この作品は執筆を終了しています。
不良エレンといじめられっ子ヒストリアの話
-
- 1 : 2018/05/15(火) 00:04:54 :
- ※注意
この作品はエレヒスです!
また五作品同時に書くことになるんですが、更新速度は落としません!
エレンがヒストリアをいじめるわけではありません!
以上が大丈夫な方は読んでいってください!
-
- 2 : 2018/05/15(火) 00:28:57 :
- 私は、いじめられている。
一年生の初めの頃は、皆と仲良くしていた。
けど、先輩からの告白を境に、私はいじめられるようになった。
「調子に乗るな」、「いい子ぶるな」、「つけあがるなよ」
そんな事ばかり言われる。
男子の皆は、優しく声をかけてくれていた。
けど、次第にそれも無くなって。
私にかけられる言葉は、罵声だけになった。
二年の初め。
男の子が転校してきた。
その子は、世間一般で言う『不良』という人だ。
目つきは鋭く、態度もでかく、とても怖い。
そんな不良の男の子は、私の隣に来た。
いじめられるのではと、内心ビクビクしていたが。
男の子は授業をさぼる為、いつも隣の席は空席だった。
皆も、その男の子の事を怖がっているようだった。
けど、私は、日に日に、その男の子が怖くなくなった。
私の、窓際の角の席からだけ、ちょうど中庭のベンチが見える。
他の席からは、木が邪魔で、見えない場所で。
男の子は、授業の時、いつもそこにいる。
中庭で一人、鳥を見ている彼は、とても優しい目をしていて。
表情も穏やかで、とても不良とは思えないほど、優しい笑顔を作る人。
--
-
-
- 3 : 2018/05/15(火) 00:29:49 :
- ヒストリア「...」
「相変わらず暗いな」
「本当に目障り、さっさと不登校になればいいのに」
こんな事を言われる毎日。
もう慣れっこ。
--ガラガラ--
エレン「...」
彼が入ってくると、いつも教室は静かになる。
それが不満なのか、彼は舌打ちをして、さっさと教室から出て行ってしまう。
けど今日は違った。
彼は、机に座って、寝始めた。
--
-
先生「それじゃあ、この教室から、立候補者を決めてもらうぞ」
今日は生徒会の役員を決める。
これがあるから彼は珍しくいたのだろうか。
エレン「...」
先生「じゃあ、まず最初に、生徒会長から」
「そんなのヒストリアでいいでしょ」
「それ」
「賛成の人ー」
「はーい!」
また...面倒ごとは全部私に渡される。
エレン「おい」
彼の声で教室が静まり返る。
エレン「本人の意見は無視なのか?」
--しーん...--
誰も反応をしない。
エレン「おい、反応しろよ、てめえらの意見だけ通して、当の本人の意見はきかねえのか?」
ヒストリア「あ、あの...大丈夫だから...」
エレン「...先生」
先生「な、なんだ?」
エレン「推薦と、立候補、どっちが優先されますか?」
先生「それは立候補だが...」
エレン「先生、俺、生徒会長に立候補します」
ヒストリア「え...」
エレン「そして、副会長にこの子を推薦します」
ヒストリア「えっと...」
エレン「いやか?」
ヒストリア「...大丈夫...」
エレン「ありがとな」ニコッ
私に向けられた彼の笑顔は。
とても優しく、温かかった。
エレン「いいよな?これで?」
--しーん...--
エレン「よし」
先生「じゃ、じゃあ、生徒会長にエレン君、副会長にヒストリアさんという事で...」
--
-
-
- 4 : 2018/05/15(火) 01:07:05 :
- 新作ですか!
期待です!頑張ってください!
-
- 5 : 2018/05/15(火) 07:02:01 :
- また私の性癖にくるものを…。
Lialさんの作品は良作しかないので、今回のも期待です!
応援しています!頑張って下さい!ヽ(・∀・)ノ
-
- 6 : 2018/05/15(火) 07:04:26 :
- またまた俺の好きな分類
-
- 7 : 2018/05/15(火) 14:41:13 :
- 大いに期待します。
-
- 8 : 2018/05/15(火) 22:06:38 :
- >>4 ふるるさん
期待ありがとうございます!
頑張ります(`・ω・´)
-
- 9 : 2018/05/15(火) 22:07:12 :
- >>5 quさん
期待、応援ありがとうございます!
頑張ります!(`・ω・´)
-
- 10 : 2018/05/15(火) 22:07:40 :
- >>6 名無しさん
そう言っていただけると嬉しいです!(*´ω`)
-
- 11 : 2018/05/15(火) 22:07:59 :
- >>7 Q51さん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 12 : 2018/05/15(火) 22:12:21 :
- 期待の他に何がある?
そりゃあるさ
期待の98乗(エレンの8とクリスタの9)という文字がなww
-
- 13 : 2018/05/15(火) 22:14:06 :
- >>12 江礼比住さん
期待の98乗ありがとうございますw(∩´∀`)∩
-
- 14 : 2018/05/15(火) 22:55:00 :
相変わらず彼は、中庭で一人でいる。
私は、あれ以来。
彼の笑顔を見て以来。
彼の事ばかり見ている。
--
-
ヒストリア「演説...ですか?」
先生「あぁ、まあ、意気込み、みたいなものだな」
ヒストリア「わかりました」
先生「あ、エレン君にも伝えといてくれ」
ヒストリア「え...」
--
-
エレン「...」
ヒストリア(は、話しかけたいけど...緊張する...。)
私は、木の陰からずっと彼を見てるだけで、動けなかった。
ヒストリア(は、早くしないと授業が...)
エレン「...ん?」
ヒストリア「あ...」
エレン「えっと...どうした?」
ヒストリア「あ、あの、生徒会の事で先生から...」
エレン「あ、悪いな...それで、なんて?」
ヒストリア「えっとね、演説を考えといてくれって...集会で、前で発表するらしくて」
エレン「あー、なるほど、ありがとな」
ヒストリア「う、うん」
--♪~---
ヒストリア「あ、チャイム...」
エレン「...」
ヒストリア「エレン君は、授業受けないの?」
エレン「う~ん...めんどくさいから...後教科書買い忘れてるから」
ヒストリア「なるほど...」
エレン「教室戻らなくていいのか?」
ヒストリア「...」
私が今戻ったら。
遅刻だから確実に皆に何か言われる...。
戻りたくないな。
エレン「...ほら、隣座れよ、戻りたくないんだろ?」
ヒストリア「あ...ありがとう」
エレン「おう」
--
-
エレン「...」
ヒストリア「...」
エレン「...なあ」
ヒストリア「な、なに?」
エレン「お前、いっつもクラスであんな扱い受けてんのか?」
ヒストリア「うん...」
エレン「そっか...友達は?」
ヒストリア「いない...」
エレン「そっか」
ヒストリア「...エレン君は、なんで不良なの?」
エレン「え?不良?」
ヒストリア「うん」
エレン「あははははは!俺は不良なんかじゃないよ!」
ヒストリア「え?」
エレン「ただ単に、目つきが悪いだけだ...けど、第一印象で、変わるからな、そう見られても仕方ないかもな」
ヒストリア「えっと...ごめんなさい...」
エレン「いいよ、気にするな......お前は、どうして?見た目可愛いし」
ヒストリア「可愛い...///」
エレン「性格悪いのか?」
ヒストリア「そ、そんな事ない!...と思うけど」
エレン「じゃあ、なんでだろうな」
ヒストリア「わかんないよ...」
エレン「そう言えば聞き忘れてたけど、名前、なんていうんだ?」
ヒストリア「ヒストリア...ヒストリア・レイス」
エレン「ヒストリア...いい名前だな」
ヒストリア「あ、ありがとう」
エレン「俺の事は、普通にエレンでいいから」
ヒストリア「うん...ありがとう、エレン」
--
-
-
- 15 : 2018/05/16(水) 06:24:14 :
- おー!新作ですか!
久しぶりに開いたら新作
期待です!
-
- 16 : 2018/05/16(水) 19:26:40 :
- >>15 (๑•̀ㅂ•́) さん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 17 : 2018/05/16(水) 19:30:30 :
--集会--
--ッザワザワ--
ヒストリア「う~...」(緊張するな...)
