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紗夜「私が『クーデレ界トップクラス』と言われている件について」
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- 1 : 2018/05/28(月) 17:10:23 :
- キャラ崩壊注意。
執筆ペース不定期です。
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- 2 : 2018/05/28(月) 17:23:46 :
- 紗夜「ねえ日菜」
日菜「どうしたのおねーちゃん?」
紗夜「丸山さんから、こんなものが送られてきたんだけど」スッ
日菜「どれどれ…………あっ」
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氷川日菜 @Hina_runrun 3時間前
あたしのおねーちゃんはクーデレ界トップクラスなんだよ!
#クーデレ界トップクラス
(リプライ)142 (RT)1780 ♡2400
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紗夜「これはどういう意味か説明してほしいのだけど」
日菜「あっ!あたし、事務所に行かないといけないんだった!」ドタドタ
紗夜「あっ、待ちなさい日菜! はあ……全くあの子ったら…もしかして、弦巻さんと奥沢さんが言ってたのって…」
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- 3 : 2018/05/28(月) 17:43:29 :
- 2時間前、花咲川女子学園にて
紗夜「今日は練習ありましたっけ……無かったですね。NFOをやるとしましょう」
「あっ!クーデレ界トップクラスよ!」
紗夜「え?」フリムク
「ちょっとこころ!日菜さんの影響受けちゃダメでしょ!」
こころ「そうなの?美咲」
美咲「『そうなの?』ってね…アンタはいつも携帯触ってないのに今日は触ってるからどうしたんだろって思って気になってたらこれだよ…」
こころ「日菜が『これ見て!』ってメールで送ってきたもの。日菜がわざわざ送ってくるぐらいだから、きっと凄いことに違いないわよっ」
美咲「それが『クーデレ界トップクラス』っておかしいでしょ?」
紗夜「あの、二人共」
美咲「ほら、紗夜先輩怒ってるじゃん!」
紗夜「いえ、私はただ」
美咲「すみません。うちのこころが…反省するように説教しておきますので、どうかお許し下さい」
こころ「え?あたし悪いことしたの?」
紗夜「特には。ただ、事情を聞きたいだけですので…」
美咲「し、失礼します!行くよこころ!」ガシッ
こころ「美咲がリードしてくれてるわ…!」
紗夜「奥沢さんは私を恐れているのでしょうか…私が後輩からどう見られてるのか気になってきましたね。いや、まずは弦巻さんが言った言葉は何なのか知るのが先ですね」
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- 4 : 2018/05/28(月) 18:01:24 :
- 紗夜「日菜が関わっているみたいですし、家に帰って聞いてみるのが1番なのですが…」
「日菜ちゃんがどうしたの?」
紗夜「あら、丸山さん。実はですね、さっき弦巻さんが私のことを『クーデレ界なんとか』って言ってたんですよ。日菜が関わっているらしいのですが…何か知りませんか?」
彩「うーん…私は知らないなあ。ちょっと調べてみるね。私、携帯を家に置いてきちゃったから結構時間かかっちゃうかも」
紗夜「別に構いませんよ。ご協力ありがとうございます」
彩「いえいえ。私は紗夜ちゃんの力になれたらそれだけで満足だから。それに、日菜ちゃんに助けられたりしてるし…」
紗夜「えっ?日菜が丸山さんを助けたことあるんですか?あの子、いつも迷惑ばっかかけてると思うのですが…」
彩「日菜ちゃんは自覚してないかもしれないけど、あの無邪気な笑顔とか元気の源になるの。レッスンで失敗しちゃった時に私が落ち込んでると、『なんで彩ちゃんは出来ないのー?』って聞いてくることがあるけど、その後の日菜ちゃんの笑顔を見ると、頑張ろってなるんだ」
紗夜「なるほど…日菜も人の力になれてるんですね…最近、丸山さんの話が増えてきたんですよね」
彩「えっ!?」
紗夜「『彩ちゃんは凄く面白いんだよー!』って話してくれます」
彩「そうなんだ…」
紗夜「多分、日菜がるんってしてられるのは丸山さんのおかげだと思います。最近まで私は日菜を避けていましたし…」
彩「そ、そんなことないよ全然!?」
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- 5 : 2018/05/29(火) 06:57:31 :
- 彩「紗夜ちゃんが避けなくなったからっていう方が大きいと思うよ?」
紗夜「いえ、丸山さんの存在の方が大きいです。いつかお礼をしないと…」
彩「お礼なんていいよ!なんか悪いし!」
紗夜「パスパレのライブに行ってみようと思ったのですが…」
彩「えっ?パスパレのライブ?凄く恥ずかしいんだけどな…」
紗夜「見つからないように後ろの方にいるはずなので大丈夫かと。それに…もう買ってしまいましたし」
彩「もう買ったの!?あれ、確か次のライブは…」
紗夜「2ヵ月後とかだったと思うのですが」
彩「多分そうだと思うよ。うーん、上手く出来るかなあ…まだ慣れてないんだよね…」
紗夜「丸山さんなら大丈夫です。練習は本番のように、本番は練習のように」
彩「練習は本番のように、本番は練習のように…分かったよ紗夜ちゃん!ありがとう!」
紗夜「私はただ言葉を言っただけですよ。後は丸山さん次第です」
彩「そうだね。レッスン頑張らなくちゃ。じゃあ、そろそろ帰ろっか」
紗夜「ええ。日菜の件もありますし」
彩「私は走って帰った方がいいのかな?」
紗夜「いえ、大丈夫です。何かあっては困りますし丸山さんのペースでお願いします。では、さようなら」
彩「分かった!バイバイ紗夜ちゃん!」
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- 6 : 2018/05/29(火) 07:12:34 :
- 帰宅
紗夜「ただいま…日菜は帰ってきてない…丸山さんから連絡あるまで、NFOをやるとしましょう」
30分後
紗夜「あら?白金さんがオンラインになりましたね。日菜のこと聞こうかしら…いや、弦巻さんと奥沢さんみたいなことになるかもしれないから、練習の時に聞くとしましょう」
レベルアップ!
