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短編 進撃で銀魂パロ 柳生家の厠編
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- 1 : 2018/05/22(火) 13:55:37 :
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久し振りに銀魂見たら柳生家騒乱編やってたので単発の銀魂パロやります。
本文
兵団訓練所では月に1度、訓練兵達に休暇を兼ねた外出許可が与えられる
実家に顔を見せに行く者
街へ買い出しに行く者
羽を伸ばそうと遊びに行く者
そして男女が共同生活を送る上で避けて通れない葛藤が生まれる
これはそんな思春期まっ盛りの訓練兵達の一幕
馬舎
クリスタ「明日はいよいよ休暇かぁ……何しようかなぁ」サスサス
馬「ブルルル! スリスリ」
クリスタ「ふふ……気持ちいい?」
物陰
ライナー(よし……ユミルは水汲みの当番で近くには居ない。
予想通りだ)
ライナー(勝負は今!ここで極める!!)
ライナー「よぉ!クリスタじゃないか。
こんなところで会うなんて奇遇だな!!」
クリスタ「あ、ライナー!
ライナーこそ、ここに来るなんて珍しいね。
どうしたの?」ニコ
ライナー(結婚しよ)
ライナー「な、なぁクリスタ。明日の休暇のことでちょっと相談があるんだが………今、良いか?」
クリスタ「良いけど……なんの相談かな?」クビカシゲ
ライナー「実は、明日の休暇を使って街に買い物に行こうと思っているんだが…………
クリスタが使ってるその毛づくろい用のブラシ、どこの店で買ったか教えて欲しいんだ」
ライナー(クリスタは馬の手入れに兵舎の備品とは別にマイブラシを使ってる……そのブラシが買える店に行くのを口実に二人で外出。
これが俺の作戦!警戒されずにデートに誘える!!)
クリスタ「え?ライナーもお馬さん用のブラシ買いたいの?」
ライナー「ああ……クリスタって、俺より馬術の成績が良いだろ?
やっぱこうやって訓練以外の時も面倒を見てるから、馬も懐いて上手に乗れるんじゃないかって思ってさ」
ライナー「だからクリスタを見習って俺の馬も磨いてやろうと思うんだが………いかんせん兵舎のブラシは硬そうだし、自分で使う分があればと思ってな」
クリスタ「そうなんだ。
ライナーはどんなことにも一生懸命なんだね!
良いよ、教えてあげる!」
ライナー「本当か!助かるよクリスタ!」
ライナー(良し!後は道が分からないよう振る舞って案内を頼む方向に誘導出来れば……)
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- 2 : 2018/05/22(火) 14:40:22 :
クリスタ「―――というように行くんだけど……大丈夫そう?」
ライナー「う〜〜ん……………すまん。
いまいち土地勘が働かないもんでな……
南通りの何番目で左だったっけ?」
クリスタ「南通りは7つ目の通りを右だよ?
ごめんね、マイナーな店な上、行く道がややこしくて……」シュン
ライナー「いや、良いんだ。クリスタが謝ることじゃないさ。
店の名前もわかったし、後は道すがら人にきけば大丈夫さ!」
ライナー(ここで少し退けば、人の良いクリスタならきっと……………)
クリスタ「う〜ん…………
そうだ、私も一緒に行ってあげる!」
ライナー「(来た!)
え? それはありがたいが……
せっかくの休暇に付き合わせるのは流石に悪いし、やっぱり俺一人で行ってくるよ」
ライナー(ここで一旦断って、気遣いアピールだ!)
クリスタ「でも、ライナーにとっても明日の休暇は大事なんだよ?
道に迷ったりして時間を潰しちゃったらせっかくの休みを楽しめないよ?」
ライナー「(良し!いい流れだ!)
それはそうだが……」
クリスタ「私も明日どこに行くか決め兼ねてたから、一緒に行くよ!