エレン「...」
ヒストリア(すごいな、こんな状況でも堂々としてる)
先生「それでは、生徒会役員に立候補した方は前に並んでください」
--
-
先生「それではまず、生徒会長に立候補した二年A組のエレン君から、どうぞ」
エレン「はい、ただいまご紹介に預かりました、二年A組、エレン・イェーガーです。-------...」
ヒストリア(すごいな...どうしてあんなに堂々としてられるんだろう)
エレン「--------、皆さんの清き一票、よろしくお願いします。ご清聴、ありがとうございました」ペコッ
--パチパチパチパチ--
先生「えー、次に、副会長に立候補した2年A組のヒストリアさん、お願いします。」
ヒストリア「は、はい!」
ステージに近づくにつれて、足が震えて、呼吸が荒くなる。
その時、ステージから降りて、自分の席に戻ろうとするエレンとすれ違った。
エレン「頑張れよ」
すれ違いざまに、そう言われた。
その一言のおかげで、私の足の震えは止まって、呼吸も平常に戻ってきた。
ステージの上に立つと、皆の視線が、私に向けられる。
緊張する。
けど、エレンが、私を副会長に推薦してくれた。
なら、エレンの為にも堂々としなきゃ。
私は、小さく、深呼吸をした。
ヒストリア「...二年A組!ヒストリア・レイスです!--------...」
--
-
エレン「すごくよかったぞ」
ヒストリア「エレンのおかげ...ありがとね」
エレン「俺は特に何もやってないよ、ヒストリア、お前が頑張ったんだ」
ヒストリア「...ありがとう...受かるといいね」
エレン「そうだな」
--
-
エレン「ヒストリア、お前の家ってどっちだ?」
ヒストリア「向こう」
エレン「じゃあ俺と一緒か、なら一緒に帰ろうぜ」
ヒストリア「え...でも...」
エレン「嫌か?」
ヒストリア「嫌じゃない、けど...」
--
-
エレン「あ、自転車なのか」
ヒストリア「うん」
エレン「なら楽だな」
ヒストリア「え?」
エレン「よっと...低いな」
--カチャカチャ--
エレン「よし!ちょうど位だな!」
ヒストリア「えっと...」
エレン「ん?何してんだ?早く乗れよ」
ヒストリア「二人乗りするの?」
エレン「おう」
ヒストリア「でも、だめなんじゃ...」
エレン「いいって、ばれないから」
ヒストリア「...」
エレン「ほら、早く」
ヒストリア「じゃ、じゃあ」ストンッ
エレン「おし、行くか」
「こらー!!」
早速見つかった。
まだ後ろに乗っただけなのに。
エレン「やば!」
ヒストリア「お、降りるね」アセアセ
エレン「は!?何言ってんだよ!早く掴まれ!」
ヒストリア「で、でも...」
エレン「早く!」
ヒストリア「う、うん」ギュッ
「こらーーーーー!!!」
--
-
エレン「はぁ...はぁ...疲れた」
ヒストリア「...」
エレン「いやー何とか逃げれたな」
ヒストリア「お尻痛い」
エレン「ん?あー...ほら、俺のリュック下に敷けよ」
ヒストリア「え、悪いよ...」
エレン「いいから」
ヒストリア「...じゃあ」
エレン「よし、じゃあ行くか」
ヒストリア「うん」
エレンの背中、おっきいな。
凄く落ち着く。
そう言えば最近、こうやって人と話したり、触れ合う事ってなかったな。
二人乗りしててよかった。
もしも自転車を押して、並んで帰ってたら。
私の泣き顔...見られてたかも。
--
-
エレン「ここか」
ヒストリア「うん」
エレン「よっと...いやー、自転車は楽だな」
ヒストリア「エレンも自転車乗ればいいのに」
エレン「自転車持ってないんだ、引っ越しするとき邪魔だから」
エレンの物言いは、まるで、何度も引っ越しをしているかのような、口振りだった。
ヒストリア「じゃあ、バイバイ」
エレン「...またな」
--
-
-
- 18 : 2018/05/16(水) 23:09:34 :
- Lialさんの作品全部読みました!すごく面白いです!エレヒス好きなので期待です!!
-
- 19 : 2018/05/16(水) 23:11:43 :
- >>18 名無しさん
全部読んでくださるなんて...それはそれは...もう、感謝の言葉しかありません(*´ω`)
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 20 : 2018/05/16(水) 23:39:52 :
エレンは、相変わらず中庭で一人、鳥を見ている。
生徒会長があれでいいのだろうか。
--
-
そう言えば、もうそろそろ文化祭か...。
今年もどうせ、去年と一緒で...。
--
-
「じゃあヒストリアさん、後よろしくねー!」
「ひ、ヒストリアさん、手つだ...」
「ほら!ヒストリアさんは一人でやりたいんだから、行くよ」
「あ、...」
やっぱり、今年も一人で文化祭の準備。
去年みたいに、9時まで残らないと、出来ないよね。
--
-
エレン「...んあ?」
寝すぎた...もう放課後か...。
エレン「ふわぁぁぁぁぁ...」スタスタ
--
-
--ガラガラ--
エレン「...」
教室に戻ると、ヒストリアが一人で、何かをしていた。
エレン「帰らないのか?」
ヒストリア「...文化祭の準備があるから」
エレン「...一人でか?」
ヒストリア「...」
エレン「そうか...今何やってんだ?」
ヒストリア「今は、入り口に飾る、看板を作ってる」
エレン「...ほら、寄れよ」
ヒストリア「え?」
エレン「なんだよ、このクラスの出し物だろ?じゃあ俺が手伝ってもいいだろ」
ヒストリア「...ありがとう...」
エレン「おう!」ニコッ
その笑顔は、ずるいよ...。
私は必死に唇を噛みしめて、涙をこらえる。
それでも、涙のせいで、視界が歪む。
エレン「ん?」
ヒストリア「...」ウルウル
エレン「泣いてるのか?」
ヒストリア「泣いてなんか...ない」
エレン「...強がり」
ヒストリア「...」
エレン「そんなに、強がらなくてもいいんだぞ、泣きたい時には、泣けばいい」
ヒストリア「...グスッ...」
エレン「一人は、辛いもんな」ナデナデ
ヒストリア「う、うぅ...うわぁぁぁぁん...」ポロポロ
エレン「...泣いてても可愛いな」ナデナデ
ヒストリア「ばかぁぁ...エレンのばかぁ...」ポロポロ
--
-
エレン「よし、今日はここまでにするか」
ヒストリア「...」
目がヒリヒリして痛い。
なんだか、喉も痛いな。
エレン「じゃあ、帰るぞ、ヒストリア」
ヒストリア「うん」
--
-
ヒストリア「また二人乗りするの?」
エレン「あぁ、楽だからな」
--
-
エレン「なあ、ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
エレン「明日、遊ばないか?」
ヒストリア「え?」
エレン「嫌か?」
ヒストリア「えっと...よろしくお願いします」
エレン「あははは、なんだそれ...じゃあ、明日の昼頃迎えに行くな」
ヒストリア「うん」
エレン「お、そんな事話してたら着いたな」
ヒストリア「...今日は、ありがとう」
エレン「いいよ、気にするな」
ヒストリア「...バイバイ」
エレン「またな」
--
-
-
- 21 : 2018/05/16(水) 23:50:14 :
- Lialさんの作品はホントにいいです!
自分好みでもう読み返してますよ
期待です!頑張れ〜
-
- 22 : 2018/05/17(木) 00:44:57 :
- もう既に面白い!
ていうかこれからもう面白くなる予感しかしない!
期待です!(*≧∀≦*)
-
- 23 : 2018/05/17(木) 19:20:57 :
- あ・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(放心状態)
新作だーーーーーーーーーーー
-
- 24 : 2018/05/17(木) 22:58:36 :
- >>21 (๑•̀ㅂ•́)و✧さん
期待ありがとうございます!
