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恐怖体験
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- 1 : 2017/09/29(金) 00:52:44 :
- ーーコツコツコツ
「はあっ はあっ」
ーーコツコツコツ
「はあっ」
ーーコツコツ……
「はぁ……!」
『ど こ に い る の ?』
「うわああ!!」
-
- 2 : 2017/09/29(金) 05:35:25 :
- 「うわっ!」
さっきのは……夢……か?
ふぅ……怖い夢なんて子供の頃見て以来だな。
くそ、ライナーが寝る前に怪談話なんてするからだ!
「それにしても……」
今何時だ?
「……まだ二時か」
いつも起きるより三時間も早く起きちまったな。 当たり前だがみんな静かに寝てるな。
「はぁ……便所行きてぇな」
けど……
ガチャ
この薄暗い廊下が妙に不気味に感じるのは気のせいか?
「はぁ……くそ、ライナーめ」
……待てよ?
今日の晩、ライナーが話してたのは枕元に出る盗賊の幽霊の話だ。
でも、さっき見た夢は……
真っ赤な服を着た、赤い女の子だ。
…………なんでだ?
っと、そろそろ用を足したいんだが……やっぱりこの廊下を一人で歩いていくのは気が引ける。
誰を起こそうか……
死に急ぎ野郎……ダメだな、こいつにだけは弱みを見せたくねぇ。
ライナー……付いてきてくれそうだが、終始ニヤニヤしそうでムカつくな。
ベルトルト……ダメだ、この前ベルトルトを起こそうとしたコニーが首締められて気絶したからな、何されるかわからねぇ。(本人曰く、覚えてないらしいが……)
やっぱり……マルコに頼むか。
「おい、マルコ……起きてるか?」
「……」
「なぁ、マルコ……おーい」
俺は軽くマルコの体を揺さぶる。
「ん……ジャン? なんだよ、こんな時間に」
「ちょっと……便所についてきてくれねぇか?」
「……別にいいけどさ、どうしたんだい?」
「いや……な」
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- 3 : 2017/09/29(金) 16:28:15 :
- 「……ふぅ」
それにしても……
シーン
夜の便所は不気味だな……あまり長居したい場所でもないしさっさと出よう。
ガチャ……
「おい、マルコお前はいいのか……?」
……返事がない
「おい、マルコ……? 悪い冗談はよせよ」
……おいおいおいおい! 嘘だろ?
「嘘だろ……マルコ……お前……!!」
帰った……のか?
コツコツコツ
「!?」
どうなってんだよ……!?ここは男子寮……この音は明らかに女性者の靴だ。
「……」
……落ち着け、ジャン・キルシュタイン。
もし仮にこの音の正体が女性だったとしてもあれだけやったんだ、対人格闘はこっちの方が有利だ。
取り敢えず、部屋に戻るしかねぇか……そんでマルコを問い詰めてやらねぇと、何してんだって。
!!?
なんだ? いま人影が廊下の先を横切った!?
まさかマルコか……いや、あの影は俺よりも身長が低かったな。
「はぁ……ふざけんなよ……なんだよこれ……」
今人影が進んでいった場所からじゃないと俺の部屋には戻れない。
「マジで……どうしろってんだよ」
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- 4 : 2017/09/29(金) 18:07:38 :
- あれから数分、考えてみたがどう考えても危険だ。
あの人影は幽霊である確率が高い、こんな夜中に男子寮をうろつく奴なんていねぇだろうしな。
どうするか……このまま廊下で一晩過ごすか? いや、自室以外での睡眠は罰則だ。
何も考えずに部屋に戻るか? だめだ、こんなに暗い中を無心で進むなんて……俺にはできねぇ。
……くそ、どうする?
その時だった、俺の後ろで何かが落ちる
音がしたんだ。
『み い つ け た』
「うわあああぁぁぁ!!!!!」
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- 5 : 2017/09/29(金) 20:19:28 :
- あれから数分、走ってなんとか自室のし近くまでは戻ってきたが……はぁ、クソ……足が震えてうまく歩けねぇ。
「クソ……情ねぇな」
そもそもあいつは何なんだ? 幽霊……であることは間違いねぇ、じゃなけりゃ瞬間移動ができる超能力女ってことになるからな。
はぁ……どっちにしても恐ろしいじゃねぇか。
お……そろそろ立てるな、もう考えるのにも飽きた、さっさと戻って寝よう。
『ど う し て に げ る の ?』
っ!!……無視だ無視! こんなの幻聴だ! 寝りゃ治る!!
はあっ! 着いた……さっさと寝よう、まう今日のことは忘れて訓練に励もう。
そう思い、俺がドアノブに手をかけた瞬間だった。
『つ う か ま え た』
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- 6 : 2017/09/29(金) 22:32:18 :
- うおぉぉぉぉ!?
期待してます!!!
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- 7 : 2017/09/29(金) 23:08:21 :
- >>6 期待ありがとうございますm(_ _)m
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- 8 : 2017/09/29(金) 23:30:12 :
- わくわくわくわく です。
期待。
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- 9 : 2017/09/30(土) 00:23:44 :
- >>8期待ありがとうございますm(_ _)m
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- 10 : 2017/09/30(土) 00:24:21 :
- * * *
* * *
次の瞬間
ガチャ……
「んぁ? 何してんだよ……」
「死に急ぎ野郎……」
目の前には眠そうな目を擦りながらこっちを凝視していた。
俺はほっとし長いため息をついていると耳元で……
『ちっ』
と聞こえた……あいつは聞こえてなかったらしいが。
一体、あの夜俺には付いてきたのは
な ん だ っ た ん だ ろ う ?
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- 11 : 2017/09/30(土) 00:24:47 :
- 終わりです! コメントしてくださった方ありがとうございますm(_ _)m
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