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喪SS:モテないしパンを焼く

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  1. 1 : : 2018/02/28(水) 20:28:35
    ・時間軸は気にしないで下さい

    ・一応キャラ崩壊注意

    ・短いです

    ・感想等はこちらに書いていただけると有り難いです↓
    http://www.ssnote.net/groups/2397
  2. 2 : : 2018/02/28(水) 20:29:01
    智子(さて、ようやく昼休み……)

    内「く、黒木」

    智子「うえっ!?あ……え、はい」

    智子(絵文字!?どっから沸いたんだ!?)

    内「これ、余ったから」スッ

    智子「へ?に、肉じゃが?」

    内「それじゃ……」タッタッタッ

    智子(何なんだあいつ……つか昼休みに肉じゃが渡してくるとかどういうことだ?)

    田中「あれ、うっちー来てたみたいだけど……何の用だったの?」

    智子「あ、何か余ったからってこれを……」

    田中「肉じゃが?……ああ、そういえば今日、うっちーのクラスって調理実習だったから、それでかな」

    智子「そ、そうなんだ……」

    智子(調理実習……もうそんな時期か。正直高校に入ってからの調理実習なんていい思い出一つもないんだが……去年なんか生ゴミ食ったし)

    田村「……そういえば、私達のクラスは明日だったね」

    田中「あ、ゆり。うん、確か朝の一限と二限だったよね」

    智子(……まあ、今年はガチ●ズさんや田村(こいつ)もいるし、大丈夫か)パク

    智子(意外と美味しいな)
  3. 3 : : 2018/02/28(水) 20:29:39
    ~翌日~

    智子(朝の二限間だからパンを作るっつーのはまあいいが……)

    ~一班~
    岡田「陽菜、一緒だったね」

    根元「そうだねー。頑張って美味しいの作ろっか!田中さん達もよろしくね!」

    田中「うん、よろしく。……黒木さんと一緒じゃなくて残念だったね、ゆり」

    田村「……別に」


    ~二班~
    加藤「パンか……小さくて可愛いのが良いと思わない?」

    吉田「可愛いと言ったらネズミーのキャラだよな!コワリィッチ作ろうぜ!」

    加藤「あ、それ良いかもね。……話すの初めてだよね、今日はよろしく」

    伊藤「あ、うん。こっちこそよろしく」

    南(今日は岡田(あいつ)は別の班……これならいける!)

    ~三班~
    智子「…………」

    初芝「…………」

    小宮山「…………」

    二木「…………」

    智子(クソ采配過ぎんだろうがッ!なんで私の班だけクラスのカースト底辺みたいな奴ばかり集まってんだよ!てか絵の描ける安藤は何で男子一人だけ女子に紛れてんだ!)チラッ

    初芝「……何すか?」

    智子「うぇっ!?あ、いや……別に……ふひっ、えへへ……」

    初芝「はあ……」

    智子(……まあこいつとあとのもう一人はいいとして、問題はこいつだろ)ジッ

    小宮山「……な、何だよ」

    智子「いや、せっかくの調理実習なのにこみなんとかさんと一緒に作って食べないといけないとか罰ゲームだなと思って……」

    小宮山「あ″あ″っ?こっちだって班決めが自由だったら誰があんたなんかと食べるかよ……」

    智子(相変わらずムカつくコオロギだな……)

    初芝「あの、もうすぐ説明始まるみたいですけど」

    小宮山「えっ、あ、分かった」

    智子(パンとか練って焼くだけだろ。何の説明するんだよ。まあいいや。作るのはこいつらに任せて私は食器の用意でもしておこう)
  4. 4 : : 2018/02/28(水) 20:30:23
    小宮山「……生地は先生が予め作ってるから私達は具を詰めるだけか……それじゃあ全員今日持ってきた食材を出してくれる?」

    智子(何でこいつが仕切ってんだ。まあ別に良いけど……)コトッ

    小宮山「おい、あんたのそれ……何だよ」

    智子「え?何ってワサビと唐辛子だけど……こみなんとかさん、図書委員のくせにそんなのも知らないの?」

    小宮山「ちげーよ私が言ってんのは何でそんなもの出してんのか聞いてんだよ。まともなのはチョコレートぐらいじゃねーか」

    智子「は?パンといえばロシアンルーレットが基本でしょ?」

    小宮山「調理実習でロシアンルーレットやる意味がわかんねーよ。止めろ」

    智子(んだよせっかく私が場を盛り上げるために持ってきたのに……)