頑張ります!(`・ω・´)
-
- 25 : 2018/05/17(木) 22:58:52 :
- >>22 quさん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 26 : 2018/05/17(木) 22:59:40 :
- >>23 なかのひろたかてきな?さん
はい!新作です!(∩´∀`)∩
-
- 27 : 2018/05/18(金) 00:11:03 :
今日は休みだ。
そして、久しぶりに、休日に誰かと遊べる。
私は、部屋の中をソワソワしながら歩きまわっていた。
--ピンポーン--
インターホンが鳴る。
私は急いで玄関に向けて走った。
--ガチャッ--
エレン「よっ」
ヒストリア「こ、こんにちわ」
エレン「こんにちわ」ニコッ
ヒストリア「あ...///」
エレン「ん?どうした?」
ヒストリア「な、なんでも...」
エレン「ほら、早く行こうぜ」
ヒストリア「う、うん」
--
-
ヒストリア「エレンのお家ってどこ?」
エレン「ヒストリアの家から大体五分くらいで行ける距離だな」
ヒストリア「え、じゃあ、もう...」
エレン「ここ」
ヒストリア「...おおきいマンション」
エレン「よし、行こうぜ」
ヒストリア「うん」
緊張する。
男の子の家に上がるのはなんだかんだ言って、初めてだ。
--ガチャッ--
エレン「ほら、入れよ」
ヒストリア「お、おじゃまします」
「あ、帰ってきた」
ヒストリア「え...」
奥から、私と同じ金髪碧眼の男の子?
...っが出てきた。
「...この子がエレンの言って子?」
もう一人いた。
黒髪が美しい、美人な女性。
ヒストリア「えっと...」
エレン「紹介するよ、金髪の方がアルミンで」
アルミン「よろしくね!」ニコッ
エレン「黒髪の方がミカサだ」
ミカサ「よろしく」
ヒストリア「えっと...ヒストリアです、よろしくお願いします」ペコッ
そうか、エレンと二人きりじゃないのか...。
なんだか、残念だな...。
--
-
アルミン「いやーまさかエレンがまたこっちに帰ってくるなんてね」
ヒストリア「え?もともといたの?」
ミカサ「うん、エレンは、7歳までこの町で住んでた」
エレン「なつかしいな」
アルミン「小学校の頃お別れ会で三人そろって泣いてたね」
ミカサ「え?」
エレン「泣いてたのはアルミンだけだろ」
アルミン「あれ?」
ヒストリア「そっか...じゃあ皆幼馴染なんだ」
アルミン「まあね」
ミカサ「けど、エレンの言った通りだったね」
エレン「あ?なにがだ?」
--ピンポーン--
エレン「あ、待って、誰か来た」タッタッタ
ヒストリア「...」
アルミン「エレン、怖いでしょ」
ヒストリア「え?」
ミカサ「目つき悪いからね」
ヒストリア「だ、大丈夫...エレンは、私にすごく優しくしてくれるから」
アルミン「そっか」
ヒストリア「うん...」
エレン「お待たせ...それで、何が言った通りなんだ?」
ミカサ「ほら、別れる時に」
アルミン「...あの『またな』ってやつ?」
ミカサ「そう」
エレン「あー、なるほど」
ミカサ「ほんとにまた会えたね」
エレン「そうだな」
そう言えばエレン、全然気にしてなかったけど。
別れる時、『さよなら』とか、『バイバイ』とか言わないな...。
--
-
アルミン「じゃあ、帰るね」
エレン「おう」
アルミン「あ、最後に、連絡先交換しとこうよ」
エレン「そうだな」
ヒストリア「...」
ミカサ「ほら、ヒストリア」
ヒストリア「う、うん!」
--
-
アルミン「じゃあ、バイバイ」
ミカサ「バイバイ」
ヒストリア「バイバイ」
エレン「おう、またな」
--
-
私は、お父さんとお母さん以外に、連絡先が増えたことが嬉しくて。
家に帰ってから、ずっと三人の連絡先を眺めていた。
--
-
-
- 28 : 2018/05/18(金) 20:04:25 :
- (`。・Д・´)b
-
- 29 : 2018/05/18(金) 21:18:41 :
- (’・」・‘)>>>>
{}
-
- 30 : 2018/05/19(土) 20:49:35 :
- >>28 名無しさん
(∩´∀`)∩
-
- 31 : 2018/05/19(土) 20:50:21 :
- >>29 なかのひろたかてきな?さん
(。´・ω・)?
-
- 32 : 2018/05/19(土) 20:50:28 :
-
どうしよう...今日の事のお礼を言うだけ。
今日は遊んでくれてありがとう。
この一言を言うだけ。
なのに...指が動かない。
ここを押したら、エレンの声が聞ける。
エレンと話せる。
けど、緊張して、指が動かない。
...あれ?
なんで私、エレンと話したいんだろう...。
なんでエレンと話すだけなのに緊張するんだろう...。
---プルルルル---
ヒストリア「ひゃあ!!!」ビクッ
エレンからの着信だ。
驚いて変な声出ちゃった。
---プルルルル...プルルルrピッ...--
ヒストリア「...も、もしもし?」
エレン『あ、ヒストリア?俺だけど...あー、エレンだけど』
ヒストリア「うん...どうしたの?」
エレン『いや、特に用事って程でもないんだけどさ」
ヒストリア「うん」
エレン『明日の時間割教えてくれ』
ヒストリア「え...エレン授業受けるの?」
エレン『そりゃあ、一応生徒だし』
ヒストリア「そ、そうだけど...」
エレン『それで、なんだっけ?』
ヒストリア「えっとね...」
--
-
エレン『おー!サンキューな!それじゃあ!』
ヒストリア「ま、まって!切らないで!」
エレン『ん?どうした?』
ヒストリア「えっと...その...今日は、遊んでくれて、ありがとう」
エレン『...おう!また遊ぼうな!』
ヒストリア「う、うん!」
エレン『それじゃあ、また明日!』
ヒストリア「うん!ばいばい!」
--ピッ--
言えた!
言えた言えた!
ちゃんと言えた!
なんだか、おかしいんだけど。
私はとても、嬉しかった。
お礼を言えたことが嬉しかったのか。
それとも、エレンと話せたことが嬉しかったのか。
そのどちらかはわからない。
もしかしたら、両方かもしれない。
そのあとは、私はベッドに横になって。
エレンとの着信履歴を見ていた。
多分、その時の私の顔は、とてもひどい事になってた思う。
--
-
-
- 33 : 2018/05/20(日) 14:20:09 :
今日はとても学校が楽しみだ。
また、皆に罵声を浴びせられるのはわかってる。
けど、今日は違う。
そんなのどうだっていい。
今日は、エレンと一緒に授業を受けれるから。
--
-
ヒストリア「」ソワソワ
--ガラガラ--
ヒストリア「!!」
私は、開いた扉に目を向けた。
エレン「よっ、ヒストリア」
エレンが私を呼ぶ。
それと同時に、クラスの、皆の声が聞こえた。
「え、あの人ヒストリアと知り合いなの?」
「いや、ヒストリアがいじめられてるだけかも...」
「けど、この前の生徒会役員を決める時...」
エレン「...」
エレンが、不機嫌そうな顔をしている。
ヒストリア「お、おはよう!エレン!」
エレン「うん、おはよう」ニコッ
エレンの顔は、さっきまでとは違い。
とても優しい笑顔だった。
エレン「あ、そうだ」
ヒストリア「ん?」
エレン「昨日時間割聞いたんだけど、教科書買ってないの、すっかり忘れてた」
そういえば、そんな事言ってた気がする。
ヒストリア「どうするの?」
エレン「見せてくれ」
ヒストリア「え?」
エレン「こうやって...」ガタッ
エレン「机くっつけたらいいだろ」
ヒストリア「...うん」(怒られないかな...)
