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アニ&ユミル「弟は私達が守る」エレン「プール!」
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- 1 : 2017/11/06(月) 17:10:17 :
- 暇を見つけて書いていきたいと思いまーす
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- 2 : 2017/11/06(月) 20:53:19 :
- エレン「…プール?」
ライナー「ああ、そうだ」
部活終わりの帰り道
そう話を切り出したのはのは我らが兄貴分のライナーだ
エレン「なんで?」
ライナー「なんでって…いやいや、せっかくの夏休みなんだ。皆で遊ばなきゃ損だろ?」
うん、まぁそうなんだが
アルミン「なんでプールなの?」
ライナー「考えてみろよ。このクソ暑いなか他にやることあるか?お外で皆で仲良く鬼ごっこでもするか?」
まぁ、ライナーの言うことも一理ある
夏休みが始まって一週間が経った
今の所、皆と顔を合わせているのは部活くらいだ
エレン「…下心があるわけじゃない…よな?」
ライナー「な、何いってんだ?」アセアセ
エレン(図星かい!)
ベルトルト「まぁ、いいんじゃない?宿題の息抜きにもなるし」
アルミン「そうだね」
エレン「俺達はもう終わったからな~」
ユミル「いやー、頑張った」
アニ「まさか、こんなに早く終わるとは思わなかったよ」
クリスタ「ユミル~、宿題教えてよ~」
ユミル「おーおー、可愛い可愛いクリスタよ」ワシワシ
クリスタ「やー、もう!髪が乱れちゃう!」
ユミル「髪ぐらいいいだろ?あと勉強だが、私はパス。これ以上は面倒だ」ヒラヒラ
クリスタ「ぶー」ムー
アニ「…ライナーにでも教えてもらったら?」
アニが唐突に話を切り出す
一番驚いてるのは言われた兄貴分のライナーだ
ライナー「は?」
アニ「…皆をプールに誘うくらいだ。暇なんでしょ?」
ライナー「え、あっ、いや。その…」
クリスタ「教えてくれるの?ライナー」
ライナー「もちろんだ」キリ
…うん、知ってた
エレン「…まぁ、なんにせよプールには行きましょーか?」
皆「賛成!」
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- 3 : 2017/11/06(月) 21:30:44 :
- そして皆と別れ、帰り道
我が家に向かう足取りは軽い
エレン「いやー、プールかぁ。久しぶりだなぁ」
ユミル「そんなに行ってなかったっけ?」
アニ「…最後に行ったのは2年前だね」
ユミル「…ああ、そっか。去年は私のじいちゃんとばあちゃんが亡くなったから…な」
エレン「…ごめん、嫌な気分にさせたか?」
アニ「ゴメン…」
ユミル「いーや。なに気遣ってんだよ?私はお前らが居てくれるだけで元気になれるんだからよ」ワシワシ
エレン「…ああ」
…やっぱ、ユミルは強いな
アニ「…今年の夏は楽しもーね?」
ユミル「もちろんだ」ニシシ
エレン「おう」ニッ
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- 4 : 2017/11/07(火) 08:11:45 :
- すっごく期待です!!
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- 5 : 2017/11/07(火) 12:31:04 :
- >>4 すっごくありがとうございます!
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- 6 : 2017/11/07(火) 12:54:26 :
- その後3人は帰宅し、ダラダラと居間でくつろぐ
ユミル「エレン~、お茶くれ~」
エレン「温かいの?」
ユミル「殺す気か?」
エレン「冗談。麦茶でいいだろ」スッ
ユミル「ああ」
アニ「私にもちょーだい」
エレン「あいよ」トコトコ
冷蔵庫を開け麦茶を取り出す
それのついでに残ってる食材を見る
なんもねーじゃん…
エレン「後で買い物いかないとな…」トクトク
3人分の麦茶を注いで居間に戻る
…姉二人が並んでグータラしてる姿を見て少し笑ってしまったのは秘密だ
エレン「ほら、持ってきたぞ」コトン
ユミル「おー、サンキュー」ゴクゴク
アニ「ありがと」ゴクゴク
ユミル「ぷはぁ!美味い!」
エレン「酒飲んでるおっさんみたいだな」
ユミル「あん?」
アニ「絡みかたも酔っぱらってるみたい?」クスクス
エレン「そーいやよ」
ユミル「ん?」
エレン「冷蔵庫の中身空なんだわ」
ユミル「そーいやそうだな」グビグビ
エレン「…それ俺の」
ユミル「気にすんな」
エレン「まぁ…いいけどよ」
アニ「ほら、あげるよ」スッ
エレン「それアニのだろ?しかも口つけたやつ」
アニ「なに、私のが飲めないっての?」
エレン「そのセリフも酔っぱらってるやつが言う台詞だからな?」
アニ「そう?」
ユミル「別に今さら恥ずかしくて飲めないとかないだろ?」
エレン「…まぁな」
アニ「なら、ほら」スッ
エレン「ありがと」ゴクゴク
ユミル「んで?あとで買い物にいかないといけないってか?」
エレン「そーそー」
アニ「…ならさ?」
ユミル「ん」
アニ「水着を買いにいかない?」
エレン「…そーかー、サイズも合わねぇか」
ユミル「そうだな、ついでに見に行くか」
話がまとまったなと思ったら
ユミル「アニも胸のサイズ大きくなったしな?」
アニ「ちょっ!」カァ
エレン「…あーあー」ミミフサグ
ユミル「ハハハ!なに恥ずかしがってんだよ!エレン」バシ
エレン「いで!」
アニ「もう…せっかくだし、エレンも私達の水着選んでよね」
エレン「…えー」
ユミル「おー、そりゃいいな」
エレン「マジで?」
ユミル「マジで」
エレン「…わかったよ」ハァ
ユミル「よーし、そうと決まりゃ出発!」
アニ「はいはい」クス
エレン「おー」
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- 7 : 2017/11/07(火) 19:21:43 :
- めっちゃ期待です。
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- 8 : 2017/11/07(火) 21:29:45 :
- 期待~
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- 10 : 2017/11/08(水) 22:14:20 :
- 軽く着替えを済ませ家を出る
スマホで時間を確認すると3時過ぎと言ったところ
…暑い……
ユミル「…あっづぃぃ~…」グテ
アニ「…ホントにね」ジリジリ
エレン「そんな風に嘆いてても涼しくはなんねぇぞ?」
ユミル「わかってるよ。…行くかぁ」スッ
アニ「…暑い」スッ
エレン「ほらほらデパート行けば涼しくなれるからよ」
アニ「…そうね」ハァ
まぁ、ため息をつきたいのもわかる
なんせ駅前のデパートまで歩いて15分。
普段なら遠くは感じないが、いくら3時過ぎとは言えまだまだ炎天下の中。
果てしない道のりに感じてはしまうのは仕方ないだろう
・
・
・
ユミル「…ついたぁー」ハァ
アニ「…はぁ、生き返る」
エレン「涼しい~」
ようやくデパートについた
さて、買い物を済ませようか
エレン「最初に水着見るか?」
ユミル「おっ、なんだエレン。そんなに私達の水着を見たいのか?」ニヤニヤ
エレン「っはぁ!?///ちげぇっつーの!」
アニ「…変態」
エレン「アニまで!」
ユミル「で、見たいのか?」ニヤニヤ
エレン「…うっせー、俺は行くからな!」テクテク
ユミル「あっ、待てこらぁ!」
アニ「…フフッ」クスッ
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- 11 : 2017/11/09(木) 21:54:37 :
- エレン(見たくない男なんているか!?)
という叫びたい気持ちを抑え、衣服が売ってある2階のコーナーに歩く
たどり着けば夏に関する商品がズラッと並んでいたがそこはさすが夏の代名詞、海やプールのコーナーが大々的に展開されていて水着を探すのは苦労しなかった
エレン「ほら、さっさと探してこいよ」
そう一言だけ残してその場から立ち去ろうとすれば自分の袖をギュッと掴まれて足止めされる
アニ「…」
エレン「…なんだよ」
アニ「…一緒に選んでくれないの?」プイ
…なに、ふくれてんだこいつ
エレン(ふくれた顔も可愛いなぁ、おい)
そんな思いをよそにアニに袖を掴まれたまま、女物の水着コーナーに引きずられるように歩く
もう片っ方の姉ちゃんは自分とアニのやり取りを笑いながら並んで歩く
……がっちりと俺の横に
エレン(逃がさねぇってか畜生…)
そんなこんなで水着コーナー
姉ちゃん二人はお互いに水着を合わせあい、気に入ったものがあれば俺に「どう、似合ってる?」などと聞いてくる
エレン「あー、似合ってる似合ってる」
アニ「ちょっと。適当じゃない?」
エレン「んなことねぇって」
身長が小さくてもスタイルの良いアニだ
似合わないわけないが恥ずかしいという気持ちが勝ってしまい、どうにも素っ気ない態度を取ってしまう
ユミル「んじゃ、エレン。こんなのどうだ?」スッ
エレン「ん?……ぶふっ!」
ユミルが自分の体に合わせている水着はいわゆるマイクロビキニ…とまでは言わないがなかなか布の部分が少ない水着をにやけながら「どうだ?」と言わんばかりに見せつけてくる
なんでこんなものがデパートに置いてあるのかと少し考えてしまったが
エレン「んなもの元の場所に置いてこい!」
…と吠えることに必死になる
ユミル「なんだ?想像しちゃったのか?」ニヤニヤ
エレン「…してねぇよ」
なんてのは嘘でしっかり想像した自分に嫌気が差す
陸上部のユニフォームでさんざんスタイルの良いユミルの姿を拝んできたのだ
想像…いや、妄想するのに苦労はしない
アニ「ちょ、ユミル。それはさすがに…」オロオロ
そしてなんで貴女がしどろもどろになってるの?ねえ?
ユミル「わーってるよ。エレンの反応が見たかっただけだ」
エレン「…ならいい」
ユミル「まぁ、おかげで可愛い可愛いエレンを拝めたからな。収穫大だ」ニヤニヤ
エレン(…このやろう)
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- 12 : 2017/11/10(金) 00:59:33 :
- エレンかわいいw
アニとユミルがいい感じです。こういうキャラ大好きです!
めっちゃ期待です!!
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- 13 : 2017/11/10(金) 20:22:59 :
- >>12可愛いですかい!?
もう、さいっこうの褒め言葉ですぜ!
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- 14 : 2017/11/10(金) 20:53:19 :
- すったもんだがあった後、姉二人の水着を買って一息ついた
…つきたかったが、姉二人はそんな休みをくれるわけもなく男物の水着のコーナーに俺を引っ張る
なぜか二人が自分の水着を選ぶときよりウキウキして見えるのは気のせいなのか…?
エレン「これでいいや」
パッと目に入った水着を手に取る
ちゃんとサイズを確認するのは忘れない
ユミル「は?ろくに選んでないだろ」
エレン「男なんてそんなもんだろ」
アニ「…もう、せっかくなんだからさ。ちゃんと選べばいいのに」
エレン「なんだよ。二人は俺が選んだ水着が気に入らないのか?」
ユミル「…」ジー
アニ「…」ジー
エレンが選んだ水着は黒が基調にイルカが模様にある
…可愛いじゃん
いや、水着も可愛いがきっとそれを履いたエレンも可愛いだろう
ユミル「…うん、いいんじゃないか?」
アニ「可愛い…」
エレン「そうか?」
ユミル「ああ、ぜひそれにしてくれ」ガシ
アニ「お願い」ガシ
肩に置く手の指が食い込む
エレン「いだだだだ!痛いから!わかったから!」
ユミル「あ、わりい」
エレン「無意識!?」
アニ「必死だったから、つい」
エレン「いや、色々とおかしいよね?」
と、まぁエレン絡みのこととなると少々天然な部分を発揮するユミルとアニだった
エレン(嫌じゃないけどね!?)
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- 15 : 2017/11/10(金) 22:59:12 :
- 期待
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- 16 : 2017/11/11(土) 20:18:07 :
- 期待してます
-
- 18 : 2017/11/11(土) 23:53:21 :
- 肩に少々のヒリヒリとした痛みを覚えながらも水着を購入し終える
エレン「さて…水着も買ったし、あとは今日の晩飯だな」
アニ「そうだね」
ユミル「適当に惣菜コーナーでも見て買おうぜ」
エレン「ああ」
その後、惣菜を買って晩飯の問題もなくなり帰宅しようとする
アニ「…」ジー
エレン「…ん?」
なに見てんだ?