    初芝「あの、僕としてもそういうのは遠慮したいんですけど……やるなら一人でやってくれません?」

    智子「うへっ!?あ……そ、そうです……ね……」

    小宮山「……」フン

    智子(このコオロギがあああああ!一人味方につけただけで勝ち誇りやがって!つかデブも空気読めよ!ここは私に賛成してワチャワチャ食べる流れだろうが!)

    根元「クロったら相変わらずだねー」ヒョコ

    智子(ネモ!?)

    根元「でも何だか楽しそうだし、良かったら私達の班にくれない?それで食べるときに一緒に食べようよ」

    岡田「……陽菜、黒木は他の班なんだけど」

    根元「だけど食べるときはある程度自由に席を変えてもいいみたいだよ。さっき先生に確認したから」

    岡田「いつの間に……」

    根元「ね、それでいいよねクロ」

    智子「べ、別に良いけど……」

    智子(コオロギと食べるのは癪だしな)

    根元「じゃあこの二つは貰っていくね。あ、それと私たちの班で作ったものも、こっちに持ってくるから、それでおあいこってことでいいかな?」

    小宮山「まあ、私としては全くかまわないけど……」

    初芝「僕も別にいいですよ」

    根元「うん!それじゃ、また後でね!」タッタッ

    岡田「……本当、ずいぶん気に入られてるよね」

    智子「そっ……そう、かな?」

    智子(単にからかわれているようにしか思わんのだが……)

    岡田「ま、いいや。じゃあね」

    小宮山「……話は済んだか?だったら作り始めるぞ。言っとくけど、あんたも作れよ。食器だけ用意するとかなしだからな」

    智子(クソッ先読みされた)

    二木「作るか」

    初芝「そうっすね」



    田村「…………」ギュウウ

    田中「ゆ、ゆり!パンが潰れてるよ!」
  5. 5 : : 2018/02/28(水) 20:30:55
    智子「…………」

    小宮山「…………」

    二木「……」シュババ

    智子・小宮山(なんか凄い早いんですけど!?)

    小宮山(なんだよあのこねる早さ!?単に具材詰め込むだけであんな技術いらねーだろ!?)

    智子(てか何気に作り終えたパンがどれも凄い造形なんだけど!?あのよく分からない男性像とか、人面の鳥とかネットで見たまんまだぞ!?)

    初芝「……」コネコネ

    智子(逆にあいつは普通に丸いだけのパンを作ってるな……典型的なオタクみたいな見た目してるし、パンでフィギュア作り出すかと思ったが期待外れだな)



    吉田「こんなんが本当にコワリィッチになるのか?全然似てねえぞ」

    加藤「焼いちゃったら膨らんで形が変わるからね。まあ出来上がってからお楽しみだよ」

    南「へー私にも作り方教えてくれない?」

    加藤「うん、これが終わってからね」

    伊藤「……それ、具を詰めすぎじゃないかな?溢れてるよ」

    南「え……?うわっ!?マジじゃん!」



    岡田「陽菜、それは……花?」

    根元「うん、どうせならちょっとおもしろいものを作ろうと思ってね……田村さんのは何か作ってるの?」

    田村「え?なんで?」

    根元「いや、なんだか一生懸命にこねてるなと思って」

    田村「……別に、特に何かを作ろうとはしてないよ」

    根元「そうなんだ、じゃあせっかくだし何か作らない?」

    田村「え?そんな必要ないと思うけど……」

    田中「……そ、そうだゆり!うさぎ、うさぎでも作らない?それなら簡単で良いと思うけど?」

    田村「……じゃあ、作ってみようかな」

    根元「……」
  6. 6 : : 2018/02/28(水) 20:31:18
    智子(やっぱあれか?私も女子の一人として造形にこだわった方がいいのか?……ん?)

