このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
欲しくなかった頭脳
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- 1 : 2018/03/16(金) 20:14:50 :
- ∧_∧
( ・∀・)
( ∪ ∪
と__)__)
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- 2 : 2018/03/16(金) 20:31:34 :
- どーでもいい前書き。読まなくてもいいです(´・ω・`)
人にはそれぞれ「Intelligence Quotient」.....「IQ」があります。数値が高いほど賢く、低いほど馬鹿と言うことに。よくYoutubeでは「これが解ければIQ○○以上!」と言う動画を見かけます。100人に1人は疑う...と、思います。多分。まあ、正直言ってこの話はどうでもいいです。この前書きで10秒くらい時間を無駄にしたと思います。本編は次。
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- 3 : 2018/03/16(金) 20:47:25 :
- 1 「転校生」
また、転校。
これで3回目。
どうせ初めから結果は見えているさ。....ああなるってことは。
こんな頭脳は捨てたい。他の人に分けてやりたいくらいだ。
誰だって、頭が良い人は得をする、とでも思っているだろう。
そんな人もいるかもしれない。ただ、僕の場合は違う。......恐らく、大抵の人が今回も僕を避けるに違いない。
もう、半ば諦めている。....ちょっと自分に質問をしてみようか。
今から1時間後、僕が交通事故で死ぬとしようか。その事を予め僕が知っていたとする。そうしたら何らかの方法を考える。車や自転車等に乗らなければ良い、などと考える筈だ。そこで、自分の部屋に引き籠る、と言う方法を取った。そこで質問だ。僕は1時間後、生きていたと思う?
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- 4 : 2018/03/17(土) 07:18:30 :
- 期待しています
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- 5 : 2018/03/17(土) 18:50:34 :
- 答えはNoだ。
その行動が「死」へと誘うのだから。家に引き籠ってなくてもそうだろう。
学校についた......けど
....学校なんて行くものではないな。
僕1人で職員室まで行く。マップは全て暗記したから場所は分かる。
職員室の扉を開け、先生の所まで行った。
「....転校生か?」
「そうです」
「保護者とは来ないのか?」
「父は持病で亡くなり、母は就職し働いているので会えません」
「そうか...可哀想に、まだ13なのに」
「憐れまないでください。親などいなくても大丈夫です」
「そ、そうか....」
それっきり会話が途絶える。暫くして、先生は僕に向かって言った。
「とにかく、教室に行こう」
僕は先生の数歩後ろを歩いた。
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- 6 : 2018/03/17(土) 20:37:01 :
- 教室の前に来た。札を見ると「1-1」と表記されていた。
「ここが君が通う教室だ」
「そうですか....」
「緊張してるか?」
「してませんね」
「そうか」
とだけ言い、教室の中に行き、早足で教卓の横に立つ。
「...それじゃあ、全員に自己紹介してくれ」
「....」
僕は自己紹介する前の数秒の間に、全員を見回して、言った。
「....アルミン・アルレルトです。宜しくお願いします」
「それでは、アルレルトに何か質問する事はあるか?」
「はい」
黒髪の女子が手を上げる。
「好きな物は何ですか?」
僕は気付かれないように小さく溜め息をついて嫌々言った。
「復素関数論や相対性理論等が好きです.....もう良いですよね?」
「は、はい」
黒髪の女子は着席し、「他にないか?」と先生が言ったが誰も手を挙げなかった。
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- 7 : 2018/03/17(土) 20:55:16 :
- クラスの中からヒソヒソ話が聞こえる。これでいい、誰も関わってくれなかったら良い。
一人の男子が僕に近づいてきて言った。