ユミル「どした?かっこいいやつでもいたか?」ケラケラ
エレン「は?」
アニ「な!?そんなんじゃない!」アセアセ
エレン「…」
アニ「私がカッコいいと思うのはエレンだけ!」
エレン「…///」
アニ「…あっ…//」
ユミル「おーおー、きっぱり言うねぇ」ニヤニヤ
アニ「あ…あぁ……//」シュー
エレン「は、恥ずかしいから…やめてくれ…」
アニ「…ゆ、ユミルだって!そうじゃないの!?」
エレン(アニちゃん!?なんでいきなり?)
ユミル「あたり前だろ?エレン以外に見惚れるわけねぇだろ」キッパリ
…そんなきっぱり言われても困るのですが……
アニ「…」ムー
エレン「…んで?アニはなに見てたんだ?」
恥ずかしい話(本音は嬉しいが)は終わらせようとさっさと別の話題を振ることにした
アニ「…」
エレン「だんまりかい」
ユミル「あー、エレンエレン。あれだろ?」ユビサシ
エレン「ん?」
アニが先ほど、熱烈な視線を浴びせた先は…
エレン「アイス?」
アニ「…うん」
ユミル「食べたいのか?」
アニ「…うん」
エレン「いや、食べればいいだろ?」
アニ「乙女はそんなに簡単にいかないんだよ」
エレン「そうなの?ユミル」
ユミル「まぁな」
エレン「…えー。どういうこと?」
アニ「…だってさ、今度プール行くでしょ?」
エレン「ああ」
アニ「…だらしない体は見せたくないし……エレンニ」ボソ
エレン「ん?最後のほう聞こえなかった」
アニ「なんでもない!」
…とまぁ、実は聞こえてたがすっとぼけてみたたり。
だって身悶えしそうなくらい恥ずかしいんだもん
ユミル「なら、3人で1つを分けるか?」
アニ「!」
エレン「そうだな、それならいいだろ?」
アニ「…うん」ニコ
エレン「よし、決まりだな」
ユミル「アニ、買ってこいよ」
アニ「はいはい」テクテク
ユミル「さっき、聞こえてたろ?耳赤かったぞ?」ニヤニヤ
エレン「…うっせ」
…ったく、ユミルには敵わねぇな
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- 19 : 2017/11/12(日) 00:37:17 :
- 今度はアニがスッゴイ可愛い!
期待!
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- 20 : 2017/11/14(火) 01:20:13 :
- >>19 期待ありがとー!
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- 21 : 2017/11/14(火) 01:22:46 :
- アイスを片手にデパートを出る
日が傾き始めていて日中ほど暑くはない
以外と長居をしていたらしい
アニ「…おいし」パク
ユミル「アニ、私にもくれよ」
アニ「はいはい」
ユミル「あーん」パク
ユミル「うまいな。イチゴか?」
アニ「そうだよ」
エレン「俺にもくれ」
アニ「…えー?」ニコ
エレン「…えぇ…」
アニ「冗談。ほら、あーん」ヒョイ
エレン「…あーん」パク
アニ「おいしい?」
エレン「そりゃな」
ユミル「アニが食べさせてくれるなら美味しさ100倍ってか?」ケラケラ
エレン「やめてくれ…恥ずかしいから」フイ
アニ(…否定しないんだ//)
ユミル(なんか最近素直だな?)
そんなこんなアイスを食べながら帰宅
エレン「よし、晩飯の準備をするか」
ユミル「そうだな」シュル
アニ「うん」シュル
エレン「…」ジー
ユミル「なんだよ?そんなに見て」
エレン「…いや、今さらなんだけどよ。エプロン姿似合ってるなぁって」
アニ「そう?」
エレン「ああ」
ユミル「なんだなんだ?誉めたってなんもでねぇぞ?」
エレン「そんなんじゃねーよ。ほら、早く終わらせよーぜ」
ユミル「そうだな」
アニ「はいはい」
・
・
・
簡単に野菜炒めと味噌汁を作り、あとはデパートで買ってきた惣菜で夕食を済ませる
エレン「ご馳走さま」
ユミル「ご馳走さん」
アニ「ご馳走さま」
エレン「どれ、俺が片付けるから二人は風呂でも入ってこいよ」
ユミル「いいのか?」
エレン「ああ」
アニ「それじゃ、ユミル入ろ?」
ユミル「いいぞー」ニヤニヤ
アニ「…なんかユミルの顔がいやらしい」
ユミル「別に~」
アニ「怪しい…」
エレン「いいから、早く入ってこい」
・
・
・
二人が風呂に入ってから数分がたつ
洗い物も済み、片付けも終わった
エレン「…ふぅ、一息つくか」ゴロン
居間に戻り座布団を枕がわりに横になって目を閉じる
キャ、ユミル!ムネモマナイデ!
イイジャネーカ、チョットクライ
マタオオキクナッタンジャネーノ?
ウ,ウルサイ!
エレン「…聞いてはいけないものが聞こえるな」
少々、耳を凝らして詳しく聞こうかという気もしなくはなかったが流石に盗み聞きはまずいだろうと考え直す
かと言ってこのままなにもせずにいればまた誘惑は襲ってくるのでテーブルの上に置いておいた自分のスマホを寝たまた手探りで取る
…誰からか通知が来てらぁ
エレン「…ん、ライナーからか」
ライナー)明後日部活ないし、プールに行かないか?
クリスタ)いいよ!
ベルトルト)OK
アルミン)僕も大丈夫!
ミカサ)了解
エレン「皆行くみたいだな」
エレン「…んー、ま。二人に聞いてからだな」
そう思うとスマホを閉じて目を閉じる
シカエシダー!
ア,アニ!ワルカッタカラ!
ユミルモイガイトオオキイヨネ!
エレン「…はぁ、なんか泣きそう」
別にわざとじゃない。忘れていただけなんです。
しかし、どうにも自分が情けないと嘆いてしまう今日この頃
はやく二人にお風呂を上がってきて欲しいと切に願うエレンだった
-
- 22 : 2017/11/15(水) 17:27:40 :
- 期待
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- 23 : 2017/11/15(水) 23:42:34 :
- >>22 期待あざーす!
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- 24 : 2017/11/15(水) 23:45:56 :
- ・
・
・
ガチャ
ユミル「…ふぅ、いい風呂だった」ツヤツヤ
アニ「あんたねぇ…」
ユミル「悪かったって。魔が差したんだよ」
アニ「…どうだか」
ユミル「アニもやり返したんだからどっこいどっこいだろ?」
アニ「はいはい」
ユミル「…ところで、可愛い可愛い弟は?」キョロキョロ
アニ「…どこだろ」ゲシ
…なにか蹴った?
エレン「」スースー
アニ「いた」
ユミル「寝てやがる」
ったく、こいつは…可愛い寝顔してんなぁ
ユミル「…」プニプニ
アニ「ふふっ、可愛い」
ユミル「…最近さ」
アニ「ん?」
ユミル「こいつのこと…エレンのことさ。」
アニ「うん」
ユミル「カッコいい…って……、思うことはないか?」
アニ「…そうだね」ナデナデ
…やっぱ、そうか
ユミル「…ホント嫌なやつだな。こんなに私達を夢中にさせやがって」プニプニ
アニ「そうだね」クス
エレン「…ん、うぅん…」
ユミル「起きたか」プニプニ
エレン「…スースー」
ユミル「…また寝ちまったみたいだ…「チュゥ」」
ユミル「!?」
アニ「!?」
ユミル(マジかよ!)
今私達は固まっている
なぜって?
頬を突っついてた私の指を…
エレンが寝ぼけて咥えちまったからだよぉぉぉ!!!
ユミル「ちょっ!」
エレン「…んぅ、チュ」
ユミル「…っ!」ゾワゾワ
アニ「…うわぁ」
ユミル「あ、アニ。見てないで…っく。止めろよ!」
アニ「…え?いいの?」
ユミル「あ?」
アニ「…だって、あんた。にやけてるよ?」
ユミル「」
…ホントだ。知らないうちに笑ってた。
エレン「…チュゥ」
ユミル「っ!す、吸うなぁ!」ゾワゾワ
アニ(…こいつ、起きてる訳じゃないよね?)
ユミル「…ん、くっ!」ゾクゾク
エレン「…ハムハム」
アニ(…可愛い)
ユミル「ぅ…うぅ!」
…もう、無理だ!
ユミル「いい加減に起きろぉ!」
エレン「うわぁ!」ビク
ユミル「はぁ…はぁ…」
エレン「え、なに?どういう状況?」
アニ「いいから、あんたは風呂に入ってきな」
エレン「え?え?」
アニ「…いいから?ね?」ニコ
エレン「」
…なぜか、アニの笑顔が怖い
エレン「…はい」スッ
ユミル「…疲れた」
アニ「見てて微笑ましかったよ?」
ユミル「…お前なぁ」
アニ「嫌じゃなかったんでしょ?」
ユミル「…まぁな」
…風呂に入った後なのに、どっと疲れたな
アニ「まぁ、いい思い出ってことで」
ユミル「…内容が濃すぎるわ」ハァ
エレン「へっくしょん!」
エレン「…誰か噂してんな?」ズズ
噂の当の本人のエレンは、姉二人とのちょっとした事件を知ることもなく、シャワーを浴びていたのだった
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- 25 : 2017/11/17(金) 06:19:46 :
- ザァァァァァ…
キュッ キュッ
チャプン
エレン「…ふぅ、気持ちいい」
…そういや、さっきのユミルとアニの反応。なんだったんだ?
湯船に浸かりながら3分ほど先ほどのことの原因を考える……が当の自分自身は寝てたのだ。わかるわけない。
大方、ユミルかアニのどちらかが寝てる自分にイタズラでもしてたのだろう。
…なぜ、俺がアニに怖い笑顔を向けられたのかは謎だけど
エレン「…まっ、いいや」ノビー
・
・
・
エレン「風呂上がったぞ」ワシワシ
ユミル「…」ジロ
エレン「…ユミル。俺なんかした?」
ユミル「…変態」
エレン「…ええぇ…」
…そういえば、居間に1人いないのに気付く
エレン「アニは?」
ユミル「ん。」クイ
顎で指された方を見やる。
アニ「」スースー
…先ほど自分が寝てたところで、安らかに寝息を立てている
エレン「ホント、昔から寝んの早いよな」
ユミル「こんだけ寝てんのになんで伸びないんだろうな…」
エレン「それ、本人に言ってやれよ」
ユミル「やだ。蹴られる」
エレン「まぁな」
他愛もない会話をする
先ほどなにが起こったかはわからないが、結局いつも通りだ…よな?
ユミル「エレン、ちょっとこっちこいよ。頭乾かしてやる」
エレン「いいよ。自分でやるから」
…一応、拒否はしてみる
ユミル「私がしたいんだって。…ってか、やらせろ」
エレン「はい」
まぁ、こうなるのはわかってたんだけどね
ブオォォォォ
ユミル「~♪」
鼻歌まじりに髪をドライヤーで乾かしてくれるユミル
ドライヤーの音でなんの曲を歌ってるかはわからないが、機嫌は良さそうだ
エレン「あっ、そうだ」
ユミル「ん、どした?」
ドライヤーを止めて、ブラシで自分の髪を優しくとかしてくれる。ちょっと気持ちいい
エレン「さっきライナーが明後日、プール行こうって連絡来てたからよ。どうする?」
ユミル「お前は行きたくないのか?」
エレン「そりゃ、行きたいよ?」
ユミル「んじゃ行くか」
エレン「なんだそりゃ?」
ユミル「お前がいないのに、プール行ったって楽しくないだろ?」
…なかなかこっ恥ずかしい言ってくれますね。
エレン「…ま、俺もだよ」ボソ
ユミル「んー?」クシクシ
エレン「なんでもない」
ユミル(ホントは聞こえたけど)ニヤニヤ
-
- 26 : 2017/11/17(金) 17:08:15 :
- 自分で書いててなんだが
ユミルに髪を乾かして貰えるとかやべーな
エレン爆ぜればいいのに…
とまぁ、これからもそんな思いでちょいちょい書いていきます
-
- 27 : 2017/11/17(金) 17:42:50 :
- 確かにエレン羨ましい…
いつも楽しみに読ませてもらってます。
これからも期待です!