ライナーは迷わず店に行けるし、ブラシ選びのアドバイスもしてあげられると思うんだけど……」
ライナー「そうか……………それじゃ、頼めるか?」
ライナー(やった……)
クリスタ「うん、任せて!」
ライナー「じゃあよろしくな!」
ライナー(勝ったぁああああ!!!!)
クリスタ「じゃあ明日は8時に出かけようね!」
ライナー(良し、ここが肝心だ)
ライナー「ああ! あ、それと明日の買い物のことだが、みんなに内緒にしてくれないか?」
クリスタ「え?どうして?」
ライナー「いや、その……なんだ。
道が分からなくて案内を頼んだのが皆に知られたらと思うと、恥ずかしいんだ」
クリスタ「そうなんだ……気にすること無いと思うけど……」
ライナー「ユミルあたりが知ったらネタにしてきそうだが……」
クリスタ「う………(否定できない)」
ライナー「それにホラ、男女二人で出かけるなんて傍から見たらデートだろ?
ユミルが聞いたらあまり良い顔しないだろうし、ついて来られたら来られたでじっくり買い物できなそうだし。
何よりそういう関係だって周りに誤解されたらクリスタに迷惑が掛るんじゃないかって思ってさ」
ライナー(あくまで買い物の為に、だ……
クリスタ自身も、日ごろのユミルの行いには含む所があるはず……邪魔はさせない!)
クリスタ「そうだね。
お馬さんのためにもちゃんとした物を選ばなきゃ!
じゃ、明日のことは皆には言わないよ」
ライナー「ああ、ありがとう。それじゃまた明日な」
ライナー(計画通り)
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- 3 : 2018/05/22(火) 14:50:47 :
物陰
(聞いちゃった…………)
(ライナーがクリスタと買い物……しかも皆に内緒でだなんて……………)
アルミン(クソッ先を越された!!)
アルミン(予想外だ……あのライナーがここまで策略家だったとは)
アルミン(このままじゃ、明日のデートでライナーが一歩先んじてしまう……それだけは阻止しないと!)グッ
タッタッタッ
「……」ニヤリ
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- 4 : 2018/05/22(火) 14:56:11 :
- 翌日
鏡の前
ライナー(鼻毛チェック良し)
ライナー(歯磨き・口臭チェック良し)
ライナー(ヒゲ剃り残しチェック良し)
ライナー(オールグリーン!
今日のデートで俺は勝利を手にする!!)
ライナー「いざ!!」ザッ
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- 5 : 2018/05/22(火) 15:00:59 :
ライナー「待ち合わせまで10分……皆の目につかぬよう訓練所の敷地の外で落ち合う」
ライナー「ユミルに付き纏われてなきゃ良いんだが……」
「ライナー!」
ライナー「フッ……来たか」
ライナー「やあおはよう、くr――――――」
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- 6 : 2018/05/22(火) 15:07:15 :
クリスタ(私服)「ごめん、待たせちゃったかな?」キラキラ
ライナー(フォオオオオオーーーッッ!!!!
クリスタの私服私服私服私服)
ライナー「…………いや、さっき来たばかりだ」
クリスタ「服を選ぶのに結構掛かっちゃって………変じゃ、ない?」上目遣い
ライナー(むしろ俺が変になりそう!!)
ライナー「いいや、似合ってるよクリスタ」ニカ
クリスタ「なら良かった。さ、行こう?」
ライナー「そうだな。今日はよろしくな!」
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- 7 : 2018/05/22(火) 15:22:57 :
街
ガヤガヤ
ライナー「結構混むな……クリスタ、大丈夫か」
クリスタ「うん、平気!もう少し行けば人通りも減ってくるよ!」
ライナー(良し、人通りの多い時間を狙った介があった。手をつなぐチャンスだ!)
ライナー「あのさ、クリスタ」
クリスタ「ん?何?」
ライナー「逸れないように、て、て、」
クリスタ「……?どうしたの?」
ライナー「手をつn―――――「お!!やっぱライナーじゃんか!!」―――――って、え?」
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- 8 : 2018/05/22(火) 15:35:03 :
クリスタ「あ、コニー!」
コニー「なんだ、クリスタも一緒か」
ライナー「こ、コニー!?
