アニ「普通の人になりたい」
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- 1 : 2018/02/06(火) 15:00:25 :
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アニとミーナの話です。
本編のアニが王都に潜入している話から
妄想してみました。
文章下手くそ、分かりづらいかもしれないです。
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- 2 : 2018/02/06(火) 15:02:03 :
- 昨晩は王都のドブの中を歩き回った。
はあ、眠い疲れただるい食欲もない
この食事の時間を削って寝てしまおうか…
ミーナ「アニ、大丈夫??」
アニ「え……まあ昨日の夜遅くてね」
ミーナ「そんな事分かってる。夜中に部屋でてったでしょ」
アニ「いや、まあ。眠れなくて外の空気でも吸おうかと思ってしばらく出てたのさ」
ミーナ「ふーん、」
すごく疑った目。
ミーナ「…………」
この間。
まさか私がこっそり敷地内から抜け出してること気づいてるの?
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- 3 : 2018/02/06(火) 17:15:24 :
- 期待!
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- 4 : 2018/02/06(火) 17:49:48 :
- ありがとうございます!
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ミーナ「……早く寝なきゃ身長伸びないよ?」
アニ「余計なお世話」
たぶん、セーフ
私は一刻も早く眠りについてこれからの訓練に備えたかったから適当にあしらって机に突っ伏した。
サシャ「アニ!全部残してますね!私にくれますか??」
また邪魔が入ってきた。
アニ「ん……構わないよ」
サシャ「ありがとうございます!では、頂きますね!」
ミーナ「ダメだよサシャ!アニには身長伸びしてもらわないと!」
サシャ「あっ、取り上げないでください〜!」
ミーナ「だ〜め、ほらアニ起きて食べて!」
アニ「……寝かせてくれないかい、食べていいからさ」
賑やかすぎて寝るどころじゃない。
向こうでは死に急ぎと馬面が喧嘩して、ライナーが止めに入ってる。呑気なもんだ。
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- 5 : 2018/02/06(火) 17:54:02 :
- ミーナ「次なんだったっけ?」
サシャ「対人格闘訓練ですね!」
丁度いい。サボって医務室のベッドで仮眠を取ろう。
ミーナ「アニは今日もエレンと組むの?」
アニ「どうだろうね」
ミーナ「ん~わかった」
この返しでなにがわかったんだろう。
医務室に行くこと?それとも死に急ぎと組むとでも思ってるんだろうか。
『どうでもいいか』
使命があるからと考えると全てがこの一言で片付いてしまう。
なんて根暗で無関心な人生を送ってるんだろう。
客観的に見たら最悪。
アニ「……はあ」
食堂を出てから訓練所での点呼までは、考え事をしてたからかあっという間に過ぎていった。
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- 6 : 2018/02/06(火) 20:32:28 :
- エレン「よおアニ!組もうぜ!」
成績に影響するから点呼には出ておこうと思ったことが間違いだった。
捕まった。
けど、死に急ぎには格闘術の教えがいがあるから少しくらい・・・とは思ったものの、眠気の方が勝ってしまった。
アニ「悪いね、今から医務室に行こうと思って」
エレン「どうした、具合悪いのか?」
アニ「まあ少し…ほかの人探して」
エレン「お大事に」
死に急ぎに目だけ合わせてから訓練所を後にした。もちろん教官の目を上手いこと避けて。
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- 7 : 2018/02/06(火) 20:36:15 :
- アニ「はあ…1日ぶりの布団」
思わず独り言が漏れるくらい気持ちよかった。
もう今すぐにでも深い眠りに付けると思った瞬間
医務室の扉が勢いよく開いた。
ミーナ「アニ!大丈夫!?」
アニ「えっ」
ミーナ「エレンに聞いたの!!」
あの死に急ぎめ。私の代わりに訓練をミーナに頼んだのか。そのついでに喋ったわけね。
アニ「まあ、ただのサボりだから。あんたこそ戻らないと教官から家畜以下って言われるよ」
ミーナ「アニがサボれるなら私だってその権利はある!」
アニ「……良くわからない」
何が言いたいの、このおさげは。
ミーナ「アニ黙ってたけど、昨日出てったきり朝も帰ってこなかったよね?一体どこで何してたの!?」
私の行動を把握するくらい関心を持ってくれる人がいたのか。意外。
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- 8 : 2018/02/06(火) 23:55:28 :
