このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
Hello 11037
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- 1 : 2017/08/15(火) 01:58:55 :
- 初の小説形式ssです、読みにくい点もあると思いますが、よろしくお願いします。
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- 2 : 2017/08/15(火) 01:59:22 :
- 「うっ………ううん……」
朝起きたら俺は………………
桑田怜恩は……………
……………………汗だくだった。
「はっ…はぁ!!??」
「俺なんでこんなに濡れてんの!?まさか…漏らしたとか…いやまさか!!」
異変に気付いた桑田は布団から飛び上がり汗だくのシーツに鼻を近づけた、自分が漏らしていないか確認するためだ。
よく覚えていないが昨日の夜は大して暑くなかったと記憶している。
「あぁ…俺としたことが…どんな夢みてたんだし」
「でも何かしら夢を見ていた気がする……あぁ…思い出せね」
「こんなに汗かくほどの酷い夢だったんだろうな…思い出さない方が楽かもしれね」
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- 3 : 2017/08/15(火) 01:59:46 :
希望ヶ峰学園 本科生徒専用男性寮
学園に入学してから桑田はいつもここに寝泊まりをしている…そして今日は学園が休校なためいつもより遅く起きた……はず。
自分が漏らしていないのを確認するとまずは汗を流すためにシャワー室へと向かった。
何回も使っているはずのシャワー室がなんとなく今日だけ少しぎこちなく感じたが気にせずに洗った。
「あーー……」
(休日…何しようか…。また葉隠とか苗木とか誘ってキャッチボールでも…いや、今日は野球って気分じゃねえな)
(舞園ちゃんにでも会うかな……やっぱり1日に1回くらいはあの顔を見ておきたいなぁ…まぁただ、自分から会おうとは思わないがな)
そんなことを考えているうちに体の汗を綺麗に流し終え、タオルで体全体を拭きいつも通り髪型をセットし始めた。
(今日は特に約束事もやらなきゃいけねえこともねえし、適当にブラブラするか)
髪型をセットし終えた後はいつもの制服を着て部屋の扉を開け、食堂に顔を出しに行った。
途中何故か食堂の場所がわからなくなる謎の現象が起きたが起きたばかりで寝ぼけているのだろうと思い特に気にしなかった。
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- 4 : 2017/08/15(火) 02:00:11 :
「おいーっす」
桑田が食堂に入ると………
「おはようございます、桑田君」
彼の同級生、超高校級のアイドルである舞園さやかがとても眩しい笑顔で迎えてくれた。
「おおー!舞園ちゃんおはよう!!」
「ふふっ、桑田君は朝からとても元気ですね」
「いやーそんなことねえって!実はさっき起きたばっかでよ!」
「あぁ…結局お漏らし大丈夫でしたか?」
「あぁ、なんとか汗だけだった………ってなんで知ってんだ!!??」
「ふふっ、私エスパーですから」
早速会いたかった人物の1人に遭遇して一気に桑田のテンションが上がり朝から2人の笑い声が食堂中に響きわたる。
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- 5 : 2017/08/15(火) 02:00:36 :
「そういや食堂にいるのは舞園ちゃんだけか?」
「ええ、私が食堂に来てからは誰も来ていません」
「あぁ?なんかおかしいな、この時間帯なら誰かしらは来るのによ」
「早起きの十神君やセレスさんの姿も見えませんね、まあ当然といえば当然なのかもしれませんが」
「えっ?」
桑田には理解不能な言葉が舞園の口から言われたので頭の整理が追いつく前に舞園に疑問をぶつけた。
「当然って…なんで当然なんだ?」
「ええ、実は他の78期生達はみんな集団で出かけてしまわれて…」
「えっ?」
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- 6 : 2017/08/15(火) 02:01:05 :
桑田の状況の理解が追いつかない、「そんなこと言ってたっけ」と考える暇もなく舞園の口は開かれる。
「どうやら桑田君には何も言われていなかったらしいですね」
「舞園ちゃんには伝えてやがったのか?あいつらこんな朝早くからどこ行ってんだ?」
「さぁ…行き先は実は私も知らないんですよね、桑田君が知っていたら念力を使って知ろうと思っていたのですが…」
「え…エスパーか…」
「せっかくの取り柄を有効活用しなければいけませんから」
「ふっ…」
「ふふっ……」
「今日は舞園ちゃんと随分話が盛り上がるなぁ」
「あら、普段から私達話してるじゃないですか」
「あ…あぁ…まあ」
桑田も薄々気づいていた、舞園が他の女子や苗木と話す時の表情と桑田と話す時の表情の違いを。
だが……今日は………
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- 7 : 2017/08/15(火) 02:02:37 :
- (って…ヤバい!!舞園ちゃんエスパーだからこんなこと考えたら!!)