-
- 28 : 2017/11/18(土) 17:54:34 :
- こたい
-
- 30 : 2017/11/19(日) 18:12:15 :
- その後、アニを布団に寝かせ(少々蹴られもしたが)、その夜はぐっすりと眠りについた
~部活~
ジャン「俺らも連れてってくれ!」
ライナー「かまわん!」
ジャン「ありがとう!」
ライナー「いいってことよ!」
ジャンがどこから聞いてきたか知らないが我らが大将に泣きついていた
ジャン(…これでミカサの!)
ライナー(クリスタの!)
ジャン&ライナー(水着姿を見れる!)
そんなアホなやり取りを繰り広げる二人を横目に
コニー「いやー、やっと補修終わったぜ…」
エレン「案外、早く終わったのな?」
コニー「まぁな!天才にかかればこんなもんよ!」
ユミル「天才なら補修にかかんねぇだろ?」
コニー「…あ、そうか!お前頭いいな!」
エレン(アホだ)
ユミル(バカだ)
こちらでもアホなやり取りを繰り広げていたのだった
そんなこんなで明日のプールに行くメンバーは増えたのだった
-
- 31 : 2017/11/21(火) 00:12:37 :
- ~プールへ行く朝~
ユミル「…ふぁあ~」ノビー
今日はいつもより少し早めに起きた
なぜって?
お弁当を作るからでしょう
アニ「」スースー
ユミル「…なーんか、起こすの気が引けるよな」
さて、どうしてやろうかと悩んでいれば
ガラッ
エレン「おはよ」
…と愛しの人が朝の挨拶をしてくれる
なんと気持ちのいい朝だろうか
ユミル「おいおい。乙女の部屋にノックもせずに入んのかよ?」
エレン「うっ…、ごめん…」シュン
明らかに落ち込むエレン。少々可愛いと思ったのは私だけの秘密だ
ユミル「まぁ、いいさ。それよりこの眠り姫を起こすか?」
エレン「起こしたら蹴られるからほっとく」
ユミル「アニなりの愛情表現だろ?」
エレン「なかなか物理的にツラい愛情表現ですなぁ」
ユミル「んじゃ、どういう表現がいいんだ?」
エレン「…んーとなぁ。……っておい、なんで俺はそんなこと暴露しないといけないんだよ」
ユミル「ちっ、つまんねーの」
エレン「いいから、アニ起こすの可愛そうだから二人で準備しよーぜ」
ユミル(結局それが本音かい!?)
-
- 32 : 2017/11/21(火) 00:49:09 :
- 期待♪
-
- 33 : 2017/11/22(水) 00:05:41 :
- >>32 いつもいつも期待コメ、ありがとうございます!
皆様、私事ではありますが本日11月22日で誕生日を迎え二十歳になりました!
なにかと仕事も忙しく執筆できないこともありますが、皆様の期待に応えられるよう、そして私が描くエレンを私自信が嫉妬するような(笑)物語を書いていけたらなと思います!
今後もよろしくお願いします
-
- 34 : 2017/11/22(水) 00:25:26 :
- 誕生日おめでとうございます!!
-
- 36 : 2017/11/23(木) 12:22:09 :
- エレン「ほら、いつまでもタオルケットにくるまってねーで起きろよ」
ユミル「ったく、しょうがねぇな」バサッ ムク
エレン「はやく準……びし…て… え?」
ユミル「あ?」
エレン「ゆ、ユミル!服着ろ!」メカクシ
エレンにそう言われ自分の体を見る
上は下着一枚、下はハーフパンツ。
そういや、昨日の夜は暑くて寝苦しくTシャツを脱いだんだっけ…
ユミル「別にいいだろ。どうせ後で似たような格好するんだし」
エレン「それとこれとは話は別だろ!?はやく着ろよ!」
ユミル「」ニヤ
…ちょっとイタズラしてやろうか
ユミル「エレン!」ダキ
エレン「うわぁ!なに抱きついてきてんだ!」
ユミル「どーだ?女の子の体は」
エレン「ふざけんな!こんな状況でどんな感想を言えってんだ!」
ユミル「色々あんだろ?温かいとか…」ムギュ
エレン「おいっ」
ユミル「…柔らかいとかさ」ボソ
エレン「…っ///」
こいつ!なんでこんなことを…
エレン「頼むから離れてくれ!」
ユミル「感想言わなきゃ離してやんねーよ」グリグリ
エレン(押し付けんなぁぁあぁ!)
エレンの心の声が虚しく部屋に響いた(気がする)
「…うーん」
その声が届いたのか、もしくは少々騒がしくしてたせいかいつも寝坊助なアニも流石に目を覚ましたらしい
アニ「…もぅ、うるさいな。……え?」ムク
エレン「え?」
ユミル「あっ…」
アニ「…なにしてんの?」ジロ
…まぁ、朝から軽く修羅場である
-
- 37 : 2017/11/23(木) 15:29:40 :
- 1日遅れたけど誕生日おめでとうございます!(`・∀・)ノ由 ハッピーバースデー! おめでとう♪
-
- 38 : 2017/11/23(木) 18:23:21 :
- 私も1日遅れたけど、誕生日おめでとうございます!
これからも期待です!
-
- 40 : 2017/11/25(土) 23:49:03 :
- 申し訳ないです!
二十歳になったということで色々と飲みのお誘いがありましてここ最近空いてしまいました。
そろそろ一段落ついたので再開していきます!
-
- 41 : 2017/11/27(月) 00:49:10 :
- エレン(やばい…)
その一言に尽きよう
だって…
アニ「」ジー ギロ
…寝起きも相まってか、すんごい目付きで睨んでくるから
ユミル「お、おお落ち着け?な?」アセアセ
これにはさすがのユミルも焦るらしい
アニ「…私が寝てる横でイチャイチャしてるんだ」
ほら、ご機嫌ななめだ
…若干変な怒り方だなと思ったのは俺だけかな
ユミル「」ポカン
…どうやら、ユミルもそうらしいな
・
・
・
アニ「」モグモグ
エレン「…」モグモグ
ユミル「…」モグモグ
気まずい
うん、かなり気まずい
ユミル(どうしたもんか…)
飯を食べ、お茶を飲んで一休憩
今、ユミルの頭の中はフルスロットルで働いてる。どうすればアニの機嫌は直るかと
そもそも、エレンに朝からイタズラしなければ良かったんじゃないか?
なんて考えはない
むしろエレンの反応が可愛くてもう後悔してないくらいだ。反省なんてするわけない
アニ「…ねぇ」
ユミル「」ビク
エレン「」ビク
アニ「そんなにビクつかないでよ」
エレン「…怒ってないか?」
アニ「なんで?」
エレン「…いや、その。なんていうか」
アニ「…別に怒ってないよ」
ユミル(機嫌は悪いけどな)
アニ「怒ってはないけどさ…その、ちょっね…」
エレン「…?」クビカシゲ
アニ「…私も混ぜてくれなかったんだ……って」シュン
ユミル「ブフゥッ!」
エレン「うわぁ!」
ユミル「あ、わりぃ」フキフキ
エレン「…もう、気を付けろよ」フキフキ
ユミル「…で、アニさんがふくれてる理由は、除け者にしやがったなってことか?」
アニ「そこまで口悪く言ってないけどね…」
エレン「」
…あれに混ざりたかったってこと?
あの状況でアニも混ざってきたら…
やめよう、考えるのをやめよう
パンクする
ユミル「なんなら、今からやるか?」
エレン「は?」
アニ「え?」
ユミル「いや、だから」
エレン「いや、わかってる。聞き逃したとかじゃない」
ユミル「そうか」
エレン「おう」
アニ「…やる」フンス
エレン「なんでお前はやる気だしてんだ、なぁ?」
ユミル「ってことでエレン」ガシ
エレン「ちょ、まっ。先に飯を!」
アニ「食べたでしょ」
エレン「時間は!?準備とか!」
ユミル「昨日のうちにお前の分もしといたよ。お前の姉ちゃんなめるなよ」
こんなときばっかり、姉さんスキル活用するんじゃねぇよ!
ユミル「いくぞ、エレン」
アニ「…ふふ♪」
エレン「う、う…」
うわあああぁぁぁぁぁ!
-
- 42 : 2017/11/27(月) 03:12:11 :
- ・・・いいなぁ、エレン。
期待〜♪
-
- 43 : 2017/11/29(水) 00:05:34 :
- 期待きたいKitai
-
- 45 : 2017/11/29(水) 06:40:53 :
-
~バス停~
ライナー「おせぇなぁ…」
ベルトルト「寝坊かな?」
クリスタ「さっき、ユミルから連絡は来てたからそれはないと思うけど…」
ミカサ「…きた」ユビサシ
ミカサが指を指した方向をその場の全員が向く
そしてライナーとベルトルト以外の全員が頭に「?」が浮かんだ
ライナー「あちゃ~」
ベルトルト「ありゃりゃ…」
なんでって?
ユミルがエレンをおんぶして歩いてきたら驚きもするでしょうよ
隣のアニは3人分の荷物を担いで少し歩きずらそうにしてる
アルミン「…どういう状況?」
ライナー(でしょうね)
ベルトルト(さすがのアルミンも状況を読み込めないよね)
・
・
・
ユミル「おう、おはよう」
アニ「おはよ」
ライナー「おう」
ベルトルト「おはよう」
アルミン「いやいやいや、なに四人とも普通にしてるの?」
ライナー「なんでって…別に姉貴が弟をおんぶしてたっておかしくないだろ?」
アルミン「してる理由がわからないんだよ!」
ベルトルト「ユミルの背中にいるエレンを見てみなよ」
皆「…?」チラ
エレン「…zzz」スースー
ミカサ「…寝てる!?」
クリスタ「え、ユミルの背中にってそんなに心地いいの!?」
ライナー(そういうことじゃないが、可愛いから許す)
ユミル「…あー、そういうことじゃないんだ」
アニ「…うん」
ベルトルト「もう、いい加減にやめてあげなよ」
ユミル「つっても、エレンが可愛くてなぁ」ヘラ
アニ「…つい…ね?」シュン
アルミン「…なにをしたのさ?」
一体なにをしたのかと一同は身を乗り出して聞く
ユミアニ「くすぐりまくった」
…予想外の答えに皆コントのようにガクッとなったのは笑い物だ
アルミン「…え?」
ライナー「大丈夫だ、その反応は正常だぞアルミン」
アルミン「うん、ありがと」
エレン「……う…ん」
ユミル「お、起きたか?」
アニ「おはよ」
エレン「…うん、おはよ姉ちゃん…」ゴシゴシ
ユミル「ほら、もう皆いるぞ?」
エレン「へ?」ボー チラ
アルミン「」
ミカサ「」
クリスタ「」
ライナー「」ニヤニヤ
ベルトルト「」ニヤニヤ
エレン「…」ボー
エレン「…?」ンー
エレン「…!」ハッ
エレン「…///」カァ
エレン「///」ギュー
アルミン「…起きたね」
ミカサ「恥ずかしくてユミルの背中に顔を埋めてる」
クリスタ「…可愛いね」
ライナー「ま、いつも通りだな」
ベルトルト「ユミルとアニがくすぐりまくると、エレンが疲れて寝ちゃうんだよね」
エレン「…恥ずかしい」ギュー
ユミル「はぅ///」
アニ「可愛い///」
ライナー(…ホントに今回はくすぐっただけなのか?…わからん)
そんなやり取りをしてれば乗る予定のバスがきた
ベルトルト「ほら、バスが来たよ。降ろしてあげなよ」
ユミル「…ち、もうバスが来やがったか」
アルミン(うん。そりゃ来るよ)
ユミル「そら、エレン。降ろすぞ」スゥ
エレン「…ああ」トン
ライナー「」ニヤニヤ
ベルトルト「」ニヤニヤ
エレン「…なんでにやついてんだ?」
ライナー「詳しいことは」
ベルトルト「バスのなかで」
ライベル「聞くからな(ね)?」ニヤニヤ
エレン「…はぁ」
かくして一行は無事に(?)プールに向かったのだった
-
- 46 : 2017/11/29(水) 17:17:22 :
- 期待です!面白いです!
これからもっとアニとユミルが、エレンに対して積極的になるのですか?
-
- 47 : 2017/12/02(土) 04:48:38 :
- >>期待あざます!
そうですね!…でも、あと一歩を踏み出せないみたいな甘酸っぱい青春を描いてみたいなぁ(願望)っていう次第ですね!
