このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
オリキャラ達のコロシアイ学園生活 X章&6章
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- 1 : 2018/06/10(日) 21:18:44 :
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5章の終わりが近くなっているのでいつでも書けれるよう建たせていただきます
尚、X章と6章の捜査パートはこの私、re:Switchが執筆となり
学級裁判開始から中盤まではルカさん
学級裁判中盤から終盤までをKAIさんが執筆します
現在、5章が終わるまではコメントの書き込みは禁止となりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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- 2 : 2018/06/26(火) 22:18:29 :
5章が終了しましたのでお待ちかねの6章がスタートされました
今振り返ればこの作品シリーズが始まったのは去年の10月から…
そして、早半年近くたっています…
あっという間ですね
さて、では最終章の始まりです
最後まで応援お願いしますm(_ _)m
尚、オリキャラ達のコロシアイ学園生活のグループでキャラ投票を行っているのでそちらもお願いしますm(_ _)m
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- 3 : 2018/06/26(火) 22:23:35 :
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- 4 : 2018/06/26(火) 22:25:50 :
ーーX章 超高校級の絶望ーー
暗い部屋の中で俺は目を覚ます
ガタガタと音を立て…
何人かの人物が不気味で憎悪に満ちた表情で何かを待っている…
「やぁ、目が覚めたんだね?」
ふと、俺は話し掛けられた人物に目をやる
「初めましてかな?いや、以前にも会ってるはず。まぁ、いいや。僕は矢吹霊士郎。君は?」
矢吹という人物は不敵な笑みで自己紹介する
「ーーーだ」
矢吹「なるほど、ーーーだね?君がここに居るってことは君も例の実験に参加させられたんだね?」
「例の実験?」
矢吹「ククク、覚えてるわけないよね?だって、僕たちは以前の僕たちとは違うんだから…」
「ああ…家族や友人…大勢の人を殺した…」
矢吹「そうだろうね…それがこの実験の結果だから」
「俺達はこれからどうなる?」
矢吹「そんなの知らないよ。けど、僕は思うんだ…」
矢吹「僕達が超高校級の絶望である限り…この惨劇は終わらない…」
その時、扉が開いた…
その後に見た光景はただ街が崩壊する…
絶望しかない世界だった…
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- 5 : 2018/06/27(水) 10:15:57 :
5度目の学級裁判が終わった俺達はエルが残したボイスレコーダーを聞いている最中だった…
エル『一応 自己紹介するね… やっほ~みんなのエルお姉ちゃんだよ~♪やんちゃって』
エル『このレコーダーを聞いてるって事は 多分 いや…多分じゃないか… ボクはもういないと思う』
エル『生き残ったんだね… よかった』
エル『これを聞いている皆 少しボクの無駄話に付き合ってくれないかな?』
エル『面と向かって話せなかった事が沢山あるの。特に五十鈴クン…いえ、和真にね』
鳳「一体、エルさんは何を言い残したのでしょうか?」
如月「それをすぐに言うんだろ?黙って聞こう」
エル『まず…私達がやってるこのコロシアイ…何かに似てると思わない?』
五十鈴「何かに似てる?」
エル『そう…あのゲーム…"ダンガンロンパ"に似ているのよ』
その時、俺は一時ボイスレコーダーを停止させる
五十鈴「ダンガンロンパ…」
鳳「ダンガンロンパって…あのダンガンロンパなのですか?」
箱田「おい、ちょっと待て!私にはさっぱりなんだが!ダンガンロンパってなんだよ!」
如月「すまないが、俺にも分かるように説明してくれないか?」
五十鈴「ダンガンロンパっていうのは…」
俺と鳳は如月と箱田にダンガンロンパについて簡単に説明する
才能ある高校生達が学校に閉じ込められ、コロシアイを強制させる
ここから出るには誰かを殺し、学級裁判で生き残る
そして…モノクマもダンガンロンパのキャラクターの一人…
確かに今思い出せばこれはまさにダンガンロンパそのものだ…
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- 6 : 2018/06/27(水) 10:36:00 :
箱田「マジかよ…そのダンガンロンパって奴は私達がやってる事がまるっきり同じじゃないかよ!」
如月「モノクマに学級裁判…なるほど…これはそのゲームに似せたデスゲームだったってのか…」
鳳「とにかく、ボイスレコーダーの続きを聞きましょう」
ユキ『つづき きに なる』
皆に急かされ、俺は再びボイスレコーダーを再生する
エル『これは…私の最後のモノクマへの抵抗だけど…私の生徒手帳を使って今まで行けなかった所に行けるはず…』
五十鈴「これのことか…」
エル『それを使って真実を探して…そして、もう一度学級裁判で黒幕を見つけ出すのよ!』
鳳「黒幕を見つけ出す…」
エル『恐らく、黒幕は私達を誰一人生かしておくわけない…このコロシアイはきっと…何か裏があるわ』
如月「やはり、エルも睨んでいたか…」
エル『なら、分かるよね?私達が全滅する前に黒幕をとっ捕まえてこのコロシアイを止めてちょうだい…』
全員「…」
エル『もうそろそろ、このボイスレコーダーの録音できる時間もないから長話はできないけれどこれだけは言うわ…ユキ…あなたは一人なんかじゃない…だから、仲間を頼りなさい!』
ユキ「っ!」コクコク
エル『鳳さん、そのどす黒い性格で黒幕をとっちめちゃって!!』
鳳「はい!!」
エル『箱田さん、その口調で黒幕に罵声を与えなさい』
箱田「ケッ、分かってるよ」
エル『如月くん、あなたの力で皆を守って…』
如月「ああ…」
エル『そして…和真…』
五十鈴「…」
エル『ユキを…皆を…死んだ私達のためにこのコロシアイを終わらせて…』
五十鈴「…ありがとう…エル…」
エル『最後に言うわ…このコロシアイの黒幕は…』
「おっと!!そこは言わせないよ!」
その時、どこからともなく俺達の嫌気がさす声が響くその正体は…
五十鈴「モノクマ…」
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- 7 : 2018/06/27(水) 15:56:11 :
ー6章 希望と夜明けの道へー
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- 8 : 2018/06/27(水) 16:09:34 :
食堂の出入り口前で仁王立ちをし、怒こった表情でこちらを睨むモノクマが立っていた
モノクマ「まったく、君達には呆れるね!」
箱田「おい、なんだよ。今まで首を突っ込まないお前がどうしてこういうときに…」
モノクマ「流石にネタバレを明かすのは僕としてどうかなと…」
五十鈴「とにかく、もう一度ボイスレコーダーを!」
俺はもう一度ボイスレコーダーを再生しようとするが…
五十鈴「あれ!?なんで…!?」
如月「どうした?」
モノクマ「残念だけど、僕は考慮してそのボイスレコーダーは一度再生すると二度と聞けないように細工しておいたんだよ」
鳳「そんな…卑怯です!!」
モノクマ「卑怯もクソもないよ。君達には最後までコロシアイをしてもらうつもりだから」
五十鈴「悪いけど、俺達はもうお前なんかに負けるつもりはない!」
モノクマ「ふーん、で?そんな強気になったとしても僕に勝てると思って…」
ズダンッ!!
その時、乾いた音が食堂に鳴り響く
モノクマ「うわぁ!!」
五十鈴「え?」
俺は音の元凶を見るそれは…
如月「ベラベラ喋る暇あるなら避ける事を考えるんだな」
五十鈴「き、如月?」
箱田「お、おい!その銃どうしたんだよ!?」
如月「ファイルデッドルームさ。九鬼のお陰で問題を解く時間も省けたから直ぐに武器の調達が出来た」
モノクマ「ぐぬぬ…まさか、僕に歯向かう気なんだね?」ギロ
如月「校則なんざクソ喰らえだ…俺は今でも後悔してんだ…鴉間を殺せなかったこと…片瀬の苦しみを分かってあげられなかった事に…それを今ここで償うつもりだ!!」
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- 9 : 2018/06/27(水) 16:31:16 :
モノクマ「八つ当たりかい?いいよ。君はもう殺すから」ギロ
モノクマは鋭い爪を出し歩き始める
如月「五十鈴、お前ら早く行け」
五十鈴「バカか!お前を置いていけるかよ!」
如月「馬鹿なのはお前だ。なんの為にエルの生徒手帳があると思ってんだ。それにこれがモノクマを…黒幕を抑えれる唯一のチャンスだ。これを逃してたまるか」
鳳「すいません、如月さん!」
箱田「チッ、死ぬなよ鬼野郎が…」
ユキ「っ!っ!」
『おにいちゃん!!』
五十鈴「クソ…頼んだぞ…」
如月を除いた俺達は食堂を後にする
モノクマ「君一人で僕に挑むとわね…自殺行為だよ」
如月「自殺行為じゃない…」スッ(タバコを咥える)
如月「ただの時間稼ぎだ…」フー
食堂から出た俺達は中から凄まじい音がしていることに気付く
鳳「如月さん…死にませんよね?」
五十鈴「如月は俺達を信じてモノクマと戦っているんだ…今俺達の出来ることはこのコロシアイを止めるための証拠探しだ…」
箱田「けどよ…探すったって…どうやって…」
五十鈴「とにかく今は時間がない…気になる所を片っ端から調べるぞ」
鳳「その方が効率はいいですもんね…」
箱田「なら、私はモノクマ格納庫に行く。あそこには何か裏があると思うからな」
ユキ「っ!」
『わたし よんかい しらべ る 』
鳳「なら、私も一緒に!私も気になる所があるので」
五十鈴「分かった。エルの生徒手帳を…いや待て…お前ら生徒手帳を出してくれ」
皆、冷静に自分の生徒手帳を取り出す。
そして、俺はあるメールを一斉送信する
鳳「これは…」
箱田「電子解除キー!?」
五十鈴「これなら全員どの部屋にも入れるな」
鳳「では急ぎましょう!モタモタしているとモノクマが邪魔をしてくると思うので…」
五十鈴「よし、お前ら絶対に生きて…ここから帰ろう」
箱田「そだな…」
こうして、俺達は最後の決戦に向けて走り出す
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- 10 : 2018/06/27(水) 22:30:24 :
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ー捜査開始ー
俺は大浴場へ向かった
そして、久々にアイツと出会う
五十鈴「おい、起きてるか?」
スイッチ『うむ、どうやら潮時みたいだな?』
五十鈴「ああ…お前の言う通り、もう生き残りは5人しかいない」
スイッチ『どうやらそのようだな』
五十鈴「じゃあ、約束通り知ってること全てを話してくれ」
スイッチ『まず、俺のオリジナルは一回目のコロシアイの参加者、仲村ゆりという人物が手に入れたダンガンロンパVRゲーム化計画という物を見つけ解読したんだ』
五十鈴「ダンガンロンパVゲーム化計画?」
スイッチ『百聞は一見にしかずだ。今そのデータをお前の端末に送る』
俺は生徒手帳を開きデータを確認する
ーダンガンロンパVRゲーム化計画ー
ダンガンロンパの世界を体感出来るようにするにはまず、三段階の実験が必要である。
最初の実験は架空の人物をデータ化しコロシアイをさせること
二番目の実験は異なったデータ化をした架空の人物に感情を持たせてコロシアイをさせる
三番目の実験は生身の人間をデータ化し、コロシアイで絶望するのか観察すること
これらを合わさる事によって「超高校級の絶望」が出来上がる
尚、三回目のコロシアイで実験台になる14名の高校生と我がチームメンバーの1人の計15名が参加を容認された
五十鈴「超高校級の絶望?…それに容認がされたって…」
スイッチ『それとこれも送っておく』
五十鈴「これは…ダンガンロンパ設定資料?」
スイッチ『きっと、このコロシアイに繋がるヒント的な物が隠されておるかもしれない。一応、頭に入れといた方がいい』
五十鈴「そうか…これで全部か?」
スイッチ『ああ…正直このコロシアイは何か嫌な予感がする』
五十鈴「そうか…」
スイッチ『これで俺の役目も終わりだ…後は君達次第だ…』
五十鈴「俺達次第?」
問いかけた俺だが、すでに画面が真っ暗になっており、二度とスイッチが現れることはなかった…
ーコトダマー
【ダンガンロンパVRゲーム化計画】
ダンガンロンパの世界を体感出来るようにするにはまず、三段階の実験が必要である。
最初の実験は架空の人物をデータ化しコロシアイをさせること
二番目の実験は異なったデータ化をした架空の人物に感情を持たせてコロシアイをさせる
三番目の実験は生身の人間をデータ化し、コロシアイで絶望するのか観察すること
これらを合わさる事によって「超高校級の絶望」が出来上がる
尚、三回目のコロシアイで実験台になる14名の高校生と我がチームメンバーの1人の計15名が参加を容認された
【ダンガンロンパ設定資料本】
ダンガンロンパシリーズの(アニメ、V3を含む)全ての設定が載ってある資料本
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- 11 : 2018/06/28(木) 10:18:48 :
五十鈴「もしかしたら、他に手掛かりが…」
俺はエルの生徒手帳を開き、メール一覧を見る
すると、俺はある1通のメールを開く
ーーーーーーーーーー
……………………………
From:矢吹
送信先:エル
……………………………
話があるって聞いたけど君だけ?
まぁ、話だけは聞いてあげるよ
そだね、二階の男子トイレの用具入れの奥に扉があるからそこに来てくれないかな?
そこで待ってるよ
送信日:X月X日00:15
ーーーーーーーーーー
五十鈴「やっぱり、エルと矢吹は会っていたんだな…」
2階 男子トイレ
用具入れの前に来たのはいいけど、この奥に隠し部屋でもあるのか?
俺は奥の壁を軽く押す
すると…
ゴゴゴゴゴゴ…
扉が開き、とあるスペースを発見する
中に入るとそこに誰かが住んでいた雰囲気のある部屋に繋がっていた
まさか、ここで矢吹は隠れていたのか?
俺は手当たり次第に物を漁る
ん?これは…
ビデオカメラか?
カメラを起動し、フォルダーを確認すると動画が一件あった…
そして、動画を再生する
矢吹『やぁ、どうも』
五十鈴「矢吹?」
間違いない、矢吹だ
まさか、アイツも何か遺していたのか?
矢吹『このビデオを見て驚くかもしれないね?なにせ、目の前に自分がいるんだから…』
ん?どういう意味だ?自分が目の前にいて驚くって…
矢吹『もし、このビデオを見ていると言うことはカウントダウンが迫っていることになるね?そう…』
矢吹『超高校級の絶望の誕生が…近づいていることに…』
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- 12 : 2018/06/28(木) 10:39:07 :
超高校級の絶望と矢吹が呟いた時
俺は何か違和感を感じる
まるで矢吹がこれから起こることを知っているみたいな感じだ…
矢吹『今の君からすればピンと来ないかもしれないけど、要は一人を除く参加者全員が僕にとって死ぬべき人間ってわけさ』
五十鈴「この言葉…前に食堂で行った時と同じだな」
矢吹『もちろん、僕自身も死ぬべき人間さ。要は…その一人以外を皆殺しにすればいいって事』
矢吹『いいかい?絶対にコロシアイを終わらせてはいけない。終わらせれば……』
すると、映像が途切れ終わった…
日付を確認すると恐らくコロシアイが始まる前に撮られた物だ…
もしかしたら、矢吹はこの映像を見たときから…
いや、ただの憶測でしかない…
とにかく、他の部屋を調べよう
すると、一件のメールが入る
ーーーーーーーーーー
……………………………
From:鳳
送信先:五十鈴
……………………………
鴉間さんの研究教室に来てください
送信日:X月X日
ーーーーーーーーーーーーー
鴉間の研究教室にか?
