このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
傷痕に溺れて。
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- 1 : 2018/05/09(水) 02:16:12 :
- とあるサイトでも活動を始めよう、ということで、まずはこちらに投稿します!
とあるサイトでは、ここで投稿した作品に色々納得いくような修正をかけたり、かけないでほぼそのまま投稿したり……そんな感じです。urlも貼れたら貼るのでぜひ。
◇ミカアニ 百合です
◇アニちゃんメンヘラ?ヤンデレ?になるかもです。←
◇性描写アリの予定
◇何でも許せる方向き
よろしくお願い致します。
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- 2 : 2018/05/09(水) 02:59:19 :
- ミカサは男?アニは女?それとも
ミカサが女?アニが男?それとも
レズ?ホモ?それとも
普通?
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- 3 : 2018/05/09(水) 07:38:42 :
- >>2 コメントありがとうございます。説明が不十分で申し訳ありません。
設定上、原作と変わらず2人とも女性として書かせていただきます。百合、レズ作品になります。苦手ジャンルでしたら申し訳ありません!
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- 4 : 2018/05/09(水) 07:50:46 :
- 「あまり、エレンと対人格闘を組まないでほしい。」
偽りのない言葉がミカサからアニに放たれる。アニの瞳をジッと見つめるミカサの瞳は相変わらずグラデーションすらかからない、黒く、長いまつ毛が添えられた瞳。綺麗に見えてしまうのは、ミカサだからだろうか。
だがミカサを唯一褒められる部分は、黒髪と、その瞳しかアニには何度頭を捻って考えても思いつかないだろう。
それ以外、アニからしたら最悪。最悪とも思わない、他人の事など、どうでもいいアニですら思う。
そう、ミカサは無愛想。アニと似ている部分でもある、人付き合いが苦手で愛想笑いができない。
アニにとってそんなミカサは他の同期達より苦手意識があった。
アニはそんな無愛想で彼女に呼び出され、行ってみたら案の定エレンのこと。予想はできていた事だったので、アニは驚かなかった。
普段通り、落ち着いているアニは口を開く。
「アイツから突っ込んでくるんだ。仕方ないだろう。私だって組みたくて組んでやってる訳じゃない。」
アニも嘘偽りなく、目の前に立つミカサに本当のことを伝えた。
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- 5 : 2018/05/09(水) 09:47:33 :
- 「…エレンが怪我をしたら大変だから。」
「じゃあアンタには、私に力いっぱい突っ込んでくるアイツを止めて欲しいね。力いっぱい突っ込んでこられたら、それ相応に返さないとこっちが危ないから。」
「…………。」
ミカサが反発するように即座に言葉を返してきたから、アニも同じように言葉を素早く返した。アニが言った事が正しく思ったのか、ミカサは黙った。表情変えずに応えるミカサの感情は読めない。正論と感じたのか、感じていないのか。アニには分からない。
「……あ。」
ふいにミカサが口を開いた。
「雨が。」
「……雨?」
ミカサの言葉に促されるように、アニは感じもしなかった雨の存在を自らの手のひらで確認する。
(本当だ。)
降っていないだろう、ミカサを疑っていたわけでもないが、そう思っていたアニは心の中で思った。
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- 6 : 2018/05/09(水) 11:06:38 :
- 「風邪引いてしまうといけない。部屋に戻ろう。」
「…そうだね。上官に見つかったらマズいしね。」
そう、見つかったら色々と良くない状況なのだ。消灯の時間はとっくに過ぎている。兵舎のすぐ側だが、木陰に呼び出され、話をしていたので灯りはついていないが、当たり前のように灯りはあまり届かない。
気にならない、気づかない程度の小雨だったが、木の葉から滴り落ちる為に集まり、大粒になった雨の雫たちが首筋に当たり、背中に向かって流れてくる事が分かると、心の中も身体も拒否反応を起こす。はやく部屋に戻りたい、と。
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- 7 : 2018/05/09(水) 13:12:54 :
- ミカサとアニは何も言わず、少し駆けるように兵舎へと戻った。
長い廊下、上官に気づかれないように、眠りについているであろう同期たちを起こさないようにと、足音をたてないように注意しながら、灯りのない暗い長く細めの廊下をミカサとアニは決して並ぶことなく歩いた。アニはミカサより少し前を歩いた。
幸いにも、月明かりが廊下を照らしていたので足元には困らなかった。
さっさと部屋に戻って眠りにつきたいアニは、月明かりに頼りつつ、足音に気をつけながらそそくさと歩いた。
(もうすぐで私の部屋…。)
普段は何とも思わない、部屋までのいつもの距離が、上官や同期に気をつかって歩いてきたせいか嫌に長く感じていたアニは、少しの安心を感じていた。
「……それじゃあ、おやすみ。」
ミカサの前を歩いていたアニは、隣の隣の部屋のミカサより当然先に辿り着く。
アニが自分の部屋のドアノブに手をかけ、横目でミカサに適当に挨拶をした。
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- 8 : 2018/05/09(水) 16:25:44 :
- 期待!
