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俺は異世界で静かに暮らしたい!! 〜序章〜
- ファンタジー × アクション
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- 1 : 2018/05/18(金) 23:28:51 :
- 俺の名前は永元龍斗。
普通に生まれて普通に暮らしてた普通の人間だ。
まぁ・・・昨日128歳、寿命で死んだ。
そのはずだったのだが・・・。
「・・・ここどこだぁあああああああ!??」
何故か砂漠の上に立っているんだが!?
~数分前~
「やぁやぁ永元龍斗君!満足な人生を送れましたかな??」
無邪気な少年が笑顔で話しかけてきた。
「あ・・・れ?・・・俺は死んだはずじゃ・・・」
「ええ!死にましたよ!ですがこの僕が蘇らせたのです!!あっ!ついでに年齢もステータスが一番高い時に若返らせましたのでご安心を!」
訳のわからないことを言う少年。
それと同時に自分の体の違和感に気付く。
「俺の体・・・なんなんだ・・・」
「気づきました?どうです!若くなってるでしょう!」
「違う・・・、そうじゃない!」
次の瞬間、体から何らかの力が溢れ出てきた。
そしてそのまま光に包まれた。
そして今に至る。
何が何だか一ミリも解らん。
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- 2 : 2018/07/15(日) 21:17:07 :
- 期待
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- 3 : 2020/04/25(土) 04:15:43 :
- 「砂漠ってマジでなんなんだよ・・・。いや、それより死んだはずなのに何故生きてるんだ俺は?」
現状を何とか理解しようとするも余計に混乱して行くだけだ。
するといきなり持っていた携帯電話が鳴り響く。
携帯電話を持っていることにすら違和感があるが何も解らないのでとりあえず出てみることにした。
『もっしもしー!いやー!本当にごめんね!まさか復活させてすぐにそっちに転送されるなんて思ってもなくてね?とりあえずお詫びとして少しおまけを送るから役立ててくれると嬉しいよ!それじゃ!頑張ってね!』
まるでマシンガンのように一方的に話してきたかと思いきやすぐに切れてしまった。
状況が飲み込めていない現状に合わせて更に混乱した。
「一体なんなんだ本当に・・・あでっ!?」
突如頭の上に物が落ちてきた。
「いででで・・・。今度はなんだ??」
よく見てみると、布で出来た袋に四角い箱が5個ほど落ちてきていた。
布袋の中は空っぽで箱にも特に模様や色などはついていなかった。
「さて・・・これからどうするかなぁ・・・」
周りを見渡してみたが文字通り砂漠、砂しかない。
途方に暮れていると遠くの方で大きな砂埃が舞った。
「なんだ?人か?」
舞う砂煙の中から現れたのは大きな虫だった。
しかもこちらに一直線に向かってくる。
その虫を見た瞬間体に悪寒が走る。
「やばい!逃げないと!!」
直感的に恐怖を感じて真反対の方向に走り出した。
しかし砂だからか思うように走れない。
「くそ!このままじゃやばい!急げっ!」
しかし龍斗の真後ろで砂埃が舞い上がり砂埃に巻き込まれて体が吹き飛ばされる。
地面に勢い良く叩きつけられてとてつもない痛みが走るが起き上がる。
「早くっ!逃げないとっ!・・・?」
しかし起き上がった龍斗は上手くバランスを取れずに体勢を崩してしまう。
そして、更に別の痛みが龍斗を襲った。
「うわぁぁぁ!!腕が!俺の腕がぁあ!!!」
痛みを感じて右腕を見るとそこにあるはずの腕はなく、変わりにその奥に自分の腕を咥える虫の姿が映った。
死を覚悟した。
どうしようもない状況に頭が付いて来ず、ついに考える事を辞めてしまった。
《登録者の生命危機と判断。強制自動起動します》
落ちていた箱から謎の声が聞こえた瞬間、虫の後ろから眩しい光に包まれた。
そして、その光の中から人影が現れた。
虫はその人影に向かって体当たりを仕掛ける。
しかし、その虫の体が粉微塵に吹き飛んだ。
その光景を見た龍斗は安堵した、と同時に視界が暗くなって行く。
「登録者の生命維持活動の低下を確認。緊急措置を至急実行します」
人影が龍斗の腕を拾い近づいてくる。
そこで、龍斗の意識は完全に失われたのであった。