--
-
エレンが、事情を説明したら、簡単に了承してくれた。
エレン「う~ん...」
ヒストリア「どうしたの?」コソコソ
エレン「いや...全然分からなくて」
ヒストリア「まぁ、全部さぼってたし...」
エレン「...なぁ、ここどうやってやるんだ?」
ヒストリア「ここは、この公式を使って...」
エレン「すげぇ!ヒストリア天才だな!」
ヒストリア「しー!静かに!」コソコソ
エレン「あ、わりぃ」
ヒストリア「もう...」
エレン「ありがとな」ニコッ
ヒストリア「...っ///」プイッ
エレン「ん?どうしたんだ?中庭になんかあんのか?」
ヒストリア「な、何でもない...///」
エレン「?」
--
-
-
- 34 : 2018/05/20(日) 15:03:29 :
- やっぱり鈍感エレンはいいですね
萌えます!( ˃̶ω˂̶ ૃ)
-
- 35 : 2018/05/20(日) 15:11:39 :
- ほのぼの
-
- 36 : 2018/05/20(日) 15:35:06 :
「じゃあ皆、帰ろう」
「そうだね」
「じゃあヒストリアさん、後よろしくねー」
皆が、私を置いて、帰っていく。
そして、その隣で、彼は皆の背中を睨みつけている。
その時の彼の顔は凄く怖い。
私は、彼にそんな顔をしてほしくなくて。
ヒストリア「え...エレン...」クイッ
彼の袖を引く。
エレン「ん?どうした?」ニコッ
私が呼ぶと、彼はまた、優しい顔に戻る。
どうして、私には、そんな優しい笑顔を向けてくれるのだろう。
エレン「よし、じゃあ前の続きやるか」
ヒストリア「うん」
--
-
床に座って、二人きりで文化祭の準備をする。
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「エレンは、どうしてこっちに引っ越してきたの?」
エレン「どうしたんだ?いきなり」
ヒストリア「えっと...何か話題が欲しくて」
エレン「なるほど...まあ、親の仕事の関係だよ」
ヒストリア「そうなんだ」
エレン「うん」
ヒストリア「...」
話題が無くなった。
そういえば、前にミカサとアルミンが言ってって気になってた、別れる時、『さよなら』とか、『バイバイ』とか言わないの、なんでなんだろう。
まあ普通に考えたら、ただ単に、言わないだけか。
けど、今は何でも良いから話題が欲しかったから、聞く事にした。
ヒストリア「エレンは、どうして別れる時、さよならとか、バイバイとかじゃなくて、またな、って言うの?」
エレン「え?」
ヒストリア「...」
エレン「えっと...なんて言ったらいいんだろうな...」
エレン「...俺さ、親の仕事の関係で、引っ越しが多いんだよ、だから、その場所で仲良くなった奴がいても、すぐ引っ越しの関係で、離れ離れになるんだ」
エレン「だから、俺はそいつとまた会えるように、別れの言葉は言わない、また、絶対に会えるように、『またな』って言うようにしてるんだ」
エレン「...わかりづらいか?」
ヒストリア「ううん...わかった」
聞くんじゃなかった。
聞きたくなかった。
『親の仕事の関係で、引っ越しが多いんだよ』
そうか...エレンは、今回のが、二度目の引っ越しじゃなくて。
もう何回も引っ越しをしているんだ。
って事は...私とも...。
ヒストリア「エレン...」
エレン「ん?」
ヒストリア「エレンは...どこかに行っちゃうの?」
エレン「は?どうしたんだよ」
ヒストリア「...なんでもない」
エレン「...」
--
-
-
- 37 : 2018/05/20(日) 23:44:26 :
エレン「じゃあ、帰るか」
ヒストリア「うん...」
私は、当たり前のように。
エレンの後ろに乗り、帰路に着く。
--
-
エレン「よし、着いたな...またな」
なんだか今日は、とても寂しい。
エレンがどこかに行ってしまうんじゃないかって...とても怖い。
エレンの背中が遠くなる。
ヒストリア「エレン...」
私は、エレンの背中に飛びついた。
エレン「うわっ!...ど、どうした?」アセアセ
ヒストリア「行ったら...嫌だよ...」
エレン「...」
ヒストリア「嫌だよ...」
エレン「ヒストリア...大丈夫だよ、どこにも行かないから」
ヒストリア「でも...」
エレン「大丈夫だって」
ヒストリア「...」
エレン「その...離してもらってもいいか?」
ヒストリア「ん...」パッ
私が離すと、こちら、振り向いてきた。
エレン「!!...なんで...泣いて...」
エレンに言われて気づいた。
私は、泣いていた。
エレン「...ヒストリア...大丈夫だから...」ナデナデ
ヒストリア「...」
エレン「ほら、拭いてやるよ」フキフキ
エレン「よし!綺麗になったな!」ナデナデ
ヒストリア「子供扱いしないで...」
エレン「露骨に不機嫌そうにするなよ」
ヒストリア「...ごめんね...呼び止めちゃって」
エレン「いや、いいよ...まさか、ヒストリアがそんなに思ってくれるなんてな」
ヒストリア「え...」
エレン「え?」
そうか...私...。
エレン「...よし!じゃあ、また明日な!」
エレンに...。
ヒストリア「うん...また...」
恋してたんだ...。
--
-
-
- 38 : 2018/05/21(月) 01:14:11 :
- この作品、す…す…好きだああぁぁぁぁぁぁぁ!!
-
- 39 : 2018/05/21(月) 20:46:27 :
- うえとおなじ
-
- 40 : 2018/05/21(月) 20:54:50 :
- 最高
-
- 41 : 2018/05/22(火) 00:47:53 :
- >>38 ふるるさん
そう言っていただけると嬉しいです!(∩´∀`)∩
-
- 42 : 2018/05/22(火) 00:48:21 :
- >>39 なかのひろたかてきな?さん
ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 43 : 2018/05/22(火) 00:48:58 :
- >>40 名無しさん
ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 44 : 2018/05/22(火) 00:49:02 :
その夜、なかなか寝付けなかった。
こんな気持ち初めてで。
なんだか、胸が苦しくて。
けど、それが嬉しくて。
「エレン...」
不意に零れる、あなたの名前。
--
-
嘘をついた。
本当の事を言った方が、お互いの為だとは思う。
けど、あいつに、悲しい顔をしてほしくなくて。
嘘をついてしまった。
--
-
文化祭当日、私は、風邪を引いてしまった。
とことんついてないな。
あれだけ、頑張って準備したのに。
エレンと、一緒に文化祭回りたかったのに。
...一人は、寂しいな。
今頃、皆楽しんでるんだろうな。
でも、エレンが楽しめてるんだったら...。
--ピンポーン--
誰だろう。
身体が重い。
もう、出なくても大丈夫かな。
--ピンポーン--
--ピンポーン--
--ピンポーン--
...出よう。
私は、重いからだを、引きずるようにして、玄関に向かった。
--ガチャッ--
エレン「あ、やっぱりいた、ごめんな、わざわざ出てきてもらって」
エレンだ...。
でもなんで...。
今頃、文化祭を楽しんでる頃じゃ。
聞こうと思った。
けど、その前に、エレンに会えた事が嬉しくて。
ヒストリア「エレン...」ダキッ
抱き着いてしまった。
普段の私は、こんな事しない。
多分、風邪のせいだ。
エレン「...寂しかったか?」ナデナデ
ヒストリア「うん...」
エレン「何か食べたか?」
ヒストリア「まだ、食べてない」
エレン「よし、俺が作ってやるから、寝てろ」
ヒストリア「うん...うん...グスッ」
エレン「泣いてるのか?」
ヒストリア「...泣いてないもん」
エレン「そうか...ベッドまで運んでやるよ」ヒョイ
ヒストリア「...ありがとう」
エレン「おう!」ニコッ
--
-
エレン「よし、出来たぞ」
ヒストリア「料理、出来たんだ」
エレン「失礼なやつだな、おかゆ位作れるよ」
ヒストリア「...」
エレン「ふー...ふー...はい、あーん」
ヒストリア「え」
エレン「え?」
ヒストリア「自分で食べれる...」
エレン「ん、そうか、じゃあ、ほら」ズイッ
ヒストリア「...あの」
エレン「ん?」
ヒストリア「やっぱり、無理そう...」
エレン「なんだよそれ...はい、あーん」
ヒストリア「あーん...おいしい」
エレン「よかった」ニコッ
ヒストリア「...///」
風邪を引いててよかった。
顔が赤くなっても。
風邪のせいにできる。
エレン「あれ?顔さっきより赤くなってるな...」ピトッ
ヒストリア「わ、わわわわ....///」プシュー
エレン「熱いな...」
ヒストリア「た、体温計あるから!///」
エレン「お、そうか、じゃあ計ってみろよ」
ヒストリア「う、うん...///」
-ピピ..ピピ..--
39度...。
エレンがくるまで。
38.2度位だったのに。
エレンのせいで...風邪がひどくなる。
--
-
-
- 45 : 2018/05/22(火) 07:51:22 :
- エレンありがた迷惑だなww
-
- 46 : 2018/05/22(火) 13:35:36 :
- これからどうなるのか…期待です(*´ω`*)
-
- 47 : 2018/05/22(火) 18:16:46 :
- >>46 quさん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 48 : 2018/05/22(火) 22:23:52 :
ヒストリア「ごめんなさい...」
エレン「え?なんだよ急に」
ヒストリア「その...私のせいで、文化祭...」
エレン「気にするなよ...それよりも、お前が思ったよりも無事そうで安心したよ」
ヒストリア「...うん」
エレン「ほら、飯食ったんなら横になって寝ろよ」
ヒストリア「うん、ありがとう」
エレン「おう!」ニコッ
--
-
ヒストリア「スー...スー...」
エレン「寝たか...」
俺は、寝ているヒストリアの手を握った。
エレン「ヒストリア...」
ビックリした。
寝ていたら急に手を握られた。
どうしよう...起きた方が...でも起きたら手、離すかも...。
もう少しだけ、寝たふりしよ。
ヒストリア「...///」
エレン「ごめんな...嘘ついて...」
え?何?