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- 9 : 2018/05/10(木) 01:47:37 :
- >>8 美紗さんこんばんは!わわわわわ、ありがとうございます、頑張ります、!(´;ω;`)!
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- 10 : 2018/05/10(木) 02:08:23 :
- 「……!!!」
ガクンッ
急にアニが何かの力に引っ張られるように、身体がよろけた。
アニは自らの手首に視線をやると、ミカサががっしりとアニの手首を掴んでいた。
「……なんのつもりだい。」
急な出来事だ。ミカサ本人に問うのは当然のことだった。
「………………今夜は私の部屋に行こう。」
返答までにほんの少し時間を置き、ミカサはアニに答えた。
アニが何かを言おうと口を開く前に、半ば強引にミカサは掴んだ手首を引き、まだ今起こっている出来事に頭がついていけてないアニを自室に連れ込んだ。
ミカサの部屋は案の定、最低限の物以外何も無く、面白みなど微塵も感じさせない、他の同期からしたら退屈であろう部屋だった。アニは何も無い方が落ち着くタイプなので、退屈には感じていない。それに、現状把握に頭を回しているアニはそれどころではない。
「……部屋に戻っていいかい…。」
とにかく、そうだ、とにかく部屋から出よう。考えた末真っ先に思いついたことをアニは即座に口にした。
「ダメ。」
ミカサは容赦なく切り返した。アニの瞳をじっと見つめながら。
「強引だったかもしれない。けど、伝えておかなければならないから…連れてきた。」
月明かりに照らされた部屋。ミカサは月明かりをバックに、アニに言葉を投げかける。
あまりいい予感がしないアニ。
こんな日に限って腹立たしいくらいに、月は綺麗。小雨だからか、完全には隠れない月。何故かむかつく。アニはそう思いながら、ミカサの言葉に相変わらず適当に耳を傾けていた。
少し重心を前にし、そして少し勢い込む感じにミカサは口を開く。
「私はアニが好き。」
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- 11 : 2018/05/10(木) 02:36:09 :
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一瞬の、すぐ放たれてはすぐに消えて無くなりそうな、そのくらいの短い一言にアニは身体を固くしてしまうほど内心驚いていた。
「……は?」
そんなアニからは言葉にもならないような言葉しか出なかった。
「アニのことがこんなにも愛おしい。だから、エレンには近づけたくない。」
「私だけのアニでいてほしいから。」
ペラペラと、こちらが恥ずかしくなるような言葉を簡単に並べていくミカサ。
驚きと困惑で動けなくなったアニをいい事に、ミカサがそっとアニを抱き寄せた。
「ちょ、ミカサ……意味がわからないよ…」
そう、アニからしたら本当に意味の分からないことだった。
エレンと組む対人格闘を嫌がって呼び出す程、エレンに執着するような女が。
きっと、いや絶対にと言っていい程アニを嫌っているであろうミカサが。
今2人きりのこの空間で、アニに愛を伝えてきたのだ。
「わからないのなら、私が本気なことを教えてあげる。」
ミカサはアニの身長に合わせるかのように少し屈み、アニの頬に右手を優しく添え、自らの唇とアニの唇を重ねた。
「…ん、!!?」
突然のミカサの唇の感触と出来事に軽くクラっとするアニ。
なんなんだ、一体。何故こんなに混乱させるんだ。
アニの頭の中では色んなものが素早く交差し、本人では処理しきれないものとなっていた。
ミカサの唇がアニから離れた時、ミカサはしてやったぞ、そんな顔でアニを見つめていた。
「アニは…誰にも渡さない。」
撫でるかのように首元、鎖骨、胸元、腹へとミカサの手が下がり落ちていく。
これはまずい。
危機感がアニを襲う。
先程のとおり、消灯は過ぎていて助けを呼ぶわけにもいかない。
全く呼べない訳でもないが、このような現場を目撃した人はどう思うだろうか。たちまち噂が立ち、アニは立場的にも危うくなる。
