このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:43:21 初投稿です。書きため有りなので淡々と。 2 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:44:24 ジャン「いーんだよ、好きに言わせとけ」エレン「でも、ジャンは何も悪くないだろ!」ジャン「うるせーな。普段の行いが良くねぇのは自覚してるし、ある程度経てば騒がなくなるさ」エレン「いいのかよ...!」アニ「...」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ユミル「おーい、3人組!クリスタ知らねぇか?」エレン「ん?いや、今日は見てないな。いなくなったのか?」アルミン「昨日の晩サシャに座学教えてたみたいだけど...今朝は見てないよ」ミカサ「私も知らない。ごめんなさい」ユミル「んー...いつもは朝イチで見つかるんだけどな。何か胸さわぎがする...」エレン「んじゃ、サシャに聞いてみればいいんじゃねぇか?今日クリスタに会う可能性が高いのはサシャだろ」ユミル「そうだな、サンキュ」訓練兵舎にて...ユミル「サシャ?いるか?」アニ「ん?ユミルか。サシャなら今朝飛び出していってから見てないけど」ユミル「飛び出して...?ってか目的はクリスタ探しなんだよ。クリスタもいないのか?」アニ「さぁ。朝にライナーとベルトルトと会ってから、あんたが3人目の訪問者だよ」ユミル「クリスタに続きサシャまで...何かあったのか?」ユミル「仕方ねぇな。後聞いてないのは...ライナーとベルトルト、コニーにジャン辺りか」 3 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:45:11 ユミル「コニー、サシャかクリスタ知らないか?」コニー「いや、見てねぇな」ライナー「サシャなら朝見たな。メシ食ってすぐ兵舎出ていった」ベルトルト「多分あれはサシャだったね。食べてすぐあんなに走れるの彼女くらいだし」ユミル「はぁ?サシャはともかくクリスタの情報なさすぎだろ...しょうがねぇ。ジャンに聞いて駄目なら外に探しに行くか」ベルトルト「ジャンは教官の部屋に行くって言ってたよ。何しにかは知らないけど」ユミル「おう、サンキュ」ライナー「........」コニー「........」ベルトルト「........」コニー「ベルトルトさ、ユミルのこと好きだよな」ベルトルト「は、はっ!?何をいきなり!」ライナー「顔と声のトーンの変わり具合見れば分かるって。あまりに小さな変化だけどな」ベルトルト「ぐっ...」コニー(声のトーンは分からなかったけど)ライナー「しかし、クリスタが見つからんのか...気になるな。ちょっと探ってみるか」ベルトルト「あー出た出た。ライナーのストーカー癖」コニー「ライナーがクリスタ好きなのはバレバレなんだよなぁ」ライナー「お前バカのくせにやけに鋭いな...まさか恋愛経験あんのか?」コニー「ねぇよ」ライナー「ねぇのかよ!」ギャーギャーアルミン「楽しそうだね、あそこ」ミカサ「むさ苦しい...」エレン(そういやジャン、教官に話しに行くって言ってたけどもう終わったのか?) 4 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:46:18 キース「...」バタンユミル「あ、教官!ジャン来てました?」キース「あぁ。先ほど話を終えたところだ。キルシュタイン訓練兵ならさっき下に降りて行ったぞ」ユミル「あちゃあ〜。トイレ行ってる間にすれ違いかよ...すいません失礼します!」キース「...待て、キルシュタインに何か用か?」ユミル「ジャンにってか...クリスタ探してるんです」キース「成る程な...ならお前から伝えてくれ。レンズ訓練兵は不慮の事故で暫し治療期間に入る。一週間は会えないとな」ユミル「え...?」キース「あ、言っておくがキルシュタインはこの件とは無関係だ。それでも彼に用があるなら追うといい」スタスタユミル「イヤ...だからジャン探してる訳じゃないって...」ユミル(あの言い方...何だ?別にジャンとの繋がりなんて聞いてねぇし...何かを隠してんのか?)エレン「ユミル...ちょっといいか?」ユミル「うぉぁ!びっくりさせんなよ!」エレン「悪い...ちょっとジャンの事でな」 5 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:46:46 エレン「さっきジャンが顔見せてさ。どうしたんだって聞いたんだけど、何もないの一点張りだったんだよ」ユミル「...