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それはlike?それともlove?(エレクリ)
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- 1 : 2018/02/28(水) 23:52:16 :
- 初投稿です
不定期で更新していきます。
注意点
・誤字脱字が目立つかもしれません
・キャラの元の性格は無視しがち
・誰々視点という感じで結構一人称が変わります
・これらが苦手、不快、という方はブラウザバックをお勧めします
それでも良いという方はどうぞ
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- 2 : 2018/03/01(木) 00:28:05 :
- 俺はモテた。
いきなり痛い発言をしてしまったがこれは事実だ。
自分にはすごく美人な姉がいて、そんな姉にカッコいい、イケメン、可愛い、そう言われて育った。
少しブラコンな姉ではあるが、それは事実で実際俺は小中とモテまくっていた。彼女は今までも何人か居て、全員が学校のマドンナ的存在だった。
そんな俺は高校生になってある悩みを抱えて居た。
そう、友達がいないのである。
正確には同年代の友達が。姉の友達はよく家に来るので仲良くしてもらっているが、同い年の友達がいないのである。
「あの、エレンくん。一目惚れでした……付き合ってください!」
高校に入学して一週間。3回目の告白だ。決まって俺はこう答える。
「ごめんね、俺、中学校から好きな娘がいるんだ……」
「そう、ですか……わかりました……」
そう言って肩を落として去って行く少女。毎回悪いことをしている気分になってしまう。
振る理由に使った好きな娘というのは嘘だ。相手を出来るだけ傷つけないように嘘を付いたのだ。
「はぁ〜」
俺はため息を吐きながら友達の居ない教室に戻る。
俺が教室に入るだけで女子グループは少しざわめく。いつものことだ。
俺は自分の席に座り本を開く。なんだか難しくてよくわかんない本だが、読むことに集中できて友達がいないという寂しさを忘れさせてくれる。
そうして俺はいつも時間を潰している。
放課後になり下駄箱へ向かう。ここからはいつも二択だ。そのまま普通に帰るか、下駄箱に入っている手紙に指定された場所に行くかだ。今日は後者だった。
『エレン君へ
お話があります。
放課後、一年3組の教室で待ってます。
誰も居なくなったら来てください。
クリスタ・レンズより』
クリスタ・レンズ。聞いたことはあった。今年の一年生でダントツで可愛いと噂の女子だ。
俺は少し考える。告白だろうが……どうしたものかと。俺は友達が1番欲しいのであって彼女が要らないという訳ではない。だからレベルの高いことは今まで付き合って来た。まぁ、ホモだと思われないようにっていうのもあるが……。まぁ、教室から人が居なくなるまで時間はあるしゆっくり考えよう。
俺は無駄に難しい本を開き文字を読む。
章ごとに区切られている本の第2章まで読み終わる頃には教室は俺のページをめくる音だけが響いていた。
「もう行くか……」
俺は一年1組の教室を出て一年3組へ向かう。
一年3組というプレートの前に立つ。少し緊張しながらドアを開けると教室の端っこの席にちょこんと座っている少女が目に入った。たしかに噂どうりの美少女で俺も少しドキドキした。
「あんたがクリスタ・レンズ?」
俺はわかりきったことを口にする。
「そうだよ。エレン君だよね?」
向こうも聞いて来た。
「ああ、話って何?」
わかってはいるが一応聞いてみる。俺はそれに対する返事がまだ固まっていなかったためどう答えようか悩んでいたが、クリスタが口にしたことは俺の求め続けた一言だった。
「私と、友達になって欲しい「ああ!もちろん!」
俺は食い気味で答える。正直思っても見なかった発言に頭は混乱していたが口が考えるより早く答えた。
そうして、今日初めて俺に同年代の友達が出来た。
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- 3 : 2018/03/01(木) 00:39:48 :
- うおー!!
期待!
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- 4 : 2018/03/01(木) 00:40:28 :
- 頑張って下さい!
更新早くしてくれると期待大!
