このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
※グロ注意~104期生vs殺人鬼~
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- 1 : 2017/07/05(水) 15:38:10 :
- ※グロ注意です
グロ系は初めてですが、挑戦してみました!
(本当はのんびり系とかを書きたかった←)
とりあえず頑張ってみます(`・ω・´)キリッ
誤字,脱字のないように気をつけます!
館はバイオハザードに出てくる館をイメージしてください。
パチリ
エレン「ん…ここは…どこだ?」イテテ
エレン「はっ!みんなは」キョロキョロ
エレンは見覚えのない古びた館で目が覚めた。体全身が痛む。
エレンの周りには104期の仲間達が倒れていた。
エレン「おい!しっかりしろ!大丈夫か!?」
アルミン「うぅ…エレン?」イテテ
ジャン「ん…ここはどこだ?」イテテ
エレン「よかった…他のみんなは?」キョロキョロ
アルミン「エレン?ここはどこ?何が起こってるの?」
エレン「落ち着けアルミン、俺にもよく分かんねぇんだ」
エレン「目が覚めたらここにいて、全身痛いし、みんないないし…わけわかんねぇ…」
ジャン「確か遠征訓練に行ってたよな…馬に乗って…」
104期訓練兵達は遠征訓練に行っていた。彼らはその途中から記憶がないようだ。
彼らに何が起こったのか。
エレン「あぁ…それで…はっ!」
エレンは思い出した。
あれは遠征訓練の途中、ゴールまであと半分の地点で休憩をしていた時、複数の覆面を被った集団に襲撃を受けたのだった。
催眠ガスを投げこまれ、意識が遠のいたところを殴られ、連れ去られたのだった。
エレン「俺らは拉致られたんだ…」
アルミン「僕も思い出したよ…変な覆面を被った集団に襲撃されて…ここにいる…」
ジャン「と、とりあえずほかの奴らさがすぞ!」
エレン「だな」
その時だった。
うわぁぁぁぁ!
やめろ!マルコを離せ!
に、逃げるんだ!僕はいいから!うわぁぁぁ!
隣の部屋から凄まじい叫び声が聞こえた。
ジャン「マルコか!?何されてんだ!今行くからな!」ガチャ
ジャン(!?開かねぇ…)
エレン「何やってんだよ!はやく開けろよ!」
ジャン「開かねぇんだよ!くそったれが!」ドン!ドン!
うぁぁぁ!に、逃げるんだ!逃げろぉおぉぉ!
グチャッ…ドサッ
ジャン「マルコ?おい!マルコ!大丈夫かよ!?返事しろよ!おい!」バンバン
エレン「ジャンどけ!」ダダダダダ
エレン「うぉぉ!」バーン
エレンが扉を打ち破ったその先には
首を引きちぎられたマルコの死体がころがっていた。
そしてその前にはコニーが気絶していた。
マルコを殺した犯人の姿はなかった。
ジャン「嘘だろ?おい、マルコ?マルコ?マルコォォオ!!!!」グスン
アルミン「だ、誰がこんなことを…」
エレン「コニー!しっかりしろ!目を覚ませ!」
コニー「はっ!マルコ!大丈夫k…」
コニー「う、嘘だろ…あれ…マルコかよ…」ウッ
エレン「コニー、気持ちは分かる。でも落ち着け」
エレン「ここで何があったか教えてくれ」
コニー「あ、あぁ…」
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- 2 : 2017/07/05(水) 16:06:55 :
- コニー「俺が目を覚ました時、隣にマルコが倒れてたんだ。」
コニー「とりあえず皆を探しにいこうとして、ドアを開けようとしたら。」
コニー「2mくらいの包丁持った男が入ってきて俺めがけて襲ってきたんだよ。」
コニー「それでマルコは…その男に飛びかかって…俺を守るために…あんな…」グスン
エレン「そうだったのか…」
ジャン「許さねぇ…」
アルミン「ジャン…」
ジャン「そいつぶっ殺す!ほかの仲間助けて、ついでにそいつもぶっ殺す!」グスン
エレン「…俺も許さねぇよ。」
エレン「とりあえずミカサ達見つけて、この館から出る方法を調べよう。」
エレン「そいつらぶっ殺すのはそれからだ」ゴゴゴゴ
コニー「お、俺も!こんなことされたままで帰るわけにはいかねぇ」グスン
アルミン「と、とりあえずこの部屋から出よう」
エレン「何かしら武器があった方がよさそうだな」
エレン達はその部屋で武器になりそうなものを探した。
ジャンは裁縫に使う20センチくらいのハサミ、
エレンはホウキの先端を折って槍のようにしたもの、
アルミンは犯人が残していった包丁、
コニーはモップを手にした。
エレン「装備は全部奪われちまった、これで我慢するしかねぇ…」
ジャン「よし、いくぞ」ガチャ
アルミン「また部屋…だね…」
その時だった。んんんん~!んんん~!