「桑田君」
「うぐっ………」
完全に心を読まれたと思った。
先ほどまで笑顔だった舞園の表情がいきなり真剣な表情になってジッとこちらを見て来る。
「なっ……なに舞園ちゃん……」
「……………………………」
「今日は私達2人しかいませんし、どこか遊びに行きませんか?」
「えっ……」
予想などしていなかったこと……夢にも見たこの発言………。
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- 8 : 2017/08/15(火) 02:02:58 :
「ほ……本当か?舞園ちゃん、俺と?」
「ええ、だってせっかくの休日ですもの、思い出は多い方が将来たくさん語れますよ」
舞園のこの笑顔……間違いない、そう桑田は確信した。
「い…行く行く!どこ行く!?」
「そうですね…ショッピングなんてどうでしょうか?」
「オッケー!!準備してくるから少し待ってて!」
そう言うと桑田は食堂を後にして自室へと猛ダッシュした。
「あぁ、あまり早く走ると怪我をしてしまいますよ〜」
しかし暴走気味の桑田にそんな言葉が聞こえるはずもなく猛ダッシュで食堂を後にしてしまった。
「…………………」
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- 9 : 2017/08/15(火) 02:03:36 :
- その後桑田と舞園は学校寮を後にして近くのショッピングモールへと足を運んだ。
特にこれが買いたい!!というものは2人とも決めていなかったため気になった店に入ってぶらつくを繰り返していた。
「ふぅ…桑田君、少しそこのベンチでゆっくりしませんか」
「おう、結構歩いたしそろそろなにか飲みたいな」
「あっ、じゃあ私なにか買ってきましょうか?ちょうど私も飲み物が欲しかったんです」
「いやいやいやいや!舞園ちゃんはゆっくりしてていい!俺が買ってくるからさ!」
「本当ですか?」
「もちろんだぜ!舞園ちゃんなにが飲みたい?」
「あぁ…それじゃあオレンジのジュースでお願いします」
「オレンジジュースな!オッケー!」
近くの自動販売機でお金を入れて自分が飲みたかったコーラと舞園のオレンジジュースを購入し、駆け足で舞園の元に向かった。
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- 10 : 2017/08/15(火) 02:04:48 :
- 「お待たせ!」
そう言うと桑田はオレンジジュースを舞園に渡した。
舞園はジュースを受け取るとニコリと笑った。
「ありがとうございます、そんなに待っていませんよ、むしろ予想より早かったです」
「いやいや、もし舞園ちゃんになにかあったら…って思うと足が勝手に早くなってな」
「あら、そんなことを………」
「あっ…もしかして、この考え…ちょっと気持ち悪かったかな?」
「そんなことありませんよ!凄い嬉しいです!」
「本当か!?良かったぁああああ!!!!!!」!
「ちょ…ちょっと桑田君、そんな大声出したら恥ずかしいですよ」
「あぁ、ゴメン。なんか凄い嬉しくなっちゃってさ」
「ふふっ……」
「あ………あははは」
おそらく彼女なしの男がこの2人を見たら「リア充爆発しろ」と思うだろう。そのくらい今の2人は盛り上がっているように見えた。
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- 11 : 2017/08/15(火) 02:05:27 :
- 「今日は舞園ちゃんとの話が盛り上がるな〜」
「本当ですね!私も驚きましたよ、あの桑田君とここまで話が盛り上がるなんて」
「あ…あの桑田君って…どんなイメージ持ってたんだよ〜」
「あはは、まあそれは置いておきましょう」
(今日は舞園ちゃんとこんなに話せてるし…今集団でどこか行ってる同級生に感謝しなくちゃな〜……って、そういや)
「なあ舞園ちゃん」
「はい、他の私達のクラスメイトがどこに行ったか気になるんですよね?」
「あ…あはは、もう流石としか言えないなぁ…」
「エスパーですから」
笑顔でそのセリフを言った後に舞園はジュースをベンチの上に置いて話しで盛り上がって笑っていた表情を少し真剣な表情に戻す。
「実はですね、私。苗木君達がどこにいるか知っているんですよ」
「えっ?じゃあなんで?」
「朝に言った場所知らないというのは嘘です、桑田君にエスパー力があるかどうか試したんですよ」
「えっ…ええ?」
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- 12 : 2017/08/15(火) 02:05:58 :
さっきから舞園に色々とおかしな発言があるが桑田は特に気にしていない。彼女と一緒にいれるだけで楽しかったからだ。
「ヒントは、桑田君がよく行かれる場所です」
「えっ〜何処だ、集団…富士山とかか?」