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- 5 : 2018/03/01(木) 01:01:19 :
- クリスタside
私は1人だった。
友達もいないし家族も基本家にはいない。彼氏は……欲しくない。
自分でいうのも変かもしれないけど私は可愛くて良い子でモテた。男子からは憧れ、女子からは嫉妬の視線をいつも受けていた。
それは高校に行っても変わらなかった。
入学して3日間で4回告白された。男子みんなが私と付き合えたら勝ち組だって言っているのが耳に入る。
私はステータスだ。他の人に自慢するだけのお飾りだ。そんな奴らと付き合うなんて絶対に嫌だった。
勿論本気で私が好きという人もいた。でも、私は好きじゃないから振った。
高校生活も1人なのかな……そう思った。あの日までは。
私は先生に頼まれたプリントを1組のエレン・イェーガーという子に渡すために1組に来ていた。
コンコン
「エレン君居ますか?」
ドアを軽くノックしてプリントを見せながら尋ねると、近くにいた男子が食い気味に答えてくれた。
私は指差された方向に歩いて行く。
周りからは「エレン君にも手出すんだ、あのビッチ」「やっぱ可愛いよな、クリスタちゃん」という嫉妬や憧れの声。もう、帰りたい。
それでも私はエレン君にプリントを届けるために教室の奥に歩いて行く。エレン君の席の前に立ち声をかける
「エレン君だよね?プリント、先生が渡せって」
エレン君は読んでいた本から目を離しこっちを見る。プリントを受け取りお礼を言うと、何もなかったかのようにまた本に視線を戻した。
自分でいうのもなんだが私は良い子で先生の言うことをしっかり聞く。だからこういう雑用はたまにやるのだがこんなそっけない反応は初めてだった。だからなんだって思われるかもしれないけど、私は彼となら友達になれるかも、そんな希望を抱けた。
あの日からずっと頭の中はエレン君。恋に病む乙女のように四六時中エレン君の事を考えていた。友達になりたい、仲良くなりたい。でもどうしればいいのかさっぱりだった。そんなある日、エレン君が手紙で呼び出されているのを見た。
「手紙を書けばいいのかな……」
私はとりあえず手紙を書くことにした。内容は
『エレン君へ
お話があります。
放課後、一年3組の教室で待ってます。
誰も居なくなったら来てください。
クリスタ・レンズより』
来てくれるかな……
期待4割不安6割で待ちづつけること1時間以上が経った。教室にはもう誰もいない。そろそろ来るだろうか……
ガラガラ
教室の扉が開いた。開いたのはエレン君。彼はかっこよくて、近づくとすごく安心できるような、自然ないい香りがした。ドキドキで胸が張り裂けそうだった。
「あんたが、クリスタレンズ?」
久しぶりに聞く彼の声。緊張なんて一切感じない、すごく自然で優しい声。
「そうだよ。エレン君だよね?」
わかってるけど確認せずにはいられなかった。
「ああ、話って何?」
そうだ、私は彼と友達になるために呼んだんだ。
勇気を振り絞って言葉を発する。
「私と、友達になってほしい「ああ!勿論!」
の、まで言えなかった。でもこうして私に初めて友達が出来た。はじめての友達が男の子で凄くモテる子なのはどうかな、とも思うかもしれないけど、私にはどうでもよかった。はじめての友達はそれぐらい嬉しかった。
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- 6 : 2018/03/01(木) 01:45:13 :
- エレンside
俺は帰り道、どうしようもないほど幸せだった。
初めても友達が出来た。家は別方向で、一緒には帰れないけどそれでも最高だった。
帰って姉さんに話そう。なんていうかな、驚くだろうな、アルミンさんやアニさんにも話そう。俺がぼっちなことを心配してくれていたからな。きっと喜んでくれるだろう。
異常なほどに上がったテンションは俺の足取りを軽くする。
気がつくともう家だった。
鍵を開け
「ただいま〜!」
いつもより声が大きくなっているのがわかる。
返事がないので姉さんはまだ帰って来ていないようだ。
俺は手を洗うために洗面台に向かう。洗面台の前にある鏡に写るのはおかしいくらい笑顔な俺だった。
「あぁ、友達のメアド……」
俺は手を洗い着替えを済ませてリビングのソファで寝そべりながら、登録したLI○Nのアカウントを眺める。嬉しすぎてすぐにお気に入り登録したのは内緒だ。
スマホの画面を消すと暗闇に自分の顔が反射する。にやけっぱなしの顔が写りあまりにもだらしなかったのでどうにか元に戻す。
そうして電源を入れてクリスタのアカウントを見てニヤついて、電源を落として自分の顔を矯正するという無駄な動作を繰り返していると。
「ただいま。エレン、今日はアニが遊びに来てる」
「邪魔するよ、エレン、元気だったかい?」
姉さんであるミカサとその友達のアニさんが帰ってきた。
「姉さん、お帰り!それとアニさんも!」
するとこれだけの会話で姉さんは何か感じ取ったのか、
「エレン……何かいいことあったの?」
流石だ
「まぁね、実はさ、友達が出来たんだ!」
姉さんに言ったのだが、その言葉に1番驚いていたのはアニさんだった。
「エレン、あんたに友達か……よかったね。」
普段通りのリアクションに見えるがすごい驚いている。そして勿論姉も
「エレン、それは凄くいいこと、アニはすごく心配してたのできっと安心してるんだと思う。」
アニさんのリアクションを見て姉さんが補足する。
「ミカサ、余計なこと言わないでよ!」
友達についての話はそれで終わったが、姉さんもアニさんもなんだか嬉しそうだった。