衣装ダンスから声が聞こえた。
エレン「あれからだ!開けるぞ!」ガチャ
んんん!ドサッ
ジャン「よっと、、、クリスタか!」
ジャンはクリスタの縄をほどいた。
クリスタ「ジャン!みんな!無事だったのね!?」ハァハァ
アルミン「うん。なんとかね。クリスタも無事でよかったよ!」
エレン「なんでこんな所に入れられてたんだ?」
クリスタ「確か…私達は一階の広場で目が覚めたの。ミカサもアニも…女子は全員いたわ」
クリスタ「みんな気がついた頃に、男子を探しに行こうってなって、何人かに別れて行動してたの。」
クリスタ「それで私はユミルとミカサと行動してたの。」
クリスタ「そしたら…私達が歩いてた後ろの扉からピエロの格好した人達が5人出てきて追いかけられたの。」
クリスタ「みんな凶器をもっていたわ。そしたら、ミカサとユミルは…私を逃がすために立ち向かって…」ウルウル
クリスタ「それなのに私…怖くて…足が動かなかった…そしてみんな捕まっちゃって…」ポロポロ
クリスタ「気絶させられたみたいなの…気がついたらここに入れられてて…」ポロポロ
エレン「大変だったな…」ヨシヨシ
アルミン「その時は女子達はまだ無事だったみたいだね…」
ジャン「はやく見つけてやんねぇとマルコみたいになるかもしれねぇぞ…」
クリスタ「マルコがどうかしたの?」ウルウル
エレン「あぁ…」
アルミン「…」
コニー「マルコは…俺をかばって…殺された…」
クリスタ「えっ…そ、そんな…」
エレン「悔しいのは分かる!けど、ここで悲しんでるうちに他のみんなが危ない目にあってるかもしれない!」
エレン「とりあえずみんなを探すことを優先しよう!な?」
クリスタ「そう…だね…うん!はやくみんなをみつけよう!」
アルミン「そうだね!みんなでここから出るんだ!」
コニー「そしてマルコを殺したやつを…俺らにこんなことしたヤツらを…」
ジャン「ひとり残らずぶっ殺す」キッ
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- 3 : 2017/07/05(水) 16:29:44 :
- エレン達のいる部屋は2階で、この館は4階建てということがわかった。
合流してないのはミカサ、ユミル、アニ、サシャ、ミーナ、ハンナ、フランツ、ベルトルト、ライナー、トーマスだ。生きているのかもわからない。
これだけの人数を連れてきたということは、相手も数が多いのだろう。
クリスタ「みんな気をつけてね…ピエロたち…凄い武器もってたから」ゴクリ
エレン「ど、どんなのだ?」
クリスタ「1人はチェーンソー、あとの4人は斧とか包丁とか持ってた気がするわ。」
ジャン「チェーンソーだと…!?」ゴクリ
コニー「な、何でそんなもん持ってんだよ」ゾク
アルミン「あくまで僕の推測なんだけど、捕まえてすぐに僕らを殺さなかったということは」
アルミン「そいつらは殺しを楽しんでるって事じゃないかな…」
エレン「なっ…」ゾク
ジャン「ふざけんなよ…」チッ
????「まぁそんなもんだ」ハハハ
突然エレン達の後ろからずぶとい声が聞こえた。振り返るとそこには2mはある男が立っていた。
手には鉄パイプを握っていた。
クリスタ「きゃぁぁぁ!」
すると男はいきなり鉄パイプを振り下ろしてきた。
コニー「クリスタ!危ない!」ガッ!
コニーはもっていたモップで鉄パイプを受け止めた
ジャン「ふざけんなよてめぇ!」グサ
ジャンは大男の横腹をハサミで刺した。
しかし大男は何事も無かったかのような反応をした。
????「邪魔だ」ゴッ
ジャン「かはっ…」ドサッ
ジャンは頭を鉄パイプで殴られた。
大男は倒れたジャンを何度も踏みつけた
ガシ、ガシ、ガシ
ジャン「くっ!うぉっ…がはっ…」
コニー「てめぇ!」バァン
エレン「いい加減にしろよ!おい!」グサ
コニーが大男の頭をモップで殴り、エレンは喉に槍を突き刺した。
流石にこれは効いたようだ。
大男はその場に倒れ込んだ。すかさずエレンは大男にかけより顔を何度も槍で突き刺した。
エレン「死ね!死ね!死ね!テメェらなんか、こうしてやる!」グチャッグチャッグチャッ
クリスタ「もうやめて!エレン!もう死んでるよ!」ガバ
エレン「!?あ、あぁ…悪ぃ…」ハァハァ
コニー「ジャン、大丈夫か?」
ジャン「あ、あぁ…なんとかな…」イテテ
エレン「クリスタ、念のためにこれ(鉄パイプ)持っとけ」
クリスタ「う、うん。」
ジャン「よし、行くぞ」スタスタ
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- 4 : 2017/07/05(水) 17:47:32 :
- エレン「それにしても広い館だな…」
コニー「このペースじゃ時間がかかっちまうな」
アルミン「かと言って大声を出すのもキケンだよね…」
ジャン「うっせ、余計なこと考えるんじゃねぇ…」
ジャン(頼むぜみんな…無事でいてくれよ…)