嘘って...。
エレン「俺も...本当は、ずっとここにいたい...」
わけがわからない。
エレンが何をいっているのか。
エレン「後2ヵ月...」
後2ヵ月ってなに?
聞こうと思った。
けど、聞けなかった。
聞くのが怖かった。
だから私は...そのまま、寝ふりを続けた。
--
-
目が覚める。
起きたら、エレンはいなかった。
私は、エレンの言っていたことを思い出す。
『ごめんな...嘘ついて...』
何の嘘?
私は、いつエレンに嘘をつかれたの?
『俺も...本当は、ずっとここにいたい...』
どういう事?
ずっとここにいたいって...。
どこにも行かないって...言ってたじゃん。
『後2ヵ月...』
何の2ヵ月?
2ヵ月後に何があるの?
そんな事を考えていたら。
不意に涙が出た。
分かっている。
私自身、もう理解している。
けど、信じたくなくて。
そうであってほしくなくて。
必死にわからないふりをする。
ヒストリア「もう...分かんないよ...」
--
-
-
- 49 : 2018/05/23(水) 07:25:33 :
- ええええ!
-
- 50 : 2018/05/23(水) 15:38:02 :
- いいです!
頑張ってください!
応援しています!
-
- 51 : 2018/05/23(水) 21:35:40 :
- エレン転校するのかな? 期待
-
- 52 : 2018/05/23(水) 21:50:33 :
- エレン、、、いいから
ヒストリアから離れないでおいてくれ、、、
-
- 53 : 2018/05/23(水) 23:21:10 :
- >>50 SS好きの人間さん
応援、ありがとうございます!(∩´∀`)∩
-
- 54 : 2018/05/23(水) 23:21:34 :
- >>51 名無しさん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 55 : 2018/05/24(木) 02:47:23 :
なんで私は、エレンに恋をしてしまったんだろう。
なんで、恋していたことに、気づいてしまったんだろう。
恋していなかったら、気づいていなかったら。
こんなに、心が痛くなることはなかっただろうに。
本当に...どうしてエレンと...出会ってしまったんだろう。
--
-
今日はエレンが泊まりに来る。
理由は、テスト勉強だ。
今夜、徹夜で勉強を教える約束をしてしまった。
しかも今日は、タイミングが良いのか、悪いのか、親がいない。
エレンと二人きり...。
緊張するな。
--
-
--ピンポーン--
--ガチャッ--
エレン「よっ」
ヒストリア「...よ...入って」
エレン「おう」
--
-
ヒストリア「どこがわからないの?」
エレン「えっとな...」
ヒストリア「あー、そこはね、このページ見たらわかるよ」
エレン「...あ、ほんとだ」
ヒストリア「このワークの問題もやっといた方がいいよ」
エレン「悪いな」
ヒストリア「気にしないで」
なんか、授業中と、変わりないな。
なんか、もっとこう...。
...バカらしい、何考えてんだろう、私。
エレン「ヒストリア?」
ヒストリア「え?な、なに?」
エレン「聞いてなかったのか?」
ヒストリア「あ、ごめん...」シュンッ
エレン「あ、そんな落ち込むなよ」ナデナデ
ヒストリア「...///」
なんで、そう簡単に頭をなでるのだろう。
本当に、鈍感は困る。
私の気も知らないで。
私は、照れている顔を見られたくなくて、手で顔を隠した。
エレン「...なんだその手?」
ヒストリア「べ、別に、何でもない///」
エレン「?...まあいいや、それより晩飯どうする?」
ヒストリア「...作る?」
エレン「お、いいな、ヒストリア料理できるのか?」
ヒストリア「うん、一応できるよ」
エレン「よっしゃ!じゃあ一緒に作ろうぜ!」
--
-
-
- 56 : 2018/05/24(木) 07:13:45 :
- かなしぃですね
-
- 57 : 2018/05/24(木) 17:11:39 :
- 期待!
-
- 58 : 2018/05/24(木) 21:36:49 :
- >>57 ゲスミン・クズレルトさん
期待ありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 59 : 2018/05/24(木) 21:38:58 :
そう言えば、エレンがお見舞いに来てくれた日からちょうど一か月か...。
『俺も...本当は、ずっとここにいたい...』
エレン...。
--サクッ--
ヒストリア「え...」
エレンの事を考えていたせいで、指を切ってしまった。
エレン「わっ!切ったのか!?お、おい!救急箱かなんかないのか!?」
エレンの慌てている姿は、なんだか微笑ましい。
ヒストリア「その棚の上に...」
--
-
エレン「結構深く切ったな...痛くないか?って...痛いのは当たり前か」
ヒストリア「...ありがとう」
エレン「おう...にしても、お前しっかりしてるのに、抜けてる所もあるんだな」
エレン「ちょっと意外な一面も見れて、なんか嬉しい」ニコッ
ヒストリア「なにそれ...///」
エレン「...よし!完璧だ!はぁー、焦った」
ヒストリア「...」
エレン「お前も女の子なんだから、指とか大切にしろよ、せっかく綺麗なのに」
ヒストリア「...鈍感///」ボソッ
エレン「え?」
--
-
エレン「ふぅー、食べた食べた」
ヒストリア「おいしかったね」
エレン「そうだな」
ヒストリア「お風呂、どうする?」
エレン「え?入らないのか?」
ヒストリア「いや、入るけど...」
エレン「...どっちが先入る?」
ヒストリア「エレンからでいいよ」
エレン「わかった、じゃあ先失礼するよ
--
-
お、ヒストリアから渡されたワークの問題解いてたら、なかなかできるようになったぞ。
この調子でどんどん...。
...というか、ヒストリア風呂長いな。
女はこうも長いのか...。
知らなかった。
--ガチャッ--
エレン「おっ」
ヒストリア「お待たせ」
エレン「...」
ヒストリア「...な、なに?」
エレン「ちょっとこい」グイッ
ヒストリア「え?ちょっと...」
--
-
--ブヲォォォォォォォ--
エレン「お前な、髪生乾きのままだと風邪ひくぞ」
気持ちがいい。
他人に髪を乾かしてもらうのは、すごく気持ちいい。
エレン「どうせ、風邪引いた前日も、ドライヤーで髪乾かさなかったんだろ」
ヒストリア「...」
エレン「やっぱりな」
なんでそこだけは鈍感じゃないんだろう。
エレン「...よし!できた!」
ヒストリア「ありがとう...」
エレン「...」スンスン
ヒストリア「ふぇ?なに?///」
エレン「いや、ヒストリアの髪って、サラサラでいい匂いするなって」
ヒストリア「そ、そうかな...」
エレン「うん、好きだぞ、ヒストリアの髪」
ヒストリア「///」カァー
--
-
-
- 60 : 2018/05/24(木) 23:20:17 :
- 後一ヶ月しかないのか…
-
- 61 : 2018/05/25(金) 07:06:19 :
- どうなるんだー期待
-
- 62 : 2018/05/25(金) 18:14:29 :
- 期待!!