次の日学校に行こうと家を出ると
「エレン……おはよ、一緒に行っていいかな?」
クリスタが立っていた。
「クリスタ、お前の家って逆方向だよな?わざわざ来たのか?」
心配でそう聞いたのだがクリスタは
「ごめんね、迷惑だったかな?」
そう不安そうに訪ねて来た。迷惑か?友達がわざわざ反対方向の家まで迎えに来てくれたんだ、迷惑なわけがない。ていうか、初めて友達と登校というのをするんだ、テンションが上がっている。
「いや、迷惑なんかじゃない、わざわざありがとな。行こう?」
そう聞くと「うん!」と嬉しそうに返事をしてくれた。
一緒に登校しクラスで別れて授業を受ける。一緒に登校したところを見ていた周りの奴が付き合ってるだとか言っていたが勝手に言えばいい。事実は違う。
帰りは俺がクリスタの家まで歩いて行った。勿論悪いからと断られたが「いやか?」と聞くと焦ったように「嬉しい!」と答えてくれた。
クリスタを送り自分の家に帰ると姉さんが帰っていた。
俺は初めて友達と登下校できたのが嬉しくて今日の話をすると
「エレン、それはまるで付き合っているみたい。」
と、言われた。確かにそう思われても仕方ないかもしれない、でも友達とどう接すればいいのかわからなかったのでとりあえず基本的に一緒にいることにしていた。それだけだ。そう、俺たちは友達だ。周りになんて言われようとも関係ない。友達だ。
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- 7 : 2018/03/01(木) 02:29:09 :
- お出かけ
その日もいつものようにクリスタと下校をしていると
「エレン、明日って暇?」
そう聞かれた。明日から三連休だ。クリスタ以外友達の居ない俺に予定は無いので
「ああ、暇だな」
そう答えた。するとクリスタは
「じゃあさ、一緒にお出かけしようよ!」
友達とのお出かけか……確かに友達と言ったら休日に遊ぶ、だよな。
「ああ、いいぜ。」
「じゃあ詳しくは今日LI○Eするね!」
「わかった」
こうして俺たちは明日の土曜日に出掛けることになった。どこ行くとかは決めてないがクリスタと一緒ならどこでも楽しいだろう。
土曜の朝、早過ぎる時間に目が覚めた。相当楽しみだったんだろう。
朝食を食べて、着る服を選んで、少し早めに家を出る。予定の10分前には着くだろう。
実際には15分前に着いてしまった。まぁこれくらいならいいか、そう思っていると3分後にクリスタが来た。
「エレン、早いね。待っちゃった?」
そんな声が後ろから聞こえ振り返るとクリスタが立っていた。服装は濃い目の青のブラウスに白いショートパンツというシンプルで動きやすそうな格好だったが周りにいた男はクリスタに釘付けになっていた。確かにその気持ちもわかるくらい可愛い。
「いや、俺が早く来ただけだ。今日、可愛いな。」
俺は素直に感想を言うことのした。すると、クリスタは「えへへ、」と笑って俺の手を取ると
「そんな私をエレンは今日、独り占めだよ?よかったねぇ」
ニコニコしながらそう言ってきた。
「それは嬉しいな、じゃあ行くか」
俺はクリスタに手を引かれたまま歩き出した。男女問わず周りからの視線を感じるがあえて無視する。
「エレン……私友達と出かけるって初めてなんだっ!エレンが初めてだよ!私エレンでよかった!」
俺の手を引きながら嬉しそうにそう言うクリスタ。
「そっか、俺もだ。クリスタでよかった。」
「えへへ〜」
ただ歩いているだけで楽しい、友達ってのはすごいな……改めてそう感じた。
俺たちがまず向かったのは映画館だった。ありがちではあるが、今まで姉さんや姉さんの友達としか言ったことがなかったので凄く特別な感じがした。見る映画を決めていなかったので丁度やっているやつを見たがホラーだった……それもめちゃ怖い奴。
クリスタは見を逸らすけどチラッと見てビクッとしてを繰り返してた。俺はそんなクリスタを見ながら映画から目を背けた。そのあと、こっそりネットでネタバレ記事を見て話を合わせた……だって怖いんだもん。
その後のクリスタは排水溝とか、そう言う隙間を見つけるたびに目をそらしてそーっと見てを繰り返してた。たまにビクッとなって俺に手を強く握ってくるのは微笑ましかった。
映画を見て少し歩いているとお腹が空いてきたので適当なお店に入りご飯をたべた。割り勘で会計をすませる。
昼食を取った後もお店を色々回ったり、ゲームセンターに行ったりした。
「エレン今日は楽しかった。ありがと。」
クリスタの家まで送っているとそんなことを言ってきた。
「俺も楽しかった、また行こうな。」
そう言うとクリスタは嬉しそうに「うん」と言って
「じゃあ、明日……エレンの家に遊びに行ってもいい?」
そう聞いてきた。
「ああ、明日は姉さんも友達の家に泊まりに行ってるからいないし、いいぞ。」
「やった、じゃぁ明日。午前中に行くね!」
「ああ、待ってる」
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- 8 : 2018/03/01(木) 03:52:12 :
- ピーンポーン
俺の家のインターホンで目がさめる。今日はクリスタが家に来る日。普段から掃除はしているが一応、と掃除をしだしたら気付けば夜中の3時。そして朝10時。インターホン。詰んだ。
「ごめん!クリスタ!ちょっと待って!」
俺はインターホンに繋がっているマイクを手に取りそう言うと、急いで顔を洗い着替えをして適当なものを腹に突っ込み歯磨きをしてクリスタを迎え入れる。
「エレン、もしかして今起きた?」
バレた。
「ははは……」
「早くきすぎちゃったかな?ごめんね。」