何もないようには見えんわな」エレン「そんであいつ外行っちまったんだけど、すごい悲しそうな顔して。それで教官に事情聞けないかと思ったらさっきの話、盗み聞きしちまったんだ」ユミル「なるほどな。んじゃ、エレンはジャン追ってみてくれないか?私はまず、クリスタの事を伝えないといけねぇ」エレン「そうだな...」ユミル「んじゃ、任せたぜ」 6 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:47:21 エレン「さて、行くか」ガチャガチャアニ「...何してんの?」エレン「あ、悪い。うるさかったか?」ガチャガチャアニ「今もうるさいよ。何それ」エレン「見つかってもいいように変装道具を一応な」アニ「ストーカーでもするの?大変だね」エレン「尾行と言ってくれ、尾行と。ジャンの居場所を突き止めるんだよ」アニ「ジャン...?」エレン「いろんな事情があってな」アニ「待って、私も行く」エレン「え、なんで」アニ「昨日ジャンを見たんだけど様子が変でね...誰かと一緒に居たんだけど、そいつをいたぶってるように見えた」エレン「いたぶるって...あいつがそんな事するかよ」アニ「あんたがジャンの何を知ってるか知らないけど、私の中ではそういう事をする奴だから」エレン「あー...まぁ、傍目からはな」アニ「とにかく行くよ。場所の目星はついてるの?」エレン「あぁ。花屋に行くって言ってた」アニ「よし」 7 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:47:56 ジャン「...」アニ「いたね」エレン「花屋そんな少なくないけど、見つかるの早かったな」アニ「変装もしてるんだし、もう少し近づいても大丈夫じゃない?」ジャン「んじゃ、これ下さい」店長「あいよ。またきてな」エレン「なんだあれ...アニ、花とか詳しくないか?」アニ「ん〜、セキチクに似てる気はするね」エレン「せ、セキチク?よく分からないがそれなのか」アニ「多分。花なら私よりクリスタが詳しいと思うけどね」エレン「それより、なんで花なんか...クリスタの見舞いとか?」アニ「私たちがクリスタに暫く会えないんだから、ジャン1人会えるってこともないでしょ。ただ、クリスタの事に関係してるってのはありそうだね」エレン「一度帰るか。ジャンも兵舎に向かってるし」アニ「...まだどこかに寄るかもしれない。距離取って後ろからつけようか」 8 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:48:36 ジャン「ふー」マルコ「お帰り。その荷物どうしたの?」ジャン「買い物だよ、買い物」マルコ「ふーん、何を?」ジャン「秘密だ秘密」スタスタマルコ「なんだ、つまんないの。あ、エレンとアニも今帰ったの?」エレン「あぁ」アニ(結局そのまま真っ直ぐ帰っただけだった...)マルコ「2人して珍しいね。デートかい?」アニ「違う違う。只の買い物だよ」マルコ「それデートなんじゃないの?」エレン「ちげーっての。...マルコ、花とか詳しいか?」マルコ「えぇ...花はあんまり知らないな。サシャが植物の図鑑を持ってたけど」エレン「そうか、サンキュ」アニ「私は他の人に聞いてみようかな。エレンはサシャの方をお願い」エレン「よし、任せとけ」マルコ「ねぇ、ひょっとしてジャンの買い物って花だったの?」エレン「ん?ああ。セキチク?みたいなの買ってたみたいだけど、自信がなくて。同じの買ってきた」マルコ「あぁ...うろ覚えだけど、多分カーネーションなんじゃないかな?花の贈り物って言ったらカーネーションだと思うけど」エレン「あぁ。ってことはこの花、母親へのプレゼントってことか?」マルコ「まぁ、自信はないけど。多分そうだと思う」エレン「なーんだ。それなら取り越し苦労だな...ってあれ、アニのやつもういない」マルコ「ま、一度サシャに聞いてみても遅くないと思うよ」エレン「おう、ありがとな」 9 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:49:11 ライナー「んー、見たことはある花だ」ベルトルト「見たことはある花だね」コニー「誰にあげるんだ?この花」アニ「あんたらに聞いた私が馬鹿だったよ。ねぇ、誰かに贈る花って言ったら、なんだと思う?」ライナー「バラだろ」ベルトルト「んー、ひまわり...とか?」コニー「桜!!」アニ「........」アニ「誰に聞けばいいんだか...ミーナ!そうだミーナがいた」ミーナ「ん?呼んだ?」アニ「いいタイミングで背後にいたね。ねぇ、この花なんて花?」ミーナ「んー?