~~その頃~~
ライナー「ベルトルト隠れろ!」コソコソ
ベルトルト「!」ササッ
ガチャ
???「あ…あぅ…あぇ…グルルルル…」ハァハァ
ライナー(ベルトルトいまだ!)サッ
ベルトルト(う、うん!)サッ
???「ぇあぁ!!あぅぁ…!!」
ライナー「おるぁ!」ドカッ
ベルトルト「うぉおぁぁ!!」ガキン
???「ヒヒヒヒヒギャァァァ!」バタン
ライナー「ふぅ…やったなベルトルト」
ベルトルト「あ、あぁ…」
ベルトルトとライナーは上手くやり切っているらしい。2人は4階の部屋でピエロと交戦していた。
ライナーが背後からタックルをきめベルトルトがその隙に頭を鉄パイプで打ち抜いた。
ピエロはけいれんしている。
そしてしばらくして息を引き取った。
ライナー「あいつらは無事なんだろうな…」
ベルトルト「きっとみんななら上手く切り抜けられてるよ」
ライナー「そうだな。俺達も合流しよう」
ベルトルト「うん、頑張ろう」
ベルトルト「あのさ、ライナー」
ライナー「なんだ、ベルトルト」
ベルトルト「こいつらって…本当に人間なのかな…」
ライナー「何が言いたい」
ベルトルト「なんとなく…そう思っただけ…」
ライナー「確かに人間って感じはしないがな…かといって巨人という訳でもない」
ライナー「こいつらの事は後回しだ、先に仲間を見つけるぞ」
ベルトルト「うん、そうだね。」
~~一方エレン達は~~
エレン「開けるぞ…」
ジャン(コクッ)
バン
エレンが開けた部屋のか中は信じられない光景が広がっていた
エレン「うっ!」ゾッ
ジャン「クリスタ!見るんじゃねぇ!」ゾク
アルミン「はっ」ガタガタ
クリスタ「!?う、うん」
コニー「おいおいどうしたんだ…」
その部屋にはトーマス、ハンナ、フランツがバラバラにされた死体が転がっており、テーブルの上に首が並べられていた。
エレン「正気じゃねぇ…こんなことしやがって…」
コニー「…うぅ」オエッ
アルミン「な、な、んで、ここ、こんなこと、は、はやく、み、みんなに、しし、知らせな、いと、」ガタガタ
エレン「あぁ…一刻もはやくみんなを見つけ出すんだ!」
ジャン「くっ…いそぐぞ!」
~~その頃~~
ミカサ「うっ…はっ!クリスタ!?ユミル!?」ギチチチ
ミカサ(ロープで縛られてる!?)
ユミル「…うぅ…ク、リスタ?」ハッ!
ユミル「クリスタはどうなった!こ、ここはどこだ!ミカサ!」ギチチチ
ミカサ「わからない、でも私達は捕まっている。そしてクリスタはいない。」
ユミル「は、はやく助けにいかねーと」グイグイ
ユミル(ちっ…ほどけねぇ…)
ミカサとユミルはある部屋に閉じ込められているようだ。
ロープで体を柱にくくりつけられ、身動きが取れない状態になっている。
2人ともボロボロにされている。
ミカサ「っ!身体中が…痛い…」
ユミル「あたしもだ…くっ!あいつら…殺す…」
ギィィィ…バタン!
ミカサ,ユミル「!?」
そこに五寸釘とハンマーを持った男が入ってきた。
????「目が覚めたか」クククク
ミカサ「他のみんなは!?どうなったの!?」
ユミル「おいてめぇ!早くここから出せ!ぶっ殺すぞ!」
????「元気がいいなぁ…」
????「他のみんな?まだ生かしてやってるから、ありがたいと思え」ハハハ
????「ゆっくり殺していくから…」ニッコリ
バタン!
ミカサ「ま、まて!うっ…」
ミカサ(頭痛が…)
ユミル「おい!まちやがれ!くそっ!」
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- 5 : 2017/07/05(水) 17:54:41 :
- ~~その頃~~
アニ「こっちだよ」スタスタ
サシャ「は、はい」コソコソ
ミーナ「うぅ…」ソロソロ
アニとサシャとミーナは3階を探索していた。
3人とも武器を持ってないようだ。
アニ「あいつら…どこにいるんだろうね」
サシャ「広いですからね…見つけるのに苦労しそうです…」ゴクリ
ミーナ「それにここには私達だけじゃないんでしょ?」
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- 6 : 2017/07/05(水) 18:08:10 :
- アニ「あぁ、あの時私たちを襲ってきた奴らもいるだろうね」
サシャ「ひぃい」ゾク
ミーナ「みんな…やられちゃったのかな…」
アニ「余計なこと考えるんじゃないよ、とりあえず今はなるべく見つからないように行動しないとね。」
サシャ「で、でもおかしいと思いませんか?」
アニ「なにが?」
サシャ「相手は沢山いたはずです。いくらここが広いって言っても、1度も会わないのは不思議です…」
サシャ「嫌な予感がします…私達…観察されているのかも知れません」ガタガタ
ミーナ「確かにそうかも…まだ1度も会ってないわよね…」
アニ(サシャの感は悪い時ほど当たりやすい…でもさか、そんな事があるの?)