「な、なあ」
「...何?」
僕はわざと素っ気なく言った。
「お前、頭良いのか?」
「...できれば、そう言った質問は無しにしてくれる?」
「あ、悪い...いや、4日後、中間テストだからな」
「中間テストか.....」
聞くところによるとこのクラスで一番頭が良いのは「クリスタ」と言う女子らしい。
「あ、俺はエレン。エレン・イェーガーだ。宜しくな」
「....うん。宜しく」
「中間テストと言う事もあって、俺の家で勉強会開くんだ。教えてくれないか?」
「残念だけど、家で色々あるから」
「頼む」
と言われ、頭まで下げられたから渋々僕はOKを出した。
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- 8 : 2018/03/18(日) 09:10:53 :
- 2 「勉強会」
土曜日。
待ち合わせ場所は学校で、そこから家に行くと言うことになっている。
正直言って面倒くさい....が、約束してしまったことだ。
約5分23秒後、エレンが来た。
「おはよう」
「....うん、おはよう。エレン」
「じゃあ、俺の家行くぞ」
僕はエレンの後について行く。
エレンの家についたが、学校から約300m程しかなかった。
「もう何人かいるから、自己紹介でもしていてくれ」
そう言ってエレンは2階に行った。
入り口から見て左側にある扉を叩き、中から誰かが開けた。
「ん?見ない顔だな」
「あ、アルミン君だよ」
「転校生か」
と言う会話の中、僕は椅子に腰掛けた。
「俺は2組のライナーだ。気安くライナーって呼んでくれて構わない」
「....自己紹介しなくてもいい。1年生の名前は全員覚えたから」
「....コニーと、クリスタ、それからベルトルトだったよね?それぞれ2組、1組、3組の」
「...お前、凄いな」
ライナーが驚いて言った。
「じゃあ、俺が1年の中で1番の馬鹿って事もか?」
「知らない奴はいないだろ」
ライナーが言った。
「エレンがまだだけど、勉強会始めておこうか」
ベルトルトが言った。
「なあ、アルミン。この問題どういうことだ?」
ライナーが僕に尋ねた。
このような問題だ。
問1 (-7)-(-6)
「......これは簡単な部類に入るのに」
僕は溜め息をついて言った。
「こういう事だよ」
問1 (-7)-(-6)
=(-7)+6
と書いた。
「じゃあこの答えは...-1か?」
「そう」
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- 9 : 2018/03/18(日) 09:56:09 :
- 中3レベルの問題。
√5+√6=?
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- 10 : 2018/03/18(日) 20:52:44 :
- 「アルミン君って頭が良いらしいけど、テストで何点くらい取れそう?」
クリスタが聞いた。
「....500点」
冷めた顔で僕は言った。
「え?」
「いや、それはヤバイな」
ライナーが言った。
「それくらい自信があるって事だよね?」
ベルトルトが言ったが、僕は何も言わない。
数刻の後、僕は言った。
「....それくらい、僕は『異常』なんだ」
「それはないよ」
ベルトルトが否定する。
「その頭脳を俺に分けてほしいぜ!」
コニーが言う。....僕も分けてやりたい。こんな頭脳を。
その時扉が開いた。
「悪い、遅れた」
「おうエレン。もう始まってるぞ」
「アルミン、俺社会が出来ないんだ。教えてくれないか?」
「良いよ」
「早速だが....」
そんな事をしていると、いつの間にか数時間過ぎていった。
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- 11 : 2018/03/18(日) 21:18:00 :
- 「今日はありがとな。テスト前の宿題もはかどったし」
エレンが言った。
「これで少しは点数が上がれば良いね」
ベルトルトが言った。
「じゃあ、そろそろ夕方だから帰ろうぜ。じゃあな、エレン」
「おう、じゃあな!」
帰り道、偶然クリスタと帰り道が一緒だった僕は会話をしながら帰途についていた。
「アルミン君って私より頭が良いみたい。憧れるな」
帰り道、クリスタが言った。
「....頭が良いのは余計だった」
「どういうこと?」
「こんな頭脳など欲しくなかった、って意味だ」
僕は冷たい視線を向けた。
「でも、頭が良いことは悪いことではないよ」
「....得するだけじゃない。苦労することも多々ある」
