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アニ「猫だ‥‥‥‥」

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  1. 1 : : 2017/12/30(土) 00:36:30
    ただただアニを愛でたいだけ


    どこかの誰かの三人組が猫化する話

    訓練兵時代
  2. 2 : : 2017/12/30(土) 01:03:48
    今日は、訓練兵団は休みだ。

    久しぶりの休日に訓練生たちは
    わいわい騒いでいる


    おしゃれして町に出掛けるものもいれば
    網とかごをもって虫取にいく馬鹿もいる


    アニは午前中、どうすれば効率的に
    壁の王を誘き寄せられるかを
    考えたが案は全く出ず頭をつまらせていた



    「‥‥‥‥‥‥‥‥」



    気を晴らすために、お気に入りのフードのついた白い服に黒のズボンを履いて
    今まで使わずにため続けた金を持ち
    町にいくことにした



    町は大変賑わっており、

    「くれーぷ」「ぴっつぁ」

    「ろりぽっぷ」「コットンキャンディ」

    などいろいろなお菓子や食べ物が
    出されていた

    人生でそんな美味しそうで
    可愛らしいものを食べたことがなかったアニは
    「ろりぽっぷ」と「コットンキャンディ」と
    「サンドウィッチ」を手に持ち
    人の少ない日陰にせっちされたベンチに座った



    時が止まったように、アニはそこから
    動かずぽけ~とした


    足にこそばゆい感覚がして下を見ると
    猫が顔を足に擦らせていた


    触ろうとしたら可愛らしい猫目でこちらを
    見てきた

    人がいないのを確認すると
    アニはサンドウィッチに挟まれていたハムだけ
    取りだし猫にやった


    「‥‥‥‥‥‥おいしいかぃ?」


    猫は返事をするように「あぁ」と
    鳴いた

    アニは恐る恐る手をだし
    猫の体に生えている黄金の美しい毛を撫でた


    猫の毛はとても柔らかく長かった

    「‥‥‥‥かわい‥‥‥‥」

    アニはもともと動物に好かれるタイプでは
    ないのでなかなかさわれないのだが
    なぜかこの猫は触るのを許してくれた


    調子に乗ったアニは猫の前足の付け根に
    手を優しくいれて持ち上げた


    猫は暴れずにアニの太股の上にすわる


    「‥‥‥‥綺麗な瞳だね」


    アニはそう言ってスカイブルーの瞳をじっと見た

    「だろう?」

    アニは血生臭い世界で生きてきたから
    こんなにかわいくて暖かい生物が
    自身の太股の上にちょこんとかわいらしく
    座っているなんて非現実的だった

    しかもその猫は自分になついているときた

    アニはその猫にメロメロだった


    「‥‥‥‥え?」


    アニはどこかから聞こえた同期の少年の
    声に反応した


    「‥‥‥‥気のせいか」


    「気のせいじゃないよ」


    「は‥‥?」


    アニはまた聞こえた声にびっくりした

    さっきからこの声は目の前にいる
    かわいい猫ののどらへんからでている


    そして、さっきから聞こえている声は
    同期のアルミン・アルレルトの声にそっくりだった


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