-
- 63 : 2018/05/25(金) 21:48:32 :
- >>61 名無しさん
期待ありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 64 : 2018/05/25(金) 21:48:49 :
- >>62 名無しさん
期待ありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 65 : 2018/05/25(金) 22:11:45 :
- エレン、そこはな、、、
「髪」じゃなくて、
「ヒストリア」だろ。
まあ、ヒストリアが幸せなだけで
俺も幸せだなーなんちゃって♪そして期待!!
長文失礼しました。
-
- 66 : 2018/05/25(金) 23:18:53 :
- 。・(;*;)・。
-
- 67 : 2018/05/25(金) 23:37:47 :
- >>65 なかのひろたかてきな?さん
期待ありがとうございます!(∩´∀`)∩
-
- 68 : 2018/05/25(金) 23:38:26 :
-
エレン「よし!続きやるか!」
ヒストリア「うん」
--
-
エレン「疲れたー」グデー
ヒストリア「ちょっと休憩しようか」
エレン「そうだな」
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「私に何か...いや、何でもない...」
本当はもうわかってる。
けど、実際にエレンの口から聞くまで信じたくなかった。
でも、やっぱり怖い。
エレン「?なんだよ、途中で話止めたらかえって気になるだろ」
ヒストリア「本当に...なんでもないの...」
エレン「嘘つくの下手だな」
ヒストリア「...」
エレン「なんだよ」
ヒストリア「...私に、何か嘘ついてない?」
嘘...。
あの事だろうか。
いや、それ以外にヒストリアに嘘はついていない。
どうやら、知っているようだ。
エレン「...」
ヒストリア「ねぇ、エレン...ずっと、ここにいるんじゃなかったの?」
エレン「それは...」
ヒストリア「...」
言わないといけないよな...。
エレン「後...一か月だけしか...」
ヒストリア「...そう」
エレン「ごめん...」
やっぱり、そうなんだねエレン。
どっかに、行っちゃうんだね。
私を、置いて。
あーあ...。
本当に。
どうしてエレンの事。
好きになっちゃたんだろう。
--
-
エレン「じゃあ、おやすみ」
ヒストリア「...エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「一緒に寝よ」
エレン「...は?」
ヒストリア「いや?」
エレン「いやじゃないけど...」
ヒストリア「じゃあ、一緒に寝よ」
エレン「...どうしたんだ?」
ヒストリア「...別に」
エレン「...いいから寝るぞ」
ヒストリア「...」
--モゾモゾ--
エレン「!」
布団に、ヒストリアが入ってきた。
エレン「何してっ...!」
ヒストリア「エレン!」
エレン「」
ヒストリア「こっち...向かないで...」ギュゥゥ
エレン「...」
後ろから、力強く抱きしめられる。
そして、背中から伝わってくる。
また、泣いてるんだな。
ヒストリア「...今日は...今日だけは...このまま...」
エレン「うん...」
--
-
-
- 69 : 2018/05/26(土) 08:49:51 :
- 良き深みの期待。
メモ書きなくても頑張って!
-
- 70 : 2018/05/26(土) 14:10:04 :
- >>69 メモってた紙さん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ
はい!頑張ります!(>_<)
-
- 71 : 2018/05/26(土) 14:10:19 :
-
私の目を見て、言われた。
『後...一か月だけしか...』
後一か月。
だからといって、なにか変わるわけでもなかった。
私とエレンは、いつもと、何も変わらない生活を送っていた。
けど、カレンダーにバツ印が増えていくにつれて。
焦り、不安が次第に大きくなっていた。
--
-
アルミン「そう...」
ミカサ「また行くんだね...」
エレン「...」
アルミン「でも、信じてるよ」
ミカサ「うん」
エレン「...ありがとな」ニコッ
アルミン「うん!」
ミカサ「けど...ヒストリアは...」
エレン「言ったよ...けど...」
アルミン「そうだろうね...」
エレン「あいつには、悲しい顔をしてほしくない...」
ミカサ「...」
アルミン「...」
--
-
エレン「え?研修ですか?」
先生「あぁ、学校代表として、生徒会長と副会長の二人に行ってもらいたい」
エレン「はぁ...」
ヒストリア「わかりました」
先生「研修の内容だが、まあ、この学校の事を他校の代表に紹介するだけだ」
エレン「なにか、行事ごとや、ボラティア活動とかを発表すればいいんですか?」
先生「そういう事だ」
エレン「わかりました」
ヒストリア「一泊二日なんですよね?...寝泊りは...」
先生「あぁ、それはこちらで用意するよ」
エレン「わかりました」
ヒストリア(エレンと同じ部屋なのかどうか聞こうと思ったんだけどな...)
--
-
エレン「研修かー...」
ヒストリア「でも、その後観光できるみたいだよ」
エレン「それだけは楽しみだな」
ヒストリア「ちゃんと発表しないといけないよ」
エレン「わかってるよ」
--
-
エレン「じゃあ、またな」
ヒストリア「エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「今日の夜...電話してもいいかな...」
エレン「...いいけど...」
ヒストリア「ありがとう...じゃあ、また今日の夜に」
エレン「おう、また」
ヒストリア「」フリフリ
--
-
もう、電話かけてもいいだろうか...。
でも、お風呂に入ってたら。
もしも、なにか家の手伝いをしていたりとか...。
う~ん...何時かも言っとけばよかった。
どうしよう、もうかけて大丈夫かな?
でも...でも...。
--プルルルルル--
ヒストリア「ひゃああ!!」
エレンからの着信。
あれ?前にもこんな事あったような...。
--プルルルルル...ピッ--
ヒストリア「も、もしもし?」
エレン「もしもし、かけてくるの遅くないか?まだなんかやってんのか?」
ヒストリア「ううん!ごめんね!ちょうど今用事終わった所だったから!」
エレン「そうか...それで?どうしたんだよ」
ヒストリア「いや、特にないんだけど...」
エレン「どういうことだ?」
ヒストリア「少しでも長く...エレンと話したくて...」
エレン「...えっと」
ヒストリア「あ、ごめんね...」
エレン「いや、いいよ、俺もヒストリアと話したかったし」
ヒストリア「...ありがとう///」
エレン「おう」
--
-
-
- 72 : 2018/05/26(土) 23:10:05 :
電話越しなら。
言えるかもしれない。
面と向かってじゃあ、恥ずかしくていえないこと。
ヒストリア「エレン...」
エレン「ん?」
ヒストリア「後...10日だね...」
エレン「...そうだな」
ヒストリア「ねぇエレン」
エレン「...」
ヒストリア「嬉しかった、いじめられてた私に、エレンは仲良くしてくれて、すごく嬉しかった」
ヒストリア「なんだか、エレンと関わり始めてから、皆から言われる言葉も、全然気にしなくなった」
ヒストリア「本当に...エレンには感謝してもしきれないよ...」
エレン「俺は...何も...」
ヒストリア「ううん...エレンは、私にとって、とっても大きな存在だよ」
エレン「...そうか」
ヒストリア「ありがとね...エレン...」
エレン「...」
ヒストリア「こんな気持ちにさせてくれて...」
エレン「え?」
ヒストリア「大好きです...エレン...」
エレン「え...」
ヒストリア「うん...グスッ...分かってる...分かってるから...だから、返事はしないで...」
エレン「ヒストリア...泣いてるのか?」
ヒストリア「泣いて...ないよ...」
エレン「...」
ヒストリア「私ね、こんな気持ちになったの初めて...愛おしくて...その人に、愛してほしくて...私のすべてを見てほしくて...本当に...この気持ちを、プレゼントしてくれて、ありがとう...エレン...」
エレン「...っ」
ヒストリア「グスッ...うわぁぁぁぁぁん」
『うわぁぁぁぁぁ...』
電話越しに、ヒストリアの泣いている声が聞こえる。
その声を聞く度に、胸が苦しくなって。
目頭が熱くなって。
呼吸が荒くなる。
今、俺がヒストリアの傍にいれば、抱きしめる事ができるだろうか。
...できないよな...抱きしめるのも...電話越しに「俺も好きだ」と伝えるのも...それは、無責任だ。
ごめん...ヒストリア。
本当に...。
エレン「ごめん...」ポロポロ
--
-
-
- 73 : 2018/05/27(日) 01:22:11 :
- 二人は幸せなキスをして終了
-
- 74 : 2018/05/27(日) 01:42:48 :
- どうなっちゃうの〜〜〜.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.
