このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
西園寺「う……うそだよね……?」
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- 1 : 2017/10/17(火) 23:47:03 :
- しゃぁ!ssのお時間です(っ´ω`c)!どうも、ルカと申します(っ´ω`c)!
今回はスーダンの短編を書きたいなと思います。
※ネタバレ注意
※短編注意
さぁ、いこう(*´∀`*)ノ
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- 2 : 2017/10/17(火) 23:55:25 :
- 期待です
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- 3 : 2017/10/17(火) 23:58:48 :
- ある少女は悲しみに暮れていた。
いきなりやってきたモノクマに命じられた『コロシアイ』……
その『コロシアイ』で、四人もの仲間を失った。その仲間の中には親友と思っていた人物まで殺された。
今少女がいるのは第3の島のモーテルだ。そのモーテルで西園寺は着物の袖をぬらしていた……
「小泉おねぇ……」
彼女が慕う小泉真昼は先日、ビーチハウスにて同じ同級生の辺古山に殺害された。
小泉は西園寺のために色々なことをしてくれた。お風呂に一緒に入ってくれたこともあった。
そして、何よりもうれしかったのは自分で着られない着物を彼女が着付けてくれたことであった。
その時の会話をふと西園寺は思い出していた。
『日寄子ちゃん!今から結ぶ結び方を覚えててね!』
『なんで?』
『私がいなくても結べるようによ!』
『なんでさ!今にも死ぬみたいな言い方やめてよね!』
『はは……ごめんね……でも、もし覚えることができたらここから脱出したときに自分で結べるでしょ?』
『それもそうだね……』
まさか、西園寺自身もこうなるとは思ってなかったのであろう……いつも強気の彼女も参っていた……
「もう……やだな……」
彼女はそうつぶやくとシャワーを浴びるためにそっと着物の帯を取り脱いだ。
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- 4 : 2017/10/17(火) 23:59:15 :
- >>2
期待ありです(っ´ω`c)!
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- 5 : 2017/10/18(水) 00:08:08 :
- シャワーの水が彼女の胸にあたる。その音を聞きながら彼女は悲しみを洗い流そうとしていた。
「やっぱり……忘れられないよ……」
そう思うと余計に涙が出る。このシャワーは逆効果だとシャワーをはやめにすまして着物を着ることにした。
西園寺は着物を羽織る。急に泊まることになったため、替えの着物はもってない。
だがうまく帯が結べない。西園寺は部屋をキョロキョロとした。そして、あるものがないことに気づく。
「全身見れる鏡がない……」
そのことに気づいた西園寺は大きくため息をついた。するとそこにたまたま通りがかったソニアがやってきた。
「西園寺さん……どうしたんですか?」
「あ……あんたには関係ないでしょ!!」
西園寺はソニアに帰るように促したが、ソニアはそこを動かずに西園寺を見た。どうやら察したようだ。
「この部屋、姿鏡はありませんものね……もし必要でしたらライブハウスの倉庫にあったかと思いますよ!」
ソニアはこの言葉を残すと自室へと帰っていった。
「まって!ソニアおねぇ!」
西園寺はソニアを呼び止めた。その声にソニアは足を止めて振り返った。
「あの…………その……ありがとね……」
照れくさそうに西園寺はそう言うとうつむいた。その姿を見たソニアはほほえんでお辞儀をし、自室へと歩を進めたのであった。
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- 6 : 2017/10/18(水) 20:31:16 :
- 西園寺は辺りに人がいないのを確認すると静かにモーテルを出た。
「(ライブハウスは誰もいないよね!)」
そう思いながら走っていた西園寺は自分1人で着物を着付けられるという優越感に浸っていた。
「(鏡さえ見れれば!)」
そう思って走っていると、ライブハウスの扉が開いていることに気づいた。
「(あれ?なんであいてるの?誰かいるのかな?)」
西園寺は恐る恐る中へと入った。そこには信じられない光景があった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこには麻袋を被った人物が首をつっているのが見えた。
体型的にも女性だろう……すると、奥の方から別の女性の声が聞こえた。
