このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
エレヒス「不確かな約束」
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- 1 : 2018/06/23(土) 21:19:10 :
- どうも、Lialです!
今回初めて完全原作よりの話を書きます!
原作の内容も多少は含むため、ネタバレになります。
初めて原作寄りの話を書くため、ちょっとおかしな点もいくつか出てくるかと思いますが、温かい目で見守ってくれたら幸いです!
明日から、投稿開始します!
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- 14 : 2018/06/24(日) 17:21:02 :
俺が、彼女、ヒストリア・レイス...。
いや、この時はまだクリスタ・レンズだったな...。
その時の話...。
訓練兵団に入り、俺は巨人を駆逐するための技術を磨くのに必死だった。
そのせいで、人間関係なども全然意識せず、名前と顔が一致しない事が多々あった。
そして、その中の一つに、彼女、クリスタ・レンズもいた。
訓練兵団中...言い方を変えれば、彼女がまだ、クリスタ・レンズでいる時に関わった回数は...一回...いや、二回だったな。
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エレン「う~ん...」
アルミン「ん?エレン、どうしたの?」
エレン「いや、ちょっとな...」
アルミン「...悩み事?」
エレン「...まあ、そうだな...座学はアルミンに教えてもらってるから、何とかなるんだけど...馬術が一向にうまくならないんだ...」
アルミン「ミカサに教えてもらったら?」
エレン「ミカサか...そうだな、じゃあ昼飯の時にでも頼んでみるか」
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--食堂--
エレン「ミカサ」
ミカサ「なに?」
エレン「馬術教えてくれねぇか?一向にうまくならなくてさ...」
ミカサ「馬術...ごめんなさい、エレン、私はその...感覚でやってるから、教えられない」
エレン「そうか...やっぱり馬術って才能なのかな...」
エレン(調査兵団になったら、馬術は必須だ...もし乗れなかったら...)
ミカサ「私じゃなくて、クリスタに聞いてみれば?」
エレン「クリスタ?」
ミカサ「うん」
エレン「...誰だ?」
ミカサ「えっと...ほら、あれ」
エレン「ん?」
ミカサに教えられて、その時初めて知った、彼女の存在を。
そういえば、ライナーや、男子たちの間で、聞いた事はあった。
クリスタ...。
最初の印象を言えば...そうだな...何とも言えないが、とりあえず、顔が整ってるとしか思わなかった。
エレン「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」
ミカサ「じゃあ私はアルミンと先に食べてるから」
エレン「おう!」タッタッタ
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エレン「クリスタ」
クリスタ「ん?えっと...エレン?」
エレン「あぁ、そうだ、その...馬術教えてくんねぇか?」
クリスタ「えっと...」
ユミル「馬術か?馬術なら私が教えてやるよ」
クリスタ「ちょっとユミル!」
エレン「お前が?お前、馬術得意なのか?」
ユミル「お前よりかはできると思うぞ」
エレン「そうか...なら教えt「ちょっと!」
クリスタ「エレンは私に頼んできたんだよ!」
エレン(俺は、教えてくれたら誰でもいいんだけどな...)
クリスタ「ごめんね、それで、馬術だっけ?」
エレン「お、おう」
クリスタ「うん!いいよ!」ニコッ
この時だったか...クリスタの笑顔に違和感を覚えたのは。
エレン「まあ、よろしくな」
クリスタ「うん!」
ユミル「...ッチ」
エレン(自分から進んで面倒ごとをするとか...あのユミルっていう奴に迷惑かけたくないからか?...随分と仲間想いだな...)
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- 19 : 2018/06/24(日) 23:35:23 :
クリスタ「じゃあ、一回エレンが乗ってるところ見せてもらえる?」
エレン「あぁ...よっと」
エレン「おわっ!おい!落ち着けって!」
クリスタ「あー...あー...」
エレン「うわっ!」ドサッ
エレン「いてて...いつもは落とされるまではいかないんだけどな...俺ってこんなにセンスないのか...」
クリスタ「エレン!ダメだよ!」プンスカ
エレン「え?」
クリスタ「もっとエレンは馬の気持ちを考えないと!」
エレン「馬の気持ち...」
クリスタ「じゃあ、乗らずに、まずは優しく撫でてあげて」
エレン「...こうか?」ナデナデ
クリスタ「呼びかけるともっといいよ」
エレン「よしよし...本当にこんなことで馬術うまく何のか?」
クリスタ「なる!」
エレン「...よしよし」ナデナデ
クリスタ「そう...そのまま、優しく乗ってあげて」
エレン「...よっと」
エレン「お...うわ!落ち着けよ!」
クリスタ「エレン!さっきみたいに!」
エレン「え、えっと...よしよし」ナデナデ
エレン「...おぉ!!落ち着いたぞ!」
クリスタ「やったね!」
エレン「なるほどな...こんな感じにやればいいのか...」
クリスタ「後はバランスだね」
エレン「体幹には自信あるぞ!」
クリスタ「なら安心だね」
エレン「クリスタ、ありがとな、後は自主練で何とかするよ」
クリスタ「そう?」
エレン「あぁ、ありがとな」
クリスタ「うん!どういたしまして!」ニコッ
自分の短所がなんなのか、自分でも理解はしてる、
俺は、思った事を、すぐに口に出してしまう。
エレン「...お前の笑顔、不愉快だ」
クリスタ「え...」
エレン「あっ...す、すまん、教えてもらった立場なのに...」
クリスタ「...ううん...大丈夫だよ」ニコッ
エレン「」ゾワッ
エレン「じゃ、じゃあな」
そして俺は、逃げるようにクリスタから距離を置いた。
これが、一回目...。
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二回目は、立体起動装置の訓練の時だ。
あの時は確か、俺と、ミカサと、クリスタの三人でチームになっての訓練だった。
--
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--パシュッ...パシュッ...--
ミカサ「...」バシュッ
エレン「...っ!!」バシュ
クリスタ「えい!」バシュッ
エレン(くそ...なんでミカサはあんなに速く動けて、あんなに深く削れるんだ...!)
エレン(このままじゃあ、差が開く一方じゃねぇか...)
俺は、焦っていた。
早くミカサに追いつかないと...。
早く...ミカサを追い越さないと...。
そして、ミカサより強くなって、安心させてやらねぇと...。
エレン(もっと...!もっと早く!!もっと...もっともっともっと!!!)
そして、焦り過ぎた。
アンカーが、刺さらなかった。
エレン「えっ...」
ミカサ「...!?エレン!!」
クリスタ「危ない!!」ヒュンッ
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目が覚めると、病棟にいた。
そして、視界に入るのは、心配そうに俺の顔を覗き込む、ミカサと、クリスタの姿があった。
ミカサ「よかった...意識が戻って...クリスタ、私は教官に報告に行ってくる」
クリスタ「う、うん!」
エレン「...どうして...俺」
クリスタ「エレン、急に落ちて行っちゃったの...多分、アンカーが刺さらなかったんじゃないかな...」
エレン「...クリスタは、なんで怪我してんだ?」
クリスタ「え?」
エレン「その右腕」
クリスタ「あ...これ...エレンを助けに行くとき、木に引っかかって...切れた見たい」
エレン「...そうか...悪かったな」
クリスタ「ううん!気にしないで!」ニコッ
クリスタ「でもよかった...エレンが...無事で...」
エレン「なぁ...」
クリスタ「ん?」
エレン「お前はどうして...そんなに人の為に動くんだ?」
そう、俺は前々から気になっていた。
なにか、困っている奴がいたら、すぐにそいつの所に駆け寄り、一緒に考えてやったり。
頼まれごとをされたら、絶対に断らない。
そして、今回...運が悪ければ、二人とも頭を打って死んでいたかもしれない。
...助けてもらって...俺も、クリスタも無事だった。
本当は、こんな事言える立場じゃないことはわかってる...でも...ついつい言ってしまう。
クリスタ「え?」
エレン「二度と...そんな真似するな...」
クリスタ「で、でも...」
エレン「...死にたいのか...」
クリスタ「...っ!...ごめんなさい」
これが...二回目。
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- 27 : 2018/06/25(月) 22:52:19 :
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それ以来、俺の中では、クリスタは。
笑顔が不気味で...他人の為に自分の身を削る、変な奴。
そんな印象だった。
だから俺は、クリスタから距離を置くことにした。
理由は簡単だ...俺が、”死に急ぎ野郎”だから...。
そんな俺と関わっていたら、彼女が何をしでかすかわからない。
でも、そんな印象だったが...。
あの日を境に変わった。
訓練兵団の時、2回しか関わっていない。
でも、一度だけ、関わってはいないが、彼女の独り言を聞いた事がある。
馬小屋。
馬術がうまくなるには、馬と仲良くしなければいけない...というクリスタの教えから、馬小屋に行ったとき...。
彼女がちょうど、馬の世話を一人でしていた。
話しかけようと思った。
でも、話しかけるより前に、彼女の言葉が耳に入ってきた。
「頑張らないと...皆の役に...立たないと...」
そう呟く彼女の眼はとても暗く。
いつもは明るい彼女とは裏腹に...今の彼女からは、正気が感じられなかった。
気づいたら俺は、小屋の裏に隠れて、息を殺し、彼女の独り言を聞いていた。
彼女の口から放たれる言葉は、いつものクリスタからは想像もできないような言葉の数々。
「今以上に動いて...皆にいい子って言ってもらって...。」
「皆に...愛してもらって...。」
「そして...いい子のクリスタ・レンズのまま...死にたい。」
「もう...あの頃の私はいない...。」
「思い出したくない...。」
「愛されない子には...なりたくない...。」
俺の中で、彼女の印象が変わった瞬間だった。
気持ちが悪い...。
何をそこまで...そんなになるまで無理をして...頑張る必要があるんだよ...。
本当に...気持ちが悪い...。
「クリスタ!」
彼女の名を呼ぶ声。
俺は、そっと顔を覗かせて、彼女達を見た。
「こんな所にいたのか」
「うん!お馬さんたちのお世話してたの!」
「本当に馬好きだな」
「うん!大好き!ちょうど終わったところだから、兵舎に戻ろ!」
「あぁ、そうだな」
その姿は、やっぱりいつもと変わらない。
笑顔の気持ち悪い、クリスタ・レンズだった。
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- 29 : 2018/06/26(火) 00:07:43 :
そして、ついにこの時が来た。
エルヴィン「調査兵団は常に人材を求めている
毎回多数の死者が出ることによって、慢性的に人員が不足している
隠したりはしない、今期の新兵調査兵も一月後の壁外調査に参加してもらう
早急に補給ルートが必要なのだ、新兵が最初の壁外遠征で死亡する確率は5割といった所か
それを超えた者が生存率の高い優秀な兵士へなってゆく
この惨状を知った上で自分の命を賭してもやるという者はこの場に残ってくれ
もう一度言う...調査兵団に入るためにこの場に残る者は、近々殆ど死ぬだろう
自分に聞いてみてくれ、人類の為に心臓をささげる事ができるのかを...以上だ、ほかの兵団の志願者は解散したまえ」
一斉に、人が散らばってゆく。
そして...残った者の中に、彼女、クリスタ・レンズの姿があった。
俺は、涙を堪えて、震えている彼女を見て、ふと、あの時の言葉を思い出した。
『いい子のクリスタ・レンズのまま...死にたい。』
死にたい...。
これは、俺の一方的な考えに過ぎないのかもしれないが。
多分彼女は、調査兵団に入り、いい子のまま...立派に、死にたいのだろう...。
俺の考えが、当たっているのであれば、彼女は...”死にたがり野郎”だ。
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同じ、調査兵団に入ったが、彼女と一緒になることはなかった。
理由は簡単だ、それは、俺が特別だからだ。
特別...こんな言い方をしたら、俺がよほど凄い男に聞こえるだろう...でも、そんな事じゃない。
俺には、制御できていない、巨人の力がある為、危険とみなされただけだ。
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そしてここからは、クリスタ・レンズではなく。
俺と...ヒストリア・レイスの話になる。
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エレン「ライナーの奴らを捕まえて、償わせる...ハンネスさんや、皆の死を人類存続の功績とする...それが俺のなすべき償いだ」
ジャンに説教をされて、俺の中で意志が固まった瞬間だった。
そんな時だった。
クリスタ「」フラフラ
彼女が、疲労しきった体をふらつかせながら、こちらに歩み寄ってきて、俺の前まで来た。
アルミン「クリスタ...まd「違うよ」
食い気味で、彼女はそう答える。
ヒストリア「私の名前はヒストリア...エレン、壁の向こうに早く行こう」
当然俺は、そんな彼女の言葉に耳を貸す気はなかった。
それよりも、体を休めてほしかった。
エレン「お前、まだ立たない方が...」
ヒストリア「私はいいから!」ガシッ
ヒストリアは、力強く俺の肩を掴んだ。
ヒストリア「ユミルを取り戻さないと!早くしないと遠くに行っちゃう!」
エレン「お、おい...」
ヒストリア「エレンは強い人でしょ!巨人の力で何とかしてよ!」
ヒストリア「...っ!」ガクッ
ヒストリアの膝が折れる、でも...俺の肩を掴んでいる手は、離さなかった。
ヒストリア「早く...早くしないと...」
そんな彼女の眼は、いつか見た、あの目、暗く、死んだ魚のような眼。
エレン「...俺にはよくわかんねぇけどよ...ユミルは最後、自分の意志で向こう側にいったんじゃないのか?」
少しの、沈黙の後、ヒストリアは、また口を開いた。
ヒストリア「信じない...そんな事信じない...!ユミルの事もよく知らないくせに!」バンッ
俺の胸を叩く、でもそれには、ほとんど力は残っていなかった。
ヒストリア「嫌だよ...一緒に...自分たちの為に生きようって...言ったのに...どうして...どうして私一人を置き去りにして...行くの...」ポロポロ
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「ちゃんと...理由を教えてよ...ユミル...」
ジャン「く、クリスタ...どうしたんだよ、お前らしくもない...」
ヒストリア「...あはは..クリスタ?...クリスタはもうやめたの...もうどこにもいない...クリスタは私が生きるために与えられた役で、確か、子供の頃読んだ本の女の子...だった...はず...」ポロポロ
こんな状況で、こんな事を思うのは間違ってると思う。
でも...涙する彼女を見て...自分を、さらけ出している彼女を見て...。
いいな...そう、思ってしまった。
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-
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- 32 : 2018/06/26(火) 23:43:31 :
時間は飛んで...。
いろいろと環境が変わった。
まず、リヴァイ班の編成。
そして、俺と、ヒストリアは人里からだいぶ離れた所。
安全な環境で身を潜める事になった。
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エレン「おいジャン!ちゃんと掃除しろよ!」
ジャン「うるせぇな!ちゃんとやってるだろ!」
エレン「お前な...そんなんでリヴァイ兵長が満足すると思ってんのか!ほら見ろ!こことかこんなに埃が...!」
ジャン「...っ!...あぁ!わかったよ!」
エレン「たく...」チラッ
ヒストリア「...」
ヒストリア...。
まともに会話したのは、ここに初めてきた日の夜...。
ヒストリアが、自分の生い立ちを話した時以来...。
彼女の本当の名は、ヒストリア・レイス。
彼女は物心ついた時から牧場の手伝いをしていて。
子供の頃には、同い年の子に石を投げられ。
母に抱き着くと、殺す勇気が...私にあれば...そう言われ、突き飛ばされ。
そして、それをきっかけに気づく。
自分が、生きている事を快く思われていないこと...自分が、愛されていないこと...。
そして、父に会った。
そして、母は殺された。
ヒストリアの前で...。
ヒストリアの母の最期の言葉...。
『お前さえ産まなけr...」
そして、一度ヒストリアは殺されかけたらしいが。
父が止めに入ったらしい。
そして、クリスタ・レンズという名を貰い。
見逃された...っと...。
この話を聞いて、俺は理解した。
あの日、あの夜のヒストリア...いや、クリスタの、あの独り言の意味が。
--
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エレン「え?どこに行くんですか?」
リヴァイ「ちょっと街に用があるんだよ」
エレン「はぁ...」
リヴァイ「二日ほど開ける...その間は、エレン、そしてヒストリア、お前ら二人だけだ」
エレン「えぇ!?ちょ、ちょっと待ってくださいよ!俺たちも行きます!」
リヴァイ「ダメだ、お前らは連れいけない」
エレン「そうですか...」
リヴァイ「それじゃあ、後は任せたぞ」
エレン「はい...」
--キィィ...バタンッ--
エレン「はぁ...」
ヒストリア「...エレン」
エレン「ん?なんだよ」
ヒストリア「私と二人きりは嫌?」
エレン「...は?」
ヒストリア「...行きたそうにしてたから」
エレン「別に、そんな事じゃねぇよ」
ヒストリア「...そう」
エレン「...よいしょ...飯の下準備してくるわ...」
ヒストリア「...」
--キィィ...バタンッ--
--
-
最近、夢を見る。
ヒストリアに似た...いや、ヒストリアを、そのまま幼くしたみたいな...そんな子供に。
文字を教えたり、本を読んであげたり...。
この夢は、何なのだろうか...。
--サクッ--
ヒストリア「あっ...」
エレン「え?...あ、指切ったのか」
--パクッ--
ヒストリア「...は?」
エレン「んあ?」
--バシンッ--
エレン「いってぇ!何すんだよ!」
ヒストリア「それはこっちのセリフ」
エレン「はぁ?」
ヒストリア「指、舐められたら誰だってそんな反応する」
エレン「?お前指切ったりとかしたら舐めねぇの?」
ヒストリア「自分のは舐めるけど他人のは舐めない」
エレン「...言われてみればそうだな」
ヒストリア「バカなの?」
エレン「バカじゃねぇよ」
ヒストリア「...はぁ」
エレン「...」
ヒストリア「お詫びに手当してよ」
エレン「はぁ?」
--
-
エレン「...」
ヒストリア「...」
エレン「はい、終わり」
ヒストリア「へたくそ」
エレン「悪かったな」
ヒストリア「...」
エレン「...なぁ、ヒストリア」
ヒストリア「なに」
エレン「お前...まだ死にたいとか思ってんのか?」
ヒストリア「え...」
エレン「...ごめん、なんでもない、忘れてくれ」ナデナデ
ヒストリア「...頭」
エレン「あ...悪い」(夢の影響か?つい...)
ヒストリア「...撫でられたの、初めて」
エレン「...」
ヒストリア「悪い気はしない」
エレン「...そうか」
ヒストリア「エレン」
エレン「なんだよ」
ヒストリア「また、撫でてほしい...って言ったら、どうする?」
エレン「...撫でるんじゃねぇか?」
ヒストリア「...また、撫でてほしい」
エレン「...あいよ、機会があればな...さて、飯の準備の途中だ」
ヒストリア「...」
エレン「ほら、行くぞ」
ヒストリア「うん」
--
-
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- 40 : 2018/06/27(水) 23:34:07 :
エレン「よし、出来たな」
エレン「これ運んどいてくれ」
ヒストリア「うん」
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--カチャッ...カチャカチャ--
食器が擦れ合う音だけが、部屋に響く。
正直、話す事なんて何もないし、会話が無いからと言って、気まずくもならない。
ヒストリア「...」
ヒストリアの手が止まる。
エレン「...どうした?」
ヒストリア「...夢を、見るの」
エレン「夢?」
ヒストリア「うん...何かの...夢...エレンと似てる」
エレン「?なんの話してるんだ?」
ヒストリア「夢に、黒髪の女の人が出てくる...その人と、エレンは似てる」
エレン「女にねぇ...」
ヒストリア「...それだけ」
エレン「そうか」
--
-
エレン「じゃあな、ヒストリア」
ヒストリア「...うん」
エレン「おやすみ」
--キィィ...バタンッ--
今日は、皆がいなかった以外で、特に変わったことはなかったな...。
あいつ...変わったな...。
嫌、変わったというより...戻ったって言った方がいいのだろうか...。
エレン「ふわあぁぁぁぁ...」
--
-
--ガチャッ...キィィ...バタンッ--
--キシ...キシ...--
エレン「ん...」
床のきしむ音が聞こえる。
こっちに、近づいてきてる。
エレン「」パチッ
ヒストリア「...」
エレン「...どうした」
ヒストリア「...夢を見た」
エレン「...あー...飯の時に行ってたやつか?」
ヒストリア「うん...」
エレン「それで、どうしたんだよ」
ヒストリア「...」モゾモゾ
エレン「おい」ガシッ
ヒストリア「なに」
エレン「なんで布団入ろうとするんだよ」
ヒストリア「...夢の中で、女の人が、私の事を撫でてくれてた...」
エレン「...」
ヒストリア「幼い...私を...」
エレン「...寂しくなったのか?」
ヒストリア「わからない...ただ、あの女の人ともっと長くいたい...だから」
エレン「だから、似てる俺のところに?」
ヒストリア「うん」
エレン「...はぁ...いいよ」
ヒストリア「ありがとう」モゾモゾ
エレン「...」
ヒストリア「...変なところ触らないでよ」
エレン「触るかよ」
ヒストリア「だよね、私の体だしね」
エレン「...どういうことだ?」
ヒストリア「私みたいな、可愛くなくて、貧相な体に、興味ないよね」
エレン「...そんな事ないだろ」
ヒストリア「...おせじはいいから」
エレン「そんな事ないよ...現に、俺は今でもお前の事を、綺麗な顔立ちだなって思ってる」
ヒストリア「...そんな冗談も言えるんだね」
エレン「あのな...」
ヒストリア「でも、冗談でも嬉しい」
エレン「...そうかよ」
ヒストリア「...ユミルは」
エレン「あ?」
ヒストリア「ユミルはどうしてあっちに行ったと思う?」
エレン「...しらねぇよ」
ヒストリア「...また、会えるかな」
エレン「さあな...でも、もし会うとしたら、俺たちの敵かもな」
ヒストリア「...」
エレン「...おやすみ」
ヒストリア「エレン」
エレン「なんだよ、まだなんかあんのかよ」
ヒストリア「今日、死にたいと思ってる...そう聞いてきたよね...なんで?」
エレン「...なんでだろうな」
ヒストリア「...思ってるよ」
エレン「...」
ヒストリア「今でも...早く死にたい...そう思てる」
エレン「...そうか」
ヒストリア「...おやすみ、エレン」
エレン「...おやすみ」
--
-
-
- 45 : 2018/06/28(木) 23:04:56 :
エレン「...」ムクッ
エレン「...ふわあぁ」ムクッ
ヒストリア「スー...スー...」
エレン(起こしたら悪いよな...)