取り敢えず行ってみよう
ーコトダマー
【矢吹のビデオメッセージ】
ビデオ内容は矢吹が「これを見ている頃には絶望の残党が誕生している」という事を言う内容だった。尚、日付を見る限りコロシアイが始まる前だった
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- 13 : 2018/06/28(木) 17:51:44 :
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五十鈴「ハァ…ハァ…こんなに走ったのいつぐらいだ?」
4階 鴉間の研究教室前
五十鈴「ここか…」
やっと、入る事が出来るんだな…
そして、鴉間の研究教室に足を踏み入れる
中に入るとそこには指名手配の写真や関係図、世界中の政治家の写真が張り巡らせたまるで諜報員のような部屋だ
鳳「あ、五十鈴さん!」
五十鈴「鳳、俺を呼んだのは…」
鳳「この部屋を探してたらこんな物が…」
鳳から手渡されたものはとある黒いファイル
名前は『国家専属特殊部隊 報告書』
五十鈴「これって…如月が所属している奴の報告書なのか?」
ページをめくるとそこには如月の字が書かれている
五十鈴「これはアイツが部隊に報告するためのファイルなのか…」
すると、俺はとあるページを見る
本部へ
私と指名手配中の鴉間を含む14名の高校生に混じり実験への参加に潜入することに成功した。
現在「超高校級の絶望」への手掛かりを捜索中。そして見つけ次第、犯人と鴉間を殺処分する
五十鈴「ん?」
鳳「どうかしましたか?」
五十鈴「……。鳳、俺達って最初に来たときの人数って…」
鳳「確か16人のはずです」
五十鈴「だよな…」
鳳「どうしましたか?」
五十鈴「いや、なんでもない…」
気のせいなのか?ダンガンロンパVRゲーム化計画の時もそうだが、この報告書にも…何か違和感があるような…
鳳「それと!ユキさんは九十九さんの研究教室に行ってると思いますのでそちらも行ってみては?」
五十鈴「ああ…行ってくる」
ーコトダマー
【如月の報告書】
本部へ
私と指名手配中の鴉間を含む14名の高校生に混じり実験への参加に潜入することに成功した。
現在「超高校級の絶望」への手掛かりを捜索中。そして見つけ次第、犯人と鴉間を殺処分する
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- 14 : 2018/06/28(木) 19:28:01 :
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九十九の研究教室
そこには、将棋に関する物ばかりが置かれており、本棚には探偵小説がズラリと並んでいる研究教室だ…
ユキは懐かしそうに将棋を見つめる
歩とエルがいない今、ユキを守ってやれるのは俺だけ…
そうだ…いつまでも誰かに頼るわけにはいかないんだ
ユキ「っ!」
ユキは俺の顔を覗き込む
五十鈴「あ、ごめん。兄として失格だよ」
ユキ「〜っ!」ナデナデ
『そんなことないよ』
五十鈴「ありがとう」
ユキ「っ!っ!」ユビサシ
そしてユキは何かを見つけたのか本棚に指を指す
五十鈴「何かあるのか?」
じっくり、見てみると上の段に何か紙切れのような物が挟まっているのを見つける
それを取ると見た目は新聞の一部のようだがそこには…
五十鈴「っ!」
ユキ「?」キョトン
五十鈴「ユキ、悪いけど俺は他に調べるところがあるから鳳と一緒にいとけよ」
ユキ「っ!!」
俺はユキから逃げるように部屋を飛び出す
そんなバカな…
嘘だ!!嘘だ!!
俺は廊下でもう一度見る
そこに書かれていのは…
ー原因不明の事故ー
X日に科学実験を行なっている最中、不慮の事故により8歳ぐらいの少女が意識不明となり、その後病院に搬送されたが死亡が確認された。被害者である少女の身元は不明だが名は「雪希」という事は判明された。
五十鈴「あり得ない…だって…ユキは…ユキは…」
その時、頭痛に襲われ視界が真っ白になる
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- 15 : 2018/06/28(木) 19:35:47 :
とある、病院の一室…
そこには頭に包帯を巻かれた自分…
そして、歩とエルもいた
しかし、3人の顔は暗く絶望に満ちた雰囲気だった…
五十鈴「どうして、雪希が死ななくちゃならなかったんだ?」
九十九「和真さん…」
エル「和真…ボク…姉として失格だわ…ボク…ボクは…」
九十九「エルさん…今は何も言わない方がいいです…」
五十鈴「エル…お前は姉として立派だよ…悪いのは俺だ…」
エル「和真…」
五十鈴「俺がもし、交通事故に合わなかったらお前らとまた会えることもなかったんだからな…」
ガチャ
その時、扉からとある人物が入ってきた
しかし、そこで回想は終わった…
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- 16 : 2018/06/28(木) 19:54:40 :
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五十鈴「なんだ?この記憶は……まさか……まだ…思い出してない事があるのか?」
だが、今はどうでも良かった
一番強い感情は屈辱と怒り…
ユキを救えなかった自分に対する憎しみが一気に募り始める
五十鈴「クソ!!」
五十鈴「……こんな所で立ち止まってる場合じゃないな…」
俺は再び捜査を再開させる
ーコトダマー
【新聞記事】
X日に科学実験を行なっている最中、不慮の事故により8歳の少女が意識不明となり、その後病院に搬送されたが死亡が確認された。被害者である少女の身元は不明だが名は「雪希」という事は判明された。
ー生物室ー
五十鈴「ここに来るのは初めてだな…確か…」
ーーーーーーーーーーーーー
エル「一応、生物管理室には色んな生き物が居たけど…、一ヶ所だけ、入れない部屋があっただけで、特に何も無かったわ」
五十鈴「入れなかった部屋ってのはなんだ?」
エル「…………」
五十鈴「エル?」
エル「…『死体保管室』って部屋……」
五十鈴「ッ!?それって……」
エル「部屋を調べてた時にモノクマから聞いたわ…、そこに死んだ皆が居るって」
ーーーーーーーーーーーーー
五十鈴「ここか…死体保管室は…」
ー死体保管室ー
五十鈴「寒っ!!」
極寒の寒さで凍えそうだ…
幸い、俺の服装がコートだったのが良かった…
気を取り直して、辺りを見るとそこはその名の通り、死体を保管するための保管庫がズラリと並んでいた…
この保管庫の中に…
東雲、近藤「」
今までコロシアイで犠牲なった…
上木、九十九「」
アイツらの死体が…
鴉間、炎村、蜜火原「」
この保管庫の中に…
九鬼、鷺沢「」
入っているってのか…
矢吹、エル「」
ん?何かおかしいな?
16個あるうちの保管庫のランプが10個付いてある…
なんだ?この違和感は…
ーコトダマー
【死体保管室のランプ】
死体を安置する保管庫のランプが10個点灯されている
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- 17 : 2018/06/29(金) 20:45:34 :
五十鈴「よし、次の捜査を…」
ドカアアアアアアアアアアアアアンッ!!
部屋を出た途端、物凄い爆発が目の前で起きる
その人物は…
如月「っ!五十鈴!?」
五十鈴「如月…何してんだよ…」
如月「見ての通り、モノクマと戦っているところだ」
五十鈴「にしてはド派手にやるな…」
モノクマ「おや?五十鈴くん、君達勝手に立入禁止区域に入っているみたいだけど…そんな事をして許されると思ってるのかな?」
如月「今更、ルールだの校則だの気にしている場合じゃない。五十鈴、早く行け」
五十鈴「お、おう!」
如月と別れ、俺が来た場所はかつて矢吹がエルによって殺された場所である
五十鈴「取り敢えず、逃げ切れたみたいだな…」
部屋は相変わらず誰もいない
すると、俺は前の捜査のときに無かったある物を発見する
五十鈴「何だこれ?モノクマAIマニュアル?」
AIって、人工知能の事だよな?
ページを開くとそこにはモノクマを操作するための手順などが詳細に記載されており、その中にAI機能という物が備わっていた
AI機能
操縦者が居なくても自動でモノクマを動かす事ができる機能。尚、2回目にAI機能を起動した場合。二度と機能停止が出来ないので注意が必要。
少なからず分かったことはAI機能があれば自分の手で操縦しなくて済むって事だな?
ん?待てよ…
もしあの時…俺達16人の中に黒幕がいるとして
俺たちの全員の前に現れたモノクマは…
いや、あまり深く考えるのはやめよう。どのみち学級裁判で明らかになるんだからな
それと、ここはモノクマを操縦するための部屋だとしたら少なからず黒幕はここを利用したに違いない
ーコトダマー
【モノクマ操縦室】
モノクマを操縦するために設けられた部屋。黒幕はここでモノクマを操作した可能性がある
【モノクマAI機能】
マニュアルによると操縦者が居なくても自動操縦で動かす事ができる機能が備わっているとの事。
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- 18 : 2018/07/01(日) 10:48:14 :
あれから、どれくらい校内を走り回ったのだろうか?
如月とモノクマの戦闘にも何回か遭遇する中、俺はモノクマ格納庫へ入る
ーモノクマ格納庫ー
ここも何も変わってないか…
すると、箱田が険しい顔で何か考え事をしていた
五十鈴「箱田!何か手掛かりを見つけたか?」
箱田「ん?五十鈴か?」
五十鈴「箱田が考え事なんて珍しいな」
箱田「あのさ、五十鈴。妙な質問するが、黒幕って、本当に私達の中にいるんだよな?」
五十鈴「可能性としてはそっちの方が高いけど、まだ分からない」
箱田「お前からダンガンロンパについて聞いてから考えたけどさ。その…黒幕は死んだと見せ掛けて生きていた仮設だとしたらこれをどう説明すれば…」
五十鈴「どういう事だ?」
箱田「こっちに来てくれ」
箱田に連れられてやって来たのは巨大モノクマの背後だった
五十鈴「ここに何があるんだ?」
箱田「コイツの背中よく見てみろ」
背中を見てみるとそこにはモノクマには無い物があった…
あれは…ハッチ?
箱田「何かおかしいと思わねぇか?」
五十鈴「中には入れないのか?」
箱田「待ってろ。脚立を持ってくる」
箱田「よし、これで入れるな」
五十鈴「気を付けて行こう」
ー巨大モノクマ内部ー
内部に入るとそこはコンピューター機器がズラリと並んでいる物ばかりな部屋だった
箱田「なんだよここ…」
五十鈴「…ん?」
俺は足元にある謎の物体を拾う
五十鈴「なんだこれ?」
箱田「うえ…なんか腐ってるみたいだぞ?」
五十鈴「腐ってる…って事は放置されて何日か経ってるって事か…」
箱田「このデカブツ野郎、一体何を食ってたんだ?」
五十鈴「そもそも…食べ物なのだろうか…」
ーコトダマー
【巨大モノクマ】
モノクマ格納庫に佇む巨大なモノクマ。その背中に出入り口になるようなハッチがあった
【謎の塊】
巨大モノクマの中にあった謎の塊。何日か放置された模様。
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- 19 : 2018/07/02(月) 12:49:50 :
よし、ある程度の証拠も出揃った…
後は皆を集めるだけだな
五十鈴「箱田は鳳とユキを探してくれ、俺は如月を探す」
箱田「分かった気を付けろよ」
箱田と別れた俺は如月とモノクマを探す
ズガガガガガ!!
あっちか!
俺は体育館の方へ向かう
体育館に入ると、如月が膝をついていた
如月「クソが…」
モノクマ「まったく、いろいろと手こずらせてもらったね!じゃあ、死んでもらうよ?」
五十鈴「如月!!」
如月「五十鈴…!」
モノクマ「おや?五十鈴クン、ボクと如月クンに何か用かい?でもちょうどいいよ君も一緒に楽にしてあげる」
五十鈴「待て。俺はお前と交渉しに来たんだ」
モノクマ「交渉だって?まぁ、いいよ内容によっては聞いてあげる」
五十鈴「もう一回学級裁判をさせろ。それだけだ」
如月、モノクマ「っ!」
すると、体育館の入り口から鳳達がやって来た
鳳「え?どういう事ですか?」
箱田「また学級裁判をするって…」
モノクマ「どうして、学級裁判をやるんだい?誰も死んでも殺してもないのに」
如月「そういう事か…エルの頼みをする気なんだな?」
五十鈴「ああ…真実を見つけるために学級裁判をするんだ」
モノクマ「真実?………うぷぷぷ…うぷぷぷぷぷぷぷ……ぶっひゃひゃひゃ!!」
箱田「な、何笑ってんだよ」
モノクマ「いやー、ダンガンロンパでお馴染みの展開だと思ってね……いいよ、学級裁判をしようじゃないか。その代わり見返りは何なの?」
五十鈴「もし、裁判で真実を見つけられないなら俺達を処刑して構わない」
ユキ「っ!!」
箱田「なっ!五十鈴テメェ!」
如月「乗った」
箱田「は?」
鳳「私もです。五十鈴さんだけに苦しい思いはさせたくないです」
箱田「チッ、わーったよ…私も乗った!」
ユキ「っ!っ!」
『わたしも』
五十鈴「これでいいな?モノクマ」
モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷ…面白くなってきたよ?クレイジーマックスな展開だよ!!」
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- 20 : 2018/07/02(月) 12:50:51 :
- 五十鈴「なら、俺達はいつもの赤い扉に…」
モノクマ「いや、今回は違うよ?」
五十鈴「え…?」
モノクマ「システムルームに来てみたら分かるよ。待ってるからね」
そう言うとモノクマは姿を消した
俺は安堵のため息をつき、皆の方に振り向く
五十鈴「よし、何とかなったな…」
箱田「ったく、まさか私達の命まで交渉の見返りを使うなんてな」
如月「そうカッカッするな、もう俺達はルール違反を起こしてるんだ。どのみち殺されるのは当たり前だ」
箱田「そりゃそうだな…はぁ…よし!覚悟は決めたぜ!」
鳳「ですが…大丈夫なのでしょうか?」
箱田「お、おい…折角腹を括ったのによ…不安にさせるな…」
如月「ふっ、俺は五十鈴がいればなんとかなると思ってる」
五十鈴「え…」
如月「お前はこの5回の学級裁判で俺達を真実に導いてくれた…ならこの学級裁判でも導いてくれるはずだ」
鳳「そう…ですよね!」
箱田「今回も頼むぜ五十鈴!」
ユキ「っ!」ニコニコ
五十鈴「かなりのプレッシャーだけど……ありがとう。全力で尽くす」
如月「さて、ここで長話をしているとモノクマも気分が変わって俺達を殺すかもしれない」
五十鈴「そうだな…行こ…」
その時、俺は再び視界が真っ白になる
矢吹と会話している自分…
そして世界が崩壊…
絶望しかない世界…
五十鈴「っ!!」
如月「五十鈴!大丈夫か?」
五十鈴「あ、ああ…大丈夫…」
なんだ…幻覚か?
