エレン「俺の能力は…盗みと克服だった…」※初心者
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- 1 : 2018/06/29(金) 21:24:23 :
- 放置あるかもしれませんが、初心者なりに頑張ります。
ファンタジー系です。
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- 2 : 2018/06/29(金) 22:01:10 :
- エレン「うーん…なんだかなぁ…」
俺はエレン。高校生だ。早速だがこの世界には能力というものが存在している。
簡単に言えば魔法だ。砂を操ったり…身体能力を強化したり。
それぞれの能力には種類が3つある。
1つ目は強化系。
2つ目は操作系。
3つ目が自動系。
アルミン「良かったじゃないか。2つも能力を貰えたんだし、運はいい方だと思うけど」
エレン「お前それミカサに言えんのか?ミカサなんか五つだぞ」
ミカサ「大丈夫。私はエレンを守るために能力を使う。」
1つ目の強化系は身体を強化したり、身体の一部を形状変化させたりだな。
使い方次第では国1つ滅ぼせる。
ちなみにミカサは全部強化系だ。
ミカサの能力は「バースト」「形状変化«刃»」「硬質化」「限界突破」そして強化系の中でも最強クラスの「超再生」。
バーストは身体能力のギアをあげたり下げたりする事が出来る。ギアは全部で5段階あるらしい。
限界突破は正直言ってチートだ。持っている能力全てを進化させる。
超再生はその名の通り大きなダメージを受けても即座に治る。
それに硬質化を加えれば最強無敵のボディになる。
もはや戦車ですらかすり傷程度。
アルミン「いや僕も守ってよ!?幼なじみでしょ!?」
ミカサ「あ、うん。アルミンも勿論守る。」
エレン「そういやアルミンのまだ聞いてなかったな。」
アルミン「あ、僕?僕は確か操作系で「RACKup」だったよ」
エレン「RACKupってことは運が良くなるのか?」
アルミン「まぁね。でもこの能力は必ず良い方に行くんじゃなくて、悪い方にも傾くんだ。この能力は中々使い勝手が難しい。」
エレン「へぇ。RACKupを使うのにも運がいるってわけか」
操作系はアルミンの様に自分に影響する能力や、強化系とは違って物を具現化したり、洗脳すらできる能力もある。
俺の能力の「盗む」も操作系。
まぁ、物を奪ったり出来るだけなんだけどな。
盗むを発動すると、右手が紫色になって、箱の中にある物もすり抜けて中の物を取り放題だ。
金に困ったら銀行に行って金を盗むのもありかもしれないな。
アルミン「一種のギャンブルみたいなもんさ。運が悪ければ時には死ぬような大怪我をすることもあるみたいだし、身内が死んだりね」
エレン「ふーん。物理的なダーメジが多いのか」
アルミン「うん。その代わり良い方に傾くと新しい能力が開花したり、絶対に死ぬ攻撃でも一切ダメージを受けない事だってある。それにこの能力は周りにも影響を与えるんだ。もし運が良かったらエレン達にも何かいい事が起こるかもしれない。」
エレン「凄いな!でも悪い方だったら嫌だな」
アルミン「そうだねぇ。そこは直せないよね。でも、エレンの能力も凄くないかな?」
エレン「そうか?俺の盗むなんか物体をすり抜けて物を盗むだぞ?しかも遠隔操作系じゃねぇし」
アルミン「でも物を使って敵を撃退する事もできるよ。本来獲得できない物も盗めるし。厳重密封されてる所も難なく手を入れられる。」
エレン「そうか…?」
アルミン「あと克服もたいしたもんだよ。相手の能力や攻撃を自動的に学習して次の攻撃を予測できるんだろ?」
自動系は、自分自身にある能力。自分が鍛えてレベルアップすれば、能力もレベルアップする。
俺の克服もそうだ。
エレン「いや、それだけ見ればすげぇ能力には違いないが、デメリットがあるんだ。」
そう、この能力の性質は、相手の攻撃を1度だけ受けなければ学習できない事だ。
もし相手が即死級の技を放ってきたとすれば、俺は学習する暇もなく死ぬ。
それに自動系の本質である本人と一緒にレベルアップするというものだが、俺の能力はそれが出来ない。そりゃそうだ。学習するだけなんだから、何も伸び代がない。
アルミン「あぁ……敵の攻撃を絶対に受けなければならないってのは相当辛いね。」
エレン「それに学習能力も低い。完全に見きれない時もあるそうだ。」
アルミン「まぁ、そんな気を落とすなよ。だってミカサが居るんだよ?」
エレン「まぁそうだけどさ。自分でやりてぇだろ?」
アルミン「確かにそうだけど…あ、僕こっちだ。じゃあバイバイ!」
ミカサ「私はこっち。さよなら、エレン」
エレン「おーう、またなー」フリフリ
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- 3 : 2018/06/30(土) 13:37:57 :