エレン「」ソォー
エレン「よし...」
--ガチャッ...バタンッ--
--
-
ヒストリア「」ムクッ
--ガチャッ--
エレン「お、ちょうど起きたみたいだな」
ヒストリア「...覗き?」
エレン「一緒に寝ただろ」
ヒストリア「...」
エレン「ほら、飯できたから」
ヒストリア「...」
--
-
ヒストリア「いつも思ってたんだけど」
エレン「ん?」
ヒストリア「朝早くから、いつも何をやってるの?」
エレン「体がなまらない様に、自主練だよ」
ヒストリア「...真面目だね」
エレン「真面目とかじゃないよ、俺がやりたいからやってるんだ」
ヒストリア「エレンはいいね、そうやって、今やるべきこととか、叶えたい夢があって」
エレン「そうか?」
ヒストリア「うん...私には、何もないから」
エレン「...じゃあ、いい事教えてやるよ」
ヒストリア「え?」
エレン「壁の外にはな、巨大な塩の湖、炎の水、氷の大地、砂の雪原...ほかにも、俺たちの知らない事や、景色がいっぱい広がってる」
ヒストリア「...」
エレン「...巨人を駆逐して、絶対にその景色を見る...俺の、夢だった」
ヒストリア「...だった?」
エレン「...今は...なんていうんだろうな...」
ヒストリア「今は違うの?」
エレン「...親の、仇討ち...かな...」
ヒストリア「そういえば...エレンの親は、巨人に...」
エレン「あぁ...」
ヒストリア「...」
エレン「でも、それもあるんだけど、今は...アルミンや、ミカサ...リヴァイ班の皆...俺の、大切な友達、仲間を守るために、俺は強くならなきゃいけない」
ヒストリア「...」
エレン「あ、すまん、こういう話がしたかったんじゃないんだ...その、ヒストリアに夢を持ってほしくてさ」
ヒストリア「夢?」
エレン「あぁ、俺の話聞いて、ワクワクしたりしねぇか?」
ヒストリア「...どうだろう」
エレン「まあ、ワクワクするか、しないかは人それぞれだしな」
ヒストリア「...ありがとう」
エレン「は?」
ヒストリア「その...私の為に...ありがとう」
エレン「...あぁ...なんか、この二日間だけで、お前のいろんな顔が見れて、嬉しいよ」
ヒストリア「え...」
エレン「よし、リヴァイ兵長が帰ってくる前に掃除しとかないとな」ガタッ
ヒストリア「あっ...」
エレン「ほら、何ぼさっとしてんだよ、お前もやるんだから」
ヒストリア「...うん」
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- 50 : 2018/06/30(土) 02:30:44 :
エレン「...あ、ここにもホコリが...ジャンの奴ちゃんとやっとけよ...」
ヒストリア「...」ジィー
エレン「...ん?おいヒストリア、手止まってるぞ」
ヒストリア「...エレンってさ」
エレン「ん?なんだよ」
ヒストリア「私の事、好きなの?」
エレン「...は?」
ヒストリア「だって...普通好きでもない相手にあんな事言う?」
エレン「あんな事?俺なんかまずい事言ったか?」
ヒストリア「...訓練兵団の時から思ってたけど...そういう発言、控えた方がいいと思う」
エレン「だからどういう発言だよ」
ヒストリア「...天然ジゴロ」
エレン「は?今なんて言った?」
ヒストリア「聞こえなかったらいいよ、エレン、手止まってる」
エレン「お前な...」
ヒストリア「まあ、そういう発言をエレンが無意識でやってるのもわかるけど...私みたいな、生まれた時から今まで愛されなかった子に、そういう発言してたら........どうなっても知らないよ?」
エレン「はぁ?なんだそれ」
ヒストリア「エレンは、ほんとに何もわかんないんだね」
エレン「...その言い方は、なんかイラつくな」
ヒストリア「...私、洗濯物干してくる」スタスタ
エレン「おう」
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-
エレンに言われて、少し心臓が波打ってしまった。
正直くやしい。
だから私は、逃げるように洗濯籠をもって外に逃げてきた。
まさか、エレンにときめく日が来るなんて...。
あんな、巨人にしか興味のない巨人バカに...。
あんな...死に急ぎ野郎に...。
...あ、違うか...エレンが巨人を駆逐する理由は...親が...。
エレンは、別に死に急ぎ野郎でもなんでもないんだね。
私は、エレンと私を、どこか似てるな...そう思ってた。
でも、死にたがり野郎と、死に急ぎ野郎では、全然違うんだね。
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エレン「ふぅー...なんとか終わった、あいつの方は終わったかな...」スタスタ
--ガチャッ--
エレン「ん?...落としてるし...」
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「おーい!ヒストリアー!」
ヒストリア「?」
エレン「これ、落としてたぞ」
エレンの右手に握りしめられていたのは。
私の下着だった。
ヒストリア「...ありがと」パシッ
エレン「おう、じゃあ俺さき戻っとくな」
本当に...なんとも思わないんだね...。
頭のネジ2、3本のいてるんじゃないの?
異性の下着を見て何とも思わないなんて...男としての何かをどこかに置いてきたんじゃない?
すこし、腹がたった。
昨日の夜。
自分で、『可愛くなくて、貧相な体に、興味ないよね』っと言って置きながら。
今は、私の下着を見ても平然といるエレンを見て腹が立つ。
別に、興奮してほしいわけじゃない。
何か、一言でいいから、ちょっと焦ったみたいな...そんなリアクションがほしい。
エレン「あっ...ヒストリア、お前やっぱり、そういうかわいい下着履いてるんだな、ミカサとは大違いだ」ニカッ
ヒストリア「...あ?」
ありえない。
かわいい下着...これはまだ許せる。
でも、ミカサ?
他の女と比べるってどうなの?
しかも、それを満面の笑みで言ってくる...。
やっぱりエレンは、デリカシーが微塵もない、巨人にしか興味のない、巨人バカだ。
巨人に一生を捧げてろ、この鈍感バカ。
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- 58 : 2018/06/30(土) 22:57:32 :
サシャ「あれ?ヒストリア、虫の居所でも悪いんですか?」
ヒストリア「え?」
サシャ「なんか、いつもより怖い顔してますよ?」
ヒストリア「...別に、何でもない」
心当たりはある。
昼間のエレンの行動、言動。
あれには腹が立った。
エレン「おい、ヒストリア」
ヒストリア「...なに?」ジロ
エレン「俺の服知らねぇか?見当たらないだけど...」
ヒストリア「知らない」ツーン
エレン「そうか、悪いな、飯の準備の邪魔して」スタスタ
サシャ「...エレンとなにかあったんですか?」
ヒストリア「何でもない、エレンがバカなだけ」
サシャ「???」
--
-
サシャ「エレン、何やったんですか?」
エレン「え?なにが?」
サシャ「ヒストリア怒ってましたよ?」
エレン「なんで怒ってるんだよ」
サシャ「それは知りませんけど、エレンに怒ってるみたいでしたよ?」
エレン「えー...めんどくさいな」
サシャ「またそんな事言ってたら怒らえますよ?」
エレン「なにかしたかな...」
サシャ「まあ、ちゃんと謝っといた方がいいんじゃないですか?」
サシャ「私はコニーに呼ばれてるので行ってきますね」スタスタ
エレン「おう」
俺、何かあいつにしたか?
--
-
ヒストリアが怒ったことに全くの身に覚えがなかったが。
まあ、一応理由はわからないが、謝った方がいいよな。
--コンコン--
エレン「ヒストリア、いるか?」
反応がない。
--ガチャッ--
エレン「あ、なんだいるじゃん」
ヒストリア「返事しなかったんだから入ってこないでよ」
エレン「部屋にいるんだから返事しろよ」
ヒストリア「...なに?」
エレン「謝りに来た」
ヒストリア「...」
エレン「えっと...すまん」
ヒストリア「理由もわからないまま謝られても」
エレン「あ、理由わかってないってわかってたんだな」
ヒストリア「はぁ...もういいから」
エレン「...なあ、なんで怒ってたんだ?」
ヒストリア「いいって」
エレン「そういうわけにもいかないだろ、同じ屋根の下で生活してるんだ、変なわだかまりがあったら気持ち悪いだろ」
ヒストリア「...まあ...そうだね」
エレン「なあ、なんで怒ってたんだ?」
そういえば、なんでエレンにあんなに怒ってたんだろう。
別に何でもない相手に、何とも思われてなくてもいいはずなのに。
夢に出てくる女の人と似てるから?
...本当になんであんなに怒ってたんだろう。
エレン「どうした?ヒストリア?」
そもそも、なんて説明したらいいの?
私の下着を見て興奮しなさいとでも言うの?
そんなのただの変人だ。
もう、無かった事にしよう。
ヒストリア「何でもない」
エレン「え?なんでもなくはないだろ」
ヒストリア「本当に何でもないから」
エレン「なあ、教えてくれよ」
しつこいな...。
ヒストリア「はぁ...」スクッ
エレン「?」
ヒストリア「」バッ
私は、エレンの目の前に立ち、スカートを捲った。
エレン「...は?」
ヒストリア「どう?」
エレン「どうって...何やってんだ?」
ヒストリア「はぁ...そう言うところ」パッ
エレン「なんだよ」
ヒストリア「もういいから、でてって」
エレン「え...でも...」
ヒストリア「いいから」
エレン「...わかった」
--ガチャッ...バタンッ--
私...何してんだろう。
--
-
エレン「あー...びっくりした...」ドキドキ
エレン「あいつ...どうしたんだよ」
まだ、心臓がうるさい。
--
-
-
- 61 : 2018/07/01(日) 00:58:03 :
エレン「」パチッ
アルミン「あ、良かった...」
エレン「いつつ...あれ...俺、何してたんだっけ...」
アルミン「硬質化の実験だよ」
エレン「...また...できなかったんだな」
アルミン「焦ることはないよ」
エレン「でも...」
ミカサ「エレン、今はゆっくり体を休めて」
エレン「...ありがとな」
アルミン「僕とミカサはハンジさんに呼ばれてるから言ってくるね」
エレン「おう」
--キィィ...バタンッ--
エレン「...くそっ!!」ドスッ
俺ができないばかりに...皆に迷惑が掛かっている...。
エレン「ちくしょう...」
ヒストリア「...」
エレン「あ...いたのか...」
ヒストリア「うん...」
エレン「...なんか、見られたくない所見られちまったな...」
ヒストリア「...」
エレン「...なぁ、ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
エレン「お前は、何も知らないのか?」
ヒストリア「なんのこと?」
エレン「その...レイス家の事を」
ヒストリア「知らない、前にも話した通り、私には何も教えられてない」
エレン「そうだよな...悪い、変な事聞いちまって」
ヒストリア「別にいい」
エレン「...ヒストリア、この前のあれはなんだ?」
ヒストリア「あれ?」
エレン「その...なんかやってきただろ」
ヒストリア「...忘れて」
エレン「忘れてって言ってもな...」
ヒストリア「あの時は、エレンにイラついてたから、冷静な判断ができなかっただけだから」
エレン「え?あの時もイラついてたのか?」
ヒストリア「...」
エレン「まあいいや...」
ヒストリア「...私、料理の下準備してくる」
エレン「わかった」
--キィィ...バタンッ--
---
--
-
-
- 62 : 2018/07/01(日) 00:58:24 :
俺たちは、その日、トロスト区に来ていた。
理由は、中央憲兵が、俺たちが寝床にしていた所を襲うとしてたからだ。
ヒストリア「あ...?」
エレン「え?」ムクッ
エレン「どうした?」
ヒストリア「...寝てただけ」
ヒストリア「...また、あの夢」
エレン「俺に似た女の人が出る夢か?」
ヒストリア「そう」
エレン「すごいな、同じ夢を何度も見るなんて」
ヒストリア「...」
エレン「もうこんな時間か...日が沈みそうだ...兵長がいれば何とかなると思いたいけど...相手は本当にリーブス商会なんだろうか...なぁ?」
ヒストリア「...」
エレン「...はぁ...」ギシッ
エレン「悪かったよ、硬質化できなくて」
ヒストリア「なんで私に謝るの?」
エレン「え?...早くユミルを助けたいんだろ?」
ヒストリア「助けるって言うのは...もう違う気がする」
ヒストリア「エレンの言う通り、ユミルは自分の生き方を自分で選んだ...もう私が何かする権利はないし、私は必要ない」
ヒストリア「私に今あるのは、よくわからない出生の事情と、私なんかに務まるとは思えない大きな役割だけ」
エレン「...じゃあ、お前は今、どうしたいんだ?」
ヒストリア「わからない」
エレン「...そうか」
ヒストリア「エレンは...やっぱりいいよね...やりたいことがいつもはっきりしていて」
ヒストリア「私は...ユミルがいなくなってから、自分が何者で、何をしたいのかわからなくなった」
ヒストリア「...エレンには、わからないでしょ」
エレン「あぁ...まったくわからん」
ヒストリア「...」
エレン「なぁ、ヒストリア」
ヒストリア「なに」
エレン「お前の身代わりになって、危険な役目を買ってるアルミンの事...あいつらの事、心配じゃねぇのか?」
ヒストリア「...ごめん、正直よくわからない」
エレン「...」
ヒストリア「クリスタならみんなの心配をしてたんだろうね」
ヒストリア「クリスタ・レンズはいい子だから...でも、ヒストリア・レイスは親からも誰からも愛されたことが無くて...
それどころか生まれた事を望まれなかった子で...
それもこの世界じゃ特に珍しいこともない話で...
都の地下とかではよくあること...
エレン、正直がっかりしたでしょ?
本当の私は、こんなに空っぽで、クリスタ・レンズみたいないい子はどこにもいない...
皆、クリスタ・レンズの事が、大好きだったもんね...」
エレン「そうか?俺は、クリスタの事苦手だったけどな」
ヒストリア「...え?」
エレン「他はどうか知らねぇけどよ、俺は以前のお前が結構苦手だった...いつも無理して顔を作ってる感じがして、不自然で正直気持ち悪かった」
ヒストリア「そう...」
エレン「けど、今のお前はいいよな」
ヒストリア「え?」
エレン「別に、お前は普通だよ、ただバカ正直な普通のヤツだ」
エレン「けど、ヒストリアになってから、たまに頭おかしい行動してるけどな」
ヒストリア「...ありがとう」
エレン「え?」
ヒストリア「...」
--
-
-
- 66 : 2018/07/01(日) 16:55:59 :
エレン「なぁ、ヒストリア」
ヒストリア「なに」
エレン「お前は、どうして死にたいんだ?」
ヒストリア「どうして...私は...誰からも、必要とされていないから」
エレン「必要とされてるじゃねぇか」
ヒストリア「違うよ、エレン」
エレン「え?」
ヒストリア「皆が私を必要としている理由は...私が、レイス家だから...ただの、道具としか思われていない」
ヒストリア「私が言う、必要て言うのは...」
エレン「...」
ヒストリア「私の事を...心から受け入れてくれて、私の事を、愛してくれる...」
エレン「...そうか...なら、尚更死ななくていいな」
ヒストリア「...話聞いてた?」
エレン「あぁ...しっかりと聞いてたよ」
ヒストリア「なら...「お前が...」
エレン「ヒストリアが、だれにも受け入れてもらえなくても、俺はお前の事を心から受け入れる」
ヒストリア「え...」
エレン「ヒストリアが、だれにも愛されてなくても、俺がお前の事を愛してやる」
ヒストリア「...」
エレン「な?死ななくていいだろ?」
エレン「...だからさ、ヒストリア」ナデナデ
エレン「二度と、死にたいとか、言うなよ」
ヒストリア「...エレン...私、前にも言ったよね...」
エレン「?」
ヒストリア「私みたいな、生まれた時から今まで愛されなかった子に、そういう発言してたら、どうなっても知らないよって...」ウルウル
エレン「...俺には、それがどういう意味か分からないけど...俺は、全てを受け入れてやる...その覚悟はできている」
ヒストリア「...本当に...バカだね...バカすぎて、呆れてくるよ」
ヒストリア「でも...そう言うの...私、好きだよ...」ツー
エレン「そうかよ...ほら、ハンカチ」
ヒストリア「ありがと...」
--
-
-
- 78 : 2018/07/03(火) 22:46:58 :
それから、日が立ち...。
エレン「ん...」パチッ
ヒストリア「エレン!?起きたの!?」
エレン「ん...!」
ヒストリア...無事だったのか...。
そこは、いくつかの柱が天井に伸び、壁がうっすらと光ってる場所だった...。
最初は、そこがどこなのかわからなかったが。
よく見ているうちに、ここに来たことがある...。
そんな風に思えてきた。
ロッド「どうした?君はここに来るの初めてだぞ?」
エレン「...」
ロッド「だが...見覚えが会っても不思議ではない」
エレン(どういう意味だ?)
ヒストリア「お父さん、エレンに説明を」
ロッド「そのつもりだ、だが一つ試してみようと思ってな」
ロッド「私たちが彼に触れるだけでいい、説明と言っても、彼はこで起きたことの記憶がどこかにある」
ロッド「こうすれば、彼は思い出すかもしれない、この場所なら、少しのきっかけを与えるだけで」
そういい、ロッドとヒストリアが俺の体に触れた瞬間。
自分の見たものじゃなく...誰かの、記憶が流れ込んできた。
そして、俺は理解した。
自分の...父さんの罪...そして、自分がどうして、この力を持っているのかを...。
--
-
ロッドの話を聞いた。
簡単に言えば、父さんがレイス家から力を奪わなければ。
今のこの世界。
壁が破壊され、人類の多くの命が奪われ、人同士で争いあう。
こんな残酷な世界には、ならなかった。
ロッド「この力は、レイス王家の血を引く者でないと真の力が発揮されない...彼がその器であり続ける限り、この地獄は続くのだ」
ケニー「おいおいおいおい...それじゃあ、レイス家がエレンを食わなきゃ、真の王には慣れねぇのかよ...俺が巨人になって、エレンを食っても、意味ないのかよ...」
--
-
ケニーが俺に歩み寄ってくる。
ロッド「ケニー、何をするつもりだ...」
ケニー「巨人になればいい、もう邪魔しねぇよ...ただし、よーいどんでだ」
そう言うと、ケニーは俺の猿轡を外し、巨人化しやすいように額に切り込みを入れ、俺と、ロッドから距離を置いた。
ロッド「急げ!ヒストリア!早く注射を!」
ヒストリア「な...なんでよエレン...なんで巨人化しないの!?」
ヒストリア「私が巨人になれば、食べられるんだよ...そのままだと」
エレン「...いらなかったんだよ」
ヒストリア「え...」
エレン「俺も...俺の親父も...親父が五年前にここで、こんなことをしなければ、お前の姉ちゃんがすべて何とかしてくれるはずだったんだろ?」
エレン「俺と親父が巨人の力をあるべきところから盗んだせいで...一体どれだけの人が死んだ...」
アルミンのじいちゃん...トーマス...ミーナ...ナック...ミリウス...マルコ...