ここで何してるんだ?」
コニー「実はさー
アルミンの買い物に付き合ってたらたまたまお前らを見つけてよ!
声を掛けてみたってわけだ!」
ライナー(ちっくしょおおおおおおおおお!!!!
そこは知らない振りしとけええええええ!!!!)
ライナー「そうか……………って、アルミンと来たのか?」
「おーい!!コニーどこだよーーーーッ!!」
コニー「あ、そうだった
アルミン置いてきちまった」
アルミン「もうひどいじゃないかコニー!
人混みに置いてっちゃうなんて!」
コニー「ああ悪い悪い!」
アルミン「あれ?ライナーにクリスタ。
君たちも買い物に来たの?」
ライナー(マズイな……二人きりで来たのにこんなところで知り合いに会うなんて)
ライナー「ようアルミン。お前も買い物か」
アルミン「うん。この辺りにディープインパクトって店があるはずなんだけど、知らないかな?」
ライナー(ディープインパクトって……まさか!?)
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- 9 : 2018/05/22(火) 15:43:36 :
クリスタ「あっ、その店私達もこれから行くんだよ」
ライナー(やっぱりかぁあああ!?
――――――――――ッは!!)チラ
ゲスミン「……」ニヤリ
ライナー(コイツ!!
偶然なんかじゃねえ!
狙ってやりやがったな!?)
アルミン「それはちょうど良かった。
実はエレンの誕生日に馬用のブラシを贈りたかったんだけど、道が分からなくなっちゃってね」
アルミン「場所を教えて貰えないかな?」ニヤリ
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- 11 : 2018/05/22(火) 16:01:49 :
ゲスミン(バカめ…………抜け駆けなんてこの僕が許すと思ったかい?)
ゲスミン(ライナーはみんなに内緒にする理由をデートだと誤解されたくないからと言った)
ゲスミン(ならばデートじゃないことを受け止めて、その上で途中で加われば良い!)
ゲスミン(ライナーはあくまで買い物という建前でクリスタに同行して貰った。つまり現時点でクリスタはこれをデートと認識してはいない)
ゲスミン(そこへたまたま同じ店を探す僕等と出会ったならこう言う筈)
クリスタ「じゃあアルミン達も一緒に行こうよ!ね、ライナー?」
ゲスミン(狙い通り!!)
ライナー(クッ、せっかく二人きりで出てきたと言うのに!)
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- 12 : 2018/05/22(火) 16:09:20 :
コニー「にしてもお前ら二人で買い物なんて、デートみてえだな!」
ライナー(そうだよデートだよ!!
頼むからどっか行ってくれ!!)
アルミン「ハハハ、ライナーのことだからクリスタに道具選びのアドバイスを頼んだんじゃない?」
クリスタ「うん。ライナーもお馬さんの手入れに使うブラシを選ぶのにアドバイスが欲しいって言ってくれたから、私が案内してあげることにしたの」
アルミン「ああやっぱり。ライナーは真面目だね」
ライナー「ハハハ……まぁな」
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- 13 : 2018/05/22(火) 16:17:33 :
買い物後
食事処
クリスタ「皆で外で食べるのって初めてだね」
コニー「いつもは訓練所の食堂だもんな」
アルミン「値段は高いけど、手当が出るからこうして外食出来て良いよね」
ライナー「……そうだな」
ライナー(クソッ、こいつ等買い物だけじゃ飽き足らず食事にまで付いてきやがって!
デートプランは完全にズタズタだ!