セキチク...じゃないのかな」アニ「やっぱそうだよね...ちなみにこれどんな時に贈るもの?」ミーナ「やだ、セキチクは人に贈るものじゃないよ。これはね...」アニ「?」 10 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:49:41 エレン「夜になっちまった」エレン「サシャ帰ってきてすぐ風呂だし、アニにも会えないし...何だってんだ?」ジャン「なぁ、エレン」エレン「ん?珍しいなジャン。どうした」ジャン「今日の昼...俺のことつけてたろ?」エレン「え...」ジャン「バレバレなんだよ。あんな変装」エレン「ご、ごめんな。朝からお前の態度がおかしくてよ」ジャン「まぁ、それはすまねぇ。一緒にいたのはアニか。明日、2人にちょっと話がある」エレン「...それは、クリスタの事か?」ジャン「...明日、話す」エレン「...母親のことか?」ジャン「........」ジャン(突然なんの話だ) 11 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:50:21 ジャン「...」アニ「で、話ってなんだい?」ジャン「まぁ、お前らも何となく分かってると思うけど...クリスタの事だ」エレン「やっぱ、お前が関係してたのか」ジャン「ああ。事の発端は、俺がクリスタに声かけたからなんだよ。馬小屋の掃除当番、サボった奴がいてさ。そいつの代わりにクリスタが掃除してたんだが...見てらんなくてな」エレン「サボった奴って...ん?昨日の掃除当番っていやあ...」アニ「...サシャか」ジャン「よし、あいつは後でシメる。で、その帰りに木の上で降りられなくなってる猫を見つけてな。クリスタが助けようとしたんだが...」アニ「まさか、クリスタに登らせたの?」ジャン「アホか。逆だよ。木から落ちたのは俺なんだ。受け身取ってたから折れたりはしなかったけど、大分背中がはげちまってな。クリスタが医務院を呼びに言ったんだが...」エレン「...だが?」ジャン「あいつ、塗り薬を探しに遠くの山まで行っちまったみたいなんだよ。向こうの山にしか生えてない植物でな。そいつが切れてたみたいなんだ」アニ「...今はそれ、塗ってあるの?」ジャン「昨日の明け方にクリスタを山で見つけて、そこで植物を持ってきたんだよ。塗ったのは昨日の昼前だからまだ全然イテーけどな」エレン「じゃあ...クリスタは山で事故に遭ったってことか...」ジャン「あの花は見舞い品で合ってるよ。教官に言ったら渡してくれた」アニ「...」エレン「なんだ、そんな事なら隠すこともないだろ」ジャン「馬鹿野郎、俺の不注意でクリスタに心配かけて、結果こうなっちまったんだ。言い訳なんてできねーよ」エレン「んな事ないだろ...2人とも元気に復活すれば、何も問題ない」アニ「そうだね。今の話なら、あんたに落ち度はないよ。...今の話が本当ならね」エレン「...え?」ジャン「...疑ってんのかよ」 12 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:50:47 アニ「当然だろ?あんなコソコソした態度で、普段のあんたを見てたら到底信じられる訳ない」ジャン「...」アニ「例えエレンがあんたを庇っても、何人がエレンの言うことを信じると思う?」エレン「...!」アニ「あんたはクリスタを見捨てた。その罪悪感で怪我したクリスタを背負って、自分が助け出したように兵舎に帰った。大方そんなとこだろ?」ジャン「あのなぁ。どう想像するも勝手だが、俺がそんなくだらないマネするかよ」アニ「だから、普段のイメージで見たらそういう人間にしか見れないんだよ。...このことはみんなに報告するよ。みんながどう取るか分からないけど」エレン「お前...」ジャン「いいよ。好きに報告すればいいさ。どのみち俺は、俺のせいだと思ってる」アニ「...アンタのそういう、自分を悲劇のヒロインみたいに魅せてるみたいな発言。嫌いだから。じゃあね」エレン「........」ジャン「........お前も行けよ」エレン「...あぁ」 13 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:51:19 ユミル「...オイ、ジャン。アニに聞いたぜ?お前のせいでクリスタが傷負ってんのか?」ジャン「...嫌な言い方だな。ある意味おれのせいっちゃあ俺のせいだ」ライナー「なんだ?その誤魔化し方。やましいことがねぇんなら話せるだろ」ジャン「今話したところで信じねーだろお前ら。後でクリスタに全部聞いてくれ」ユミル「どうだかな?クリスタは山で気ィ失ってたんだろ?