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アルミン「僕が捨てたもの」

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  1. 1 : : 2017/12/01(金) 23:55:27
    アルアニです

    あんまり上手く書けずにスロー投稿ですがよろしければどうぞ(?







    「好きです。付き合って下さい」


    ベタでストレート
    シンプルで飾り気のない言葉

    「ああ、いいよ」

    気まぐれな
    真意とはかけ離れた嘘の言葉

    これが私らの最初だった
    清々しいくらいにすれ違った感情

    「好き」と「無関心」

    いや…今思えば無関心とは少し違うのかもしれない
    「好き」がいまいちよく分からなかった私には返す言葉が見つからずどうしたらいいのかのかよく分からなかった。とりあえず出てきた言葉が昔読んだ小説で男の人にに告白されていた主人公が言っていたセリフ。

    嬉しそうな顔をしたあんたは私の手を取り無邪気に笑う
    その素直で純粋な偽りのない笑顔は
    私には眩しくて暖かくてすこし羨ましく思えた…
  2. 2 : : 2017/12/01(金) 23:58:02
    訓練が終わりアニが夜食を食べている時、アルミンはアニの隣の席スっに座った。
    2人はアニからの申し出で同期は付き合っていることは内緒にしている。
    その為普段は少し離れて夜食を取っていたが時々こうしてさりげなく隣に座り何気ない時を一緒に過ごしていた。

    アルミン「ねぇ、アニはさ海って知ってる?」

    アニ「海…?」

    アルミン「あぁ!この世界の大半は海っていう水で覆われているんだ!」

    アルミン「しかもその水は全部塩水で出来てるんだ!宝の山だよ!」

    アニ「へぇ…そりゃすごい話だね、でもそんな事どこで知ったんだい?」

    アルミン「おじいちゃんが外の世界について書かれた本を隠し持ってたんだよ、昔はよくエレンと一緒に夢中になって読んだっけな…」

    アニ「でも、なんでそんな話を急にしてきたの?」

    アルミン「あの…いつか外の世界を探検できる時が来たらアニも一緒に見に…って思ってさ」

    アニ「あんた、気が早いんじゃない?」

    アルミン「そうかもね」ハハハ

    アルミン「でもさ、いつか皆で外の世界を探検出来たら素敵だと思わない?」

    アニ「そう…だね…」

    アニ「あんたはエレンとミカサと3人でこんな話をしてるのかい?」

    アルミン「実は、ミカサはこの話の事を知らないし、エレンとは最近外の世界についてはあんまり話さないんだ…」

    アニ「そう…でもじゃあ何で今私にその話を?」

    アルミン「アニは僕にとって大事な人だからね、どうしてもしたかったんだ」

    アニ「そうかい、よくもまぁそんな事を恥ずかしげもなしに言えるね」

    アルミン「本当の事だからね」

    アニ「あんたって意外とキザなんだ」

    アルミン「そうかなぁ…」

    アニ「そうさ」フフフ

    アニ(大事な人って初めて言われた)

    アニ(大事な人…か)

    アニはマーレにいる父の事を思い出す
    したくもない格闘技を毎日習わされたが私の為なら世界中を敵に回したっていいと言ってくれた父
    早く使命を終わらし父のいるマーレに戻らないといけない…が

    …もう少しくらい……
    あんたと一緒に兵士でいてもいいだろうか…時々そう思ってしまう

    アルミン「アニ?」

    アニ「…ん?」

    アルミン「どうしたの?ぼーっとしてたよ?」

    アニ「あ、あぁ…少し考え事さ、すまないね」

    アルミン「ううん、あ、僕そろそろ男子寮に戻るね」

    アルミン「アニも早く寝ないと明日に響いちゃうよ」

    アニ「あぁ、私も戻るとするよ」

    アルミン「うん、それじゃおやすみ」

    アニ「おやすみ、アルミン」

    エレン「おーい、アルミンー早く行こうぜ」

    アルミン「待ってよーエレーン」

    アルミンはエレンと小走りで男子寮へと戻っていく、アニも自分の部屋へと戻ることにした。
  3. 3 : : 2017/12/02(土) 00:01:50
    女子寮