アニには独りで立ち向かい抵抗する、それしか選択肢が思いつかなかった。
ぐわんぐわん、回るように考えているうちに、みるみるミカサの手つきが変わっていく。
そんなミカサの隙を伺うため、黙って少し大人しくしていたが、やはりこの女だけは違った。
この状況においても、技をかける隙がアニには見当たらなかったのだ。
「私に隙などない。」
心を見透かされたかのように耳元でミカサが言った。
微かに耳をかすめる息が、アニの身体をくすぐるように、反応させる。
「…アニ。」
ミカサは愛おしそうに名前を呼んだ。流れるように指先が太股を優しく駆け上がり、パーカーの中へと手を忍ばせていく。
「っっ…!」
抵抗する力も気力も奪われつつあるアニにはどうすることもできない。
自分を侵食するかのように這わされるミカサの指に、身体が反応を起こすことしかできなかった。
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- 12 : 2018/05/10(木) 09:10:07 :
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服の上から触れられるのとは全く違い、自らの腹部を直に撫でられるとゾクゾクする。
やがてミカサの大きめな左の手のひらが、アニの右の片胸に辿り着き、包み込むように優しく触れた。
ミカサの手つきに応えるかのように、アニの身体はほんの軽く跳ね、息が漏れる。
アニの反応を確認しつつ、ミカサは手を止めることはなかった。
アニの硬くなりつつある頂をミカサは舌先でなぞり、軽く噛んでみる。
「んぅ、…っ!」
快楽と少しの痛みが同時にアニを襲う。無意識に出た卑猥な声を、ミカサに聞かれたアニは恥ずかしさでこの場から逃げ出したい反面に、悪戯にも自らの下半身が濡れてきたのを自覚した。
「…もっと聞かせてほしい。」
そう言ったミカサは頂を口に含み、口内で器用に舌で転がすように弄んだ。
「……っっ、!」
アニは自分に襲いかかる快楽と戦い、声を出してはならない、頭の中で繰り返し必死に声を抑えた。聞かれたら色々と屈辱的だ。
明らかに声を抑えるアニを見たミカサはあまり良くは思わないだろう。
留守になっていたミカサの右手がアニのズボンの中へと侵入する。
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- 13 : 2018/05/11(金) 01:33:14 :
ミカサの手が、指が、湿っている秘部に到達し触れる頃にはアニはその震える脚ではもう立っていられないだろう。
「……ふ、…ぁ…っ、」
ミカサに誘導されるかのようにアニは自分の支えきれない身体をベットに委ねた。
「アニ、」
ミカサは名前を呼びながら容赦なく続ける。アニの突起したそれを指先でなぞる度に、アニの身体は悦ぶかのように跳ねるのが分かるとミカサも堪らない。心の中がワッと熱くなるように。抑えられない気持ちが、無意識にミカサの手つきを激しくさせる。
「んっ、…、んんんぅ…!」
人差し指と親指でそれを優しく抓み、優しく引っ張る度にアニの口から声が溢れるということをミカサは覚えた。
アニの身体は耐えられないほどの快楽を受け、膝や腰には力が入らず、ガクガクするのがわかる。恥ずかしさと身体の疼きが止まらない。心の奥で、ミカサの指を求めている自分がいるのが、アニは許せなくて苛立つ。でも、身体は正直で。もどかしさと寂しさでどんどん濡れていくのがわかる。
「んっ、……みか、さ…ぁ…」
アニはもうほぼ諦めていた。自分を襲う快楽に嘘をつき欺き続けることは不可能だと自覚し、名前を呼ばれ反応し、アニを見つめるミカサの首元に、アニは腕を回した。
「……っ、はや、く…なか……ぁ…」
寂しくて仕方がない下半身。アニはもう自身を抑えつけられない。
ミカサに懇願するかのように、言葉を発した自分を憎らしく思った。
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- 14 : 2018/05/14(月) 07:50:32 :
- お久しぶりです
バイトやらでなかなか書けていませんでした←
この話は結構長くなる(予定)です。お付き合い頂けたら嬉しい限りです。性描写が難しすぎて格闘していますが、頑張ります!
