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【リヴァペトR18】死んでも貴方に伝えない

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  1. 1 : : 2018/05/24(木) 22:12:10
    リヴァペト要素あり。2人が体の関係を持ってまだ間もない頃のお話。初っ端からがっつりR18なので、苦手な人は撤退してくださいm(*_ _)m
  2. 2 : : 2018/05/25(金) 00:18:32

    〈リヴァイside〉


    先日から大雨が続いていたが、それも先程やんだようで、気がついたときには雨の音は全く聞こえなくなっていた。


    俺は静かな部屋の中で、がっちりと硬くなったそれを、柔らかな太ももに擦りつけた。


    案の定ビクッと身体を震わせ顔を真っ赤に染め、焦らさないでと言わんばかりにペトラは振り返り、涙目で俺を睨んだ。


    怒った顔でさえも愛らしくてたまらず、ちゅ、とうなじから背筋、形のいい尻にまで口付け、ご要望通りに俺は自身をペトラの中に押し込んだ。



    「………ぁ……あああぁっ…」



    入った瞬間から締め付けてくるペトラの中と喘ぎ声に興奮し、腰がゾクゾクと震えた。


    正常位もいいが、たまには後ろからしてみるのも悪くない。


    前からするのとはまた違った快感を味わえれるし、既にくたくたなペトラを好きなだけ眺めていられるからだ。


    乱れた髪も、火照った肌も、荒い呼吸も、抑えきれていない喘ぎ声も、全てを見て感じられるのは俺だけだ。


    「これ」は隅から隅まで俺のものなのだと、日頃から溜め込んでいたペトラへの独占欲を、セックスをすることでようやく吐きだすことができる。


    今すぐ動きたい、が。ペトラと初めて寝た日からはそう日数は経っていない。


    つい先日まで処女だったペトラをようやく抱けてからというもの……


    数日に一度ペトラを部屋に呼んでは抱いているが、体のことを考えると、欲望のまま抱いていつか壊れでもしたら、と不安になる。


    だから入れた直後はもちろん、行為の最中もペトラに負担がかからないように、いつも努力している。


    俺はいつものように左手をペトラの腹に滑り込ませ、なるべく優しく抱きしめて囁いた。



    「おい、大丈夫か?」



    「………っ、あの……」



    ペトラはこういうとき、嘘はつかない。


    どんな理由であれ本心ではないことをいうと、俺の機嫌が悪くなるのを知っているからだ。


    乱れた呼吸を整えつつ、ペトラは途切れ途切れに答えた。



    「………だ、いじょうぶ……です………でも、兵長は……??」



    目尻に涙を溜めたまま聞き返してきた。


    俺?俺がなんだ。

    俺はただ気持ちが良すぎて辛いだけだが。



    「私……ちゃんと兵長を、気持ち良くできていますか……??いつも私ばかりが、気持ち良くなっているようで……あの、私はもう痛みもほとんどないので…大丈夫なので……どうか、兵長のお好きにして、下さい」