「……………桑田君は富士山によく行くんですか?」
「いやいや!行かない行かない!なんとなくパッと出てきた答え!」
「ですよね」
「んー、野球場とかかな?」
「まあ確かにうちのクラスの男の人達は野球をする時よく野球場に行きますが…」
「違いますよ!もう1つヒントは私もよく行く場所です!」
「えー…………」
「あぁ!!舞園ちゃんの特別ステージがある----」
「ふふっ、ハズレです」
「ダメだ…わかんねえよ」
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- 13 : 2017/08/15(火) 02:06:43 :
「これ以上言ってても答えは出なさそうですね…仕方ありません」
「うん、もうギブアップだ。答え教えてほしいな」
「正解は………………」
そのセリフの後に時間をたっぷりと空けて…………その問いの答えを言った。
その答えは桑田が予想しなかった答えだった。
「希望ヶ峰学園です!!」
「…………………………」
「えっ…………マジ?」
「はい、マジですよ」
「なんで………学園に?今日は休校のはずじゃ」
「でも確かにそうなんですよ……」
「なんか意味わかんない奴らだな、休校なのに学校行くなんてよ」
「まあ、なにか大切なことでもやってるんじゃないんでしょうか?」
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- 14 : 2017/08/15(火) 02:07:27 :
舞園の回答により桑田はクラスメイト達がなぜ希望ヶ峰学園にいるかを考え始めた、しかし昨日も特にクラスメイト達からなにか言われたわけではないと記憶している。
と考えているうちに1つあることについて疑問を持ち始めた。
(なんか…昨日なにしてたかが…思い出せない…)
昨日のこととかさっきから考えていたがその昨日のことがよく思い出せないでいた。1週間前のことならまだしも昨日が何故こんなにも思い出せないのか…が疑問だった。
(まさか認知症!?それは困る!)
「あっ、私ジュース飲み終わったんで空き缶捨ててきますね」
「ああっと、俺もついて行くよ」
「あら、どうしたんですか?」
「さっきも言ったように舞園ちゃんを1人にできないよ、もしも襲われたりしたら危ないし」
「あら、私が襲われたら…桑田君は私のことを守ってくれるんですか?」
「ああ!もちろんだ!男子は女子を守る!それは当然のことだからな!!」
当然大神とか腐川ならその必要はないが自分の好きな舞園がもし襲われたら必死に守る覚悟はある、それは決して嘘ではなかった。
「うふふっ、とても嬉しいです」
「なに、当然のことだからよ」
「…………じゃあ」
「……?」
「じゃあなんで私のことを殺したりしたんですか?」
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- 15 : 2017/08/15(火) 02:08:07 :
「………………えっ?」
今回の質問にはさすがに桑田も同様した…いきなり…舞園の口からそのようなセリフが出てくるとは全く思っていなかったからだ。
「なっ…なに言ってんだよ、具合悪いのか舞園ちゃん」
「具合悪いもなにも…………」
「死んでるから具合悪くなれないんですよ」
先ほどまでの満面の笑みだった表情は今は目の奥の光が一切見えないほどの暗い表情をしていた。
桑田も先ほどまでと雰囲気が急に違ってきたので変な汗をかき始めていた
「そっ…そういう冗談は良くないぜ…」
「冗談?なんですか冗談って、ふざけるのも大概にしてくださいよ」
「いやいや………ふざけてるのはそっちじゃ…」
「………………………」
舞園が黙ったためその場は一気に静まりかえった。
舞園は数十秒自分の足をジッと見つめた後に顔を上げ…口を開いた。
「ごめんなさい、冗談が過ぎました」
いつもの表情に戻った。
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- 16 : 2017/08/15(火) 02:09:20 :
- 「は…ははっ、ビビらせんなって〜」
「アイドルなんでドラマの撮影とかあった時に演技が上手くないと捨てられてしまうんですよ」
「いや、すっげえ怖かったわ。なにもしてないこっちまで罪悪感を感じまって…」
「ごめんなさい、これからはあらかじめなにか言うようにしますね」
「あぁ、そうしてくれ。じゃないと俺死んじまうよ」
安心した様子で桑田はホッと胸を撫で下ろし、先ほど出てしまった嫌な汗を服の袖で軽く拭いた。
「なにか明るい話しようぜ!」
「そ…そうですよね」
「そういや舞園ちゃんさ、この前ホールでライブしたらしいけどお客さん何人来たの?」
「ええっと………確か……………」
「11037人来ました」
「ははっ、なんか微妙な数字--------」
「えっ…………」
その瞬間、桑田の脳内にある記憶が蘇る。