エレン「俺は...償いきれない...いらなかったんだよ...あの訓練の日々も...壁の外への夢も...」ポロポロ
エレン「俺は...いらなかったんだ...」
エレン「なぁ...だからせめて...お前の手で終わらせてくれ...ヒストリア、俺を食って、人類を救ってくれ...」
ヒストリア「エレン...あの時...私の事を普通のヤツだって言ってくれて嬉しかった...こんな私を、受け入れて...愛してくれて...嬉しかったよ...」
--
-
-
- 79 : 2018/07/03(火) 22:47:03 :
--パリンッ--
エレン「!?」
状況が理解できなかった。
ヒストリアが、ロッドと話していると思ったら、突然巨人になれる注射を地面に打ち付けたのだ。
ロッド「!!...ヒストリア!!」
--ガッ‼...ブオン‼--
ヒストリアがロッドを投げた。
ロッドの体からは、ビキっという鈍い音が聞こえた。
ヒストリア「何が神だ!都合のいい逃げ道作って都合よく人を扇動して!」
ヒストリア「もうこれ以上...私を殺してたまるか!」タッタッタ
ケニー「ハハハ...いいぞお前ら!おもしれぇ!」
エレン「何やってんだよお前!?」
ヒストリア「逃げるよエレン!」
エレン「おい!お前が俺を食わねぇとダメなんだよ!お前は選ばれた血統なんだぞ!?」
エレン「俺は違う!俺は何も特別じゃない!俺がこのまま生きてたら皆が困るんだ!」
エレン「早く俺を食ってくれよ!もう辛いんだよ生きてたって!」
ヒストリア「うるさいバカ!泣き虫!黙れ!」ゴッ‼
エレン「なっ...」
ヒストリア「巨人を駆逐するって!?誰がそんな面倒な事やるもんか!むしろ人類なんて嫌いだ!巨人に滅ぼされたらいいんだ!」
ヒストリア「つまり私は人類の敵!わかる!?最低最悪の超悪い子!」
ヒストリア「エレンをここから逃がす!そんで全部ぶっ壊してやる!」
突然、巨人の頭蓋骨と背骨が、現れた。
--ゴオォォォォォ!!--
ケニー「ロッド・レイス...あの野郎巨人になりやがった!」
エレン「そうだ!レイス家が巨人になったんなら、俺がこのまま食われちまえばいい!もういい、ヒストリア!逃げろ!」
ヒストリア「嫌だ!」
エレン「なんで!?」
ヒストリア「私は人類の敵だけど...エレンの味方...いい子にもなれないし、神様にもなりたくない、でも...」
ヒストリア「自分なんかいらないなんて言って泣いてる人がいたら...そんなことないよって伝えに行きたい...」
ヒストリア「それが誰だって、どこにいたって、私が必ず助けに行く!」
--ブワッ!!--
ヒストリア「きゃっ!」ゴロンッ
エレン「ヒストリア!」
暴風により、ヒストリアは壁まで飛ばされた。
ヒストリア「うっ...!」
「無事?」
ヒストリア「...み、ミカサ!?」
リヴァイ「鍵をよこせ」
エレン「兵長!!みんな!!」
--
-
それからは土壇場で何とか硬質化が成功し、天井の崩壊から皆を守ることができた。
その後、巨人化したロッド・レイスをヒストリアが見事殺し。
女王に即位した。
そして...
ヒストリア「こらー!待てー!
ジャン「なんか...」
アルミン「うん...」
ジャン「思ってた女王と違うな...」
ヒストリア「掴まえた!もう!悪さしないの!」
ヒストリアは、孤児院の院長になっていた。
そしてここからは。
俺と、ヒストリアの、新しい話。
--
-
-
- 81 : 2018/07/04(水) 21:46:51 :
院長になったヒストリアは、今までのが嘘のように、生き生きしていた。
そう言えば、言ってたな...。
困っている人がいたら、どこにいたって見つけ出し、助けに行くって...。
エレン「よかったな...やりたいことが、見つかって...」ボソッ
アルミン「え?」
ヒストリア「あー!またサボってる!」
ジャン「見つかった...ちょっと休憩を...」
ヒストリア「全部運んでからにしてよ!日が暮れちゃうでしょ!?」
ジャン「あいつ...なんか俺のかーちゃんに似てきた...」
アルミン「女神様...」
ヒストリア「硬質化の実験、うまくいってるんだってね」
エレン「あぁ、洞窟を塞げるようになったが、まだ作戦には準備がいる」
ヒストリア「作戦までには、どれくらいの期間があるの?」
エレン「それは...まだわからねぇ」
ヒストリア「そう...」
エレン「でも、急がないとな...また奴らがきちまう」
ヒストリア「...どうしたいの?」
エレン「奴らを...殺さなきゃならない」
ヒストリア「殺したいの?」
エレン「殺さなきゃ...いけないんだ」
ヒストリア「...早くわかるといいね...この世界がなんでこうなっているのか...私たちが初代王の力を否定したこと、後悔するわけにはいかないから」
ヒストリア「最近は地下街にいた子達も笑うようになったの、これは間違ってるはずなんてないよ」
エレン「あぁ...お前は立派だよ」
ヒストリア「そんなこと...///」
エレン「あの時は人類なんて滅べばいいとか言ってたのにな」
ヒストリア「あ、あの時は勢い余っただけだから...!!」
ミカサ「...」
エレン「なんだよ」
ミカサ「貸して」ヒョイッ
エレン「あ、おい」
ミカサ「エレンは実験で疲れてる」
ヒストリア「そうだね...ごめんねミカサ」
エレン「だから俺を年寄りみたいに扱うの止めろ」
--
-
ハンジ「エレン、今日の実験は終わりだよ、後はゆっくり体を休めてくれ」
エレン「はい」
--
-
エレン(そういえばハンジさんに言われてたな...記憶を取り戻す為に...)
エレン「よし」
エレン「...」
子供「」ビクビク
俺は...どうしてこんなに子供になつかれないんだろう...。
ヒストリア「あ、エレン、実験は終わったの?」
エレン「あ、ヒストリア」
ヒストリア「ん?」
エレン「手、握ってもいいか?」
ヒストリア「え...」
--
-
-
- 82 : 2018/07/04(水) 21:46:57 :
ヒストリア「あ、なるほど、記憶を...」
エレン「なんだと思ったんだよ」
ヒストリア「...別に」
エレン「じゃあ、握るぞ」
ヒストリア「うん」
--ギュッ--
エレン「!!」ビリッ
また、あの時見たいに記憶が流れ込んでくる。
これは...子供の時のヒストリア...。
これはヒストリアの記憶?
なんで?父さんやフリーダの記憶じゃなくて、なんでヒストリアの記憶が...。
ヒストリアの記憶、感情が、流れ込んでくる。
ヒストリア「エレン?」
どうやら、今回は俺だけのようだった。
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「大丈夫?」
話には聞いていた。
ヒストリアが一体、どんな過去を送っていたのか。
だが、聞くだけでは、どんな気持ちだったなんてわからない。
でも...今は違う、ヒストリアの苦しみ、悲しみ...全ての感情が流れてきた...。
ヒストリア「え...///」
俺は気づいたら、ヒストリアを抱きしめていた。
ヒストリア「え、エレン?どうしたの?///」
エレン「ヒストリア...本当に、辛かったんだな...」ナデナデ
ヒストリア「え...」
エレン「今まで、よく頑張ったな...」
ヒストリア「エレン...」
なんだか、昔を思い出す。
懐かしい...そうだ、フリーダお姉さんに、抱きしめられている時のような...。
ヒストリア「本当に...辛かった...」
エレン「うん...」
ヒストリア「どれだけ頑張っても...必要とされなくて...グスッ...私が、どれだけ愛しても...返してくれなくて...」ポロポロ
エレン「うん...」
ヒストリア「毎日、自分は愛されてない、可愛そうな子だって...生まれてくることを望まれなかった子だって...ずっと、そんな考えに押しつぶされそうだった...」
ヒストリア「愛して...ほしかった...私の事を、力いっぱい抱きしめて、愛して欲しかった...」
エレン「ヒストリア...もう、大丈夫だから...」
ヒストリア「...グスッ」
エレン「俺が言った事、覚えているか?」
ヒストリア「うん...」
エレン「...ヒストリア、俺はお前を愛している」
エレン「だからさ、ヒストリア...もう、大丈夫だから...」ナデナデ
ヒストリア「うぅ...うわあぁぁぁぁぁ...」ポロポロ
エレン「今まで、よく生きててくれたな...」
--
-
ヒストリア「...」
エレン「...泣き止んだか?」
ヒストリア「うん...」
エレン「...よし」
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「...お願い」
エレン「お願い?」
ヒストリア「私を、愛して...今まで、愛されたことのない、空っぽの私を...愛してください...」
エレン「...あぁ」ニカッ
ヒストリア「ありがとう...エレン...」
「あー!!」
エレヒス「!!」ビクッ
子供「ヒストリアが巨人の兄ちゃんに抱き着いてる!!」
子供「ほんとだー!」
ヒストリア「あ、これは...その...違くて///」アタフタ
エレン「ふっ...」
ヒストリア「笑うな!///」ゴッ
エレン「いたっ!なんで俺を叩くんだよ!」
ヒストリア「うっさい!///」
子供「あー!ヒストリアが赤くなってる!!」
ヒストリア「もー!からかわないの!!」タッタッタ
子供「ヒストリアが怒った!皆逃げろー!」
子供「うわー!!」
ヒストリア「まてーー!!」
--
-
-
- 83 : 2018/07/05(木) 00:19:51 :
ヒストリア「え?子供になつかれない?」
エレン「あぁ...」
ヒストリア「...エレン、顔怖いもんね」
エレン「」グサッ
ヒストリア「目線を合わしてみたら?」
エレン「目線?」
ヒストリア「だって、子供から見たら、見下されてるようで凄く怖く感じると思う」
エレン「なるほど...」
ヒストリア「まあ、やってみたら?」
エレン「...やってみるか」
--
-
ヒストリア「あ、ねぇ、何やってるの?」ニコッ
子供「あ、お姉ちゃん、今お花で冠作ってるの!」
ヒストリア「へー、作れるの?」
子供「うーん、作りたいんだけど...」
エレン「へー、花冠か、懐かしいな」
子供「あ...」
ヒストリア「エレン、目線」コソコソ
エレン「あ、そうか...」シャガミ
エレン「花冠、作ってんのか?」
子供「...うん」
エレン「俺も作るか...久しぶりだけどできるかな...」
ヒストリア「え?エレンってそういうの作れるの?」
エレン「まあな、薪集めサボってたt...いや、暇なときにやってたんだ」
ヒストリア「へー...」
子供「...」ジィー
エレン「...よし!できた!ほらよ」ファサ
子供「え...」
エレン「うん、すっごく似合ってるぞ」ナデナデ
子供「あ...ありがとう///」
エレン「おう」
ヒストリア「...」ニヤニヤ
エレン「なんだよ、ニヤニヤして」
ヒストリア「いや、べっつにー...ねぇねぇ、実はね、この巨人のお兄ちゃん、皆と仲良くなりたいんだって」
子供「え?そうなの?」
エレン「あ、おい!」
子供「お兄ちゃん!」
エレン「え?な、なんだよ...」
子供「こっち来て!一緒に遊ぼ!」グイッ
エレン「そんなに引っ張るなって!」タッタッタ
ヒストリア「...」
子供「お姉ちゃんも!」
ヒストリア「え?私も?」(洗濯物があるんだけど...ま、いっか)
--
-
子供「エレン!早く!」
子供「あははははは!」
子供「私とも遊んでよ!」
エレン「...めっちゃなつかれた」
ヒストリア「よかったね」
エレン「...まあな」
--
-
エレン「ふぅー...やっと離れてくれた」
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?」シャガミ
ヒストリア「あっ...」
エレン「?...どうしたんだよ」
子供と接しすぎたせいなのかな...。
か、顔が...。
ヒストリア「近い!」ペチッ
エレン「いてっ!何すんだよ!」
ヒストリア「顔...近いよ...///」
エレン「あ...悪い...」
ヒストリア「ううん...あ、そうだ」
エレン「ん?」
ヒストリア「洗濯物干すの手伝ってよ」
エレン「え?なんで」
ヒストリア「子供と遊んでたせいで時間が...」
エレン「あー、なるほどな、いいよ」
ヒストリア「ありがと」
--
-
エレン「多いな」
ヒストリア「うん」
エレン「毎日この量か...大変だな」
ヒストリア「そんなことないよ」
エレン「...偉いな」
ヒストリア「そう?」
エレン「あぁ」
ヒストリア「...エレン、私、街に行きたい」
エレン「...でも」
ヒストリア「わかってる...だから、全てが...終わってからで構わない」
エレン「...わかった」
ヒストリア「約束」
エレン「あぁ、約束だ」
--
-
-
- 84 : 2018/07/05(木) 00:19:56 :
ハンジ「え?孤児院に?」
エレン「はい、その方が実験の方も何かと進むかと...部屋も余っているみたいですし」
ハンジ「そう...まあ、エレンがいいならいいよ」
エレン「ありがとうございます」
--
-
ヒストリア「もう!いじわるしないの!」
子供「ごめんなさい...」
ヒストリア「まったく...」
子供「お姉ちゃん」
ヒストリア「ん?なに?」
子供「お兄ちゃんが来た」
ヒストリア「え...」
エレン「よう」
子供「エレンだ!」
子供「やっと来た!遊ぼう!」
エレン「相変わらず元気だな...」
ヒストリア「今日も実験?」
エレン「あぁ、それもあるんだけど、前に部屋が余ってるって話しただろ?」
ヒストリア「うん」
エレン「だから、兵舎じゃなくて、孤児院で生活することにした」
ヒストリア「...え」
エレン「これからよろしくな」
子供「エレンここに住むのか!?」
エレン「あぁ」
子供「じゃあエレンもヒストリアに頭撫でてもらわないとな!」
エレン「...は?」
子供「ここの決まり!新しく来た奴は、ヒストリアが思いっきり抱きしめて頭撫でて、歓迎されるんだ!」
エレン「いや、俺は...」
ヒストリア「そ、そうだよ!エレンは違う!」
子供「なんだよヒストリア!差別はダメって、ヒストリア言ってたじゃん!」
子供「そうだそうだ!」
ヒストリア「うぐっ...わ、わかった...」
エレン「おい、無理しなくても...」
ヒストリア「しゃがんで」
エレン「でも...」
ヒストリア「は、早くしゃがんで」
エレン「...はぁ...ほらよ」シャガミ
--ダキッ--
ヒストリア「え、えっと...よ、よく来たねー!」ワシャワシャ
エレン「ちょ、つよ...!」
ヒストリア「よしよしよしよし!!」ワシャワシャ
エレン「...」ボサ
子供「これでエレンも今日から家族だな!」
エレン「...そうかよ」
ヒストリア「...///」
--
-
-
- 85 : 2018/07/05(木) 22:16:05 :
ヒストリア「...よし、皆寝たね」
ヒストリア「ふわぁぁぁぁ...私も眠くなってきちゃった...」
ヒストリア「あ、エレン寝たかな...」
--
-
エレン「スー...スー...」
ヒストリア「...よし」
そう言えば、私とエレンは、お互いに思いを伝えあった者同士。
思いを伝えあった=恋人。
恋人=いつも一緒。
いつも一緒=寝る時も一緒。
ヒストリア「だよね...」
エレン「スー...スー...」
ヒストリア「...お邪魔します」モゾモゾ
エレン「ん~...」
--
-
エレン「ん...」パチッ
子供「あ!エレン起きた!」
エレン「ん...?なんでお前らここにいるんだ?」ガッ
体を起こそうとしたら、左腕に何かが引っ掛かった。
エレン「え?」
ヒストリア「スー...スー...」
エレン「...え?」
子供「ラブラブだー!」
子供「やぱっりエレンとヒストリアって付き合ってたんだな!」
エレン「え?えぇ?」
頭がうまく回らない。
昨日、俺は確かに一人で寝た。
それにここは俺の部屋だ。
じゃあ、ヒストリアが...。
エレン「...というか、なんでお前らが?」
子供「いつもならヒストリアこの時間朝飯作ってるのにいなかったから、部屋を見て回ってたんだ!」
子供「そしたらお兄ちゃんの部屋に...」
エレン「あ、なるほど...」
ヒストリア「ん~...えりぇん...」ムニャムニャ
幸せそうに寝やがって...。
エレン「おい、ひすt「エレン!」
エレン「なんだよ」
子供「そう言うときはな、起こさずに、ヒストリアが起きるのを優しく待ってやるもんだぞ!」
エレン「え...」
子供「お兄ちゃん、お姉ちゃんの彼氏でしょ?」
エレン「えっと...まあ...」
子供「じゃあ、彼氏ならそこは優しく待ってあげないとな!」
多分こいつらは、俺よりもそう言った知識があるんだな...そう思った。
ここはおとなしく言う事を聞いとくか。
エレン「わかったよ...でもお前ら朝飯どうするんだよ」
子供「さっき机にリンゴがいくつかあったからあれ食って遊ぶ!」
エレン「そうか...」
子供「じゃあな!エレン!」
エレン「あぁ、気を付けて遊べよ」
子供「うん!」
--バタンッ--
エレン「ふー...」チラッ
ヒストリア「スー...スー...」
エレン「お前、なんでいるんだよ...」
--
-
ヒストリア「んあ?」パチッ
エレン「あ、起きたか?」
ヒストリア「...夜這い?」
エレン「それはお前だろ」
ヒストリア「...あ、そういえば」
エレン「...」
ヒストリア「今何時?」
エレン「10時、でも安心しろよ、もうあいつらは自分で飯食って遊んでるよ」
ヒストリア「そう...なんか、いつもよりぐっすり眠れた...」
エレン「そうか、良かったな」
ヒストリア「...安心できた」
エレン「...」
ヒストリア「ありがとね」
エレン「あぁ」
--
-
-
- 90 : 2018/07/06(金) 21:28:11 :
子供「あ!ねぼすけヒストリアが来たぞ!」
ヒストリア「ごめんね」
子供「エレンとイチャイチャしやがって!!」
ヒストリア「なっ!///」
子供「ヒストリアの真似!...ん~...えりぇん...」
ヒストリア「~~~!!///こらー!!からかわないの!!///」
子供「やば!ヒストリアが怒った!逃げろー!!」
子供「うわーー!!」
ヒストリア「まてーー!!」
エレン「元気だな...」
子供「お兄ちゃん」クイクイ
エレン「ん?」
子供「この前の花の王冠、作り方教えて」
エレン「お、いいぞ」
子供「やった!」
--
-
エレン「そうそう、そこに通して」
子供「こう?」
エレン「そうそう、後はそれを繰り返して...」
子供「...」
エレン「へー、器用だな」
子供「お姉ちゃんにも褒められたんだよ!」
エレン「ヒストリアに?」
子供「そう!」
エレン「ふーん...あっ、最後はそこをくくって」
子供「...できた!!」
エレン「お、綺麗にできたな」ナデナデ
子供「えへへ~///はい!お兄ちゃん、頭下げて!」
エレン「え?」
子供「早く!」
エレン「こうか?」
子供「はい!」ポスッ
エレン「...え?」
子供「この前のお返し!」ニコッ
エレン「...ふっ...ありがとな」ナデナデ
子供「どういたしまして!」