その間お前が何してようがあいつには証言できねぇだろ」ジャン「クリスタに証言できないんなら俺にしかできねーだろ。分かったら黙っとけ」ベルトルト「...!何だよその態度!僕らは君を心配して...!」コニー「よせよ。1人にしとこう」ユミル「...チッ」エレン「........」ジャン「...エレン、今日はサンキューな」エレン「え、あ、おう」アニ「...」 14 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:51:48 ミーナ『いい?アニ。この花を贈るってのはね...』アニ「........」 15 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:52:12 マルコ『多分この花じゃない?贈り物なら定番だよ』エレン「........」 16 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:52:37 ???「いいですか、ジャン。この花はいい花ですよ〜?それに頑張れば食べれなくも...」ジャン「........」 17 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:53:09 夜エレン「ふぅ。もう寝るか...ん?」ガサガサ...エレン「何だ...外?」???「...こうして、カチャカチャっと...」エレン「...何してんだ、サシャ」サシャ「げっ!え、エレン!」エレン「まーた食料庫かよ。そろそろ教官にお前だけ別棟に隔離されるぞ」サシャ「そ、それは嫌ですね。今日はやめておきましょう」エレン「ったく。あ、そういえばなんだけどさ。こーんな形した、こんな色の花。知らねぇか?」サシャ「花ですか...あ、ひょっとしたアレですかね?ジャンに選んであげたやつですが」エレン「そ、それ!」エレン「それ、なんて名前なんだ?」〜続く〜 18 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:55:35 短いね(^_^;)後編早めに出したいと思ってます 19 : 名無しさん : 2017/10/24(火) 01:27:47 しらたけ ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:43:21 初投稿です。書きため有りなので淡々と。 2 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:44:24 ジャン「いーんだよ、好きに言わせとけ」エレン「でも、ジャンは何も悪くないだろ!」ジャン「うるせーな。普段の行いが良くねぇのは自覚してるし、ある程度経てば騒がなくなるさ」エレン「いいのかよ...!」アニ「...」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ユミル「おーい、3人組!クリスタ知らねぇか?」エレン「ん?いや、今日は見てないな。いなくなったのか?」アルミン「昨日の晩サシャに座学教えてたみたいだけど...今朝は見てないよ」ミカサ「私も知らない。ごめんなさい」ユミル「んー...いつもは朝イチで見つかるんだけどな。何か胸さわぎがする...」エレン「んじゃ、サシャに聞いてみればいいんじゃねぇか?今日クリスタに会う可能性が高いのはサシャだろ」ユミル「そうだな、サンキュ」訓練兵舎にて...ユミル「サシャ?いるか?」アニ「ん?ユミルか。サシャなら今朝飛び出していってから見てないけど」ユミル「飛び出して...?ってか目的はクリスタ探しなんだよ。クリスタもいないのか?」アニ「さぁ。朝にライナーとベルトルトと会ってから、あんたが3人目の訪問者だよ」ユミル「クリスタに続きサシャまで...何かあったのか?」ユミル「仕方ねぇな。後聞いてないのは...ライナーとベルトルト、コニーにジャン辺りか」 3 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:45:11 ユミル「コニー、サシャかクリスタ知らないか?」コニー「いや、見てねぇな」ライナー「サシャなら朝見たな。メシ食ってすぐ兵舎出ていった」ベルトルト「多分あれはサシャだったね。食べてすぐあんなに走れるの彼女くらいだし」ユミル「はぁ?サシャはともかくクリスタの情報なさすぎだろ...しょうがねぇ。ジャンに聞いて駄目なら外に探しに行くか」ベルトルト「ジャンは教官の部屋に行くって言ってたよ。何しにかは知らないけど」ユミル「おう、サンキュ」ライナー「........」