「いや、多分お前が来なかったら起きてなかったから。」
そう言うと安心したように
「そっか、ならよかった。」
そう言って俺の隣に座ってきた。今日の服装は明るい色のワンピースだった。
「クリスタ、何したい?」
そう、今日は何も決めていないのだ。
「うーん、あれやりたい」
そう言ってクリスタが指差したのはマリ○カートのゲームだった。
「いいけど、せっかくだしなんか賭けようぜ。」
友達とゲームで遊ぶ時は何か賭けるって相場が決まってる。
「うーん、じゃあ勝った方の言うこと、なんでも一つ聞くでどう?」
何でもか……
「いいぜ、それじゃあ始めるか」
マリ○カート。俺が結構やってたゲームだ。だから勝てると思った。実際ゴール直前まで一位だった。なのに
マリ○カートあるある、2位のやつが赤甲羅隠し持ってる。なぜかゴール直前で青甲羅が追いつく。追撃が止まんない。一位から一気に八位になる。
「えぇ……嘘、だろ……」
クリスタ四位
エレン八位
「じゃあエレンへのお願い考えておくね。」
まじかよ……俺は今、驚いていた。勿論最期の怒涛の連続攻撃に、ではない。あんなのよくあることだ。俺が驚いていたのは、友達とゲームをすることのあまりの楽しさにだ。いつもなら舌打ちが止まらないような最期の攻撃も、今の俺は笑っていた。ああ、楽しいな。
その後はストリート○ァイトやポ○拳などした。なにかを賭けるのは最初だけと言う謎のルールで縛りこの後はふつうに和気藹々と楽しんだ。
楽しい時間はあっという間で
「じゃあエレン、もう帰るね?」
そう言って帰り仕度をするクリスタ。俺はクリスタを家まで送る。
「じゃあクリスタ、また明後日な。」
今週は三連休なので次学校で会うのは明後日、なのだが
「エレン、ちょっと上がっていかない?」
そう言うクリスタの表情があまりにも寂しそうだったので俺はクリスタの家に上がって行くことにした。
少し話して俺は帰ろうと立ち上がる。するとクリスタは
「エレン、今日のお願い、聞いてほしい。なんでも聞くって言うやつ。」
ああ、あれか
「なんだ?」
「エレン、私達は友達だよね。」
なにを今更
「ああ、そうだ」
「じゃぁさ、今日はうちに泊まっていってほしいの」
まあいいか。この時はそんな風に考えていた。
「わかったけど、いいのか?お前は」
「うん、どうせ親も殆どいないし」
「そうか……じゃあ泊まってくよ」
俺は一度家に帰り荷物を持ってクリスタの家に行った。
はじめての友達とのお泊まり会、相手は女子だけど大丈夫だろう。間違いなんて起こんない。そう思っていた。
結局、間違いは起こった。俺は、友達に、クリスタに手を出した。
あの時少しでも抵抗されてれば止められただろう……でも、クリスタは抵抗しなかった。いや、俺との友達という関係のせいで抵抗できなかったんだろう。初めての友達だから大切にしたかったんだろう。自分の初めてを失ってでも俺を失いたくなかったんだろう。
「なにやってんだよ……俺……」
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- 9 : 2018/03/01(木) 04:17:42 :
- クリスタside
今日はエレンとのお出かけだ。待ち合わせの時間よりだいぶ早く着いたけどエレンはいた。待たせちゃったかな。少し心配だったけど大丈夫だったみたい。エレンの私服はシンプルだけど元がいいからすっごくかっこよかった。少し照れくさくて言えなかったけど、エレンは私の服を褒めてくれた。嬉しかったな。
初めてのお出かけですごく嬉しいって思い伝えると
「俺もだ、クリスタでよかった」
って言ってくれた。すごく嬉しかった。
今日見た映画はすごく怖かった。エレンは余裕っぽかったけど怖いの大丈夫なのかな……
その後もすっごく楽しかった。友達とのお出かけは初めてだけどエレンも楽しんでくれたかな……?
お別れはすごく寂しくてもっと遊んでいたかった。だから勇気を振り絞って聞いてみた
「明日エレンの家に行ってもいい?」
言いよって言ってくれて安心した。
家はいつも静かだ。誰もいなくて、さっきまでエレンと2人で幸せだった分落差が激しい。心が沈む。エレンとずっと遊んでたかった。明日エレンの家に行ける。それだけが今の楽しみだ。まだエレンと友達になって一ヶ月くらいだけど今までよくエレンなしで生きていたな、そう思うくらいエレンに依存してしまっている。
次の日エレンの家に行ったら慌てて出てきた。起きたばっかりだったのかな?
エレンの家ではいろんなゲームをした。初めてやるゲームだっかりだったけどエレンはたまに私のために負けてくれたりしてて優しかった。
それでもやっぱり帰る時間は来る。エレンに家まで送ってもらって別れる。でも、誰もいない家が、静かな家が、いつも以上に寂しく感じた。だからエレンに甘えた。泊まって行ってほしいと。
「エレン、泊まって行ってほしい」
そういうとエレンは「いいよ」って笑ってくれた。
その日の夜、間違いが起きた。いや、私が起こしたのかもしれない。じゃなかったらきっと、あんな格好でエレンの前には現れないし、あんなにすんなり受け入れたりはしないだろう。
きっと私は求めてたんだ。エレンとのしっかりとしたつながりを、友達ってだけじゃ不安で、それで、エレンを傷つけた。
その、している時もエレンは優しくて、きっと、少しでも抵抗したらすぐに我に返ってやめていただろう。それでも、だからこそ、私は受け入れたんだと思う。
私は、なにをしてるんだろう……
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- 10 : 2018/03/01(木) 07:54:34 :
- おもしろい!!!