-
- 48 : 2017/12/02(土) 05:17:12 :
- ~バスの中~
エレン「……zzz」スースー
アニ「…///」
ユミル「いいなー、おい。アニの肩はエレン専用ってか?」ズイ
アニ「当たり前。エレン以外の男に肩を貸したくないよ」
ユミル「そりゃそうだ」ニシシ
その前の席では
アルミン「また、寝てるよ」
ライナー「バスに乗った瞬間に寝たよな」
ベルトルト「速攻、一番後ろに行ってエレンをアニとユミルが挟むようにして座ったね」
アルミン「聞きたいこと聞けなかったね」
ライナー「まぁ、あとでいじればいいさ」ニヤ
ベルトルト「そうだね」ニヤ
アルミン「…そう言えばさ」ボソ
ベルトルト「うん?」
アルミン「ユミルがエレンを担いできたけど…」
ライナー「ああ」
アルミン「…エレンって60㎏くらいだよね?」
ベルトルト「そうだね」
アルミン「僕、エレン家行ったことないけどバス停から遠いの?」
ライナー「まぁ近いっちゃ、近いな」
ベルトルト「歩いて10分くらい?」
アルミン「…でも、結構な距離をおんぶしたんだね。ユミルって…」
ライナー「あー…ユミルな?」
アルミン「え?」
ライナー「あいつ、エレンが絡んだりキレたりすると力が5割増しになるんだよ」
ベルトルト「そうそう、昔ライナーがエレンと喧嘩になったとき、ユミルにアイアンクローを決められて泣いてたよね」
ライナー「喧嘩っつっても、軽い言い争いなんだけどな…」
ベルトルト「昔のエレンは気が弱かったから…」
ライナー「あんときゃ、頭が割れると思ったな…ハハハ」
ベルトルト「アニはアニで、蹴りが痛いし…」
ライナー「あの二人は怒らせないほうがいいぞ、アルミン」
アルミン「…」チラ
ユミル「アニ、エレンの頭に頭を添えろよ~」
アニ「こ、こう?//」スッ
ユミル「そーそー。ほら、撮るぞ~」パシャ
アニ「え?」
ユミル「ほれ」スッ
アニ「…ユミル。あとで頂戴」
ユミル「今送ってやるよ」ニシシ
アニ「…可愛い// 」ナデナデ
ユミル「ああ、癒される」ナデナデ
エレン「……zzz」ムニャムニャ
アルミン「…うん」スッ
アルミン(絶対怒らせないようにしよ)
そう心に固く誓ったアルミンでした
-
- 49 : 2017/12/03(日) 00:17:22 :
- アニとユミルには幸せになってほしい!
けど、エレン爆ぜろw
期待です!
-
- 50 : 2017/12/03(日) 00:49:58 :
いぃぃっっけぇぇぇー!!!
アニー、ユミルー!!!
もっと積極的にー、
期待してますっっ!
-
- 52 : 2017/12/03(日) 15:06:38 :
- チョンチョン
ライナー「ん?」
後ろの席から通路側のライナーの肩をつっつく人物がいた
ライナー「…クリスタ?」
クリスタ「はい、ライナー」ヒョイ
天使…いや、女神…いやいや、そんな言葉では言い表せないクリスタがポッキーを自分に向けている
ライナー「おお、くれるのか?」
クリスタ「うん!」
ライナー「ありがとうな」スッ
スカッ
ライナー「…え?」
クリスタ「ふふっ、甘い、甘いよ!」ニコ
ライナーがポッキーを取ろうとしたらクリスタがその手をかわす
クリスタ「…」ビリビリ
ヒョイ
クリスタ「はい、あーん♪」スッ
ライナー「…ん!?…あむ」モグモグ
クリスタ「はい、ベルトルトとアルミンにもあげてね!」スッ
ライナー「」
なぜ、彼女がこんなことをしたのか…。
ライナー(うおおぉぉぉぉおぉ!)
ライナーが訳もわからず魂の雄叫びを上げてることを
後ろの席にいる事の張本人は
クリスタ「はい、ミカサ。あーん」
ミカサ「…あーん」パク
…知るよしもない
アルミン「」
ベルトルト「」
アルベル(僕達には!?)シクシク
ライナー「ほ、ほら。お前らポッキー…」スッ
アルミン「うん…」パク
ベルトルト「ありがとう…」パク
…心なしか甘苦いポッキーに感じたアルミンとベルトルトだった
-
- 53 : 2017/12/03(日) 15:41:55 :
- ・
・
・
ライナー「…っと、そろそろ目的地に着くな」
ベルトルト「そうだね、後ろのエレンを起こさないと」クル
アルミン「うん」クル
エレン「…zzz」
アニ「…zzz」
ユミル「…zzz」
ライナー「…エレンがアニの肩に頭を乗せて、」
ベルトルト「アニがエレンに寄りかかって」
アルミン「ユミルがエレンの肩に手と頭を乗せて寝てる…」
…なんか、絵面がスゴいな
ライナー「…起こすのが気が引けるな」
ベルトルト「でも、起こさないと…」
アルミン「そうだね」
ライナー「写真だけでも撮ってればあとで言い訳できんだろ」パシャ
ベルトルト「…随分幸せそうな顔してるなぁ」
アルミン「ほら、起きて。エレン」ユサユサ
エレン「…ん、…うん?」ムク
エレンが目を覚まして頭を動かしたことでアニとユミルも目を覚ましはじめる
ユミル「…ふわぁあ……。誰だ、私達の眠りを妨げたやつは…」ギロ
アニ「…蹴る」
ライナー「物騒だな!」
ベルトルト「ほら、そろそろ着くから降りる準備しなよ」
エレン「…おう」フワァ
ユミル「仕方ねーな」ゴソゴソ
アニ「後で蹴る…」ゴソゴソ
ライナー「はいはい」
ベルトルト「それじゃ、ボタン押すよ~」
アルミン(この3人に付き合ってたライナーとベルトルトはスゴいな…)
別の所で妙に感心するアルミンだった
-
- 54 : 2017/12/04(月) 17:45:20 :
- この可愛い3人が今後どうなるのかに期待。いや、全てに期待します!!
-
- 55 : 2017/12/08(金) 00:44:57 :
- 期待します!!
今後ともよろしくです
-
- 57 : 2017/12/10(日) 14:31:38 :
- 期待♪
-
- 58 : 2017/12/10(日) 19:16:47 :
- ・
・
・
エレン「うぅ…、なんか眠い」フラフラ
ユミル「ほら、フラフラしてねーでしっかり歩けよ」
ライナー(誰のせいでそうなってんだよ)
ベルトルト(口が裂けても言えないけど)
アニ「…仕方ないね」スッ
ギュッ
エレン「…え?」
アニ「……こ、これならふらつかないで歩ける…でしょ?//」
エレン「お、おう」
ユミル「んじゃ私も」ギュッ
エレン「ちょ、皆が見てる前で…」
ユミル「嫌か?」ズイ
ユミルが有無を言わせないようにエレンの顔の前に自分の顔を近づける
エレン(ちけぇって!)
ユミル「…なぁんてな」スッ
エレン「え?」
ユミル「アニだけで充分だろ?」ニヤニヤ
アニ(意地悪してる…)
エレン「べ、別に…繋いだっていい…」
ユミル「あー?なんだってー?」ニヤニヤ
エレン「…つ、つないでもいいんだぜ?」
ユミル「なにをー?」
エレン「……手…を」
ユミル「…しゃーねーなぁ」ギュッ
アニ「…ふふっ」ギュッ
エレン「…へへ」ギュッ
ライナー「あいつら俺らのこと忘れてんだろ」
ベルトルト「いつものことでしょ」
ミカサ「幸せそうだし、邪魔はしないようにしよう」
クリスタ「そうだね!」
アルミン「ジャン達からも『まだか?』って連絡来てるし行こーか」
ベルトルト(今日も姉弟の3人が仲良く過ごせますように)イノリ
ライナー(今日こそ、エレンが一歩踏み出せますように)イノリ
アルミン(…二人も苦労してるんだなぁ)
-
- 59 : 2017/12/11(月) 00:45:58 :
- ジャン「…まだかよ」
マルコ「まぁまぁ、まだそんなに待ってないじゃないか」
ミーナ「そうよ?男なら心を広くしないと。じゃないと彼女できないよ?」
ジャン「…」イラ
お前らが俺の目の前でイチャイチャしてるから早く来てほしいんだろうがぁ!
コニー「ジャン」ポン
ジャン「…んだよ」
コニー「…トイレはあっちだぞ?」
ジャン「ちげぇよ!」
サシャ「もう、ジャン声が大きいですよ?」モグモグ
ジャン「お前はなに食ってんだよ?これからプールだってのに」
サシャ「なにって…パンです」
ジャン「んなもん、見りゃわかるわ…はぁ、もうなんでもいいや」
…ミカサ……来てくれてるのだろうか
「おーい」
ジャン「ん?」
…なんか野太い声がする
ライナー「よぉ」
ジャン「…お前じゃないんだよなぁ」
ライナー「会ってそうそう失礼なやつだな」
ジャン「うるせぇ、お前だってどうせなら好きな女の子にお待たせって言われてーだろうが」
ライナー「わからんでもないがな」
ジャン「いや、わかってくれ」
エレン「なにしてんだ?」
ジャン「ああ、エレン……へ?」
アニ「」ギュッ
ユミル「」ギュッ
なんで、こいつら手を繋いでんだよ…
ジャン「男の敵だなおい」
エレン「…だよなぁ」
ユミル「おら、ジャン。お前の相手はあっちだろ?」フイ
エレンの右手をギュッと握ったままのユミルが顎で指して自分の意識を促す
そこにはクリスタ、サシャ、ミーナと…
ミカサがいた
ユミル「おら、行ってこい」ドン
ジャン「うわっと!」
ユミルに背中を押されさっきまで談笑してた女子達の前におどりでる
…主にミカサの前に
ジャン「や、やぁ、ミカサ。いい天気だな」
ミカサ「そうね」
ジャン「絶好のプール日和だなぁ!」ハハハ
ミカサ「…」
ジャン「」
…やっべ、続かねぇ
ジャン(どーしたらいいんだ!)
そんなこんなあたふたとしていれば
頭の中がよりいっそう混乱訳がわからなくなった矢先
ミカサ「…フフッ」ニコ
ジャン「!」
衝撃的だった
大会や練習などでミカサのことをチラ見(周りから見ればガン見)して様子を見ていたが笑っている顔を見せていたのは
アルミンやクリスタ等の仲のいい友人に対してだけだった
ジャン「」ジー
…彼女の自分に向けてくれた笑顔につい魅入ってしまった
ミカサ「…?、どうかした?」
ジャン「…あ、いや…その」
ミカサ「?」クビカシゲ
ジャン「…ミカサの笑った顔、可愛いなって…」
ミカサ「」
少しの時間が流れる
ジャン(…あかんやつや)
そんなことを思った矢先に少し頬を赤らめてミカサが口を開く
その表情にもつい魅入ってるのはジャンにすら気づいていないが
ミカサ「あ、ありがと。お世辞でも嬉しかったよ//」
その一言に少しムッとなり、
ジャン「お世辞なんかじゃねぇよ。ミカサの笑顔、ホントに可愛かったぜ!」
ジャン「なぁ、皆!」
ライナー(いやいやいや、そこでお前!俺らに振るんじゃねぇよ!)
ベルトルト(バカなのか!今のはエレンに負けず劣らずの恋愛分からなすぎな行動だよ!)
アルミン(せっかく幼なじみの色恋沙汰に微笑ましく見てたのに…)
クリスタ(…でも、ミカサが顔を真っ赤にして下を向いてる)
ミーナ(あれは意外にも?)
サシャ(あー、ジャンがバカに見えますね。私にもわかります)
ミカサ「ね、ねぇ。わかったから……その。…ありがと」
ジャン「お、おう…」
ミカサ「……もう、」
ミカサ「…バカ」ニコ
ジャン「はぅ!」ズキューーーン!
ライナー「射抜いたな」
ベルトルト「射抜いたね」
クリスタ「これは一波乱の予感ね!」
アルミン「…少し寂しい…」
ライナー「…ほら、アルミン。水着美女でも見て気を紛らわそう」
アルミン「うん…」クル
ユミル「えーれん」ギュー
アニ「…」ギュー
エレン「お、おい!さすがにやめてくれ!」
クル
アルミン「…闇に墜ちそうだ」
ライナー「」
…珍しく皆の兄貴ライナーが苦笑いしか出来なかった瞬間だった
-
- 60 : 2017/12/11(月) 01:10:05 :
- ジャンもミカサも好きなキャラなんで頑張れジャン!