エレン「あ、じゃあ俺もお返し作らないとな」
子供「お返しのお返し?」
エレン「そう...ちょっと待っててな」
子供「うん」
エレン「そう言えば、名前聞いてなかったな」
子供「え?」
エレン「お前の名前」
子供「あ、そういえば...私の名前は”エマ”って言うの!」
エレン「へー」
エマ「で、今お姉ちゃんに追いかけられてる二人は、”アドルフ”と”クラトス”だよ!」
エレン「へー...他の奴らは?」
エマ「他?他はね、キールでしょ、レイン、コレット、カノン、らr「ごめん」
エマ「え?」
エレン「そんなに覚えられねーわ」
エマ「そう?」
エレン「悪いな」
エマ「ううん、大丈夫」
エレン「...よし、出来た...エマ、左手出して」
エマ「?」
エレン「...はい」
エマ「指輪だ!!」
エレン「エマお嬢様、すごくお似合いですよ」
エマ「お嬢様...///」
ヒストリア「何やってるの?」
エレン「あ、ヒストリア」
エマ「お姉ちゃん見て!お兄ちゃんがエマの為に指輪作ってくれたの!」
ヒストリア「へー、すごく似合ってるわね」ニコッ
エマ「うん!他の皆に見せてくる!」タッタッタ
ヒストリア「...羨ましい...」
エレン「え?」
ヒストリア「あ、何でもない」
エレン「聞こえてた」
ヒストリア「...エレンは鈍感だからそう言うの聞こえないんじゃ...」
エレン「なんだよそれ」
ヒストリア「...」
エレン「...ヒストリア、左手」
ヒストリア「...作ってくれたの?」
エレン「いいから、早く左手出せよ」
ヒストリア「うん...」スッ
エレン「...はい」
ヒストリア「...ありがと///」ニコッ
エレン「...今は」
ヒストリア「?」
エレン「今はそれしかあげれないけど、いつかは...」
ヒストリア「...うん...期待しとくね」
エレン「...あぁ」
ヒストリア「...そう言えば、エマにはお嬢様って言ってたけど...私には?」
エレン「言ってほしいのかよ」
ヒストリア「違う、言わないのかなって...」
エレン「言わないよ」
ヒストリア「...そう」
エレン「だってお前は、お嬢様じゃなくて、お姫様だろ」
ヒストリア「...ぷっ...エレンって、そんな事も言えたんだね」
エレン「バカにしてるのかよ」
ヒストリア「別に、バカにしてるわけじゃないよ、ただ以外だっただけ」
エレン「まあ、確かに以外かもな...」
ヒストリア「うん」
エレン「前の俺なら、こんなことは言えなかったと思う」
ヒストリア「前?」
エレン「...誰の...記憶だろうな」
ヒストリア「そういう事...」
エレン「...お姉ちゃんに、早く会いたかったから」
ヒストリア「え?急にどうしたの?」
エレン「お姉ちゃん、大好き」
ヒストリア「...なっ!///人の記憶勝手に見るな!///」
エレン「これはお前の記憶じゃなくてフリーダの記憶だろ!」
ヒストリア「許せない!一発殴る!///」
エレン「あはははは!」
アドルフ「あ!エレンとヒストリアが鬼ごっこしてる!」
クラトス「俺らも行こうぜ!」ダッ
エマ「あ!置いてかないでよ!」タッタッタ
--
-
-
- 96 : 2018/07/07(土) 18:11:15 :
アルミン「どう?」
エレン「どうって?」
アルミン「ヒストリアと」
エレン「え?」
アルミン「知ってるよ、付き合ってるんでしょ」
エレン「なっ!///」
アルミン「あはは!エレンが顔を赤くする時が来るなんてね」
エレン「...はぁ...で、なんだよ」
アルミン「実験の調子はどう?」
エレン「...順調...なのかな...」
アルミン「...」
エレン「記憶は...かなり思い出しては来てはいるが、それっぽい記憶は何も...」
アルミン「そう...まあ、焦らなくてもいいんじゃないかな」
エレン「...」
アルミン「まだ、時間はあるわけだし、ゆっくりでいいと思うよ」
エレン「...ありがとな」
アルミン「ううん...大丈夫だよ」
エレン「...アルミン」
アルミン「ん?」
エレン「俺さ、ヒストリアともっと仲良くなりたいんだ」
アルミン「え?十分仲良く見えるけど」
エレン「いや、えっと...なんて言うんだろうな...」
アルミン「...距離を縮めたいの?」
エレン「あ、それだ」
アルミン「そうだな...僕もそう言うのはからっきしだから、よくわかんないや」
エレん「そうか...」
アルミン「ごめんね」
エレン「いや、いいよ」
--
-
ヒストリア「...」ジィー
ハンジ「陛下」
ヒストリア「!...は、ハンジさん」
ハンジ「どうしたんですか?そんなじっと手を見つめて」
ヒストリア「えっと...」
ハンジ「...エレンの事ですか?」
ヒストリア「///」
ハンジ「かなり、噂になってますよ」
ヒストリア「え?」
ハンジ「陛下と、エレンが付き合ってるって」
ヒストリア「そ、そうですか...」
ハンジ「...記憶の方は、どうですか?進展の程は」
ヒストリア「思い出してはいるのですが...重要な事はなにも...」
ハンジ「そうですか...やっぱり、手を握るだけじゃあ、核心的な事は思い出せないのでしょうか」
ヒストリア「え?」
ハンジ「いえ、独り言ですよ、では、私も用があるので、これで」
ヒストリア「はい...お気をつけて...」
ハンジ「」スタスタ
リヴァイ「ほう」
ハンジ「!!り、リヴァイ!?」
リヴァイ「お前も、そんな気の利いた事ができたとはな」
ハンジ「いやー、照れるよ」
リヴァイ「記憶の為か?それとも、あの二人の関係の為か?」
ハンジ「...どっちもだよ」
リヴァイ「そうか...少しは、見直したぞ、クソメガネ」
ハンジ「...見直したのならクソメガネって言わずにハンジって呼んでよ!」
リヴァイ「...」スタスタ
ハンジ「まってよー!リヴァイー!」
--
-
『やっぱり、手を握るだけじゃあ...』
ヒストリア「手を握るだけじゃあ...っか...」
エマ「お姉ちゃん、どうしたの?」
ヒストリア「ふぇ?あ、何でもないよ!」ニコッ
エマ「?」
--
-
-
- 97 : 2018/07/07(土) 18:11:19 :
エレン「...」
アルミン「...」
ミカサ「...昔を思い出す」
アルミン「え?」
ミカサ「こうやって、三人並んで空を眺めてたら...シガンシナ区にいた時の事を」
アルミン「そうだね...」
エレン「...ミカサ、アルミン」
ミカサ「なに?」
アルミン「ん?」
エレン「...絶対に、取り返すぞ」
ミカサ「...うん」
アルミン「もちろんだよ」
ヒストリア「あ!いた!」
エレン「ん?あ、ヒストリア」
ヒストリア「何してるの?三人並んで」
エレン「いや...特に何かしてるわけじゃ...」
ヒストリア「ふーん...あっ!エレン!!」
エレン「なんだよ」
ヒストリア「お布団干すから手伝って!」
エレン「えー」
ヒストリア「えー、じゃない!早く来る!」
エレン「はいはい」ムクッ
エレン「じゃ、アルミン、ミカサ、また後でな」
ミカサ「うん」
アルミン「また」
ミカサ「...変わった」
アルミン「え?」
ミカサ「エレン」
アルミン「あぁ...確かに...でも、いい事じゃないか」
ミカサ「そうだね」
エレン「そんなに引っ張るなて!」
ヒストリア「急がないと!」
ミカサ「...よかった」
アルミン「...よし、兵舎に戻ろうか」
ミカサ「え?でもまてって...」
アルミン「また来れるからいいでしょ」
ミカサ「...アルミンも変わった」
アルミン「そう?」
ミカサ「うん」
アルミン「...まあ、僕から見たらミカサも変わったけどね」
ミカサ「え...」
アルミン「どこら辺が...とかは詳しく言えないけど...まあ、変わったよ」
ミカサ「それは...喜んでいいのかな...」
アルミン「...うん」
ミカサ「...そう」
--
-
-
- 100 : 2018/07/08(日) 14:02:13 :
エマ「お兄ちゃんは、お姉ちゃんと本当に付き合てるの?」
エレン「あぁ、付き合ってるよ」
エマ「じゃ、じゃあ、どうやって告白したのか教えて!」
エレン「え?そんなの聞いてどうするんだよ」
エマ「とにかく!知りたいの!」
エレン「へー...あ、まさか、好きな男がいるのか?」
エマ「え?違うよ?」
エレン「違うのかよ...」
エマ「教えて!」
エレン「いいよ...ってあれ?そういえば告白してない...」
エマ「そうなの?」
エレン「おう」
エマ「じゃあどうして付き合ってるの?」
エレン「...付き合ってなかったのかもな」
エマ「...あ、お姉ちゃんだ」
エレン「あ、じゃあ今言うか、ヒストリア!」
ヒストリア「ん?なぁに?」
エレン「付き合ってくれ」
ヒストリア「...え?」
エレン「だから、付き合ってくれ」
ヒストリア「えっと...何に?」
エレン「は?」
ヒストリア「え?」
エレン「いや、だから...付き合ってくれって...」
ヒストリア「???」
エレン「...なあエマ、なんで伝わらないんだ?」←バカ
エマ「わ、わからない...」←バカ
ヒストリア「急にどうしたの?」
エレエマ「う~ん...」
ヒストリア「ねぇってば」
エレエマ「...あ!好きって言えばいいんだ!」
エレン「そうかそうか、それを言わないと伝わらないよな」
エマ「うっかりしてた」
エレン「ヒストリア」
ヒストリア「え...な、なに?」
エレン「好きです、付き合ってください」
ヒストリア「え...」
エレン「ほら、俺達気持ちは伝え合ったけど、付き合ってるか付き合ってないかは曖昧なままだっただろ?だからさ...」
ヒストリア「あ、そういう...」
エレン「答えは?」
ヒストリア「そんなの、もちろん決まってるじゃん...」
エレン「...」
ヒストリア「はい...」ギュッ
エレン「おっと...急に抱き着いてくるなよ」
ヒストリア「抱き着いてるんじゃない...顔を隠してるの」
エレン「は?なんでだよ」
ヒストリア「...そこは、聞かないでほしい」
エレン「?」
エマ「///」
クラトス「あー!ヒストリアがエレンに抱き着いてる!」
アドルフ「甘えん坊だ!」
ヒストリア「ま、またあの二人!!///」
エレン「あ、顔赤くなってたからか」
ヒストリア「あ...あぅ...///」
エレン「お前の照れた顔、本当に可愛いな」ニカッ
ヒストリア「この鈍感バカ野郎ぉぉぉぉ!!///」ダッダッダ
アドルフ「えぇぇぇぇぇ!?なんで俺とクラトスを追いかけるんだよ!!」タッタッタ
クラトス「それはエレンに言ってよ!!」タッタッタ
エレン「相変わらずにぎやかだな...」
エマ「...///」テレテレ
--
-
-
- 101 : 2018/07/08(日) 14:02:20 :
-
エレン「じゃあ、おやすみ、ヒストリア」
ヒストリア「う、うん...おやすみ」
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?どうした?」
ヒストリア「実験の事なんだけど...」
エレン「うん」
ヒストリア「やっぱり、手を繋ぐだけじゃあ、核心的な事は何も思い出せない気がする」
エレン「...えっと...どういうことだ?」
ヒストリア「だから...その...」
エレン「...」
ヒストリア「き、キスを...」
エレン「あー...なるほど...」
ヒストリア「...」
エレン「いいのか?」
ヒストリア「いい、大丈夫」
エレン「...じゃあ、目瞑れよ」
ヒストリア「...うん」
エレン「...」
ヒストリア「...」フルフル
エレン(体、震えてる...)
--ギュッ--
ヒストリア「え?」
エレン「...」
ヒストリア「は、ハグじゃなくて...キスを...」
エレン「ビビりすぎ」
ヒストリア「べ、別にビビってなんか!!」
エレン「ヒストリア、実験の為ってのもあると思うけど、本当は、違う理由でキスしようとしてたんだろ」
ヒストリア「え...ち、ちが...」
エレン「わかるよ...」
ヒストリア「...そう」
エレン「ヒストリア、俺もお前の事をもっと知りたい、そして、お前にも、俺の事をもっと知ってほしい」
ヒストリア「なら...!」
エレン「でも...急ぐ必要はないんじゃないか...」
ヒストリア「そ、それでも...」
エレン「急がなくても大丈夫...俺たちは、俺たちのペースで、ゆっくり進んでいこうぜ」
ヒストリア「...エレン、いつ死ぬかわからないんだよ...」
エレン「何言ってんだよ、ヒストリアが俺の迎えを待っててくれるなら、俺は絶対に死なない、意地でも帰ってくる...だからさ...もっと俺を、信頼してくれよ」
ヒストリア「...そう...だよね...エレンだもんね」
エレン「うん...」
ヒストリア「エレン、苦しい」
エレン「あ、ごめん、強く抱きしめすぎたか?」パッ
ヒストリア「エレン...」グイッ
エレン「!?」
--チュッ--
一瞬何が起こったのか理解できなかった。
ヒストリアが、俺の俺の顔を掴んで...引っ張って...それで...。
エレン「なっ...!///」
ヒストリア「...///」
エレン「お前...俺の話聞いてたのかよ///」
ヒストリア「うん、ちゃんと聞いてたよ、でも、今回のは違うよ...」
ヒストリア「私がしたかったからしただけ!///」ニコッ
エレン「...///」
ヒストリア「じゃ、じゃあ!おやすみなさい!///」バサッ
そう言うと、ヒストリアは頭まで布団をかぶり、寝てしまった。
エレン「なんだよ...それ...全然思い出せねぇし...///」
--
-
-
- 161 : 2018/07/22(日) 23:07:18 :
アドルフ「喧嘩か?」
クラトス「どうだろう...」
エマ「で、でも...お姉ちゃんもお兄ちゃん、目も合わせてないよ?」
アドルフ「やっぱり喧嘩だって」
クラトス「ほんとにそうなのかな...だってアドルフ、ヒストリア怒ったらあんなにキャンキャン騒ぐんだぜ?」
アドルフ「確かにな...」
エマ「何があったんだろうね...」
アドクラエマ「う~ん...」
アドルフ「よし!じゃあ聞き込みだ!!」
クラエマ「おーー!!」
--
-
エレン「くそ...昨日のせいでヒストリアの顔まともに見れねぇ...」ハァ
「エレーーーン!!」
エレン「ん?」
アドルフ「エレン!」
エレン「あ、いつもの三人、どうしたんだよ」
クラトス「エレン、ヒストリアと喧嘩したのか?」
エレン「え?」
エマ「お兄ちゃんとお姉ちゃん、なんか目も合わせてないし...話もしてないから...」
エレン「それは...」
アドルフ「悩みなら聞いてやるぞ!!」
クラトス「エレン!!話してみろよ!!」
喧嘩じゃないけど...悩んでいるって言うのは確かだ。
正直俺はこういう事に疎いのは理解している。
こいつらの方がこういう事には詳しいだろう。
でも...でもだ、それはどうなんだ?
身長が俺の腰当たりのこんなちっさい子に恋愛相談?
正直恥ずかしい。
エマ「お兄ちゃん?」
エレン「あ、じゃあお願いするよ...あっ」
悩み...というか恋愛相談をすることになった。
--
-
アドルフ「で、どうしたんだよエレン」
エレン「えっと...実は...ヒストリアと...」
はっ!!なんていえばいいんだ!!
キス?チュー?ど、どっちで言えば...。
クラトス「ヒストリアと...どうかしたのか?」
エレン「...接吻したんだけど」
バカか、こんなちっちゃな子に接吻って言ってわかるわけないだろ。
アドルフ「せっぷん?」
クラトス「なんだそれ?」
やっぱりな、こんなちっちゃい子がそんな難しい言葉...。
エマ「///」
前言撤回。
ちいさくてもわかる奴にはわかるようだ。
エレン「まあ...あれだ...キスだよ」
アドルフ「エレン!お前ヒストリアとキスしたのか!!」
クラトス「やるなエレン!!」
エマ「///」
アドルフ「で?それがどうしたんだよ」
エレン「その...気まずくてさ、なんて声かけたらいいか」
クラトス「気まずい?なんでだ?」
エレン「...わかねぇ」
アドルフ「でも気まずいだけか~...なんだ~...喧嘩じゃないのかよ」
クラトス「つまんね~」
こいつら...。
アドルフ「クラトス!向こうで遊ぼうぜ!」
クラトス「おう!」タッタッタ
エレン「はぁ...」
エマ「お、お兄ちゃん」
エレン「ん?エマは行かなくていいのか?」
エマ「う、うん、私はいい...」
エレン「そっか」
エマ「お兄ちゃん、気まずいの?」
エレン「う~ん...多分...どんな顔してヒストリアに...」
エマ「普通でいいと思うけど...」
エレン「普通...普通にできるかな...」
エマ「...あ、お姉ちゃんだ」
エレン「あ、ほんとだ」
エマ「洗濯物...」
エレン「よし」スクッ
エマ「お兄ちゃん?」
エレン「ちょっと洗濯物手伝ってくるわ」
エマ「あ!じゃあ私も!」タッタッタ
エレン「エマも手伝ってくれるのか?」
エマ「うん!」
エレン「そっか、じゃあ行こうか」
--
-
-
- 162 : 2018/07/22(日) 23:07:22 :
ヒストリア「...」
エレン「ヒストリア」
ヒストリア「あ...え、エレン...」
エマ「お姉ちゃん!洗濯物干すの手伝う!」
ヒストリア「え?良いの?」
エマ「うん!」
エレン「...というか、届くのか?」
エマ「あ...」
エレン「...抱っこしてやるよ」ヒョイ
エマ「わっ」
エレン「これで干せるだろ」
エマ「うん!」
ヒストリア「むー...」
エレン「あ?どうしたんだよヒストリア」
ヒストリア「...別に」
エマ「...あ、お兄ちゃん」コソコソ
エレン「ん?」
エマ「お姉ちゃん多分...お姉ちゃんも抱っこしてほしいんだよ」
エレン「え?」
エマ「だってほら...」
ヒストリア「」ムスッ
エレン「あー...なんかムスッってしてるな」
エマ「気まずいのを解消したいなら抱っこするしかない!」
エレン「え?そうなのか?」
エマ「うん!」
エレン「そ、そうなのか...じゃあ降ろすぞ」
エマ「うん」
エレン「さて...ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
エレン「こっち向いて」
ヒストリア「え?」
エレン「体ごとだよ」
ヒストリア「こ、こう?」クルッ
エレン「じゃあ行くぞ」ヒョイ
ヒストリア「わわわわ!な、なに!?///」
エレン「...エマと違って重い」
--ガツンッ--
エレン「いったあぁぁぁぁ!!お前!なんで殴るんだよ!!」
ヒストリア「勝手に持ち上げといて重いって何よ!!」
エレン「事実だろ!!」
--ゴンッ--
エレン「いった!!おいチビ!いい加減にしろよ!!」
ヒストリア「あ!チビって言った!!私はこれから伸びるんですーー!!」
エレン「はっ!どうだか、伸びるどころかそのままばあさんになって縮んでいく一方だろ!」
ヒストリア「むきーーーー!!!」
エマ「あわわわわわわ...」
--
-
アドルフ「なんだ、やっぱり喧嘩してたんじゃん」
クラトス「こわ...」
--
-
-
- 168 : 2018/07/23(月) 21:51:52 :
- ヒストリア「全く...デリカシーが無さすぎるよ...」
エレン「...ごめん」
ヒストリア「それでいいのよ」
エレン(というか俺が謝らないとずっと俺の事無視してただろ...)