期待です!
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- 11 : 2018/03/01(木) 16:52:48 :
- エレンside
「で、エレン。ミカサはどこだ?」
不機嫌そうに顔をしかめるジャン。それも無理はないだろうなぜなら
「姉さんが読んでるっていうのは嘘だ、まぁ座れよ。ジャンに相談があるんだよ」
俺はその後自分の家に逃げ帰ってジャンを嘘で呼び出していた。
「また嘘かよ!……たく、何回めだよ」
今までも、何回もこの手で呼び出してきた。その度に毎回全力でおめかししてくるから律儀なもんだ。まぁ姉さんも満更でもないみたいだけどな。
「俺はお前の未来のお兄さんだぞ。もうちょい敬意を払えってんだ。」
「それじゃぁ、未来の弟のために人肌剥いでくれよ」
俺は付け加える。本当に今回は頼む、と。
「おいおい、エレンがそんな頭下げるなんてどうしたんだ。なんかガチっぽいな。しゃあねぇ、ミカサとの飯のセッティング一回で手をうってやるよ。」
「ありがとう……」
「で、どうしたんだ?女か?」
なかなか鋭いな
「あぁ、まあな……」
俺は今までのことを話した。
「で、手を出しちまったと……まぁ、お前も男だもんな。その気持ちはわからんでもないから頭ごなしに否定はできねぇけど、それで、関係が終わるってのは向こうがかわいそうだろ。」
そうだ、クリスタは友達でいるために俺を受け入れた、でも、だからって……
「なかったことにしてまた友達……ってもは難しいよな、エレン。でも、今回はお前が悪いんだろ……ならさ、覚悟きめるしかないんじゃないのか?今回のことを受け入れて、嫌われる覚悟決めて向き合うしかないんじゃないか?」
くそ、わかってる。でも、俺が逃げていた答えをはっきり突きつけられた。くそっ
「童貞のくせに……」
「てんめぇ!それが相談に乗ってやった奴に対する態度か!」
「ふんっ、でも、セッティングはちゃんとやってやるよ」
ありがとな……声には出さないが心の中で一応伝えておく。
「たくよ、ガキはガキらしくしとけってんだよ。マセガキがよ。」
俺はすぐにクリスタの家に向かって走り出す。
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- 12 : 2018/03/01(木) 19:33:58 :
- クリスタside
目を開けるとエレンがいなかった。なんとなくわかってた。
なにをしようか……昨日は、エレンにひどいことをしてしまった。
なにもしたくない。このまま眠りたい。なにも考えないでこのまま消えてしまいたい。
後悔しているはずなのに悲しいはずなのに、昨日の感覚がまだ残ってる。エレンを受け入れた所はまだ少しヒリヒリしてて、それでもなんだかすごく幸せで、私……最低だ。
「エレン……会いたい。一緒にいたい。エレン……」
エレンともう話せないかもしれない、もう会えないかもしれない。そう考えると心臓がキューと締め付けられるように苦しくなる。
「エレン、私、エレンが望むならなんでもするよ……だから、友達でいてよ……隣にいてよ……」
今まで、一人で生きていた。一人には慣れてるはずなのに、ずっと一人だったのに、この数週間の幸せが今までの記憶を塗りつぶしてしまって、もう覚えてない。寂しい時はどういたらいいんだろう……エレンに会えばいいんだ。じゃあ、エレンがいない時は?私はどうしてた……?