アルミンは…頑張れw
期待です!
-
- 61 : 2017/12/11(月) 01:12:08 :
- ジャン、がんばれー!
アルミンは堕ちないで!!w
期待です♪
-
- 62 : 2017/12/11(月) 07:44:48 :
- みさごりさんの作品は見ててほっこりしますなぁ〜。これからも頑張ってください。
-
- 64 : 2017/12/16(土) 18:09:31 :
- ~しばらく経って~
ライナー「…と、まぁやっとこさプールに着いたわけだが、入らんのか?」
アルミン「さっさと入ろう、うん」
ベルトルト(ちょっと荒れてるね)
クリスタ「それじゃ、早速いこー!」
ミーナ「おー!」
・
・
・
エレン「いやー、それにしてもでかいプールだな」
ユミル「ここらじゃ一番だもんな」
エレン一行が今回来たプールはここらじゃ最大の総合運動公園に含まれる。
公園とつくかぎり、実際に子供達が遊ぶ場もあるわけだがそれよりもスゴいのはスポーツをする環境。
陸上競技、野球、サッカー、etc…等々のスポーツをする環境が整ってるバカでかい施設である。
その中に夏の期間だけ解放する市民プールがあり、エレン達はそこにやってきたのだ。
エレン「いやぁ、まさか部活や大会以外で来るとはなぁ」
アニ「迷子にだけはなんないでよ?」
エレン「俺をなんだと思ってんだ?」
ライナー「まあまあ、エレン。お前の姉ちゃんはエレンが心配で心配で仕方ないんだよ」ニヤニヤ
ベルトルト「そうだよ~」ニヤニヤ
ユミル「お、なんだ?お二人さん。分かってるじゃねーか」
アニ「ということで気を付けなさいよ」
エレン「…なんでそこまで念を押すんだ?」
ユミル「なんでって…なぁ?」
アニ「…うん」
ユミル&アニ(他の女に誘われる可能性もないわけじゃないし…)
ライナー「…」
ここ最近、エレンはかっこよくなった。
いやいや、別に俺がホモだってゆー話じゃねーぜ?
実際にエレンが棒高跳びを始めて筋肉がほどよく着いてきたんだ。
…そりゃ、リヴァイ先輩にしごかれりゃそうなるが。
ライナー「…ま、ユミル、アニ」
ユミル「あ?」
アニ「なんだい?」
ライナー「…エレンは大丈夫だよ」ボソ
ユミル「…そうだな」
アニ「うん」
ベルトルト「…と、ここで男女に別れて着替えないとね」
エレン「そうだな」
ユミル「覗くなよ?」
エレン「しねーよ。俺が捕まる」
アニ「ギタギタにするから」
エレン「だからしねーって」
アルミン「ほら!さっさと着替えるよ!」グイ
エレン「うわっと…引っ張るなよアルミン」
クリスタ「ほら、ユミルもアニも!行くよ!」グイ
ユミル「へーへー」
アニ「分かったよ」
-
- 65 : 2017/12/17(日) 15:17:41 :
- ~男子side~
ライナー「おーし、さっさと着替えるぞ!」
ジャン「ああ!」
ベルトルト「…なんでこんなテンション高いの?」
ライナー「バカ野郎!これが落ち着いていられるか!」ヌギヌギ
ジャン「夏の空、冷たいプール……そして、女子の水着!」ヌギヌギ
アルミン(うわぁ、堂々と…)
コニー「そんなものなのか?」ヌギヌギ
エレン「コニー、今のあいつらは狂ってんだ。関わるな」ヌギヌギ
ジャン「お前はいいよな!思ってくれる人が二人もいるんだから!」
ライナー「そう言うな、ジャン。エレンだって今日というこの日を楽しみにしてたんだから」
エレン「…」プイ
ベルトルト(図星だね)
アルミン「皆着替えた?」
コニー「おう」
マルコ「うん」
ライナー「よぉし!行くぞぉ!野郎共ぉぉぉぉお!」
ジャン「おぉぉ!」
エレン「おー」
ベルトルト「…はぁ」
-
- 66 : 2017/12/17(日) 16:32:34 :
- 期待しまーす!
プールの、エレンが気になりますねー
-
- 67 : 2017/12/22(金) 01:21:16 :
- 期待です!
みさごりさんの作品は、読みやすいですねo(^-^)o
アニ、ユミルの行動が、気になります
-
- 68 : 2017/12/22(金) 12:06:23 :
- エレン3姉弟が可愛いくて仕方ないんですが、これは俺だけですか?期待してます
-
- 70 : 2017/12/26(火) 00:04:23 :
- ~女子side~
クリスタ「プール楽しみだね~」
ミカサ「うん」
サシャ「さぁ!速く行きますよ!」ヌギヌギ
ボイン!
アニ「!」
ユミル「!?」
ミーナ「サシャは相変わらず大きいねぇ」
サシャ「?、そうですか?」
クリスタ「どーしたらそんなに大きくなるの?」
サシャ「…んー、ご飯をモリモリ食べれば大きくなるんじゃないですか?」
ユミル「…それでもでかすぎだろ」
アニ「中学生の大きさじゃないね…」
ミーナ「なにぃ?二人とも嫉妬?」
ユミル「そ、そんなんじゃねぇよ!」
アニ「そうだよ」
ミーナ「アニも大きいほうだよねぇ」
サシャ「ユミルは…スタイルはいいですけど。」
ユミル「…っ、」
ミカサ「」ポン
ユミル「…んだよ」
ミカサ「…エレンは胸の大きさだけでは選ばないと思う」
ユミル「…うるせ」
アニ「ほら、ユミル。はやく行こ」
ユミル「…エレンはおっきい方が好きかなぁ」ボソ
アニ「…さぁね」
クリスタ「むー、なんで私も…」
ミーナ「これからよ、これから」
サシャ「さー、いきましょー!」
ミーナ「男子に見せつけるのよ!」
ミカサ「…」
ユミル(…エレン。見てくれるかな)
アニ(恥ずかしいけど…エレンには見てほしい…かな)
-
- 71 : 2017/12/26(火) 00:21:31 :
- ライナー「灼熱の太陽!」
ジャン「真っ青な空!」
ライジャン「そして!」
ライナー(クリスタの!)
ジャン(ミカサの!)
ライジャン(水着すがたぁぁぁあ!)
ベルトルト「君たち二人とも、落ち着きなよ」
マルコ「うん、なんか全力で今を生きてるのはわかるけど」
エレン「」ソワソワ
アルミン「…エレン、どーしたの?忙しないよ?」
エレン「…いや、そうか?」
ライナー「決まってんだろ?アルミン」
アルミン「え?」
ライナー「ユミルとアニの水着が気になって仕方ないんだろ」ニヤニヤ
ベルトルト「あー、なるほど」ニヤニヤ
エレン「…」プイ
アルミン(図星なんだ)
「おーい!」
遠くから男子の声とは違う、柔らかく穏やかな声が俺達を呼ぶ
声の方を見れば手を振りながら歩くクリスタを筆頭に女子達がこちらに歩いてくる
…水着姿で
クリスタ「ごめん!待たせちゃった?」
ライナー「」
クリスマ「…?ライナー、大丈夫?」ズイ
ライナー「…!……ブハァァァ!」ブシャアア!
ベルトルト「ライナァー!」
アルミン「し、しっかりするんだ!」
ライナー「…ふっ、俺はもう…死んでもいい」グフッ
クリスタ「ほら、ライナー。起きて!」グイ
ライナー「!」
クリスタ「あそぼ?」ニコ
ライナー「」
…なんなんだ、この天使はぁぁぁ!
ライナー「おう!遊ぶぞぉ!」
クリスタ「おー!」
ベルトルト「」
アルミン「」
ベルアル「…僕達は放置…?」
-
- 72 : 2017/12/26(火) 00:32:31 :
- マルコ「…ミーナ、キレイだよ」
ミーナ「ふふっ♪ありがと」
マルコ「遊ぼうか?」
ミーナ「うん!」
ジャン「…」
親友の行動に舌を巻いていた。
到底自分に出来ることではないと。
ジャン「…ちっ、俺は意気地ねぇな」
「ジャン?」
ジャン「うん?」クル
ミカサ「…」
ジャン「み、ミカサ?」
ミカサ「どーかしたの?」
ジャン「え、あ、いやな。…マルコ達、仲良いなって…」
ミカサ「…そう」チラ
ミカサはマルコ達の方を見て少し微笑んでいる
なんて綺麗な横顔だろうか
まるで絵画を見ているかのようだ
ジャン「」
…言え、俺よ。
惚れた女に言わねぇでいつ言うんだ!
ジャン「…み、ミカサ!」
ミカサ「…うん?」クル
ジャン「…っ、その!水着!似合ってるぞ!」
ミカサ「…」
ジャン「…」
ミカサ「…あ、ありがと」
ジャン「お、おう」
ミカサ「…また、後でね」
ジャン「」
……やっちまったかぁぁぁぁぁあ!
ジャン「うおおおぉぉ…」
ジャンが空に向かって呻き声をあげている頃
ミカサ「…」ドキドキ
に、似合ってる…か
ミカサ「…少し、嬉しい…の?」
初めての感情に戸惑うミカサだった
-
- 73 : 2017/12/26(火) 00:48:22 :
- エレン「…」ボー
エレンはボーっとしていた。
なんで?って
そりゃ…
「エレン?」
エレン「んあ?」
ユミル「なんて間抜け面だよ? 」ハハハ
アニ「ホントにね」クス
エレン「うっせ」フン
今日という日にユミルとアニ以外に興味を持てと言うのは無理な話だろ?
ユミル「…それで?」
エレン「あ?」
ユミル「なんか、私たちを見て言うことないか?」
アニ「…」
エレン「…あー、キレイだな、うん」
アニ「適当に言ってるように聞こえるんだけど?」イラ
エレン「そんなことねぇって」
ユミル「んー?」ノゾキコミ
エレン「…っ、んだよ」
ユミル「…アニ、今エレンは照れてるぞ」ニヤ
アニ「え?」
エレン「…」
アニ「ホントに?」ズイ
エレン「…あんま近寄るなよ」プイ
アニ「」
ユミル「」
アニ&ユミル(か、可愛いぃ!)
エレン「…そりゃ、俺だってお前らの水着姿くらい気にはなるさ。…でもいざとなると恥ずかしいもんだな…」
ユミル「…そうだな」
アニ「…嬉しいよ、エレン」
ユミル「ありがとな、エレン」
エレン「…おう」
ギュッ
ユミル「さて、なにから行くか!」
アニ「どうしようか?」
エレン「……手を繋いでいくのか?」
ユミル「嫌か?」
エレン「…勝手にしろ」
アニ「それじゃ、勝手にする」ニコ
エレン「」ドキッ
ユミル「おっ、エレン。顔赤いぞ?」ニシシ
エレン「…気のせいだ」プイ
半端なく恥ずかしいだなんて言えねぇよ!ちくしょぉぉぉお!
それから
心の中は嬉しさ50%、恥ずかしさ50%で大荒れなエレンはクタクタになるまでユミルとアニに引っ張り回されたとさ
-
- 74 : 2017/12/26(火) 06:35:28 :
- 相変わらずアニとユミルが可愛いなぁ・・・
期待です♪
-
- 75 : 2018/01/01(月) 11:56:33 :
- >>74 うっす、期待あざっす
-
- 76 : 2018/01/01(月) 11:57:33 :
- 皆さん、明けましておめでとう!
これからもゆる~りと投稿していくのでね?笑
よろしくお願いします!