アニ「ひとまずここ開けるから、離れてな」
ミーナ「う、うん」
サシャ「はいぃ…」
ガチャ
アニ「はっ!?」
ライナー「うおっ!」
ベルトルト「うわぁ!」
扉の向こうにはベルトルトとライナーがいた。
アニ「あんた達…無事だったんだね…」ハァ
ライナー「お前らも無事だったんだな!よかったぜ!」
ベルトルト「はぁ…やっと…合流できた」
サシャ「ライナーにベルトルトじゃないですか!無事でよかったです!」
ライナー「とりあえず情報交換だ」
アニ「そうだね。」
カクカクシカジカ
アニ「そう…ピエロに大男ね…」
ライナー「ほかの奴らはまだ見てないってことか…」
お互いに知っていることをすべて話した。
自分達を狙っているのは人間とは言い難い者であること。
他の仲間達とは合流できてないということ。
ライナー「1度だけ窓ガラスを割って脱出出来ないか心掛けたんだが、ダメだった…」
ベルトルト「びくともしなかったよ…」
サシャ「そんな…どうやって脱出するんでしょうか…」
アニ「それより先に残りのみんなと合流することを考えた方がいいんじゃない?」
ライナー「同感だ。」
ベルトルト「じゃあ行こうか。」
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- 7 : 2017/07/05(水) 18:28:00 :
- アニ「そう言えばあんたら、どこにいたんだい?」
ライナー「俺達は目が覚めたら4階の部屋のソファに寝かされていた…」
ライナー「殺人鬼にしては気の利いたことをするもんだな」ハハハ
アニ「笑い事じゃないよ」
ライナー「すまんすまん、それでその部屋を出て色々探索していたんだ。」
ライナー「その途中にピエロに追いかけられて、逃げ込んだ先で戦ったってわけだ。」
ライナー「そんでもって、階段を見つけたから降りてきた。」
ライナー「次は3階を探索しようって時に、お前らと合流点したってわけだ。」
アニ「そう…怪我しなくてよかったよ」
ベルトルト「アニ達も、無事でよかったよ」
きゃぁぁぁ!
突然後ろから悲鳴が聞こえた。
ミーナだった。
小柄なピエロに後ろから首をしめられていた。
ライナー「やめろ!」ドカッ
ピエロ「ひゃひゃひゃひゃひゃ」
ミーナ「ら、ライナー、ありがとう!」ゲホゲホッ
ライナー「ベルトルト!いくぞ!」
ベルトルト「あ、ああ!」ダダダ
ベルトルトが小さいピエロに殴りかかろうとしたその瞬間
ドス!
ベルトルト「がはっ!」ドテッ
ベルトルトが何物かに殴り飛ばされたのだ。
小さいピエロの後ろには2mを超えるであろうピエロが立っていた。
ベルトルトを殴り飛ばしたのはこいつだ。
ベルトルトは勢いよく壁に体を打ち付けたため、床にうずくまっている。
ライナー「こ、こいつ…」
アニ「どきな!」シュッ
アニが小さいピエロを蹴り飛ばした。
小さいピエロは蹴りが効いたのか、地面に倒れ込みもがいている
ピエロ「ギィャァァァァア!」ドタバタ
アニ「っ!?」サッ
その瞬間大きいピエロがアニめがけて拳を振り抜いた。
アニは間一髪交わすことが出来た。と、思ったその時。次はもの凄いスピードで蹴りを飛ばしてきた。
アニもこれは避けることが出来ず、壁に叩きつけられる。
バーン!
アニ「ちっ…こいつ…ガタイの割に動きがはやい…くっ」ガタッ
ライナー「くそっ!こうなったらやるしかねぇ!」
ライナー「サシャ!ミーナ!ベルトルトとアニ連れて逃げろ!」
サシャ「そ、そんな!ライナーはどうするんですか!」
ミーナ「置いてくなんてできないよ!」
ライナー「ここにみんないたらやられるだろ!いいから行け!俺のことは心配するな!」
サシャ,ミーナ「!?」
ライナー「いいからいけ!!!!」
サシャ「はっ…はい!」
ミーナ「ごめんなさい。ライナー…」ポロポロ
サシャ「ベルトルト!しっかりしてください!」ズルズル
ミーナ「アニはやく!」ヨイショ
巨大ピエロ「クククククククク」ズシンズシン
ライナー「巨人に比べればお前なんて大したことねぇよ…」
ライナー「うおおおおぉぉ!!」ダダダダダ
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- 8 : 2017/07/05(水) 18:46:11 :
- 鱧「皆が、俺は、、、、何も、、出来なかった」
殺人鬼「お前の番だ」グサ
あの世で期待してます
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- 9 : 2017/07/05(水) 18:51:24 :
- >>8
期待ありです^^*
頑張って書きます(`・ω・´)キリッ
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- 10 : 2017/07/05(水) 19:11:46 :
- ~これまでのあらすじ~
遠征訓練の休憩中に複数の覆面を被った集団に襲われた訓練兵達。
目を覚ますと古びた館にいた。
みんなバラバラの部屋に閉じ込められており、エレン,アルミン,ジャンは同室で気を失っていた。
マルコを殺され殺人鬼に復讐を誓った3人。武器を調達し、ひとまず仲間との合流を目的とする。
その後コニー,クリスタと合流。その途中でピエロと交戦し、なんとか勝利。
クリスタはユミルとミカサと逃げていたが、その途中で捕まり、ミカサとユミルが連れていかれたと話す。
現在ミカサとユミルはどこかに監禁されている。
5人は2階を探索中にハンナ,フランツ,トーマスの死体を発見。無惨な殺し方が殺人鬼の猟奇さを物語っていた。
4階ではベルトルトとライナーがピエロと交戦していた。なんとか3階までたどり着き、そこでアニ,サシャ,ミーナと合流。
5人で3階を探索中にピエロの襲撃を受けアニとベルトルトが負傷。
覚悟を決めたライナーが1人で交戦すると言い放ちサシャとミーナは負傷したアニとベルトルトを連れてその場を後にするのであった。
現時点で死亡が確認されている104期生
トーマス,マルコ,ハンナ,フランツ
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- 11 : 2017/07/05(水) 19:20:35 :
- >>7に死んだはずのハンナが悲鳴を上げている箇所(ミス)がありますよ
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- 12 : 2017/07/05(水) 19:21:42 :
- 期待!( ^ω^ )
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- 14 : 2017/07/05(水) 19:54:21 :
- ライナー「うぉぉおお!」ドゴッ
ライナーは渾身のタックルを巨大ピエロに決めた。
流石の巨大ピエロもライナーのタックルは耐えられず2mほど吹き飛んだ。
ライナー「うらぁぁあ!」
マウントを取るように巨大ピエロに殴り掛かろうとしたライナーだったが、ピエロの蹴りがみぞに入りうずくまってしまった。
巨大ピエロ「ニャハハハハ!」ドゴッ
巨大ピエロはうずくまったライナーの顔を蹴りあげた。
ライナー「がはっ!」
ライナー「ま、まだだ!まだ俺は負けてねぇ!!」
ライナーは鼻血を流しながらピエロに殴りかかった。
ピエロ「ヒヒヒヒヒヒ」スッ
しかし思ったように攻撃が当たらない、巨体の割に動きがはやかった。
ピエロ「シネェェェ!」
再びピエロがライナーに殴りかかる。
ライナーも上手く交わすが顔を蹴られた影響か、足がふらついている。
ライナー(くっ…はやく勝負をきめねぇとまずいな…)
再びピエロはライナーを殴ろうと大きく振りかぶった。
その瞬間をライナーは見逃さなかった。
ライナー(今だ!)
