この作品は執筆を終了しています。
マルコがミーナにみとれるだけ。(※現パロ)
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- 1 : 2017/12/12(火) 23:01:09 :
- 完全なる自己満小説。
マルコは読書が好きだから語彙力ありそう。
ほとんどマルコの心の声。
ミーナちゃん143cmて。事件。可愛すぎて禿げる。てか禿げた。むりみがしんどい
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- 2 : 2017/12/12(火) 23:03:15 :
- 暑い。覆いかぶさるような太陽の熱気にはほとほとうんざりする。毎年滞りなく巡ってくるこの季節が嫌いだ。この暑さが嫌だ。暑さはあらゆるものを曖昧にする。空気、地面、そして自分さえも溶かして、どこからどこまでが僕なのかわからなくなる。そして暑さは人を馬鹿にしてしまう。なにもかも曖昧にわからなくしてしまうから何が良くて何が悪いのか、文字通り「熱に浮かされて」考えられなくなってしまうのだ。
だから、僕は夏が嫌いだ。
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- 3 : 2017/12/12(火) 23:04:14 :
- 今日は終業式だった。
普通なら昼前に下校となって生徒達はおしゃれなお店でランチなりカラオケなり各々好きに放課後を楽しむのだろうが、僕ともう一人は学級委員だからと先生の書類整理を手伝わされ、結局学校を出たのは昼時を大きく回った午後3時だった。
「あぁ〜疲れた。お腹すいてたけど、なんか一週まわっていまは全然すいてないや」
隣で大きく伸びをする彼女は僕と同じクラスで同じ学級委員のミーナ・カロライナ。
明るく人当たりの良い彼女は男女共に人気があり、僕とは出身中学も一緒でそこそこ仲良くさせて貰っている。
溌剌とした性格だが、学級委員をしているだけあってしっかりとした真面目さも持ち合わせていた。
「あっっついなぁ〜。死んじゃうよ〜」
「この辺坂道多いから体力つかってしんどいよね。」
「もー無理。歩けない。マルコ疲れた〜」
「ほらミーナ頑張って。もう少ししたら駄菓子屋さんだよ。そこでアイスでも食べよう。」
立ち止まって仰け反るミーナは「じゃあもうちょっと頑張る〜」とうなり、またトボトボと歩き出した。学校からお互いの家までさほどの距離はないのだが、熱気と書類整理の疲労感が余計な体力を奪って足取りを重くしていた。高校が近所の住宅街だというのに静かだった。蝉だけが延々と鳴いていた。
「ほら、着いたよ。」
「あ〜疲れた〜」
倒れるようにミーナは店横のベンチに座ってカバンから制汗剤を取りだして振っていた。
「じゃあ僕アイス買ってくるから。荷物ここに置いとくから。待ってて。」
「ん〜」
ソーダ味のアイスキャンディーを2つ買った。店内は昔ながらの駄菓子屋といった風で、エアコンではなく扇風機がガクガクと首を回していた。
「はい。これでよかった?」
「ありがとうー!!あ、お金払うね」
甘く爽やかな制汗剤の香りが漂っている。
「いいよそんなの。大した金額じゃない」
「いやいや悪いよ、払うよ」
「いいって」
財布を取り出そうとする彼女を押しとどめ、隣に座ってアイスの袋を開けた。
ひんやりとした冷気で胸の奥がスーッとする。
いつもなら他愛のない話をしながらダラダラと過ごすのだが、今日は静かだった。
なんとなく、本当になんとなくミーナの方を見た。
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- 4 : 2017/12/12(火) 23:18:31 :
- ちなみにアイスは1本80円くらい
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- 5 : 2017/12/12(火) 23:35:59 :
- 手元のアイスを見つめている。睫毛長いんだな。アイスをかじる。ぷっくりとした唇は桃色でまるで白い肌に花が咲いているようだ。髪を耳にかける。黒髪といえばミカサの名前がでてくるが、ミーナも負けてないな。汗が首筋を伝う。暑さでぬるくなった空気がゆっくり流れているのにミーナの横顔だけはくっきりと鮮やかに僕の目に映っていた。
僕はいま空気と一体化しているんじゃないかと思ってしまう程自身の感覚が薄れていた。
甘い制汗剤の香りだけがかろうじて僕を人の形におさめていた。
いま、僕は彼女の横顔を独り占めしているのだ。クラスの男子は皆口を揃えてヒストリアこそ学校一の美少女だと言うが、笑顔でない時のミーナがどれだけ綺麗かはきっと誰も知らない。
日誌に向かっている時の伏せた目や、髪を耳にかけるしぐさや、少し開いた唇がどんなに魅力的なのか、誰も知らない。
知っているのは、世界中で僕一人だけ。
僕だけなんだ。
ずっとこの時間が続けばいいのに。
いま世界には僕とミーナ二人きりなんだ。
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- 6 : 2017/12/13(水) 00:12:03 :
「溶けてるよ」
ぎょっとした。ぬるい空気になっていた僕は急激に冷え、そして人間に戻った。
「アイス」
ミーナがこちらを見つめていた。
アイスはもう食べ終わっていた。
「食べないの?」
手元を見るとアイスは溶けてボタボタと雫を垂らし、二回りほど小さくなっていた。
「なんかさっきからボーッとしてるけど大丈夫?もしかして熱中症?」
「あ、いや、大丈夫。夏バテだよ」
急いでアイスを食べるがミーナは依然として眉間にシワをよせたままだ。
「いや大丈夫じゃないでしょ。熱中症って結構危ないんだからね!」
そういって通学鞄の中をゴソゴソと漁ったかと思うと、
「はい、飲みかけで申し訳ないけどこれ飲んで」
ペットボトルのスポーツドリンクを差し出した。
「えっ、いやいいよ、本当に大丈夫だって」
「いいから、飲んで。あとお店の人に水道借りてタオル濡らしてくるから。」
そう言ってペットボトルのキャップを開けたかと思うと半ば無理やり僕に飲ませて、そして店の中へ駆け込んで行った。
ミーナはすぐに戻ってきて「はいこれ」と濡れたタオルを渡し、
「今日アニがうちに夕飯食べに来るの。だから先に帰るね。本当は家まで送ってあげたかったんだけど、ごめんね。それ、ちゃんと首に巻いてね!」
と、駆け足で坂道を登って行った。
一人になった僕は段々頭がはっきりしてきて、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
キャップを開けたままのペットボトルを見つめ、深くため息を着いた。
好きだな。
しおれた朝顔が夕焼けに照らされて僕を嘲笑っていた。
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- 7 : 2017/12/13(水) 00:18:01 :
- 終わりです。ちなみにまだ付き合ってないです。まだ。マルミナはいいぞ。みんなもっと書いてくれ。
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- 8 : 2017/12/13(水) 00:27:42 :
- ちなみに初投稿なので感想書かれると嬉し吐きます。故に勝手がわからないとこもあるので多少至らない点は目をつむって頂きたい…(´-`)
いつもは読む専だから…許して…
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