-
- 77 : 2018/01/01(月) 11:57:45 :
- ・
・
・
プールに繰り出してから小一時間が経ち
エレン「…」グテェ
…とても疲れきった表情のエレンがベンチで休んでいた
ライナー「どうしたエレン?」
エレン「ああ、ライナーか…」
ライナー「俺で悪かったな。それで?なんでそんな疲れてんだ」
エレン「…大体察しはつくだろ」
ライナー「…まぁ、楽しかったろ?」
エレン「もちろんだ。ところで他のやつらは?」
ベルトルト「いるよ」ヒョコ
エレン「うおっ!びっくりしたぁ!」
ベルトルト「ハハハ、ごめんごめん」
エレン「ったく…」
ベルトルト「で?」
エレン「あ?」
ベルトルト「なにがどう楽しかったの?」ニヤニヤ
ライナー「おお、それは気になるな」ニヤニヤ
エレン「…」ダラダラ
・
・
・
アルミン「それでそれで?」ズイ
ジャン「どんな風にしてたんだよ?」ニヤニヤ
コニー「気になるっちゃ気になるな」
エレン「…なんでこいつらも揃ってんだよ」
ライナー「仕方ないだろ」
エレン「女子たちは?」
ベルトルト「プールで遊んでるよ」ユビサシ
エレン「」チラ
クリスタ「ほら、ユミル!」バシャバシャ
ユミル「うおっと!やったなぁ」バシャ!
アニ「…ふぅ」プカプカ
ミカサ「アニ、私も浮き輪に乗せて」ノシ
アニ「へ?」ズル
バシャーン!
ミカサ!オチチャッタジャン!
ゴ,ゴメン…
エレン「…あいつら、俺の気も知らずに…」
ライナー「いいからいいから、さっさと話せよ」
ベルトルト「楽しみだなぁ」ニヤニヤ
エレン「…」
エレン(帰りたい…)シクシク
心からそう思ったエレンであった…
-
- 78 : 2018/01/01(月) 15:03:28 :
- あけましておめでとうございます。
今年も楽しみに読ませてもらいます♪
期待!
-
- 79 : 2018/01/01(月) 15:19:52 :
- あけおめことよろです!
これからも可愛い三姉弟と作品に期待を送ります!
-
- 81 : 2018/01/04(木) 11:46:11 :
- ライナー「それでそれで?どんなお楽しみタイムがあったんだ?」
エレン「なんだよお楽しみタイムって…。」
そこからエレンは淡々と、かつ少し顔を赤らめながら話を進めた。
時を遡ること40分程前、
エレン「んー、なんか泳ぐのもいいけど少し飽きてきたなぁ」
「エレン」チョンチョン
エレン「ん?」クル
バシャ!
エレン「うわっぷ!」
ユミル「ギャハハ!引っ掛かったな!」
振りかえったらイタズラ好きな姉に水をかけられる…まではいいんだがいかんせん、プールの水が目に入ってしまった。
エレン「イデデ!目がぁ!」ゴシゴシ
ユミル「っと、エレン。そんなに目を擦るな」ガシ
エレン「誰のせいだってんだよぉ」ジワァ
ユミル「!」ドキ
ここ最近、男らしかったエレン
カッコいいと思ってた反面、目が少し赤くなった涙目にときめいてしまった。
ユミル「ご、ごめんな」ドキドキ
エレン「ったく…」
「なにしてんのさ?」
エレン「ん、アニか」
アニ「…なんで、ユミルの顔が赤くなってるの?」
ユミル「!」サッ
エレン「あ?なんでだ?」ノゾキコミ
ユミル(やめてくれぇ!さっきのことがあって恥ずかしい!)
アニ「…それにしてもエレンもその水着似合ってるね」
アニが話を逸らしてくれたおかげで安堵の表情の浮かべるユミル
そのユミルの表情を不思議に思いながら会話を続けた
エレン「そうか?あんまり水着を誉められてもしっくりこねぇけど」
アニ「そんなことないよ。イルカの柄も可愛いし」
ユミル「似合ってると思うぜ?」
エレン「そうか。ありがとな」
自分の水着を誉められたことによりつい二人の水着を見てしまう。
…つまり、局所的な部分を見つめてしまうわけでして
ユミル「どこ見てんだ!?」
アニ「変態!」
エレン「ちょっ!ゴメン!」
別に変な気持ちをもって見たわけじゃないんです。
ユミル「やっぱ、エレンもそういうのに興味をもってんのかぁ…」
エレン「…ぐうの音もでねぇ」
アニ「…お詫びにあれ付き合ってよ」ユビサシ
エレン「ん?」
アニが指差した 方向を見る
よく見ればよーく知ってる顔がいるな
ライナー「うおぉおぉお!」ズシャャャア
ベルトルト「うわぁあぁああ!」ズシャャャア
エレン「…ウォータースライダー?」
アニ「そ、あれに行くよ」
ユミル「いいな。行こうぜ」
エレン「えぇ…」
ユミル「おら、行くぞ」ガシ
アニ「さっさとしな」ガシ
エレン「」
なんで腕を組むんだよぉぉ!
なんか肘に柔らかいのが…
ダメだぁぁあ!
エレン「おい、ちょっと離せって!」グイグイ
アニ「…ぅん。ちょっと動かさないでよ」
ユミル「ったく。Hだな」ギュゥ
エレン(なんでもっと強く組むんだよぉ!?)
ユミル(…ノリでやっておいてなんだけど。かなり恥ずかしいな、これ)
アニ(…変な声でちゃった)
エレン(うおぉ!幸せだけど最高にツラいぞこれぇ!)
-
- 82 : 2018/01/04(木) 17:28:16 :
- エレンww爆ぜなさい?(ニコッ)
でも幸せになって欲しい。これからも期待です!
-
- 83 : 2018/01/04(木) 23:58:29 :
- >>82 いつもコメントありがとうございます!幸せにしてみせますよ!
-
- 84 : 2018/01/04(木) 23:59:29 :
- ~ウォータースライダー~
エレン「…んで、ここまで来たわけだが…」
ヒュオォォオオオオ……
エレン「たっけぇなぁ、おい」
ユミル「…ホントにな」
アニ「…」
係員「…それじゃ、次の方ぁ。どうぞ」
エレン「はい」
係員「三名様で?」
ユミル「はい」
係員「で、あればこの3人乗り用のボートはいかがでしょうか?」
エレン(…恥ずかしいからな)
エレン「いや、けっこ…アニ「ぜひそれで!」
エレン「」
アニ「…いいでしょ?」
エレン「…ああ」ポリポリ
ユミル「やっさしいなぁ、エレンは!」ワシワシ
エレン(…俺持つかな…)
係員「…そ、それじゃ、よろしいでしょうか?」
エレン「…はい」
係員「では、こちらのボートに並んで座ってください」
ユミル「順番はどーする?」
エレン「適当でいいだろ」
アニ「そうね」
ユミル「それじゃエレンは真ん中だな」
…なんで?
エレン「…俺に否定権は?」
ユミル「あるとでも?」ニコ
エレン「ですよね~」スッ
アニ「それじゃ私は一番前で」スッ
ユミル「私は後ろだな」スッ
先頭からアニ、エレン、ユミルの順番にボートに座る。
ここで1つ問題が起きた。
スタイルの良く足が長いユミル。
膝を曲げてもボートに収まらずどうしてもエレンの体に触れてしまう
ユミル「あっ、ごめんなエレン」
エレン「ああ。気にすんな」
…とは、言ったもののこれはかなりヤバイな。
体に触れている…てか、体をユミルの足の間に挟まれている状態で俺は…。
なんとか集中しようと前を見れば
アニの白い綺麗な背中に目が集中した。
エレン(なにしてんだ俺はぁ!!)
そう思って集中を切れば、またユミルの柔らかい肌に意識が向いてしまう。
それを切ればアニの背中に…
と、実に幸せな負のスパイラルに陥ってしまった。
しかし、係員は構うことなく
係員「では、準備はいいですね?」
エレン(俺の気持ちの準備はよくねぇよ!)
まぁ、いくら準備したところで気持ちに区切りがつくわけもなく
係員「では行きますよ!」ガシ
3
アニ「」ドキドキ
2
ユミル「」ドキドキ
1
エレン(いやだぁぁぁ!)ドキドキ
係員「GO!!」ドン!
ズシャャャア!
エレン「うぉぉぉお!」
ユミル「やっべぇぇぇえ!」
アニ「キャアアァァァア!」
エレンの自分との戦いの幕が開けたのだった
-
- 85 : 2018/01/05(金) 00:41:00 :
- ズシャャャァア!
ボートはスピードを増していく。
エレン「うおぉぉぉ!はえぇ!」
…よって、姉二人もリアクションが大きくなるわけで、
アニ「キャアアァァァア!」
ユミル「こえぇぇぇえ!」ギュッ
…問題なのはユミルがビビって足を反射的に閉じようとしてしまうことだった
エレン(なんか、スゲー締め付けられてんですけどぉ!)
前を見ればアニの綺麗な背中がある
髪をアップにしてるおかげで(いつも通りだが)うなじから背中にかけての美しいラインが拝めた
エレン(って、なにしてんだおれぁ!)
ズシャャャア!
そんなこんなしてたらウォータースライダーの終わりが見えてきた
ユミル「うおぉぉぉ!」ギュー
アニ「いやぁぁあ!」グッ
エレン「速く進めぇぇ!」
※一人だけリアクションが違うのはご了承下さい
ヒュッ
ザッパーン!!
エレンの長い長い戦い(実際は二分足らず)が終わった。
ユミル「いやぁ、スゲー楽しかったな」
エレン「つ、疲れた」ハァ、ハァ
アニ「…怖かった」
ユミル(アニが珍しい反応してるな)
エレン「…とりあえずボートから降りてくれよ」
ユミル「ああ」スッ
アニ「そうだね」スッ
エレン「」ドキッ!
ウォータースライダーが終わった時、水が自分達に大きくかかった。
真ん中にいた自分がけっこう、濡れているのだからユミルとアニも相当かかったのだろう
濡れ髪を後ろに流す仕草をするユミル。
いつもだらんと下ろしてる前髪を耳にかけるアニ。
…色っぽく見えてしまったのは仕方ない
エレン「…よいしょ。それじゃ俺は係の人にボート返してくるよ」
アニ「わかった」
ユミル「あっ、そうだ。エレン、ちょっと耳貸せ」
エレン「ん?」
ユミル「…あのさ」
エレン「?」
ユミル「……私の足…柔らかかったか?//」
エレン「はぁ!?//」
アニ「ちょっと、なにしてんのさ?」
エレン「なんでもねぇ!行ってきます!」ダッ
アニ「…エレンになにしたの?」
ユミル「さぁね♪」
-
- 86 : 2018/01/05(金) 00:41:07 :
- ・・・いいなぁ、エレン。爆ぜて♪
期待♪
-
- 87 : 2018/01/05(金) 00:54:35 :
- とりあえずエレン爆ぜな
期待です(`・ω・´)ゞ
-
- 88 : 2018/01/05(金) 01:23:00 :
- 負のスパイラルってwwww
期待!エレン達にも期待!でも!
エレン♪お願い。爆ぜて♪
-
- 89 : 2018/01/09(火) 07:03:58 :
- 期待です!