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- 15 : 2018/05/16(水) 01:54:48 :
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ミカサの瞳が、アニの瞳をじっと見つめる。その瞳はアニを決して逃がさない。
見つめられるだけでも背中にゾクゾクと走るものがあった。
「……。」
「…ひっ……!?!」
さんざんアニを見つめたあと、不意をつくかのように挿入される指。
突然襲う快楽と共に驚きもきたアニからは喘ぎとはいえない声が漏れる。
「……アニ、」
まただ。またミカサはアニの名を愛おしそうに呼ぶ。
アニの膣内をゆっくり這うように動き、刺激を与えるその指を、アニは離すことができなかった。ミカサも離されないことに気づいたようで、薄く、悪戯な笑みを浮かべ、そのままアニの中を愉しんだ。
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- 16 : 2018/05/18(金) 13:26:45 :
ミカサと、ミカサの指は、アニの感じる場所を探るように見つめ、動く。
背中に走るゾワゾワ感は決して不快じゃなく、むしろ快楽へとアニを導く。
漏れる息と声。恥ずかしさと快感でどうにかなりそうなアニは、自らミカサの指を受け入れるかのように誘った癖に、感じる部分を察さられないように必死に声を抑える。
「っっ、ぁ、んんんっ…!!!」
そのわずかな抵抗も虚しく、ピンポイントで腹の裏の、アニの好きな部分を当てたミカサの指は容赦なく突いた。
瞬く間にアニの全身を先程までとは全く違う快楽が襲う。
アニの腰が跳ねる度、ミカサは嬉しそうにアニの顔を見つめ、指に力を込める。
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- 17 : 2018/05/29(火) 12:23:52 :
「アニ すごく感じている」
いちいち言うな。アニにはそうつっこむ力も出ない。
ミカサの言う通り、その位、感じてしまっている自分がいる。
ミカサの指が、息が、アニの身体を隙間なく埋めていく。
「油断、しないで。」
ミカサの声と共に一気に駆け上がるような快楽が走る。
油断なんて これっぽちもしていないのに。
する暇すら与えてくれないくせに。
恥ずかしさと悔しさ、グチャグチャの感情がアニを掻き混ぜる。
容赦なくミカサの愛撫がアニを襲い、全てを包み込む。
包み終えたあとには、きっとアニには何も残っていないだろう。
真っ白に。溶けて。
意識を失くし、残された下半身だけが先程までの快楽と絶頂を訴えるかのように微かに動いていた。
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- 18 : 2018/05/30(水) 11:53:28 :
あの日以来、ミカサはアニに想いを伝えたり、何度かアニを抱いたりしていた。
アニはミカサの行動を友情か何かの延長線かと思っていたものなので、告白への返事もせず、放置していた。
が、何度も抱かれてしまっているものなのでその予想は虚しくも外れているだろうと確信に近いものを感じたアニだった。
嫌になるくらい暑く、嫌になるくらい日差しが照りつく昼前の外での訓練。
点数にもならない対人格闘ほど、アニにとって面倒でくだらないと感じる訓練は無かった。
「おい、アニ。今日も頼むぞ!!」
うっとおしい日差しのように、エレンは私にしつこく対人格闘に付き合えと、話しかけてくる。正直本当にやめて欲しいくらいだ。
エレンに構っていると、ただでさえミカサはアニに執着するということをアニは知ったからだ。
「いや……、今日は、」
適当なこといって断ろう。
そう思い、アニは暑さのせいなのか面倒さのせいなのかわからない重たくなった口を開こうとした途端に
「アニ、サボらずに組んであげて。」
後ろから両肩を掴まれ、エレンと対人格闘をするよう促す声がした。
声の主は まさかのミカサなことにアニは驚いた。
「アニも思い切りエレンを倒す気でいかないと…。」
「おいミカサ、余計なこと言うなよ」
ヘラっと、エレンとミカサが軽く笑い合った。
そうだった、こいつらは、幼馴染というか、家族なんだった。
アニはふと、そう思った。
そして結局、対人格闘の訓練は上手くサボることも出来ずに、エレンと組まされ、どっと疲れる一日となった。
自室に戻り、ベッドに疲れた身体を投げやり横になった今でも、ミカサの昼前の訓練での行動は未だにアニには分からず、混乱するばかりだった。
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- 19 : 2018/05/31(木) 00:20:21 :
- ミカアニ 良いですね!これからも頑張ってください!
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- 20 : 2018/05/31(木) 01:17:37 :
- >>19 コメントありがとうございます!ノラ様や他読者様からの暖かいコメントのおかげで頑張れそうです。時々亀更新になるかもしれませんが、よろしければお付き合い下さいませ(*˙˘˙*)
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- 21 : 2018/06/02(土) 00:03:25 :
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訓練兵の朝はもちろん早い。
そして、寝坊や遅刻は兵士として決して許されない事。
すっかり朝になり、疲れが抜けない身体を無理やり起こし、さっさと身支度を整え、アニは食堂へと向かった。
アニは朝には強くない。むしろ弱い。
もちろん食堂に着くのも他の同期の訓練兵と比べたら遅いほうだった。
朝からガヤガヤと賑やかな食堂。アニにとっては苦手な空間と時間の一つだ。
まあ、慣れたけど。
アニは毎日のようにこう思うのだった。
「おはよう。」
少し離れたところから聞きなれた声がする。
する日の夜には、耳元をくすぐるような声でアニを求めるその声の持ち主を、アニはもちろん知っている。
「アルミン、エレン。」
「おはようミカサ!」 「おはようミカサ。」
ミカサだった。いつものメンツか。アニはふう、と 息をつく。
ほんと、仲いいんだな。……羨ましい。
ハッ、とアニは目を少し見開いた。
何が 羨ましい……??