「誰ですかぁ……こんな時間に……」
西園寺はその声の主の方を見た。西園寺は驚きのあまり開いた口がふさがってしまった……
「なんで……なんであなたがいるの?」
西園寺はいつもの強気な西園寺ではなかった。弱々しく、声が震えながらその人物の目を見た。
「う……うそだよね……?」
自分の視線が震えているのがわかる。必死になりながら3文字の言葉を口から絞り出した……
「つ……み…………き…………?」
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- 7 : 2017/10/19(木) 00:22:40 :
- 「あらぁ?西園寺さん何してるんですか?よい子は寝る時間ですよぉ……」
そういうと罪木は堂々とした足取りで近づいた。
コツ……コツ……
罪木の足音がライブハウス内に響いた……西園寺は一歩ずつ下がっていったが、すぐに柱に追いやられた。
「こないで!……く…………くるなぁぁぁぁ!!」
「落ちついてくださいよぉ……まだ殺しませんよぉ……」
西園寺は罪木の言っている意味がわかっていた。西園寺は罪木が誰かを殺害する現場を見てしまった。恐らくただではすまない。
西園寺は恐る恐る罪木に尋ねた……
「ねぇ……あなた、誰か殺したの?」
「はぁい……澪田さんをやっちゃいました!」
罪木は拳を頭に
コツン……
とあててまるで、ドジッ子のように振る舞った。西園寺は罪木のその姿を見て寒気がした。そしてその寒気はのちに罪木に対する嫌悪感に変わった。
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- 8 : 2017/10/20(金) 17:59:13 :
- 西園寺は罪木の顔を見ていた。何かしら火照っているようだ……
その様子から罪木は高熱をだしていることを推測した。そして、西園寺が導き出した結論は……
「罪木……あんた絶望病じゃないの?」
その言葉を聞いた罪木は静かに笑い出した……
「ウフフフフ……」
「ウフフフフフフフフフフフ……」
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ……」
「そうですよ……私は絶望病なのですよ~……」
「あのお方と同じ……絶望病なのですよ~……皆様方にもこの感覚を早く味わって欲しいんですよね~……」
「まさか、それを理由に澪田おねぇを!!」
「さぁ……死に逝く人には関係ないことですので……」
そう言うと罪木はナイフを西園寺に向けた。
「ちょっと!なに!?何するの!?」
「西園寺さん……私をゲロブタとバカにしてましたよね?結構イライラしてたんですよ……私……」
西園寺は腰を抜かしてしまった。出口が近いのに足が動かなかった。
一方の罪木は一歩ずつ各室に歩を進める。
「私……こう思っていたんですよ……」
罪木と西園寺との距離は残り1歩分となった。笑顔の罪木がしゃがみ込み西園寺の顔を除いた。
その屈託のない笑顔に、西園寺の感じていた恐怖が消えていた……
グサッ……
「え?」
思わぬ音に西園寺は震えながらその音が聞こえた方向を見ると、自分の腹にナイフが刺さっていることがわかった。
「う…………そ……でしょ…………や……だ…………し……にた……く……な……」
言葉を絞り出しながら罪木にしがみつく西園寺……しかし、罪木は西園寺の耳元でこうささやいた……
「私はすっと西園寺さんを殺したいと思っていたんですよ~……」
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- 9 : 2017/10/20(金) 18:01:55 :
- その言葉を聞いた西園寺の目は開かれていた。ずつとため込み続けた殺意をこういう形でぶつけられたという絶望を抱きながら……
「ウフフフフ……脈は止まってますね……」
そう言った罪木はそっと西園寺のまぶたに手をやり彼女の目を閉じた。
「さて……残りのみなさんもご招待しなければ……」
「あの方の……江ノ島盾子様のもとに……」
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- 10 : 2017/10/20(金) 18:03:23 :
- ありがとうございました!今回も何か書きたいなと思って書いたシリーズでした(´・ω・`)
慣れないないようだったので中々難しかったです^^;
こう言うのも練習していかないとなと思いました^^;
では、また次回の作品でお会いしましょう(っ´ω`c)
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- 11 : 2018/06/21(木) 02:45:22 :
- おもしろかった...と思うよ?
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