ーコトダマー
【覚えのないビジョン】
内容は矢吹と会話をし、世界が崩壊する光景…
-
- 21 : 2018/07/02(月) 17:09:52 :
ーシステムルームー
五十鈴「ここに来たのはいいけど、電子解除キーはあるとして、パスワードはどうするんだ?」
如月「やはり、アレをやるしか…」
五十鈴「いや、そんなことしなくてもいい…」
すると、モノクマが現れる
モノクマ「やっほー!ではでは長話は省略してパスワードを教えます。それは…"11037"!!うぷぷぷぷぷぷぷ…じゃあ、待ってるからね」
五十鈴「11037」
なるほどな…
このコロシアイにはうってつけのパスワードだな…
俺はエルの生徒手帳を取り出し電子キーを解除させる
そして…
11037のパスワードを打ち込む
すると、機械から光が放たれる
全員あまりの眩しさに目を瞑った…
-
- 22 : 2018/07/02(月) 17:19:12 :
雪希「うう…うう…」ポロポロ
エル「うんうん、どんどん泣きなさい。泣いたらスッキリするからね」
五十鈴「雪希、膝の怪我大丈夫か?」
雪希「う、うん…!雪希、もう大丈夫!!」
エル「流石!根性はボクそっくりだね!」
九十九「ええ、本当の姉妹のようです」
五十鈴「優しいのは歩にそっくりなんだな」
エル「それは納得」
五十鈴「んで俺は…」
エル「アンタなんか雪希と一緒にしちゃ駄目だよ」
五十鈴「は?!」
九十九「言い過ぎですよエルさん…」
雪希「お兄ちゃんをいじめちゃ…めっだよ!」
エル「アハハハ…まさか妹二人にお説教されるなんて…」
五十鈴「それにしても…"アイツ"はどうしたんだ?」
エル「まったく、本当にあのバカ"弟"二号は何処行ったのだろうか…」
-
- 23 : 2018/07/02(月) 17:19:30 :
-
- 24 : 2018/07/02(月) 17:20:17 :
次に目を開けた時に見えた光景は…
五十鈴「ここは…」
そこは数字列が張り巡らされている不思議な世界
そして、目の前には16個の席が用意されている
ということはここは…最後の裁判場ってことか?
モノクマ「やぁやぁ、来たね!どう?最後の裁判にしてはいい場所とは思わない?」
箱田「本当にこれが最後の裁判なんだよな?」
如月「ああ…間違いない。俺達が勝てばコロシアイが終わり…俺達が負ければ死ぬ…それだけだ…」
鳳「負けられない戦いです」
ユキ「…」ガクガク
五十鈴「ユキ」
ユキ「?」
五十鈴「安心しろ…兄ちゃんがなんとかするからな」ナデナデ
ユキ「っ!」コク
五十鈴「さぁ、モノクマ始めようぜ?いや…終わらせるかな?」
モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷ…始めちゃおう!希望と絶望が渦巻く最後の学級裁判をさ!!」
俺達は自分の席に立つ、16人いたメンバーも今はたったの5人。
-
- 25 : 2018/07/02(月) 17:23:23 :
いよいよ始まる…
箱田、(上木)、(近藤)、(炎村)、(鷺沢)「…」
俺達は席に着いた瞬間自分の命をベットした
ユキ、鳳、(鴉間)、(九十九)、(蜜火原)「…」
これが最後の学級裁判…
如月、(東雲)、(九鬼)、(矢吹)、(エル)「…」
俺達は負けない…
五十鈴「…」
戦いの幕開けが今始まるっ!!
-
- 26 : 2018/07/02(月) 17:30:54 :
亡くなったエルが遺したメッセージによる励ましにより、モノクマの手を掻い潜り、捜査をして来た五十鈴達。
果たして、このコロシアイと黒幕の正体は…
今、明かされる…
ーコトダマー
【ダンガンロンパVRゲーム化計画】
ダンガンロンパの世界を体感出来るようにするにはまず、三段階の実験が必要である。
最初の実験は架空の人物をデータ化しコロシアイをさせること
二番目の実験は異なったデータ化をした架空の人物に感情を持たせてコロシアイをさせる
三番目の実験は生身の人間をデータ化し、コロシアイで絶望するのか観察すること
これらを合わさる事によって「超高校級の絶望」が出来上がる
尚、三回目のコロシアイで実験台になる14名の高校生と我がチームメンバーの1人の計15名が参加を容認された
【ダンガンロンパ設定資料本】
ダンガンロンパシリーズの(アニメ、V3を含む)全ての設定が載ってある資料本
【矢吹のビデオメッセージ】
ビデオ内容は矢吹が「これを見ている頃には絶望の残党が誕生している」という事を言う内容だった。尚、日付を見る限りコロシアイが始まる前だった
【如月の報告書】
本部へ
私と指名手配中の鴉間を含む14名の高校生に混じり実験への参加に潜入することに成功した。
現在「超高校級の絶望」への手掛かりを捜索中。そして見つけ次第、犯人と鴉間を殺処分する
【新聞記事】
X日に科学実験を行なっている最中、不慮の事故により8歳の少女が意識不明となり、その後病院に搬送されたが死亡が確認された。被害者である少女の身元は不明だが名は「雪希」という事は判明された。
【死体保管室のランプ】
死体を安置する保管庫のランプが10個点灯されている
【モノクマ操縦室】
モノクマを操縦するために設けられた部屋。黒幕はここでモノクマを操作した可能性がある
【モノクマAI機能】
マニュアルによると操縦者が居なくても自動操縦で動かす事ができる機能が備わっているとの事。
【巨大モノクマ】
モノクマ格納庫に佇む巨大なモノクマ。その背中に出入り口になるようなハッチがあった
【謎の塊】
巨大モノクマの中にあった謎の塊。何日か放置された模様。
【覚えのないビジョン】
内容は矢吹と会話をし、世界が崩壊する光景…
-
- 27 : 2018/07/04(水) 12:14:36 :
ー学級裁判開廷ー
-
- 28 : 2018/07/04(水) 12:56:10 :
- モノクマ「では、今回の学級裁判について説明しましょう!」
モノクマ「今回の学級裁判は五十鈴くんの希望で特別ルールによって開催されまぁす!」
モノクマ「君たちにはこのコロシアイ学園生活の黒幕を見つけ、かつ、このコロシアイについてを暴くことができれば……オマエラの勝ち~!」
モノクマ「もし、暴くことができなければ……ボクの勝ち~!」
モノクマ「さらには、今回は最後の学級裁判なのでボクも参加しまぁす!」
モノクマ「それでは、早速始めようか!」
如月「お前が参加することで、妨害されることはあるのか?」
モノクマ「それだけは安心して!」
五十鈴「(安心できないな……)」
鳳「それでは、始めましょうか……といっても、何から話せばいいのでしょう?」
如月「黒幕についての話は情報が無さすぎる……」
五十鈴「なら、先にコロシアイについての話だ!」
ユキ「……」コクコク
五十鈴「(始まった……だが、臆してはいけない!やるしかないんだ!)」
-
- 29 : 2018/07/04(水) 12:56:45 :
- 五十鈴「まず、このコロシアイについて整理したいんだが……」
箱田「それが早いんじゃねぇか?」
鳳「事情のわかってないまなちゃんのために説明しましょう!」
箱田「だれがまなちゃんだ!!」
如月「……まず、この学園に集められたのは16名の高校生ということでいいか?」
鳳「え~と……五十鈴さん、如月さん、箱田さん、ユキさん、私……」
箱田「東雲、近藤、上木、九十九、鴉間……」
五十鈴「炎村、蜜火原、九鬼、鷺沢、矢吹、エル……の16人だ……」
鳳「あと、疑問があるのはこの学園です……私はこの学園には記憶がありません……」
箱田「それは私も思ってたんだ!どうなってんだ、ここは?」
ユキ『わたし も きに なる』
五十鈴「(みんなが気になること……記憶にない場所……まさか……)」
ー閃きアナグラムー
グ ラ プ ム ロ
→プログラム
五十鈴「これに違いない!」
-
- 30 : 2018/07/04(水) 12:57:14 :
- 五十鈴「そうか!記憶にない場所……外に出れない事実……ここはプログラムなのかもしれない!」
箱田「は!?そんなことあり得ねぇだろ!!」
如月「なんでそういいきれるんだ?五十鈴……」
箱田「そうだ!だって……」ギュム
ユキ「!?」ビクン
鳳「痛い!なにするのですか!」
如月「……ッ!?」
五十鈴「いって!なんで俺だけ蹴りなんだよ……」
箱田「うるせぇ!ほらみろ!痛覚だってあるんだろ?感覚があるじゃねぇか!!」
箱田「これが二次元の世界なんてふざけんな!」
五十鈴「いや……これもプログラムの一部だったらどうだ?」
箱田「……いや、信じねぇぞ!!」
五十鈴「(箱田を信じさせないと話が先に進まないな……やるしかないか……)」
-
- 31 : 2018/07/04(水) 12:57:44 :
- ーノンストップ議論ー
【コトダマ:ダンガンロンパVRゲーム化計画】
【コトダマ:ダンガンロンパ設定資料本】
【コトダマ:矢吹のビデオメッセージ】
【コトダマ:如月の報告書】
【コトダマ:新聞記事】
箱田「信じねぇ……信じねぇぞ!」
如月「だが、それなら『合点』が行く……」
箱田「どこが『合点が行くんだよ!』行くわけねぇだろ!!」
鳳「し……しかし……」
箱田「しかしもくそもあるか!」
箱田「私はこんなの『望んで参加してねぇんだぞ!』」
如月「それはお前だけじゃないぞ……」
五十鈴「(確かに箱田の言うことは正しい……)」
五十鈴「(ただ、それを認めざるを得ないのがこの世界なんだ!)」
箱田「信じねぇ……信じねぇぞ!」
如月「だが、それなら『合点』が行く……」
箱田「どこが『合点が行くんだよ!』行くわけねぇだろ!!」
鳳「し……しかし……」
箱田「しかしもくそもあるか!」
箱田「私はこんなの『望んで参加してねぇんだぞ!』」
【コトダマ:ダンガンロンパVRゲーム化計画】チャキッ
五十鈴「それは違うぞ!」バーーン
ーBreak!ー
-
- 32 : 2018/07/04(水) 12:58:16 :
- 五十鈴「……この世界……コロシアイは計画されて行われたものだとしたら?」
箱田「は?何を言って……」
五十鈴「計画されて、それの被験者が俺たちだとしたら?」
鳳「そ……そんなことが……あるわけ……」
五十鈴「それがあるんだよ……これを見てくれ!」
ユキ『VR……けいかく?』
五十鈴「この計画書にはこうかいてあるんだ!」
ーVR計画書ー
ダンガンロンパの世界を体感出来るようにするにはまず、三段階の実験が必要である。
最初の実験は架空の人物をデータ化しコロシアイをさせること
二番目の実験は異なったデータ化をした架空の人物に感情を持たせてコロシアイをさせる
三番目の実験は生身の人間をデータ化し、コロシアイで絶望するのか観察すること
これらを合わさる事によって「超高校級の絶望」が出来上がる
尚、三回目のコロシアイで実験台になる14名の高校生と我がチームメンバーの1人の計15名が参加を容認された
箱田「こ……こんなことって……」
鳳「うそ……ですよね?」
五十鈴「いや、これは信じていい……」
如月「片腹痛いわ!!」ー反論ー
五十鈴「如月!お前まで!」
如月「この程度で俺たちを信じさせられると思うのか?」
如月「根拠を言え!五十鈴!」
-
- 33 : 2018/07/04(水) 12:58:47 :
- ー反論ショーダウンー
【コトノハ:矢吹のビデオメッセージ】
【コトノハ:如月の報告書】
【コトノハ:新聞記事】
【コトノハ:死体保管室のランプ】
【コトノハ:モノクマ操縦室】
如月「俺はそんなに『やすくない!』」
如月「どうして、俺たちが参加しなければいけないんだ!」
如月「望んで『参加してないのに参加してる』ことは……」
如月「おかしいだろ!」
五十鈴「いや、おかしいのはおかしいけど、これが事実なんだよ!」
五十鈴「証拠があるんだぞ!」
如月「だから、その『証拠を見せろ』といっているんだ!」
如月「この『計画書の偽装の可能性』があるかもしれないのに……」
如月「講釈たれてんじゃねぇ!」
五十鈴「(俺にはカードがある……だけど、如月までどうしたんだ?)」
如月「俺はそんなに『やすくない!』」
如月「どうして、俺たちが参加しなければいけないんだ!」
如月「望んで『参加してないのに参加してる』ことは……」
如月「おかしいだろ!」
五十鈴「いや、おかしいのはおかしいけど、これが事実なんだよ!」
五十鈴「証拠があるんだぞ!」
如月「だから、その『証拠を見せろ』といっているんだ!」
如月「この『計画書の偽装の可能性』があるかもしれないのに……」
【コトノハ:如月の報告書】スチャッ
五十鈴「その言葉……斬る!!」ズバァーーン!
ー斬ー
-
- 34 : 2018/07/07(土) 18:52:56 :
- 五十鈴「この計画書には偽装の可能性はない!」
如月「なぜそういいきれるんだ!」
五十鈴「その前に如月に聞きたい聞きたいことがある……」
如月「……なんだ?」
五十鈴「これは……お前のかいたものか?」
如月「なんだいきなり……!?」
鳳「どうしたんですか?」
如月「こ……これは確かに俺の字だ……」
箱田「さっきから何をいってるんだよ!?」
五十鈴「これをみてみろ……」
箱田「あ?これは報告書だろ?」
鳳「これを見せたと言うことはもしかして……」
五十鈴「そう……これを書いたのは如月なんだ……」
全員「!?」
五十鈴「まぁ、如月が俺たちのことを騙してたか云々はおいとくぞ」
箱田「なんでだよ!」
五十鈴「そこは焦点と違うんだよ……」
如月「…………」
五十鈴「この報告書にはこうある。」
ー報告書ー
本部へ
私と指名手配中の鴉間を含む14名の高校生に混じり実験への参加に潜入することに成功した。
現在「超高校級の絶望」への手掛かりを捜索中。そして見つけ次第、犯人と鴉間を殺処分する
箱田「……な……なんだこら……」
鳳「……ということは如月さんは……」
如月「……あぁ、任務で潜入していたんだ……」
如月「このゲームの黒幕とある事件で指名手配されている鴉間を殺すためにな!」
如月「……だが、それができなくなった……」
ユキ「…………」
如月「それができなくなってしまうぐらいお前たちが……優しすぎた……」
五十鈴「……そこまでにしておけ」
如月「五十鈴……」
五十鈴「お前の任務はまだ終わってない、悔しがるのはそのあとにしておくんだ……」
如月「……あぁ……そうさせてもらおう……すまない……」
鳳「仕方ないですよ……」
箱田「ったく、しゃあねぇな!」
如月「……ありがとう」
五十鈴「如月の報告書とこれを見ても違いはないだろ?」
鳳「ということはこの計画書の信憑性は高いということですね?」
五十鈴「そうなる!」
鳳「だとしたらおかしくありませんか?」
箱田「なにがだ?」
鳳「ほら、ここをみてくださいよ……」
計画書『尚、三回目のコロシアイで実験台になる14名の高校生と我がチームメンバーの1人の計15名が参加を容認された 』
鳳「私たちって16人でしたよね?」
ユキ『……ひとり たりない』
五十鈴「(そのひとりは見当がついている……)」
五十鈴「(整理してみるか……)」
ロジカルダイブ
Q.チームメンバーの1人は誰?