今私は 何に対して 羨ましいと思ったのだろう
アニは自身の心をグッと押し潰すような何かを感じた。
違和感だろうか。
アニにはわからない。
まだ、寝ぼけてるのか。
どうでもいい、気にしないようにしよう。この何かを逆に押し潰してやるかのように、空席を見つけ、座り、見慣れた上に飽きてきた味のスープをいつもより少し勢い込んですすった.
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- 22 : 2018/06/02(土) 00:28:45 :
- 待ってました!良いです。(*゚∀゚*)あ、多分誤字だと思うんですが、アニは朝に強く。ってあるんですが、強くない。って事、ですか?
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- 23 : 2018/06/02(土) 02:21:37 :
- >>22 コメントありがとうございます。
そして、誤字脱字、大変失礼致しました…。。修正をかけさせていただきました。ご指摘ありがとうございます
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- 24 : 2018/06/13(水) 10:30:43 :
- スープをすすり、ふと、アニがミカサ達の方に視線をやる。
話している内容までは聞こえないが、楽しそうに食事を進めるミカサの姿は、アニの席からも見て取れた。
そう、楽しそうに。
……私と居る時よりも。
なんだこれ。なんなんだ。これ。
この気持ち。
自分でも分からない感情に、アニはまた惑わされていることに気がつく。
少し苛立ちを覚えながらさっさとら食事を済ませ、とにかく食堂から出たい、いや逃げ出したい気持ちからか、アニはトイレへと駆け込んだ。
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- 25 : 2018/06/13(水) 12:00:48 :
- 待ってました!苛立ち…嫉妬アニちゃんですか…良いですね…
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- 26 : 2018/06/14(木) 11:02:56 :
- >>25 あああお待たせしてしまいすみません!!
アニちゃんをいかに自然と可愛くさせるか。。苦戦してます。(笑)元から可愛いですが!
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- 27 : 2018/06/14(木) 11:22:24 :
「はぁぁ……」
いつになく大きなため息がアニの口から零れる。
アニ自身には理解できず、その分からない感情に自分が掻き回されていることに対してのため息。
そして、そんな掻き回されているアニ自身を落ち着かせる為のため息でもあった。
この気持ちを整理したい。
が、そんなことする時間などアニには無かった。
訓練が始まる時間が近づいてきている。
いつまでもトイレになんて篭ってはいられない。
ミカサも、時間も、
アニに余裕なんて与えてはくれなかった。
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- 28 : 2018/06/14(木) 14:08:38 :
- 余裕のないアニちゃんもきっと可愛い( ˘ω˘ )気持ちを整理する時間もないんですか…頑張れ!次も気長に待ってます!
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- 29 : 2018/06/15(金) 02:53:51 :
その日は何とか自分を保ち、一日の訓練をアニは無事に終えた。
汗でベタベタになり、不快に思う自身の身体を、今すぐにでもシャワーを浴びて洗い流したいという気持ちが高まる。
それは誰もが同じことを思う。我先にと、浴場には自然と人が集まる。
浴場にいけば、訓練兵の女子は意外とこんなにもいるんだ、と実感するだろう。
アニは普段1人で行動するので尚更でもあり、集団が何より苦手だ。
その苦手から抜け出したいが為、なるべく風呂は早めに済ませるのがアニの理想。
アニはさっさと服を脱ぎ、脱衣所を抜け浴場へ早歩きで向かい、扉を開ける。
視界には収まりきらない、広い大浴場。落ち着かない。
なにより、アニは自分が1番に浴場に入ったと思っていたので、先客がいることに驚いた。
そしてその先客は、今日一日アニにとっては一番望ましくない人物だった。
「…………。」
ミカサだ。
ああ、もう。アニからはまたため息が出そうになる。どうして……こう、今日はツいていないのだろう、アニはウンザリしてきた。
艶のある綺麗な黒髪から滴る水滴がミカサの身体を流れる。
そしてミカサはアニには勿論気づいていて、その黒く偽りのない瞳でアニを捕らえる。
「……アニは、お風呂に来るのがとても早い。」
やっと口を開いたと思えば。
当たり前だ、早く来る行為は早く上がるためにしているのだから。
何より、現状、アンタのほうが私より早くに来ているじゃないか。
アニの出かかる言葉は喉に詰まり、発するまでには至らなかった。
「……。アンタには関係ないね。」
そう振り切り、壁に並べ掛けられているシャワーを手に取り、耳へと入る音をシャットアウトするかのように、アニはシャワーを浴びた。
「…………。」
ミカサは何も言わず、そのまま上がって行った。
「……ふぅ、」
アニからは安堵のような息が漏れる。
これは、ミカサがいないから?それとも汗が流れたから?……それとも別の何かなのか。
アニは何も考えず、疲れと汗を充分に洗い流し、さっさと上がり浴場を後にした。
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- 30 : 2018/06/15(金) 07:52:46 :
- お風呂シーン…!次も待ってます!