思い出したくなかったのか…脳のどこかに眠ってあったとある記憶が………。
『11037を逆にすると………LEON!?』
『俺が犯人だぁ!?ふざけんじゃねぇって!!』
『そうだよね……桑田怜恩君!!!』
『お前らだってこうなってたかもしれねえんだぞ!!!!』
『それじゃあ!張り切っていきましょーーーーう!!!おっしおっきターーーーーーイム!!!!!』
『嫌だぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!』
「その顔、思い出したって顔ですね」
「!!!」
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- 17 : 2017/08/15(火) 02:09:58 :
気づくと目の前に舞園がいた、先ほどの距離ではなく目の前が舞園の顔しか見えないほど近くに……。
11037
コロシアイ学園生活で桑田が犯人と決めつけられる決定的な証拠となった数字。この11037のトリックを暴かれたことにより苗木に罪をなすりつけることができなくなり、彼は…桑田怜恩は処刑された。
「……………………」
「もう一度聞きます、何故私のことを殺したりしたんですか?」
「………はぁ?」
桑田は処刑された、しかし何故かこの場にいる。しかも目の前には自分が殺めた舞園さやか、どういうことだと疑問に持つ前より舞園の疑問に答えたかった。
「テメエが先に仕掛けてきたんだろうが」
先ほどまでの桑田からは想像できないほど細く小さな声で答えた。
「なに?聞こえませんよ?もう少し大きな声でお願いできますか?」
「…………………」
「それとも…自分の発言に自信が持てないんですか?」
「チッ………」
「……………聞こえてますか?桑田君」
「黙れ……黙れ黙れ!!!!!」
「!!」
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- 18 : 2017/08/15(火) 02:10:28 :
舞園の容赦ない疑問の問いかけに桑田はだんだんとイライラしてきた。なんで自分がこんなに責められているのか、何故舞園が自分よりも格上みたいになっているのか………そしてそれがついに爆発した。
自分が持っていたコーラを舞園にぶん投げるとそのまま胸ぐらを掴んで地面に押し付けた。
「いっ……た…………」
コーラの缶は中身がそこまで入っていなかったが超高校級の野球選手だけあってかなりの痛みがあった。
「テメエが俺のことを殺そうとしてきたんだろうが!!いきなり部屋に呼び出したかと思えば包丁で俺のことを刺そうとしやがって!!俺はそれに対して対抗しただけだ!!」
「……………………」
「俺は悪くない!お前が全部悪いんだ!!殺人犯はお前だ!!!!!」
「……………………」
「お前は悪い!!俺は正当ぼ----」
「正当防衛………ってまた言うんですか?」
「…………なに?」
「あなたは私を殺すためにわざわざ自室に戻って工具セットを持ってまた部屋に来てシャワールームのドアノブを破壊して私に包丁を刺した。そんなの正当防衛なんかじゃない……」
「って、セレスさんに言われてませんでしたっけ?」
「…………………」
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- 19 : 2017/08/15(火) 02:11:35 :
- ショッピングモールに来ていはずよく見たら辺りは何故か先がを見てもずっと闇が続くような暗闇になっていた。
だがそんなことを気にする前に桑田は舞園に言い返したかったので疑問に思わなかった。
「私は後悔している……、あなたを殺そうとしたこと、そして苗木君を騙そうとしたこと……」
「ああ、ずっと後悔してろ!!俺を巻き込んだことをな!!」
「はぁ………」
「こんな状況でもあなたはなにも変わらないんですね」
「なっ…なにが言いてえんだ」
さっきまで暗く光の見えない顔をしていた舞園が今度は呆れ果てたような顔をして桑田に話しかけた。
「あなたは少しは自分が悪いとは思わないんですか?」
「だから俺は悪くねえっての、悪いのはお前だからな」
「そうですか……まあ良いですけど」
そう言うと力を入れ続けて疲れている桑田の手を軽くどけて桑田のコーラの空き缶と自分の分の空き缶をゴミ箱に捨てようとした。
「あと1つ言わせてもらうと………」
「同じ生き物である人の生命を奪った人間が簡単に死ねると思わないことですね」
「はぁ?」
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- 20 : 2017/08/15(火) 02:12:27 :
- 「じゃあさようなら、桑田怜恩君」
「おい待て!てかここなんだよ!!ここはどこだ!!」