「...君の『頭が良い』ことは、僕の『頭が良い』こととは異なる。それに...『頭が良い』だけで苦しむなら死んだ方が何倍もまだましだ」
「死ぬ」と言う言葉に驚愕を感じたのか、彼女の声が自然と大きくなっている。
「死んだら駄目だよ!確かに色々苦しいこともあるかもしれないけど、何か喜ばしいものだってある!」
「....そんな弁解するなら、僕の過去を理解してからにしてくれ」
酷く、冷たく言い放ち、僕は「こっちだから」と言って彼女と別れる。その直前、僕は言った。
「Me keep telling everyone.」
皆に伝えておいてくれ。
「it's better not to matter much to do with me.」
僕とはあまり関わらない方がいい。
その言葉の意味が通じたのは分からないけど、ただただ彼女は唖然していた。
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- 12 : 2018/03/18(日) 21:54:32 :
- 3 「殺人予告状」
月曜日の朝、校長室で数人の教師が集まっていた。
「どうしたものか....」
「ザックレー校長、そんな事をいってる場合ではないですぞ。これは生徒の命が掛かっています」
「ピクシス君、それは承知している...」
校長のダリス・ザックレーが言った。
早朝、ダリス宛に一通の手紙が届いた。
______________________________
殺人予告状
今年、新たに加わった1年生を私は殺す。
と言うのも、全員を殺すわけではない。たった1人だ。
しかし、必要があれば回りの者も殺す事になるだろう。
悪戯だと思うなら勝手に思えばいい。ただ、生徒の命が消えるがな....
______________________________
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- 13 : 2018/03/20(火) 17:30:36 :
- 「どうしましょう、ザックレー校長...」
「まず、第一はその者を守る事だ。しかし、誰を殺すか書かれていない...」
ダリスが冷静に言った。
「この事は生徒に言いましょうか?」
「そこが悩んでおる。この事件が記者たちに知られてみろ、もちろん警察にだって伝わる。警察が動くのを犯人が黙っている筈がない...」
「うーむ....」
ピクシスも頭を抱えた。
「キース先生、貴方の意見も言ってくれますか?」
キースとは、アルミンたち1-1の担任である。
「生徒を不安にさせないためにも、我々以外誰にも知られないためにも、伝えない方が良いと思います」
「そうか.....」
ダリスは考え込んでいる。
「とりあえず、様子を見ておきましょう」
「....そうだな」
ダリスは頷いた。
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- 14 : 2018/03/20(火) 17:55:11 :
- 「いよいよ明日、テストだな」
エレンが言った。
「俺は数学と英語は苦手なんだ。赤点とったら怒られてしまう」
ライナーが肩を落としながら言った。
「おい、もうすぐ授業始まるぞ」
「お、そうだな。じゃあな、エレン、アルミン」
そう言いながらライナーは戻っていった。
昼食時間が終わり、昼休み、校長室前を歩いている時だった。
「ピクシス君ならどうする?」
僕は校長のダリス・ザックレーの声と教頭のドット・ピクシスの声を聞いた。回りに誰もいないことを確認し、扉越しに聞き耳をたてる。
「そうですな...犯人は我が校の生徒や職員ではないと思います。ですから校外で不審人物がいないかを確認させておきます」
「なぜ、生徒はまだしも職員ではないと思う?」
ダリスの声がした。
「今から言うことはあくまでも推測です。あの手紙は手書きです。ですから、職員たちに手紙の初めの『今年』と書いてもらい、手紙の『今年』と比較してみましたが、一致する者はいませんでした。しかし、私は鑑識でもないので大雑把に比較してみただけです。もしかしたら比較する事を見通して、わざと汚く書いた者もいるかもしれません」
「なるほどな」
ダリスは納得している様だった。
扉の向こうからこちらに来る音がし、僕は急いでその場を離れる。中からピクシスが出てきた。
「手紙....不審人物....犯人....」
その単語から、僕は何者かから彼ら(先生)たちには一大事な手紙が送られてきたのかと思った。正直言って、テストよりこちらの方が10倍は気になった。
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