退屈な人生を生きて行くために。
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- 1 : 2017/10/22(日) 19:53:58 :
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朝起きて学校に行き勉強をして終われば家に帰る。学生生活を謳歌するなんて考えは微塵もなかった。
今のうちに楽しまなければ楽しむことなんて出来ないとよく言うがそんなことはどうでもよかった。
自分は多分この世界に生まれたこと自体が間違っているのだと思う。
退屈で色のないこの世界。
そんな世界を俺は今日も退屈に生きて行く
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- 2 : 2017/10/22(日) 20:22:19 :
- 理解できるなぁ...期待です!
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- 3 : 2017/10/22(日) 21:01:23 :
- 確かにめっちゃ理解出来る
これは期待しかないです
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- 4 : 2017/10/23(月) 01:30:17 :
楽しいとはなんなのだろうか。
友人とバカなことして笑うのが楽しいのだろうか。恋人と一緒にいるのが楽しいのだろうか。
俺にとってそんな奴らはバカにしか見えなかった。
俺、伊豆川秋はきっと性格が腐っているのだ。
あるカップルはずっと一緒だよなどと言った数日後には別れた。
ある友人は切っても切れない縁があるなどと自慢げに友人にほざいていた癖に些細な喧嘩で二度と話すことはなかった。
バカなのだ。
軽々しく言葉を使うからそう言うことになると言うことになぜ気づかないのだろう。
クソみたいな学校生活が早く終わることを心から願っていた。
俺は窓際の一番端の席。気配を消して誰にも関わらないように本を読むかイヤフォンで音楽を聴いている。
最初のうちは話しかけてくる輩も居たのだが俺の対応が冷たいせいかすぐに話しかけて来なくなった。
高校二年生になり一ヶ月が経った頃にはこうなっていた。1人でいるというのは楽である。
端の席だとクラス全体が見渡せる。
クラスを盛り上げる男子のグループ。その周りにいる女子のグループ。
それと軽く話す程度の男子のグループ。
オタクそうな男女グループ。
そして、俺と同じ1人でいる女が1人。
なんというかありきたりなクラスといった所だろう。まぁ、どうでもいいことである。
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- 5 : 2017/10/23(月) 21:04:09 :
予鈴がなり授業が始まる。
数学の担当の杉田謙三が入ってくる。30のおっさんのくせに女癖の悪い男だ。
生徒に手を出さないところはまだマシだろう。
「授業始めるぞ〜。席につけ。」
やる気のない一言で授業が始まる。
数学というのは公式さえ覚え理解していれば点数が取れる。
それなのに…。
「これ、わけわかんねぇよな?」
「難しすぎる!先生!無理です!」
「諦めが早い!どれだ?見せてみろ。」
こんな風に授業を止める奴が現れ笑いが起こり、雑談が始まる。
いつもこうだ。授業が進まないし迷惑でしかない。
俺はそんな奴らを呆れ顔で見た後予習を進める。
昔から勉強というのは嫌いではなかった。理解出来た時の嬉しさがあるし何より達成感が得られる。
何事も自分でするからこそ意味があるのだ。
わからなければ誰かに聞くというのは悪いことではないが自分が考える事をせずに聞くのは意味がない。
ふと、横を見ると隣の席でいる奴が俺の方を見ていた。
神宮千春。俺と同類、ではないか。
いつも1人でいる奴だ。
「…これ、わかる?」
「……知らない。教科書見直せばわかるんじゃねぇの?」
「……そう。」
それだけ言うと神宮は教科書を捲り出す。
先生に聞けばいいのになんて思うがこいつが聞けるわけもないか。
「…この公式使って解いてみたら?」
「……!ありがとう。」
「…お礼はいらないから早く解けよ」
バカなやつを見ているとイライラするのは俺の悪いところだ。
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- 6 : 2017/10/29(日) 00:56:30 :
この世にいじめはあってはいけないと多くの人が言う。それでもいじめが減らないのはどうしてだろう。
容姿がダメ。
性格が変わっている。
おかしな匂いがする。
理由は様々だ。
現に俺の高校でもいじめと呼ばれるそれがある。
「や、やめてよ…」
「はぁ?お前、誰に口聞いてんの?」
昼休みという昼食の時間。いつものようにそれが始まった。俺はそれを横目で見るだけで何もしない。
気弱そうな男と漫画でいるような不良の姿をしたやつとその周りにいるやつら。
側からあれば必ずいじめだと言うだろう。
だが、最近の世の中と言うのは厄介だ。
仲良く見えるわけでもないのに「俺たち仲良いから!」と言うだけでいじめではないとされる。目に見えてわかると言うのにその一言で済ませるのだから言葉と言うのは重い。
教師はいじめはダメだと教えても変わりはしない。大人の世界にもいじめはあるのだから。
いじめは減らないし無くならない。
それはこれから先、ずっとだ。
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