-
- 91 : 2018/01/10(水) 23:58:07 :
- ーーーーーー
ーーーー
ーーー
エレン「…ってなことがあった」
男共「…」
ライナー「…いやぁ、楽しめてたようでなにより」
ベルトルト「う、うん。思ってた以上だよ」
ジャン「ムカつくくらいな」
アルミン「…闇に堕ちそうだ」
エレン「なんか…ごめん」
コニー「いいなー、羨ましいなー」
ライナー「で?」
エレン「へ?」
ライナー「まだ、続きがあるんだろ?」
エレン「…ないこともないが」
ベルトルト「洗いざらい」
ジャン「吐いてもらうぞ」
アルミン「さぁ!」ニヤ
エレン「」
この時の野郎共の顔(コニーを除いて)、特にアルミンの顔は汚い笑顔で満ち溢れていた…
そんな押しに勝てるわけもなく、また先程と同じように続きを話すエレンだった。
ーーー
ーーーーー
ーーーーーーー
エレン「…ったく、ユミルのやつ」ブツブツ
ウォータースライダーで使用したボートを係員に返却したあと、先程のユミルの一言に頭を悩ます
エレン「…にしても暑いなぁ」ダラダラ
時刻は11時過ぎ頃。
太陽もでて暑くなり、プールがさぞ気持ちいいことだろう。
エレン「…喉渇いたなぁ」
そういえばプールに来てから一口も水分を摂っていない。
エレン「さっさと戻るか。待たせてるだろうし」
喉の渇きを我慢し、早歩きで姉二人が待つ方へ向かった。
-
- 92 : 2018/01/11(木) 00:23:31 :
- ユミル「んー…」ノビー
アニ「…」フゥ
二人はプールのサイドチェアに横になって休憩をとっていた。
ユミル「にしてもあっちーなー」
アニ「そりゃ、太陽が真上にあるのに日陰もなしにここで寝てればね」
ユミル「まぁな」
アニ「それにしても遅いね」
ユミル「エレンか?」
アニ「うん」
ユミル「迷子にでもなったか?」ケラケラ
アニ「…え」
……迷子。
アニ「探さなきゃ…」ガタッ
ユミル「…は?」
アニ「行ってくる…!」
ユミル「ちょいまち!」ガシ
アニ「なに!?」
ユミル「勝手に行くな!お前も迷子になるかもしんねぇだろ!」
アニ「…でも!エレンが…。エレンが!」ジワァ
ユミル(…私も大概だが、アニも相当エレンバカだよなぁ)
少し遠い目をしてそう思う。
…と、そんな目で遠くを見ていれば。
ユミル「大丈夫だって。あれ見ろよ」ユビサシ
アニ「へ?」クル
エレン「」スタスタ
ユミル「な?」
アニ「…あぁ、良かった…」ホッ
思わず安堵の表情を浮かべるアニ。それはそれは相当ホッとした
が…
フラッ…
エレン「…うぉっと…」ガク
その表情は一変。二人とも驚きに満ちた表情でプールサイドだということを忘れてエレンに駆け寄る。
ユミル「大丈夫か!?」
エレン「あ、ああ。大丈夫だ。ちょっとフラッとしただけだ」
アニ「あんた、水は!?」
エレン「…あんま飲んでない」
ユミル「熱中症かもしれねぇ!日陰に行くぞ!」
エレン「お、おう」
アニ「それじゃ、私は飲み物買ってくる!」ダダダ
エレン「いや、プールを走るなよ」
ユミル「ツッコミ入れてねぇで日陰行くぞ!」グイ
エレン「ええぇ…」
エレンの危険となると途端に行動が早いユミルとアニだった。
-
- 93 : 2018/01/11(木) 00:42:22 :
- ユミルに手を引かれ、日陰に移動する。
途中、色んな人に手を繋いでる所を目撃されたがユミルはそんなことどーでもいい。
大切で大好きなエレンが一大事なんだ!…という気持ちでユミルの心の中は一杯だった。
手を引かれてるエレンの顔は真っ赤だったが。
ユミル「よし、ベンチに座ってろ」クル
振り返る。そこには顔が真っ赤なエレン。
ユミル「ええええエレンっ!だっだだだだっ、だっ、大丈夫かぁ!?」
エレン「大丈夫だから落ち着け!な!?」
ユミル「いやでも、顔が真っ赤じゃねぇか!」
エレン「こ、これはだな…」
ユミル「なんだよ」
エレン「…その……うっ」
フラッ
ユミル「!」
ガシッ!
ユミル「大丈夫か、エレン」
エレン「…その、出来ればベンチに寝させてくれるか」
ユミル「わかった」グイ スッ
そう返事をするとエレンをゆっくりとベンチに寝かせる
エレン「サンキュ」
ユミル「気持ちわるくないか?」
エレン「ああ、大丈夫だ」
ユミル「ちょっとそのまま寝てろ」
エレン「えっ、でも…」
ユミル「いいから。なっ?」
心配そうな顔でこちらを見てくる
ホント…反則だろうよ。その顔は。
エレン「…おう」
短い返事をしたあと、右腕を額の上に乗せて瞼を閉じる。
それから、エレンが眠りにつくのに時間はかからなかった。
-
- 94 : 2018/01/11(木) 01:12:25 :
- ・
・
・
10分ほどたったころ。
エレン「…ん」
気温が高いせいか目を覚ましてしまった。
「あ、起きた」
エレン「…へ?」
横になった状態で頭の上の方から声が聞こえた
ユミル「よう、ねぼすけさん」ナデナデ
エレン「…」
エレンが寝てたベンチは普通のサイズだったが、こじんまりと使っていたためにスペースが空いたのだろう。
そこにユミルは座っていた。
そう。
水着で。
エレン(やばい。これやばい。ユミルの、その…こう、なんか。ねぇ?あれが…近い!!)
ユミル「…ん?まだ少し顔が赤いか?」ズイ
ユミルが少し空いていたスペースを埋めるようにして体を近づける。
エレン(うわぁぁぁあ!ちけぇって!おいぃ!?)
「なにしてるのさ」ヒョコ
今度は横から声がした。
声からして、アニだとはわかっていた。
ユミルのことを考えないようにしようとそちらに気を向ければ
今度はアニの胸が目の前にあった。
エレン「」
アニ「大丈夫かい?」ズイ
アニもエレンの様子を見ようと距離を詰める。
エレン「」
やっべ…動けねぇ
ユミル「…エレン大丈夫か?」ズイ
アニ「どこか具合が悪いのかい?」ズイ
ユミルとアニがまた距離を詰める。
エレン(近づいてくんなぁ!)
そんな思いのなか、精一杯の声で二人に言えたのは
エレン「二人ともちょっと離れてくれっ!」
なんとも情けない声で言えた一言だった。
-
- 95 : 2018/01/18(木) 23:14:17 :
- ・
・
・
ライナー「…んで、その後ここで休んでいたと」
エレン「ああ」
ジャン「なぁ、やっぱムカつくから一発だけでいい。殴っていいか…!?」
ベルトルト「やめときなよジャン。気持ちはわかるけど、ユミルとアニにブッ飛ばされるよ」
コニー「あと二人がマジでキレたら怖そうだよなぁ」
ライナー「…まぁな」ブルブル
ベルトルト(ライナーは身をもって体験してるからなぁ。…僕もだけど)
エレン「まぁ、怒らせたらこえーよ」
アルミン「え、エレンってあの二人に怒られたことあるの?」
ジャン「以外だな」
エレン「俺はお前らのなかでどんな風に思われてんだ?なあ」
アルミン「どんな風って…過保護?」
ジャン「あー、それだな」
エレン「…」
俺…そんな風に思われてたのね…
ライナー「そういや、思い返してみりゃガキの頃は怒られてたよな」
ベルトルト「うんうん。男の子なんだから!ってね」ハハハ
エレン「ちょっ、お前ら!言うなよ!」
アルミン(完璧にお姉さんの立場なんだね、ユミルとアニは)
そんなことを話していれば、遠くに音楽が聞こえる。
施設に設置されてる昼を知らせるチャイムだ。
時間が思っていたよりも経っていたらしい。皆ゾロゾロとプールから出て、休憩に入ってる。
それはもちろん、我らが女性陣も 例に漏れないわけで
ユミル「あー、楽しかったな」
アニ「うん」
ミカサ「ちょっと疲れた」フフ
と、歩きながら談笑する水着美女達を眺めていれば
サシャ「ごはーーーーぁぁぁあんん!」
…開口一番にサシャが自分の欲望をさらけ出し小走りで向かってくることに苦笑いしか出来なかった。
-
- 96 : 2018/01/18(木) 23:54:28 :
- もちろん、これからも期待♪
-
- 97 : 2018/01/20(土) 23:42:29 :
- 期待!
-
- 98 : 2018/02/03(土) 23:01:00 :
- ほーちですか?
期待です!
続き宜しくおねがいしまーす
-
- 100 : 2018/02/04(日) 20:34:29 :
- 焦らずゆっくり完結させてください。
期待しています♪
-
- 101 : 2018/02/08(木) 00:29:07 :
- >>100 猫の目さんありがとうございます!
-
- 102 : 2018/02/08(木) 00:29:47 :
- サシャ「早くご飯をたべましょー!」
コニー「俺も腹減ったぜ!」
ジャン「うるせーバカコンビ」
サシャ「バカとはなんですか!ジャンだってご飯を食べなきゃこの後プールで遊ぶ力が湧いてこないでしょう!?」
ジャン「そういうこと言ってるんじゃないんだけどな」ハァ
ライナー「まぁ、腹が減ったのは確かだな」
ベルトルト「うん」
アルミン「そういえば、マルコとミーナは?」
ジャン「ん」クィ
ジャンがばつが悪そうな顔をしながら顎で指す。
…なるほど、ジャンが顔をしかめたくなる理由もわかる
ミーナ「ほら、マルコ。あーん」ヒョイ
マルコ「うん」アーン
ミーナ「美味しい?」
マルコ「もちろん!」モグモグ
ミーナ「ふふっ、嬉しい!」
…こんなのを見せつけられたら堪ったもんじゃない
アルミン「…アッツアツだね」
ライナー「蒸せかえるようにアツいな」
ジャン「…俺らも食おうぜ」
ベルトルト「そうだね」
クリスタ「ここで食べても大丈夫かな?」
アルミン「うん。ここは飲食可だし、大丈夫だよ」
ミカサ「それじゃ食べよう」ゴソゴソ
エレン「ユミル、アニ。腹減った」
アニ「はいはい」ガサゴソ
ユミル「ったく。んなことより調子は良くなったのか?」ワシワシ
エレン「…おかげさまでな」
アニ「なら良かった」
ユミル「あんま心配かけんなよな」
エレン「へーへー。…ごめんな」ボソ
アニ「なんか言った?」
エレン「なんでもない」
アニ「…?。はい、弁当」パカ
エレン「おおー、うまそ」
ユミル「エレン」
エレン「ん?」
ユミル「ぼそっと言うくらいなら相手の目を見て言えよな」ニヤニヤ
エレン「…いただきまーす」
-
- 103 : 2018/02/18(日) 22:54:00 :
- お体に無理のないように頑張ってください!
とても面白いので期待大です!
-
- 104 : 2018/02/23(金) 00:26:28 :
- >>103 コメントありがとうございます!
ここ最近、仕事で思い詰めていてなかなかSSを執筆できませんでした。
そろそろ少しずつでも書いていきます!
-
- 105 : 2018/02/23(金) 00:27:09 :
- 30分後
エレン「ふぅ、腹が一杯だ」
ユミル「ああ、良かったな」
アニ「お腹が出てる」クスクス
そう言いながらエレンの腹を軽くポンポンと叩くアニの姿は、さながら本当の姉弟のようだ。
エレンも別に嫌そうにするわけでもなく、されるがままになっている。
それをユミルは微笑ましそうに眺めながら弁当を片付けていた。
今はお昼ご飯を食べ、各自休憩中だ。
時間が経ち、膨らんだ腹も少しはしぼんだかと感じたころそれぞれ一泳ぎしようかと準備を始まる。
…その時に思わぬものが空からやってきた。
…ポツン……ポツンポツン…
人のいないプールに着々と増えていく波紋。
乾いていたはずなのに確かに濡れていく肌。
…天気予報は晴れのはずだったのになぁ
ライナー「あちゃ~…降ってきたか」
ベルトルト「どうしようか…」
アルミン「天気予報は晴れだったんだから通り雨かもしれない。少しだけ待ってみようよ」
アルミンの考えに皆が頷く。
せっかくここまで来たんだ。易々と帰ってたまるか。
-
- 106 : 2018/02/23(金) 01:57:53 :
エレン「」ブルッ
…少し寒いな
夏とは言え、プールに入って体は冷えてる。その上雨に当たったのだから寒いはずだ。
その様子を悟ってかユミルがバッグの中からバスタオルを取り出しポイッとエレンの頭に被せた。
ユミル「寒いんだろ?くるまっとけよ」
優しい口調で心配をしてくれるユミル。
しかし、よく見ればユミルも肩をブルブルと小刻みに震えてるのが見えた。
エレン(ユミルも寒いんじゃねぇか…)
そう思えば自分の肩に掛けられたばかりのバスタオルをユミルの肩に掛ける。
ユミル「…なにしてんだ?」
エレン「ばーか、強がんな。ユミルだって寒いんだろ?」
ユミル「姉ちゃんの思いを無駄にしやがったな?」
エレン「うっせ。なら俺は弟として姉ちゃんの体を心配したんだよ」
ユミル「偉そうに」
エレン「あん?」
アニ「はいはい、そこまで」
手をパンパンと叩きながら、エレンとユミルの間に割って入るアニ。
その表情は少し厳しめだ。
アニ「なに喧嘩してんのさ」
エレン「だってユミルが」
アニ「うん?」ニコ
エレン「…ナンデモナイデス」
アニ「ユミルもなに意地になってるのさ」
ユミル「別に意地になんか…」
アニ「ハァ…、仕方ないね」
そう言うとエレンの隣に座り、エレンをユミルのほうに押し込む。
エレン「ちょっ…」
アニ「そっち詰めて」
そう言って無理やり座るとアニは自分達3人の肩にバスタオルが掛けた。
アニ「ほら、これでいいでしょ?」
エレン(えっ、待って。これ色々と肌がくっついてヤバイんだけども)
ユミル「まぁ、これなら暖かいからいいか」
エレン(いいの!?)