    小宮山「…………」コネコネ

    智子「……おい、何作ってんだよそれ」

    小宮山「うえっ!?べ、別に良いだろ、私が何作ってようと!」

    智子「いや、それもそうなんだが……野球ボールじゃなくてサッカーボール作ってるとか珍しいなと思って……」

    小宮山「だだだ、だから私が何作ってようが勝手だろうが!」

    智子「何か引っかかるんだよな……」

    智子(コオロギ、サッカー……コオロギとサッカー……サッカーと……弟……ん?弟?)

    智子「お前まさか弟に食わせるとかじゃねーだろうな!」

    小宮山「ななななな、何言い出すんだよ!?」

    智子「ふざけんなよ変態!お前絶対それに何か仕込んだだろ!髪とか血とか涎とか入れてんだろ!」

    小宮山「は、はああああ!?入れるわけねーだろうが!」

    小宮山(そうか、その手があったか!)

    初芝「……あの、うるさいので静かにしてもらえませんか?」

    智子「あ、えっと……すみません……」

    小宮山「あ、ああ……ごめん」

    智子(クソが!コオロギのせいで恥かいたじゃねえか!)

    小宮山(とりあえず、どうしよう……まあ、せっかくここまで作ったし、今回は混ぜるのは止めておこう……)
  7. 7 : : 2018/02/28(水) 20:31:41
    吉田「何叫んでんだあいつ。本当にワケ分からねーヤツだな」コネコネ

    南「!」

    南「やっぱあれだよね、黒木っておかしいよね。ずっとボッチだったのもうなずけるっていうか、そもそも少し人と話す機会が増えただけだっていうのに最近調子乗り出してるし、バカ以外の何者でもないよね。てかこういう場でいきなり大声で喧嘩するとか根暗の極みみたいで、本当にキモイ」アハハ

    吉田「何言ってんだ?あいつがおかしいのは普通だろ?それがどうかしたのか?」

    南(なんか軽くね!?)

    加藤「あ、南さん。そこのブドウ取って」

    南(こっちにいたっては流された!?)

    伊藤「…………」コネコネ

    南「!」

    南「あんたも大変だよね、さっき黒木と喧嘩してたの……小宮山だっけ?あいつも何か変っていうか、気持ち悪いよね。この前廊下で下級生に挨拶してるとこ見たけど、何か獣みたいな目してたし、それに前なんか廊下で一人踊ったりしててマジイタいとしか言いようがなかったよ。あんたも引いたりとかしないわけ?」アハハ

    伊藤「あー……確かにそうかもね。だけどもう慣れたから、別に今更引いたりはしないかな」

    南「そ、そう……」

    吉田「つーかオメー、喋ってねーで手を動かせよ。さっきから一個も作ってねーじゃねーか」

    南「そ、そうだね!」コネコネ
  8. 8 : : 2018/02/28(水) 20:32:05
    智子(結局、特におもしろくもない丸いパンにしてしまった……まあ、変に凝って失敗するよかマシだが……)ボケー

    パン「……」ムクムク

    智子(……ん?)

    パン「……」

    智子(は、ハート形!?)

    小宮山「……ん?何でそんなにオーブン眺めてるんだよ。暇なら後片付け手伝え」

    智子「お、おう……」ビクッ

    智子(なんで普通に作っただけなのにこんな形になってるんだ?)

    智子(いや……確かに作ろうと思いはしたけど、さすがにキャラじゃないと思って止めておいたんだが……)

    智子(……まあ、別にいいか)

    小宮山「……おい、だから手伝えって言ってんだろ。何をマジマジと見てんだ」

    智子「うるせーな。そんなに小言ばかり言ってるとシワが増えるぞ」

    小宮山「言わせてんのは誰だよ!」
  9. 9 : : 2018/02/28(水) 20:32:30
    根元「クローそっちはもう出来たー?」

    智子「まあ、一応……」

    根元「そっか、私たちのところも完成したから、一緒に食べよっか」

    智子「ああ……」

    根元「あ、これ私たちの班で作ったパン。渡しておくね。ワサビや唐辛子は入ってないから安心して」

    初芝「どうも」

    根元「それじゃあクロも自分が作ったのをいくつか持ってこっちに来てね!」

    智子(そっちから誘ってんのに来させるのかよ)