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- 31 : 2018/06/20(水) 10:51:25 :
- アニは自室に戻り、ベッドに腰をかけた。
同期の他の訓練兵たちは、食堂へ向かった頃だろうか。
アニには食堂に向かう気力も、食欲も無かった。
とにかく1人になりたい気持ちが強かったのだろう。
このまま眠りにつきたいところだったが、生憎アニに眠気は全くなかった。
眠るにしてはあまりにも早寝すぎるのもある。
消灯まで、どう時間を潰すか。
アニはボーッとしながら天上を眺めた。
ふと、時計に視線をやる。
ーーーーーーーーああ、この時間か。
無意識にも、時計を見たのには理由があるのかもしれない。
大体この時間に
大体この曜日に
ミカサはアニの部屋に来るから。
だが10分、20分と時計の針は進んでもミカサは現れない。
グシャグシャ
苛立ちからか、アニは両手で頭をかく。
ーーーーーこれではまるで、私がミカサが来るのを待っているみたいじゃないか。
グアアアッとこみ上げる何かを感じた。
なんなんだ、、なんなんだ一体。
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- 32 : 2018/06/23(土) 04:50:04 :
- これはもうアニちゃんミカサさんのこと待ってますね( ˘ω˘ )
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- 33 : 2018/06/27(水) 16:24:35 :
その時。
コンコンコン…
扉をノックする音が、静まりきったアニの部屋を揺らすように響きわたる。
アニは急かされるようにベッドから体を起こした。
焦り、不安、そして期待が胸を駆ける。
アニは扉に手を掛け、もはや迷いがなく、勢いよく扉を開ける。
「アニ、今日食堂に来ていなかったけれど、何かあった?」
開けて早々話し出す訪問者。
アニはその言葉を無視し、扉を開けた勢いに任せるかのように、その人物に抱きついた。
「……遅いよミカサ。」
ミカサは抱きつかれていることに驚きつつも、すぐ口を開く。
「ごめんなさい。でもアニと約束はしていない。」
確かにそうだ。そうだけど。アニにはこの正体の分からない不安に独りで打ち勝つことはできないことを知っている。
ミカサなら、どうにかしてくれる、直感的にそアニはう思っていた。
ああ、ミカサだ。ミカサの匂いがする。
ミカサの身体に顔を埋め、軽く何度か頬ずりしてアニはミカサを感じ取る。
何度も、確認をするかのように。
「…約束は、確かにしていないけど。なんで今日は少し遅いんだい?」
しばらくしてから、アニが言葉を投げた。
「少し、エレンとアルミンと話し込んでしまって。」
グリッと、アニは心を押された気がした。
いい気分のものではないやつ。
「ミカサは、そんなに2人が好きなんだね。」
嫌味を混ぜた、最悪に近い言葉。アニもそれを自覚している。
だが、ミカサに伝えるのを我慢できそうになかった。
「…………。」
しばらくミカサは黙り、考えていた。
「アニ、」
口を開いたかと思えば、ミカサはアニの顔を覗き込んだ。
「……妬いているの?」
鈍感すぎるといってもいいくらいのミカサでさえ、その考えに辿り着いた。
これが妬いているとは勿論自覚のないアニ。
だが、この正体の分からないモヤモヤと不安にハッとするかのように、アニは焦りと羞恥を覚える。
「ち、ちがう、っ」
まるで、『そうです。』とでも言うかのように。
嘘だと分かりやすかった。
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- 34 : 2018/06/28(木) 00:05:52 :
ミカサは、頬を染め焦っている、そんなアニの顔を見て微笑む。
「本当に妬いていないの?」
「妬いてなんかいない、っ」
ミカサはからかうようにしながら、確かめる。
「……妬いてもいないのに抱きついてくるのは何故?」
煽るように。ミカサはアニを眺め、喜びと優越感に浸る。
焦って、頑張って隠そうとするアニの姿は、ミカサにとってはとても愛おしいものだ。
少しでも、ほんの少しでも、自分を気にかけてくれたことをミカサはとても嬉しく感じているのだ。
堪えきれない喜びの表れからか、それとも抑えきれない興奮か。どちらかわからないものがミカサを動かす。
「ん、っ……!?」
不意をつくかのように、ミカサはアニに唇を重ねる。
少しでもアニに触れていないだけで。こんなにキスが久しぶりに感じるなんて。そうミカサは思いながら、アニを少しずつ、味わうように。
そっと、優しくついばむように。時に舌を入れ、絡ませてみたり。
無我夢中になればなるほど、次第にお互いが酸素を求め、唇を離す。
交わる二つの息が、ふたりを焦らし、そして急かしていく。
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- 35 : 2018/06/28(木) 00:15:39 :
- うぉおっふぉあ 今回のは何回も読み返しました( ˘ω˘ )次も待ってます!