ヒストリア「...何かいらない事考えてる」
エレン「...か、考えてねぇよ」
ヒストリア「うそ...耳赤くなってる」
エレン「なっ!」バッ
ヒストリア「ミカサから聞いた」
エレン「あの野郎...」
ヒストリア「全く...ほら、いつまでも喋ってないで寝るよ」
エレン「あぁ」
ヒストリア「ふぅ...」
エレン「ふわあぁぁぁぁぁ...」
ヒストリア「ふわぁ......」
エレン「あ、うつった」
ヒストリア「あくびってなんでうつるんだろう...」
エレン「さあな」
ヒストリア「...ねぇエレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「次の作戦...もうすぐだね」
エレン「...そうだな」
ヒストリア「...エレンに言われて、信頼はしてるつもり...いや、信頼はしてる...でも...やっぱり怖いよ...」
エレン「...そっか」
ヒストリア「アルミンが言ってた...」
エレン「え?」
ヒストリア「次のウォールマリア奪還作戦...いやな予感がするって...」
エレン「...」
ヒストリア「敵の目的はエレンなんでしょ...私知ってる...ライナーとベルトルトは、あなたの事を狙っている...もし、もしエレンが連れ去られたら...私は...」
エレン「はぁ...」ポンッ
ヒストリア「え...エレン?」
エレン「...心配するな...俺は必ず帰ってくる」ナデナデ
ヒストリア「...」
エレン「もう寝ようぜ、考えてたって仕方ないだろ...」
ヒストリア「...うん...そうだね」
エレン「おやすみ、ヒストリア」
ヒストリア「うん...おやすみ、エレン」
--
-
ヒストリア「じゃあね、エレン」
エレン「あぁ、じゃあ行ってくるよ」
ヒストリア「本当は...あの子たちも見送ってほしかっただおうけど...」
エレン「いいって、こんな朝早くに起こすのもかわいそうだろ」
ヒストリア「エレンがそう言うなら...」
エレン「...おい、ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
--ペシッ--
ヒストリア「あうっ!」
エレン「...」
ヒストリア「急にデコピンしないでよ!」
エレン「急じゃなかったらいいのかよ」
ヒストリア「うぐっ...そう言うわけじゃ...で、急に何よ」
エレン「そんなしょぼくれた顔すんなよ」ナデナデ
ヒストリア「え...」
エレン「見送るときぐらい、笑ってくれてもいいんじゃねぇか?」
ヒストリア「...そう...だね」
エレン「じゃあ、行ってくるよ、ヒストリア」
ヒストリア「うん...行ってらっしゃい、エレン」ニコッ
エレン「あぁ、行ってきます!」ニカッ
ヒストリア「...」
エレン「...」スタスタ
ヒストリア「あ...エレン...」タッタッタ
エレン「ん?」クルッ
--チュッ--
エレン「んっ!///」
ヒストリア「はぁ...忘れてた///」
エレン「...なんだよ...それ...///」
ヒストリア「ばいばい///」
エレン「...じゃあな///」スタスタ
ヒストリア「...」
--
-
アドルフ「エレン行っちゃったかー」
クラトス「なー」
ヒストリア「...」
エマ「お姉ちゃん...元気ない...」
ヒストリア「え?そ、そんなことないよ!」
アドルフ「ヒストリア、お前心配してんのか?」
ヒストリア「え?」
クラトス「心配なんかいらねぇよ!!なんたってエレンは巨人になれるんだから!!」
アドルフ「そうだぞヒストリア!エレンはものすごく強いだから心配なんていらねぇだろ!!」
ヒストリア「...うん...そうだね...エレンは強いもんね」
エマ「お兄ちゃん...」
--
-
-
- 172 : 2018/07/24(火) 23:19:54 :
-
---ウォールマリア奪還作戦---
調査兵団生存者
エレン、ミカサ、アルミン、ジャン、サシャ、コニー、リヴァイ、ハンジ、フロック
アルミン→超大型巨人の熱風に炙られ、瀕死。
エルヴィン→獣巨人の投石により腹がエグれ、内臓を損傷。
--状況報告--
鎧の巨人、超大型巨人、獣の巨人、車力の巨人の出現。
鎧の巨人・・・ミカサ達により、ライナーを鎧から雷槍で出し、捕縛。
超大型巨人・・・アルミンがエレンの為におとりになり超大型巨人に隙を作る事に成功。
その後、エレンが立体起動装置を使い超大型巨人ののうなじからベルトルトを剥ぎ、捕縛。
獣の巨人・・・外門にいた兵士(リヴァイ除く)全員で獣の巨人に騎馬突撃。
その隙にリヴァイが獣の巨人をギリギリまで追い詰めるも、車力の巨人に邪魔をされ、そのまま逃走。
--
-
アルミン「」ムクッ
アルミン「...え...」
サシャ「痛いよぉ...」
アルミン「サシャ!ひどい怪我だ...なんでこんな...」
エレン「あ...アルミン...」
アルミン「え、エレン...これは...」
エレン「」ガシッ
アルミン「...え?」
エレン「よく...戻ってきてくれた...」
--
-
アルミン「僕が...巨人になって...ベルトルトを食った...」
リヴァイ「あぁ、そうだ」
アルミン「調査兵団は...ここにいる9人だけですか?」
ジャン「今のところはな...」
アルミン「シガンシナ区の壁の封鎖に成功...獣と車力は逃亡...ら、ライナーは!?」
ミカサ「...」
エレン「...俺が食った」
アルミン「え...」
エレン「...」
アルミン「どうして...僕なんですか...誰がどう考えたって...エルヴィン団長を生き返らせるべきだ...」
アルミン「なんで...なんで僕に注射を...」
リヴァイ「...お前の仲良し二人はそう思わなかったようだぞ」
リヴァイ「俺に抵抗し刃傷沙汰に及ぶほどな」
アルミン「え?」
エレン「俺たちは...どんな処罰でも受けます」
ハンジ「罰さえ受ければ何をしてもいいのかい?」
エレン「...いいえ」
リヴァイ「だがな...最終的にお前を選んだのは俺だ...いや、俺の私情でエルヴィンの死に場所をここに決めちまった」
アルミン「それじゃあわかりません...団長が死んでいいはずがない」
ハンジ「私も、エルヴィンに打つべきだと思ったよ」
アルミン「...」
ハンジ「しかし、エルヴィンが注射を託したのはリヴァイであり、そのリヴァイが君を選んだ、それならもう何も言うまい...かくして君には、エルヴィンの命と巨人の力が託された」
アルミン「僕が...団長の代わり...?」
リヴァイ「勘違いするな、お前じゃエルヴィンの代わりには慣れねぇ...だが、お前はお前で人にはない力を持ってるのは事実だ」
リヴァイ「いいか?誰も後悔させるな...俺も、こいつらも、誰も...お前自身も」
リヴァイ「後悔させるな...それがお前の使命だ」
--
-
-
- 173 : 2018/07/24(火) 23:19:59 :
ヒストリア「え、エレンは...」
リヴァイ「エレンなら牢にぶち込んでる」
ヒストリア「そう...ですか...」
ハンジ「安心したかい?」
ヒストリア「...まぁ...はい...でも、なんで?」
リヴァイ「俺に抵抗し刃傷沙汰を起こしたからな」
ヒストリア「え...なんで」
ハンジ「まあそれより...これ」
ヒストリア「...これは?」
ハンジ「ユミルからの手紙だよ」
--
-
---親愛なるヒストリアへ---
今私の隣にはライナーがいる
私が恋文をしたためる様子を覗き見ている
悪趣味な野郎だ、絶対にモテない
だがお前にこの手紙を必ず届けると約束してくれた
あの時私がこいつらを救った借りをかえしたいのだと
あの時はすまない
まさか私がお前よりこいつらを選んじまうなんて
私はこれから死ぬ
でも後悔はしていない
私には名前が無かった
どこの誰が私を産んだのかもわからない
物心つく頃から大勢の物乞いの一人だった
だがある日私に名前を付ける男が現れた
私はその日から「ユミル」と呼ばれた
お前は別に珍しい名前でもないと思うだろうが
そこではその名を名乗るだけで立派な寝床と食事が与えられたんだ
それだけじゃない
それまで私に見て見ぬふりを決め込んでいた大人たちが一斉に膝をついて私を崇めた
私に名前を付けた男も身なりが豪華になるにつれご機嫌になった
私も気分が良かった
与えられた約を演じるだけで皆が喜び幸せになれる
そう信じた
だから「ユミル」を演じ続けた
気が付けば私は悪魔と呼ばれるようになっていたが
それでも「ユミル」を演じ続けた
私に名前を付けた男は「私に騙された」のだといった
私は「ユミル」を演じ続けた
それで皆が助かるなら
いいと思ったんだが
この世にはただ存在するだけで石を投げられる人達がいる
私はその象徴として石つぶてを全身に受けた
どうもこの世界ってのはただ肉の塊が騒いだり動き回っているだけで
特に意味は無いらしい
そう、何の意味もない
だから世界は素晴らしいと思う
再び目を覚ますと
そこには自由が広がっていた
私はそこから歩き出した
好きに生きた
悔いはない
そう言いたいところだが
正直心残りがある
まだお前と結婚できていないことだ
---ユミルより--
ヒストリア「...これで全部ですか?」
ハンジ「うん...もちろん私たちに有益な情報は書いたりはしないだろうけど」
ジャン「何かお前にだけわかるメッセージは無かったか?暗号とか...」
ヒストリア「...分からない、でも多分そんな事はしないと思う」
ヒストリア「はぁ...バカだなぁ...ユミルって、バカだったんだ」
ヒストリア「照れくさくなるとすぐごまかす...これじゃあ...わかんないよ...」ポロポロ
--コンコン--
リヴァイ「連れてきた」
「入れ」
--ガチャッ--
ヒストリア「エレン...」
エレン「よ...ただいま」
ヒストリア「うん...おかえり」
エレン「えっと...」
ハンジ「さて...」ガタッ
エレン「ハンジさん?」
ハンジ「さあ、君たち、そろそろ行こうか」
エレン「はい」
ハンジ「エレン、君はもう少し後から来なよ」
エレン「え?」
アルミン「エレン...あれだよ...あれ」
エレン「ん?」クルッ
ヒストリア「...」モジモジ
エレン「あっ...」
ハンジ「じゃあ行ってくるよ」
リヴァイ「...」
--キィィ...バタンッ--
--
-
-
- 180 : 2018/07/26(木) 01:14:23 :
エレン「...」
ヒストリア「無理してない?」
エレン「...あぁ」
ヒストリア「なによその間は」
エレン「えと...無理してねぇよ」
ヒストリア「耳、赤いよ」
エレン「うっ...」
ヒストリア「はぁ...」
エレン「ヒストリア?」
ヒストリア「まあ、無理しないでって言う方が無理だよね」
エレン「...ごめん」
ヒストリア「謝らないでよ、私はあなたが無事に帰ってきた...それで十分だから」
エレン「...そうか」
ヒストリア「抱き着いてもいい?」
エレン「いちいち聞かなくても...」
ヒストリア「...」ギュッ
エレン「...」ナデナデ
ヒストリア「ハンジさんから聞いた」
エレン「え?」
ヒストリア「エレン...後8年しか生きられないだよね」
エレン「...うん」
ヒストリア「...」
エレン「えっと...」
ヒストリア「いやだ...」
エレン「え?」
ヒストリア「そんなの...嫌だ...」
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「私、考えてたのに...この戦いが終わって、平和になったら...エレンと街に行って...一緒に海に行って...そのまま、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで一緒に生きて...一緒に死にたいって...」
エレン「ごめん...で、でもさ、一緒に街に行くことだってできる、海にだって行ける」
ヒストリア「...ごめんなさい...ちょっと、考える時間が欲しい...」
エレン「...」
ヒストリア「さて、ハンジさんが待ってる...行こ」
エレン「あぁ...」
--
-
俺の中にある始祖の巨人...その真価を発揮させると、「壁の巨人」を発動させ、操れる。
だが、始祖の巨人の力を発揮するのには王家の血を引く者でないといけない。
しかし、王家の血を引く者が始祖の巨人を宿しても、145代目のフリッツ王の思想に捕らわれ、残される選択は自死の道のに...これが不戦の契り。
だが、俺は王家の血を引いてないのにも関わらず、無垢の巨人を操った事がある...。
ハンジさんやリヴァイ兵長にはいっていないが...なんとなくわかっている。
ダイナ・フリッツ...王家の血を引く者...あの巨人に触れた時、全てが繋がった気がした。
そして、俺は無垢の巨人を操れた。
おそらく、ヒストリアを巨人にして、俺が...。
いや、まだそうと決まったわけじゃない...第一俺に...ヒストリアを犠牲にする勇気なんて...。
ヒストリア「エレン?」
エレン「...」
ヒストリア「ねぇ、エレン」
エレン「え?...あぁ、どうした?」
ヒストリア「さっきからボーっとしてるけど...どうしたの?」
エレン「いや...なんでもないよ...あ、もうすぐで孤児院だな」
ヒストリア「うん」
エレン「お前も久しぶりなんだろ?」
ヒストリア「うん、でも、もう仕事もないみたいだし、これからはずっとあの子達と一緒にいるよ」
エレン「そっか」
ヒストリア「エレンは?」
エレン「俺?俺は...まあほとんど無いみたいな物だな...あの機械のおかげで巨人を倒すのも楽になったし...呼ばれた時以外は俺も孤児院にいるよ」
ヒストリア「そう...」
エレン「ん?なんかにやけてるけど...」
ヒストリア「...嬉しくて」
エレン「...そっか」
--
-
-
- 181 : 2018/07/26(木) 01:14:27 :
アドルフ「あ!エレンとヒストリアだ!!」
クラトス「やっと帰ってきた!」
エマ「お兄ちゃん!お姉ちゃん!」タッタッタ
エレン「よっ、元気にしてたか」
エマ「うん!」ダキッ
エレン「おっと...ん?ちょっと背伸びたか?」
エマ「え?ほんと?」
エレン「あぁ、アドルフもクラトスも...大きくなったな、少しだけど」
ヒストリア「子供の成長って早いねー」
エレン「...ヒストリアも気を付けないとな」
ヒストリア「え?」
エレン「抜かれないように」
ヒストリア「わ、私もまだ伸びる!」
エレン「はははっ、ほんとかよ」
ヒストリア「ほんとだよ!」
アドルフ「なあなあエレン!」
エレン「ん?」
アドルフ「ウォール・マリア、取り返したんだろ!?」
エレン「あぁ」
クラトス「すっげー!やっぱエレンは凄いな!!」
エレン「...違うぞ、俺が凄いんじゃなくて、調査兵団が凄いんだ」
アドルフ「調査兵団...エレン!俺も調査兵団になる!」
エレン「お前になれるのか?」
アドルフ「なれる!」
クラトス「だってヒストリアだってなれたんだろ?だったら俺達でもなれるよ!」
エマ「わ、私も!!」
エレン「そうかそうか、まあ、お前らが調査兵団に来た時には、俺が指導してやるよ」
アドルフ「ほんとか!?」
クラトス「やったーー!!」
ヒストリア「...」
エレン「調査兵団...」
もう、無垢の巨人と闘う事は無いだろう...。
車力...顎...獣...戦鎚...などの知性巨人。
クルーガーの記憶から出てきた九つの巨人...。
エレン「あっ...」
ヒストリア「ん?どうしたの?」
エレン「...」
巨人の力は、複数この身に宿すことができる...。
アニ...あいつは、自らを鎧化し眠りについた...。
おそらく...確かではないが...鎧化...あの結晶にいれば、死ぬことはない...つまり、俺を食って継承することも、俺が死んで、新たなエルディア人がその力を持って生まれることもない。
俺が...九つの巨人全てを宿し、眠りにつけば...。
もう二度と巨人を巡っての争いが無くなる...。
エレン「これだ...」
ヒストリア「?」
--
-
-
- 184 : 2018/07/26(木) 14:47:54 :
エレンがあと八年で死ぬ。
私はその事実を、まだ受け入れられないでいた。
ずっと考えていたのに。
エレンと、どういう生活を送るか...。
なんだか、バカみたい...私だけ、こんな状況なのに舞い上がって。
もう、いっそのこと、こんな戦いなんて放棄して、エレンと残り八年を有意義に使いたい。
でも...無理な話...エレンは、調査兵団として民に心臓を捧げた身。
そして私も、女王として民に心臓を捧げた。
無理な話だ...。
こんな事なら、ヒストリア・レイスじゃなくて...エレン・イェーガーじゃなくて...大衆の一人として、細々とあなたと暮らしたかった。
私は、いつかあなたの死を受け入れられる時が来るのだろうか...。
--
-
エレン「ハンジさん、ちょっといいですか?」
ハンジ「あれ?エレンの方から来るなんて珍しいね」
エレン「はい...ちょっと話がありまして...」
ハンジ「?」
--
-
ハンジ「なるほど...車力...顎...戦鎚...今私たちが見た事ある巨人以外では、この三体が...」
エレン「いえ、顎の巨人は、俺たちの同期のユミルが宿していました」
ハンジ「あ...そうかそうか...」
エレン「後、車力なんですが、リヴァイ兵長は見ています」
ハンジ「え?リヴァイが?」
エレン「はい、リヴァイ兵長が獣の巨人を追い詰めたのは知ってますよね?」
ハンジ「うん、もちろん」
エレン「獣の中身の人間...あれを連れ去ったのが、例の車力の巨人です」
ハンジ「なるほど...じゃあ、戦鎚の巨人は?」
エレン「自分も、記憶にはその名があるのですが...見た目などは何も...」
ハンジ「そうか...じゃあエレン、君のその考えを信じていいのかい?」
エレン「はい...」
ハンジ「でもエレン...それだと、君はアルミンを...」
エレン「...」
ハンジ「アルミンには話したのかい?」
エレン「まだ話していません...でも、アルミンはきっと...」
ハンジ「...そうだね...彼はきっと、快く...というわけじゃないが、エレンに食われることを選ぶだろうね」
エレン「...はい」
ハンジ「...エレン...無理はしないでくれよ」
エレン「...」
ハンジ「この話は...」
エレン「出来るなら、俺の同期には秘密にしてください...」
ハンジ「...わかったよ」
エレン「ありがとうございます...」
--
-
-
- 185 : 2018/07/26(木) 14:47:58 :
ヒストリア「あ、エレンどこ行ってたの?」
エレン「ん?あー、ハンジさんの所だよ」
ヒストリア「ハンジさん?」
エレン「あぁ」
ヒストリア「どうして?」
エレン「ちょっと次の作戦の話をな...」
ヒストリア「ふーん...そっか」
エレン「あぁ」
ヒストリア「あ、エレン、もうすぐで雪が降るよ」
エレン「そうだな...もうそんな季節か...確かに最近寒くなってきたな」
ヒストリア「うん、風邪引かない様にしないと」
エレン「特に子供とかは風邪引くかもしれないからな」
ヒストリア「うん」
--
-
エレン「ほら、この部屋はいるんじゃねぇぞ」
アドルフ「えー!なんでだよ!!」
エレン「風邪がうつるからだ、ほら、皆で遊んで来いよ」
クラトス「...はーい」
エレン「よし」
エマ「お姉ちゃん大丈夫なの?」
エレン「あぁ、大丈夫だよ」
エマ「...わかった、じゃあ遊んでくる!」
エレン「あぁ、怪我すんなよ」
エマ「うん!」タッタッタ
エレン「...はぁ」
--ガチャッ...バタンッ--
ヒストリア「ゴホッゴホッ...」
エレン「まさかお前がな...」
ヒストリア「おかしい...私はちゃんとした生活リズムで...ゴホッゴホッ...」
エレン「はいはい、わかったから大人しく寝てろ」
ヒストリア「う~...」
エレン「...」
ヒストリア「風邪...うつっちゃうよ...」
エレン「そうだな」
ヒストリア「...うつってもいいの?」
エレン「よくはないけど...その時はヒストリアが看病してくれるだろ」
ヒストリア「そう...だね...」
エレン「...」
ヒストリア「布団暑い」バサッ
エレン「おい、温かくして寝ないとダメだろ、悪化するぞ」バサッ
ヒストリア「暑い...汗で気持ち悪い...エレンのバカ...」
エレン「俺は関係ないだろ」
ヒストリア「うぅ...暑い!!」バサッ
エレン「はぁ...お前な...」
ヒストリア「」ムクッ
エレン「おい」
ヒストリア「汗が...気持ち悪い...昨日お風呂にも入れてない...臭い...」
エレン「昨日寝込んでたからな、仕方ないだろ」
ヒストリア「お風呂入る...」
エレン「ダメだって、今は寝てろ」
ヒストリア「だって...匂うし...」
エレン「そうか?」スンスン
ヒストリア「だ、だめ!!嗅がないで!!///」
エレン「...別に普通だろ?」
ヒストリア「エレンにはわからない...///」
エレン「俺もさすがに匂いはわかる」
ヒストリア「...」
エレン「あ...でも確かに、汗かいてたら汗で体温が奪われるか...」
ヒストリア「うん」
エレン「ちょっと待ってろ」
ヒストリア「え?」
エレン「そこで大人しく寝てろよ」スタスタ
--ガチャッ...バタンッ--
ヒストリア「...嫌な予感がする」
--
-
-
- 190 : 2018/07/27(金) 00:37:54 :
--コトッ--
ヒストリア「...これは?」
エレン「大丈夫、お湯だ」
ヒストリア「...これで拭けって?」
エレン「そうだ」
ヒストリア「...そう」
エレン「じゃあ、俺一回部屋から出るから」
ヒストリア「う、うん」
--ガチャッ...バタンッ--
ヒストリア「はぁ...お風呂入りたかったけど...我慢するしかないか」
ヒストリア「ん...はぁ...これだけでも結構すっきりする...」フキフキ
ヒストリア「んっ...ふぅ...はぁ...」
--
-
--ガチャッ--
エレン「丁度みたいだな」
ヒストリア「うん...」
エレン「...じゃあこれ片付けてくるよ」
ヒストリア「わかった...」
--
-
ヒストリア「...エレン」
エレン「なに」
ヒストリア「...キスして」
エレン「...」
ヒストリア「なんて...冗談だよ...風邪、うつっちゃうしね...」
エレン「いや...」
--チュッ--
ヒストリア「...ぷはっ...」
エレン「...寝ろよ」
ヒストリア「...ばか///」
エレン「...」
ヒストリア「...何読んでるの?」
エレン「寝ろって」
ヒストリア「教えてよ」
エレン「...本だよ」
ヒストリア「どんな?」
エレン「アルミンが昔、俺に読んでくれた本」
ヒストリア「ふーん...」
エレン「外の世界の事が書いてあるんだ」
ヒストリア「あ、私に前に話してくれたことがある...」
エレン「そう」
ヒストリア「海...見に行きたい」
エレン「...見れるよ」
ヒストリア「エレンと一緒に?」
エレン「あぁ、そう話しただろ」
ヒストリア「エレン...」ムクッ
エレン「おい、寝てろって...」
ヒストリア「エレン、私...無理そうだよ...」
エレン「...なにが」
ヒストリア「受け入れられないよ...エレンが...後八年も生きられないなんて...」
エレン「...」
ヒストリア「エレン...いやだよ...」
エレン「...ごめん...こればかりはどうしようもないんだ...」