気のせいか胃腸までムカムカしてくるようだ…)
グギュルルルル
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- 14 : 2018/05/22(火) 16:22:59 :
ライナー「!!」
クリスタ「あれ?何か音がしたような……」
コニー「そういやカエルの鳴き声みてえなのが聴こえたような……」
アルミン「なんだろねー(棒読み」
ライナー「さ、さぁな。俺にも分からん」プルプル
ライナー(……………腹が……痛え……)プルプル
ライナー「ちょっと汗かいた。顔洗ってくる」ガタン
アルミン(……)ニヤリ
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- 15 : 2018/05/22(火) 16:33:20 :
トイレ
ライナー「うごぉおぉおぉおおおお!!!!」
ギュグルルル
ゴゴゴ
ライナー「クソッなんでこんな時にぃいいいいああああああ!!!!」ギュルギュル
ライナー「ハァ、ハァ、ハァ、よ、ようやく収まった」ゲッソリ
ライナー「早く出ねえと……」カラン
ライナー「な!?紙がない!!」
ライナー「予備を……無い!
そんな、馬鹿な!!」
「効果は抜群だったみたいだね」
ライナー「!!
その声、アルミンか!?」
アルミン「そうさライナー」
ライナー「アルミン、頼む!
紙がねえんだ!店員に言って持ってきてくれ!」
アルミン「無理だね。
君にはここに閉じこもってもらうよ」
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- 16 : 2018/05/22(火) 16:47:02 :
ライナー「…………なんの真似だ、ふざけるのはよせ」
アルミン「ふざけてなんかいないさ。
それじゃあせっかくこの店に皆を誘導し、個室のトイレットペーパーを抜き取った努力が無駄になってしまう」
ライナー「なんだと………まさか!
さっきの腹痛は!?」
アルミン「そう………」
ゲスミン「僕が一服もったのさ……医務室からくすねたコーラ○クを磨り潰して作った粉をね」
ライナー「テメエ!!汚えぞ、ここまでやるか!?」
ゲスミン「残念ながら僕は腕っぷしが弱いからね。君を排除するには頭脳を駆使する他無いんだよ」
ゲスミン「クリスタには気分が良くないから先に帰ったと伝える。後は僕に任せてここでゆっくりしてると良いよ」
ゲスミン「じゃあねライナー」
ライナー「ちくしょおおお!!!!」
バターン‼
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- 17 : 2018/05/22(火) 16:53:57 :
コニー「うぉおおおおおおお!!!!
漏れる!!漏れるぅううう!!」ドタドタ
アルライ「「コニー!?」」
ガチャ バタン
ギュグルルルルルル‼
アルミン「なんでコニーが――――――――〈ギュルギュル〉――――――――ハッ!?」
アルミン「うぐうあああああ!!!!」ガクガク
アルミン「馬鹿な!?なんで僕まで!?」ギュルギュル
???「お前もここでゆっくり休んでろよ…………」
ユミル「なぁ……アルミン?」
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- 18 : 2018/05/22(火) 17:01:57 :
アルミン「ユミル!?なんで君が!?」
ライナー(ユミルだと!?)
コニー「うひぃいいいい!!!
止まらねえええ!!!!」ブリブリ
ユミル「耄碌したなアルミン……クリスタが私服着てすんなり兵舎を出てこれたのに疑問も抱かねえとは……」
ユミル「この私が、せっかくの休暇をクリスタと過ごさずにどっかでぼーっとしてる訳ねえだろ」
ユミル「端っから気付いた上でお前らを泳がせてたのさ」
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- 19 : 2018/05/22(火) 17:18:10 :
ギュル ギュル
アルミン「ぐぅううう……も、もう駄目だぁあああ!!!!」ダッ
ガチャバターン
ギュグルルル
アルミン「うぁああああああ!!!!」ブリブリ
ユミル「おーおー。
さすがはアルミン様様考案の粉末下剤だ。
効果抜群だ」
アルミン「ああああああああああ!!」
コニー「どへええええええええ!!」
ライナー「ク…………おいユミル、気は済んだか!?