    「……………」



    ペトラは俺の手に自分の手を重ね、不安そうにそう尋ねた。


    ……煽ってんのか?お前。


    だが10歳以上も歳が離れているからと、遠慮していたのは俺のほうだったようだ。


    俺はペトラの手をそっと離し、両手をペトラの腰に添えた。



    「……いいから、お前はただ感じてろ」



    そう呟き、俺は腰を動かし始めた。

  3. 3 : : 2018/05/25(金) 10:57:29


    最初はゆっくり動いていたが、徐々にスピードを上げていく。


    ギシッギシッとベットの軋む音が大きくなるのと同様に、ペトラの喘ぎ声も段々大きくなっていった。



    「……はぁあ、あぁ……うぅんっ……ふぁ……あ、あ゙ぁーーっ」



    理性のない獣のように、俺はただペトラの熱を感じながら、ヒダと蜜が絡みついてくるそこを欲望のままに突き続けた。


    ぐちゅっ…ぐちゃっ…と、繰り返し挿入する度に卑劣な音が部屋に響く。


    わざとペトラにも聞こえるように奥を掻き回し、入口の浅い所を擦って蜜を溢れさせた。



    「ん゙っ………んぅ……!」



    ペトラは顔を枕にうずませて声を抑えようとする。

    シーツをぎゅっと掴んで必死に耐える姿が最高に可愛い。


    その小さな喘ぎ声も本当に可愛らしくて好きなんだが、やはり…少し物足りない。


    元々Sっ気のあるらしい俺の本能が訴える。

    「声が枯れるまで、ペトラを喘がせろ」、と。


    両手で胸を揉みしだきながら、白く綺麗な背に舌を這わせる。


    敏感なペトラはこれにも過剰に反応し、「あぁ!」と声を出した。


    突きながらペトラの顎を掴みこちらを向かせ、呼吸を奪うように柔らかな唇を塞ぐ。



    「はぁ………あっ……へいちょ……」



    「……我慢すんな。声を、出せ」



    ペトラの舌をねっとりと絡みとるようにしてキスをすれば、ペトラの口からから甘い吐息が漏れる。


    するとペトラは俺の真似をするように、今度は自分から必死に舌を絡ませてきた。

    決して上手くはないが、そのたどたどしさが余計に俺を興奮させた。


    お互いの荒い鼻息が頬をかすめる。うまく呼吸ができないのか、ペトラの目に溜まっていた涙が一筋こぼれた。


    くっそ可愛い。

    本当に、なんなんだコイツは。


    ペトラがキスに夢中になっている今、俺は不意をつき腰をつかんで奥を何度も突き上げる。



    「んっ……ん………んぅ!?……ぷはっ、あ、あぁぁっ!へいちょっ!!も、もう……ダメっ!!!」



    これにはペトラも耐えられなかったようで、唇が離れると同時に叫び、身体を震わせて絶頂した。



    「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」



    大きくペトラが震えた後、体も中もピク、ピクッと痙攣し、くてんと体から力が抜けた。


    あぁ、それにしても気持ちがいい。


    ペトラに特別な感情を抱き、体の関係を持つようになったあの日から、毎度毎度実感していることがある。


    惚れた女の中がこんなにも気持ち良く、満たされるものだとは知らなかった。



    「おいペトラ、疲れているところ悪いんだが」



    「………?」



    早くコイツの中で果てたい。


    俺のドロドロした感情と一緒にぶち込んでやりたい。


    はやく、はやく、はやく、はやく……



    「俺はまだ、一回もイケてないからなぁ…?」



    「……ぇ?」



    「もう少しだけ…、付き合ってもらうぞ」



    「ま、待ってくだ……んんっ!!」



    再び腰の動きを再開すると、またペトラの中はぎゅっと締め付けてきた。


    絶頂したばかりだからか、ペトラの中はさっきよりも中が愛液でぐちゃぐちゃになっている。


    じわじわと熱いものが下半身から登ってくる。汗で濡れた髪が頬にひっつき、その汗が顎を伝い、ペトラの体へ落ちる。


    いつもなら鬱陶しくて仕方の無い汗も、へばりついてくる髪の毛も、今は全てがどうでもいいくらいに気持ちいい。


    俺は今ペトラの中にいて、ペトラは俺に突かれる度に喘ぎ狂っている。

    その高揚感に浸りながら、ペトラの中をめちゃくちゃに突き上げて犯していく。


    意識が飛びそうなほどの強い、激しい快感が押し寄せてくる中、俺は歯を食いしばり、それを全て出しきろうと必死に腰を振った。



    「………ペトラ……だす、ぞっ……」



    「あ、あぁ…へいちょ……んんっ…ぁああ、あぁぁあぁっっ!!!」



    パンッ!と大きく腰をペトラの尻にぶつけ、俺は全ての欲をペトラの中に流し込んだ。



    「はぁ……はぁ……ぐっ………」



    何度か腰を打ち付け、快楽の余韻に浸る。


    どくん…どくん…と、俺のものが脈打っているのがわかる。


    俺は自身のものを抜かないままペトラの背に覆いかぶさり、腰を抱いてペトラのうなじに鼻をうずめた。そして────





    「 」





    次の瞬間、ハッと我に返った。


    恐る恐る、とは、俺にはらしくない表現だが、まさにそんな様子で、俺はペトラの顔を覗き込んだ。


    ペトラは、2度目の絶頂を迎え、あまりの衝撃に気を失ってしまったようだった。

  4. 4 : : 2018/05/27(日) 23:40:22
    『とある夜の2人のお話』から『死んでも貴方に伝えない』に題名を変えました。

    次回更新は数日後になります。どんな展開が一番良いか模索中です__φ(..)カキカキ
  5. 5 : : 2018/06/02(土) 13:12:35


    〈ペトラside〉



    『愛してる』



    ……あぁ、私は夢を見ているのかな??


    行為が終わりくたくたに疲れて眠りにつく寸前、兵長の幻聴が聴こえた。


    貴方が私にその言葉をかけてくれることなどないと、わかっているはずなのに。



    (……寒い)