コニー「........」ベルトルト「........」コニー「ベルトルトさ、ユミルのこと好きだよな」ベルトルト「は、はっ!?何をいきなり!」ライナー「顔と声のトーンの変わり具合見れば分かるって。あまりに小さな変化だけどな」ベルトルト「ぐっ...」コニー(声のトーンは分からなかったけど)ライナー「しかし、クリスタが見つからんのか...気になるな。ちょっと探ってみるか」ベルトルト「あー出た出た。ライナーのストーカー癖」コニー「ライナーがクリスタ好きなのはバレバレなんだよなぁ」ライナー「お前バカのくせにやけに鋭いな...まさか恋愛経験あんのか?」コニー「ねぇよ」ライナー「ねぇのかよ!」ギャーギャーアルミン「楽しそうだね、あそこ」ミカサ「むさ苦しい...」エレン(そういやジャン、教官に話しに行くって言ってたけどもう終わったのか?) 4 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:46:18 キース「...」バタンユミル「あ、教官!ジャン来てました?」キース「あぁ。先ほど話を終えたところだ。キルシュタイン訓練兵ならさっき下に降りて行ったぞ」ユミル「あちゃあ〜。トイレ行ってる間にすれ違いかよ...すいません失礼します!」キース「...待て、キルシュタインに何か用か?」ユミル「ジャンにってか...クリスタ探してるんです」キース「成る程な...ならお前から伝えてくれ。レンズ訓練兵は不慮の事故で暫し治療期間に入る。一週間は会えないとな」ユミル「え...?」キース「あ、言っておくがキルシュタインはこの件とは無関係だ。それでも彼に用があるなら追うといい」スタスタユミル「イヤ...だからジャン探してる訳じゃないって...」ユミル(あの言い方...何だ?別にジャンとの繋がりなんて聞いてねぇし...何かを隠してんのか?)エレン「ユミル...ちょっといいか?」ユミル「うぉぁ!びっくりさせんなよ!」エレン「悪い...ちょっとジャンの事でな」 5 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:46:46 エレン「さっきジャンが顔見せてさ。どうしたんだって聞いたんだけど、何もないの一点張りだったんだよ」ユミル「...何もないようには見えんわな」エレン「そんであいつ外行っちまったんだけど、すごい悲しそうな顔して。それで教官に事情聞けないかと思ったらさっきの話、盗み聞きしちまったんだ」ユミル「なるほどな。んじゃ、エレンはジャン追ってみてくれないか?私はまず、クリスタの事を伝えないといけねぇ」エレン「そうだな...」ユミル「んじゃ、任せたぜ」 6 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:47:21 エレン「さて、行くか」ガチャガチャアニ「...何してんの?」エレン「あ、悪い。うるさかったか?」ガチャガチャアニ「今もうるさいよ。何それ」エレン「見つかってもいいように変装道具を一応な」アニ「ストーカーでもするの?大変だね」エレン「尾行と言ってくれ、尾行と。ジャンの居場所を突き止めるんだよ」アニ「ジャン...?」エレン「いろんな事情があってな」アニ「待って、私も行く」エレン「え、なんで」アニ「昨日ジャンを見たんだけど様子が変でね...誰かと一緒に居たんだけど、そいつをいたぶってるように見えた」エレン「いたぶるって...あいつがそんな事するかよ」アニ「あんたがジャンの何を知ってるか知らないけど、私の中ではそういう事をする奴だから」エレン「あー...まぁ、傍目からはな」アニ「とにかく行くよ。場所の目星はついてるの?」エレン「あぁ。花屋に行くって言ってた」アニ「よし」 7 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:47:56 ジャン「...」アニ「いたね」エレン「花屋そんな少なくないけど、見つかるの早かったな」アニ「変装もしてるんだし、もう少し近づいても大丈夫じゃない?」ジャン「んじゃ、これ下さい」店長「あいよ。またきてな」エレン「なんだあれ...アニ、花とか詳しくないか?」アニ「ん〜、セキチクに似てる気はするね」エレン「せ、セキチク?よく分からないがそれなのか」アニ「多分。花なら私よりクリスタが詳しいと思うけどね」エレン「それより、なんで花なんか...クリスタの見舞いとか?」アニ「私たちがクリスタに暫く会えないんだから、ジャン1人会えるってこともないでしょ。ただ、クリスタの事に関係してるってのはありそうだね」エレン「一度帰るか。