(お…俺は悪くねえ…全部目の前にいるあの女がいけないんだ……全部……全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部)
「待てよ舞園さやか!!ここはどこだ!!」
彼が大声で叫んでも舞園はいっさいこちらを振り向かない、そして桑田自身もなにかに縛られてるように体が動かなかった。
ただ虚しく、叫びちらすしか彼にはできなかった…。
「俺は………俺は!!」
「違う!!俺が悪いんじゃねえ!あれは正当防衛だ…」
「そもそも、あんなことやらせようとしたモノクマが…俺は悪くねえ、俺は完全なる被害者だ」
「俺はぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
そうやって無様にも叫び散らしているうちにいつの間にか舞園の姿が完全に見えなくなってしまい目の前にはただただ暗闇が広がってしまった。
「---------くん」
誰かが呼んでいる………気のせいだろう
「--------…た..くん」
いや、気のせいじゃない……この声は
「桑田くん!!!」
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- 21 : 2017/08/15(火) 02:12:58 :
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「はっ!!!はぁ!!はぁ!!!」
桑田は……………
希望ヶ峰学園の自分の教室で大量の汗をかいて目覚めた。
「あっ、桑田っちやっと起きたべ」
「大丈夫?桑田君、なんかさっき凄い魘されていたよ」
「あーあー、こりゃ凄い汗ですなぁ。早く体流した方が良いですな」
「お…お前ら…」
目覚めた桑田の周りに彼の同級生である苗木、葉隠、山田がいた。
「あっちぃ……どんな夢見てたんだ俺…」
「授業中に行った昼寝で魘されるなんて…これからは授業中に寝てはダメってことよ」
と同じく見守っていた霧切が言う。
「そうだ…俺……」
今日はクラスメイト達といつも通り授業を行っていたがその授業中にどうやら眠ってしまったようだ。
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- 22 : 2017/08/15(火) 02:13:35 :
「あぁ……頭痛え」
「大丈夫?今保健室から氷取ってくるねぇ」
と言うと同級生の不二咲が急ぎ足で保健室へと走る。
「あっ、桑田君起きましたか?」
「おっ、舞園………ちゃん」
桑田が起きたことを知り同級生の舞園さやかが近くに寄ってきた。
「凄い魘されていたらしいですけど、どんな夢見てたんですか」
「それがわかんねえんだ…思い出せねえ」
「あはは、まあ悪夢から思い出せない方がいいかもしれないね」
「いやーでも気になるんだよなこれが…」
「う〜ん、桑田っちはとてつもなくエロい夢を見たべ!!俺の占いは3割当たる!!」
「それだったらちゃんと覚えてるわ」
ただ眠っている時にどんな夢を見たのかを桑田は少し考えたがやはり思い出せずにいた。
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- 23 : 2017/08/15(火) 02:14:05 :
「兄弟…もうそろそろやめねえか…腹減っちまって…」
「ダメだ兄弟!君は今日授業中に居眠りをした!その罰だ!!」
なんか騒がしいと思い桑田はその場所に目線を写したら石丸が大和田に勉強を教えていた。
「……ってか、桑田も居眠りしてたぜ兄弟!!俺だけこんな目にあうのはおかしい!!」
「安心したまえ兄弟!桑田への罰もちゃんと考えている!!」
「いや、俺マジで無理だから…」
「なら野球するべ」
「野球は野球でちょっと………」
なんて普段よく見る会話を続けているうちにセレスが教室に入ってきた。
「あら大和田君、まだやっていたのですか?」
「セレスでもいいから助けてくれ」
「別にあなたを助けたところで私になにかメリットがあるわけではありませんので」
「おい、マジかよ」
「大体、石丸君の罰といっても今やっているのアルファベットじゃないですか。このくらい自分でやってください」
「なんで日本人の俺がこんなのやんなきゃ行けねえんだよ!!!」
「日本人だからこそやるんだ!!もし道端で外国人の人と会って道を聞かれたら君はどうするつもりなんだ!!」
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- 24 : 2017/08/15(火) 02:14:43 :
- 先ほどから大和田と石丸が大声で言い合っているせいで教室中はかなり賑やかに見える。
そんな中、桑田が口を開いた。
「俺はアルファベットくらいは出来るから罰は無しな、石丸」
「安心したまえ!!君には君のレベルに合わせた問題集がある!!」
元気よくそういうと石丸は自分のカバンの中から大きな問題集を取り出し見せびらかした。そよ問題集には『桑田君専用問題集』と大きく書かれている。