ライナーはピエロの背後に素早く回り込み、ガッシリと腰のあたりに腕を回し、素早く後ろに仰け反り頭から地面に叩きつけた。
巨大ピエロ「ガァァォァァォ」グキッ
上手く決まったらしい。ピエロは首の骨を折ったのか上手く呼吸ができてないようだ。
巨大ピエロ「がはっ…かっ…かはっ!」
ライナーはすぐ立ち上がりトドメをさしにかかった。
ライナーは力任せに頭を何度も踏みつけた。
ライナー「おら!おら!おるぁ!」ガシ!グシャ!グチャッ!
ピエロ「ミミミミ…ミ…ミ」ピクピク
巨大ピエロは動かなくなった。ライナーは巨大ピエロ相手に1人で勝つことができたようだ。
ライナー「やっ…た…か」バタン
ライナーは力尽きて気を失いその場に倒れ込んだ。
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- 15 : 2017/07/05(水) 20:32:40 :
- ~~一方エレン達は~~
エレン「さっき悲鳴が聞こえたのはここらへんだったっけ?」タッタッタッ
ジャン「あぁ、あれはミーナの悲鳴だ」タッタッタッ
アルミン「2人ともそんなに走ったら危ないよ!殺人鬼と鉢合わせになるかもしれない!」
クリスタ「そうだよ!助けたい気持ちはわかるけど、私達がやられちゃったら意味無いよ!」
エレン「そんなことわかってる!でも…もし手遅れだった…とか考えたら…歩くなんてできねぇよ…」
ジャン「俺もだ…あと少しってとこでマルコを助けられたかもしれねぇのに…死なせちまった…」
ジャン「もうあんな思いすんのはごめんだ!」
コニー「お前ら…」ウル
エレン,ジャンを先頭にアルミン,クリスタ,コニーという並びで移動している。
と、その時
ドン
エレン「いてっ」
ジャン「出やがったな!?」ギロ
コニー「なっ、まじかよ!」ギッ
キャッ!
ミーナ「エレン!?ジャン!?みんな無事だったの!?」
曲がり角でぶつかったのはミーナだった。
ベルトルトに肩を貸していた。
その後にアニをかかえたサシャがいた。
サシャ「みなさん!無事だったんですね!よかったです」グスン
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- 16 : 2017/07/05(水) 20:53:18 :
エレン「おぉ!サシャにミーナ!無事だったのか!」
ジャン「お、おい、ベルトルトとアニはどうしたんだよ!」
ミーナ「私を守るために巨大ピエロと戦って負傷しちゃったの…私のせいで…」
アルミン「自分を責めないで…ミーナは悪くないよ…」
コニー「そうだぜ、あのクソ野郎どもが全部悪ぃんだからよ」
クリスタ「とりあえずひどい怪我じゃなくてよかった…」ポロポロ
ベルトルト「う、うぅ…」
ミーナ「ベルトルト!エレン達と合流できたよ!」
ベルトルト「あっ、みんな…無事だったんだね…よかった」イテテ
ベルトルト「!ライナーは!?ライナーはどこに!?」ガバ
ミーナ「ベルトルトじっとしてて!ライナーは…私たちを逃がすために…」
サシャ「あの巨大ピエロに1人で立ち向かって行ったんです…止めたんですけど…俺に構うなって…」
エレン「あいつ…」
ベルトルト「ライナー…なんで君はいつも無茶をしたがるんだ…」ポロポロ
ジャン「な、泣くなよベルトルト!まだ死んだって決まった訳じゃねぇだろうが!」
ベルトルト「そう…だよね…ライナーは生きてるよね…」グスン
クリスタ「ライナーならきっと大丈夫よ!」
エレン「よし、みんなはこの部屋で休んでろ」
エレン「さっき探索した部屋だ。武器になりそうなのもあるし、ここなら少しは安全だろ。」
アルミン「エレン?何を言ってるの?」
エレン「ライナーを探しに行ってくる」
コニー「馬鹿!お前1人で行動するのがどれだけ危険かわかってんのか!」
エレン「あたりめぇだろ…でも怪我人もいるんだ…もしこの状態で追われたらそっちの方が被害が大きい…」
エレン「だから1人でいく、その間に手当してやってくれ。」
エレン「10分経っても戻ってこなかったらダメだったと思っていい」
クリスタ「そんなの嫌だよ!それなら私もいくよ!」ポロポロ
エレン「クリスタはこいつらの手当てしてやってくれ…な?」
クリスタ「そんな…私なんて…」ポロポロ
ジャン「おい死に急ぎ野郎…」
エレン「な、なんだよこんな時に…」
ジャン「水くせぇんだよ…」
エレン「え…」
ジャン「俺も行く!」ギッ
ジャン「2人で手分けして探した方が早いに決まってんだろ!」ガシッ
ジャン「アルミンとコニーは武器をもってるから、こいつらを守ってやれる。」