ヒストリア「...」
エレン「...ごめん」
ヒストリア「...エレン、私はあなたの事を本当に愛してる」
エレン「...うん」
ヒストリア「だから...あなたがもし、後八年も生きられないのなら、私の寿命も...後八年でいい...」
エレン「ヒストリア...何言ってんだよ...」
ヒストリア「私...何かおかしなこと言ったかな...」
エレン「...お前はパラディ島の女王様だ...民に心臓を捧げた身だ...だからお前は...この国の光にならなくちゃいけない」
ヒストリア「...」
エレン「お前は...生きなくちゃいけない」
ヒストリア「じゃあ私は...私を照らしてくれる光はどこにあるの...あなたが死んだら、私を照らしてくれる光はいったいどこに...」
エレン「...お前が切り開くんだ」
ヒストリア「できないよ...一人じゃ...一人じゃ何もできない...」
エレン「ヒストリア...俺がいなくなったら、一人だと思ってるのか?」
ヒストリア「そう...私は一人...」
エレン「違う...お前は一人なんかじゃない...お前には、お前を支えてくれる皆がいるじゃねぇか」
ヒストリア「え...」
--コンコン...ガチャッ--
サシャ「ヒストリア!!大丈夫ですか!?」
コニー「おいおい!風邪引くとかだらしないな!俺とか風邪ひいた事ないぞ!」
ジャン「バカは風邪引かないって言うのは本当らしいな」
ハンジ「ヒストリア!いい薬持ってきたよー!」
リヴァイ「おいエレン、ちゃんと掃除しとけ、入り口からここまでくる間にどれ程のホコリが...」
アルミン「ヒストリア、大丈夫かい?」
ミカサ「エレンがついてるから大丈夫」
アドルフ「ヒストリア!俺たちも面倒見てやるよ!」
クラトス「感謝しろよな!」フンスッ
エマ「お、お姉ちゃん...体しんどくない?頭痛くない?」
ヒストリア「み、皆...」
エレン「お前は一人じゃない...お前には、仲間がいる...」
ヒストリア「う..うぅ...グスッ」
エレン「つまずいた時には、皆で頭を抱えて悩めばいい、辛い事があったら、慰めてもらえばいい、道を見失ったら、皆で切り開けばいい...」
ヒストリア「うん...うん...」ポロポロ
サシャ「ひ、ヒストリア!?な、なんで泣いてるんですか!?」
コニー「おいおい!大丈夫かよ!」
ヒストリア「うん...大丈夫だよ...皆、ありがとね」ニコッ
--
-
-
- 194 : 2018/07/28(土) 17:31:40 :
ヒストリア「みんなは...」
エレン「帰ったよ」
ヒストリア「...エレン」
エレン「どうした?」
ヒストリア「エレンは、私にどうなってほしい?」
エレン「...さっきも言った通り...あいつらと一緒に、民の光になってほしい」
ヒストリア「...分かった、なる」
エレン「...あぁ」
ヒストリア「エレンは...本当に死んじゃうんだよね...」
エレン「...うん...でも、ちゃんと後八年は生きる」
ヒストリア「信用...できないよ...だってエレンは、死に急ぎ野郎だから...」
エレン「そう...だな...」
ヒストリア「エレンが、私に隠れて、また何か一人で抱え込んで...また、一人で無理してるんじゃないかって...すごく心配...」
エレン「...」
ヒストリア「私は...エレンの事を信用も信頼もしていない...」
エレン「っ...」
ヒストリア「でも、心配はしてる...」
エレン「え...」
ヒストリア「だからエレン...後八年、ちゃんと生きてよね...」
エレン「...うん...ありがとな、ヒストリア」
ヒストリア「あと」
エレン「まだあるのか?」
ヒストリア「信頼してほしかったら、私の事も信頼して」
エレン「信頼...してるよ」
ヒストリア「じゃあエレン、今考えてること...話してよ」
エレン「...分かるんだな」
ヒストリア「うん、私とエレンは似てるから...大体わかるよ」
エレン「そっか...じゃあちゃんと話すよ」
ヒストリア「...」
エレン「でも、お前今無理してるだろ」
ヒストリア「無理...?」
エレン「そうやって、話するのも、考えるのもしんどいんだろ」
ヒストリア「そ、そんな事ない...」
エレン「俺とお前は似てるんだろ?だったら俺にだってわかるよ...だからさ、今はおとなしく寝てろ」
ヒストリア「...分かった」
エレン「いい子だな」ナデナデ
ヒストリア「子供扱いしないで...」
エレン「孤児院にいすぎたせいか?こっちの方が染み着いちまってさ」
ヒストリア「スー...スー...」
エレン「って、もう寝てるし...」
ヒストリア「スー...スー...」
エレン「...おやすみ、ヒストリア」チュッ
--
-
アルミン「敵の狙いはエレンの持っている力、『始祖の巨人』の力なんだ」
エレン「うん」
アルミン「そして、相手はそれがどうしても欲しい、という事はまた近いうちにここに巨人を送り込んでくる...」
ハンジ「そうだね」
アルミン「なので...ここを狙います」
リヴァイ「...」
アルミン「エレンの記憶では、港というものがこのパラディ島のどこかにある、という事です、敵はそこから来ます...巨人を乗せて」
ミカサ「...」
アルミン「無垢の巨人もいると思いますが、確実に一体は知性を持っている巨人を連れてくると思います」
ハンジ「それがつまり、車力、顎、獣、戦鎚...このどれかだね」
アルミン「はい...そして僕たちが宿している巨人...エレンの中にある、始祖、進撃、鎧...そして僕が宿している超大型巨人...そして、今は地下深くに眠らされている、アニ...女型の巨人...以上の五つです」
アルミン「それで...作戦の内容ですが...まず、港を見つけ、そこで敵が来るのを張り込みます...」
リヴァイ「知性巨人を確認したら、捕縛、そして中身の人間を引きづりだし、エレンに食わせる...」
アルミン「はい」
エレン「...」
--
-
-
- 196 : 2018/07/30(月) 01:47:53 :
エレン(いつ言えばいいのかな...アルミンには...)スタスタ
アドルフ「あ!ヒストリア!エレンが帰ってきたぞ!」
エレン「あ、お前ら」
クラトス「おいおいエレン!なんでそんなくらい顔してるんだよ!」
エマ「大丈夫?」
エレン「あぁ、心配してくれてありがとな、大丈夫だよ」
ヒストリア「おかえり!」
エレン「ただいま...ヒストリアはもう体調は大丈夫なのか?」
ヒストリア「うん!大丈夫だよ!」
エレン「そっか」
アドルフ「おいクラトス!エマ!もうご飯できてるぞ!」
クラトス「お、マジで!?いくいく!」タッタッタ
エマ「わ、私も行く!」タッタッタ
エレン「...」
ヒストリア「エレンも、ご飯食べよ」
エレン「あぁ」
ヒストリア「その後は...前に約束した通り、話してほしい」
エレン「...うん」
--
-
ヒストリア「え?ハンジさんにはもう話したの?」
エレン「あぁ」
ヒストリア「むー...」プクー
エレン「え?なに?」
ヒストリア「なんか、彼女の私に話すより、先にハンジさんに話すんだね」ムスッ
エレン「わ、悪い...」
ヒストリア「...ま、いいよ、今はなしてくれるみたいだし」
エレン「えっと...まあ、簡単に言ったら、この作戦が成功したら、俺は死なない」
ヒストリア「え...な、なんでもっと早く言ってくれないの!?」
エレン「ま、待て!違うんだ!」
ヒストリア「どういうこと?」
エレン「...ずっと、眠ることになる...だから、ヒストリアよりも長く生きる」
ヒストリア「...ん?」
エレン「アニが硬質化してるのは知ってるだろ?」
ヒストリア「うん...」
エレン「あの...状態になる...」
ヒストリア「え...」
エレン「それで、ハンジさんと話して、大体の...これから、このパラディ島の進んでいく道が決まった」
ヒストリア「...うん」
エレン「一つは、”地鳴らし”だ」
ヒストリア「?何それ」
エレン「俺達を守っている、この三つの壁、この中に巨人がいることは知ってるだろ?」
ヒストリア「うん」
エレン「簡単に言えば、俺がこいつらを操るって事だ」
ヒストリア「そんな事が...」
エレン「...ここからは、まだハンジさんに話していない...というより、嘘をついている」
ヒストリア「?...嘘?」
エレン「まあ、その話はまた後にして、話を戻そうか」
ヒストリア「う、うん」
-
- 197 : 2018/07/30(月) 01:47:57 :
-
エレン「それで、この地鳴らし、敵はこれを恐れている」
ヒストリア「うん」
エレン「そこで、俺がこのパラディ島の脅しとして利用されるわけだ」
ヒストリア「...どういう事?」
エレン「...この島には、地鳴らしを起こせる人間がいるぞ...俺たちに関わってくるなら、地鳴らしを起こすぞ、だから俺達には一切関与するな、俺たちもお前らには関与しないから...まあ、簡単にまとめたらこういう感じだ」
ヒストリア「わかった...」
エレン「それで、もう一つ...奴らは巨人の力を後4つ持っている...奴らがこれを持ち続ける限り、このパラディ島に来る」
ヒストリア「え...じゃあ無理じゃ...」
エレン「だからそいつらを返り討ちにして、俺が全員食う」
ヒストリア「...エレンは...平気なの?」
エレン「平気じゃないさ...でも、俺がやらなきゃいけないんだ」
ヒストリア「...そう」
エレン「それで、俺がさっき言った、”嘘”についてだけど...」
ヒストリア「うん」
エレン「...お前は優しいから...これを聞いたら、お前は自分の身を犠牲にするかもしれない」
ヒストリア「...え?」
エレン「ヒストリア、約束してくれ」
ヒストリア「な、なに?」
エレン「このことは、絶対に誰にも他言しないでくれ...後...自分を犠牲にするような真似はしないでくれ...」
ヒストリア「わ、わかった」
エレン「ありがとな...ハンジさんには、九つの巨人をこの身に宿したら、地鳴らしが使えるって説明した...でも、本当は違う...」
ヒストリア「え...?」
エレン「...俺が...王家の血を引く者を食ったら...使えるんだ...」
ヒストリア「...それって」
エレン「うん...」
ヒストリア「...エレン...ごめんなさい」
エレン「え...」
ヒストリア「約束...守れそうにない...」
エレン「な、なんで!?」
ヒストリア「エレンは私に言った、この国の光になれって...だから私は、こういう形だけど...光になれると思う」
エレン「ち、違う...違うよヒストリア...」
ヒストリア「エレン...ダメだよ...私は民に心臓を捧げた身...だから、私はこの命を、エレンの為じゃなくて...この国の、壁の民の為に使う...」
エレン「ダメだ...ヒストリア...そんなの...」
ヒストリア「エレン...私を食べて...」
エレン「できない...俺にはできない...」
ヒストリア「聞き分けのない子はダメなんだよ...エレン」
エレン「だって...」
ヒストリア「エレン...エレンは言った、俺がやらなきゃいけないんだって...」
エレン「それとこれとは...また別の...」
ヒストリア「別じゃない...目的は一緒だよ、この国を守るっていう目的は...」
エレン「そんなの...俺は望んでいない...」
ヒストリア「...エレン、さっきから言ってることがおかしいよ...」
エレン「俺は...俺はヒストリアと一緒になれるなら、この国がどうなっても構わない...だから...お願いだ、ヒストリア...」
ヒストリア「...ごめんなさい」
エレン「っ...」
涙で頬が濡れる。
分かっていたはずだ。
ヒストリアは優しい。
だから、ヒストリアはきっと、俺との約束を破って、自分の身を犠牲にしてこの国を守るって。
秤をかけた...自分の命と俺との約束か...それとも、この壁の内側に住む民の未来を取るか...。
ヒストリアは優しい、そして、だれよりも女王様に向いている...。
ちゃんと現実を見れている。
でも俺は...ヒストリアを失うのが怖くて...ハンジさんに嘘をついた。
分かっている。
この嘘が、ハンジさんにも、敵にもすぐにバレるって。
でも...それでも俺は...バカだからさ...。
後八年しか生きられないくせに、自分の幸せだけを考えていた。
そういえば、今回だけじゃないよな。
ヒストリアは、俺が先に死ぬことを受け入れていた。
でも俺は、ヒストリアが先に死ぬことを受け入れられなかった。
ごめんな、ヒストリア...こんな俺で...。
本当に...ごめん。
--
-
-
- 203 : 2018/07/31(火) 21:19:33 :
ハンジ「それは...本当かい?」
ヒストリア「はい」
ハンジ「そうか...」
アルミン「...」
ミカサ「...エレン」
エレン「...」
アルミン(エレン...明らかに衰弱しきってる...まあ...そうだよね...ヒストリアを食うだなんて...)
リヴァイ「...おいエレン」
エレン「...はい」
リヴァイ「お前はそれでいいのか」
エレン「...いやですよ...いやですけど...ダメなんですよね」
リヴァイ「お前に言わなかったか?」
エレン「え...?」
リヴァイ「悔いが残らない方を自分で選べと」
エレン「で、ですが...今回のは...」
ハンジ「そ、そうだよリヴァイ、今回のはこの島の、この国に関わる需要な事なんだ」
リヴァイ「エレン、お前のその記憶を、俺たちは信用していいのか?」
エレン「え?」
リヴァイ「王家の血を引く者をお前が食ったら、本当に座標を使えるのかって言ってるんだ」
エレン「...使え...ます...」
リヴァイ「本当か?」
エレン「...」
リヴァイ「エレン、俺の目を見て答えろ...」
エレン「っ...」
ヒストリア「エレン...」
エレン「...つ、使える...とは、断言できません...」
リヴァイ「...そう言う事だ、今回の話は無しだ、今この状況で女王であるヒストリアを失うのはでかい」
ハンジ「エレン...ほ、本当かい?」
エレン「は、はい...本当です...」
ミカサ「...」
ハンジ「...そう」
リヴァイ「...エレン、後で俺の所に来い」
エレン「はい...」
ミカサ「嘘...」
エレン「!!」
ミカサ「...でもエレン...今のはいいと思うよ」
エレン「な、なんで...」
ミカサ「だってあなたは、ヒストリアがいなくなってしまったら、戦わなくなる」
エレン「...」
ミカサ「あなたは今、何の為に戦ってるの?戦って、勝った後は、何を望んでいるの?」
エレン「それは...」
ミカサ「今エレンが戦っていられるのは...この国の為じゃない...仲間を守るためでも、私やアルミンを守る為でも...おばさんの...敵討ちでもない...」
エレン「...」
ミカサ「全部...ヒストリアの為なんでしょ?」
--
-
--コンコン--
リヴァイ「入れ」
--ガチャッ--
エレン「失礼します...」
リヴァイ「根暗野郎には、全部お見通しだったな」
エレン「...はい」
リヴァイ「幼馴染だからわかる...みたいなやつか」
エレン「リヴァイ兵長」
リヴァイ「...なんだ」
エレン「なんで...あんな事を言ったんですか」
リヴァイ「...」
エレン「自分にはわかりません...兵長は、だれよりもこの国を勝ちに導こうと努力してきた人間なのに...なんで...」
リヴァイ「何が言いたい」
エレン「分かっていたはずですよね...俺が、ヒストリアを食ったら座標を使えるって...」
リヴァイ「断言できないんじゃなかったのか?」
エレン「...」
リヴァイ「さっき言った通りだ...今ヒストリアを失うのはでかい...この国にとっても、お前にとっても」
エレン「で、でも...」
リヴァイ「エレン...こっちにこい」
エレン「は、はい...」スタスタ
リヴァイ「最初にあった時よりもでかくなったな...」
エレン「...はい」
リヴァイ「...」スッ
エレン「え...」
リヴァイ「...」ナデナデ
エレン「へ、兵長...何を...」
リヴァイ「間違ってるか、正しいかなんて誰にも分らない...でもな、自分が選んだ道、信じた道は、何が何でも走りとおせ...変な心配はしなくていい、周りの意見に流されるな...お前はお前だ、自分の道を信じて走れ」
エレン「へい...ちょう...」
リヴァイ「もし何かあった時は、俺達...調査兵団が全力で助けてやる...お前は俺の大切な仲間だからな」
エレン「っ...ありがとう...ございます...」ポロポロ
リヴァイ「それが伝えたかっただけだ...」
エレン「はい...」ポロポロ
リヴァイ「後...お前は伸びすぎだ」グググ
エレン「いたたたた!!」
リヴァイ「この頃また伸びてきやがって...」グググ
エレン「兵長!本当に縮んじゃいます!!」
リヴァイ「...」パッ
エレン「た、助かった...」
リヴァイ「...ほら、行ってこい」
エレン「え...」
リヴァイ「ヒストリアと話を付けて来い」
エレン「...はい!ありがとうございます!」ペコッ
リヴァイ「...」
--
-
-
- 205 : 2018/08/02(木) 23:48:52 :
--ガチャッ--
ヒストリア「...」
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「...エレン」
エレン「...」
ヒストリア「私、思うの...何かを変えられる人は、何かを失う覚悟ができてる人だと思う」
エレン「...あぁ」
ヒストリア「今のあなたは...何も変えられない」
エレン「っ...」
ヒストリア「...エレン、私が言いたいのはね...私はまだ諦めていない」
エレン「え?」
ヒストリア「あなたに食われることを...」
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「今はいい...けどエレン、九つの巨人を全て宿した時が最後だよ...」
エレン「その時に...変えられなかったら...」
ヒストリア「私はあなたに食われる」
エレン「...」
ヒストリア「だって、そうしないといけないから...エレンが九つの巨人を宿して、何も変わらなかったら...最後には私を食べないといけない...」
エレン「そう...だよな...」
ヒストリア「だからそれまでは...一緒にいようね...」
エレン「...うん」
ヒストリア「じゃあ、孤児院に帰ろうか」
エレン「あぁ...そうだな」
ヒストリア「うん」
九つの巨人を宿すまで。
それは後、どれくらいの期間があるのだろうか...。
一年?二年?三年?
わからない...でも、全てあり得る数字だ。
あと少ししかヒストリアと一緒にいられない。
じゃあ俺はこの後少しの時間をどうやって使うべきだろうか。
どうやって...。
あっ...そうだ...何かを残そう...。
変えられなかった時も。
変えれた時も。
そのどっちになった時も。
何かが残るように。
でも、ヒストリアにちゃんと聞かないといけないよな。
もしかしたら、拒絶されるかもしれない。
でも、今はそんな事に怯えてる場合じゃないよな...。
エレン「ヒストリア」
ヒストリア「ん?何?」
エレン「...」
ヒストリア「エレン?」
エレン「子供...」
ヒストリア「え...?」
エレン「作らないか...」
ヒストリア「...ぷっ...あはははははは!」
エレン「な、なんで笑うんだよ!」
ヒストリア「エレン...直球すぎるよ...ふふっ...」
エレン「だ、だって他になんていえb「はい」
エレン「...え?」
ヒストリア「うん...子供、作ろっか」
エレン「...なんか、その返事もおかしいくないか?」
ヒストリア「子供を作ろうって言われたんだから、子供を作るっていう返事したんだけどな...」
エレン「俺の質問がいけなかったのか...」
ヒストリア「そう言う事」
エレン「...なんか、ごめん...俺そう言うのうまく言えないから...」
ヒストリア「ううん...エレンらしくてそっちの方がいい」
エレン「俺らしい...」
ヒストリア「さ、帰ろう、みんなが待ってるよ」
エレン「...あぁ」
リヴァイ「俺に盗み聞きの趣味はないんだが...」
ハンジ「とか言いながら、一番真剣に聞いてたような気がするけど?」ニヤニヤ
アルミン「そっか...エレンとヒストリアが...」
ミカサ「名前、何にするんだろう...」
ジャン「くそ...あいつの方が一歩速く大人に...」
サシャ「なんか不思議な感じですね、同期がそう言う事するって言うのを想像すると」
ジャン「おい、生生しいからやめろ」
コニー「そっか...エレンとヒストリアがな...なあ、子供ってどうやって作るんだ?」
ジャン「お前はちょっと黙ってろ」
--
-
-
- 209 : 2018/08/03(金) 21:59:53 :
エレン「じゃあ、脱がすぞ」
ヒストリア「う、うん...」
ゆっくり服のボタンを外していく。
ボタンを一つ外すごとにヒストリアが少しだけビクついてるのが少し可愛く見えてしまう。
そして、全部のボタンを外し終える頃には、ヒストリアは顔を赤く染め、震えていた。
エレン「恥ずかしいか?」
ヒストリア「あ、当たり前だよ...」
エレン「...脱がすぞ」
ヒストリア「うん...」
俺はヒストリアの裾を掴み脱がしてやった。
エレン「...」
ヒストリア「な、何か反応してよ...///」
エレン「いや...なんかさ...同期で、最初の頃はこいつとは絶対無いだろうなって思ってたやつが、今自分の目の前で裸になっているのを見たら...なんかこう...変な気分だな...」
ヒストリア「...変態///」
俺はヒストリアのお腹に手を当てる。
エレン「うわ...柔らか...」
ヒストリア「...///」
そして、徐々に撫でるように胸まで手を動かしていく。
手が胸に触れた時に、ヒストリアが少しだけ声を漏らした。
ヒストリア「んっ...///」ピクッ
エレン「...へー」
ヒストリア「な、なに...///」
エレン「いや、こんな反応するんだなって」
ヒストリア「///」カァー
エレン「かわいい...」
ヒストリア「うっ...///」
エレン「綺麗な色だな...ピンク...」
ヒストリア「も、もう...エレン、ほんとに喋らないで...///」
エレン「え?なんでだよ」
ヒストリア「だって...恥ずかしい...///」
エレン「あー...そっか、そうだよな...」
ヒストリア「うん...///」
エレン「...」サワッ
ヒストリア「ひぅ...///」
エレン「おわっ...」
ヒストリア「え、な、なに?なんか変かな...」
エレン「いや、他のやつの触った事ないから変かどうかはわかんねぇけど...やわらかくてさ」
ヒストリア「そ、そう...」
エレン「ん?」
ヒストリア「な、なに?」
エレン「ここは柔らかくないなって」
俺はヒストリアの乳首を軽くつまむとヒストリアの身体が一瞬跳ねたのを感じた。
俺はその反応が面白くてついついそこばかりを触っていた。
自分の指を噛んで必死に声を漏らすのを我慢しているようだが、それでも漏れてしまうみたいだ。
ヒストリア「ふー...ふー...ふあ...んっ...///」
ヒストリア「え...エレン...」
エレン「...」
ヒストリア「エレン...」
エレン「あ、ごめん、なに?」
ヒストリア「その...口...」
口?