ジャンも兵舎に向かってるし」アニ「...まだどこかに寄るかもしれない。距離取って後ろからつけようか」 8 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:48:36 ジャン「ふー」マルコ「お帰り。その荷物どうしたの?」ジャン「買い物だよ、買い物」マルコ「ふーん、何を?」ジャン「秘密だ秘密」スタスタマルコ「なんだ、つまんないの。あ、エレンとアニも今帰ったの?」エレン「あぁ」アニ(結局そのまま真っ直ぐ帰っただけだった...)マルコ「2人して珍しいね。デートかい?」アニ「違う違う。只の買い物だよ」マルコ「それデートなんじゃないの?」エレン「ちげーっての。...マルコ、花とか詳しいか?」マルコ「えぇ...花はあんまり知らないな。サシャが植物の図鑑を持ってたけど」エレン「そうか、サンキュ」アニ「私は他の人に聞いてみようかな。エレンはサシャの方をお願い」エレン「よし、任せとけ」マルコ「ねぇ、ひょっとしてジャンの買い物って花だったの?」エレン「ん?ああ。セキチク?みたいなの買ってたみたいだけど、自信がなくて。同じの買ってきた」マルコ「あぁ...うろ覚えだけど、多分カーネーションなんじゃないかな?花の贈り物って言ったらカーネーションだと思うけど」エレン「あぁ。ってことはこの花、母親へのプレゼントってことか?」マルコ「まぁ、自信はないけど。多分そうだと思う」エレン「なーんだ。それなら取り越し苦労だな...ってあれ、アニのやつもういない」マルコ「ま、一度サシャに聞いてみても遅くないと思うよ」エレン「おう、ありがとな」 9 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:49:11 ライナー「んー、見たことはある花だ」ベルトルト「見たことはある花だね」コニー「誰にあげるんだ?この花」アニ「あんたらに聞いた私が馬鹿だったよ。ねぇ、誰かに贈る花って言ったら、なんだと思う?」ライナー「バラだろ」ベルトルト「んー、ひまわり...とか?」コニー「桜!!」アニ「........」アニ「誰に聞けばいいんだか...ミーナ!そうだミーナがいた」ミーナ「ん?呼んだ?」アニ「いいタイミングで背後にいたね。ねぇ、この花なんて花?」ミーナ「んー?セキチク...じゃないのかな」アニ「やっぱそうだよね...ちなみにこれどんな時に贈るもの?」ミーナ「やだ、セキチクは人に贈るものじゃないよ。これはね...」アニ「?」 10 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:49:41 エレン「夜になっちまった」エレン「サシャ帰ってきてすぐ風呂だし、アニにも会えないし...何だってんだ?」ジャン「なぁ、エレン」エレン「ん?珍しいなジャン。どうした」ジャン「今日の昼...俺のことつけてたろ?」エレン「え...」ジャン「バレバレなんだよ。あんな変装」エレン「ご、ごめんな。朝からお前の態度がおかしくてよ」ジャン「まぁ、それはすまねぇ。一緒にいたのはアニか。明日、2人にちょっと話がある」エレン「...それは、クリスタの事か?」ジャン「...明日、話す」エレン「...母親のことか?」ジャン「........」ジャン(突然なんの話だ) 11 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:50:21 ジャン「...」アニ「で、話ってなんだい?」ジャン「まぁ、お前らも何となく分かってると思うけど...クリスタの事だ」エレン「やっぱ、お前が関係してたのか」ジャン「ああ。事の発端は、俺がクリスタに声かけたからなんだよ。馬小屋の掃除当番、サボった奴がいてさ。そいつの代わりにクリスタが掃除してたんだが...見てらんなくてな」エレン「サボった奴って...ん?昨日の掃除当番っていやあ...」アニ「...サシャか」ジャン「よし、あいつは後でシメる。で、その帰りに木の上で降りられなくなってる猫を見つけてな。クリスタが助けようとしたんだが...」アニ「まさか、クリスタに登らせたの?」ジャン「アホか。逆だよ。木から落ちたのは俺なんだ。受け身取ってたから折れたりはしなかったけど、大分背中がはげちまってな。クリスタが医務院を呼びに言ったんだが...」エレン「...だが?」ジャン「あいつ、塗り薬を探しに遠くの山まで行っちまったみたいなんだよ。向こうの山にしか生えてない植物でな。そいつが切れてたみたいなんだ」アニ「...今はそれ、塗ってあるの?」ジャン「昨日の明け方にクリスタを山で見つけて、そこで植物を持ってきたんだよ。