ジャン「ミーナ,サシャ,クリスタで2人の手当てをしてやってくれ。」
ジャン「これ以上ここで時間くってる暇ねぇんだよ!ライナーだけじゃねぇんだぞ!」
ジャン「ミカサもユミルも見つけなきゃなんねぇだろ!」
ジャン「時間との勝負なんだよ!わかったか!」グス
アルミン「ジャン…」
コニー「わ、わかったよ…わかったよ!」
サシャ「任せて下さい!」
ミーナ「2人とも…無茶だけはしないでね!絶対に!」
クリスタ「死なないで…これだけは…約束して…」グスン
エレン「あったりめーだろ!」
ジャン「あいつらぶっ殺すまでは死なねぇよ!」
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- 17 : 2017/07/06(木) 17:25:27 :
- ~~その頃~~
ミカサ(どうにかしてここから出られないだろうか…)
ユミル(ちっ…なさけねぇな…)
ガチャ
ミカサとユミルはまだ監禁されていた。
どうにかして脱出できないか考えていたそのとき、ナイフを持ったピエロが入ってきた。
今までのピエロとは違って痩せ細っていた。
ピエロ「ヒヒヒヒヒヒ…ヒトリ…ダケ…コロス」ケケケケケ
ミカサ「ちっ」
ユミル「くそっ…」
ミカサ「ユミル…わたしに考えがある…」
ユミル「なんだ」
ゴソゴソ
ピエロ「ドッチガ…シヌ?サキニ…シニタイ?」ケケケケケ
ミカサ(私達は一つの柱に背を合わせるようにして拘束されている。)
ミカサ(あの長さのナイフで殺すなら距離が近くないといけない…)
ミカサ(そのために近づいてくるはず。幸い私達は足を拘束されていない。)
ミカサ(ユミルが囮になって、ピエロが殺すために近づいてきた時わたしが転ばせてあいつを殺す。)
ミカサ(これしか方法はない、一か八かやるしかない。)
ユミル(あぁ…わかった…)ゴクリ
ユミル「おい、クソ野郎」
ピエロ「あぁぁ?」ケケケケケ
ユミル「お前本当に殺す度胸なんてあるのかよ?本当なら私を殺してろよ」フッ
ピエロ「ムカツク…コロス…」テクテク
ミカサ(今だ)サッ
ピエロ「ギッ」ドサッ
ミカサ「はぁぁ!」ググググ…ゴキッ
ミカサはユミルに近づこうとしたピエロの足をはらうと、素早く顔を両足で挟み込み首の骨を折った。
ピエロ「ゴガッ…ググググ…」バタ
なんとかピエロを殺すことが出来たようだ。ピエロが手に持っていたナイフを足で寄せ、互いの縄を切ることが出来た。
ユミル「さすがミカサだな…」
ミカサ「ありがとう…はやくここから出てエレン達を探さなくては」
ユミル「だな」
-
- 18 : 2017/07/07(金) 22:29:55 :
- ~~その頃エレン達は~~
エレン「ライナーは3階にいるんだっけ?」タタタタ
ジャン「あぁ、そこで巨大ピエロとやらと戦ったらしい」タタタタ
エレンとジャンはライナーがいたという3階に向かっていた。
エレン「この向こうか」ガチャ
ライナー「…」
巨大ピエロ「」
ジャン「いたぞ!おい!ライナー!」
エレン「大丈夫かよ!?…息はしてる、はやく手当てしてやんねーと…」
ジャン「エレン、はやく運ぶぞ」
エレン「あぁ」
エレン「これを…ライナーが1人で…」ゴクリ
2人は左右からライナーの肩に手をまわし、クリスタ達のいる部屋に向かった。
ライナー「…うぅ」パチッ
エレン「ライナー気がついたか」
ジャン「すげぇな…あんなのに立ち向かうなんてよ…」
ライナー「ハハハ…兵士には引けない状況があるからな…」
エレン「もう無茶すんなよ…」
ガチャ
ジャン「ライナーを連れてきたぞ」
アルミン「ライナー!大丈夫!?」
クリスタ「ひどい怪我…すぐ手当てしてあげるこら!」
サシャ「ライナー!無事だったんですね!よかったです!」
ミーナ「はやくソファに…手当しなきゃ!」
アニ「ライナー…あんたのお陰で…助かったよ」
ベルトルト「ごめんよ…そんな目に合わせちゃって…」
ライナー「謝るな…あのときはそうするしか無かったからな」ハハハ
ミーナ「あんなの相手にするなんて…本当にすごい…」
コニー「!!おい…なんか聞こえねぇか」
サシャ「!!コニーも聞こえたんですね」
エレン「な、なんだよ…」
ジャン「何も聞こえねぇじゃねぇか」
コニー「しっ!耳を済ませろ…」
サシャ「変な機械みたいな音がします…」
ブルルルルルルルルタンタンタンタン
ブルルルンブルルルルンブルルルルン
ウィィィィィィン…
クリスタ「!?こ、これ聞いたことある」
コニー「な、何かわかるか?」
クリスタ(…ミカサ達と逃げてた時に聞いた音…!?!?!?)