    春といえどもまだ早朝は冷えている。

    裸で寝ていた私は、あまりの寒さに目を覚ました。


    ちらりと時計を見ると、時計の針は午前4時をまわっている。


    もう少し兵長の側で眠っていたかったけど、そろそろ自分の部屋に戻らないといけない。


    他の兵士達がまだ寝ているうちにこの部屋からでないと、私と兵長の関係が噂にでもなったら大変だ。


    そう自分で自分を諭して起き上がり、私は隣にいる人の姿を確認し、そっとベットから抜け出そうとした。だけど……



    「っ!?」



    ぐんっと何かに腕を引かれ、それを拒まれた。


    驚いて振り返ると、兵長が薄目を開けてこちらを見ていた。
    離れるな、とでも言いたいように強く私の手首を掴んでいる。


    珍しくわがままな兵長が可愛らしく、私はふっと微笑み、再び布団を被り、もぞもぞと兵長の腕の中に入った。



    「寒かったので、毛布を取りに行こうとしただけですよ?」



    「……どうせそのまま帰ってこねぇつもりだったんだろう」



    「ふふっ。バレていましたか」



    「………まだ、日が昇る時間じゃない」



    だから、ここにいろ。


    兵長はいつも肝心な一言を言わずに黙ってしまうから、本当に酷く狡い。


    いつもその続きを、代わりに私に言わせようとするのだ。



    「……じゃあ、もう少しここにいてもいいですか?」



    「…………好きにしろ」



    自分で引き止めたくせに。そう言ってやろうかと思ったけど、生憎既に唇を塞がれていたので言葉は出なかった。



    「………ふっ……ん、んぅ………」



    どうしても漏れてしまう喘ぎ声が恥ずかしく、ちゅ、と唇が離れた途端に、真っ赤になっているであろう頬をシーツで隠した。


    そんな私を見て兵長は満足そうに目を細め、私の髪を弄った。



    「まだ慣れないのか、ペトラ」



    「………こんなの、いつまでたっても慣れる気がしません」



    そして、兵長は余裕そうですね、と少し意地悪な気持ちを込めて言ってみた。


    すると兵長は何も言わずにに、よしよしと私の頭を優しく撫で始めた。


    ……あぁ、やっぱり私はまだ子供だ。


    まだまだ兵長のように余裕がもてない。兵長がくれる甘さに、熱に、激しさにすぐ乱れてしまう。


    チラリと盗み見るように上を向いてみたものの、兵長は既に寝息をたてて寝てしまっていた。


    弱さを見せないこの人だけど、やはり疲れているのだろう。いつもより眉間のシワが濃い気がする。


    私は少し起き上がって兵長の肩まで布団を掛け直し、また潜り込んで厚い胸板に頬を寄せた。


    トクットクッと規則正しく動く心臓の音が聞こえる。

    それだけで、涙がこぼれそうになった。



    どうかまだ朝にならないで。



    まだもう少しだけ、この人をそばで感じていたいから・・・────

  6. 6 : : 2018/06/02(土) 13:31:52

    ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────



    ……兵長は、命を捧げて戦う兵士達を、時には切り落とさなければならない立場にいる。


    それは命を蔑ろにしているのではなく、そうまでして成し遂げなければならない人類の悲願と、それを背負う覚悟がこの人にはあるから、



    だから、誰とも未来の約束をしないし、誰かと愛を伝え合うこともしない。



    それを兵長は私に、自分の弱さの為だと言った。




    『約束を糧にして戦えるほど、俺は強くない』



    『俺は今なんの約束もせず、自分の独占欲を満たすためだけに、無責任にお前を抱こうとしている。

    そんな男が……初めての相手でいいのか』




    薄暗い部屋の中で、兵長は自信が無さそうにそう呟いた。


    なんの約束もせずに体だけが結ばれること。それは、周りの人々が嫌悪する関係だった。


    だけど私は、それでもいいと答えた。