口がどうしたんだ?
ヒストリア「なんで全部言わないとわからないの...///」
エレン「?」
ヒストリア「い、キス...」
エレン「あぁ...そう言う事...」チュッ
ヒストリア「ん...///」
エレン(そういえばどこかの記憶で...こうか?)ヌルッ
ヒストリア「んむっ!?」ビクッ
ヒストリア(え、エレンの舌が...///)
エレン(あ...これやばい...ハマりそう)
口内でエレンの舌と私の舌が絡み合う。
そして、口が一瞬離れる時に、ついつい息と一緒に声が漏れてしまう。
恥ずかしい。
出来るならこんな声を聴いてほしくない。
でも、自然と漏れてしまう。
ヒストリア「んっ...あっ...ふぁ...///」
ヒストリア「はぁ...あっ!」ビクッ
エレンが私の...部分に触れてきた。
恥ずかしい事に、下の方からクチュクチュという水音が聞こえる。
声は頑張ったら抑えられるのかもしれない、でも下の方はどうしようもない。
エレンの手が私のをなぞりながら上下する。
するとエレンがキスを止め、体を起こす。
エレン「ごめん」
そう一言謝ると、一気に下着を降ろされた。
私は抵抗する暇もなく簡単に全裸にされてしまう。
恥ずかし過ぎて頭がどうにかなってしまいそうだ。
服は脱がされたけど、私は最後の抵抗として、必死で手で隠す。
エレン「おい、見えないだろ」
あまり見られたくないから隠してるの。
エレン「...」
ヒストリア「エレン...ずるいよ...」
エレン「ずるい?」
ヒストリア「エレンはまだ...上も下も、両方服を着てる」
エレン「...それもそうだな」
ヒストリア「...ずるい...私ばっかり」
エレン「...わかったよ」ヌギヌギ
--
-
-
- 223 : 2018/08/14(火) 21:31:17 :
エレンが下着に手をかける。
私は手で自分の顔を隠し指の隙間からエレンの”物”を見た。
初めて見るそれのイメージは...グロいし...正直怖い...。
エレンがまた私の上で四つん這いになり覆いかぶさる。
エレン「触るぞ」
ヒストリア「そう言うのは...聞かない物だよ、習わなかった?」
エレン「誰に習うんだよ」ピトッ
ヒストリア「んっ...///」
エレンの指がゆっくりと入ってくるのがわかる。
エレン「...暖かいな、ウネウネしてるし...」
ヒストリア「い、言うなぁ...///」
こういう知識は全然ないから、勢いで指を入れてみたけど...何をどうすればいいのか全然わからない。
エレン「...なぁ」
ヒストリア「な、なに?」
エレン「どうしたら気持ちよくなるんだ?」
ヒストリア「え...い、言わせる?」
エレン「言って貰わないとわからないだろ」
ヒストリア「えぇ...あの...上の方にさ」
エレン「うん」
ヒストリア「なんかコリコリしてるところあるでしょ...?」
エレン「あるな」コリッ
ヒストリア「あっ...」ピクッ
エレン「あ、なるほどな」コリコリ
なんか、私が思っていたのと違う...。
なんかこう、男の人が、というかエレンがスムーズにリードしてくれるものだと...。
エレン「ヒストリア」
ヒストリア「え?」
--チュッ--
ヒストリア「んっ...」
エレンの指が慣れてきたのか先ほどよりももっと早く動く。
ヒストリア「んっ...あぅ...あっ...///」
なんか、ずるいな。
さっきからエレンばっかりで私はエレンに何にもできてない。
ヒストリア「え...えれん...」
エレン「ん?」
ヒストリア「わ、私も...」
エレン「...?」
ヒストリア「エレンのそれ...苦しいでしょ?」
エレン「あぁ...うん」
ヒストリア「だから...」
--
-
-
- 231 : 2018/08/16(木) 21:09:54 :
確かに私から言い始めた。
お互いに...でもこの形は非常に不本意だ。
いや、こうするしかないんだろうけども...。
エレンの上に私が逆を向いて乗って...いや、説明が難しいけども。
とりあえず今私の目の前にはエレンのそれがあって、今エレンの目の前には...。
いや、恥ずかしいからあまり意識しないでおこう...。
というか...大きいし...グロイし...何か匂う...。
どうしたらいいんだろう...とりあえず...ユミルが言ってたけど...。
ヒストリア「く、咥えたら...」パクッ
ヒストリア「んぐ...んっ...んん...」
エレン「お、おい、あまり無理しなくていいからな」
ヒストリア「ん...んん...」レロ...ピチャッ...
エレン「っ...ヒストリア...」
どうやら気持ちいいようだ。
なぜか私のおかげでエレンが気持ちよくなってると思うと、すごく嬉しい。
必死にエレンのそれを舐めた。
ヒストリア「ひゃっ!!」ビクッ
忘れてた、エレンの目の前にも...。
エレン「...」ピチャ...レロッ
ヒストリア「あっ...んっ...///」ビクン
ダメだ、エレンにされちゃうと何もできなくなってしまう。
ヒストリア「ひぅ!///」ビクッ
エレンの舌が私の中で...。
ヒストリア「え、えれん...それっ...だめ...///」
だめだ...されてばっかりは嫌だからこういう態勢になったのに...。
エレンの舌が私の中をかき回す。
ヒストリア「あっ...んぅ...///」
--
-
-
- 237 : 2018/08/25(土) 00:11:08 :
- 結局私だけされて何もできなかった...。
エレン「...変わりなかったな、態勢変えても」
ヒストリア「...うっさい」
エレン「あのさ、もう我慢できないんだけど」
ヒストリア「えっ...う、うん...」
エレン「でも、最初痛いんだろ?」
ヒストリア「そうらしいね...」
エレン「無理はしなくていいからな」
ヒストリア「わかった」
エレン「じゃあ、横になって」
ヒストリア「うん...」モゾッ
エレンのが私の部分を押し付けてくる。
エレン「じゃあ、入れるぞ」
ヒストリア「うん...」
エレン「っ...きつ...」ググ
ヒストリア「いっ...」
今まで散々痛い思いはしてきた。
でも、この行為がそんなに痛い物だとは思わなかった。
エレン「ヒストリア、無理なら無理って言ってくれていいからな」
ヒストリア「無理じゃ...ない...」
エレン「...シーツひっかくなよ」
ヒストリア「...」
エレン「...あのさ、抱き着いていいから」
ヒストリア「うん...」ギュッ
エレン「じゃあ...いくからな」
ヒストリア「うん...」
ヒストリアの中に押し込むたびに俺の背中に爪が鋭く立てられる。
それだけヒストリアは痛みを耐えてくれるのだろう。
正直ここまで痛いのならやめるべきなんだが...。
俺が先にいいだして、それでヒストリアはそれに答えようと今耐えてくれている。
だから、俺がやっぱりやめるって言うのは...。
ヒストリア「エレン...」
エレン「ど、どうした?」
ヒストリア「その...キスしてくれたら...」
エレン「え?」
ヒストリア「耐えれる...」
エレン「...うん」
--
-
-
- 247 : 2018/09/18(火) 23:20:30 :
エレン「...」
ジャン「...」
なんでこんな状況に...。
ヒストリアと一通りの行為を終えて、互いに風呂に入りに行こうという事になったから来てみたら...。
ジャン「その背中の傷、どうしたんだよ?壁内に巨人でもいたか?」
エレン「お前それ面白いと思って言ってんのか?」
ジャン「...で、どうしたんだよ」
なんでジャンと裸で話さなきゃいけねんだよ...。
エレン「ヒストリアにな...」
ジャン「喧嘩か?」
エレン「ちげぇよ」
ジャン「じゃあなんだよ」
エレン「...」
ジャン「お前が答えにくい事...したのか?」
エレン「は、はぁ!?」
ジャン「図星か」
エレン「っ...」
本当にこいつは勘が鋭い。
ジャン「ちげぇよ、確かに俺は勘がするどい、だが今回のはあれだよ...その...訓練兵団からの長い付き合いだからな...お前の事はわかるって言うか...」(まあ盗み聞きしたのもあるけど...これは黙っておこう...)
エレン「...何気持ち悪い事言ってんだよ」
ジャン「は、はぁ!?俺はてめぇの事を考えてだな...!!」
エレン「...まぁ...ジャンの言う通りだよ」
ジャン「女王様とね...」
エレン「...」
ジャン「そういう意味ではお前が一番ノリだな」
エレン「は?」
ジャン「一歩大人になったって事だよ」
エレン「変な言い方するなよ...」
ジャン「子供はできんのか?」
エレン「わかんねぇよ...俺そう言うの詳しくねぇし...」
ジャン「...はぁ...俺もいつか...」
エレン「?...ミカサか?」
ジャン「いや...まあミカサだけど...身体が目的ってわけじゃねぇぞ!!」
エレン「わかってるよ...お前はミカサの事をよく見てる」
ジャン「...」
エレン「俺からしたらさ...」
ジャン「あ?」
エレン「ミカサとアルミンは...本当に家族みたいな存在なんだ」
エレン「だからなんというか...お前みたいなさ、俺とは違って勘が鋭くて、頭がよく回って機転も利く...一言で言うと頼りがいがあるって言うか...」
ジャン「おいおい、急になんだよ気持ち悪いな」
エレン「お前も似たようなもんだ」
ジャン「...」
エレン「まあ...できるなら、ミカサの事を任せたい...」
ジャン「...それはお前が決めることじゃねぇだろ」
エレン「だな...俺って死に急ぎ野郎なんだろ?」
ジャン「あぁ、そうだな」
エレン「だから、俺はまた死に急ぐかもしれない、その時は多分、ミカサは俺の事を全力で助けに来ると思う...自分が犠牲になろうと」
ジャン「...だな」
エレン「だからその時は、止めてほしい」
ジャン「...俺でいいのか?アルミンじゃなくて」
エレン「お前に頼みたい」
ジャン「...あぁ、いいぜ」
エレン「じゃあ...よろしく」スッ
ジャン「握手か...訓練兵団以来か?」
エレン「知らねぇよ、覚えてねぇ」
ジャン「...俺も覚えてねぇよ」ガシッ
アルミン(エレンとジャンが裸で...何か知らないけど握手してる...)ワナワナ
--
-
-
- 251 : 2018/09/26(水) 21:56:34 :
エレン「...よし、いつも通り」
--ガチャッ--
エレン「...あれ?」
アドルフ「なぁなぁ、ヒストリア」
クラトス「大丈夫かヒストリア?」
エマ「苦しそうな声出してたけど...大丈夫?」
ヒストリア「///」プルプル
エレン「何してんだよお前ら」
アドルフ「あ、エレン、ヒストリアがおかしいんだよ」
クラトス「エレンは一緒の部屋なんだから知ってるだろ?」
エレン「何が」
エマ「お姉ちゃんがさっきまで部屋から苦しそうな声だしてたの...」
エレン(それって...)
ヒストリア「え、エレン...」チョイチョイ
エレン「...」スタスタ
ヒストリア「な、なんて説明したら...」コソコソ
エレン「だから言っただろ...少し声抑えろって...」コソコソ
ヒストリア「む、無理言わないでよ!!」コソコソ
エレン「はぁ...」
アドルフ「エレン?」
エレン「あー...えっとな...」
クラトス「ヒストリア大丈夫なのか?」
エレン「それは心配するな、えっと声はな...運動してたんだよ」
エマ「運動?」
エレン「そう、運動、ヒストリアが最近運動不足だったからな、だから二人で一緒に運動してたんだ」
アドルフ「ふーん...」
エレン「えっと...なんだ...だから心配はいらないよ、ほら、お前らは早く寝ろよ」
アドクラ「はーい」スタスタ
エマ「...」
エレン「?...どうしたエマ?」
エマ「いや...お姉ちゃんが心配で...」
エレン「...お前たちはほんとに優しいな」ナデナデ
エマ「んっ...」
エレン「でもヒストリアももう大丈夫だってさ、だからエマも早く寝な?」ニコッ
エマ「う、うん...分かった...///」
エレン「うん、いい子だな」ナデナデ
エマ「お、おやすみなさい!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」タッタッタ
エレン「...よし、ヒストリア」クルッ
ヒストリア「あ、あの...」
エレン「ん?」
ヒストリア「恥ずかしいからあまりこっち見ないで...」
エレン「えっと...分かった」モゾモゾ
ヒストリア「ま、まって!」
エレン「え?」
ヒストリア「入ってこないで...」
エレン「えぇ...俺どこで寝ればいいんだよ」
ヒストリア「...入って」
エレン「...あぁ」
--
-
-
- 262 : 2018/10/09(火) 23:58:58 :
エレン「あのー...ヒストリア?」
ヒストリア「なに」
エレン「なんで背中向けて...」
ヒストリア「...したんだよ?」
エレン「えっと...うん」
ヒストリア「今エレンの顔を見るのはなんか...凄い気まずい...」
エレン「なんでだよ」
ヒストリア「だって...」
エレン「俺達付き合ってるんだぞ?そんな事の一つや二つするもんだろ」
ヒストリア「一つや二つって...なんでそんな余裕そうに...あっ!」
エレン「ん?どうした?」
ヒストリア「もしかしてエレン...今回の初めてじゃない?」
エレン「なんでそうなるんだよ...」
ヒストリア「だって...平然と話しかけてるし...」
エレン「...俺にはよくわかんないな...」
ヒストリア「エレンはやっぱりそう言うところ疎いよね...普通はお互い気まずくて話しかけにくい物だよ...」
エレン「へー...そういうもんなのか」
ヒストリア「うん...」
エレン「...ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
エレン「その...顔は見れなくていいからさ、抱き着いてもいいか?」
ヒストリア「...うん」
エレン「ありがと」ギュッ
ヒストリア「...甘えん坊」
エレン「その割には俺の腕にしがみ付いてるようだけど」
ヒストリア「...」
エレン「甘えん坊」
ヒストリア「女王様だって...院長だって甘えたい時だってある」
エレン「...うん」
ヒストリア「頭撫でなくていいの?」
エレン「お前な...撫でてほしいんならそう言えばいいだろ...」
ヒストリア「...」
エレン「なんで変なところで強がるかな...可愛げが無い」
ヒストリア「うっさい」
エレン「はいはい」ナデナデ
ヒストリア「///」
--
-
-
- 273 : 2019/01/23(水) 22:47:55 :
- 今までのあらすじ的な何か。
※設定忘れた人用(作者本人含)
エレンが現在宿してる巨人:始祖、進撃、鎧
アルミン:超大型巨人
現在地下で眠っているアニ:女型の巨人
マーレ側:車力、顎、獣、戦鎚
(この四体の巨人を所有してる人物は原作と同じオリキャラ、別キャラではありません)
※次の作戦内容
港で敵が来るのを見張る。
知性巨人を確認したら、捕縛、中身の人間を引きづりだし、エレンに食わせる。
※調査兵団の考え。
エレンが九つの巨人をすべて体に宿し、アニと同様の眠りにつく。
「地ならし」を脅しに使い戦争を無くす。
この作戦の問題。
エレンが座標を使えるかどうか確証が出ていない。
王家の血を引くと座標が使える流れまで来ているが、今は九つの巨人を宿したら使えると嘘をついている状態。
※エレンとヒストリアの関係
結婚まで話が進んでおり、最近初夜を済ませた。
大体こんな感じです!
