ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

おにぎり

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2017/10/21(土) 19:04:50
    お久しぶりです
    電車の中でふと思い付いたので書いてみました
    1レス分しかないですが…
  2. 2 : : 2017/10/21(土) 19:05:06
    おにぎりだ
    故郷に向かう列車の中に漂ってきた湿った海苔の独特な匂いを嗅いで、私は何か懐かしいものを食べたがっていた。
    それに気付くまでに三駅分費やした。
    それほどに久しい存在になってしまっていたのだ、おにぎりは。

    おにぎりと言ってもコンビニで売っているようなものではない。
    更に言えば作りたての、海苔のぱりっとした食感が心地よい温かなソレとはちがう。
    冷めきった米に、湿った海苔が歯にくっつく。そんなおにぎりが食べたかった。
    そのようなおにぎりを食べる機会というのは人生に於いて何回訪れるのだろうか。
    小学校、中学校の運動会か?
    それとも日々のお弁当か?
    私の記憶にあるのは、ただ一度祖母の葬式に向かう列車の中で母が広げた弁当の中にもあった小ぶりのおにぎりだった。
    電車の中で弁当を広げるなど非常識だと言う人もいるだろうが、普段仕事ばかりで弁当など作ることがない母の弁当は幼かった自分の目には輝いて見えた。
    お世辞にも綺麗とは言えない形をしたソレは、少しのことで騒ぎだしかねない幼子を黙らせるための道具に過ぎなかったのかもしれないが、確かに私の中で母の味として息づいていた。

    実家に帰り、母を見送った。
    母親らしいことなど欠片ほどしか記憶にはなかったが、無性にあのおにぎりが食べたくなった。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
Roady102

アパシー

@Roady102

「未分類」カテゴリの人気記事
「未分類」カテゴリの最新記事
「未分類」SSの交流広場
未分類 交流広場