住んだなら俺にトイレットペーパーを寄越してくれ!!」
ユミル「駄目だね」
ライナー「何!?」
ユミル「お前らは純真なクリスタの善意につけ込んでデートに持ち込んだ……その罪をここで懺悔しろ」スタスタ
ライナー「何をする気だ!?」
カタン
ユミル「入り口のドアに故障中の札を下げた……夕方くれえには誰か気づくだろ」
アルミン「そんな!? うぐぅうううッ……」
コニー「おい!!俺何もしてねえよ!!せめて俺だけでも出してくれよ!!」
ユミル「駄目だ。お前を出せばアルミンやライナーを出すだろ?恨むならお前を巻き込んだアルミンを恨め」
ユミル「どうしてもすぐに出てえならお前にこれをやるよ」スッ
ユミル「じゃあな。三人仲良くクソを垂らしてな」バタン
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- 20 : 2018/05/23(水) 09:13:49 :
ライナー(最悪だああああああ!!
トイレを出ようにもケツを拭けねえええ!!)
アルミン(クソッ、僕とした事がライナーの阻止に気を取られてユミルが沈黙していた違和感に気付かなかったなんて!)
コニー(なんで俺……こんな事になったんだ?
休日に友だちと飯食いに来ただけで、何でこんな…………)
コニー「誰だよ……………」
コニー「俺達を」
コニー「こんな目に遭わせる奴は……」
ライナー「ユミルだろ!!
アイツめ、よくもこんな……」
アルミン「………腹を立てても状況は変わらないよ。
まずは冷静に僕達の現状を整理しよう」
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- 21 : 2018/05/23(水) 09:36:30 :
アルミン「まず、このトイレは今僕達がいる個室や用具室も含め、トイレットペーパーが無い」
アルミン「トイレは店から階段を降りて地下一階にあるため、大声で叫んでも店員が気付かない」
アルミン「しかもユミルが使用禁止の札をドアに下げたから他の利用客も近付かない」
アルミン「トイレットペーパーは店の中の置きスペースに隠したから、トイレから出て一度店内に入らないと回収出来ない……しかし」
ライナー「俺達は尻を拭けないせいでズボンを履けず、下半身丸出しの状態…………こんな格好で店の中を歩いたら変質者と見なされちまう」
ライナー「何よりこんな醜態をクリスタに見られちまったら…………終わりだ」
コニー「けつ拭かねえでパンツ履いたら汚えじゃんかよ!!」
アルミン「なんとかして助けを呼ばないと、このままじゃ休暇の大半をこの個室で過ごす事になりかねない!」
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- 22 : 2018/05/23(水) 09:45:25 :
コニー「マジかよ…………せっかくの休みをこんな汚えとこで過ごすなんて」
「……おい」
アルライコニ「「「……!!」」」
「これはどういう事だ?」
ライナー(俺の隣の個室から声が!)
「誰でもいい、状況を説明しろ」
ライナー「だ、誰かいらっしゃるんですか!?」
アルミン「僕たちの個室、トイレットペーパーが切れちゃったんです!!」
ライナー「どなたか知りませんが、神を!!
俺達に神をお恵み下さい!!」ガタン
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- 23 : 2018/05/23(水) 09:51:43 :
- 隣の個室
リヴァイ「…………紙も仏もねえよ」ギロ
ライナー「うぉわあああああ!!!!」ガターン
アルミン「!? ライナー、どうしたんだ!?」
ライナー「な、なんかちっこくて目つきの悪いおっさんがいた……………」ドキドキ
リヴァイ「テメエ……いい度胸だな」イラ
アルミン「まさか…………あなたも用を足したまま出られなくなったんですか!?」
リヴァイ「おかげさんでな……」
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- 24 : 2018/05/23(水) 10:22:47 :
アルミン「……こうなったら誰かが店員に頼みに行くしかない」
ライナー「……ハハッ……………冗談だろ?
ケツにクソつけたまま下半身晒して外を歩けってのか?」
リヴァイ「………いっそ全部脱いじまった方が絵的にまだマシだな。
『1.8m級巨人ですが文句あんのか』的にな……」
リヴァイ(もうこんなことしか思いつかねえ……………)
ライナー「ん?……………ちょっと待て。
1.8m級ってこの中に1人しか居なくね?」
アルミン「ライナーには申し訳無いけど、この中で1.85m級の巨人を演じられるのは他にいないしね」
ライナー「いやだから何で俺が巨人役の前提で話進めるんだよ!?