- 俺達が言っていた敵というのは、言うなれば怪物だ。全身が触手になっているモノや、能力を使える敵までいる。オレたちはこれを«イギョウ»と呼んでいる。そのまんまだ。姿形が異形なのでイギョウ。
だがその戦闘能力は計り知れない。単なる能力もまだ上手く使えない高校生にイギョウは倒せない。出会ったら即座に逃げるべきだ。
イギョウは好戦的で、最近は集団でいるイギョウが多いと言う。イギョウは人間が一人でいる所を好み、後ろから殺して喰らう。
だから一人で帰るのは危ないのだが、今回ばかりは1人になりたかった。
エレン「……よし。」
周りに誰もいないことを確認し、能力を発動する。もちろん盗むだ。
次第に右腕が紫色になってくる。
エレン「やるか」
俺は紫色になった腕を持っていた包帯で隠し、ある所へ向かうために歩を進めた。
エレン「……」
着いた。ここだ。ここは様々な物が保管されている倉庫。大きなドアが前にあり、建物の大きさは5m以上。
ここでどうしてもあるものを取りに行きたかった。
エレン「おじゃま」ガチャ
俺はドアに手を突っ込み内側から鍵を開ける。
こういうことには中々使えるのだ。
エレン「ほぉー…」
思わず感嘆の声が漏れてしまう。どこを見てもビーカーに浮かんでいる物ばかり。これは全部「コア」という能力の核だ。
コアはその人の能力を新しく開花させる能力であり、当たりかハズレかは運次第だ。
能力を獲得するには、これを食べなければならない。
だがこれはもしもの時用であり、厳重保管されている。でも俺の能力を使えばすり抜けて取り放題。
コアによって色があり、緑だと強化系。青だと操作系。紫だと自動系。
これは全部授業で習った。ありがとな教師さん。
エレン「さーて、どれにしますかねぇ」
俺はコアの中身を物色し、顎に手を当てて考える。
いっそ強化系で行くか?でも操作系の方が使い勝手は良いんだよなぁ…
自動系はナシだ。単純に数が少ないし、ハズレが多い。
エレン「んん?何の音だ?」
少し地響きの様な音が遠くから聞こえた。
まさかイギョウがいるのか?
エレン「まぁいいや。別のヤツが倒してくれるだろ」
俺がまた物色しようとしたその時、一際大きな音が鳴る。
ズガァァァァァン!!!
それはこの近くまで来た合図だった。
エレン「お、おいおいまじかよ」
少し汗が出る。このまま見つかってしまったらコアと一緒にお陀仏だ。コアを食べようか迷ったが、食べないことにした。能力が開花するのに時間がかかるし、なにより俺が死んでしまうことが一番ダメなパターンだ。
エレン「早く出よう…ここは危なすぎる」
少し早めに歩き、ドアを開ける。
が、その行動をするのは適わなかった。
気付いたら俺は倉庫の一番奥に座っていた。
頭に血を流しながら。
エレン「いっつ…!!?」ズキ
何が起こったのか分からない。俺の後ろのシェルターも凹んでいる。
が、それ以上に立てない。身体へのダメージが大きすぎて、神経が機能しなくなっている。
エレン「クソ…こりゃあまずいぞ……今のが敵の攻撃だったら」
そう言いかけた瞬間、目の前に何かが降ってくる。
ボトッ
ボトボトボトボト
それは次々と目の前に降ってくる。
エレン「う、うわ」
それは全部蜘蛛だった。ボトボトと落とされる度に足をばたつかせ、起き上がり、俺の周りをカサカサと動き回っている。
エレン「なんだよこれ……」
そして、一際大きな蜘蛛が降り立った。
エレン「ひ……」
体長はトラ位だろうか。口だけで人を丸呑みにできる程の大きさ。
口からは糸を吐き出してはまた飲み込み、その大きい瞳で俺を見つめている。
エレン「た、助けてくれ!!」
大声で叫ぶも、誰も助けにこない。俺はここに来たことを後悔した。俺がこんな卑怯な事をしたから、バチが当たったんだと。
相も変わらず蜘蛛は俺を見つめている。
エレン「うぅ……」
頭の痛みが強くなってくる。それと同時に蜘蛛が俺を嘲笑うかのようにキチキチと口から音を発する。
キチキチキチキチキチキチキチキチ……
その音に誘われるかのように、俺は静かに意識を落としていった。
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- 4 : 2018/06/30(土) 22:38:30 :
- 暗い、暗い闇の中で、一筋の光が伸びる。
その光を辿って、俺は歩いた。
すると、全身が眩い光に包まれーーーー
エレン「ッ!!」
エレン「……俺、生きてたのか」
勢いよく目を開ける。なんとか生きていた。大きな蜘蛛に攻撃され、意識がなくなるまで全部覚えている。
だが、俺はまだ絶望的な立場から逃れられてはいなかったのだ。
俺は宙吊りにされていた。恐らくあの蜘蛛の糸で。ちぎろうともがくが体が揺れるだけ。周りは糸で作られた部屋のようだ。どうやら知性もあるらしい。
俺は非常に厄介なヤツにまきこまれたと思った。