→「黒幕」
Q.どうして15人なのか……
→「ひとりがすでに死んでいる」
Q.その死んでいるのは?
→「ナツムラユキ」
五十鈴「そうだ、わかったぞ!」
ーcomplete!ー
-
- 35 : 2018/07/07(土) 18:53:20 :
五十鈴「……ユキ」
ユキ「!?」
五十鈴「おまえ……すでにしんでいるんじゃないのか?」
箱田「ちょ!?何を言って!」
如月「バカを言うな!おまえの目は節穴か!」
五十鈴「……ユキ……答えてくれ……」
鳳「お粗末ですよ!」ー反論ー
五十鈴「鳳!なにがおかしいんだよ!」
鳳「如月さんもいっていましたが、あなたの推理はお粗末です……」
鳳「私だってさすがに親友をそんな言われかたしたらおこりますよ!」
-
- 36 : 2018/07/07(土) 18:54:23 :
- ー反論ショーダウンー
【コトノハ:如月の報告書】
【コトノハ:新聞記事】
【コトノハ:死体保管室のランプ】
【コトノハ:モノクマ操縦室】
【モノクマAI機能】
鳳「五十鈴さんがどうおもっているのか……」
鳳「いまわかりました……」
鳳「あなたは『ユキさんを黒幕』にして……」
鳳「『絶望』させたいんでしょ?」
鳳「『黒幕はあなた』じゃないのですか?」
五十鈴「俺が黒幕!?どうしてそうなるんだよ!」
五十鈴「ユキがすでに死んでいる……」
五十鈴「そうとしか考えられないんだよ!」
鳳「だから、それが『おかしい』っていっているんですよ!」
鳳「ユキさんは……どれだけあなたのことを……」
鳳「それを『知らない』で……」
鳳「どうしてそんなことが言えるのですか?」
五十鈴「それは今考えることじゃないだろ!」
五十鈴「どうしたんだよ!鳳!」
鳳「私だって好きでこんなことをいっているわけではありません……」
鳳「ユキさんが『死んだ証拠』がない以上……」
鳳「私は絶対に認めません!」
五十鈴「(鳳の逆鱗に触れてしまったか……)」
五十鈴「(だが……ここで引いたら前に進めないんだ……)」
鳳「五十鈴さんがどうおもっているのか……」
鳳「いまわかりました……」
鳳「あなたは『ユキさんを黒幕』にして……」
鳳「『絶望』させたいんでしょ?」
鳳「『黒幕はあなた』じゃないのですか?」
五十鈴「俺が黒幕!?どうしてそうなるんだよ!」
五十鈴「ユキがすでに死んでいる……」
五十鈴「そうとしか考えられないんだよ!」
鳳「だから、それが『おかしい』っていっているんですよ!」
鳳「ユキさんは……どれだけあなたのことを……」
鳳「それを『知らない』で……」
鳳「どうしてそんなことが言えるのですか?」
五十鈴「それは今考えることじゃないだろ!」
五十鈴「どうしたんだよ!鳳!」
鳳「私だって好きでこんなことをいっているわけではありません……」
鳳「ユキさんが『死んだ証拠』がない以上……」
【コトノハ:新聞記事】チャキッ
五十鈴「その言葉……斬る!!」
ーBreak!ー
-
- 37 : 2018/07/07(土) 18:54:57 :
- 五十鈴「おれも認めたくないんだよ!!」
全員「!?」
鳳「だったら……」
五十鈴「だけど、認めざるを得ないんだ……」
鳳「え……」
五十鈴「……これを見てくれ」
鳳「……これは」
五十鈴「これはある新聞の記事なんだ……」
ー新聞記事ー
X日に科学実験を行なっている最中、不慮の事故により8歳の少女が意識不明となり、その後病院に搬送されたが死亡が確認された。被害者である少女の身元は不明だが名は「雪希」という事は判明された。
箱田「……死んだ少女の名前は……」
如月「……雪希…………」
鳳「…………」
五十鈴「なぁ……これって、おまえのことなんだろ?」
ユキ「……」フルフル
五十鈴「なぁ……教えてくれよ……」
ユキ「……」フルフル
モノクマ「ストォップ!それ以上はナツムラサさんがかわいそうだよ!」
五十鈴「口を出すな!」
モノクマ「口を出すなってひどいなぁ……ボクだって参加者なんだよ?」
モノクマ「それよりも話すことがあるんじゃないの?」
箱田「そうだ!黒幕だ!!黒幕の話だ!」
五十鈴「(そうだ……それを話し合わないといけない……)」
五十鈴「(ユキのことはあとだ!今はこれに集中だ!)」
-
- 38 : 2018/07/08(日) 09:30:45 :
- ーノンストップ議論ー
【ダンガンロンパVRゲーム化計画】
【ダンガンロンパ設定資料本】
【矢吹のビデオメッセージ】
【如月の報告書】
【新聞記事】
如月「『黒幕についての手がかり』はないのか?」
箱田「私にわかるかよ!」
鳳「あなたには聞いてません……」
箱田「私に牙を向けるな!」
ユキ「…………」
ユキ「(このゲームの ほんしつ……『なんのため?』おきた?)」
五十鈴「(くそ……手がかり……手がかりは……)」
如月「『黒幕についての手がかり』はないのか?」
箱田「私にわかるかよ!」
鳳「あなたには聞いてません……」
箱田「私に牙を向けるな!」
ユキ「…………」
ユキ「(このゲームの ほんしつ……『なんのため?』おきた?)」
五十鈴「……だめだ……わからない……」
-
- 39 : 2018/07/08(日) 09:49:35 :
- エル「もう!しっかりしてよね!」
五十鈴「え?エル!どうして!」
蜜火原「どうしてじゃねぇぞ!いっちゃん!」
五十鈴「蜜火原まで!」
鷺沢「いまのあなたは全身全霊でださいです!!」
東雲「そうだね~……ねむい……」
五十鈴「ださいっておまえら!」
矢吹「だって、そうじゃないか!」
五十鈴「矢吹!おまえ……」
鴉間「あなたのお陰で私たちは……いえ、蛇足でしょう……」
炎村「まったく……あっしのみこみちがいですかい?」
近藤「見てるだけではなにもできないよ!」
上木「私たちの信じた五十鈴くんをみせてよ!」
五十鈴「みんなが信じたおれ……おれって……」
九鬼「歯ぁくいしばれぇ!かずまぁ!!」
五十鈴「……!?いて!?」
九鬼「てめぇの正義はそんなもんか!!」
五十鈴「おれの……正義……」
九十九「そうです……」
五十鈴「九十九……」
九十九「あなたの正義を信じて……死んだ私たちの無念を……はらして……」
五十鈴「……おれの正義……正義は……」
五十鈴「わかった……ありがとう……みんな……歩……」
-
- 40 : 2018/07/08(日) 10:47:03 :
- 如月「おい!五十鈴」
五十鈴「どうしたんだ?」
如月「どうしたんだじゃない!気が抜けてるぞ!」
五十鈴「あぁ……そうだな……」
箱田「そうだなって……」
五十鈴「けど、もう大丈夫……続きをやるぞ!」
五十鈴「黒幕はダンガンロンパVR計画に参加する必要があったんじゃないか?」
モノクマ「いきなりなんだよ!そんなわけないだろ!」
鳳「そうですよ……話が飛躍し……」
如月「いや、図星のようだぞ?」
鳳「どうしてです?」
如月「モノクマが発言に入ってくるということはそういうことだろ……」
モノクマ「ボクが発言に入ったからってなんなのさ!ボクだって話がしたいんだよ!」
五十鈴「黒幕はディーラーの役割もあるから参加しないといけないんだよ!」
モノクマ「ボクを無視して話を進めるな!」
箱田「その黒幕は私たちのなかにいるってのか?」
五十鈴「いや、そうだがそうじゃない……」
箱田「なんだって!」
ユキ「!?」
鳳「ってことは……」
五十鈴「そう……黒幕は……」
【生きているメンバー】
【死んでいるメンバー】←
【モノクマ】
五十鈴「これしか……ない……」
-
- 41 : 2018/07/08(日) 10:47:24 :
- 五十鈴「黒幕は死んだ中のメンバーにいるんだ……」
モノクマ「ウソはだめよ!だめだめ!」ー反論ー
モノクマ「五十鈴くん、君の目は節穴?そんなわけないじゃん!」
モノクマ「常識的に考えなよ!」
-
- 42 : 2018/07/08(日) 10:47:39 :
- ー反論ショーダウンー
【コトノハ:新聞記事】
【コトノハ:死体保管室のランプ】
【コトノハ:モノクマ操縦室】
【コトノハ:モノクマAI機能】
モノクマ「キミは誰が死んだのか覚えてないの?」
モノクマ「『東雲さん』、『近藤くん』……」
モノクマ「『上木さん』、『九十九さん』……」
モノクマ「『炎村さん』、『鴉間くん』、『蜜火原くん』……」
モノクマ「『鷺沢さん』、『九鬼くん』……」
モノクマ「『矢吹くん』、『エルさん』……」
モノクマ「ほら!『11人』じゃん!」
【コトノハ:死体保管室のランプ】
五十鈴「その言葉……斬る!」ズバァァン
ー斬ー
-
- 43 : 2018/07/08(日) 10:48:03 :
- モノクマ「ちょっと!もう少し話させてください!」
箱田「敬語!?」
五十鈴「みんな、これを見てくれ!」
モノクマ「そして、無視!?」
如月「これは……なんだ?」
五十鈴「これは、死体の保管室だよ……」
鳳「死体の保管室?」
五十鈴「あぁ……ここにはみんなの死体が入っているんだ……けど……」
箱田「ん?」
ユキ「?」
如月「どうしたんだ?」
箱田「ほら、これみてみろよ!ランプが10個しかついてねぇぞ!」
鳳「たしか……死んだのは11人……」
如月「おい!ということは……」
五十鈴「あぁ……黒幕は死んだなかにいる……そして黒幕の検討はついている……」
モノクマ「誰なのさ……それは誰なのさ!」
五十鈴「(俺たちを裏で見ながら笑っている人間……それは……)」
ー怪しい人物を指定しろ!ー
コ ン ド ウ ム ラ マ サ
五十鈴「おまえしか……いない!」
-
- 44 : 2018/07/08(日) 10:48:20 :
- 五十鈴「近藤……おまえなんだろ?」
モノクマ「え!?」
如月「何でおまえが驚いているんだ……」
モノクマ「だって……知らないもぉん!」
鳳「だけど、待ってください!近藤くんは……」
ユキ「…………」
五十鈴「あぁ……だが……そうとしか考えられないんだ……」
如月「どうしてそういいきれる……」
五十鈴「近藤の処刑だよ!」
箱田「処刑?」
五十鈴「(そう……処刑に使われたあれが証拠だ!)」
ーコトダマを指定しろ!ー
【コトダマ:巨大モノクマ】
五十鈴「これで……」
-
- 45 : 2018/07/08(日) 10:48:35 :
- 五十鈴「あいつは巨大モノクマにたべられただろ?」
鳳「……そうでしたね……」
五十鈴「実はあの巨大モノクマを見てきたんだ……」
全員「!?」
五十鈴「そのモノクマのなかは巨大なコックピットになってたんだ!」
如月「コックピットだと?」
五十鈴「そうなんだ!そしてそのコックピットにはこんなものも落ちていたんだ!」
ーコトダマを指定しろ!ー
【コトダマ:謎の塊】
五十鈴「これに違いない……」
-
- 46 : 2018/07/08(日) 10:48:50 :
- 五十鈴「あそこには謎の塊があったんだ!」
如月「なんだ……この塊は……」
五十鈴「この塊は……」
ひらめきアナグラム
ゅ う く
り パ
ン ず
五十鈴「(くずりゅう?誰だ?)」
→パンくず
五十鈴「これだ!」
-
- 47 : 2018/07/08(日) 10:49:07 :
- 五十鈴「パンくずだ!これで腹を満たしていたんだ!」
如月「これで……確定だな……」
モノクマ「ちょーーーっとまったぁぁぁ!」
如月「なんだ、見苦しいぞ?」
モノクマ「見苦しいもなにもないよ!ボクはロボットだよ!」
箱田「いきなりなにいってるんだ!」
モノクマ「ロボットには操縦士がいるんだよ!」
モノクマ「近藤くんが黒幕ならどうやってボクを動かすのさ!」
五十鈴「それも解決済みだ!」
モノクマ「へ?」
ーコトダマを指定しろ!ー
【コトダマ:モノクマAI機能】
五十鈴「これだ!」
-
- 48 : 2018/07/08(日) 10:49:23 :
- 五十鈴「モノクマは自律して動いてるんだ!」
モノクマ「ドゥ!」
如月「つまり……AIか!」
五十鈴「そうだ!AIによって、自律していたんだ!」
モノクマ「ザナドゥ!」
五十鈴「そして、そうすることで黒幕とともに参加することがでかきんだ!」
モノクマ「ファザナドゥ!」
箱田「よっしゃ!これで決まった!」
鳳「終わらせましょう……」
如月「あぁ……頼む……五十鈴」
五十鈴「あぁ……これで……終わらせる!」
-
- 49 : 2018/07/08(日) 10:49:38 :
- ークライマックス推理ー
五十鈴「今回俺たち高校生16人は、ダンガンロンパVR計画の一端として集められたんだ。そして、黒幕はその計画を利用するために高校生16人の中に忍び込んだんだ。」
五十鈴「そして、黒幕は第一の殺人を起こして、処刑されたのち、巨大モノクマのなかでこのコロシアイ学園生活をずっと見ていたんだ。」
五十鈴「そして、このコロシアイを見ていくなかで、犯人はあることを同時でさせようとしていた。それがこのVR実験の正体なんだ!そして、その実験をさせて多くの仲間をしに追いやった人物……」