「そんなことに金使うんじゃねえよ!!」
「そんなこととはなんだ!!僕はこのクラスの学力上昇のために全力を尽くしているだけだ!!」
「あはは…桑田君も大変だね」
「そういや大和田っちどのくらいアルファベット書けるようになったか見せて欲しいべ」
葉隠が少しニヤケ顔で大和田に向かって言葉をぶつける。
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- 25 : 2017/08/15(火) 02:15:12 :
- 「てめえ……俺の成長ぶりにビックリするなよ」
「いや、アルファベットくらい書けて当然よ」
「霧切さんに同意ですわ」
「まあ落ち着きたまえ、彼も少しづつだが成長しているのだ。兄弟!君の成長を見せてやれ!!」
「おう!!おめえらしっかり見ておけ!!」
そう叫ぶと大和田は机の上に立ちアルファベットを書いた紙をみんなに見せびらかした。石丸が「行儀悪いぞ!!」と叫んでいるがそんなもの今の大和田の耳には入らない。
「へぇ…みんなの名前をアルファベットで書いたべか…」
「凄いや、前より格段に上手くなってるよ!大和田君!!」
「ええ、私にも読めます!お疲れ様です大和田君」
「ほ…本当か?いよっしゃああああ!!!!!!」
「というかこの前が酷すぎたのよ」
「まあ前のエジプト語みたいなアルファベットに比べたら見れるレベルですわね」
「思っていてもそれを言っては行けない!!」
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- 26 : 2017/08/15(火) 02:15:39 :
- みんなが盛り上がっている中、桑田は1人で携帯を弄っていた。
(あいつらよくアルファベットだけであんなに盛り上がれんなぁ…ある意味すげえわ)
「あん?」
しかし机の上に立っている大和田は桑田が自分の力作をしっかり見ていないのに気づいた。
ドン!と大きな音を立てて床に着地しズカズカと歩きながら桑田に近づいていった。
「オラ桑田ぁ!!お前もしっかり見やがれ!!」
そういうと大和田はしっかりと自分の力作が見れるように携帯の上に紙を乗せる行動をとった。
「別にお前のアルファベットなんて興味ねえよ、俺が書いた方が100倍………」
「……………………」
「お……おい、どうした桑田。いきなり黙っちまって」
「その前に大和田君、あなた紙の向き逆よ」
「あっ…いけねえいけねえ、それで黙ってたの----」
「11037………」
大和田のアルファベットはしっかり書けていた、それも力強く…だから…彼にはそういう風に見えてしまった……。
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- 27 : 2017/08/15(火) 02:16:11 :
- 「や………やめろ!!なんだお前ら!!!お前ら全員死んじまったのかよ!!??」
「あぁ?お前何言ってんだ?」
「誰が卒業した!?ここにいないやつ…十神か!?それとも腐川か!?」
「く…桑田君?」
明らかに様子がおかしい桑田が心配になったのか苗木が近づこうとする……が。
「近づくんじゃねえええ!!!!!!!!」
「!!??」
「お前らまた言うんだろ!?俺が悪い俺が悪いってよ!!そうなんだろ!!!」
「落ち着きなさい桑田君、あなたおかしいわよ」
「おかしい!?おかしいのは俺じゃねえ!!人を殺そうとしたあいつだ!!」
桑田は舞園に向かって指をさした、その舞園本人は頭にハテナが浮かんでいるような顔をしている。
しかし…その表情はすぐに変わり、どこかで見たことのあるあの暗い表情に変わった。
「私が悪いんですか?桑田君」
「あぁ!!お前らも言ってやれ!!」
「いいや、どう考えてもオメェが悪りぃ」
「……………はぁ?」
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- 28 : 2017/08/15(火) 02:16:40 :
そう答えたのは大和田、そしてその大和田に続いて…
「間違いありませんわ、あなたが殺人犯。あなたが悪いのです」
「本当に、なんでこんなクズに野球選手の才能なんてあるんだろうな〜勿体無いべ〜」
「まあ才能があるクズなんてたくさんいるわよ、彼みたいにね」
「なんだよてめえら…なんで俺ばかり……なんで」
どこを見てもどいつもこいつも暗い顔をして桑田を睨んでいる、そこで桑田はとある人物と目があった。
「苗木!!こいつは…舞園はお前の優しさを利用してお前をはめようとした奴だ!!はめられた本人であるお前ならわかってくれるはずだよな!?な!!」
「…………………」
「苗木ぃ!!お前なら…お前な------」
「君もはめようとしたじゃないか」
「!!??」
「むしろ君の方が僕は憎いよ、最後まで必死に僕ら全員を騙そうとして、必死に1人だけ生きようとして」