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- 36 : 2018/06/29(金) 00:45:10 :
- 潤んだアニの瞳がミカサのすぐ目の前に映る。すごく、可愛くて。思わず、軽く頬に唇を落とす。
「……………、」
アニはミカサの手を軽く引き、軽く握った。
ミカサの手は思いの外冷たくてアニは内心少し驚いていた。
「アニ、」
何かを察したのか。ミカサはふいにアニを抱きしめる。
ミカサとは違い、アニの手や体温は温かいほうだ。
何故だろうか。いつもより温かく感じるのは…。
「アニ、してもいい?」
耳元でそう囁くように。抑えきれない理性が。言葉となってアニにぶつかる。
「……いつも聞かないで勝手にしてくるじゃないか…。」
頬を染めたままのアニは、少し呆れて笑うように。ミカサの手を握ったまま。
「……はやく。」
細く、小さな声で発したアニの言葉が、ミカサの興奮を掻き立てる。
はやくはやくと、少し勢いよく扉を閉め、部屋に入れば。あっという間に。いつものように2人の時間が始まるのだ。
今日という今日は
いつもとは違う熱をお互い帯びながら倒れ込むようにベッドに2人は身体を預ける。
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- 37 : 2018/07/08(日) 21:15:41 :
- わああああ
日々の癒しです…(*´ω`*)
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- 38 : 2018/07/10(火) 01:02:17 :
- >>37 更新が遅くて本当に申し訳ないです、コメントは本当に励みになっております(´∀`*)ありがとうございます
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- 39 : 2018/07/10(火) 01:50:10 :
薄暗く、静かな部屋の中。
互いの息が 熱が 混じり合うのを感じる。
ミカサの指先がアニの身体に触れる。
ただ、触れられた。それだけで、アニはどうにかなってしまいそうな気がした。
でも。
これからミカサに染められる前に、アニには まず、してほしい事があった。
「……ミカサ、」
ミカサの首に手を回し、アニは軽く自身の鼻をミカサの鼻に当てた。
「……もっかいだけ…。…する前にやる事あるんじゃないの?」
クイッと、顎で指示をする。ミカサを誘うように。
「…ごめんなさいアニ。」
ふ、と優しく笑みを浮かべるミカサの顔は、アニを苦しくさせるくらい素敵で綺麗なものだった。
「ん、…」
互いの息を。互いの想いを。
唇を通じて、投げ合う。
ミカサの熱が アニの口内に伝わる頃には。
アニを更に夢中にさせるだろう。
珍しくアニから軽く口を開き、ミカサの舌を求め、誘い込むものだから。当のミカサは少し驚く。
驚きながらも、応えるように。ミカサはアニを喰らう。
「、ふ……ぁ…」
ゾクゾクと。背中を走る何かをアニは感じながら。ミカサに回してあった手を、流れるようにミカサの耳へと添えた。
こんなにも長く 唇を重ねたことはない。
長いのは 慣れない。
そのせいか、絶えそうな息。酸素を求め、アニはミカサから軽く舌を抜く。
ミカサからそのまま顔を背け、一旦休もうとするがミカサはそれを許さない。
「ふっ……んんっ、!」
容赦なく ミカサが唇を重ねる。さっきよりも、わざとかのように激しく、そして包むようにアニの口内を舌が這っていく。
「っっ、ん、……!」
苦しい。 苦しいけど、登ってくる快楽と止まらない興奮がアニの抵抗力をあっという間に奪っていく。
やっと離れて、求めていた酸素を充分に取り入れている時
「…アニが悪い。」
アニの耳元でミカサの低い声が響く。
ああ、きっと私は今、とてもだらしない顔しているのだろう。
アニはそう思っていた。
キスする前より、今の方が圧倒的に熱を感じているし、下半身に寂しさを覚える。
「アニ、」
名前を呼びながら。敷かれたアニをミカサは見つめながら、するすると下半身へ自身を流していく。
「っあ……!」
「ちょ、ミカサ……っ」
突然太股の内側に零されるミカサの唇に思わずアニの声が漏れる。
焦りからか、アニは両脚を閉じようとする。
「……ダメ。」
呆気なく ミカサの腕によってアニは両脚を閉じることができなくなってしまう。
「……嫌じゃないのは知っているから。」
あっという間にズボンを脱がされ、下着越しに秘部に軽く、ミカサの指が触れる。
「っっ、!」
軽くでも。それだけでも今のアニには堪らない。
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- 40 : 2018/07/10(火) 08:32:45 :
