このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
苗木「ねぇ……」
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- 1 : 2017/10/10(火) 23:11:00 :
- しゃぁ!ssのお時間です(っ´ω`c)!どうも、ルカともうします(っ´ω`c)!
※空白注意
※短め
※ネタバレあり?
さぁ行こう!
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- 2 : 2017/10/10(火) 23:22:59 :
- 「はぁ……」
苗木は食堂の椅子に腰掛けた。近くに居た山田がこれでよろしければと紅茶を持ってきた。
「ありがとう……」
苗木は山田に礼を言うと、その紅茶に映る自分の顔を眺めながら、そっとカップを手に取り口をつけた。西洋式のカップのぬくもりが僕の唇に伝わった。
紅茶を口に少量含み、そっと飲み込む。その瞬間顔を上げ大きく深呼吸をした。
紅茶の柔らかいぬくもりが胸を下っていく。
「うまい……」
僕はそうつぶやくとカップを受け皿の上に戻した。
そして僕は大きく息をつく。
山田と2人でいる食堂に静寂が走った。
カチャ……カチャ……
山田がティーセットの準備をする音が聞こえる。
「ねぇ……」
「なんですかな?」
苗木は山田に問いかけたが、彼は新たなティーセットを手に食堂を後にするところだった。恐らくセレスのところであろう。
「いや……何もないよ……」
それを聞いた山田は不思議そうな顔を浮かべながら食堂を後にした。
「はぁ……」
苗木はほおづえをついて窓の外を見た。
「また言えなかった……」
とつぶやきながら……
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- 3 : 2017/10/10(火) 23:25:54 :
- 「あら、早いのね……」
そう言うのは霧切響子だ。苗木と同じ学生だ。
「さっきまで山田くんがいたんだ……」
苗木はそう彼女に伝えると、微笑んだ。しかし、霧切の表情は硬いままだ。むしろため息まで漏れている。
「苗木くん……何を言ってるの?」
「彼はもう死んでるじゃない……」
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- 4 : 2017/10/10(火) 23:32:36 :
- 苗木は思わずカクッとほおづえを崩してしまった。
そんなはずはない!さっきまでそこにいて紅茶を入れてくれた!
その山田くんが……死んでいる……
「う……嘘だよね……」
苗木はわなわなと震えながら霧切の方を向いた。その顔は絶望に満ちていた。
『人より少し前向きなのが僕の取り柄』
苗木が常日頃口にしていた言葉である。その言葉が根底から覆った。
「ねぇ……嘘だよね?」
「事実よ!」
「嘘だ嘘だ!山田くんは僕に紅茶を入れてくれた!」
「違うわ!今この学園にいるのは、苗木くんと私、朝日奈さん、十神くん、葉隠くん、腐川さんだけよ!」
その言葉に苗木はガクッと肩をおとした。それはもはや抜け殻だった。
「苗木くん……あなたはみんなの死を受け入れることができない人間ではない……!?」
彼女のその言葉を聞いたとき、苗木は彼女に飛びかかり押し倒していた。
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- 5 : 2017/10/10(火) 23:40:33 :
- 「嘘だ嘘だ……嘘だよね?」
苗木はそう言うとばたつく霧切の両手を押さえつけ、馬乗りの状態になっていた。
「ちょっと!退きなさい!あなたが何をしているのかわかっ……」
霧切がそれを言い終わる前に苗木が霧切から飛び退いた。
「ごめん……どうかしていた……」
霧切が服についたホコリをはたきながら立ち上がった。
「苗木くん……辛いのはわかっているけれども……」
「わかっているよ……ボクはあいつの……黒幕の動きを止めないといけないんだ!」
苗木は立ち上がる。みんなから後れをとった自分を律し絶望に立ち向かう覚悟を決めた。
彼らの死を乗り越える決意をした苗木の目にはもう迷いはなかった。
「さぁ……まってろよ!黒幕!」
END
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- 6 : 2017/10/10(火) 23:42:03 :
- 思いつきで書いたクソ短編を最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
なるべく思いついたものをポンポン駄作であろうが書いていきたいと思いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
ではまた、次回の作品でお会いしましょう(っ´ω`c)
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- 7 : 2017/10/16(月) 23:10:37 :
- 乙中々面白かった
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- 8 : 2017/10/16(月) 23:11:35 :
- >>7
ありがとうございます!そう言っていただけると救われます(つд`)
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