五十鈴「おまえだろ!近藤村正!!」
ーComplete!ー
-
- 50 : 2018/07/08(日) 10:49:58 :
- モノクマ「……」
五十鈴「どうだ、モノクマ……解決したぞ?」
モノクマ「…………」
如月「何を黙っている!答えろ!」
モノクマ「………………」
鳳「壊れたのですかね?おもちゃにしてあげようと思ったのに残念です……」
モノクマ「……………………」
箱田「これで終わりだ!クソクマ!」
モノクマ「……終わり?」
モノクマ「ボクが……終わったって?」
モノクマ「違うよ……これから始まるんだよ!」
辺りが煙に包まれた……
そして……その煙から出てきたのは……
近藤「やっほー!みんな、久しぶり!」
五十鈴「近藤!!」
-
- 51 : 2018/07/13(金) 10:22:25 :
ー 学 級 裁 判 中断 ー
-
- 52 : 2018/07/22(日) 08:44:28 :
- スイッチ「諸事情により、KAIさんの代わりに私、スイッチが書かせて貰います」
-
- 53 : 2018/07/22(日) 08:45:04 :
ー学 級 裁 判 再開ー
-
- 54 : 2018/07/22(日) 08:46:07 :
- 五十鈴「…近藤…」
近藤「待ってたぜ?俺様は待っていたぞ。お前達が真実にたどり着けることをな」
箱田「お、お前…本当に生きてたのか…」
五十鈴「近藤……お前が……このコロシアイの黒幕…」
近藤「ああ…このコロシアイ学園のゲームマスター。近藤村正とは俺のことだっ!!!」
ーーーーーーーーーー
ゲームマスター
近藤村正(コンドウ ムラマサ)
ーーーーーーーーーー
近藤「さてと、自己紹介も済んだ事だし、何から話せばええんやろうな?」
箱田「つか、なんで関西弁!?」
近藤「あ?んなの気にするな!!ボケが!!」
鳳「情緒不安定に見えますが?」
近藤「ああ、俺は自分のキャラに飽きてるんだよ。だからこうしてコロコロと変えてんだよ」
五十鈴「お前…あの江ノ島盾子になったつもりなのか!!」
如月「江ノ島?」
五十鈴「ダンガンロンパの作品の登場人物でもあり、黒幕でもある人物なんだ…」
近藤「ククク、その江ノ島って奴になりきったわけじゃないよ?このコロシアイの黒幕としての特徴を受け継いでるだけさ…」
如月「やはり、貴様は黒幕なのか…」
近藤「はい、その通りです。と言っても悪魔でこのコロシアイの管理人という役割だけですが…」
五十鈴「役割だと?」
-
- 55 : 2018/07/22(日) 08:47:27 :
近藤「あ?計画書にも書いてあるだろ?チームメンバーの一人がコロシアイに参加ってそれは俺のことだよ」
鳳「ちょっと待ってください。あなたはこのコロシアイを企てた張本人ではないのですか?」
近藤「うぷぷ…何を言ってんだよ…俺はただコロシアイ参加を命じられた。幹部の一人に過ぎないんだぜ?」
如月「ということは…本当の黒幕はここにはいない…そういうことなのか…」
近藤「そういう事だ…どうだ思い知ったか!!つまり、オマエラは無意味な捜査しかしていなかったという事だ!!」
箱田「ま、待てよ!じ、じゃあ!このコロシアイも無意味と言うことだったってのか!?」
近藤「ふっ、無意味ではないさ。無意味というのはお前らが真実を見つけ出すこと自体が無意味なだけなのさ」
如月「無駄な訳がない…他にも何かあるってんだな?」
近藤「流石は軍人だね?じゃあさ、まずこのコロシアイについて話し合おうか…最初、五十鈴がここはプログラム世界と言ってただろ?」
五十鈴「それは本当にそうなのか?」
近藤「かっかっかっ!!まさに正解!!ここはプログラムの中なのだ!!」
箱田「ま、マジかよ…ここは…二次元世界っつのかよ…」
鳳「っ!ちょっと待ってください!!」
五十鈴「どうした鳳?」
鳳「ここがプログラム世界と言うことは…今まで死んでいた皆は…」
ユキ「っ!!」
-
- 56 : 2018/07/22(日) 08:52:45 :
東雲、上木、九十九、鴉間、炎村、蜜火原、九鬼、鷺沢、矢吹、エル「…」
箱田「そうだ!!もし、ここで死んでも現実世界では何の影響もない…………」
五十鈴「いや、それはない…」
箱田「え?」
如月「俺もそうだと思うな…」
鳳「如月さんまで!!どうしてですか!!」
近藤「お!?気づいたか!?ならお前ら二人でこの迷える子羊達に教えやるがいいさ!!」
箱田「誰が迷える子羊だ!!」
鳳「二人は…どうして……」
五十鈴「考えてもみろ…さっき箱田は俺達に痛感を与えて、感覚を証明しただろ?」
鳳「は、はい…」
如月「なら、分かるはずだ…その感覚が結果どこに行き着くのか…」
鳳(感覚がどこに行き着くのか?まさか…)
【現実世界の肉体】
【プログラム世界の肉体】
【現実世界の脳】←
【プログラム世界の脳】
鳳「これです!!」
鳳「もしかして…現実世界の私達の脳に!!」
箱田「は?どういうことだよ!!」
鳳「つまり…私達が今感じているこの感覚は…全部…現実世界の脳を経由して感じている事なのです…」
箱田「っ!!と言うことは…この感覚は……」
鳳「現実世界の脳がこのプログラム世界で感じている事を現実世界と勘違いしてるって事です…」
如月「死んだ奴らもそうだ…実際、現実世界では死んでなくても…」
五十鈴「脳がそれを勘違いして死んでるって事になる…」
鳳「そんな……それでは…皆さんにもう…会えない……」
近藤「その通り!!現実世界では肉体は生きていても脳は活動停止していることになるんだよ!!」
近藤「つまり、死んだアイツらは永遠の眠りに着いた眠れる森の美女ってことなのさ!!」
ユキ「……」ガクガク
五十鈴「つまり、俺達は誰も助けられない…」
-
- 57 : 2018/07/22(日) 19:56:51 :
- 近藤「ははっ!!いいねー!その絶望的な顔!!」
如月「は?まだ俺達は絶望なんかしていない!」
近藤「ん?」
如月「これ以上、犠牲を出さないためにもお前を処刑して俺達はこのコロシアイを終わらせるぞ!!」
近藤「……」
近藤「………」
近藤「………………ぷっ!!」
近藤「アハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」ジタバタ
如月「何が可笑しい…」ギロ
近藤「おっとと、ごめんごめん!じゃあ、俺を処刑すれば?そうすれば君達はこの地獄から開放されるんじゃないかな?」
如月「ほう?随分とあっさりしてんだな?まぁいい、よし!皆アイツに投票………」
五十鈴「待ってくれ…」
如月「ん?」
五十鈴「投票するのはもう少し待ってくれ」
如月「なんだ五十鈴、まだなんかあるのか?アイツさえ処刑すれば俺達は!!」
五十鈴「そうじゃない!!何かまだ裏があるんだと思うんだ」
鳳「裏……ですか?」
五十鈴「悪いけど…その裏を解明しない限り、俺は投票はしない」
如月「………………まぁ、いいだろ…どうせ処刑する人物は変わらないんだからな…」
近藤「うぷぷぷぷぷぷぷ…」
-
- 58 : 2018/07/22(日) 19:57:52 :
箱田「んで、その解明したい事ってなんだよ…」
五十鈴「例の計画書に気になる事があってな…」
三番目の実験は生身の人間をデータ化し、コロシアイで絶望するのか観察すること
これらを合わさる事によって「超高校級の絶望」が出来上がる
鳳「ここに…気になる事が…?」
五十鈴「ああ…俺の予想が正しければこのコロシアイは3番目の実験…そして、この実験が成功すれば…」
五十鈴「超高校級の絶望になる…」
鳳「っ!!」
箱田「な、なんだよ…超高校級の絶望って!」
五十鈴「くっ……」
鳳「…」アオザメ
ユキ「?」
如月「お前ら…顔色悪いが…どうした?その超高校級の絶望は…そんなにヤバイ奴なのか?」
五十鈴「………ああ…ヤバイ奴だよ…アイツらみたいになれば…人を殺し、世界を崩壊させるような…そんな奴等に…」
箱田「う、嘘だろ…そんなヤバイ奴らになっちまうのか…」
近藤「そう!!流石は五十鈴!!やっぱ俺の見込んだ奴だな!でもさ、既に気づいてたんじゃないか?」
五十鈴「かもしれないな…最初の学級裁判の後にモニターに感染率12%という数値が映し出されていた…」
近藤「つまり、その感染率はどういう事だろうな?」
五十鈴「………絶望……だな?」
近藤「ククク、またまたまた正解!!」
近藤「五十鈴、お前が視力が回復したのも、それが超高校級の絶望の力という訳だ!!」
箱田「ま、待てよ!!私は認めないぞ!!」
近藤「ん?」
-
- 59 : 2018/07/22(日) 19:59:14 :
ーノンストップ議論ー
【ダンガンロンパ設定資料本】
【覚えのないビジョン】
【モノクマAI機能】
【如月の報告書】
箱田「私は認めないぜ!!」
近藤「何が認めないんだ?」
箱田「私達が【超高校級の絶望になる】ことだ!!そんなの認めない!!」
近藤「超高校級の絶望になる【根拠】さえあれば認めてもられるのかなー?」
箱田「そ、そんなの【誰も知ってる筈ない】だろ!!」
近藤「いつまでそんな強気でいられるのかなー?」
五十鈴(認めたくないが……認めたくないのだが……)
【覚えのないビジョン】カチャ
箱田「私は認めないぜ!!」
近藤「何が認めないんだ?」
箱田「私達が【超高校級の絶望になる】ことだ!!そんなの認めない!!」
近藤「超高校級の絶望になる【根拠】さえあれば認めてもられるのかなー?」
箱田「そ、そんなの【誰も知ってる筈ない】だろ!!」
五十鈴「それは違うぞ!!」バーン
ーBREAKー
五十鈴「認めたくないんだけど…本当に超高校級の絶望になるのかもしれない…」
箱田「はぁ!?五十鈴…なんでテメェまで!!」
五十鈴「あの時…夢を見たんだ……いや、幻かな?」
五十鈴「俺と矢吹が会話した後に世界が崩壊する光景を…見たんだ…」
箱田「ば、バカ言うなよ!!そ、そんなのただの夢なんだろ!?それが実際に起こるとは…」
五十鈴「けれど…近藤の話を聞く限りだと…可能性はありうるかもしれない…」
箱田「そ、そんな……」
近藤「それじゃあさ!もう2つ目の真実を話してあげようかな?」
五十鈴「2つ目の真実?」
近藤「今は亡き矢吹の話さ」
如月「どうしてここで奴が出てくる…」
近藤「矢吹の今までの行動を振り返って見ときなよ。彼がやろうとした事が思い浮かべる筈だぜ?」
五十鈴「矢吹の目的……?………まさか!!」
ー閃きアナグラムー
み な ご ろ し
五十鈴「見えた!!」
ーCOMPLETEー
-
- 60 : 2018/07/22(日) 20:03:14 :
五十鈴「皆殺し…そうだろ?」
如月「皆殺しだと!?」
鳳「や、矢吹さんは…私達全員殺そうとしていたのですか……!」
ユキ「っ!!」
『やぶきくん どうして ぜんいん ころそうと したの?』
如月「ユキは話が付いてってないみたいだ…」
五十鈴「だから…このコロシアイが終われば俺達が超高校級の絶望になるか……待て………近藤、お前が矢吹を誘導したんじゃないのか?」
近藤「は?」
鳳「ど、どういう事ですか?」
五十鈴「実はとある隠し部屋でビデオカメラを見つけてな…その内容は矢吹が『俺達は超高校級の絶望になる』、『一人を除いて全員殺せ』って…」
箱田「そんな物が?」
五十鈴「こんなの、矢吹本人が持っていたのはあり得ない」
五十鈴「だとすれば、見えてくるはずだ…矢吹にこれを見せ、俺達を殺そうと企てる事が…」
鳳「だとすると…矢吹さんは誰から?いつからそのビデオカメラを…」
五十鈴「恐らく、最初の学級裁判の後に近藤と会って、それを受け取った筈…」
如月「そうなのか近藤?」
近藤「まぁ、嘘を言ったところで意味はないと思うし、話すわ。そう、俺は処刑された後に再び矢吹と接触したんだよ」
ーーーーーーーーーー
矢吹「ん?僕は幽霊を見てるのかな?」
近藤「実は生きてました!」
矢吹「この状況からして君は黒幕みたいだね?」
近藤「流石、人間の観察をしているだけあって見抜く力があるんだなー」
矢吹「それでどうするの?このまま僕は君の正体を皆に話すことだってできるよ?」
近藤「でもこれを見たら変わるはずだよ?」
そして、矢吹はビデオカメラを観賞して、見終わった後の矢吹は何かが変わった感じがした…
矢吹「なるほどね…僕を含む皆が死ぬべき人間だったのか…」
近藤「勿論、僕は無害だから殺す理由もない筈だぜ?」
矢吹「まぁ、そうだろうね…これが本当の黒幕ならここで殺して僕が首謀者の座を乗っ取ろうかと思ってたけど。それよりも早く他のヤツを始末する必要があるね…」
矢吹「所で、その除く一人は誰なんだい?」
ーーーーーーーーーー
-
- 61 : 2018/07/23(月) 08:36:40 :
近藤「そして、矢吹は俺とコンタクトを取りつつ、コロシアイを利用してお前達を殺そうとした」