    小宮山「……」

    伊藤「こと、一緒に食べる?」

    小宮山「あ、伊藤さん……いいの?」

    伊藤「うん、あっちの人たちにも断りはいれたからね」



    吉田「おお!コワリィッチだ!どっからどう見てもコワリィッチじゃねえか!」

    加藤「上手くできたみたいだね、良かった。あ、南さんの方はどう?」

    南「えっと……な、中身が溢れちゃって……」

    加藤「失敗しちゃったか……私の分いる?」

    南「うん、ありがと……」



    小宮山「……なんか盛り上がってるね」

    伊藤「うん、私がいなくても大丈夫そうだから、ことと食べようと思ってさ」

    小宮山「そっか、ありがとう。それじゃあ一緒に食べてもいいかな?」

    二木「構わない」

    初芝「僕もどちらでも」
  10. 10 : : 2018/02/28(水) 20:33:14
    田中「あ、黒木さん」

    田村「……」

    根元「さ、座って座って!」

    智子「お、おう……」

    黒木(なんかやたらと華やかなだな……デコレーションもしてあるし)

    岡田「それで、あんたはどんなパンを作ったわけ?」

    智子「え……そ、その……」

    根元「あ、待って(あー)ちゃん。クロにはまずやってもらうことがあるからね」

    岡田「本当にやるの?まあ別に止めはしないけどさ」

    智子「やってもらうこと?」

    根元「ほら、クロが最初に言ってたロシアンルーレットだよ」

    智子(は?)

    根元「この中に2つ“当たり”のパンがあるから、一つだけ選んで食べてみて!」

    智子「ネ、ネモたちはやらないのか?」

    根元「うん、だった私たちが作ったんだよ?答えが分かってるのにやっても意味ないじゃん」

    智子(クソが!それじゃ私だけの博打じゃねえか!元々私が自分にだけ分かる印をつけて他の奴らがバカみたいに騒ぐのをせせら笑うために持ってきたのに!ど、どれを選べばいい……?)

    田村「…………」ジッ

    智子(……ん?さっきからあいつは何でこっちを見てるんだ?)

    田村「……」チラッチラッ

    智子(なんだ?いきなり私の顔とうさぎ型のパンを交互に見始めたが……ん?なんだかあのうさぎ、妙に赤いような……)

    智子(はっ!まさかあれがネモの言う“当たり”ってやつか!?あの赤いのも、唐辛子が入ってるからっていうことなら納得できるし……)

    智子(ならとりあえず一つは分かったな。……ん?)

    田中「……」チラッチラッ

    智子(ガチ●ズさんも同じ行動をしてる?つまりガチ●ズさんの目の前にあるねこ型のパンが“当たり”ってわけか……)

    智子(残念だったなネモ!私には頼れる仲間がいるんだ!)フッ

    根元「?」

    智子(これで安心して選べるな。じゃあ目の前にあるこの花のを……)モチャ

    田村・田中「!?」

    智子(おお!普通にウメー!)

    智子「残念だったなネモ。私は運良く“はずれ”を引いたみたいだ」

    根元「……ふふ、そうだねー。まあとりあえずそれを全部食べてみなよ」

    岡田「……」

    智子「まあ、言われなくても食べるけどな。それにしてもこれ、花びらごとに味が違……」モチャモチャ

    智子「~~~~~~~ッ!!?」ツーン

    根元「アハハ!残念、それは当たりだよクロ!」

    岡田「……花びらのうちの一つがワサビ入りになってるんだよ。安心させておいてギャップを感じさせるためだって」

    智子(なんつーことしてくれてんだ!てか、あいつらの視線は!?)