クリスタ「チェーンソーの音よ!」
-
- 19 : 2017/07/08(土) 15:45:23 :
- 「「「!?」」」
ジャン「チェーンソーだと!?」
コニー「鉄パイプなんかじゃ太刀打ちできねぇ…」
サシャ「近づいてきます!」アワアワ
エレン「くそっ…ライナー達は走れねぇぞ…」
アニ「あたしはもう大丈夫」
ベルトルト「僕も…走れないことは無いよ」
ライナー「エレン、俺ももう大丈夫だ。」
ライナー「あまり考えてる暇はない。どうするか決めよう。」
サシャ「すぐ近くです…今出るのは危険かと…」ガタガタ
ジャン「とりあえずドアに鍵かけて静かにやり過ごすぞ」ヒソヒソ
アルミン「そうしよう」ヒソヒソ
ブンブンブンドドドドドド…
サシャ(1人じゃない…)
コニー(3人?4人はいるぞ…)ゴクリ
ミーナ(怖い…死にたくない…)ブルブル
???「オマエ…ゾウエン…ヨンデコイ」
ブンブンブン…ウィーーーン
????「サンカイ…サガス。クビチギル、グチャグチャニシテヤル」
??「ヒャヒャヒャ…ニカイ…サガス」
????「イッカイ…ミニイク…コロス…コロス…コロス…コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」ヒャヒャヒャ
エレン達のいる部屋の向こうから話し声が聞こえてくる…
敵は複数いるようだ、増援を呼べとも聞こえた。一体何人いるのだろうか。
シーーーーーーーン
エレン(…いった…のか?)
外からは足音もチェーンソーの音も聞こえなくなった。
-
- 20 : 2017/07/08(土) 15:46:26 :
- 期待
-
- 21 : 2017/07/08(土) 15:52:30 :
- >>20期待ありです^^*
-
- 22 : 2017/07/08(土) 15:59:13 :
- エレン「いったみたいだな。」
ジャン「ヒヤヒヤしたぜ…」
ライナー「増援を呼ぶって聞こえたな」
コニー「言ってたな」
サシャ「はやくミカサ達を見つけないといけませんね」
ミーナ「こ、これからどうするの?」
エレン「あいつらはバラバラになって俺らを探してる…てことは俺らは固まって行動した方がいい。」
エレン「相手が1人だった場合はこっちが有利だしな。」
エレン「せっかく合流できたんだ、もうバラバラにはならねぇよ。」
ジャン「それはいいけどよ…チェーンソー持ってる相手とどうやって戦うんだよ」
ライナー「危険は伴うが…1人が囮になって周りから数人で叩くしかないな…」
クリスタ「みんな無茶しないで…」
サシャ「犠牲者はもう出てほしくありません…」
-
- 23 : 2017/07/08(土) 18:56:32 :
- エレン「とりあえず急ごうぜ」
ジャン「開けるぞ…」
ガチャ
????「マッテタヨ~キャハハ」ブン
ジャン「!」
アルミン「ジャン危ない!」
ドアを開けた途端ピエロがナイフを振りかざしてきた。待ち伏せしていたようだ。
~~その頃ミカサとユミル~~
ミカサ「ユミルはこれをもってて」
ユミル「おう。」
ミカサはさっきピエロから奪ったナイフをユミルに渡した。
ミカサ「ここは1階…」
ユミル「あいつらはどうなったんだ…」
ミカサ「きっと大丈夫。はやく合流して脱出しよう」
ユミル「あぁ」
ブンブンブン…ウィィィィィィン
ミカサとユミルが1階を探索していると、目の前の廊下から機械音が聞こえてきた。
ミカサ「なんの音?」
ユミル「さぁな…そこの廊下曲がったところから聞こえるぞ」ゴクリ
ミカサ「エレン達ではない」ギッ
ユミル「あたしもそう思うよ」チャキ
2人ともあの音の原因はエレン達ではないということは分かっているようだ。
2人は壁を背にして廊下を覗き込み、息を潜めた。
ついに音の原因が姿を現した。
ブルルルルルルルル…ウィィィィィィン…
顔を血だらけの包帯で隠した大男がチェーンソーを持っていた。
こちらにはまだ気づいていないようだ。
ミカサ(これは…迂闊に近づけばやられる…)
ユミル(おいおいまじかよ…戦えるわけねぇだろ。)
ユミル(いくらミカサでもあんなの食らったら…)
ミカサに目をむけるとミカサが目で合図を送ってきた。
ミカサ(隠れて。音を立てないように。)
ミカサ(あいつが来た方におそらく階段がある。)
ユミル(あぁ、わかった)ゴクリ
2人はソファの後ろに身を隠し、チェーンソー男の様子を伺った。
チェーンソー男「くそ…逃げられてんじゃねぇかよ!!!!」バーン
2人が逃げたことに気づいたチェーンソー男は声を荒げ、イスを蹴り飛ばした。
チェーンソー男「殺す。俺の獲物。絶対。殺す。」ブルルルルルルルル…ウィィィィィィン
チェーンソー男は奥の部屋に入っていった。
ミカサ「今のうちにいこう」コソコソ
ユミル「あ、あぁ…」コソコソ
-
