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天気予報 ~ベルトルトの芸術的寝相~
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1 :
バーチン
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2017/08/26(土) 15:03:52
- バーチンです！ 今回は短編ですが、近いうちに長編SSを出すと思いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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1 :
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2 :
バーチン
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2017/08/26(土) 15:04:28
- カーンカーン
ライナー「よっ!アルミン、今日は随分と荒ぶっちまってるぞベルトルトのやつ……ククク」
（笑いを堪えながら、僕に話しかける。この大男はライナー･ブラウン、訓練兵時代からの友人だ）
アルミン「そうなの？それは気になるなぁ」
（僕が、ベッドから身を乗り出すと下の段のベッドに何人かが群がっていた）
コニー「なぁ、この場合晴れなのか？」
ジャン「馬鹿、コニーこれはどう見ても曇りだろ？」
ライナー「いや、どっちも違うな……これは午後から土砂降りだな」
コニー「え〜まじかよ、せっかくの休日だってのに雨かよ」
そういいながら、コニーはベルトルトをつついていた。
ベルトルト「むにゃ……ｱﾆ……痛い」
ジャン「プッ……こいつ夢ん中でアニにいじめられてんじゃねぇか」
ライナー「はは、とんだ悪夢だな」
ライナー「じゃあ、今日もやるか？恒例の……」
コニー「あぁ、もちろんだ」
ジャン「俺はもう決めてあるぜ！」
ライナー「お、ジャン早いな？聞かせてくれよ」
ライナーがそう言うと、ジャンがゆっくりと口を開いた。
ジャン「これは……『夕食をお代わりするサシャ』だ!!」
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- 3 : : 2017/08/26(土) 16:10:56
- ベルトルトの寝相の悪さ、見てみたい
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5 :
バーチン
:
2017/08/28(月) 12:13:39
- ライナー「ほう、なかなか攻めてきたな」
アルミン「うん、確かに舌を出して両手を突き出してるところなんかは夕食どきのサシャにそっくりだね」
コニー「よし……お、俺も言うぞ!!」
コニー「……『壁に手をかける、超大型巨人!』だ!!」
ライナー「……そ、そうか？」
ライナーは驚いたようにコニーに聞き返した。
コニー「あぁ、俺は直接シガンシナにいた訳じゃねぇけど、多分こんな感じだろ!!」
ライナー「……そうか」
ジャン「相変わらず、センスがねぇなコニー！これはどう見ても食い意地張ってるサシャを表してるだろ！」
コニー「いーや！どう見ても超大型巨人だ!!」
コニーが『超大型巨人』というワードを出す度に、ライナーがベルトルトから目をそらすのは何故だろう？
ライナー「そ、そうだ！アルミン！アルミンはどう名付ける!?」
え、僕かぁ……正直いってベルトルトの寝相に名前をつけるのは得意じゃない。
アルミン「うーん」
アルミン「どう見たってこれは、対人格闘してる時のコニーの鷲の舞だよ‼︎」
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- 6 : : 2017/08/29(火) 00:37:19
- 期待してます！
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8 :
バッカーマン
:
2017/08/29(火) 22:39:43
- 期待いいいい
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8 :
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10 :
バーチン
:
2017/08/31(木) 12:41:19
- ライナー「ほう……なかなか」
ジャン「言われてみればそう見えないこともねぇな」
コニー「やっぱ、アルミンはすげぇな」
アルミン「え、いやー……ハハハ」
照れながら僕は頭をかいた……適当だなんて言えない。
ジャン「んじゃ、最後はライナーお前だ｣
コニー「今回も期待してるぜ！ライナー！」
コニーがそう言うと、ライナーは少し考え口を開いた。
ライナー「この格好は……『筋肉トレーニング中に舌を噛んであたふたするベルトルト』……だな」
ドヤ顔で、ライナーは言い放った。
ジャン「ライナー……お前」
ジャン「……やっぱ、すげぇよ」
コニー「あぁ……流石は次席ってだけの事はあるぜ」
何がすごいのか理解できないが、取り敢えず褒めておこう。
アルミン「うん、さすが僕らの兄貴って感じだよね」
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11 :
バーチン
:
2017/08/31(木) 13:02:48
- ベルトルト「……んんぅ？あれ、みんなどうしたの？」
ライナー「あぁ、お前の素晴らしく芸術的な寝相に名前をつけてた」
ベルトルト「ええっ!?僕そんなに変な寝相だった？」
ジャン「あぁ、変を通り越して芸術的だった」
コニー「なんなら標本にして訓練兵団の食堂に飾りたいぐらいだ」
ベルトルト「えっ……」ﾋﾞｸｯ
ライナー「昔はここまでおかしな寝相じゃなかったんだがな……」
ベルトルト「寝相に関しては寝てる時のことだからなんとも言えないよ」
アルミン「一応、今までの寝相全てスケッチブックに記録してるけど……見る？」
ライナー「！」ｶﾞﾀｯ
ジャン「！」ｶﾞﾀｯ
コニー「！」ｶﾞﾀｯ
ベルトルト「……」ﾊｧ
ﾗｲｼﾞｬﾝｺﾆ「是非！」
＊ ＊ ＊
ペラッ
ライナー「……」
ジャン「……」
コニー「……」
ベルトルト「うわぁ……」
ジャン「なぁ、これよぉ」
アルミン「？ どうしたんだい？」
ジャン「王都の美術館に送ったら、そこそこ金もらえんじゃねぇか？」
ライナー「なに！？」ｶﾞﾀｯ
＊ ＊ ＊
その後、ライナー、ジャン、コニーの3人は王都の美術館に僕のスケッチブックを持っていき、大金を稼ぎ幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし……
ベルトルト「……ライナー君はもう」
ベルトルト「戦士じゃない……ただの、金の亡者だ」ｶﾞﾘｯ
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