    ミカサ「最近アニはアルミンと仲がいい」

    アニ「そうかい?」

    ミカサ「仲がいい」

    アニ「あんたが勘違いしてるだけさ」

    ミカサ「何か隠しているのなら、隠さないで言ってほしい」

    アニ「別に、何も隠してなんかいないよ」

    アニ(嘘だ)

    ミカサ「そう…では、アニはアルミンが好きなの?」

    アニ「は?何でそうなるわけ?」

    ミカサ「いいから答えて」

    アニ「別に…好き…なんかじゃない」

    ミカサ「そう…アニの言う通り、私は勘違いをしていたらしい」

    アニ「仮に…だ」

    ミカサ「?」

    アニ「仮に私がアルミンの事が好きだと言っていたらどうするの?」

    ミカサ「できる限りの応援をする」

    アニ「意外だね、あんたの事だから邪魔してくるのかと思ったよ」

    ミカサ「?何故」

    アニ「エレンの事になったらうるさくなる様にアルミンの時もそうなると思っただけさ」

    ミカサ「人の恋愛をどうこう言うほど私は恋愛に詳しくない、ので、貴女の恋に意見はしない」

    ミカサ「けど…アルミンも私の家族」

    ミカサ「だからもし、アルミンを悲しませたりする様なことがあったら私は貴女を許さない」

    アニ「だから仮にだって」

    ミカサ「分かっている」

    アニ「はぁ〜…明日も早いんだもう寝るよ」

    ミカサ「うん、おやすみアニ」

    アニ(悲しませる…か)

    アニ(もし私が巨人だとバレたらアルミンはどう思うだろう…)

    アニ(怒るかな…憎むかな…悲しむ…のかな…)

    アニ(そんな事…分からない…)