- アニ「別に……「別にじゃなくて!!」
ミーナ「危ない事でもしてるの?!ほんとに心配なんだからさ」
アニ「いや単に眠れないから外で一夜明かしただけだよ」
ミーナ「はあ?!外で一夜?朝ベッドに居なかったのは?」
アニ「朝のシャワーを浴びに……」
ミーナ「ほんとに?!」
アニ「ほんとさ。アンタに嘘つく必要ないでしょ」
これで誤魔化せただろうか、さすがに一夜は言いすぎたかな。
ミーナ「……アニは嘘つくと目逸らす」
アニ「…は?」
ミーナ「だから今の話はでっち上げだよね。ホントは夜の仕事とかしてるんでしょ?!」
アニ「アンタさあ……訓練兵は外で仕事は禁止なはずだよ。さすがにバレたら開拓地行きだからしない」
ミーナ「じゃあなに?!」
アニ「……父親が野暮用で王都まで来ててね、会いにそこまで行ってきたのさ」
まあ、ほんの少しは事実だ。王都の黒服男を尾けてたからね。
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- 9 : 2018/02/07(水) 19:49:26 :
- ミーナ「そうなんだ…」
アニ「抜け出したことがバレたら処罰される。だから内緒にしててくれないかい」
ミーナ「うん…」
アニ「で、訓練に戻ったら?」
ミーナ「どうして…」グスッ
アニ「え?」
ミーナ「どうして……アニはなんでそんなに距離を置くの」グスッ
アニ「…いや、なんで泣くの」
ミーナ「いいじゃん。私達がバカに見えるの?」
アニ「そんなことないけど、」
ミーナ「じゃあなんで私たちの事避けるの?」
アニ「……別に」
ミーナ「なにか理由があるんでしょ?」
意外と鋭い
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- 10 : 2018/02/07(水) 19:49:39 :
- 果たして読んでくれてる人はいるのだろうか
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- 11 : 2018/02/08(木) 23:44:08 :
- アニ「いや、そんなのないけど」
ミーナ「じゃあ、アニが思ってること言ってよ!全部」
アニ「私が思ってること?」
私が思ってること……なんだろうな。
使命、孤独、恐怖、罪悪感、約束、
挙げたらキリがない。ましてや言う気もないが
そもそも
名誉マーレ人になる必要が無かったら、壁の破壊からの虐殺で間接的に手を汚すこともなかった。
普通の人間だったら、今頃どんな私になってた
かわいい乙女とか?
いや、私の事だから今のままの性格かも。
指名が邪魔しなかったら、もっと人に関心を持つことが許されたのかな…
……許されるって、そもそも私が勝手に無関心を装ってたんじゃないか。ライナー達は普通に関わってる。
私ももう少しこの悪魔と呼ばれる人達と関わっていいのか…
ミーナ「アニ…?」
アニ「えっ…………悪いね、考え事してて」
ミーナ「それで?なにか言ってよ」
アニ「そうだね…私が思ってることか」
ミーナ「うん…」
アニ「兵士なんて辞めて、普通の人になりたい」
ミーナ「普通の人?」
アニ「兵士なんてやってたらいつ死ぬか分からない。だから人とも関わらない。情が湧いたら困るからね」
ミーナ「なんで?情が湧いてもいいじゃん」
アニ「逆に味方を見捨ててまでも自分が生き延びなきゃいけない時だってある。その時に感情が邪魔しないためだよ」
ミーナ「そんな残酷な日なんて来るはずない」
アニ「さあ…どうだろうね」
ミーナ「どうしてそんな考えになるの?もっと気楽に生きようよ」
アニ「……」
この子と話してると自分の立場が揺らぐ気がした。
せっかく塗り固めた使命のための気持ちも剥がれてしまう。一刻も早く去ってもらわないと……
アニ「ミーナ、心配かけて悪いね。少し寝るから訓練に戻ったらどう」
ミーナ「アニ…ごめん、なんか」
アニ「いいさ別に」
ミーナ「じゃ、じゃあ次の時間に…また」
アニ「……」
背中越しに扉の閉まる音を聞いた
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- 12 : 2018/02/08(木) 23:44:51 :
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アニ「ごめん…なさい…ごめんなさ…い…」
ほら、人間は弱くて儚い。
ライナー「早く弔ってやるんだ」
だから関わりたくなかった。
なんで今どうでもいい医務室での事を思い出したんだろう。
ライナーに見えないようにそっと溢れる涙を隠した。
仲間の死と自分の罪に涙がこぼれる私。
これじゃまるで望み通りの普通の人じゃないか。
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- 13 : 2018/02/08(木) 23:46:21 :
- 終わりです!!
最後までお付き合い頂いた方いらっしゃいましたら本当にありがとうございました!!
なかなか文章が拙いですが、またお話書くのでよろしくお願いします。
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