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ある日のエレンとペトラ
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- 1 : 2017/07/15(土) 23:20:35 :
- ここは調査兵団の特別捜査班、通称リヴァイ班が住む旧調査兵団本部である。この班に所属するエレンは地下室で1人静かに寝ていた。エレンは夢を見ていた。それはエレンの母親が巨人に目の前で食われるものだった。
エレン「うわあああああ!!!」
エレンは目が覚めてしまった。
エレン「嫌な夢を見たな。また思い出してしまった…。母さん…」グスッ
その日のエレンは5年前の出来事を思い出してしまったのか、いつもより元気がなかった。それはリヴァイ班のメンバーからも分かった。
食事中、、、
エレン「すみません。もういらないのでこれで失礼します。」
ペトラ「どうしたのエレン?全然食べてないじゃない」
リヴァイ「エレン、食糧は貴重なんだぞ。しっかり食え」
エルド「そういえば今朝からずっとそんな感じだな」
グンタ「何かあったのか?」
オルオ「なるほど、俺に憧れてダイエットでもしようってことか?」
ペトラ「あんたは黙ってて」
みんなエレンに問いかける。それもそのはず、朝からエレンは顔が暗いままだ。しかしエレンはさすがに夢が原因だとも言えなかった。
エレン「大丈夫です。ただ食欲がないだけです。」
グンタ「まあ、たまにそういう日があっても不思議じゃないだろう。そういう年頃でもあるし」
リヴァイ「わかった。エレン、今日はもう自分の皿を片付けてもう休め」
エレン「すみません、そうさせてもらいます。ではお先に失礼します」
ペトラ「エレン…」
エレンの部屋、、、
エレンは地下室で1人、涙を堪えながらあの日のことを思い出していた。
エレン「母さん、俺があの時家から出してあげていれば食われずにすんだかもしれないのに…」
エレン「母さん…会いたいよ…」
ペトラの部屋、、、
ペトラ「エレン、一体何があったのかしら。今までこんなことなかったのに…」
また、兵長に厳しいことを言われたんじゃないのか、巨人の事について1人で悩んでるんじゃないのか…。考えているといてもたってもいられなくなり、エレンに話を聞こうとエレンの部屋に急いだ。
エレンの部屋の前に立ち、ノックをする。「はい」と、今にも消えそうなエレンの声が聞こえた。
ペトラはゆっくりドアを開け、ベッドの上に座っているエレンを確認した。
エレン「あ、ペトラさん」
ペトラ「ごめんね、こんな夜遅くに」
そしてペトラはベッドの横にある椅子に腰掛けた。
ペトラ「ねえ、エレン。余計なお世話かもしれないけど、なんで元気がないのか教えてくれないかな?」
エレン「でも…」
ペトラ「大丈夫、笑ったりしないし、兵長に言ったりもしないから。それに、こういうことは言った方が気持ちが楽になるわよ」ニコッ
エレンはペトラの笑顔に少し心が落ち着いた気がした。
エレン「…分かりました。じゃあ、ペトラさんにだけ話しますね。」
そしてエレンはペトラに全てを話した。5年前、母親が目の前で巨人に食われたこと、今朝その夢を見てしまったこと、その日のことを思い出してしまったこと…。全てを話し終わり、ペトラに言った。
エレン「すみません。そんなこといちいち気にしてられないですよね。」
そう言ってペトラの顔を見ると、エレンは驚いた。
ペトラは涙目になっていたのだ。
エレン「ぺ、ペトラさん?」
ペトラ「ごめんね。エレンの気持ち、ぜんぜん分かってなかった…。そうだよね、辛かったよね…」
そう言ってペトラはエレンを抱きしめた。
エレン「!!!」
ペトラ「エレン、我慢なんてしなくていいんだよ。泣きたいときは泣いて、甘えたくなったら私に甘えてもいいからね」
ペトラの体はエレンより小さかったが、とても優しくエレンの体を包み込んでいた。エレンはその優しいペトラの体と香りを感じ、母親といた時のことを思い出した。そして涙が止まらなかった。
エレン「ペトラさん…ペトラさん…」
ペトラ「エレンはすごいよ。そんなことがあったのに今まで頑張ってきたんだから。」
エレン「母さんに、会いたい…」
泣いているエレンの頭をペトラはずっと優しく撫でていた。
そして気がついた時にはエレンは泣き疲れたのか、考えすぎていたのか寝てしまっていた。ペトラはエレンに毛布をかけ、静かにしゃべりかけた。
ペトラ「巨人さえいなければ、エレンは今ごろこんな思いもしないで、こんな所にもいないでご両親と元気に暮らしていたんだろうな…。まだ子どもなのに人類の希望だとか色んなものを背負わされて…」
ペトラ「でも、大丈夫だよ。私がエレンのことを守るし、支えてあげるから」
そう言ってペトラはエレンに優しくキスをして、静かに自分の部屋に戻った。
〜完〜
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- 2 : 2017/08/13(日) 11:41:57 :
- 初めてすぐ終わったw
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