    アニそんなことを考えてる内にいつの間にか眠りに落ちていた。
  4. 4 : : 2017/12/02(土) 18:55:59
    翌日

    キース「本日貴様らにはトロスト区での警備の訓練を行ってもらう!」

    キース「貴様らには各班に分かれそれぞれ駐屯兵団の兵員と共に行動を共に街の警備をしてもらう!」

    キース「訓練とはいえ警備は警備だ!しっかり街を守れ!解散!」

    訓練兵「はっ!」

    ジャン「今日の訓練は楽そうだな」

    エレン「は?お前またサボる気かよ」

    ジャン「聞き捨てならねぇな、サボるだと?俺はこの訓練を効率よくこなすだけだ」

    ジャン「何でもかんでも死に急ぐお前とは違うんだよ」

    エレン「なんだと?」

    ジャン「やんのか?」

    アルミン「まぁまぁ2人とも落ち着きなよ」

    アニ「まぁ…確かにチンケな犯罪者はいても組織ぐるみの犯罪者はなかなかいないからね…」

    アニ「いつもの訓練に比べたら楽なんじゃない?」

    アルミン「でもこの訓練は教官たちによって点数がつけられるみたいだからね気は抜けないよ」

    エレン「あぁ!!」

    教官「キルシュタイン班!イェーガー班!配置につけ!」

    ミーナ「いくよ!エレン!」

    エレン「チッ…サボるんじゃねぇぞ」

    ジャン「お前もな!」

    アルミン「僕達も行こう!」

    ジャン「こんな訓練、さっさと終わらしてやる」
  5. 5 : : 2017/12/02(土) 23:18:35
    トロスト区ー外門前

    駐屯兵「お前達キルシュタイン班と我々駐屯兵団34班は外門付近の街を警備をする」

    駐屯兵「任務内容は門付近での馬車の違反駐車、迷惑行動の取り締まり等だ」

    駐屯兵「通報などによる出兵もあるがそれは今回貴様ら訓練兵が行う必要は無い」

    駐屯兵「またココ数十年なりを潜めていた巨人宗教の信者共が最近また動き出しているとの情報もある」

    駐屯兵「それらについて、怪しいものがいないか見るのも我々の任務でもある」

    駐屯兵「以上だ!合図があるまではここで待機だ、いいな!」

    キルシュタイン班「はっ!」

    アルミン「まさか外門付近の警備とはね…」

    ジャン「あぁ、全くだ。なんで内地に行きたい俺が人類領域の最前線に居るんだよ」

    アニ「仕方ないんじゃない…10番以内に入るにはこれくらいのリスクは伴うってことだ」

    ジャン「チッ…クソが」

    ジャン「しかし、まぁここ5年は平和なんだ。危険な事はないだろうぜ」

    アニ「けど、巨人信者なんてものが居たなんてね…」

    アルミン「確か70年くらい前にその信者たちのせいで1体の巨人がシガンシナ区に侵入したって聞いたことがある…」

    ジャン「はっ?!」

    ジャン「そんなことされちゃあ…」

    アルミン「あぁ、その時には立体機動装置なんてものは存在しなかったからね、多数の犠牲が出たって…」

    アニ(私達が攻める前にこんな事があったなんて…)
  6. 6 : : 2017/12/02(土) 23:20:14
    めっちゃ描くの上手い
  7. 7 : : 2017/12/03(日) 00:01:34
    >>6ありがとうございます“〇| ̄|_
  8. 8 : : 2017/12/03(日) 00:27:50
    ちゃんとログインしたので次からはアカウントになります
    よろしくです
  9. 9 : : 2017/12/03(日) 01:28:03
    20分後ー

    駐屯兵「よし、では今から任務についてもらう、任務内容はさっき話した通りだ」

    駐屯兵「何かあったらすぐに我々上官を呼べ、いいな?」

    キルシュタイン班「了解!」

    ジャン「しっかし…警備って言ってもな…」

    アルミン「兵員しかいないね…」

    アルミン「最前線の門だし誰も近寄らないのかな…」

    ジャン「さぁな、でも楽ってよりはこりゃ暇だな」

    アルミン「そうだね…」

    更に30分後

    ジャン「暇だ…馬車どころか誰も通らねぇ…」

    アルミン「さっき上官達が話してるのが聞こえたんだけど、巨人宗教の噂が広まってるらしい…だから警戒して誰も近寄らないんだ…」

    アルミン「でも逆をいえばそれでも門に近寄る人は怪しんでいいんじゃないかな」

    アニ「確かに…ね」

    ジャン「こんな時に門に近寄るなんざ、本物の死に急ぎ野郎だ…」

    更に1時間後

    ジャン「だぁー!!暇だ!なんでこんなところで突っ立ってぼーっとしてなきゃいけねぇんだよ!!」

    アルミン「まぁ落ち着きなよ、これも任務なんだ」

    アニ「この調子じゃこの辺全部が似たようなもんじゃない?」

    アルミン「有り得るね…確か三日ほど前からトロスト区には駐屯兵団から注意喚起の張り紙がされてたらしいよ」

    アルミン「でもそれにしてもやけに静かすぎrーーーー」

    ドーン!バンッ!

    爆発音、そして銃声がアニ達のすぐ側で聞こえた。
    音が鳴り止まないうちに駐屯兵がキルシュタイン班に走りよってくる。

    駐屯兵「キルシュタイン班!!緊急事態だ!!市民を最優先で避難させろ!」

    アルミン「何が起こったんです?!」

    駐屯兵「巨人宗教の信者達だ!門を解放させろと騒いでる!!」

    アルミン「そんな…昔と同じ事が?!」

    駐屯兵「あぁ…しかも思ったより規模が大きい…」

    ジャン「くそっ…なんでこんな時に…」

    アルミン「と、とりあえず避難を急ごうっ…んぐっ?!」ガンッ

    信者「いいか!お前ら!門を即時解放しろ!」

    信者「でないと、この兵を殺し外門を破壊する!」

    駐屯兵「お、落ち着け」

    アニ「っ!」ヒュッ!バシッ!