しかもサラッと俺の身長に限定しやがって!!」
ライナー「ふざけんなよ!!
そもそもの元凶はアルミンだろが!!
お前がいけよ!!」
アルミン「無理だね!!
結婚前にクリスタに裸を見られるなんてゴメンだ!!」
ライナー「俺だってゴメンだ!!」
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- 25 : 2018/05/23(水) 13:28:07 :
店
客「さっきから地下から声がするような……?
でもトイレは故障中って書いてあったし……」
ガチャ
客「あ、開い―――――――」
コニー(全裸)「…………」
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- 26 : 2018/05/23(水) 13:31:32 :
客「」
コニー(全裸)「……」
客「」
コニー(全裸)「…………………………あの、1.5m級巨人なんすけど……………あれ、ティッシュとかあります?」
客「――――ッ」
バタン‼
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- 27 : 2018/05/23(水) 13:38:53 :
トイレ
コニー(全裸)「……………」スタスタ
ガチャ バタン
コニー「んもぉおおおおおおおお!!」
コニー「全然通じてねえじゃんかよおおお!!!!」
ライナー「馬鹿だろ!!
マジでやる奴がいるか!!」
アルミン「発案しといて言うのもあれだけど、何やってんの……コニー?」
リヴァイ「まさか本気にする奴がいたとは……」
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- 28 : 2018/05/23(水) 13:49:57 :
コニー「ガン見された……あんまりじゃねえか」シクシク
ライナー「ク……誰か紙の代わりに拭けるもんを持ってないか!?」
アルミン「駄目だ……僕たちは、ここに閉じ込められたまま、休暇を終える…………」
リヴァイ「……………おい、コニーつったか?」
リヴァイ「確かさっきあのユミルとかいう奴が、お前に何か置いてった筈だ」
コニー「え? そうだったっけ?
あんまり苦しかったせいで気付かなかった」ゴソゴソ
アルミン「そうだった!!なんで今まで忘れてたんだ!!」
ライナー「…………あの性悪がわざわざ置いてったもんが、マトモな物だとは思えんが…………」
コニー「お!有った有った、こいつだ!!」
コニー「紙ヤスリだ!!!!」
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- 29 : 2018/05/23(水) 14:08:09 :
ライアル「「!!!!」」
ライナー(かッ――――)
アルミン(かッ――――)
((紙ヤスリだとおおおおおおお!!!?))
ライアル「「ふざけんなああああああああああ!!!!
肛門が血だらけになるわあああああ!!!!」」
ライナー(―――――と言いたい)
アルミン(普段であれば――――しかし!!)
ライナー(ヤスリという字の前に紙がついている!!)
アルミン(この状況下で紙と付くような代物)
((もはやスコッティに匹敵する価値!!))
((――――――――――超欲しい!!!!!!))
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- 30 : 2018/05/23(水) 20:32:15 :
リヴァイ「オイ……んなモンでケツ拭いたら大惨事だぞ、ふざけんなよ」
コニー「でも丁度4枚あるンすけど、取りあえず全員に配っておきましょうか?」
アルミン「そうだね……物によってはなんとか使えるかも……」
ライナー「取りあえず見せてみ」
コニー「おう、下から入れるぜ!」
スッ
リヴァイ「……」
スッ
ライナー「……」
スッ
アルミン「……」
ライナー(こ…こいつは)
アルミン(なんとも……)
紙ヤスリ(#40)
ライナー(思った以上に粗い!!)
アルミン(しかも両面!裏面で拭く事も出来ない!!)
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- 31 : 2018/05/23(水) 20:32:46 :
リヴァイ「…………いよいよとなればこいつでやるしかねえな」
リヴァイ「ま……おすすめはしねえけどな」ジョリジョリ
ライナー「!!?」
ライナー(え……まさか……拭いてる?)
リヴァイ「……………思った以上に粗いな」ジョリジョリ
ライナー「……………」
ライナー(間違いねえ拭いてやがる!!)