唯一頼ろうとした苗木誠まで向こうの味方をしてしまった。そう思った瞬間桑田は膝から崩れ落ち、手を床についた。
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- 29 : 2017/08/15(火) 02:17:31 :
- 「あなたが悪いんですよ、桑田君」
「あなたが…あなたが私を殺さなければ…」
「みんな…誰も死なずに………」
「ちげぇえええええ!!!!!!俺は悪くねえ!!正当防衛だっていってんだろうがぁああああああ!!!!!!!!」
「君が生まれたこと自体失敗だったんだ」
「よくもまあクラスメイトを手にかけれるよなぁ」
「ビチグソ以下、見たら目が腐りそう」
なにを言っても罵声を浴びられる、すでに死んでいるはずの彼の精神はズタボロになっていた。
そして教室にいたはずなのにまた辺りが先が見えないほどの闇になっていることに気づく。
「なんでだよ………」
「なんで…………………」
「なんで全部俺のせいにするんだよぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ただただ、彼は…桑田怜恩は嘆くしかなかった。どうなにを言っても自分が悪いと言われる。どう頑張ってもひっくり返らない立場。
ただただ、わかってくれる奴が出てくることを願って叫び散らすだけだった。
-------------ゃん
なにか別の聞こえたような…気のせいか
-----------いちゃん
いや、気のせいじゃない。この声は…
「レオンお兄ちゃん!!」
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- 30 : 2017/08/15(火) 02:18:57 :
- 「はっ!!!はぁ!!はぁ!!ふぅ…」
「あっ、やっとお兄ちゃん起きた」
「か……花音?」
桑田の親戚の家でうつ伏せになって寝ていた。目の前にいたのは彼の…桑田怜恩の従妹の仲島花音だった。
起きた瞬間今の状況を理解した。
「お兄ちゃん大丈夫?さっき凄い魘されていたからつい起こしちゃったよ」
「あっ…ああ、すまねえな。なんか悪い夢でも見てたらしい…」
「ええ…どんな夢だったの?」
「えっと……実はあまり思い出せなくてな、ただ悪い夢だったってのはしっかり覚えている」
「そっか、なら起こして正解だったね」
「つか…なんで俺寝てたんだ?」
「ええぇ…覚えてないの?」
「今日は私と一日中ショッピングしてそして帰ったらレオンお兄ちゃんがクタクタで机の上で爆睡しちゃったんだよ」
「あぁ…そうだ、思い出した」
「私が振り回しちゃったのもあるけど、レオンお兄ちゃん凄い眠ってたね、私まで眠くなってきちゃったよ」
「えっ…花音。まさかお前…」
「うん、レオンお兄ちゃんが起きるまでずっとここで待っていたよ。レオンお兄ちゃんの寝顔は見てても飽きないから」
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- 31 : 2017/08/15(火) 02:19:38 :
- 相変わらずヤベェ奴だ。と桑田は思い少し苦笑の表情を浮かべた。まあこの程度のことで苦笑していたらこいつには着いていけない。
「それにしても花音、お前今日めちゃくちゃ買ってたよな」
「うん、まあレオンお兄ちゃんと一緒にショッピングする機会なんて滅多にないしね」
「それでお前、今日幾ら使ったんだ?」
「ちょっと待って、ちゃんとレシートは残してあるんだ」
「えっとね………」
「11037円だったよ」
「その年で11037円ってお前-----」
「11037円………11037…………」
「レ…レオンお兄ちゃん?」
そう呟いた瞬間、桑田は座っていた椅子から転げ落ちた。彼にとっては悪魔の数字…それを思い出してしまったからだ。
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- 32 : 2017/08/15(火) 02:20:07 :
- 「こいつ!!俺に思い出させてなにさせようってんだ!!!!」
「レオンお兄ちゃん!!??」
「さっさと死なせやがれ!!!!!!」
「クソッ!!」
桑田は頭を抱えてその場に座り込む、その姿を見た花音はすぐさま席を立って桑田に近づいた。
「俺は悪くねぇ……舞園は!!??いねえ、舞園いねえぞ」
「レオンお兄ちゃん………」
「花音………いや、お前は花音なんかじゃない。お前は………」
「な……なにを言っているの?」
「俺から離れやがれぇえええええ!!!!!!!」
「!?」
-
- 33 : 2017/08/15(火) 02:20:36 :
- その叫び声に花音はビビリ、桑田の元から急いで距離をとった。
そして桑田は2つ大きなことに気づいた。1つ目はまた親戚の家ではなく先の見えないほどの暗闇の中にいることに気づいた。