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グワングワンと。羞恥と興奮で頭が回るような感覚。
ミカサが太ももを優しく撫でるので、その度にアニはつい反応してしまう。
立派に鍛え上げられ、しっかりとした体には似合わないくらい、細くて綺麗なミカサの指が。いつもアニを快楽へと連れていく。
指先で少しくすぐったような、それに近いが快楽も同時にアニを襲う。
「っ、ん…」
また アニは反応してしまう。
アニはそんな自分に呆れそうになる頃には、
始めると言わんばかりに。下着越しに秘部に息を優しく吹きかけ、人差し指で軽く押すように。
「っっ、!」
声には出ないが、内側からグッと快楽が押し寄せる感覚があった。
高まる互いの興奮のせいか、
アニの息遣いは、アニ自身にもよく聞こえてしまうくらい荒くなったものだった。
「…アニ、ここ。」
湿ってきている。 そう言わんばかり、ミカサは指を押し当てながらアニを見つめる。
「、うるさい…」
脚の間から覗くミカサの頭をアニは軽く叩く。
恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
「…痛い。叩くのはひどい。」
「アンタがそんな事するから、…」
その時、不意をつくようにミカサの指が挿入の仕草をするかのように、強く押し当てられる。
「ひっ、…」
「……どんな事…?」
ミカサの黒くて いつもより鋭くなった瞳が
アニを捕まえては 離さない。
_____ああ、スイッチ 入れちゃったか…。
この眼をしたミカサは完全に手に負えない。慣れからか。アニは早速理解している。
「……アニ、私はどんな事かを聞いている。」
半ば強引にミカサの手によって下げられた下着。軽く糸を引くのが見えた時、アニは色々と耐えられない。
「っっんん…!!」
「アニ、いつもより…」
いつもより濡れたアニの秘部にミカサは口付けをする。
その瞬間に身体は跳ねる。
「み、ミカサ、っ…」
静止をかけようと、抜けていく力を振り絞り、首をあげミカサを見るが。
当のミカサには届くはずもなく。
容赦なくそのまま舌が侵入する。
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- 41 : 2018/07/13(金) 02:14:24 :
中を探るように、ミカサはアニのことを味わうように。
アニは脚に力を入れて、閉じようとしても、力が入らないのでそれは叶わない。
それどころか、ずるずると引き降ろされるように快楽へと引きずり込まれていく。
「ふあぁっ……、ん、…んっっ!」
静かで月明かりにだけ照らされた暗い部屋に
卑猥な水音とアニの声だけが響く。
優越感に浸り、気分の良いミカサは更にアニの中を舌で弄び、堪能した。
その度に、わかりやすくアニが反応するので。ミカサの興奮は収まることを知らないのだ。
ああ、堪らない_____
互いに全身でそう感じていた。
「み、ミカサ、…っ」
とっくに甘くなりきった声でアニがミカサの名を呼ぶ。
同時に舌を抜き、アニの太股に唇を落としながら。
「なに…?」
「……もっと、」
ふいに、ミカサの手をアニが取り、ミカサの指を咥えてみせた。
ミカサの指に温かい感触が走る。
「アニ?」
突然のことで。ミカサはアニが何を考えているのか。全く読み取れなかった。
「……はやく、奥…」
蕩けきった瞳でミカサを見つめながら。普段はクールで静かなアニだが、アニなりに甘え、求めてみせた。優しくミカサの指に舌を這わせ、愛おしそうに口に含んでみせたり。
「そう…、」
やっと理解ができたミカサ。同時に理性が保てなくなりそうになる。
わざと咥えられた指先に力を込め、アニの舌を軽く押す。
「んむ、…っ」
軽く跳ねるアニの反応を見て、ミカサは高まっていく。
「…可愛い。」
アニの上に覆いかぶさるように。ミカサは自分の指をアニの口内から抜き、そのまま下半身へと忍ばせていく。
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- 42 : 2018/07/14(土) 22:59:08 :
- 次待ってます。今回も最高でした。僕の語彙力のかけらもないコメントですみませんが萌えます…
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- 43 : 2018/07/15(日) 02:32:43 :
- >>42 いつもコメントありがとうございます。こっそりノラ様の暖かいコメントを楽しみにしながら私も書いております(笑)。
こう、ミカアニさん書いてる時はウオオーってなるのですが、いざ読み返すと恥ずかしいですね…(笑)キャ─(´∩ω∩`)
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