ライナー(馬鹿なあああああ!!?
ケツ毛の生えてきた俺ですら耐えかねない代物だぞ!?)
ライナー(将軍・・・はるか東方の地で焼けた砂にケツをつけては離し
つけては離しを繰り返してきたケツ毛将軍だとでもいうのかァァ!!)
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- 32 : 2018/05/23(水) 20:42:31 :
アルミン(……ここでライナーが僕より先に出たら、下剤を盛って閉じ込めたことに間違いなく報復をしてくる)
アルミン(そうなってはライナーを邪魔できるのはユミルだけ……………でもライナーはクリスタ自身が同行を申し出たという強みがある)
アルミン(たとえユミルが拒絶しても人の良いクリスタはライナーの合流を受け容れるだろう)
アルミン(ライナーより優位に立つには僕が先にトイレを脱して、ライナーを完全に封じ込める他ない!!……………けど)
紙ヤスリ(#40)粗度最高
アルミン(ライナーが焦り、こいつで自滅すればもはや立つこともままなるまい……………なら、僕はこのままライナーを話術で煽って踏み切らせれば―――)
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- 33 : 2018/05/23(水) 20:51:53 :
ライナー(マズい………今アルミンが先に出たら、俺とコニーを閉じ込めて当初の狙い通りクリスタに合流する気だ)
ライナー(ユミルというイレギュラーがあるが、男2女2よりも男1女2の方が邪魔は少ない…………となれば、俺に出来る事はアルミンよりもいち早くケツを拭いて、邪魔者をここに閉じ込めてクリスタのもとへ戻る、これが最善……………なのだが………)
紙ヤスリ(#40)一番粗くて痛い奴
ライナー(俺の、巨人の再生力を以てしても
おそらく完治に半日は掛かる………)
ライナー(イチかバチか、トイレを出て全力で修復に費やすか!?)
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- 34 : 2018/05/23(水) 20:57:38 :
アルミン(ふふ……ライナーは隣の小さいオッサンに触発され、冷静さを欠き始めた)
アルミン(やはりここは僕も拭いてる振りをしてライナーを焦らせ、自滅させてから脱出すれば……………)
ジョリジョリ
アルミン(!!?)
コニー「うお、このヤスリスッゲエ粗いじゃんか!効くわぁー……」ジョリジョリ
アルミン(……………え?ウソ………拭いてる?)
アルミン(これ拭いてる…………まさか、ウソだよね?)
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- 35 : 2018/05/23(水) 21:13:40 :
アルミン(馬鹿なあああああ!!?
こんなので拭いたら二度と座れなくなるぞ!?)
アルミン(忍者・・・はるか西方の山中奥深く、氷の如く冷たい滝にケツを打たれ続けてきたケツ毛忍者だとでもいうのかァァ!!)
アルミン(いや待て、ケツ毛忍者って何だよ!?そんなの信じるのはエレンみたいな駆逐厨くらいだ。
コニーのことだし何か紛らわしいことしてるに決まって―――――)
コニー「いやー、こいつは確かに毛が濃くねえやつは拭くの無理だな!」ジョリジョリ
アルミン「!!!!?」
アルミン(毛……………しまったああああ!!)
アルミン(確かにこんな粗いので拭くのは無理だ…………何故なら僕には肛門を保護する毛がまだ生えてない!)
アルミン(だがライナーは設定上僕たちより2つ上……………間違いなく僕よりは生え揃ってる!!)
アルミン(まさか……………生えてる奴にはこの程度のヤスリは屁でもないって言うのか!!?)
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- 36 : 2018/05/23(水) 21:26:15 :
ジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリ……………
ライナー(……え!? どうすんの!? コレ!?)
ライナー(拭くの? 拭かなきゃダメなのか!? 拭く感じになってんのか!?)
アルミン(無理無理無理無理
無理だってばこれは
崖登り訓練もします教官の頭突き100回食らってもいいからからこれだけは………)
アルミン(いやちょっと無理!流石に100回は無理!!)