「エレン……エレン、エレン、エ、レン……エレ……ン」
涙が溢れて、枯れて、疲れて、眠くて、眠ろうとしたら、聞こえた。
私を呼ぶ声。エレンの声が。インターホン押せばいいのに……わざわざ叫ぶなんて。
エレン……
「エレンっ!エレーン!!」
私は布団から飛び起きていた。あんなにだるかった体が嘘みたいだ。あんなに苦しかった心臓が別物みたいだった。
家の重い扉を勢いよく開けるとエレンが立っていた。
「エレン……ごめんね、本当にごめんなさい……許して、これからも……隣にいて……」
私は気が付いたら涙を流して、鼻をすすりながらエレンに向かってひたすら謝っていた。私が悪いんだ、私がエレンを求めたから、エレンを欲したから……
「クリスタ……」
エレンの優しい声が聞こえる。私は涙を拭き鼻をすすり顔を服の袖で拭いてエレンを見つめる。
「クリスタ……俺はお前に話があってきたんだ……」
エレンはきっと今回のことを自分のせいだと思ってる。もう終わりにしようとか、そんなことを言われるかもしれない。でも、私は今回わかった。エレンがいなきゃダメだと。最悪、脅してでも、隣に居てくれないと……ダメなんだと。
私はエレンが発する言葉に緊張を覚える。
「なぁクリスタ。俺と、友達になってく「うん!もちろんだよ!」
ついつい過剰に反応しちゃった。でも、それぐらい嬉しかった。
私はエレンの胸に飛び込んで居た。
「エレン、ありがと。」
-
- 13 : 2018/03/01(木) 21:13:52 :
- あの日から俺たちは一緒にいるようになった。学校でも基本ずっとだ。
「エーレーンー」
屋上で俺の膝の上にちょこんと座り髪をいじるクリスタ。最近は昼休みになると屋上で一緒にご飯を食べている。屋上は立ち入り禁止だがちょっとしたコネで鍵を入手しているため出入り自由だ。
「なんだ〜?」
俺は名前を呼ばれたので一応返事をするが、
「なんでもない〜」
いつもそう返ってくる。
クリスタは食べ終わったお弁当をしまうと
「エレン、歯磨きして」
クリスタはお弁当袋から歯磨きセットを取り出し渡してくる。
「じゃあ口開けろ」
俺は受け取り膝の上にに寝っ転がるクリスタの歯を磨いてやる。
「ふへへ〜、ありあおう。」
多分ありがとうと言ったんだろう。歯磨きが終わるとクリスタはうがいをするために小走りで階段を降りて行く。俺はその背中を眺めながらぼーっとしている。すると屋上のドアが勢いよく開いた。
「ウヤッフォォォ!屋上だゼェ!」
「やりましたね!コニー!まさかたまたま屋上のドアノブを捻ったら開いていたなんて!奇跡ですよ!」
知っているやつだ。話したことはないが二人ともあることをしでかして有名になった。まずは坊主の方。こいつはコニーとか言うやつで、選択問題の試験でコロコロ鉛筆だけで全教科90点以上を叩き出した最高のバカ。そして、もう一人はサシャ。毎日、弁当におせちを持ってくるやばいやつ。とにかく有名人だ。
そしてそんなやばいやつらに見つかった。
「あれ⁉︎お前はエレンだよな!俺はコニー・スプリンガー!よろしくな!」
「エレンも屋上にたまたまきたんですか?お互いラッキーですね!あっ!私、サシャ・ブラウスって言います!」
クリスタがちょうどうがいをしに行って鍵を開けっぱなしの時に入ってきたのか……運がいいな。
「ああ、一応自己紹介すると、俺はエレン・イェーガー。まぁラッキーだったよ。」
うーん、どうしたもんか……誤魔化せるか……?
「それにしてもなんで開いてたんだろーな!もしかしてエレン!お前知ってるのか?」
なんで俺が知っているって言う結論にいったったのかまじで意味不明だが鋭いな。どうするか
「あぁ、多分……風じゃね?」
いやいや、俺!風ってバカかよ!やらかした……
「まじか!風で鍵って開くのか⁉︎スゲぇぇ!」
「私もはじめてしりました!風ってすごいんですね!」
バカでよかった。
こんなくだらない話をしているとクリスタが帰ってきた。
「エーレン!ただい……ま……?」
え?と頭にクエスチョンマークを浮かばせるクリスタ。
「コニーとサシャだ。」
「コニーだ!」
「サシャです!」
「クリスタです……?」
「コニー、サシャ、これ以上屋上にいると風を引くぞ。帰った方がいいぞ」
「まじか!帰るぞ!サシャ!」
「はい!」
俺はとりあえずバカ二人を帰してクリスタに状況を説明することにした。
「なんか……入ってきた。それだけ。」
全然説明できてない気がする。
「そっか、エレン、膝。」
納得したのかよくわからないが俺の膝を要求してくるクリスタ。俺はクリスタを膝に乗せ昼休みが終わるのを待った。
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- 14 : 2018/03/01(木) 22:34:40 :
- 期待!