近藤「じゃあ、質問をしようか?まず、五十鈴。2回目の学級裁判の時、矢吹の取った行動は?」
五十鈴(それは…)
【犯人と協力】←
【殺害偽装】
【死体遊び】
五十鈴「犯人と協力して、間違った答えを出そうとしていた」
近藤「その通り!!殺害偽装をしたのもお前達を間違った方向に導くためにしていたんだ」
近藤「じゃあ、次は如月だ。3番目の学級裁判にとった行動とはなんだ?」
如月(アイツの行動…それは…)
【殺人を起こすこと】
【実行犯を陥れること】
【両方】←
如月「殺人を起こし…そして、実行犯を陥れること…」
近藤「大正解!!鴉間を殺し、そして、炎村の殺害を蜜火原に擦り付ける事も奴の計画だ…まぁ、他にも奴の計画はあったが、ここ等で省略する…」
箱田「やっぱ狂ってやがる…何をどうしたら矢吹はそんな行動ができんだよ!!」
近藤「全てはお前達を殺す為にだ!!!矢吹はまさに超高校級の絶望そのものだった!!どうだ!?思い知っただろ!」
鳳「……確かに…今までの矢吹さんの行動からして…そうと考えられますね…」
五十鈴「待ってくれ…」
-
- 62 : 2018/07/23(月) 08:37:51 :
如月「どうした?五十鈴」
五十鈴「近藤、さっきの話は本当なんだろうな?お前が矢吹を俺達を全滅させようと誘導したってことを…」
近藤「あ?あたりめーだ!!俺が嘘をついてどうすだ?!この野郎!!」
五十鈴「だとしたら何か引っ掛かるんだ…」
如月「引っ掛かるだと?」
五十鈴「ああ、計画書にはコロシアイをさせた後に俺達は超高校級の絶望にさせる…そして、現実世界を崩壊させること…」
箱田「だからなんだよ…」
五十鈴「けど、近藤はさっき矢吹を利用して俺達を全滅させようと誘導していた…となると何か矛盾が生まれないか?」
鳳「あれ……?」
近藤「…」
五十鈴「近藤、もしお前が黒幕の幹部の一人だっていうならなんで超高校級の絶望になる筈の俺達を全滅させようとしているんだ?」
近藤「え?え?なんの事?さっぱり分かんないや!!」
如月「確かにそれはおかしい…俺達が全滅したらこの計画は破綻するぞ…これはどういうつもりなんだ?」
近藤「それは……その……」
ユキ「っ!!」
『こんどう くん なにか かくしてる』
箱田「さぁ、白状しろ近藤!!さもねぇと私達はこのまま卒業して超高校級の絶望になるぞ!!」
近藤「……」
五十鈴「まただんまりか?」
「近藤君は元からこの計画には協力的じゃなかったんだよ」
鳳「モノクマ!?」
-
- 63 : 2018/07/23(月) 08:39:28 :
箱田「な、なんでモノクマが動いてんだよ!!」
モノクマ「まったく、君達はさっきの議論で学ばなかったのかい?ボクは今自動操縦で動いているんだよ」
近藤「お前…なんで勝手に出てきた…」
五十鈴「?」
モノクマ「近藤くんはね。ナツムラさんを生き返らせる為にこのゲームに参加したんだよ」
如月「なんだと…」
箱田「そういえば…さっきの議論でユキが死んでる新聞記事があるって…」
モノクマ「そこにいるナツムラさんは実際には生きてない。悪魔でデータで出来た存在なんだよ」
五十鈴「データで出来た存在…?」
ユキ「…」
モノクマ「ナツムラさんが死ぬ事になったのはチームダンガンロンパによる実験だけどね?」
五十鈴「まさか…その実験というのは…」
モノクマ「そう、ダンガンロンパVRゲーム化計画の最初の本当の最初の実験ってわけなのさ!」
モノクマ「脳と仮想世界を通じる実験の一人として参加したナツムラさんはとある事故で亡くなった…」
鳳「とある事故…?」
モノクマ「そう、まさにあれはぶっつけ本番だった…なんの安全もない状態で始めてしまったのさ」
如月「つまり、起こるはずのない可能性が起きてしまった」
モノクマ「うぷぷ…近藤君にとっては絶望的だよね?自分を救ってくれた恩人が目の前で何も出来ずに死ぬのを見ていただけなんだから」
五十鈴「あんな事故が起きたから彼らを利用したって事なのか…」
鳳「彼ら?」
五十鈴(彼らとは…)
【アニメキャラクター】←
【モノクマ】
【五十鈴達】
五十鈴「アニメキャラクター達のことだ…」
モノクマ「うぷぷ…大正解!!」
モノクマ「存在するはずのない人物、つまり架空の人物を使えば実験に支障はない。それを近藤君は見つけたのさ」
近藤「だが、かなり誤算もあった…」
モノクマ「そだね。最初のコロシアイの時から仲村ゆりさんによって計画がバレてしまい、キリト君までがコロシアイを止めようと動き出したんだよね?」
五十鈴「じゃあ…あのパソコン…スイッチというのは…」
モノクマ「それもきっと…キリト君が君達の為に残した物だよ」
-
- 64 : 2018/07/23(月) 22:16:27 :
五十鈴「でも!存在はしていないが彼等までもそんな実験に巻き込ませるなておかしいぞ!!」
モノクマ「は?たかがデータだよ?別に彼等に感情があるわけでもないし」
五十鈴「っ!!」
モノクマ「さてと!そろそろ時間も迫ることだし!!投票の説明でもしましょうかね!」
鳳「と、投票の説明?」
モノクマ「今からオマエラの投票画面に卒業と留年という選択肢を与えます。尚、近藤君は不参加扱いです!」
卒業を選んだ場合
このコロシアイが終わる
↓
ナツムラさんを除く皆が生き返る代わりに超高校級の絶望となる
↓
世界が崩壊
留年を選んだ場合
このコロシアイがリセット
↓
死んだ人が生き返る
↓
記憶がリセットした状態で再びコロシアイをする
箱田「こ、こんなのどちらも選べるわけ無いだろ!!」
鳳「卒業を選んでも…ユキさんは助からない…」
如月「おい、モノクマ!!ユキを助けられる方法はないのか!!」
モノクマ「残念だけど、それはないね。じゃあさ、ここだけの話をしようかな?」
五十鈴「ここだけの話?」
近藤「おい!黙れ!」
モノクマ「近藤くんはね。昔、学校でよくいじめられていたんだよ」
五十鈴「その話は一応本人からは聞いたが…」
モノクマ「けどそんな彼を救ってくれた人物がいるんだよその人物こそがナツムラさん」
五十鈴「え…」
モノクマ「あとさ、五十鈴クン、九十九さん、エルさんにも関係していることだよ?君達は小学生の時から仲良し組だったんだからね」
-
- 65 : 2018/07/23(月) 22:17:34 :
五十鈴「近藤も俺達と…」
近藤「…」
モノクマ「近藤くんはそんな自分を助けてくれるナツムラさんに好意を抱いていた。けれど、ナツムラさんにも本命の人がいたんだ。それは五十鈴クンだったんだよ!」
ユキ「…///」カァ
モノクマ「近藤クンは、それを知り、ナツムラさんの背中を押して上げるつもりだった。でも…五十鈴クンには婚約者がいた。その婚約者は九十九歩さん」
鳳「五十鈴さんと九十九さんが婚約…していたのですか…?」
五十鈴「そうみたいだ……」
如月「そうみたい?」
五十鈴「なんか…まだ思い出せてない記憶があるみたいだ…」
モノクマ「そうだろうね!だって、近藤クンは君だけにはとても警戒をしていたからね」
近藤「なぁ!テメェはもう黙れよ!!今は俺の仕事だろ!?」
モノクマ「さて、それを知った近藤クンは五十鈴クンに対して憎悪が生まれる。そして、二人のすれ違いで疎遠となり、次第に九十九さんやエルさんとも疎遠となる」
モノクマ「でも、ナツムラさんだけは違った。彼女の優しさだけは本物だった」
五十鈴「それで…ユキはその後その実験で命を落とした…」
モノクマ「その通り。そして、近藤クンがこのコロシアイとして参加したのは実は君達を超高校級の絶望にさせる訳じゃないんだ」
モノクマ「その目的は…ナツムラさんを生き返らせる素体選びが目的なんだよ!!」
-
- 66 : 2018/07/23(月) 22:20:52 :
箱田「素体…選び…?」
モノクマ「ほら、要はこのコロシアイで死んだ皆は今は現実世界では肉体は生きていて、脳は空っぽの状態…」
モノクマ「ということはその肉体にナツムラさんの意識を入れれば、肉体は違えど、意識はナツムラさんになるって事だよ」
五十鈴「ということは近藤と矢吹が俺達を全滅させようとしたのも…」
モノクマ「そういうことなんだろうね?」
五十鈴、鳳、箱田、如月「…」
鳳「こんなの…無理です…」
箱田「私達がどうにかできるような…そんな選択じゃねぇよ…」
如月「コロシアイを終わらせれば、世界とユキは助からない…俺達が全滅すれば…ユキは助かる…」
近藤「…」
モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷ…いい絶望的な顔だね?」
五十鈴「俺は…どうすれば…いい…?なんでこんなことになったんだ?分からない………」
ユキ「…」
もう…俺には無理…
ここまで来ておいて…
俺達は…こんな選択に迫られるなんて…
このまま…俺達は…絶望に落ちるしかない……
いや、もう落ちているのか…
ごめんな…皆…俺にはどうやっても選択出来ないんだよ…
-
- 67 : 2018/07/23(月) 22:21:23 :
-
- 68 : 2018/07/23(月) 22:23:15 :
ーノンストップ議論ー
【ゲームを続ける】
エル「よし!【ゲームをリセット】しようよ!」
矢吹「こうして世界はループしていくんだね」
鷺沢「全身全霊ゲームを楽しみましょう!!」
ユキ「っ!!」ニコニコ
箱田「これで、近藤やモノクマもいないわけだし!」
炎村「思いっきり楽しめますな!!」
鳳「ええ!楽しめますよ!」
鴉間「悪くない考えですね?」
如月「そうだな」
九鬼「うし!!そうと決まればパーティーでもしようぜ!!」
蜜火原「お!!いいね!!」
東雲「興奮が収まらない!」
上木「僕…いや、私も楽しみだよ」
五十鈴「写真撮るぜ?」
九十九「和真さん…!!」
五十鈴(あ…れ…?…俺……今何してるんだっけ?)
エル「よし!【ゲームをリセット】しようよ!」
矢吹「こうして世界はループしていくんだね」
鷺沢「全身全霊ゲームを楽しみましょう!!」
ユキ「っ!!」
『おにい ちゃん め さまして 』
箱田「これで、近藤やモノクマもいないわけだし!」
炎村「思いっきり楽しめますな!!」
鳳「ええ!楽しめますよ!」
鴉間「悪くない考えですね?」
如月「そうだな」
九鬼「うし!!そうと決まればパーティーでもしようぜ!!」
蜜火原「お!!いいね!!」
東雲「興奮が収まらない!」
上木「僕…いや、私も楽しみだよ」
五十鈴「写真撮るぜ?」
九十九「はい!」
五十鈴(……………違う……)
エル「よし!【ゲームをリセット】しようよ!」
矢吹「こうして世界はループしていくんだね」
鷺沢「全身全霊ゲームを楽しみましょう!!」
ユキ「っ!」ニコニコ
箱田「これで、近藤やモノクマもいないわけだし!」
炎村「思いっきり楽しめますな!!」
鳳「ええ!楽しめますよ!」
鴉間「悪くない考えですね?」
如月「そうだな」
九鬼「うし!!そうと決まればパーティーでもしようぜ!!」
蜜火原「お!!いいね!!」
東雲「興奮が収まらない!」
上木「僕…いや、私も楽しみだよ」
五十鈴「写真撮るぜ?」
九十九「はい!」
エル「和真…目を覚まして…これは【ゲームなんかじゃない】んだから!」
五十鈴(………そうだ……これは……)
コピーコトダマ
カチャ【ゲームなんかじゃない】
エル「よし!【ゲームをリセット】しようよ!」
五十鈴「っ!!」バーン
-
- 69 : 2018/07/25(水) 13:24:13 :
-
- 70 : 2018/07/25(水) 13:24:30 :
五十鈴「……君達は誰なんだ?」
エル「やっと目を覚ましたんだね?」
九十九「和真さん…また会えましたね?」
五十鈴「君は誰なんだ?……何処かで会った気がするのに…」
エル「はぁ…アンタの忘れっぽさに呆れるけど…それが和真らしいのよね」
五十鈴「俺らしい?」
「和真お兄ちゃん…」
五十鈴「君は…?」
「そうだよね?覚えてないよね?」
五十鈴「ごめん…」
九十九「和真さん、これだけ言わしてもらいます。どんなに辛い選択でも…どんな犠牲が出ても…あなたを責める人なんていません」
五十鈴「………」
エル「皆、アンタに期待してるのよ。アンタにしか出来ないんだよ」
気づけば三人の人物が消えていた
その代わりにもう一人の自分が立っていた
ー反論ショーダウンー
「俺には選べない」
「誰からも感謝してほしい訳でもないし」
「自己犠牲なんて知らない」
「俺は死にたくないんだ!!」
「【俺達に希望なんて物はないんだ!!】」
五十鈴(これが…今の俺…みっともないな……そうだよな?別に希望の終わり方にしなくたって…!!終わり方はいくらでもある!!)
【終わり方はいくらでもある】カチャ
「俺には | 選べない」
「誰からも感謝 / してほしい訳でもないし」
「自己犠牲 \ なんて知らない」
「俺は死にた | くないんだ!!」
「【俺達に希望なんて物はないんだ!!】」
五十鈴「それでも俺は…!!」ズバーン!!