    智子「ゲホッ……そ、そのうさぎのとねこのは……?」

    根元「その二つは田村さんと田中さんが作ったパンだよ。中身はイチゴジャムとアンコ」

    智子(あの視線は安全なやつを教えてたのか……)

    田村(……せっかく教えたのに、黒木さんのバカ……)

    田中(もう少し分かりやすくした方が良かったかな……)

    根元(クロったらバカだなー。せっかく二人が教えてくれてたのに。まあ他の人の意図を読みとれないあたりはさすが元ボッチだね)

    岡田(全部、陽菜の予想通りになったな……)
  11. 11 : : 2018/02/28(水) 20:33:38
    根元「はい、クロ」サッ

    智子「……あ?何この小袋」

    根元「クロが当たりを引いたから、これはその賞品。リップだよ」

    智子「え?あ、ありがと……」

    根元「にしてもクロが当たり引いてくれて良かったー。もし外してたら渡せなかったからさ」

    智子「いや、普通に渡せよ」

    田村「…………」

    田中「……そうだ、黒木さん!黒木さんの作ったパンはどんなのなの?」

    智子「え?ああ……これだよ」

    岡田「丸ばっかだな。……ん?いや、でも一つだけハート型か。誰かにあげるやつか?」

    田村・根元「!?」

    智子「え、いや……焼いたら勝手にそんな形になっただけで……食べたい食べてもいいけど?」

    根元「じゃあ私がもらおっか……」

    田村「黒木さん、それって中身は何なの?」

    智子「え?チョコだけど……」

    田村「チョコといえば2月頃、二人でバレンタインのチョコを作ったよね?」

    智子「う、うん……」

    田村「それで作ったチョコを贈りあったよね」

    智子「まあ、私の作ったやつの形はうん……」

    田村「その時小宮山さんとぶつかって小宮山さんのと成瀬さんへのチョコが入れ替わって大騒ぎになったよね」

    智子「ああ、それなんだけど優ちゃんに渡したら……」

    田村「まあそれはおいといて次の日吉田さんへのチョコでも騒ぎになっちゃったよね」

    智子「あ、あれはお前が、渡しても大丈夫だろうって言ったから渡したんだろ!?」

    田村「そうだったねあの後いつも通り吉田さんに殴られちゃったしそれはごめん」

    田中「ゆ、ゆり!あの……」

    根元「……ふふ」

    岡田(あ、陽菜が悪い顔してる)
  12. 12 : : 2018/02/28(水) 20:34:01
    根元「ねーねークロ。私その時チョコを貰ってないよね?」

    智子「え、だってその時はまだそこまで仲良くなってなかったし……」

    根元「その時は、ってことは今はそれなりに仲良いんだよね?」

    智子「まあ、それなりに……?」

    根元「ならバレンタインの分としてそれちょうだい」

    田村「!?」

    智子「え?別にいいけど」

    田村「黒木さん、ホワイトデーのお返しってまだだよね?」

    智子「え?うん、まあ……」

    田村「ならお返しとしてそれちょうだい。私のもあげるから」

    智子「え!?別にこれじゃなくても……」

    田村「え?なんで?別に根元さんにあげなきゃいけないわけじゃないでしょ?」

    根元「んー?それなら別に田村さんが貰う必要もないよねー?田村さんはバレンタイン贈りあったんだし、ここは譲ってよ」

    田村「…………バレンタインのお返しなら手間をかけたもの同士を贈りあうべきじゃない?」

    根元「田村さんは聞いてなかったかもしれないけど、さっきクロは勝手にハート型になったって言ってたし、手間なら他の物と変わらないよ」

    田村「…………」ギュウウ

    根元「…………」ニコニコ

    田中「ゆり!少し落ち着いて……」

    岡田「ひ、陽菜。ちょっとその辺に……」
  13. 13 : : 2018/02/28(水) 20:34:33
    智子(何なんだ!?たかがパン一つに何揉めてんだ!?あれか、写真にでも撮って『クラスメイトからハートのパン貰った~』とかネットに上げて百合営業でフォロワーでも増やしたいのか?)

    加藤「黒木さん、そのパン可愛いね」

    智子「うぇっ!?あ……ど、どうも。へへ……」

    智子(何でこの人がここに!?)

    加藤「ねえ、そのパンくれない?」

    智子「えっと……」

    智子(あいつらにやるよりマシか?)