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- 15 : 2018/03/03(土) 01:04:52 :
- 昼休み、屋上でクリスタとご飯を食べ、歯磨きをし、クリスタを膝の上に乗せ俺は姉さん読んで感想を聞かせろと命令されたよくわからないネットの恋愛小説を読んでいた。
クリスタはというと、いつものように俺の胸に顔を埋めたり俺の手を握って遊んだりとしていた。のだが、急に話をし始めた。
「エレン……バスケ部のモブ先輩って知ってる?」
モブ先輩……クラスの女子が話してるのを聴いたことが事があるような、無いような
「聞いたことはあるな……多分」
俺は携帯小説を読み進めながら答える。
「で、そのモブ先輩がどうした?」
俺は質問の意図を聞くことにした。
「あのね、告白された」
少し驚いたが、なんとなく予想はできていた。急に面識のない先輩の名前を出すんだ、何かあったってことは予想はつく。俺は小説を読みながら素っ気なく返事を返す。
「へぇ、そっかー」
「どう思う?」
「別に」
「付き合っちゃおうかな……」
へ?……流石に少し驚いた。まぁ、確かに告白ってそう言うもんだもんな。俺は「いいんじゃね」と返そうとして、やめた。なぜなら俺が読んでいたネット小説が丁度、こう言う場面だったからだ。
〜〜〜〜
『ねぇねぇ、主人公。私、イケメン先輩に告白されちゃった。』
『なっ!……へっへぇ〜、よ、よかったじゃねぇか』
『なにその態度。もう、私、イケメン先輩と付き合おっかなぁ?』
『い、いいんじゃねぇの?付き合えば?』
『なんなの!もう!主人公なんて知らない!私イケメン先輩に返事してくる!』
〜〜〜〜
なんか……未来の俺たちを見ているようだった。多分、クリスタの性格と態度から察するに、俺に嫉妬、もしくは危機感を抱いて欲しいのだろう。友達にそういう事をするか、と言われると微妙だが、クリスタがモブ先輩ってと付き合いたいと思ってないことは確かだ。これは、止めるべきか……
「付き合うのか?クリスタは、付き合っちゃうのか……?」
俺が少し悲しそうにいうと、クリスタは俺の反応が予想外だったのか少し驚いて
「え?エレン?どうしたの?」
と聞いてきた。
「いや、クリスタが付き合ったら、やだなぁって……いや、ごめん、なんでもない……」
と、そこまでいうとクリスタは慌てて
「付き合わないよ!!付き合うわけないって!エレンと一緒にいるよ!!」
と否定してきた。そして俺の悪い癖が出てしまう。こういうクリスタを見ると、ついつい意地悪したくなってしまう。
「でも、俺にクリスタの恋を邪魔する資格なんて無いし……俺は一人で大丈夫だよ……でも、たまには一緒に昼飯食べてくれると嬉しい……よ」
「エレンっ!いやだよ!私、付き合いたくなんかないっ!エレンとずっと一緒にいたいよ!!」
あまりに必死でなんだかかわいそうになってきたのでここで止める。
「そっか、じゃぁこれからもよろしくな?」
「うん!!」
全き、そんな必死になるなら最初っから誰かと付き合うなんて言わなきゃいいのに…………でも、もし本当に、クリスタが、誰かに恋をしたら?俺にそれを邪魔する資格なんてないし、クリスタの彼氏に土下座でもしなければいけないだろう。だって俺は、クリスタを……汚してしまったんだから……
俺は気付くと膝の上のクリスタを強く抱きしめていた。
「あ、ごめん。」
俺は慌てて手を離し謝るとクリスタは俺の手を取って
「もう少し」
そう言ってきた。
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- 16 : 2018/03/03(土) 15:04:03 :
- クリスタside
「えーれん!遊びに来たよ!」
今日はアポなしでエレンの家に来た。あれ……返事がないな〜。今日は予定ないとは言ってたのになぁ。
「エーレーン!」
うーん、もういいか。私はエレンの家の鍵を開けて部屋の中に入る。今日勝手に来た理由はこれだ。エレンがこの前鍵無くしたと言っていたのだが、私のカバンの中に入っていた。だから届けに来たのだ。
「もう、エレンの部屋漁っちゃおーっと。」
私は本来の予定を忘れてエレンの家を勝手に楽しむことにした。その時、リビングからドンッという音がした。
私は慌ててリビングにかけていく。
リビングの前に着き、ドアを開けると……
「エレン……なにやってるの……?」
そこには上半身半裸で知らない女に抱きつかれているエレンの姿があった。
え?浮気?
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- 17 : 2018/03/03(土) 15:13:10 :
- エレンside
目がさめると上半身半裸だった。
「エレン〜、やっと起きた〜。」
そしてその犯人がいた。
「ミーナさん……なにしてんですか?」
姉さんの友達でよくアニさんと一緒にいる人だ。姉さんとも仲が良くたまに勝手に遊びに来る。特に俺へのスキンシップが激しい。今日のようなことも今まで何度かあった。
「別にぃ。それよりさっき、女の子が家の前でエレンのこと呼んでたよ。」
俺は少し考える。ミーナさんが女の子と呼ぶということはミーナさんが知らない声、そして、俺の家に来る女の子……クリスタか!
俺は慌ててクリスタを追いかけるために起き上がろうとする。しかし
「え、エレン〜、待ってよ〜もう少し相手してよ〜」
そう言って駄々をこね、俺に抱きついて来るミーナさん。それを引き剥がそうとしてると
ドアが開いた。く、クリスタ……。
「エレン……なにやってるの?」
-
- 18 : 2018/03/03(土) 17:37:06 :
- クリスタside
私は凄く怒っている。エレンが他の女とイチャイチャしていたからだ。
「エレン!なにしてたの⁉︎」
服を来て正座しているエレンに問いかける。しかしその問いに答えたのは
「別に〜、私とエレンは仲がいいからね〜。あの状況のとうりだよぉ」
先ほどからエレンの背中に寄りかかっているさっきの女だった。
「いや、クリスタ。こいつは姉さんの友達のミーナさんで、俺とはなんの関係もない!」
必死に弁解するエレンだがそうやすやすと納得できな。だって今も
「エレンはぁ、いつも私に甘えてて〜一緒にお風呂に入ったもんねぇ」
「それは昔のことだろ!」
「それに私と結婚するんだっていつも言い張ってたよねぇ」
「だからそれも昔の話だろ!」
こんな風にずっとイチャイチャしてる。私だって、私だってエレンと……
「エレンと……エッチしたもん!エレンに処女奪われたもん!エレンの童貞貰ったもん!」
ついつい言ってしまった。でも、なんだか凄くスッキリした。
「おい〜!くりすたぁぁ、それはぁぁぁ!」
「ふ〜ん、エレン……クリスタちゃんとねぇ」
「ニヤニヤすんな!」
「だってエレンがねぇ、」
また、私を除け者にしてる……
私はついエレンの手を取り家を出いく。
「おい、クリスタ!どこ行くんだよ」
エレンに静止させられて足を止める。だって……
「だって……エレンが、私より仲良い子を作って……私、エレンしかいないのに……」
どうしようもないくらい悲しくなって涙が溢れる。
「クリスタ……わかった、じゃあ、今日はお前と一緒にいるから。な?」
優しく語りかけてくるエレン。
「じゃあ、行こ?」
鍵は……渡さなくていいかな?合鍵って事でいいよね?