まぁ、今さらこの場から去れるわけもいかず大人しく座るエレンだった。
ユミル「…がとな」ボソ
エレン「ユミル」
ユミル「なんだ?」
エレン「ぼそっと言うくらいなら相手の目を見て言うじゃなかったのか?」ニヤニヤ
ユミル「…うっせ、バーカ」プイ
アニ「♪」
アルミン「こんな時までイチャイチャしてるよ」
ライナー「見てて実に微笑ましい限りじゃないか」
ベルトルト「まったくだね」
ジャン「お前らの立ち位置って何なんだよ」
-
- 107 : 2018/02/24(土) 00:47:30 :
- それから10分ほど時がたち、各々「はやく止まないかな」などと切に思いながら雨を眺める。
しかし、その思いも虚しく雨は止みそうにない。むしろ雨の勢いが増したくらいだ。
ザザッ…ザザッ……
「…この度、当プールをご利用いただきありがとうございます。ただいま雨が降っており、水量も増え危険ですので、大変申し訳ありませんが本日は閉館とさせていただきます。」
…などと、遂には施設のアナウンスが流れる始末だ。
ライナー「…あーらら」
ユミル「まっ、仕方ねーわな」
アルミン「うん、風邪でも引いたら大変だしね」
アニ「それじゃ、帰る準備するよ」
エレン「へーい」
それぞれが自分達の荷物をまとめ始め帰る準備を始めた。
コニー「なぁ、ジャン」
ジャン「なんだ?」
コニー「…あいつらどーする?」
ジャン「ん?」チラ
マルコ「ほら、ちゃんと頭を拭かないと」フキフキ
ミーナ「ふふっ、ありがと!」
マルコ「風邪でも引いたら大変だからね」
ミーナ「その時はマルコが看病してくれるでしょ?」ニコ
マルコ「もちろんさ」ニカッ
ジャン「」クル
コニー「んで?」
ジャン「…ほっとけ」
コニー「了解」ビシッ
-
- 108 : 2018/02/26(月) 21:04:35 :
- その後、服に着替えて施設の出入口に集合する。
アルミン「皆、傘って持ってきてる?」
ライナー「降ると思ってなかったからな…」
ベルトルト「僕も持ってきてないや」
ジャン「俺もだ」
コニー「俺も!」
アルミン「女性陣は?」
ミカサ「ある」
クリスタ「持ってきてるよ」
アルミン「さすがだね。ちなみに僕も持ってきてるよ」
ライナー「やっぱ女子力高いな。アルミン」
アルミン「茶化さないでよ。用意周到と言ってほしいね」
エレン(『やっぱ』ってついたことには何も言わないんだな)
ベルトルト「そういえばエレンは持ってきてるの?」
エレン「俺は持ってきてない」
ユミル「心配すんな」
アニ「ちゃんと折り畳み傘を持ってきてるよ。ほら」スッ
エレン「おー、サンキュ」
アルミン「よし、とりあえずバス停に行くよ。傘を持ってない人は持ってる人に入れてもらおう」
ライナー「そうか、ならアルミン俺を傘に」
アルミン「ベルトルト、一緒でいいかい?」
ベルトルト「いや、こちらこそありがとう」
ライナー「なっ!」
アルミン「どうかしたかい?」
ライナー「俺も入れてくれよ!」
ベルトルト「勘弁してよ。ライナーみたいに横にゴツい人を入れたら体が半分以上傘から出ちゃうよ」
ライナー「」ガーン
ポンポン
ライナー「…ん?」クル
ヒョイ
クリスタ「ライナー、一緒に行こ!」
ライナー「く、クリスタ!」
クリスタ「私となら傘からそんなに出ないでしょ?」
ライナー「いいのか?」
クリスタ「もちろん。ライナーにはいつも助けられてるからね!」
クリスタ「私からのお礼だよ」ニコ
ライナー「」
クリスタ「…あれ、ライナー?おーい」フリフリ
アルミン「…ライナー、白目剥いて立ってるよ」
ベルトルト「よほど嬉しかったと見えるね」
-
- 109 : 2018/02/26(月) 21:39:02 :
- ジャン「…コニー、お前はどーする?」
コニー「どーするって?」
ジャン「話の流れで分かれよ。…誰の傘に入れてもらおうってはな」
サシャ「コニー、傘に入りますか?」
コニー「おおー!お前も持ってきてたのか」
サシャ「ええ。なんとなく雨か降りそうな気配がしてたので。それよりもどーします?」
コニー「頼むぜ!」
サシャ「はい!どーぞ!」
コニー「サンキュー!……あれ?ジャン。なに話してたっけ?」
ジャン「…もういいよ」
スッ
ジャン「へ?」
自分の視界が少し暗くなる。
少し上を見れば傘の端が見えた。
誰かが自分を傘に入れてくれたのだ。
こんな俺を傘に入れてくれる物好きは誰だと思いながら振り返れば、
ミカサ「…」
思い人が立っていたことには目を丸くしたものだ。
ジャン「…っみ、ミミ、ミカサ?」
ミカサ「…?。どーしたの、そんなに驚いて」
ジャン「い、いや。振り向いたらあまりに近くにいたから驚いただけだ」
我ながらとっさの思いつきとしては上々だろう。
そんなことを思いながらも自分に置かれた状況を深く考える。
…ミカサが俺を傘に入れてくれる?
ミカサ「…?」キョトン
当の本人は「どーしたの?」と言わんばかりの表情でこちらを見てくる。
困惑してるのはこちらだと言うのに。
そんなことを思っていればミカサがハッとした顔をして俺に質問を投げ掛けてきた。
ミカサ「…私とは嫌?」
ジャン(はぁぁぁあぁあん!?)
その質問の内容は『私の傘に入るのは嫌なの?』ということは充分にわかってる。
しかし、あらぬ妄想に飛んでしまうのは許してほしい。
なぜって?
…幾度となくその場面を夢に見たなんて親友にも口が裂けても言えんからな。
ジャン「そんなことない!ありがとう!」
邪念を追い払い、今自分が思った素直な感謝の言葉をミカサに送る。
ミカサ「…そう」
彼女が発したのはその一言だけ。
ジャン(……しくったぁぁぁあ!?)
思った以上の薄い反応にジャンはミカサから視線を外し猛烈に後悔をする。
ミカサ「…」グッ
…その傍ら、ミカサが少し唇を噛んで頬を赤らめていたことに、ジャンが気付くことはなかった。
-
- 110 : 2018/02/26(月) 23:45:21 :
- 期待♪
今の時期はなんか忙しいですよね〜
私もバタバタしてます。
お互い自分のペースで!
-
- 111 : 2018/03/11(日) 20:02:43 :
- >>110 なにかと引き継ぎやら何やらでてんやわんやです。
頑張りましょう!
-
- 112 : 2018/03/11(日) 20:03:57 :
- エレン「それじゃ、俺にも傘をくれよ」
アニ「はいはい」スッ
エレン「ありがと、アニ」
ユミル「んじゃ行くか」
エレン「あいよ」パカ
バキッ
エレン「…ばき?」
傘を開いたと同時に嫌な音がする
ユミル「…あーらら」
アニ「ついてないね」フゥ
エレン「…嘘だろ」
…なんで傘を開いたら折れんだよ。
よく見りゃ、金属の部分が錆びついてら。
エレン「どーすんだよ、これ」
ユミル「どーするって…、まぁ私等のどっちかに入るしかねーだろ?」
アニ「そうだね」
エレン「俺に傘をくれて、二人が一緒の傘に入るってのは?」
ユミル「許すと?」
エレン「ですよね」ハァ
つい、ため息をついてしまう。
別に嫌なわけじゃないが、さっきのことがあって俺のなかで気まずさがあったからだ。
アニ「仕方ないね、入れてあげるよ」
エレン「いいのか?」
ユミル「雨のなか、ずぶ濡れで帰りたいか?」
エレン「いや、そんな気はさらさらない。入れてもらうよ」
そんなやり取りをしながらアニの傘に入る
エレン「サンキュ」
アニ「ん…」
…いざ入ってみると身長に差があってか、少々アニがキツそうにしていた。
エレン「俺が傘持つよ」
アニ「…身長が低くて悪かったね」
エレン「なんでそんな卑屈になんだよ」
アニ「ユミルに入れてもらえば変な気を使わずにすんだかもね…」
勝手に卑屈全開モードに突入したアニ。
誰もそんな風に思ってねぇよ。
エレン「…ったく」
そう一言だけ呟くとアニから少し強引に傘を奪う。
…そして、無理やりアニを傘のなかに肩を引き寄せて入れる。
アニ「ちょっ…」
エレン「いやか?」
アニ「…」
少し意地悪そうに聞いてくるエレン。
…たまに見せるそんな所。
アニ「…ばか」プイ
好きよ…
エレン
-
- 113 : 2018/03/23(金) 00:43:10 :
- ライナー「おーおー、いい感じじゃねーか?」
ユミル「そうだな」
クリスタ「…いいの?ユミルは行かなくて」
ライナーを傘に入れているおかげで少し背伸びをしてるクリスタが私の顔を覗きこむように見てくる。
ユミル「いいんだよ。アニとエレンが仲良くしてるのが好きだからな」
ライナー「…まっ、お前はそういうやつだったな」
ユミル「んだよ、ライナー。お前はクリスタの傘を持ってやろうっていう気はないのか?」
ライナー「そうしたいのはやまやまなんだがな。クリスタが持つと言って離さないんだ」
クリスタ「ライナーに対するお礼なのに持たせちゃ悪いでしょ?」
ユミル「へーへー、クリスタちゃんいい子ですね」
そんな話をしていれば傘のペアは決まり、バス停に向かって歩いた。
マルコ「ミーナ、雨で濡れてない?」
ミーナ「大丈夫!」
愛するもの同士で入る傘。
サシャ「コニー!お腹が空きましたね!?」
コニー「お前さっき、売店でパン買ってたろうが」
サシャ「パァン!はおやつです」
コニー「…そうか、パンっておやつだったのか」
元気が有り余る相手と入る傘
ミカサ「ジャン。肩が雨で濡れてる」
ジャン「こ、これくらいなら平気だ」
ミカサ「ダメ。風邪を引いてしまうかめしれない。もっと寄って」グイ
ジャン「ちょっ、ミカサさぁん!?」
片思いの相手と入る傘。
クリスタ「ライナー?」
ライナー「うん?」
クリスタ「…また、プールに来ようね?」
ライナー「…!。ああ、もちろんだ!」
クリスタ「フフッ」ニコ
淡い期待を胸に抱いた者同士の入る傘。
エレン「…キツくね?」
アニ「うん。キツイ」
ユミル「んだと?仕方ねーだろ。私の傘も折れてたんだから」
エレン「だからと言ってなんで俺を真ん中にして歩くんだよ」
ユミル「弟が風邪を引いたら大変だからな」
アニ「実際、今日は一回倒れたからね」
エレン「それについてはぐうの音もでねぇ」
ユミル「それに…」グイ
アニ「これなら堂々と…」グイ
エレン「…へ?」
ユミアニ「ピッタリくっつけるもんな(ね)?」
エレン「」
うおぉぉぉぉぉぉぉおおお!
想いを寄せる者同士の入る傘。
プールに入っていたのはたった数時間。
この雨ですぐに帰る羽目になってしまったが、以外と誰もこの雨を恨んではいない。
それぞれが、それぞれの気持ちを傘に隠し、抱えて歩く雨のなか。
たった、数十分のバス停への道のりだけ。
それでも、その数十分の出来事が夏休みの忘れられない思い出になったのだった。
アルミン「…」
ベルトルト「…」
アルミン「…しりとりでもする?」
ベルトルト「…いいよ」
約二名を除いて。
~to be continued~
-
- 114 : 2018/03/23(金) 00:49:26 :
- すみません、なかなか書こうという気力がわかなく投稿出来ませんでした。
相も変わらず仕事はくそ忙しいので投稿ペースは遅いですがこれからも書き続けていきます!
皆様、今作品をありがとう!
次回作でお待ちしております!
-
- 115 : 2018/03/24(土) 03:30:02 :
- 無理はせずに自分のペースで!これからも期待してます!
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
姉弟恋物語 シリーズ
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