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剣と魔法の世界、あんまり関係ない村

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  1. 1 : : 2017/11/15(水) 21:27:23
    登場するキャラが多かったのでやむ無く名付けてますが、実在の人物は全く関係ありません。

    評価や感想はガンガンください
    物語はまだ完全に練ってはないです 許して下さい

    今んとこ長くなる予定です
    短編集的に進みますがなかなか終わりません
    終わる終わる詐欺だと思ってあきらめて下さい

    つまんねー、と自分で感じたら速攻消します
    割りと考えたのでへーきだと思いますが
    でも消します、五分五分です。許してください

    私は師走前なのに走り回るほど忙しいので
    亀更新になると思います
    なるたけ書くつもりなんで怒らないで下さい

    注意事項はこんなもんです
    次レスからかきはじめます
  2. 2 : : 2017/11/15(水) 21:45:16
    「やめて……」

    暗い部屋、冷たく光る石の床は少女を終始見上げている

    「やめて……」

    虚しくか細い声……

    やがて、少女は声をあげなくなった

    人は本当の恐怖に直面すると、声は出ないらしい

    刃が光る 白く 致死的に

    その煌めきは流れ星の如く流線型を描いた。

    「ぎゃあああぁァァッ!!!」

    少女の断末魔

    体は半分失われているが声だけは出たようだ

    「なるほどね」

    誰かが、納得したようだ

    刃が光る 紅く 致死的に。

    その煌めきはひとまず、動かぬ点となった

    暗い部屋、血が迸った床

    「やめて……」

    少女はまたしても声をあげる

    刃は頑なに光り 流線型を描いた
  3. 3 : : 2017/11/15(水) 22:17:32
    遥か高山の秘境ファティルの村

    山々に囲まれ小川が流れ、花が咲いている

    小さな丘が中心にあり、頂上には立派な木

    いかにも田舎で魔物すらもない村……なのだが

    今や観光地として一部の登山客から人気の地だ

    平和な村だが、いよいよ今日冒険者が派遣されてくる

    冒険者とは言うが彼らは何でも屋のようなものだ

    国に認められた者が魔物討伐、護衛などにあたる

    若き村長ファティルは落ち着かない様子で

    冒険者を待っていた

    ファティル「午前中に着くのではなかったか?」

    花屋の娘、フリルが答えた

    フリル「あくまで予定ですよ、村長?ここは高山、慣れなければ厳しい地です。それに貴方こそ午前中の予定時刻に30分遅刻しましたよね、立場をわきまえて下さい。」

    鋭い返しにファティルは黙り込む

    どう言い返しても痛い目見るだろうな

    いつもそうなんだ、俺は損な役回り

    と、諦めた瞬間、鍛冶屋のフラッペが駆け込んできた

    フラッペ「ファティルの旦那!冒険者が来ました!」

    ファティル「やっとか……」

    ファティルが半分腰を上げようとした瞬間

    フリルに椅子に押し付けられてしまった

    フリル「……続きを」

    フラッペ「あ、いや……それがですね……」

    フリル「なにやら外が騒がしいようですね、冒険者がなにか問題でも?」

    フラッペ「いや、その、とにかく来てください!ファティルの旦那はともかく、フリルさんは必要です!」

    ファティル「えっ」

    フリル「いきましょう」

    不本意な呼び掛けに憤りと悲しみを覚えるファティルだったが

    彼女らは絶対に励ましてはくれないだろう……

    諦めて仕方なく、外に向かって歩きだした。

    「ファティルの旦那はともかく」

    ファティルはフラッシュバックした言葉に弁解する

    泣いてはいない、断じて  と
  4. 4 : : 2017/11/16(木) 23:23:44
    ファティル「フリルー、フラッペー、どうなってる?」

    能天気に呼び掛けるが返事がない

    ファティル「無視か……」

    フリル「村長、これを」

    ファティル「!……おっとっと」

    そこには無惨な姿になった少女がいた。

    かろうじて生きているようだが、体は傷ついて

    否、されよりかは 破壊 されているというに相応しいほどに損傷している

    傷口は化膿し、痛々しいほどに赤く、また黄色い液体が滲んでいる

    少女は痛みを感じることも難しいようで、無感動に充血した目で宙を見ている

    フラッペ「彼女は冒険者の二人が助けたようなんですが……まあ、当然素性は不明なんすよね……、どうしますか?これ」

    この場合のどうするか、とは簡単に言えば

    災厄の種を 捨てる べきか?

    ということだと、ファティルは知っていた

    ファティル「……ひとまず、助けるとしよう」

    フリル「……」

    ファティル「皆、文句の一つはあるだろうがな、冒険者様も来ている、そう簡単な話ではないよ」

    もちろん建前だ。

    ファティルは長としては些か善良すぎる

    フリル「村長、村人たちは不安を払拭するため冒険者を呼んだのですよ?なのに、こんな……」

    異議を申し立てたのはやはりフリルだ

    ファティル「フリルが村のこと、一番よく考えてるのは知ってるさ」

    フリル「なら……」

    ファティル「フリル、いざというときに助けがないというのは辛いことなんだ」

    ファティル「自分は情けない村長だから、皆の助けが必要だろ?」

    フラッペ「たしかに!わかります!」

    「……」

    フラッペ「……すみません」

    ファティル「まぁ、とにかく!誰かが困ってるとき助けないと自分は助けてもらえないんだよ!」

    ファティル「自分はなかなか助けれることはないからさ!たまにはいいだろう?」

    ファティル「ほ、ほら!診療所に運ぼう」

    様々な人々が見つめるなか騒動は一旦の落ち着きを見せる

    「なるほどね」と誰かが納得した。

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