    それは兵長を癒してあげたいからとか、そんな綺麗な想いから出てきた答えじゃない。


    私も兵長に触れたかったから。例え言葉で伝えることができなくても、体だけでも愛し合うことができるのならと、


    私達はそのまま、お互いなにも言わずに夜を過ごした。



    それが愛する人と過ごす、初めての夜だった。


  7. 7 : : 2018/06/02(土) 13:51:11


    愛してるを伝え合えないこと。


    確かな約束も何もないこと。



    それを寂しく思う夜もあったけど、不安や辛さは微塵も感じなかった。


    言葉がなくたって、兵長はいつも私にたくさんくれているから。


    眼差しから、名を呼ぶ声から、触れる手先から、


    たくさんの優しさをもらっているから。



    だから私も、兵長の悲願が叶うまでは、この想いは胸にしまいます。


    兵長を守り抜き、平和な世の中を手に入れるその日まで、

    貴方の隣に立ち、共に戦います。



    だから、それまでは──────








    例え死んでも、貴方に愛してるを言わない。












































































    「────リヴァイ兵士長殿!!娘が世話になってます!ペトラの父です。娘に見つかる前に話してぇことが……」






    「娘が手紙をよこしましてね!腕を見込まれて、貴方に仕えることになったとか、貴方に全てを捧げるつもりだとか……まぁ、親の気苦労も知らねぇで、惚気けていやがるわけですわ!あっはっは!!」






    「その、まぁ父親としてもですな。嫁に出すにはまだ早えかなって思うわけです。アイツもまだ若ぇし、これからいろんなことが──」






    「……………ところで、あのぉーーー……………娘は今、どこに…………??」




















    fin.



  8. 8 : : 2018/06/02(土) 14:12:38
    終わりましたm(*_ _)m


    実は今回は、リヴァイとペトラの幸せな大人の時間のみ書こうとしてたんですけど、書けば書くほど「ペトラって……どんな気持ちで兵長に抱かれてるんだろう」って気になり始めてしまい…(´∀`;)


    シリアスになることは重々承知でペトラ視点の話も書きました。

    自分なりに2人のベットスィーンとペトラの気持ちを書き表すことができたんで大満足です( ∩ˇωˇ∩)


    で、からのアンハッピーエンドです。

    前回幸せなリヴァペトを書くって言ったのにまたやっちまいました…!


    ペトラのお父さんは多分、調査兵団が帰ってきて真っ先に娘の姿を探すんだけどもペトラの姿が見えなくて、それを受け入れられなくて兵長のほうに行ったんじゃないかな………辛ァ…………(´;ω;`)


    さて、本編も後書きも想いが強すぎる故にだいぶギュウギュウ詰めになっちゃいましたが、ここまで読んで頂きありがとうございましたm(*_ _)m


    また良さげな話が思い浮かんだら、こんどこそ、本当にこんどこそ!幸せなリヴァペトを書きたいと思います^^*
  9. 9 : : 2018/06/02(土) 19:59:41
    とても良かったです!
    完結おめでとうございます!
    お疲れ様でした
  10. 10 : : 2018/06/03(日) 00:39:37
    >>9

    コメントありがとうございます^^*
    実際にそう言っていただけるだけでとても力になります!がんばるぞーっ(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
  11. 11 : : 2019/04/14(日) 23:39:10
    これってR18っていうレベルじゃない気が…
    pixivだったら普通に見れるレベル…

    はっ!中一の私は何を見ているのか…

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