナデ

    ヒストリア「ばかぁぁぁ...ほんどに...ほんどにじんばいじで...」

    エレン「うん...聞こえてたよ...ヒストリアの声...」

    ヒストリア「う...うぅ...グスッ」

    エレン「ヒストリア...ちょっと離してくれるか...」

    ヒストリア「ん...」パッ

    エレン「...綺麗な顔なのに...涙でこんなにグチャグチャにして...」フキフキ

    ヒストリア「誰の...せいだと思ってるの...」

    エレン「...俺だな...よし、拭き終わった」

    ヒストリア「...」

    エレン「...キス、してもいいか」

    ヒストリア「そう言うのは、普通聞かない物」

    エレン「...」

    --チュッ--

    ヒストリア「んっ...ん...はぁ...」

    エレン「やっぱり...柔らかいな」

    ヒストリア「...ばか///」

    エレン「はははっ...」

    ヒストリア「あっ...」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「笑った...」

    エレン「...そりゃあ俺も人間なんだ...笑うに決まってるだろ」

    ヒストリア「そっか...そうだよね...エレンは私たちと何も変わらない人間だもんね」

    エレン「なんだよその言い方...」

    ヒストリア「...愛してる」

    エレン「!...きゅ、急になんだよ...」

    ヒストリア「...」

    エレン「...はぁ...俺も、愛してるよ」

    ヒストリア「えへへ~///」

    エレン「...///」

    --
    -
  132. 134 : : 2018/07/24(火) 18:08:31

    エレン「はぁ...はぁ...」タッタッタ

    くそ、なんでこんな時に限って寝坊するんだよ!

    しかも昨日エアコン壊れてくそ暑かったし...。

    夏休みそうそう本当についてない...。

    --ドンッ--

    エレン「あ!すいません!」

    「いったぁ~、肩外れたわ~」

    エレン(うわぁ...いつの時代の...)

    「おいコラ、金」

    エレン「すいません、持ってますけど渡せないです」

    「あ?」

    エレン「すいません!俺本当に急いでるんで!!」ダッ

    「あ!こら!待ちやがれ!!」ダッ

    エレン「げっ...」(追いかけてくるのかよ...めんどくさい...)

    俺は、神様に嫌われている。

    エレン「はぁ...はぁ...」

    「まてやゴラァ!!」

    ヒストリア「あ...」

    エレン「ごめん!!寝坊した!!」

    「あ...ちっ...」スタスタ

    エレン「...ほっ」

    ヒストリア「もう!遅いよ!!」

    エレン「悪い...」

    ヒストリア「30分遅れるとか信じられない!!」プンスカ

    エレン「...」

    ヒストリア「全く...これは何か奢りだね」

    エレン「え...」

    ヒストリア「楽しみにしとくね!」ニコッ

    エレン「はぁ...分かったよ...お前の喜んでる姿見るの好きだし」

    ヒストリア「...え?///」

    エレン「あ?」

    ヒストリア「な、何でもない!行こ!」ギュッ

    エレン「あぁ、そうだな」

    ヒストリア「エレンのせいで予定より遅れてるから走るよ!!」タッタッタ

    エレン「お、おい!そんな引っ張るなって!俺さっきまで走ってたんだぞ!」

    ヒストリア「それはエレンが悪いんでしょ!!」

    エレン「うっ...反論できない...」

    ヒストリア「早く!!」

    エレン「あぁ」















    俺はどうやら、とことん神様に嫌われているらしい。

    でも...女神様には、とことん好かれてるみたいだ。

    ヒストリア「エレン!」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「好き!」ニコッ

    エレン「なっ!///」















    『エレン「神様には嫌われてるが、女神様には好かれてる」エレヒス』
    ---終わり---
  133. 135 : : 2018/07/24(火) 18:17:07
    ここまで読んでいただきありがとうございます!

    な、なんと!昨日の今日で二作連続終わるとは...。(前にもこんな事あったような...)

    あの...私最後になんかどうでもいい長文書いてると思いますけど...今日は特に報告したいことが無くて...。

    何かないかな~っと思ってたんですけど、あれです!あれ!
    Twitterです!あれ本当に素晴らしいですね!

    進撃の巨人の事とか...エレヒス、エレクリの可愛いイラストや漫画がいっぱいあって...もうTwitter最高です!

    しかもかわいい女の子の画像もあってですね!もう堪らないです!

    ま、まあ...たまにエッチなのも流れて来てビックリする事もありますが...(-_-;)

    と、とりあえず何が言いたいかと言うと!
    Twitter素晴らしですね!!

    えと...以上です。



    皆様からの期待、励ましのコメント、本当に書く励みになりました!!

    しかもあれです!皆様のお名前に、私の名前を入れていただき...もう本当にニヤニヤが止まりません!!

    本当にありがとうございます!!

    くどいようですが、最後にもう一度、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!!

    もし時間があれば他の作品も読んでみてください!!

    では!
  134. 136 : : 2018/07/24(火) 19:49:58
    よかっだぁ・・(:ー:)
  135. 137 : : 2018/07/24(火) 20:21:52
    神作を...ありがとう...
  136. 138 : : 2018/07/24(火) 20:26:02
    よかった…またこの話に似た感じな重いやつを読みたい!
    お疲れ様でした!
  137. 139 : : 2018/07/24(火) 22:14:34
    。・゜・(ノД`)・゜・。
  138. 140 : : 2018/07/25(水) 07:04:38
    完結おめでとうございます!
    凄く面白かったです!!

    他の作品にも期待です!
  139. 141 : : 2018/07/25(水) 11:21:28
    そうですよね!素晴らしいですよね!(Lialさんが)
  140. 142 : : 2018/07/25(水) 12:48:31
    お久しぶり~♪

    本当にいい作品作っちゃうねw

    期待しかないよ

    新作頑張って!
  141. 143 : : 2018/07/26(木) 01:20:06
    >>136 なかのひろたかてきな?さん

    喜んでいただけたみたいでよかったです!!

    >>137 名無しさん

    いえいえ!こちらこそ、神作と言っていただきありがとうございます!

    >>138 かくだいさん

    はい!また書きますよ~(*´ω`*)

    ありがとうございます!

    >>139 エレヒス・クルーガーさん

    (ノД`)・゜・。

    >>140 quさん

    ありがとうございます!
    そう言っていただけると嬉しいです!

    期待ありがとうございます!

    >>141 名無しさん

    ほんと!素晴らしい...って私か...(*ノωノ)

    ありがとうございます!(`・ω・´)

    >>142 ジョシュアさん

    お久しぶりです♪

    そう言っていただけるとすごく嬉しいです!

    期待ありがとうございます!
    頑張ります!!

    お名前も、ありがとうございます!(●´ω`●)
  142. 144 : : 2018/07/30(月) 23:58:19
    エレンの童貞捨てさせろ
  143. 145 : : 2018/08/25(土) 00:47:07
    本物の神作ですね。
    時間を忘れるまでに集中して読んでました❗
    これでゆっくり寝れる笑
  144. 146 : : 2018/08/25(土) 12:27:38
    >>145 名無しさん

    おぉ...そこまで言っていただけるとは...
    ありがとうございます!

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