ー斬ー
-
- 71 : 2018/07/25(水) 13:26:17 :
「おい!いつまでウジウジしているつもりだ!!」
五十鈴「え…?」
「ユキを失うのがそんなに怖いのか!?皆を失うのがそんなに怖いってのか!?」
五十鈴「ユキ…?皆…?」
「いいか?この物語の結末はまだ希望でも絶望でも終わらない…!それなら俺はどうするんだ?」
五十鈴「希望でも絶望でもない結末………」
五十鈴「………………そうだよな……別にどちらかを犠牲にする必要なんてないんだな……だったら…」
五十鈴「俺は……希望でも絶望でもない結末を望む!!」
五十鈴「………皆!投票を放棄するぞ!!」
如月、箱田、鳳「っ!!」
如月「投票を放棄だと!!」
モノクマ「五十鈴クン、遂に君はおかしくなったのかい?」
鳳「五十鈴さん、投票を放棄すれば…死んでしまうのですよ!?」
箱田「お前、私達に自殺しろって言ってるみたいなものじゃないか!!それに、私達が死ぬってことは近藤の思惑に!」
五十鈴「無論、ユキも投票を放棄してもらうつもりだ」
箱田「は!?」
五十鈴「いいか?ユキ」
ユキ「…」コク
『おにいちゃん しんじる』
五十鈴「ユキ…!」
近藤「おい、待てよ…そんな勝手なこと許さないぞ…」
ーノンストップ議論ー
【ダンガンロンパ設定資料】
五十鈴「俺達は投票を放棄する!!これは決定事項だ!!」
モノクマ「ちょっと!!そんな勝手な行為許さないよ!!」
モノクマ「投票を放棄だって?君は【命をお粗末にする】気なのかい?」
五十鈴「お前に何を言われようが関係ない!俺は投票を放棄する」
モノクマ「いやいや!こんな終わり方でいいの!?この物語の結末は【希望か絶望の2つの結末しかない】んだよ!?」
五十鈴(投票を放棄する…ただそれだけだ…)
五十鈴「俺達は投票を放棄する!!これは決定事項だ!!」
モノクマ「ちょっと!!そんな勝手な行為許さないよ!!」
モノクマ「投票を放棄だって?君は【命をお粗末にする】気なのかい?」
五十鈴「お前に何を言われようが関係ない!俺は投票を放棄する」
モノクマ「いやいや!こんな終わり方でいいの!?この物語の結末は【希望か絶望の2つの結末しかない】んだよ!?」
【ダンガンロンパ設定資料】カチャ
五十鈴「それは違うぞ!!」バーン
ーBREAKー
-
- 72 : 2018/07/26(木) 06:21:13 :
五十鈴「希望か絶望しか結末がない?そんな訳がない!!」
モノクマ「は?」
五十鈴「ニューダンガンロンパV3…」
五十鈴「この作品での結末では主人公達は命を武器にしてゲームを終わらせたという結末だった」
五十鈴「なら!!俺は彼等のようにこの結末を選ぶ!!」
モノクマ「こ、これは予想外だよ!!で、でも投票を放棄するのはまだ君とナツムラさんのみ!まだ他の三人が迷いつつあるけど!?」
五十鈴「箱田、よく聞いてくれ」
箱田「な、なんだよ」
五十鈴「お前は死ぬのは怖いんだよな?」
箱田「あ、当たり前だろ!?死んだら…ここまでの生きた意味が!!」
五十鈴「だからこそ戦うんだ!!」
箱田「え…?」
五十鈴「生きるっていうのは戦う事なんだよ!!なら今俺達にできる事はなんだよ!」
箱田(生きるっていうのは戦う事…そして…今私達に出来ることって…)
-
- 73 : 2018/07/26(木) 06:22:06 :
ーノンストップ議論ー
【命を使う】
五十鈴「俺は投票を放棄する!」
モノクマ「そんな事はさせないよ!!投票を放棄したら死ぬも当然なんだから!!」
五十鈴「それでも、構わない!!」
モノクマ「【諦めたらだめ】だよ!!」
五十鈴「俺達はこの【コロシアイを終わらせる】!!」
箱田(私にとって…生きるってのは…)
五十鈴「俺は投票を放棄する!」
モノクマ「そんな事はさせないよ!!投票を放棄したら死ぬも当然なんだから!!」
五十鈴「それでも、構わない!!」
モノクマ「【諦めたらだめ】だよ!!」
五十鈴「俺達はこの【コロシアイを終わらせる】!!」
【命を使う】カチャ
ー同意ー
箱田「私は決めた!!」
ーBREAKー
箱田「五十鈴…やっぱお前ってのはよく分からないやつだよ」
モノクマ「おや?箱田さん!君は僕の考えを…」
箱田「だが!コロシアイを終わらせれるならそれでいい!」
モノクマ「っ!」
箱田「こんなんで生き残ったところで堅苦しいだけだ!だったら最後はど派手に死ぬだけさ」
五十鈴「箱田…!」
箱田「私は五十鈴と同じく投票を放棄させてもらうよ」
モノクマ「ぐぬぬ…けれど、まだ二人が絶望中だよ?それはどうするのさ?」
鳳「…」
如月「…」
-
- 74 : 2018/07/26(木) 17:57:59 :
- 五十鈴「鳳、確かに厳しい選択かもしれない!けれど、それは鳳が決めてほしい」
鳳「私が…?」
五十鈴「鳳、お前が一番何をしたいのかこの議論でぶつけてくれ…」
鳳(私の一番やりたいこと…)
ーノンストップ議論ー
【命を使う】
モノクマ「コロシアイは【まだ終わらない】よ!!」
箱田「いつまで言う気だこの狸野郎」
モノクマ「だって、計画が台無しになるじゃん!」
五十鈴「お前の言う計画なんて知らない。今まで犠牲なった皆の為にも!この【コロシアイは終わらせるべき】だ!!」
鳳(私の一番やりたいこと…)
モノクマ「コロシアイは【まだ終わらない】よ!!」
箱田「いつまで言う気だこの狸野郎」
モノクマ「だって、計画が台無しになるじゃん!」
五十鈴「お前の言う計画なんて知らない。今まで犠牲なった皆の為にも!この【コロシアイは終わらせるべき】だ!!」
【命を使う】カチャ
ー同意ー
鳳「私だって…!!」
ーBREAKー
-
- 75 : 2018/07/26(木) 17:59:54 :
鳳「私のやりたい事は…皆さんとここから出る事です…」
モノクマ「何度も言うけどね!そんな選択なんてないんだよ!」
鳳「ですが!まずはこのふざけたコロシアイを終わらすのが妥当ですよね」
五十鈴「ああ…!」
鳳「でしたら、私は五十鈴さんの意見を信じます…コロシアイが終わればもう誰も苦しまないで済む…」
モノクマ「ちょ!!鳳さん!?」
鳳「私も投票を放棄します!そして…その後にモノクマを呪い殺しますから」ニコ
モノクマ「ひ、ひいいいいぃ!!」
箱田「鳳…お前やっぱ過去に何かあったのか?」
鳳「何もありませんよ?」ニコ
箱田「お、おう…」
モノクマ「き、如月クンはどうなのさ?!君はまだまだ生きたいよね?」
如月「…」
五十鈴「如月…モノクマの言葉に耳を貸すな…お前は自分のやりたい事を素直に俺達にぶつけてくれたらいいんだ…」
如月「五十鈴…」
如月(確かに、俺はまだ生きたい。だが…俺は軍人であり、国を守る責務がある…だったら!!)
ーノンストップ議論ー
【命を使う】
モノクマ「そんな簡単に終わらせないよ!」
モノクマ「コロシアイは【永遠に不滅】なんだから!!」
箱田「いつまで言う気だ…」
鳳「私達はもうあなたの言葉に惑わされません!」
五十鈴「コロシアイは永遠に不滅なんかじゃない…【終わらせる可能性だってある】はずだ!!」
如月(……ふっ、さっきの俺はどうかしていたな…)
モノクマ「そんな簡単に終わらせないよ!」
モノクマ「コロシアイは【永遠に不滅】なんだから!!」
箱田「いつまで言う気だ…」
鳳「私達はもうあなたの言葉に惑わされません!」
五十鈴「コロシアイは永遠に不滅なんかじゃない…【終わらせる可能性だってある】はずだ!!」
【命を使う】カチャ
ー同意ー
如月「俺は…!!」
ーBREAKー
-
- 76 : 2018/07/27(金) 14:25:08 :
如月「五十鈴、待たせたな。お陰で目が覚めた」
五十鈴「如月!」
如月「お前の言うとおりだ。コロシアイを終わらす可能性はいくらでもある…なら、それを賭けてみるのも悪くない」
モノクマ「き、如月くんまでも…!!」
五十鈴「さぁ!これで全員の決断は出たぞ!!モノクマ!!投票タイムを!!」
その時だった…
目の前の視界が…
いや、世界自体が歪み始めた…
箱田「な、なんなんだ!!?」
近藤「ふざけるな…」
五十鈴「近藤…?」
近藤「さっきから聞いてりゃ、投票を放棄?ユキも放棄させるだと?」
如月「この殺気…!ただの殺気じゃない…!!」
近藤「ふざけるな…ふざけるな!!!」
モノクマ「近藤くん、諦めなよ。もう君と僕には勝ち目なんてな………」
その時、モノクマが一瞬にして消えた
鳳「モノクマが消えた…!」
ユキ「っ!!」
近藤「こんなこともあろうかとハッキングプログラムを準備しておいて良かったよ…」
如月「ハッキングプログラムだと!?」
近藤「これでモノクマがいなくても俺は思うがままお前たちの手を下せられる」
箱田「なっ!!卑怯だぞ!!」
近藤「うるさい!!もう俺は学級裁判も…コロシアイも…どうでもいい…!!お前らを殺すだけだ!!」
如月「そうはさせない!!」バッ!!
近藤「俺に逆らうな!!」ピッ!
五十鈴、如月、鳳、箱田「っ!!」ビビッ!!
箱田「か、体が!!」
鳳「う、動かないです!!」
如月「くそ…!!」
近藤「これでやっと殺せる……これで……ユキを救える!!」
五十鈴(くっ!!ユキを救う執着のあまりに我を忘れている…!!もう…駄目なのか…)
近藤「よし、これで!!お前ら全員処刑だ!!」ピッ!!
ユキ「っ!!」バッ!
-
- 77 : 2018/07/27(金) 14:28:32 :
…………
………………………
…………………………………
五十鈴「あ……れ……?」
如月「なんともない……よな?」
近藤「何故だ……何故!!」
ユキ「っ……!」
近藤「っ!雪希!?」
五十鈴「…ユキ?」
彼女は弱々しく立っているのも精一杯な姿だった…
そして、彼女の体から光の粒子みたい物が出ている…
鳳「なんかユキさんの周りに光が出ていませんか?」
近藤「なんで…なんで君はそんな事をした!!」
ユキ「…」
近藤「どうして、プログラムを奪った…?」
五十鈴「プログラムを奪った?」
ユキ「っ!!」グラ
その時、ユキは膝を付き崩れた
五十鈴「ユキ!!」
俺は間一髪ユキを抱きかかえた
如月「ユキ!」
鳳「ユキさん!!」
箱田「おい!!ユキ!!」
皆、ユキの名を何度も呼ぶ
すると、ユキの体が段々と弱々しくなってきた…
まさか…ユキも…!!
五十鈴「ユキ!!おい!!しっかりしろよ!!お前まで消えるなんて嫌だからな!!」
ユキ「……っ!」ポロポロ
『ご めん ね』
五十鈴「ユキ……頼む!!消えるな!!」
ユキ「っ……!」ググ…
ユキは俺の肩を強く握り、俺の耳元で囁く
-
- 78 : 2018/07/27(金) 14:29:41 :
「生きて」
-
- 79 : 2018/07/27(金) 22:13:30 :
そして、次に気づいた時にはユキは俺の腕から消えていた…
皆、あまりの事に声を出せなかった
近藤「プログラムと一体化したのか……もう…終わりだ…」
近藤はその場で崩れる
鳳「どうして……どうして!!ユキさん!!」ポロポロ
箱田「なんで……なんでよりにもよって……!!クソ!!」
如月「………」
五十鈴「…」スッ
如月「五十鈴?」
俺は無言で近藤に歩み寄る…
近藤「もう…俺は死ぬしか…」
そして…
ドスッ!!
近藤「ぐっ!!」
五十鈴「…」
近藤「何を…する!!」
五十鈴「何、お前だけが悲しんで死にたいなんて言ってんだ?」
近藤「何が言いたい…!!」
五十鈴「もとはと言えばお前のせいでユキが二度も悲しい思いをしたんだろうが!!」ガシッ!!
近藤「っ!!」
俺は近藤の襟を掴み拳を握る
如月「五十鈴!!落ち着けよ!!」
-
- 80 : 2018/07/27(金) 22:14:17 :
近藤「殴るのか?殴ればいいじゃないか!どうせ、俺はユキを殺したクロなんだからな!!」
五十鈴「………。なぁ、近藤。お前は九鬼が俺に言った最後の言葉…覚えているか?」
近藤「あ?いきなりなんだよ」
五十鈴「アイツは…」
ーーーーーーーーーー
九鬼「生きてりゃ、何でもできる。けど、死んじまったら何も出来ないんだぜ?九十九の約束を守ることさえもな?」
ーーーーーーーーーー
近藤「それがなんだ……!!」
五十鈴「ようはお前には生きて貰うんだ。でないとユキの約束は守れないからな」
近藤「ユキの約束だと…!?」
五十鈴「アイツは消える直前に俺に生きてと言った。それは俺に対して言った訳じゃない…ここにいる全員に言った言葉だ!」
近藤「っ!!」
五十鈴「だからこそ!!お前は生きて貰う。それが俺とアイツの約束なんだ!!」
近藤「……」
五十鈴「近藤、記憶が曖昧だからなんとも言えないが、お前、本当は俺達に助けてほしいから、このコロシアイに…」
近藤「は?俺がそんな事をするわけ…」
五十鈴「ああ、別にそれでも構わない」
近藤「だったら!!」
五十鈴「けど、推理することはできる筈だ」
近藤「っ!!」
五十鈴「なぁ、近藤。もう終わりにしようぜ?俺達は憎み合うことも無いはずだ…そうだろ?」
近藤「…俺は…」
雪希「村正おにいちゃん!!」ニコ
近藤「五十鈴……すまない……俺……俺って奴は……」ポロポロ
-
- 81 : 2018/07/28(土) 22:16:13 :
モノクマ「あのー、感動の場面で申し訳ないけどさ!」
箱田「モノクマ!!」
モノクマ「やれやれ、ナツムラさんの生命反応が消えたから何事かと思ったけど、近藤君…君って奴は!!」ギロ
近藤「っ!!」ビビッ!!
そして、近藤は俺の前で灰のように消えていく…
五十鈴「近藤…!」
近藤「本当に……すまなかった………兄さん……………」
五十鈴「くっ………!!」
如月「ユキに続いて近藤までも!」
鳳「本当に腹黒いですね!」
モノクマ「それ鳳さんが言うセリフじゃないよね?」
箱田「どうすんだ?近藤もいなくなったとなると…私達は…」
モノクマ「ん?君達は投票を放棄するんじゃないの?」
五十鈴「そのつもりだが…気が変わったんだ!!」
モノクマ「でもさ!投票を放棄しないとなるとさっきの問題になるんじゃないの?」
卒業を選んだ場合
このコロシアイが終わる
↓
ナツムラさんを除く皆が生き返る代わりに超高校級の絶望となる
↓
世界が崩壊
留年を選んだ場合
このコロシアイがリセット
↓
死んだ人が生き返る
↓
記憶がリセットした状態で再びコロシアイをする
モノクマ「どのみち君達は永遠にコロシアイをするしか方法はないと思うけど!」
如月「五十鈴、どうするんだ…」
-
- 82 : 2018/07/28(土) 22:18:31 :
五十鈴(クソ!!俺達は…このまま…無駄死になるってのか……)
投票を放棄して……!
私を信じてお兄ちゃん!!