    信者「うぐっ…」ドサッ…

    駐屯兵「さ、流石だ、レオンハート訓練兵…」

    アニ「どうも…」

    アルミン「助かったよ…アニ」

    アニ「次からは気をつけな…」
  10. 10 : : 2017/12/06(水) 12:34:16

    ジャン「大丈夫か?!アルミン?!」

    アルミン「アニのおかげで助かったよ…」

    駐屯兵「よし、キルシュタイン班は街に戻り住民を避難させろ、騒ぎが収まり次第こっちから報告する」

    キルシュタイン班「了解!」

    駐屯兵「異常があれば信煙弾でしらせろ、いいな?!」

    キルシュタイン班「は!」

    ジャン「行くぞ!お前ら!」

    アルミン「さっきの爆発音と銃声でパニックになってるはずだ、気をつけないと」

    5分後ー市街地

    住民「今の爆音はなんだ?!」

    駐屯兵「今はまだ詳しい事は分かりません、ですから落ち着いて念の為に避難を…」

    住民「分からんだと?!あんた兵士だろうが!」

    駐屯兵「そう言われましても…今は安全の為に避難を…」

    住民「理由もわからんのに店を離れられるか!」

    住民「こっちには生活がかかってるんだ!」

    住民達「そーだ!そーだ!」

    アルミン「やっぱり思った通りだ…」

    住民「おい!そこの兵士!こんな所に居ねぇでさっさと事件解決してくれよ」ケラケラ

    ジャン「我々はあなた方トロスト区、門前の住民の避難の誘導をしに来ました。ですから落ち着いて我々の指示に従い…」

    住民「いいって俺らは」

    住民「自分で避難くらいできるからよ」ケラケラ

    ジャン「そう言われましても、こういった事態に混乱は付きものですから…」

    住民「あぁ?!俺らが自分で避難も出来ねぇ無能だっていいてぇのか?!」

    ジャン「違います!我々は…」

    住民「この騒ぎの現況もわからねぇお前らには言われなくねぇよ!」

    ジャン「この騒ぎは門で…」トントン

    アルミン「しーっ…」

    アニ「元凶が分からないから避難するんです」

    住民「あぁ?」

    住民「巨人が攻めてきた訳じゃねぇのによ」ケラケラ

    アニ「同じです、巨人の襲来もまた不確定なものです。」

    アニ「この世界はまだ多くなことが謎に包まれています。巨人についてもまた同じ事」

    アニ「あなた方はなぜこの騒ぎが巨人によるものでは無いと言いきれますか?」

    住民「ぐっ…」

    アルミン「ま、まだ巨人による襲撃と確定したわけではありませんから…どうか落ち着いて避難して下さい」

    住民「わ、分かったよ…」

    ジャン「で、では避難船まで案内致します。誘導員が居ますから彼らに従いウォールローゼ内地に避難してください」

    住民「ちっ…分かったよ」

    ジャン「アニ、助かった…」ボソッ

    アニ「どうも…」

    ジャン「でもよく言い負かしたな」ボソッ

    アニ「嘘はついてないよ、事実を述べただけさ」ボソッ

    ジャン「しかしなんで巨人宗教の事を言わねぇんだ?」ボソッ

    ジャン「言った方が納得するだろ」ボソッ

    アルミン「さっきの駐屯兵が説明して無かったからさ」ボソッ

    アルミン「多分、門が襲われていると知ったら住民達はこれ以上に混乱する」ボソッ

    アルミン「駐屯兵団はそれを避けたいんじゃないかな」ボソッ

    住民「なにボソボソ喋ってるんだよ」

    アルミン「いえ!何も!」

    住民「ちっ…」

    アルミン「ははは…」

    船乗りば前ー

    ジャン「ここから先は誘導員の方に従い進んで下さい」

    誘導員「では、順番に従いゆっくりと乗船して下さい」

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー


    アニ「だいぶ避難できた見たいだね」

    アルミン「あぁ、後はここら辺だけだけどだいぶ避難したみたいだ。残ってる住民も移動してる」

    ジャン「じゃあ後は上官方の指示を待つか

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