紗夜「レベルが上がりましたね。スキルクエスト…?白金さんに聞いてみましょう」カタカタカタカタ
サヨ『白金さん』
RinRin『氷川さん。どうしたんですか?』
サヨ『スキルクエストって何か分かりますか?』
RinRin『あっ、それはですね((o(。 >ω<。)o))クリアすると新しいスキルが追加されるんです。普通のオンラインゲームだと転職クエストって言って、クリアすると上級職になれるのですが、NFOはそれが無い代わりに元のスキルの強化版だったり強力なスキルが追加されるんですよ(`・ω・´)しかも、レベル20、50、80って小刻みになってるんです\( ˆ ˆ )/良ければ手伝いましょうか?』
サヨ『なるほど…ありがとうございます。ただ、スキルクエストは1人でやるので大丈夫です』
RinRin『分かりました(`・ω・´)ゝただ、敵がちょっと強いので気をつけてください(´ω` )』
サヨ『多分大丈夫です』
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- 7 : 2018/06/01(金) 07:18:21 :
- 3分後
紗夜「かなり強いですね…やはり白金さんに協力を求めた方が良かったのかもしれません」
クリティカル!クリティカル!
紗夜「連続でクリティカルは大きいです。幸い、私はタンクですし1人でプレイするように攻撃力は高めにしてあるのでこのままいくと倒せます」
5分後
紗夜「やっと倒せました」
ピローン
紗夜「着信…丸山さんからですね。ちょうど良かったです」ピッピッ
日菜『おねーちゃんただいまー!』
紗夜「日菜もちょうどいいタイミングで帰ってきましたし、事情聴取開始しましょう」
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- 8 : 2018/06/01(金) 07:24:50 :
- 紗夜「恐らく、日菜は『事務所に行く』って言いましたが、このままパスパレの誰かの家に泊まるでしょう」
「泊まるんじゃねえぞ」
紗夜「? 今声が………まあいいです。とりあえず今日は諦めるとしましょう」
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- 9 : 2018/06/01(金) 07:41:39 :
- 翌日 レストランにて
紗夜「皆さんに聞きたいことがあります」
友希那「紗夜が?」
リサ「おお、珍しいね〜」
燐子「氷川さんはどちらかというと答える方でしたからね……」
あこ「多分、あこ答えられないよ?」
紗夜「いいですか?」
友希那「いいわよ」
紗夜「ありがとうございます。………私が『クーデレ界ト』」
リサ·燐子·あこ「「「ブフッ!!」」」
紗夜「? どうしたのですか?」
リサ「い、いや〜なんでもないよ?ちょっとむせちゃって…」
燐子「私もです…」
あこ「あこもそうです。紗夜さん、続けてください!」
紗夜「ええ、続けます。で、私が『クーデレ界トップクラス』って言われているらしいのですが…『クーデレ』ってなんですか?」
リサ「携帯で調べなかったの?」
紗夜「ネットの情報は真偽が分からないので」
リサ「(間違ったクーデレを教えてるサイトは無いと思うけどなあ)」
友希那「ごめんなさい紗夜。私は分からないわ」
紗夜「大丈夫です。湊さんには初めから期待してませんでしたし」
友希那「え?」
紗夜「なんでもないです。今井さん、白金さん、宇田川さん、貴女たちは『クーデレ』の定義を知っていますか?」
3人「「「………………」」」
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- 10 : 2018/06/01(金) 19:58:09 :
- 紗夜「どうして黙ったんですか?もしかして、こういう場では言えない意味なんですか?」
リサ「いや、言えるんだよ?言えるんだけど…」
燐子「知らない方がいいっていうか…」
あこ「なんかこう…ババーンッ!みたいな」
紗夜「意味が分かりません。分かりやすいように説明してください宇田川さん」
あこ「えええ…」
友希那「紗夜が『クーデレ』の意味が気になって、今後の練習に集中出来なかったら困るわ」
紗夜「湊さんの言う通りです。教えてください」
リサ「どうする?」コソコソ
燐子「私は反対です」コソコソ
あこ「あこはどっちでもいいかな」コソコソ
燐子「意味を教えることによって、氷川さんが『デレ』の部分を見せないようにするかもしれません」コソコソ
リサ「それはまずいね」コソコソ
あこ「少ない可能性にかけてみるのも…」コソコソ
リサ「私はそっちにかけたいかな」コソコソ
燐子「………分かりました。かけましょう」コソコソ