五十鈴「…………?」
如月「五十鈴?」
五十鈴「皆、やっぱ投票を放棄するぞ」
鳳「え?」
箱田「いいのか…?」
五十鈴「俺を信じろ!!」
如月「ふっ、無論そのつもりだ」
鳳「もう…こんなコロシアイは嫌です」
箱田「本当に大丈夫なんだよな?」
モノクマ「それでは!!投票ターイム!!」
モノクマ「さてと、投票を締め切りましたがいいですね?」
鳳「私は何も押していませんよ!」
箱田「私もな」
如月「これで……いいんだな?」
五十鈴「…」
モノクマ「さぁ、投票の結果です!!」
-
- 83 : 2018/07/28(土) 22:20:30 :
-
ー投票結果ー
投票なし
-
- 84 : 2018/07/28(土) 22:23:22 :
ーー学 級 裁 判 閉廷ーー
-
- 85 : 2018/07/30(月) 09:04:41 :
モノクマ「やっぱこの結果になったのか…」
如月「これで全員仲良くおしおきなんだな?」
モノクマ「当然です!!無論この世界も不要となりましたからね」
箱田「つ、つまり…この世界は消えるのか?」
モノクマ「当たり前じゃん!もう、実験は終わったんだし君達がこの世界にいてもなんの意味も無いんだしさ」
鳳「結局…私達は死んでしまうのですね?」
モノクマ「はいそうでーす!!」
五十鈴「…」
モノクマ「ま!!あの世でナツムラさんや近藤くんによろしくって伝えといてよ」
如月「チッ、ここまでだな…」
箱田「で、でもこれで世界は守ったんだしな!!」
鳳「私達にしてはがんばった方ですよ!!」
モノクマ「それでは、投票を放棄した四人のおしおきターイム!!」
-
- 86 : 2018/07/30(月) 09:05:08 :
-
GAME OVER
イスズくん、キサラギくん、オオトリさん、ハコタさんのショケイをカイシします。
-
- 87 : 2018/07/30(月) 09:06:04 :
俺達の目の前に現れた巨大モノクマ…
巨大モノクマは俺達を見下ろす…
そして、取り出したのはハンマー
それを使い振り下ろした
皆、目を瞑る
勿論、俺も…
すると、巨大モノクマの動きが止まり、音を立てる…
巨大モノクマ「」ガガガガガ
モノクマ「な、なんだ!?」
その時、巨大モノクマが爆発する
その爆発の破片でモノクマにも直撃する
俺達はただ見ているしかなかった
そして、大きな破片が俺達に襲いかかる
その直後、俺達は光となって消えた
-
- 88 : 2018/07/30(月) 09:08:46 :
次に目を覚ました時には俺達のいた場所がシステムルームだった…
鳳「私達、助かったのですか?」
箱田「そう…みたいだな?」
五十鈴「ふー、良かった…」
如月「おい、五十鈴。さっきのは…」
五十鈴「ユキと近藤がやってくれたんだよ」
箱田「あの二人が!?でも…死んだ筈だろ?」
近藤「誰が死んだ筈だって?」
鳳「い、生きてたのですか!?」
近藤「当たり前だ。俺はゲームマスターだぞ?」
如月「だが、ここに逃げてもまたモノクマが…」
近藤「その心配はない。今、ゲームをリセットと終了するプログラムを同時に起動させた。だから、誰にも干渉される心配はない」
五十鈴「リセットと終了って事は…」
近藤「アニメ学園は崩壊し、お前達、死んだ奴等含んで現実世界に戻れる代わりに記憶は消えるシステムになった…」
箱田「記憶が消える!?」
鳳「つ、つまり…この学園で過ごした日々も…ユキさんのことも全部忘れるというのですか!?」
近藤「ああ…」
如月「恐らく、その方法しかなかったんだろうな?」
近藤「お前達を現実世界に返すにはそれしか方法がないからな…」
五十鈴「お前はどうするんだ?」
近藤「このまま、データと共に消えるだけさ」
箱田「つ、つまり死ぬ気なのか?」
近藤「元からそのつもりだ…この実験をする前から…」
五十鈴「いい分かった…俺達の償いの為ならそれでいい」
近藤「ありがとう…」
五十鈴「その近藤、俺も今までお前の気持ちに気づいてやれなくてごめん…」
近藤「ふっ、いいんだよ。俺、別に人生に後悔をしているわけじゃやない…自分のやった過ちに後悔しているだけ…」
如月「流石のお前も責任ある選択をしたようだな?」
近藤「まぁな…こうするのが…一番なんだよ…」
五十鈴「近藤…」
-
- 89 : 2018/07/30(月) 09:10:01 :
近藤「さてと…そろそろ行こうかな?」
すると、近藤の体からユキと同じように光の粒子が出てくる
近藤「じゃあな…皆…」
如月、鳳、箱田「…」
五十鈴「ああ…またな…村正」
近藤「最後にそう呼ぶか…」
五十鈴「それより、お前の大切な人が待ってるぞ?」
近藤「え?」
近藤は後ろを振り返る。
そこに立っていたは俺の記憶にもある雪希の姿だった…
近藤「雪希?」
雪希「村正お兄ちゃん…行こう?」スッ
雪希は近藤に手を差し伸べる
近藤は戸惑いつつも…手を握る
雪希は微笑みながら、五十鈴達を見る
雪希「ありがとう…和真お兄ちゃん…例え、お兄ちゃん達が私達の事を忘れても…ずっと大好きだよ?…だから」
五十鈴「忘れないよ。お前の事は絶対に…な?」ニカ
雪希「う、うん!」
五十鈴「次に会うのは、俺と歩とエル…そして、九鬼や炎村に鷺沢達が一緒の時だ…いいな?」
雪希「分かった…」
五十鈴「おい、雪希の事頼むぜ?」
近藤「任せときな…兄さん」
五十鈴「じゃあな…大切な弟妹…」
そして、二人の姿は消えて、光の粒子が雪のように降ってきた
俺はその粒子の一つを握り、目をつぶる…
感じる…
雪希の願いが…
-
- 90 : 2018/07/30(月) 09:10:33 :
「私の大切な人達に素敵な未来がありますように…」
-
- 91 : 2018/07/30(月) 09:24:47 :
Chapter6 END
-
- 92 : 2018/07/30(月) 09:26:22 :
キャスト
五十鈴和真 (制作:re:switch)
(イメージ声:内山昂輝)
エルフェルド・フローレライ(制作:KAIさん)
(イメージ声:川澄綾子)
鳳志保 (制作:変態発案者さん)
(イメージ声:広橋涼)
上木出音 (制作:(0w0)2号さん)
(イメージ声:なし)
鴉間國羽 (制作:KAIさん)
(イメージ声:津田健次郎)
如月修 (制作:re:switch)
(イメージ声:杉田智和)
九鬼平太 (制作:ルカさん)
(イメージ声:檜山修之)
近藤村正 (制作:re:switch、ルカさん、KAIさん、さとりーさん)
(イメージ声:前野智昭)
鷺沢奈鶏 (制作:KAIさん)
(イメージ声:洲崎綾)
東雲琉偉 (制作:さとりーさん)
(イメージ声:東山奈央)
九十九歩 (制作:ルカさん)
(イメージ声:ゆかな)
ナツムラユキ (制作:KAIさん)
(イメージ声:小倉唯)
箱田愛子 (制作:ライトさん)
(イメージ声:中村千絵)
炎村しらは (制作:ライトさん)
(イメージ声:小林由美子)
蜜火原風吾 (制作:ライトさん)
(イメージ声:赤羽根健治)
矢吹霊士郎 (制作:re:switch)
(イメージ声:梶裕貴)
モノクマ
(イメージ声:TARAKO)
企画
re:switch
シナリオ企画
KAIさん
予告協力
ルカさん
協力
ルカさん
KAIさん
さとりーさん
ゼロさん
キャラ制作してくださった皆さん
提供
ssnote
-
- 93 : 2018/07/30(月) 09:27:37 :
-
- 94 : 2018/07/30(月) 09:34:20 :
アニメ学園の壁や天井が徐々に崩れていく…
その先に見える光景は眩しい光だけ…
如月「これで終わりなんだな?」
五十鈴「ああ…本当の終幕だな…」
鳳「私達…本当に忘れるのですよね?」
箱田「そうだろうな…」
如月「どうした鳳、まさか蜜火原に告白出来ていない事を悔やんでいるのか?」
鳳「ふえっ!!」
五十鈴「え!?鳳、蜜火原の事が…!?」
鳳「ご、誤解です!!私は彼の事が心配なだけであって!!べ、別に好きとか…」
如月「冗談のつもりがまさか当たっていたとはな…」
鳳「騙しましたね!!」ムキー
如月「お、おい!!首を絞めるな!!」
五十鈴「もう、その辺にしとけよ…」
箱田「ったく、最後の最後で締まらない終わり方だな?」
五十鈴「いや、これが俺達らしい終わり方だよ…」
箱田「まぁ、そうだな…」
-
- 95 : 2018/07/30(月) 09:35:10 :
五十鈴「なぁ?もし、記憶が無くならずに済んだらって事はないのかな?」
如月「流石にそれは俺達には…近藤にも分からない」
鳳「ですが、その可能性もあってほしいです…私、ユキさんの事も!皆さんの事も忘れたくありませんから!!」
箱田「私もだ。最初はお前らの事、そんなに好きじゃなかったが今じゃ大事な仲間だしな…」
如月「俺も最初はお前たちとつるむ気はなかった…だが、やっぱり俺は…最初から最後までお節介な奴だったのかもしれないな…」
五十鈴「じゃあ、それを信じよう。希望を持って…俺達は卒業をするんだ…」
箱田「希望を持って卒業ね…?」
気付けば周りの空間が光となって俺達を包み込んだ
如月「そろそろ時間だ」
鳳「私、忘れませんから!!例え、忘れても意地でも思い出しますから!」
箱田「つか、忘れるわけねーよ…こんなコロシアイ…忘れるわけないからな…」
如月「ああ、忘れそうな奴と言ったら蜜火原と矢吹だけだな」
鳳「み、蜜火原さんを矢吹さんと同じにしないでください…!」
如月「やっぱ好きなんだな?」
鳳「ち、違います!!」
五十鈴「結局その終わり方かよ…」
-
- 96 : 2018/07/30(月) 09:36:49 :
そして、周りに誰もいなくなった…
恐らく、終わりが目の前にある…
あ、そういえば…
俺は胸ポケットから写真を取り出す…
皆で撮った写真…
俺は微笑みながら…
五十鈴「ありがとう…雪希…これからも見守ってくれ…」
うん!見守るよ?
だって!私の大切なお兄ちゃんだもん!
私も絶対に忘れないから…
だから………生きてね?
-
- 97 : 2018/07/30(月) 09:37:52 :
-
- 98 : 2018/07/30(月) 09:42:00 :
「っ!先生!!患者が目が覚めました!!」
「君!!名前は!?言えるかね?!」
名前?俺の……名前は…
五十鈴「五十鈴…和真?」
「どうやら、意識はある!今すぐ診察室へ!」
あれ?俺なんで…病院にいるんだ?
確か…車に轢かれて…
あ、そうか…俺は車に轢かれてここにいるのか…
ん?
なんで、俺メガネしてないのに視力いいんだ?
すると、ポケットにある物が入っていた
これは…写真…なのか?
しかし、俺は再び意識が遠のき、写真を握ったまま眠りについた
「おい!しっかりするんだ!!」
-
- 99 : 2018/07/30(月) 09:49:36 :
数年後…
五十鈴「…」スタスタ
「…」
五十鈴「早いな?」
「ええ…もう何年になることでしょうね?」
五十鈴「そうだな…」
「あ、和真!遅刻とはいい度胸ね?雪希は今怒ってるよ!!」
五十鈴「ごめんごめん、花買うのに手間取ってな?」
「紫苑の花?たしか花言葉は…」
「君を忘れない…ですよ」
「流石歩!頭いいわね」
九十九「エルさんには負けます」
エル「けど、どうしてその花にしたのよ?」
五十鈴「いや、なんかこの花にピンって来てな?」
エル「は?意味わかんなーい」
五十鈴「別にいいだろ?雪希は何の花だって喜ぶんだからよ」
エル「はいはい、ほらさっさと雪希にお参りしましょ?」
九十九「今日は雪希さんの命日ですからね…」
五十鈴「しっかりとしないとな…」
三人は雪希のお墓を綺麗にし、お参りをする
そして、エルは口を開く
エル「ねぇ、私達…何か忘れてないよね?」
五十鈴「いきなりなんだ?」
エル「なんか、こう…モヤモヤとするのよね?」
五十鈴「雪希の前になると心配性になる癖がでたな」
エル「うるっさいわね…」
九十九「まぁまぁ、お二人共…」
エル「それより、あんた達の結婚式はいつなのよ?」
五十鈴「もう、そろそろかな?」
エル「和真これだけ言うわよ?もし、歩を泣かせるような事をしたら殺すから!」
五十鈴「雪希の前で物騒な事を言うなよ…」アセアセ
九十九「雪希さん、そろそろ私達は行きますね?」
五十鈴「じゃあな雪希」
エル「また、来月に三人で来るから」
-
- 100 : 2018/07/30(月) 09:57:39 :
エル「さて!これからボクの家でお茶でもしていこう?」
九十九「いいですね?」
五十鈴「どうせまた、俺は何か雑用をさせるつもりなんだろ?」
エル「当たり前」
五十鈴「鬼が」
エル「なんか言った?」
五十鈴「何も…」
九十九「そういえば和真さん、頭の傷は大丈夫なのですか?」
五十鈴「あ、うん…大した事じゃないから…けど、なんか不思議なんだ」
エル「何が?」
五十鈴「なんか、記憶がすっぽりと抜け落ちたような…そんな感覚がな…」
エル「あんたの言う事もわからなくないわ。私もそんな感覚なのよ…」
九十九「なんか…私も長い夢を見てたような感じがします」
五十鈴「三人揃って違和感があるなんて珍しいな」
俺達の記憶は完全に消えた…
昔も今も何もかも…
でも、いつかは思い出せれるかもしれない…
だって…生きていれば、不可能なんてないんだからな
だがら、俺達は生き続ける…
-
- 101 : 2018/07/30(月) 09:59:30 :
オリキャラ達のコロシアイ学園生活
END
-
- 102 : 2018/07/30(月) 10:04:53 :
「近藤がまさか裏切るとはな…」
「それにデータもろとも死ぬとは」
「そういえば…データの一部が何処かに抜け落ちたという情報があったが問題ないのか?」
「今更データの一つや二つ漏れたところで世間は騒ぎやしない」
「そういえば…例のゲームがもう間もなく発売らしいな?」
「ああ、そろそろお前の出番じゃないのか?」
「ああ…既に準備は出来ている」
「では、組織もこれにて解体となる…あとは、選ばれた"14人"の高校生がどんな選択をするのか見てみよう」
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- 103 : 2018/07/30(月) 10:10:17 :
はい!というわけで、「オリキャラ達のコロシアイ学園生活」は完結しました!!
このシリーズが出来たのは去年の10月からであっという間に過ぎていきました
因みにこのシリーズのテーマは「生きる」というテーマでした
さて、次回作の最後のコロシアイ学園生活はルカさんと共に完結させて、この〇〇達のコロシアイ学園生活シリーズを完全完結させたいと思います
というわけで、皆さん、そして、協力してくれた方誠にありがとうございました!!
最後のコロシアイ学園生活のスタートはまだ未定です!!
ですが、やってくる日は近いので楽しみにしておいてください!
では次回作でお会いしましょう!
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- 104 : 2018/07/31(火) 18:38:09 :
- スイッチさん、そしてこの作品にか関わってくれた方々、お疲れ様でしたヽ(・∀・)ノ
この作品に触れていくなかでみなさんの作ったキャラを殺さなきゃいけない辛さと、どのようにコロシアイを展開していくかに悩んだ執筆期間でした(;・ω・)
さて、最後のコロシアイ学園生活でスイッチさんと共に混沌としたコロシアイを展開していくことになりました。
個性豊かなオリキャラたちの今後に期待しながら自分なりを維持しながらスイッチさんとともにコロシアイをしていければと思います!
では、また次回の合作でお会いしましょう(⌒‐⌒)
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
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○○○達のコロシアイ学園生活 シリーズ
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