    智子「いい、です……よ……?」

    加藤「ありがとー」パクッ

    田村「えっ!?なんでっ!?」
    根元「あ……」

    加藤「……?どうしたの?」

    智子「あ、その……二人が、そのパン欲しいって……言ってて。私は、誰でも、いいから……別に、いいかなって……」

    加藤「そうだったんだ。ごめんね、二人とも。可愛らしいパンだったからつい欲しくなっちゃって。代わりになるかは分からないけど、私の作ったパンをあげるから、許してもらえる?」

    田村「…………」

    根元「うん、大丈夫だよー」

    加藤「良かった、じゃあはい、これ」

    田村「………………ありがとう」

    根元「ありがとう、上手に焼けてるね」

    加藤「そうかな?気に入ってくれたなら良かったよ」

    田中(……ふう、なんとかなった。それにしても、あんなに誰かに正面から対抗心を見せるゆりなんて珍しいな)

    岡田(どうなることかと思った。にしても陽菜、あんな顔するんだな。陽菜のああいう一面見たことなかった……)

    根元(ちょっとからかい過ぎたかな?にしても、あのパンを食べれなかったのは残念だったなー)

    田村「…………」
  14. 14 : : 2018/02/28(水) 20:35:13
    智子(はあ、なんか疲れた……さっさとまともなのを食べよう。どれを食べ……そうだ)

    智子「ねえ」

    田村「…………何?」

    智子「その、うさぎのパンくれないか?」

    田村「!?」

    根元「……」

    田村「……いいよ」

    智子「ん、ありがと。これ、お返しというか、なんというか……丸いから写真映えはしないが……」

    田村「ありがとう、嬉しい……」ニコッ

    智子(相変わらず表情が分かりづらいが、機嫌は直った……よな?)

    根元「クロー、私はもうあげたんだし、私にもちょうだーい」

    智子「お前……私にワサビパン食わせておいて……まあ別にいいけど」

    岡田「それにしても、結構な量だけど全部食べるのか?」

    田村「あ、うっちーへのお返しように少し残しておかないとね」

    智子「あと家に持って帰りたいからその分も残す」
  15. 15 : : 2018/02/28(水) 20:35:48
    ~帰宅後~

    智子「ただいまー……」

    希心「お帰り、お姉ちゃん」

    智子「うえおうっ!!?き、きーちゃん!?どうして!?」

    希心「学校で病気がはやってて、学級閉鎖で数日休みだから、来ちゃった」

    智子「そ、そっかー……」

    希心「ところでお姉ちゃん、何か美味しそうな匂いするけど、どうしたの?」

    智子「に、匂い!?あ、今日調理実習で作ったパンかな……きーちゃんもいる?」

    希心「うん!ありがとうお姉ちゃん!ええっと、じゃあね……」ガサゴソ

    智子「?」

    希心「これとこれだけでいいや」

    智子「そ、そっか……」

    智子(なんで私の作った物だけピンポイントで選んでんの!?なんか怖いんだが!)

    智貴「ただいま……なんで玄関にいるんだよ」

    智子「あ、お帰り。これやる」

    智貴「あ?」

    智子「今日調理実習だったんだ。どうせあの変態から貰ってるんだろ。これで口直ししとけよ」

    智貴「意味が分からん……」

    ~内家~

    内「相変わらず黒木(あいつ)は下駄箱に入れるんだね。まあ予想通りだったけど」

    内「あいつからのお返しとかきもいけど、た、食べないと勿体ないからね……」パクッ

    内(キモ美味しい!)

    内「それにしても花型……あいつ意外と器用なんだ、きもいきもいきもいきも……」パクパク

    内「かっらああああああああああ!!?」

    内(何これキモ辛いんだけど!?なんで!?なんでパンに唐辛子入ってんの!?きもいきもいきもいきもいきもい!!)

                      おわり
  16. 16 : : 2018/02/28(水) 20:36:07
    以上で短いですが本ssは終了となります

    わたモテキャラ達がみんなでワチャワチャしてる話が書きたくて書きました。わたモテ、いいですよわたモテ。少しでも魅力が伝わり、楽しんでもらえれば僥倖です

    さて、こんなに短く大したことのない文章を最後まで読んで下さった皆様方にこの場を借り感謝の意を述べさせていただきます

    本当にありがとうございました
    機会が有りましたら、また別の作品にてお会いいたしましょう
  17. 17 : : 2020/10/25(日) 21:32:32
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…


    72 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:59:38 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    お願いです
    本当に辞めてください


    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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