-
- 277 : 2019/01/24(木) 17:32:59 :
リヴァイ「じゃあまずは港というのを探しに...か...」
アルミン「はい、そうなります」
リヴァイ「無垢の巨人の方はどうなってる」
ハンジ「あぁ、その事なんだけど、もう大半はやっつけちゃったみたいだよ」
ジャン「でも、まだ姿を現してないだけで、ほかに隠れてるやつがいるかもしれません」
リヴァイ「そうか」
--バンッ!--
後方からドアを勢いよく開く音が聞こえる。
四人が一斉に振り向くと、息をを荒らくして、髪の毛も乱れに乱れてるヒストリアが膝に手を当てて立っていた。
服装は孤児院にいる時と同じ服装。
どうやらだいぶ急いでここまで来たらしい。
アルミン「ど、どうしたの!?」
ヒストリア「はぁ...はぁ...」
ジャン「お、おいヒストリア、何かあったのか?」
ヒストリア「エレンが...エレンが...」
リヴァイ「...」
---
--
-
ハンジ「え?!エレンがいなくなった?!」
ヒストリアの話はこうだ。
朝起きると隣で寝てるはずのエレンがいなかった。
どこかに出かける時は必ずヒストリアに一言行ってから出かけるらしい。
たまには何も言わずに出かけることもあるのかもしれない、でも今回は嫌な胸騒ぎがするらしい。
その話を聞いて一番最初に大きな反応を示したのはハンジさんだった。
そのハンジさんの反応に次いで、ミカサが勢いよく立ち上がった。
リヴァイ「まて、どこに行こうとしてる」
ミカサ「エレンを探す」
リヴァイ「あてはあるのか」
ミカサ「っ...ない...けど探す」
リヴァイ「...アルミン」
アルミン「はい」
リヴァイ「今日の夜の作戦に向けてお前が準備を進めろ」
アルミン「...兵長、それは...エレンを探さずに...」
リヴァイ「あぁ、そう言う事だ」
アルミン「...」
リヴァイ「根暗、お前は好きにしろ」
ミカサ「っ!」ダッ
そう言うと、ミカサは勢いよく部屋から出て行った。
リヴァイ「ジャン、根暗野郎は頼んだぞ」
ジャン「は、はい!」ダッ
ハンジ「...じゃあアルミン、行こうか」
アルミン「は、はい...」
--キィィ...バタンッ--
ヒストリア「なんで...ですか...」
リヴァイ「...」
ヒストリア「エレンの事が...心配じゃ...」
リヴァイ「してないな」
ヒストリア「...」
リヴァイ「信用してるからな」
ヒストリア「えっ」
リヴァイ「あいつは、目の前の事に何も考えずに突っ込む馬鹿じゃなくなってる、目の前の事に考えて突っ込む奴になっている」
リヴァイ「今回も、あいつなりに何か考えがあるからだろうな...」
以外だった。
リヴァイ兵長からこんな言葉が聞けるなんて。
その言葉に絶対の確証はないけど、不思議と安心させられた。
リヴァイ「ヒストリア、お前は今まで通りの生活をしろ、そして、あいつがいつでも帰ってこれるように準備をしておけ」
ヒストリア「...はい」
リヴァイ「...」
ヒストリア「リヴァイ兵長、変わりました?」
リヴァイ「あ”?」
ヒストリア「優しくなりましたね」
リヴァイ「...」
ヒストリア「隣、座っていいですか?」
その言葉に返事はないけど、私はこの人の前では図々しく生きようと思った。
ヒストリア「少し、お話に付き合ってくださいよ」
リヴァイ「...」
---
--
-
-
- 282 : 2019/01/26(土) 02:38:45 :
ヒストリア「兵長、兵長は今後、この国はどうなると思いますか」
リヴァイ「何も考えてないな」
ヒストリア「え?そうなんですか?」
リヴァイ「あぁ、そんな先の事を考えても、それが実現するわけじゃない」
ヒストリア「ふーん...」
リヴァイ「とりあえず今は...あいつらに塩の湖を見せてやりたい」
ヒストリア「塩の湖?」
リヴァイ「商人が一生かけても取りつくせないほどの塩の湖があるらしい」
ヒストリア「あー...エレンが確かそんな事を...」
リヴァイ「あのバカ三人組は昔約束してたらしい、一緒に、壁の外の景色を見ようってな」
ヒストリア「へー...ん?盗み聞きでもしたんですか?兵長?」
リヴァイ「...」
ヒストリア「でも、本当に兵長は部下思いですねー、気づいてるの多分私だけですよ?」
リヴァイ「...そろそろ俺は行く、お前も早く孤児院に戻ってやることをやれ」
--キィィ...バタンッ--
ヒストリア「...逃げられちゃった...はぁ...エレン、どこ行ったの...バカ」
---
--
-
-
- 283 : 2019/01/26(土) 02:38:48 :
ミカサ「本当に...あった...」
アルミン「やっぱりあの本に書かれていたのは本当だったんだ...」
コニー「ぎゃぁぁぁぁぁ!!目があぁぁぁぁ!!」
サシャ「しょっぱ!!これ塩水ですよ!!!」
ジャン「バカ!コニー暴れるんじゃねぇ!散るだろ!」
ハンジ「ちょっと三人とも!毒でもあったらどうするんだい!」
ミカサ「...」
アルミン「エレン...君はいったい、どこにいるんだい...」
僕は小さく、誰にも聞こえないような声で呟く。
ミカサ「アルミン、エレンは...」
アルミン「...ミカサ、大丈夫だよ...今までエレンが僕たち三人で交わした約束を破ったことがあるかい?」
ミカサ「...ない」
アルミン「うん、じゃあミカサ、今はエレンが帰ってきてくれるのを信じようよ」
ミカサ「うん...」
リヴァイ「おいガキども」
アルミン「兵長...!」
リヴァイ「...今日は港を探すのが目的だ、そしてその目的は今達成された...息抜きも必要だ、あのバカ共に混じって来い」
アルミン「...はい!」
ミカサ「うん...」
リヴァイ「...」
ハンジ「ふー、やっぱり皆若いねー、もう私疲れちゃったよ!あ、隣失礼するね」
リヴァイ「なんの用だ」
ハンジ「つれないなぁ」
リヴァイ「...」
ハンジ「いや、特に理由はないさ、ただこうやって、あの子達をここから高みの見物でもしたいなと思ってね」
リヴァイ「...たかが塩水で、よくあんなにはしゃげるもんだ...」
ハンジ「まだ皆子供だからね...あ、今度はヒストリアもつれてきてやろうか」
リヴァイ「一応あれでも陛下だぞ?」
ハンジ「構わないさ、こっそりと...ね、ヒストリアも104期生の同期なんだ、たまには女王...いや、院長なのかな?院長の仕事を忘れて、こうやって同期と遊ぶ時間もあげないと」
リヴァイ「...そうだな」
---
--
-
リヴァイ「交代制で港を見張り、敵が来たら最初は様子見だ。こちらは奴らの出方を見てから行動に移す、わかったな」
皆「はい」
アルミン「兵長」
リヴァイ「どうした」
アルミン「もしも、戦闘になった場合は...」
ミカサ「エレンがいない」
リヴァイ「戦闘になった時は、その時はその時で自分たちで行動に移せ」
ハンジ「ふわふわしてるねー」
リヴァイ「いいから黙って今は港を見張れ」
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-
エマ「お兄ちゃん遅いね、どこに出かけてるの?」
ヒストリア「エレンは今...調査兵団として壁外調査に行ってるの」
エマ「そうなんだ...でも、いつもより遅いね...少し心配」
アドルフ「エレンと遊ぶ約束してたのになー」
クラトス「遅くなるなら一言言ってくれたらよかったのになー」
ヒストリア「そうだね...一言だけでも言ってほしかったね」
アドルフ「?なんかヒストリア元気ないな」
ヒストリア「そう?」
クラトス「いつもはもっとニマっとしてるよな」
エマ「うん...何かあったの?」
ヒストリア「うーん...ちょっと最近寝不足なんだ」
アドルフ「ふーん...」
ヒストリア「心配してくれたのー?良い所あるじゃん、二人とも」
アドルフ「ち、ちげーよ!ただ変な感じがしたからだ!」
クラトス「そうだよ!別にヒストリアの事なんかどうでもいいし!」
アドルフ「クラトス!向こう行って遊ぼうぜ!」ダッ
クラトス「だな!」ダッ
ヒストリア「ふぅ...」
エマ「疲れてるの?」
ヒストリア「全然!平気だよ!」
エマ「...」ジィー
ヒストリア「ほ、ほら!エマも遊んできなよ!私は今から晩御飯の準備してくるから!」
私はエマの背中をアドルフ達のいる方に向かって強く押した。
ヒストリア「日が暮れるまでには帰ってくること!」
エマ「う、うん!」タッタッタ
私はエマの背中を見送ってから、大きく背伸びをし、頬を両手で強く叩いた。
パチンッと乾いた音がする。
ヒストリア「痛い...うん、よし!子供たちにも心配させるなんて...もっと気を引き締め無いとね!エレンに笑われちゃうよ!」
---
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-
-
- 287 : 2019/01/30(水) 02:39:05 :
- 港を見張っているのは僕とハンジさんの二人。
交代制で見張るた、に他の皆は眠っている。
本当に来るのだろうか。エレンの言っていた外の世界の敵は...。
そう考えていたら、ハンジさんも同じことを考えていたようだ。
ハンジ「本当に来るんだろうかねー」
アルミン「はい...港が本当にここだけなのかもわからないですし...」
ハンジ「...もし来たら、どうするんだろうね」
アルミン「...」
ハンジ「エレンがいない今、アルミン、君が巨人化するしかない。でも、君のは少し大きすぎるからね、私達に被害が及んだらたまったもんじゃない」
アルミン「そうですよね...でも、僕たちのこれだけで勝てるか...もしも僕たちと同様、巨人化できる敵が複数人いたら勝ち目はほぼないですからね」
ハンジ「だね...車力、顎、獣、戦鎚の四体...獣はリヴァイが一度追い詰めた奴で...車力はその隣にいた奴で...問題は顎と戦鎚の二体が一体どんな奴なのか...」
その時だった。
広大に広がる塩の湖の奥に明かりが見える。
一つだけじゃない。二つ...三つ...。
その数はどんどん多くなる。
僕はその増えていく光に呆気を取られていた。
だがハンジさんは皆にすぐに声をかける。
ハンジ「皆!起きろ!!」
その言葉に反応し、全員が一気に立ち上がりこちらに駆け寄ってくる。
ジャン「おいおい...なんだよあれ...」
サシャ「ど、どどどどどどうしましょう!多すぎますよ!!」
コニー「お、落ち着け芋女!!れ、れれ冷静になれ!!」
ミカサ「大きい...船...」
アルミン「船?」
ミカサ「うん。暗くてよく見えないけど、大きい船が20隻くらい...」
リヴァイ「一度引いて、遠くから様子を見るぞ、立体起動の準備をしろ」
皆「はい!!」
---
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-
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- 293 : 2019/02/01(金) 19:06:01 :
ハンジ「アルミン、リヴァイ、何か見えるかい?」
アルミン「はい、敵は銃器を持っています。船には火器も設置されてます」
ハンジ「なるほど...巨人の方は?」
アルミン「いえ、巨人はいるようには見えませんけど...」
リヴァイ「奴だ」
ハンジ「奴?」
リヴァイ「獣の巨人の中身だ」
ハンジ「え!?ど、どれだい!」
アルミンの遠眼鏡を奪い、必死に遠眼鏡を望く。
アルミン「は、ハンジさん...」
リヴァイ「あのひげ野郎だ...」
遠眼鏡を除くリヴァイ兵長の顔はいつも以上に冷たかった。
だけど、その気持ちは僕にも痛いほどわかる。
調査兵団、仲間の命を数多く奪って、エルヴィン団長もその被害にあったのだから。
ハンジ「あれが...」
僕はハンジさんとリヴァイ兵長の二人を高台に残して、ミカサ達の所に戻る。
下ではいつもの四人が円を組んで何か話していた。
アルミン「どうしたの?」
ジャン「あぁ、アルミンか、どうだったよ」
アルミン「うん、敵は銃器と火器を持っていて、知性のある巨人が一人だけいた...いや、二人かもしれないけど、一人は確実にいる」
ミカサ「だれ?」
アルミン「あの時...僕たち調査兵団に岩を投げてきて、沢山の命を奪った...獣の巨人だよ...」
「獣の巨人」この単語を出すと、皆の顔が一層険しくなった。
少しの沈黙の後、高台からハンジさんの声が聞こえてきた。
ひどく慌てた様子の声が響く。
僕たちはこれを異常だと思い、高台に全員で登ると、ハンジさんだけしかそこにいなかった。
アルミン「リヴァイ兵長は...」
ハンジ「...」
ミカサ「ハンジさん...」
ハンジ「一人で...獣の巨人の所に行ったよ...」
コニー「えっ...」
サシャ「ど、どうしましょう...」
ジャン「...ハンジさん!指示をください!!」
ハンジ「うん...そうだね...皆!リヴァイに続いて!!」
---
--
-
リヴァイ兵長の後を追うように敵艦の所に向かうと、衝撃の光景が目に飛び込んできた。
リヴァイ兵長が、例の獣の巨人の男の胸部に深々とブレードを刺して馬乗りになっていた。
一瞬やったと思ったが、リヴァイ兵長には多くの銃口が向けられ、絶体絶命だった。
それに追い打ちをかけるように、リヴァイ兵長が一言呟く。
リヴァイ「ちっ...少しずれたか...」
その一言に、僕たち全員の背中に悪寒が走る。
リヴァイ兵長に向けられる多くの銃口、ブレードを掴む獣の巨人。
この状況の打開策。
アルミン「全員僕から離れて!!!」
僕は超大型巨人になった。
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-
-
- 300 : 2019/02/04(月) 07:23:58 :
足元を見る。
リヴァイ兵長はハンジさん達と一緒にいた。
無事だったことに安堵する余裕はない。
相手が獣の巨人になる前に仕留めなければならない。
右手を足元に大きく振りかぶろうとした時だった。
足元の方から小さく。何かが弾ける音がした。
それと同時に仲間同士であるはずの彼らが、味方の背中に銃器を向け始めた。
僕は右手を大きく上に掲げたまま動けないでいた。
この状況は、いったい何なのか。何が起こっているのか理解が追い付かなかった。
その時だった。僕の肩にミカサが登ってきた。
ミカサ「アルミン、巨人化しなくても大丈夫」
今はその言葉に従い。僕は人間の姿に戻りリヴァイ兵長たちと合流した。
---
--
-
獣の巨人「パラディの歓迎の仕方は随分過激だな...」
リヴァイ「どういうつもりだ、クソ髭」
獣の巨人「クソ髭じゃない、俺の名前は”ジーク・イェーガー”だ」
その名前を聞いて、全員が硬直した。
イェーガー。その性は、エレンと同じものだった。
ジーク「あまり時間がないんだ。俺たちに敵意はない。むしろ友情すら覚える...えー...その事をわかってもらった上で言う。エレンに会わせろ」
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--
-
-
- 304 : 2019/02/08(金) 08:21:13 :
- リヴァイ「つまり、お前は俺達の敵じゃないって言うのか?」
ジーク「だからそう言ってるだろ、何度も言わせるな」
リヴァイ「なぜエレンに会いたがる」
ジーク「そこからか...さて、なんといえばいいか...」
リヴァイ「時間がない。」
ジーク「そうせかすなよ、まああれだ、エレンに食われるためにわざわざ来てやったんだぜ?」
リヴァイ「ほう...」
ジーク「その返事は信用してねぇな?まあ確かに、お前らの仲間を大量に殺してしまったからなぁ...」
リヴァイ「...」
ジーク「...はぁ...そう睨まないでくれ。これからそうなってしまった経緯を全部話すからよ」
---
--
-
ジャン「じゃああのひげ野郎は本当は俺たちの味方だって言ってるのか?」
アルミン「うん...」
ジャン「そんな話信用できるか、こっちはな、たくさんの仲間が...!」
ミカサ「イェーガーって言ってた...」
アルミン「あぁ、それなんだけど、エレンの腹違いの兄弟なんだって」
コニー「エレンと?」
---
--
-
リヴァイ「...なるほどな」
ジーク「やっと納得してくれたか?」
リヴァイ「それで、お前は親もろとも楽園と呼ばれるこの島、パラディ島に送ったわけか」
ジーク「あぁ、そうなるな、だが話しただろう?マーレ当局の捜査が父の率いる復権派の足元にまで及んでいた、このままだと両親、祖父母、そして俺自身も楽園送りになってたんだ、わかるだろ?」
リヴァイ「まあ、筋は通てるな」
ジーク「だろぉ?」
リヴァイ「真のエルディア復権派だからこそ、両親を見限ってマーレで地位を手にした...」
ジーク「まあここまで理解してくれたのなら話は早い、お前らが最も聞きたいであるはずのエレンの事、話してやるよ」
リヴァイ「...」
ジーク「エレンが今宿している巨人はすでに把握してるよな?」
リヴァイ「あぁ」
ジーク「奴が持っている始祖の巨人。あれは強大だ。あれがあればなんでも...はできないが、たいていの事はなんでもこなせる」
リヴァイ「地ならしか?」
ジーク「...!...これは驚いた、もうそこまでわかっているのか」
リヴァイ「全部あいつが思い出したからな」
ジーク「そうか...じゃあ、始祖の巨人の力の覚醒。座標の手に入れ方は知っているのか?」
リヴァイ「...あぁ、全ての巨人を身体に宿す」
ジーク「あー、それじゃない」
リヴァイ「わかっている。これは嘘だ。王家の血を引く者を食う事...だろ?」
ジーク「あ?なんだ、わかってるのか...んん?じゃあなんでお前らはエレンに姫様を食わせねぇだよ」
リヴァイ「...」
ジーク「...あ?あぁ~...なるほどな...それは食えないわけだ」
リヴァイ「...もう夜が近い。話はまた今度だ」
---
--
-
-
- 311 : 2019/02/16(土) 00:29:44 :
ジーク・イェーガーと名乗る男が現れてから数日がたった。
僕たち調査兵団に伝えられた話は、敵であるマーレがもうすぐここ、『パラディ島』に攻めてくるという事だった。
ジーク・イェーガーによると、彼がマーレに3週間以内に帰ってこなかったら救援として顎の巨人と車力の巨人が来ることになっているらしい。
それまでに何とかしてエレンを探さないとまずい。
ジーク・イェーガーが戦ってもいいのだが、もしもそれを見られて、全員殺せず逃げられた場合。裏切者として報告されるからだ。
そして、三週間まで残り三日まで迫っていた。
---
--
-
天候は荒れ、窓に大粒の雨が打ち付ける。
屋根や窓に打ち付ける音だけが室内に響く。
僕たち104期生。リヴァイ班である、僕、ミカサ、ジャン、コニー、サシャのいつもの五人。
残り三日。いまだにエレンを見つけられずにいる。
港ではいつ敵が攻めてきてもいいように、固定砲台も運ばれ、ある程度の人と雷槍もそろっている。
そして、ジーク・イェーガーと一緒に来たマーレの人から教わった新しい武器も装備している。
だが、どれほど準備したところで、肝心のエレンがいないと話にならない。
僕たち五人はエレンを探すために特別な任務を受けていた。
二週間馬に乗り、エレンを探しても見つけられない。
そして今日も見つけられず、帰ってきたのだ。
そして、この静寂を断ち切るように、勢いよくドアが開いた。
僕たち五人は、ドアを開けた人物が誰であるのかはもうわかっている。ゆっくりとドアの方に視線を向けた。
ヒストリア「はぁ...はぁ...みんなが...帰ってきたって聞いたから...」
ジャン「ヒストリア...」
ヒストリア「...やっぱり今日も...」
サシャ「ごめんなさいヒストリア...」
ミカサ「私たちもこの二週間必死に探した。でも...」
ヒストリア「皆...」
エレンがいなくなってから、ヒストリアはどんどん痩せ細っていった。
リヴァイ兵長に何を言われたのかはわからないけど、最初の方は気を強く持とうとしていた。でも、日が経つにつれて、心の中で不安がどんどん大きくなっていったのだろう。
ヒストリア「...皆...エレンの為にありがとね!でも大丈夫!エレンは絶対に帰ってくるから!」
何度彼女からこの言葉を聞いただろうか。
訓練兵時代。エレンが言っていたことが今ならよくわかる。
ヒストリアは無理に笑顔を作って、自分が一番つらいのに、皆を励まそうとしている。
僕たちも、そんなヒストリアを見るのがつらかった。でも、何もできなかった。
サシャ「ヒストリア...」
ヒストリア「ん?どうしたの?」
サシャ「っ...いえ、何でもないです...」
ヒストリア「...そう...じゃあみんな、ちゃんとご飯食べて、ちゃんと寝てね!じゃ!おやすみ!」
そう言って彼女は部屋を後にした。
緊張の糸が切れたかのように、ジャンがため息をつきながら椅子に腰掛ける。
ジャン「...あのくそ野郎...どこにいんだよ...」
サシャ「もう、あんなヒストリア見たくないです...」
コニー「なあ、本当にどうするよ...エレンが来なかったら、このままじゃ...」
ミカサ「...」
アルミン「とりあえず今日はみんな睡眠を取って、明日に備えよう。」
---
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-
-
- 313 : 2019/02/18(月) 20:28:55 :
- 最高過ぎるんだがフォローしましたぞ
-
- 314 : 2019/02/19(火) 14:55:08 :
- やっぱり最高です
-
- 315 : 2019/02/20(水) 21:30:05 :
- よかった残ってて
この作品は消さないでほしい
続きも期待
-
- 317 : 2019/03/17(日) 09:00:34 :
- すぐ上のコメント消してほしいんですが
このssの内容関係ないし、厨のフリしたアンチかと不快になります
この作者さんのssの内容はすきなのも多いんだけど、それに群がる読者層が…
雑談とか邪魔なんである程度時間経ったら消してもらえませんか
関係ない話題はグループ内でやってもらってssには書かないでほしいのが本音だけどそこまで制限できる立場でないのは承知の上なんで
尚、このコメントも消すようお願いいたします
-
- 318 : 2019/05/21(火) 23:56:30 :
- このssは殿堂入り
-
- 319 : 2019/05/22(水) 09:22:20 :
- 期待してるぞ(謎の上から目線)
-
- 320 : 2019/05/22(水) 16:01:22 :
- 神作ですよね~この作品は
出来れば残して貰いたいですね
-
- 321 : 2019/08/09(金) 01:36:50 :
- これ続きないの?
-
- 322 : 2019/08/20(火) 21:39:35 :
- 面白すぎ!神作ですわー!
続きがみたい。
-
- 323 : 2020/04/22(水) 15:34:03 :
- あ
-
- 324 : 2020/04/23(木) 22:17:25 :
- Lialさん…どこに行ったんだ?彼氏のことで何かあったのか?それとも管理人がいないから?過疎っているから?もし!Lialさん!見ているならこの続きを描いて欲しい!違うサイトで書くのなら俺はそこに行くぜ!Lialさんの作品は毎回面白いし、なによりも俺の大好きなエレクリなので見ていたのに(1ヶ月ぐらい前からきた)URLを違うサイトなら貼ってください!俺は追いかけます!ですからどうか見ているのなら…何かコメントしてください!何故放置したのかの理由もできれば欲しいです。このサイトを復活させたい。神サイトだと思うので俺の好きな作者のうちの1人です。戻ってきてください!
長文失礼しました。期待してます。
フレーヾ(゚ー゚ゞ)( 尸ー゚)尸_フレー
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- 325 : 2020/10/06(火) 10:12:54 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
-
- 326 : 2020/10/15(木) 19:24:30 :
- また一人、良き友が消えてしまったか...
-
- 327 : 2020/10/18(日) 00:40:09 :
- 続きくるか?...
-
- 328 : 2020/10/26(月) 15:15:13 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
-
- 329 : 2021/01/06(水) 03:52:29 :
- 続き見たいです
-
- 330 : 2021/01/06(水) 03:52:38 :
- 続き見たいです
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- 331 : 2022/09/18(日) 06:23:45 :
- いい歳をしてこんなの書いて恥ずかしくないのか(^ω^)
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- 332 : 2022/09/18(日) 06:23:47 :
- いい歳をしてこんなの書いて恥ずかしくないのか(^ω^)
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- いい歳をしてこんなの書いて恥ずかしくないのか(^ω^)
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