本来、イギョウは知性を持たない物が多い。実際元々は人間だったイギョウの方が多いのだ。知性あるイギョウに取り込まれ、ただ人間の憎しみの為だけに動くただの本能の塊。
その点知性あるイギョウは別のイギョウから生まれたイギョウ。
つまり親のイギョウ本来の力を受け継いでいるということになる。
知性がないイギョウは取り込まれただけなので、能力を持たない。だが知性あるイギョウは能力を持っている。まだどんな能力か分からない以上…というか、そもそもの話この拘束を抜け出す方法を見つけなきゃならない。
エレン「ちっ…」
この扱いから見て俺は保存食にでもされるのだろう。
そう考えると震えが止まらない。
エレン「確か糸って炎を付けると楽に燃えるんだったな。でも炎なんか……」
俺はあることに気付く。
エレン「そうだ。炎なんか無くていい。この能力でできるかもしれない」
俺は盗むを発動し、糸をすり抜け外側に手を出す。
そして頭の上にある俺と天井を繋いでいる1本の糸を引きちぎった。
蜘蛛の糸は頑丈だと聞くが、この能力によって腕は強化されている。
この位の硬さなら序の口だ。
ドシャッ
エレン「この糸、結構クッション性あるんだな」
数メートルから落ちても全然痛くなかったため、俺は体に巻きついていた糸をみて少し感激する。
エレン「んで、これをどうにかしなきゃいけねぇんだが…」
ググッ
俺は盗むの手でも楽には引きちぎれないことを察して、何かほかの方法がないかと考える。
だが一向に思いつかない。
考え込んでいると、何かこっちに向かってくる様な音がする。
エレン「ぁ…」
何か大きなものが這って来ている音だ。俺はやられたと思い、部屋の奥に逃げ込む。
さっきの落ちた音で気付いたな。コイツ。多分これも計算済みだったんだろう。
グバァァ
糸が大きくめくれ、その奥から大きな蜘蛛が入ってくる。
本格的にやばい状況になってきた。
キチキチキチキチキチキチキチキチ……
蜘蛛が威嚇しているのか、俺に近付きながら、またキチキチと音を立てる。
エレン「畜生…」
泣きたい気分だ。恐怖で足が動かない。
あれほどイギョウを倒したいと言っていた俺が今では臆病者だ。
エレン「………一か八か」
俺は覚悟を決め、イギョウに走り出す準備をする。
狙いは糸。
蜘蛛はほかの虫より体が柔らかい。それは虫の体液しか啜ってないからだ。蜘蛛は消化液をかけて虫を溶かし、溶けた液体を吸いこむ。これによって体が柔らかくなっている。こいつの場合人だが。この糸の質は鉄よりも硬いだろう。これを纏めて針のようにすれば、こんな柔らかいやつは一撃で戦闘不能にできる。
恐らくよけられるだろう。だが、そこを狙って糸を発射してきた瞬間が決め手だ。
それをするためにまずはコイツに攻撃をしてもらってこの糸を切ってもらわなきゃな。
エレン「来いよ…」スタスタ
俺は悠然と蜘蛛の元へ歩いてゆく。勿論怖くて足が震えている。それを蜘蛛は自分から死にに来たと思ったのか、思い切り鋭い足を俺に突き立ててきた。
エレン「よっ!!」
持ち前の身体能力で体を捻り、くっついている糸だけを蜘蛛が切る。
エレン「勝った!!」ダダッ
それと同時に俺は走り出す。
ギギィィッ!!
怒ったような金切り声を上げ、蜘蛛は俺の後ろの天井に飛び付く。
エレン「こい!」
俺が振り向いた瞬間、蜘蛛は俺の顔めがけて糸を発射してくる。
比較的発射スピードは遅かったのが幸いだった。
盗むを発動し、糸を手の中に収める。
そして圧力をかけ、ガチガチの即席の針にした。
エレン「ウオラァァ!!」
そ俺は蜘蛛の頭に針を投げつける。盗むで強化された腕はメジャーリーガーの投げる速さをはるかに凌ぐ。
何も出来なかった蜘蛛は頭に糸を突き立てられ、「ギギィィィィ!!!」と断末魔を上げて、地面に落ちた。
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- 5 : 2018/07/01(日) 07:56:28 :
- きたい
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- 6 : 2018/07/01(日) 07:56:43 :
- かいて
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- 7 : 2018/07/01(日) 10:41:23 :
- >>6期待ありがとう。頑張ります。
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- 16 : 2020/09/28(月) 11:00:31 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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