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- 11 : 2018/06/02(土) 22:52:09 :
- リサ「えー。まず『クーデレ』は『クールでデレデレ』の略なんだ」
紗夜「…は?」
燐子「氷川さんはクールです」
あこ「たまにデレデレします」
紗夜「デレデレはしてませんよ?」
リサ「(クールについては否定しないんだ)」
友希那「日菜にはデレデレしないの?」
紗夜「どちらかと言うと日菜の方が」
燐子「氷川さんは普段はクールに振る舞う性格だけど、口数が少なく感情を表に出さなかったり、感情表現が苦手だったりするため、その分好意を抱く特定の人に対して親しくなるとデレデレ甘えたり、可愛らしい面を見せる、内心の愛情が人一倍熱い人じゃないんですか?」
4人「「「「!?」」」」
紗夜「白金さん?いきなりどうしたのですか?」
燐子「https://dic.pixiv.net/a/クーデレ」
あこ「(URL言っちゃうのりんりん…)」
リサ「そういえば、前さ、私が紗夜にクッキー作ってあげるって言ったら『えっ、いいの?』って言ってたなあ」
紗夜「そ、そんなこと……///」カアアアッ
4人「「「「(可愛い)」」」」
リサ「紗夜は普段クールだけど、私たちの前ではこんな可愛らしい1面を見せてくれるね」
紗夜「か、可愛らしいって…// それは日菜とかに対して使う表現ですよ!」
友希那「結局、紗夜は『クーデレ』でいいのね?」
紗夜「ダメでs「いいよー!」今井さんっ!」
リサ「またクッキー作ったあげるからさー」
紗夜「その手には乗りません!」
あこ「冷凍フライドポテト買ってあこの家で揚げて食べましょう!」
紗夜「冷凍フライドポテト!? ポテトって冷凍食品で売ってるんですか!?………あっ」
友希那「…………」ニコッ
燐子「ふふっ」
リサ「紗夜ってポテト好きだよね〜」ニヤニヤ
紗夜「っ……///」カオマッカ
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- 12 : 2018/06/02(土) 22:59:48 :
- あこ「顔面トランザムですね!」
紗夜「宇田川さん」
あこ「はい?」
紗夜「後でお話があります」
あこ「」
リサ「ドンマイ」
燐子「今のはあこちゃんが悪いと思う…」
友希那「俺が…俺がガンダムだ」
リサ「え?」
友希那「私は何も言ってないわ」
リサ「ならいいけど」
友希那「………そろそろ解散しましょ」
紗夜「分かりました」
リサ「オッケー!今日はいい収穫だったねー!」
燐子「ですね」
あこ「ヤバイコロサレルオネエチャンタスケテ」
紗夜「では、行きましょう宇田川さん」ガシッ
あこ「アアアアアアアアアアア」
友希那「私も『クーデレ』に入るのかしら…」ボソッ
リサ「(入るんじゃないのかなあ)」
燐子「(帰ったらNFOしないと)」
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- 13 : 2018/06/02(土) 23:11:19 :
- 翌日 花咲川女子学園
紗夜「おはようございます奥沢さん」
美咲「ふぇっ? お、おはようございます」
紗夜「奥沢さん、貴女は私のことを怖いと思っていませんか?」
美咲「え?いや、そんなことは…」
紗夜「正直にお願いします」
美咲「………実は怖いと思っています。一昨日の件では、紗夜先輩が怒ってると思ってすぐに逃げてしまいました。すみません」
紗夜「いえ、大丈夫ですよ。後輩に怖いと思わせる私が悪いですから」
美咲「い、いや、紗夜先輩は悪くないですよ! あたしが偏見の塊だっただけで」
紗夜「奥沢さん」
美咲「はい?」
紗夜「安心してください」
美咲「何がですか…?」
紗夜「私、『クーデレ界トップクラス』ですから」
美咲「はあ。(この2日間で紗夜先輩の身に何が起きたんだ。別の意味で逃げたくなってきた)」
その後、美咲は30分ほど紗夜から逃げることが出来ないのであった
おしまい
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- 14 : 2018/06/02(土) 23:12:15 :
- ちなみに、日菜は千聖の家に泊まったのですが、例のツイートの件で3時間くらい説教されました
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- 15 : 2018/06/02(土) 23:13:19 :
- 次は日菜のツイート短編集でも書こうかと思います
10個ぐらい書いたら終わるかと
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