続きに期待です!
-
- 75 : 2018/05/27(日) 08:46:32 :
- やばい、俺も泣く・・・・・・
-
- 76 : 2018/05/27(日) 14:12:20 :
- >>74 SS好きの人間ですさん
期待ありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 77 : 2018/05/27(日) 14:12:54 :
- >>75 なかのひろたかてきな?さん
ここ、ハンカチ置いときますね...ソッ
-
- 78 : 2018/05/27(日) 14:14:48 :
-
気づいたら、電話越しにヒストリアの寝息が聞こえるようになっていた。
『スー...スー...』
エレン「ごめん...俺も...俺もお前と一緒にいたい...」
エレン「ヒストリア...好きだ...」
返事は帰ってこない。
当然だ、ヒストリアは寝ているのだから。
『スー...スー...』
どんな顔して、顔を合わせればいいんだよ。
俺はいったい、なんて言葉を掛けたらいいんだよ。
電話を繋いだまま、俺も寝ることにした。
--
-
目が覚める。
日差しが眩しい。
時刻は...8時か...。
ふと、携帯を覗き込む。
『9:14:23』
エレンにまだ、電話がつながっていた。
そうか、あの後、泣き疲れてそのまま寝ちゃったんだ。
...子供みたい。
どうしよう、切るべきだろうか。
まぁ、普通に考えたら切るべきだけど。
なんだか切りにくいな。
『スー...スー...』
エレンの寝息が聞こえる。
落ち着く...。
目を閉じて、横になる。
なんだか、エレンが横で寝てるみたい。
何やってるだろう。
本当に、ただのバカみたい。
私はそっと、電話を切った。
--
-
-
- 79 : 2018/05/27(日) 14:50:30 :
- .˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.
-
- 80 : 2018/05/27(日) 21:15:08 :
- ホントにこれから
どうなっちゃうの〜(。•́ωก̀。)…グス
久しぶりにウルッて来ました
いい話です!
ますます、これからの展開に期待です!
-
- 81 : 2018/05/28(月) 16:55:06 :
- やばい…本当に泣きそう…。
期待です
-
- 82 : 2018/05/28(月) 21:03:56 :
- >>80 SS好きの人間さん
期待ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 83 : 2018/05/28(月) 21:04:13 :
- >>81 quさん
期待ありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 84 : 2018/05/28(月) 21:06:05 :
とうとう、後エレンといられるのは、4日だけになった。
4日...96時間...100時間にも満たないなんて。
エレン「おはよう!」
あなたの声が聞こえる。
ヒストリア「おはよう」
エレン「よし、じゃあ行こうか」
今日は、学校を代表して研修に行く日。
8時のバスに乗って。
10時から12時まで発表、その後は自由という形になっている。
--
-
エレン「...眠い」
ヒストリア「着いたら起こしてあげようか?」
エレン「ごめん、頼むわ」
ヒストリア「うん」
エレン「おやすみ」
ヒストリア「おやすみ」
--
-
エレン「スー...スー...」
ヒストリア「...」
こんな事は、やったらいけない。
けど、何かを残したくて...。
私は、エレンの顔覗き込む。
後少し...ほんの少しだけ、距離を詰めたら...。
--ピトッ--
エレン「ん...」
私は、エレンの唇に指を当て。
その指を自分の唇にまで持っていく。
ヒストリア「...本当に...バカだな...私」
こんな事をしても、何の意味もないのに。
私は、深いため息をつく。
--
-
-
- 85 : 2018/05/28(月) 21:06:30 :
ヒストリア「エレン」
エレン「んあ?」
ヒストリア「着いたよ」
エレン「あぁ...そうか...」ムクッ
ヒストリア「いこ」
エレン「おう」ポケー
--
-
何とか発表を終えて、私たちは、ホテルに荷物を置きに行くことにした。
エレン「...これって」
部屋には、ダブルベッドが一つだけ置かれていた。
ヒストリア「...」
エレン「部屋、変えてもらおうか」
ヒストリア「だめ」
エレン「...」
ヒストリア「この部屋でいい」
エレン「...わかった」
エレン「じゃあ、荷物置いてどっか行くか?」
ヒストリア「...ここにいよ」
エレン「え...でも...」
ヒストリア「少しでも長く、エレンと二人きりでいたい」
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「でも...つまらなかったら...」
エレン「いや、部屋にいようか」
ヒストリア「...うん」
--
-
それから私たちは、他愛のない話をした。
引っ越しの話には触れないように。
この時間は、すごく落ち着く。
そして、すごく楽しい。
何でもないはずなのに。
ただ、普通に話しているだけなのに。
あなたと二人なら、どんな事も楽しくて仕方がない。
あぁ、あなたも、私と同じように考えてくれていたらいいのにな。
次第に、窓の外が暗くなる。
気づいたら、私たちはもう6時間も話し込んでいた。
エレン「あ、もうこんな時間か...」
ヒストリア「そうだね」
エレン「じゃあ、温泉入りに行くか」
ヒストリア「うん」
--
-
-
- 86 : 2018/05/28(月) 21:07:06 :
エレン「星が綺麗だな」
ヒストリア「そうだね」
エレン「...なぁ、ヒストリア」
ヒストリア「なに?」
エレン「ありがとな」
ヒストリア「え?」
エレン「いや、その...礼を言うことが多すぎて、一つにまとめられないんだけど...その...ありがとな」
ヒストリア「何それ」クスッ
エレン「あ、今笑った?」
ヒストリア「笑った...どうだろう」
エレン「...本当に、ありがとな」ナデナデ
ヒストリア「もう、子供扱いしないで///」
エレン「ハハハ、まんざらでもなさそうじゃねえか」
ヒストリア「...///」
私は、この時に決めた。
エレンに『ありがとう』って言われて。
明日...明後日...明々後日。
この三日間を大切に、後に、後悔しないように。
最後の...日は、泣かない。
絶対に、笑って見送る。
そう、自分自身に誓った。
--
-
ヒストリア「こうやって、寝るのは二回目だね」
エレン「いや、一回目は...」
ヒストリア「いいから.....でも、嬉しい」
エレン「?」
ヒストリア「今度は、こうやって向かい合って一緒に寝ることができて」
エレン「!...///」
ヒストリア「エレン?」
エレン「...なんか、変わったか?」
ヒストリア「?」
エレン「いや、何でもない」
ヒストリア「変なの...」
エレン「...おやすみ、ヒストリア」
ヒストリア「うん、おやすみ、エレン」
--
-
今日は、普通に学校だ。
いつもと変わらない。
よく見かけるような、日常。
でも、そんな日常も、今日はなんだか、特別に思える。
こうやって、彼の背中にしがみ付いて登校するのも、これが最後。
でも、全然、苦じゃない。
--
-
あなたと、一緒に勉強する。
あなたと、一緒にお昼を食べる。
あなたと、一緒に話をする。
このどれもが、今日で最後。
本当に...幸せだ...。
もう十分。
一生分の幸せを、あなたから貰った気がする。
もうお腹いっぱい。
もう満足。
これ以上、幸せはいらない。
私には...十分すぎる...。
--
-
エレン「よし、着いたぞ、またな」
ヒストリア「うん、バイバイ...あ、エレン」
エレン「ん?」
ヒストリア「今日も...電話、かけていいかな?」
エレン「あぁ!もちろん!」ニコッ
--
-
時刻は、9時。
--プルルルルル...プルルルルルッピッ--
エレン「もしもし、今日は早かったな」
ヒストリア「そう?」
エレン「うん」
--
-
『スー...スー...』
寝息が聞こえる。
時刻は...夜中の3時か...。
またこうやって、あなたの寝息を聞きながら寝れるなんて。
ヒストリア「...おやすみ、エレン」
--
-
-
- 87 : 2018/05/28(月) 21:25:06 :
- ヒストリアもついていけばいいのに。
もう泣いてしまいそうだ。
-
- 88 : 2018/05/28(月) 21:40:50 :
駅に向かうために自転車にまたがる。
ヒストリア「...足、届かない」
昨日、ちゃんと高さ直してから帰ってよ。
私はそんな事を思いながら駅に向かう。
--
-
駅に着くと、たくさんの人がいた。
けど、エレンの姿は、簡単に見つける事ができた。
ヒストリア「エレン」
エレン「ヒストリア」
ヒストリア「...今日だね」
エレン「そうだな」
ヒストリア「えっと...なんて言えばいいのかな...」
エレン「さあ...」
ヒストリア「...エレン、本当に、ありがとね」
エレン「...うん」
ヒストリア「エレンと、出会えて、本当に幸せだった。」
あれ?