ライアル((だが拭かなきゃ殺られる!!
勝つためには………クリスタのために勝つ……
ためには!!))
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- 37 : 2018/05/23(水) 21:39:49 :
- ライナー「……………」スッ
アルミン「……………」スッ
写真(クリスタ)「時系列的に写真の存在云々は気にしないで♡」
ライアル((クリスタ……))
ライナー(クリスタ……俺はお前のためならどんな苦痛だろうと耐えて見せる………だが、ここで力尽きて、休暇をお前と離れて過ごす事になると思うと、俺は……………)
アルミン(クリスタ……僕は君をゴリラの魔の手から護るためならどんな汚くて卑怯な手を使おうと構わなかった……たとえ僕がどれだけ汚れても、君さえ清いままで居られるなら、と……
けれどこんな決断を迫られるのは、きっと卑怯な僕に君は相応しくないという女神様からの罰なんだね…………)
写真(クリスタ)
ライナー(……あれ?)
アルミン(これって……)
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- 38 : 2018/05/23(水) 21:48:05 :
ライアル((紙じゃねえかああああああ!!))
ライナー(いや待て待て
クリスタの顔でケツをふくというのか?
なんてことを!! いや、ある種興奮するけど…………
いやできんできん!!できない!!!!」
アルミン(クリスタ……僕は君のなら顔面で受け止めることができる!!
しかし、女神様の顔で・・できない!!!!)
クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
クリスタ、ヤスリ クリスタ、ヤスリ
ライナーアルミン((クリスタ!!!!))
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- 39 : 2018/05/23(水) 21:59:42 :
- ワシワシワシ ジャァアア
ライナー「――――!」ザッ
バタァン!!
アルミン「―――――ッ!」ザッ
ドォン!!
ヒュゥォオオオオ……
ライナー「……」ニヤリ
アルミン「……フ」ニヤリ
ライアル「「クリスタァアアアアアアア!!!!」」
「「 申 し 訳 ご ざ い ま せ んんんンンン!!!!!!!!」」
ドォオ……ンン
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- 40 : 2018/05/23(水) 22:19:15 :
ヒュゥゥゥゥ……
アルミン「…………………………フ
クリスタ……僕は君を護るためなら汚れていい…………なんて言い聞かせてたけど、
所詮自分からぶつかる勇気がないだけの臆病者だった……
結局……僕は弱かっただけ……………
けど………次は……次こそは……………」フラ
アルミン「いややっぱ、ヤスリは…………無……理………」ガク
ドサ
ライナー「ふぅ……………
クリスタ……
すまない……
お前の笑顔を近くで見たい……
そう思って身の程知らずにここまできたが……」
ライナー's hole「ブシァッッ!!!」
ライナー「どうやら俺はここまでのようだ……」ドサ
ヒラヒラ パサ
写真(クリスタ)
ライナー「……全く……俺ってやつは、ほんとにば、か…………_____」
街の通り
ヒュゥゥゥゥ
クリスタ「……ライナー達、大丈夫かしら?」
ユミル「なぁクリスタ!次あそこの店行くぞ!!」
クリスタ「もおユミルったら……」
クリスタ(……あとで3人に渡すお見舞いの品を買っておこうっと♪)ルンルン
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- 41 : 2018/05/23(水) 22:21:11 :
トイレ
リヴァイ「……………ッチ」
つスカーフ
ワシャワシャ ジャァアア
パタン
スタスタ
ガチャ
リヴァイ「……」つトイレットペーパー
クル
リヴァイ「オイ……トイレットペーパーを持ってきた。個室の前に置いとくぞ」
コニー「あ、すんません!
どうもありがとうございました!」
完
以上です、キャラクターファンの皆様、お目汚し失礼しました!
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- 42 : 2018/11/06(火) 06:53:34 :
進撃の巨人をよろしく
https://blog.goo.ne.jp/muna73/e/39206f810c795efcc6d1d89ba6e1e603/?img=9d213f2f1604b8aa65cf4ed32583cc5c
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