2つ目はこの場にもう1人別の人間がいること。
「はぁ……はぁ……」
「従妹さんに八つ当たりですか?そういうのよくないですよ」
「………………………」
「なんでテメエがここにいるんだよ」
「舞園さやか」
「なんでってあなたに殺されて恨みを果たしきれないで死ねないでいる亡霊みたいなものですかね?」
いつもと違って少しおちゃらけた雰囲気で今回は姿を現してきた。
「なんだよオメェはよ!!!俺になにさせてぇんだ!!!」
「なにさせたいもなにも…もう手遅れですよ」
「あなたがコロシアイを始めたことを知ってもらおうと思ってます」
「………………………」
桑田は身を小さくしたまま少し移動した、そして桑田はズボンのポケットの中に隠しておいたポケットナイフを取り出した。
11037を聞いた瞬間に予め用意していたものである。
「オラぁああああああ!!!!!!!」
「!!??」
舞園が棒立ちしてる時に足で思いっきり地面を蹴って舞園の首元にナイフを突き刺した。
-
- 34 : 2017/08/15(火) 02:21:16 :
「うっ………うぐぅ……」
そしてそのまま舞園と桑田は地面に共倒れした。
「はぁ……はぁ……どうだ、このストーカー女」
「………………………」
「呆れましたよ、桑田君」
「また人を殺しましたね………」
「黙れ…お前はもう人じゃねえ……」
「これこそ正当防衛だ………」
「殺人鬼はお前だ!!!!!」
「ふふっ……ふふふふっ」
「なにが……おかしい」
「死んでいる人間を殺したって意味ありませんよ?」
-
- 35 : 2017/08/15(火) 02:22:13 :
-
「なに?」
「今のあなたは、死体に向かってナイフを刺してるだけですよ」
桑田は舞園の首元に刺さったナイフを抜いた、そして気づいた。吹き出るはずの血が全く出ておらず首元からも血の一滴流れていない。
「ば………馬鹿な……」
「あーあー、そんなことしてしまわれたから…」
舞園が目線を別方向に向ける、桑田もその目線の先を見ると花音が顔面蒼白で怯えている姿があった。
「花音!違うんだこれは!!悪いのは全部こいつだ!!」
「………………………………」
「…………ふふっ」
「!?」
顔面蒼白で怯えているはずの花音がいきなり笑い出した。
「どうしたんだ…お前」
「ふふふっ…レオンお兄ちゃんの本当の、本性を見れて嬉しいんだ」
「なっ!!ちが…これは違う!!」
「もう嘘なんて良いの!レオンお兄ちゃんの本当の姿が見れて私は嬉しいよ!!」
「そんな殺人鬼のレオンお兄ちゃんも……花音は好きだよ」
-
- 36 : 2017/08/15(火) 02:23:59 :
「違う!!俺は殺人鬼なんかじゃない!!!!」
「レオンお兄ちゃん…大好きだよ」
「花音…違う、こんなのは花音じゃねえ……」
ナイフを手から離すとまたしても膝がから崩れ落ち頭を抱え始めた。
「やめてくれ………こんなの………」
「こんなの…………」
「こんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなのこんなの………」
「もうやめてくれ!!!!!こんなの終わりにしてくれぇええええええ!!!!!!!!!」
「うわぁあああああああああああああ!!!!!!!!」
--------くん
誰かが喋っているが、そんなの気にしない
---------たくん
いや気にしなければいけない
「桑田くん!!」
そしてまた桑田怜恩の悪夢が始まる。
-
- 37 : 2017/08/15(火) 02:24:32 :
死んだ人間がその後どうなるかというのはこの世に生きている人間は誰も知らない。
だが必ず誰しもがいつかは体験しなければいけない日が来る。
彼の…………桑田怜恩の死後の世界はこのように悲惨なものになっている。
11037の数字を五感のうちのどれかにでも感じるとコロシアイ学園生活の桑田が舞園を殺したあの瞬間がフラッシュバックで脳内に染み付く。
そして…今まで体験してきたことすべてを思い出す。
これが同じ人間の命を奪ったものの宿命、永遠の罰。
これからも桑田は起きては必ずどこかで11037を見つけ思い出して苦しむだろう。
11037
それが彼の人生、最大のミスなのだから。
END
-
- 38 : 2017/08/15(火) 02:27:28 :
- 以上です。
なんか桑田って凄い人間性に溢れるキャラだったと自分の中で思っています。
後…小説形式はやはり苦手ですね。
読みにくい文だったと思いますがそれでも最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました!!
おやすみなさい…Zzz
-
- 39 : 2017/08/16(水) 00:26:40 :
- え、待ってクソ面白い
お疲れ様でした
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