この作品は執筆を終了しています。
ウサギとカメと
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- 1 : 2017/08/29(火) 00:36:00 :
- 長くなると思いますが、今年中に終わらせたいです。
٩( ᐛ )و
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- 2 : 2017/08/29(火) 00:37:42 :
ウサギとカメが対決してから約三ヶ月後
チーター「おい、お前がウサギに勝ったっていうカメか?」
カメ「えっ、はい…でも、向こうが手を抜いていたから勝てただけで……」
チーター「おいカメ公、俺と勝負しようぜ。ルールはあの山のテッペンに早くついた方が勝ちだ」
カメ「え、いや…無理ですよ。勝てる訳が……」オドオド
チーター「俺が勝ったらこの村の肉を全部いただいていくぜ」
カメ「えっ、そんな身勝手な!」
チーター「嫌だったらおれに勝ってみるんだな!よーい、スタートっ!」ダダダッ
スタートの合図とともに、チーターは勢いよく走り出した。
当然カメの速さでは追いつけるはずがない。圧倒的な実力でチーターは勝利を収め、村にあったお肉を全て掻っ攫っていった。
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- 3 : 2017/08/29(火) 00:40:17 :
一週間後
カメ「…………」
ヤモリ「カメ、大丈夫か…」
トカゲ「ほら、今日の夕食は美味しいコオロギのムニエルだよ」
カメ「僕は……」
あの日から、僕らの村の動物たちは一度も肉にありつけていない。
肉が大好きなヤモリは、辛い気持ちを必死に我慢してコオロギを口に運んでいる。
カメ「ヤモリ、ゴメンね。僕があの時負けたから、君が肉を食べられなくなっちゃったんだ……」
カメ「全部、僕の所為だ……」
ヤモリ「何いってんだ、お前は悪くない」
カメ「えっ…?」
トカゲ「そうだ、悪いのはあのチーターだよ。いきなりあんな理不尽な要求をしてくるなんてさ」
ヤモリ「だから自分を責めるな。そうでないと、逆にこっちも傷つく」
カメ「ヤモリ…トカゲ…!」ポロポロ
思わず目から涙が溢れてくる。
トカゲ「ほら、ハンカチーフだよ」
カメ「ありがとう。ねぇ二匹とも、僕はもう一度、チーターに挑んでくる。そして奪われたお肉を取り返してくる」
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- 4 : 2017/08/29(火) 00:41:52 :
ヤモリ「何っ!?勝算はあるのか?」
トカゲ「そうだよ、あっちはまたとんでもない要求を押し付けてくるかもしれないんだよ!?」
ヤモリ「それでも…行くってのか?」
カメ「うん。覚悟は決めたよ」
ヤモリ「そうか…頑張れよ。カメ」
トカゲ「あんな奴に負けないでね」
カメ「うん、行ってくる」
??「ウフフ、話は聞かせてもらったわよ…」
カメ「きっ、君は……!」
ウサギ「久しぶりねぇ……クイック タートル ちゃん」
カメ「ウサギさん……死んだはずじゃあ……!」
ウサギ「勝手に殺さないで欲しいわね。それで、あのチーターに挑戦するのね」
カメ「うん」
ウサギ「なら、アタシが貴方を鍛えてあげるわ。きっと力になれるはず」
カメ「ウサギさん、ありがとう…!」
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- 5 : 2017/08/29(火) 00:44:49 :
三日後
カメ「久しぶりだね、チーター」
チーター「あ?お前は10日前のあのカメか。お肉ご馳走さん、まだ全部食い終わってねえけど、なかなか美味かったぜ」
カメ「そのお肉、僕たちの村に返して頂けませんか?」
チーター「はぁ?どういう事だ。やる訳ねぇだろ」
カメ「もちろんタダで返せは言いません。もう一度、正々堂々かけっこで勝負しましょう」
チーター「お前も物好きだなぁ。勝てる訳ないのによぉ」
カメ「ルールは前回と同じで良いですね?」
チーター「おお。もし俺が勝ったら……今度はお前の肉を頂く」
カメ「………いいでしょう」
カメ「……それじゃあよーい、スタートっ!」ダダダッ
チーター(何っ!?コイツ、前より速くなってやがる!)