ヒストリア「毎日、登下校できるのもすごく嬉しくて」
何だろう、目頭が熱くなる。
ヒストリア「他愛のない会話をして、一日が終わるのも嬉しかったよ」
だめ、最後は、笑顔で見送るって...。
ヒストリア「本当に...グスッ...幸せだった...」
どうしよう、涙が止まらない。
泣かないって、笑顔で見送るって、誓ったのに。
ヒストリア「エレン...私...やっぱりあなたがいないとだめだよ...」
違う、こんな事を言うために来たんじゃ...。
ヒストリア「私を...一人にしないでよ...」
私は、泣きながらエレンの胸にもたれた。
エレン「ヒストリア...」
ヒストリア「...お願い...お願いだから...」
エレン「...」ナデナデ
エレンは、何も言わずに、私の頭を優しく撫でてくれた。
そして、優しい、いつもと変わらない口調で、喋りだす。
エレン「俺も、すごく幸せだったよ」
エレン「お前と出会えて、よかった」
エレン「こんな気持ちに、させてくれて」
エレン「...ヒストリア...ありがとな...」
エレン「好きだよ」
ヒストリア「...ずるいよ...なんで、今言うの?」
エレン「...」
ヒストリア「ばか...ばかばかばかぁぁぁぁぁ」ポロポロ
『○○行きの電車が参ります』
エレン「ごめん、もう、行かなくちゃ」
エレンの手が、解ける。
ヒストリア「...」
エレンの背中が次第に遠ざかる。
そして、それと同時に、いつか聞いた、あの言葉を思い出す。
『別れの言葉は言わない、また、絶対に会えるように、『またな』って言うようにしてるんだ』
私は、涙をこらえて、改札の向こうにいるエレンに叫ぶ。
ヒストリア「エレーン!!」
彼が、こちらを振り返る。
ヒストリア「また!絶対会おうねー!!絶対!絶対!約束だからね!!」
エレン「...おう!!また!絶対会うな!!」ニカッ
ヒストリア「うん!またね!」ニコッ
最後に見せた、彼の笑顔は、最初に会った時と同様。
穏やかな表情で、とても、優しく、すごく温かい笑顔だった。
ヒストリア「絶対...絶対だからね...」
『不良エレンといじめられっ子ヒストリアの話』
---終わり?---
-
- 89 : 2018/05/28(月) 21:44:59 :
いやー、ついつい作者自身も、涙がこぼれそうになりました...危ない危ない。
今日はあれです!あのー、この作品を終わらす為に時間を使った為、ほかの作品は今日投稿できそうにないです...。
すいません(>_<)
ここまで読んでいただきありがとうございました!(`・ω・´)
他の作品も、時間があるときで構いませんので、是非、読んでみてください!
以上です!
-
- 90 : 2018/05/29(火) 07:16:57 :
- 暇があったら再開するやつかいてくださいお願いします何でもしますから!
-
- 91 : 2018/05/29(火) 12:12:10 :
- >>90さん同様、自分も書いてほしいです!
というか、終わりの後に?が付いてるから…そういうことですよね?ね?
そうであってほしい…。
-
- 92 : 2018/05/29(火) 12:13:37 :
- 連投すいませんm(__)m
凄く面白かったです!
ついつい涙が…( ノД`)…
Lialさんの作品は本当にいいです!
これからも頑張って下さい!
-
- 93 : 2018/05/29(火) 18:10:34 :
- Lialさんの作品全て読ませて頂きました!
めっちゃ面白かったです!
これからの作品に期待です!
頑張って下さい!
-
- 94 : 2018/05/29(火) 20:44:18 :
- Lialさんの作品は最高です!
面白かったです!感動しました!
完結おめでとうございます!
お疲れ様でした(o'ω'o)ノオツカレサマ〜☆
次の新作にも期待です!
あるか分からないけど……
-
- 95 : 2018/05/29(火) 21:06:02 :
- え?あれ?いや、これは終わり?だから!まだきっと何か…グスッ
-
- 96 : 2018/05/29(火) 21:09:40 :
- これは良作。
Lialさんの作品で一番好きかもしれない…
お疲れ様です!
本当に感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。
すごく面白かったです!
これからも頑張ってください!
-
- 97 : 2018/05/29(火) 23:19:43 :
- >>92 quさん
まさか自分の作品を見て泣いていただけるなんて...。
凄くうれしいです!ありがとうございます!(*´ω`*)
これからも頑張ります!(`・ω・´)
-
- 98 : 2018/05/29(火) 23:20:48 :
- >>93 名無しさん
なんと!?読むの時間かかったでしょうに...ありがとうございます!(*´ω`*)
期待ありがとうございます!
頑張ります!(`・ω・´)
-
- 99 : 2018/05/29(火) 23:22:18 :
- >>94 名無しさん
感想ありがとうございます!(`・ω・´)
期待ありがとうございます!(∩´∀`)∩
新作...ありますよ!
形が出来上がってるのが3つほどあります!
-
- 100 : 2018/05/29(火) 23:23:21 :
- >>96 ふるるさん
感想ありがとうございます!(*´ω`*)
これからも頑張ります!
ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 101 : 2018/05/29(火) 23:57:03 :
- 後日談書いてな
バッドエンドだとなんかやり過ごし感が・・・
ヒストリア「ねっ江礼比住さんも頑張るって言ってるからお願い!続き書いて!」上目遣い
俺「おっと危ない俺は別、あんたは俺のSSには出てこねぇだろ」
クリスタ「続き書いてくれないの?」
俺「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!書きますから!」
ヒストリア「ってなわけでLialさん頑張ってね」ニコッ
-
- 102 : 2018/05/30(水) 00:18:44 :
- >>101 江礼比住さん
はい!頑張ります!
ありがとうございます!(`・ω・´)
-
- 103 : 2018/05/30(水) 00:48:48 :
- 感動しました
おもしろくてついつい、全部いっきに読んでしまいました。
本当にお疲れ様です!
これからも頑張ってください!
-
- 104 : 2018/05/30(水) 21:21:57 :
- >>103 Lialさんサイコーさん
感想ありがとうございます!
はい!これからも頑張ります!(`・ω・´)
-
- 105 : 2018/05/31(木) 03:46:13 :
- はぁ...もう本当...Lialさんの作品は、何でこんなに面白いんだ...。
-
- 106 : 2018/05/31(木) 14:17:01 :
- >>105 名無しさん
ありがとうございます(*´ω`*)
-
- 107 : 2018/07/23(月) 13:45:47 :
- よかった。
久しぶりの良作だったよ。
後日談もみたいな
-
- 108 : 2018/07/23(月) 19:25:22 :
- >>107 名無しさん
ありがとうございます!
『続・不良エレンといじめられっ子ヒストリアの話』書いてます!
こちらから→http://www.ssnote.net/archives/59257
- このスレッドは書き込みが制限されています。
- スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
不良エレンといじめられっ子ヒストリアの話 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場