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- 19 : 2018/03/03(土) 18:37:10 :
- 期待
-
- 20 : 2018/03/04(日) 01:10:08 :
- 期待してます
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- 21 : 2018/03/04(日) 11:38:45 :
- かなり期待
-
- 22 : 2018/03/04(日) 17:29:56 :
いつものように勝手に鍵を開け、屋上で昼食をとる。
するとクリスタが見ていた携帯をしまい、
「エレン!愛してるゲームしよ⁉︎」
とほざきやがった。何言ってんだ?
「急になんだよ……」
するとクリスタは携帯をもう一度取り出しある動画を見せてきた。それは、ただただ男女が愛してると言い合うだけのつまらない動画だった。こんなものの何が楽しいのか……これに魅力を感じるなんて奴いんのか……?
「これだよ!これやろ⁉︎」
目の前にいた。
「こんなのしてどうすんだよ……」
「いいじゃん!愛してる〜って言うだけだよ!恥ずかしいの?え〜、まさかねぇ?友達同士でやるのに恥ずかしいわけないよねぇ?」
なんかうざい。こんな挑発乗る奴なんていないだろ……
「はんっ、恥ずかしいわけないだろ!いいぜ!やってやるよ!」
ここにいた。っていうかまぁ、やってやってもいいかな……
「やった!じゃあ先行どうぞ!それと愛してるじゃなくてもいいよ。とにかく相手を照れさせたら勝ち。」
ふーん、まぁ、最初は普通でいいか……
「クリスタ……愛してる。」
あ、クリスタプルプルしてる。必死に唇噛んでる。でも、顔赤い。これセーフなの?
「耐えたぁ!」
これ耐えてんの?まじかよ
「まぁいいや、じゃあお前だぞ」
「任せて!」
任せるってなんだよ。
「あ……あ、愛し……愛し……てる……」
任せてから一転顔を真っ赤にさせて俯きながらボソッと呟くクリスタ。
「お前が照れてんじゃねぇか」
「照れてない!こーゆう演技なの!!」
演技でも照れたらダメだろ……
「次、エレン!」
そういうと、クリスタは目を瞑り耳を塞ぎ顔を伏せ、完全防御と言わんばかりの体制をとる。
もうゲーム自体が崩壊している。
「どうしたもんか」
ルール違反とはいえこのポーズはなかなかに強い。う〜ん。暫く考え俺は一つの手を思い付いた。
俺はそっとクリスタに近づき耳を塞いでいる手にキスをする。すると手がさっと引っ込み耳が露出する。慌ててまた手で覆い隠そうとするが、その手を掴み耳元で
「愛してる」
と呟く。するとうずくまるクリスタが震えだし、耳まで真っ赤に染まっていた。
「たく、こんなになるならしなきゃよかったじゃねぇか。」
飽きれたようにそう言うとクリスタはスマホの画面を見せてきた。先ほどの動画の下の題名には『カップルにおススメ!愛してるゲームやってみた!』書かれていた。
「たく……」
俺たちは付き合ってない……友達だ。そう言おうとしたところで俺の言葉を遮るように鐘がなった。俺は出かけた言葉をそっと飲み込み代わりに
「ほら、教室戻るぞ。」
そう言ってクリスタに屋上の鍵を渡し屋上を出ようとする。しかし、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえ足を止め振り返る。
「エレン!愛してるぅ!」
俺は慌てて顔をそらせて階段を降りる。今の俺の顔は多分……赤い。
階段を降りて少しづつ冷静になって行く頭。
「なぁクリスタ……お前の愛してるは……」
それはlike?それともlove?
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- 23 : 2018/03/04(日) 17:36:22 :
- 突然ですが終わりですね。
理由としては、このss、その場の思いつきの即興で書いているのですが、そのせいでどんどんグダッて行ってしまって終わりが見えません。せっかく登場させたコニーにサシャですが再登場の目処も立ってません。
なので『それはlike?それともlove?』はここで一旦終わらせて、もし、この続きが思い付いたら続編として新しくスレを立てようと思います。
急な終了で申し訳ございません。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
続編、又は新作などなどこれからもよろしくお願いします。
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