カメ(ヤモリ達の為に…!ヤモリ達の為に…!)
チーター「フッ、だが……!」
勢いよくスタートダッシュを決め、前を走るカメ。しかしチーターが追い上げる。
チーター「所詮はノロマな亀!チーターには足元にも及ばない!」
カメを追い抜くチーター。差はどんどん広がっていく。
カメ「クッ、マズイ!このままじゃあ!」
チーター「ふはっ!これが種族の差だ!」
カメ(思い出せ、思い出せ…!あの苦しい特訓をっ!)
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- 6 : 2017/08/29(火) 00:46:35 :
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ウサギ『もっと手を動かしなさい!貴方はアタシやチーターと同じように走れない。だから地を這うように、地面と言う名の池をオールで漕ぐように走るのよ!』
カメ『はっ、はい!』
ウサギ『それから、アタシと勝負したときのことを思い出して!あのときの思いを、そして怒りを力に変えて!』
カメ『はいっ!』
カメ(地面と言う名の池をオールで漕ぐように…)
カメは手を素早く動かし、滑らかに山を昇って行く。
チーター「お、追いつかれたっ!?」
カメ(よしっ、並んだ!)
チーター「クッ。カメの分際で…!」ギリギリ
カメ(そして、怒りを力に…)
ヤモリ『はぁ、久々に肉食いてえなぁ…』
トカゲ『コオロギはもう飽き飽きだよ…』
カメ(苦しんでるみんなの為にもこの勝負、必ず……)
チーター(俺はチーター、カメ如きに負けるわけにはいかない。この勝負、絶対に……)
カメ・チーター「「勝つ!!」」
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- 7 : 2017/08/29(火) 00:48:32 :
シマウマ「結果は……僅差で、カメの勝利!」
カメ「や、やった…やったぁぁ!!」
ウサギ「おめでとう。これも貴方の努力の賜物よ」
チーター「そ、そんな…この俺が、カメ如きに……?」
カメ「チーターさん」
チーター「く、来るな!どうせお前も俺を罵り、嘲笑うんだろ!?」
チーター「いつも、動物園では鈍足チーターって馬鹿にされて……せっかく、ここでは一番になれたっていうのに!」
カメ「チーターさん。僕も、最初は貴方に負けた。でも貴方が肉に食いついてる間、僕はたくさん努力して、そして勝利を掴みとった」
チーター「努力…?」
カメ「貴方の再挑戦、待ってます」
チーター「カメ……」
トカゲ「しかし、本当にチーターに勝ってくるなんてね!」
ヤモリ「驚いたぜ!」ガツガツ
ウサギ「アタシの指導のお陰かしら?」
カメ「ウサギさんも、本当にありがとう。チーターに勝てたのはウサギさんのお陰だよ」
ウサギ「ウフフフ。また明日、かけっこ勝負でもする?」
カメ「うん。負けないよ」
【完】
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- 8 : 2017/08/29(火) 00:49:51 :
- 既出ネタ感マシマシでちょっと怯えてます。
最後まで見ていただき、ありがとうございます。
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- 9 : 2017/08/30(水) 14:07:19 :
- お疲れ様です。まずはじめに誰もが知る童話の題名に興味を持ち見てみるとまさかの後日談で驚きました。内容は勝負に負けてからの努力してリベンジという王道展開で楽しく読ませていただきました。面白かったです
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- 10 : 2017/08/30(水) 20:30:25 :
- ありがとうございます┗=͟͟͞͞( ˙∀˙)=͟͟͞͞┛
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- 11 : 2020/10/03(土) 08:56:51 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
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