このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
本当の心
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- 1 : 2017/11/29(水) 17:47:11 :
- しゃぁ!ssのお時間です!ルカと申します(っ´ω`c)よろしくおねがいします(*´∀`*)ノ
さて、コトダ祭最終週の『衣装』です!案が浮かばずに断念しようかと思いましたが、最後まで頑張りたいと思います!
それでは始めます!
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- 2 : 2017/11/29(水) 18:07:01 :
- 僕の名前は……なんなんだろね……
名前なんてとうの昔からない。それが僕の記憶……
僕は詐欺師だ……詐欺師の僕に名前はない。
変装したものの名前を借りてしまうから自分の名前や姿、全てにおいてきがえることになる。
今回の衣装は何にしようか……
新聞記事を1つずつ開いていくとそこにはある人物の写真があった。
『十神財閥御曹司・十神白夜 業績を上げる』
『未来機関 十神白夜を表彰』
「元超高校級の御曹司……か……」
僕は彼の情報を整理することにした。彼の情報を整理して彼を利用する。そして、彼をどん底におとす。
彼の毛髪……衣装……とそろえていく中でどうしても衣装がうまく揃わなかった。
「……仕方ない。これで行くか……」
そこで、僕はある映画俳優になりすますために用意した白のスーツを着ることにした。
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- 3 : 2017/11/29(水) 18:11:31 :
- 鏡で姿を確認する。毎回ムリだなと思うのは体型の真似をすることは出来ない。
だが、その辺りを乗り切ることのできる、スキルはもちろんもっている。
これでも、元超高校級の詐欺師だ。騙すことには慣れている。だが、そのオーラを会得するのはかなり難しい。
「……彼の……十神白夜の心……か……」
悩みに悩んで決めたことは未来機関に潜入することだった。彼を研究しないといけない……
ピンポーーーン……
「こんな時に誰だ?」
僕は直ぐに扉を開いた。するとそこには……
「未来機関の十神白夜だ。お前を連行する。」
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- 4 : 2017/11/29(水) 18:18:49 :
- 「え?」
その言葉に自分は変装していることを忘れ間抜けな声を出してしまった。
その姿に気づいた彼は、僕に対して鼻で笑い言葉を続けた。
「貴様……色々な人物に化け、人を惑わし絶望に追い込んだあげく、今度は俺に変装しようとは……なるほど……愚直な考えだ。」
「……お前に何がわかる」
「ムリに変装して話さなくてもいいんだぞ?差し詰め、変装し始めた所だろうからな……」
思わず僕は詐欺師にあるまじき行動をとってしまった。あからさまに驚いた表情を十神に見せてしまったのだ。
その後も奴は話をやめない。
「なぜわかったと言うような顔をしているな……答えてやろうか?」
「……必要ない」
「そうか……貴様にとって致命的なことが原因なんだが……」
「……話してみろ」
「フン……」
僕の発言にまた十神は鼻で笑った。そして奴は近くの椅子に腰をかけ、話を続けた。
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- 5 : 2017/11/29(水) 18:31:57 :
- 「お前の変装には心がないんだよ……」
「心……だと?」
「あぁ……まるで、それでは喋る蝋人形だ……」
確かに、今から奴の心を調べるところだった。しかし、なぜ奴はそれをわかった?
「……変装の基本は衣装だけではないのだろう……」
アイツが質問をする。その質問に頷き、解答する。
「衣装と言っても変装界では2つある。身体的な衣装と心の衣装だ。その心の衣装に着替えるのに時間がかかるのは確かだ。」
「それはそうだろう……着替える本人のお前の心の衣装がないのだからな……」
その言葉に僕は思わず鼻で笑い、言葉を続けた。
「フン……心の衣装はその都度着替えて……」
その言葉を遮り十神が話に割り込んだ。
「何を勘違いしている。お前のレパートリーの話ではない!」
「なんだと……?」
「おれは、お前自身の心の衣装がないといったんだ。お前本人の衣装がな!」
「!?」
その言葉に僕は驚いた。自分の心の衣装は確かに用意していない。
だが、それは自分の感情にとらわれないために、裸の自分に服を着るためである。
しかし、僕に疑問が残った。
「……ところで、なぜその話をお前がする?」
「無理に役になりきるなと言っただろう?そうだな……その理由として当てはまるのは……面白いからと言うことにしておこうか……」
「面白いからだと?」
「あぁ……全力で貴様が俺に化けてきているのに、その情報がないのはよくないだろう?」
「……バカなのか?」
「勘違いするな……身完全な貴様に勝ってもうれしくないだけだ」
そう言うと十神は席を立った。
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- 6 : 2017/11/29(水) 18:43:44 :
- 席を立った十神はそのまま出口へとむかったので、僕は十神を止めた。
「まて!俺を……僕を連行するんじゃなかったのか?」
「気が変わった……俺の判断でお前の連行を待ってやる」
「は?」
まさかの答えに思わず固まってしまった。そして、十神は僕に指をさして話を続けた。
「勝負だ、詐欺師よ。俺がお前達……いや、お前を確実に捉えるか、おれを絶望におとすか……勝負だ!」
「ふぅん……詐欺師の僕に勝てるとでも?」
「もちろん負ける気はしないし、負けない!十神の名にかけて!!」
「なるほど……それが、君の心の衣装ってわけか……」
「そうだ。俺の衣装を着るのは重いぞ?」
「それを拒否したら詐欺師はつとまらないよ……」
そう……僕は詐欺師だ……
多くの衣装を持っている僕に唯一足りない衣装……それを見つけてまた彼と対峙しよう……
胸をはって十神の衣装を奪うんだ!
僕は詐欺師……名前はまだない……
衣装もない……丸裸な僕に……
暖かい贈り物をくれた彼への最大の礼儀……
「その勝負、受けて立つ!」
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- 7 : 2017/11/29(水) 18:49:16 :
- 最後まで読んで頂きありがとうございます(っ´ω`c)!
衣装はかなり難しく、最後まで悩んでいました^^;
これで、僕のコトダ祭は終わりです!
他の方々もたくさんの作品を書いております!そちらの作品はとても面白い作品ばかりですので、そちらもよろしくお願いします(っ´ω`c)
最後に、主催のししゃもんさんにはこの企画の計画立案をして頂き、ありがとうございます!
機会がありましたら、また参加させて頂きたいと思いますm(_ _)m
作品が面白くない僕ですが、これからもよろしくおねがいしますm(_ _)m
では、また次回の作品でお会いしましょう(っ´ω`c)
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