塗ったのは昨日の昼前だからまだ全然イテーけどな」エレン「じゃあ...クリスタは山で事故に遭ったってことか...」ジャン「あの花は見舞い品で合ってるよ。教官に言ったら渡してくれた」アニ「...」エレン「なんだ、そんな事なら隠すこともないだろ」ジャン「馬鹿野郎、俺の不注意でクリスタに心配かけて、結果こうなっちまったんだ。言い訳なんてできねーよ」エレン「んな事ないだろ...2人とも元気に復活すれば、何も問題ない」アニ「そうだね。今の話なら、あんたに落ち度はないよ。...今の話が本当ならね」エレン「...え?」ジャン「...疑ってんのかよ」 12 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:50:47 アニ「当然だろ?あんなコソコソした態度で、普段のあんたを見てたら到底信じられる訳ない」ジャン「...」アニ「例えエレンがあんたを庇っても、何人がエレンの言うことを信じると思う?」エレン「...!」アニ「あんたはクリスタを見捨てた。その罪悪感で怪我したクリスタを背負って、自分が助け出したように兵舎に帰った。大方そんなとこだろ?」ジャン「あのなぁ。どう想像するも勝手だが、俺がそんなくだらないマネするかよ」アニ「だから、普段のイメージで見たらそういう人間にしか見れないんだよ。...このことはみんなに報告するよ。みんながどう取るか分からないけど」エレン「お前...」ジャン「いいよ。好きに報告すればいいさ。どのみち俺は、俺のせいだと思ってる」アニ「...アンタのそういう、自分を悲劇のヒロインみたいに魅せてるみたいな発言。嫌いだから。じゃあね」エレン「........」ジャン「........お前も行けよ」エレン「...あぁ」 13 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:51:19 ユミル「...オイ、ジャン。アニに聞いたぜ?お前のせいでクリスタが傷負ってんのか?」ジャン「...嫌な言い方だな。ある意味おれのせいっちゃあ俺のせいだ」ライナー「なんだ?その誤魔化し方。やましいことがねぇんなら話せるだろ」ジャン「今話したところで信じねーだろお前ら。後でクリスタに全部聞いてくれ」ユミル「どうだかな?クリスタは山で気ィ失ってたんだろ?その間お前が何してようがあいつには証言できねぇだろ」ジャン「クリスタに証言できないんなら俺にしかできねーだろ。分かったら黙っとけ」ベルトルト「...!何だよその態度!僕らは君を心配して...!」コニー「よせよ。1人にしとこう」ユミル「...チッ」エレン「........」ジャン「...エレン、今日はサンキューな」エレン「え、あ、おう」アニ「...」 14 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:51:48 ミーナ『いい?アニ。この花を贈るってのはね...』アニ「........」 15 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:52:12 マルコ『多分この花じゃない?贈り物なら定番だよ』エレン「........」 16 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:52:37 ???「いいですか、ジャン。この花はいい花ですよ〜?それに頑張れば食べれなくも...」ジャン「........」 17 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:53:09 夜エレン「ふぅ。もう寝るか...ん?」ガサガサ...エレン「何だ...外?」???「...こうして、カチャカチャっと...」エレン「...何してんだ、サシャ」サシャ「げっ!え、エレン!」エレン「まーた食料庫かよ。そろそろ教官にお前だけ別棟に隔離されるぞ」サシャ「そ、それは嫌ですね。今日はやめておきましょう」エレン「ったく。あ、そういえばなんだけどさ。こーんな形した、こんな色の花。知らねぇか?」サシャ「花ですか...あ、ひょっとしたアレですかね?ジャンに選んであげたやつですが」エレン「そ、それ!」エレン「それ、なんて名前なんだ?」〜続く〜 18 : アカネ6Yr67bRueQ : 2017/08/21(月) 20:55:35 短いね(^_^;)後編早めに出したいと思ってます 19 : 名無しさん : 2017/10/24(火) 01:27:47 しらたけ ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。