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- 4 : 2020/04/25(土) 05:11:45 :
- 「・・・いっ!・・・ここは・・・」
体の痛みに意識が戻る。
周りを見てみるとテントの中に居るみたいだった。
周りを見渡してみると血に染まった布切れや包帯が散乱していた。
「・・・あの状況で生きてるなんて・・・ほんと・・・どうなってんだか・・・」
意識を失う間際の状況を思い出すが、現状と全く不釣り合いの状況だった事に違和感を拭えない。
更に感覚的に解っている事だが恐る恐る自分の腕を見てみる。
虫に食いちぎられたはずの腕がなんとついているのだ。
それも傷一つ残らずに。
確かにあの時に虫に食いちぎられ、腕は無くなっていたはずだった。
しかし、現状全く傷もなく腕はついている。
身体を起こして腕をさする。
感覚もちゃんとある。
しばらく腕の感覚に伏せっているとテントのカーテンが開き、そこへ服装がボロボロな女性が入ってきた。
「登録者の覚醒を確認。生命維持活動・・・オールグリーン。・・・登録者の栄養摂取を要請します」
入ってきた女性は龍斗の首元に手を添え何かを診断すると、傍らにあった木の容器に何かに混ぜ始めた。
その後ろ姿を見ながらも龍斗はその声と容姿に納得して女性に話しかける。
「ごめん。感謝とかしないと行けないんだろうけど色々と聞いてといいか?」
そう話しかけると状況は手を止めて向き直ってから「かしこまりました」と返事をした。
「まず、君は何?俺はどうなってる?ここは一体どこなんだ?」
「私は転生者支援式のサポートロイドです。登録者の生命危機が一定基準値を上回ったので強制起動しました。登録者は昏睡状態から四日起きられませんでしたが現在は栄養失調以外には異常は見られません。ここが何処なのかは私にも解りません」
女性が質問に対して全てに回答をする。
そして、女性が答えた回答の中に龍斗が一番気を引かれた言葉があった。
「転生者・・・それは・・・俺の事だよな・・・」
これまでの出来事を思い返せばこれ以上納得のいく言葉は無かった。
龍斗が考えに耽っていると女性が木の容器を渡してきた。
「現在の登録者には栄養失調が見られます。至急、この薬を摂取する事を要請します」
女性から容器を受け取ると同時に腹の虫が鳴り響く。
約四日も寝てたとなれば尚のことである。
龍斗が口に運ぶの見て女性が立ち上がりテントから出ていった。
「・・・若い頃に見た漫画とかによくあったな・・・死んで転生するってやつ・・・」
考えながら周りを見渡すと、テントの隅に頭に落ちてきた布袋と三つの箱があった。
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- 5 : 2020/04/30(木) 05:50:40 :
- 更にその奥に一際存在を放つ物があった。
「これは・・・銃じゃないか・・・」
自分の身長と同等はあろうかと言う程の大きさの機関銃が置いてあったのだ。
そして、触れてみるとどこか懐かしい感じがしてきた。
しばらく機関銃を撫でているとまたテントに女性が入ってきた。
「登録者。まもなく砂嵐が発生する可能性があるので、至急近くの街まで移動することを要請します」
現状を整理する間もなく移動をした方が良いと言われては、普通なら疑って断るだろう。
「解った。移動した方が良いならそうする」
ひとまず、安全な衣食住を確保する為に女性の指示に従う事にした。
現状を理解、整理するのはそれからでも遅くは無いだろうと判断した。
テントから出ると目の前に大きな穴が開いていた。
恐る恐る穴の中を覗いてみると、もう一人女性が居た。
何かを作っているみたいだったがそれが何なのかは解らなかった。
「イチゴウ。これより移動を開始します。最終調整は終わりましたか?」
「ニゴウ。調整は終わってます。いつでも使用可能です」
その会話に続くように起動音らしい音が鳴り響く。
どうやら乗り物のようだ。
自分達と同じ高さまで浮いて来て目の前でドアが開く。
「どうぞ登録者。運転と護衛は私達が引き受けます」
「あ、うん。ありがとう」
見た感じは小さな旅客機程度の広さはあろうかと言う内部。
そこにニゴウと呼ばれていた女性がテントや荷物などを積んでいく。
そして龍斗は女性に案内されるまま席に座る。
「荷物の積み込みが完了次第出発します。しばらくお待ちください」
席に座りながらこれからどうなるのだろうかと考える。
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