- 24 : 2017/07/08(土) 19:31:29 :
- ~~その頃エレン達~~
コニー「ジャン!」バッ
ピエロがジャンに向かってナイフを振り下ろしたその時。
コニーがジャンに飛びかかりジャンは間一髪避けることができた。
ピエロ「チッ…マアイイデス…」
コニー「ぐっ…ううぅぅ…」ポタポタ
クリスタ「きゃぁぁ!」
ミーナ「いゃぁぁ!」
ピエロのナイフはジャンを庇ったコニーの背中を捉えていた。
コニーの背中からは血が吹き出していた。
コニー「がはっ…ちくしょ…」
エレン「てめぇ!」
アルミン「コニー!大丈夫かい!?気をしっかり!」
アニ「ちっ」ブン
ライナー「あいつならこの人数で十分だ」ドカッ
アニとライナーがピエロに攻撃を仕掛ける。
アニの上段蹴りとライナーの前蹴りがピエロの体に打ち込まれた。
ピエロは吹き飛び地面に叩き付けれられ、耳を突き刺すような声を上げた。
ピエロ「ぐっ…キイャァァァァァァァァ!!!!!!!!」
アニ「!」
ライナー「こいつめ!」ガシッ
エレン「なっ…耳が」キーン
サシャ「!!いまの声…聞いたことあります…」
サシャ「動物などが最後の力を振り絞って出す時の声に似てます…」ガタガタ
サシャ「周りを警戒してください!」ガタガタ
ベルトルト「仲間を呼んだのか…」ゴクリ
エレン「とりあえずここ離れるぞ!」
ジャン「コニー!俺につかまれ!」
コニー「ごほっ…おれはいいからよ…お前ら逃げろ…」
アルミン「何言ってるんだ!コニー!」
ライナー「置いていけるわけないだろ」
コニー「この出血じゃもう後はねぇよ…」
エレン「まだ諦めんなよ!」
コニー「きいてくれ!」ガハッ
コニー「もう…ダメなんだよ」ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...
コニー「逃げる時に足でまといになって…みんなまで危ない目にあっちまう…」
コニー「そんなの…ぜってぇやだ」
コニー「だから…ここに残って…引き付けとくから…お前ら逃げろ」ゴホッ
エレン「できねぇよ…そんなこと…」
サシャ「馬鹿じゃないですか!そんなの嫌です」ポロポロ
コニー「最後くらいわがまま聞いてくれよ…たのむ…」
コニー「後悔したまま死にたくねぇよ…」ポロポロ
コニー「はやくいけよ!」
コニー「はやく!仲間なら信じろよ!」ゴホッゴホッ
ジャン「…行くぞ、行くぞお前ら!」ポロポロ
エレン「くっ…」ポロポロ
アニ「…くっ」
ライナー「コニー…」
サシャ「そんな…みんな行くんですか」ポロポロ
クリスタ「サシャ…みんな嫌だよ…でもコニーが…そう言ってるならしかたないよ…」ポロポロ
ミーナ「うぅ…」ポロポロ
コニー「はやく…いけよ!」
コニー「大丈夫…俺天才だから」ヘヘッ
エレン「急ぐぞ!」グス
アルミン「ごめん!コニー!」グスン
ジャン「ぜってぇ仇とってやる…」
アニ「…ごめん…なさい…」
サシャ「コニー…私はあなたの事…好きでしたよ」ポロポロ
エレン達はコニーを部屋に残し階段に向かった。
コニー「はぁ…はぁ…」
コニー(みんな…ありがとよ…わがまま聞いてくれて…)
????「コッチカラ…キコエタ」
??「クククク…コロスコロス」
さっきの叫び声を聞きつけて2体のピエロが3階に来た。
コニー「おい…クソ野郎ども…」ヨロヨロ
コニー「こっちだ…」ヨロヨロ
コニーは最後の力を振り絞って立ち上がり、エレン達の行った反対側にピエロ達を誘導した。
「クククク…ミィツケタァ」チャキ
「コレデ…グチャグチャニ…」ケラケラ
ピエロはノコギリとナイフを持っていた。
ゆっくりと、ゆっくりとコニーに近づく。
コニー「ほら…こいよ」ヨロヨロ…ドテ
コニーはとうとう足に力が入らなくなった。
ピエロ達はコニーにゆっくりと近づいてくる。
コニー(母ちゃん…俺、訓練兵に入ったこと…後悔してねぇよ…)ポロポロ
-
- 25 : 2017/07/08(土) 21:33:57 :
- ~~ここまでのあらすじ~~
巨大ピエロとの格闘に勝利したライナー、その頃エレン達はサシャ達と合流。
合流後、3階の探索済みの部屋でアニとベルトルトの手当をする。
ジャンとエレンでライナーを探しに行き無事合流。
ミカサとユミルは力を合わせ拘束された状態でピエロを倒し、脱出成功。
エレン達との合流をめざす。
その頃エレン達の部屋に多数の殺人ピエロの集団が接近。うまくやり過ごすがその後ジャンがピエロに襲われる。
ジャンを庇ったコニーが重症を負う。
死を覚悟したコニーが敵を引きつけるために囮になるという案を出す。
エレン達はコニーの案を受け入れその場を後にする。
コニーの元に複数のピエロが近づいてくる。
-
- 26 : 2017/07/09(日) 07:33:22 :
- 期待です!
-
- 27 : 2017/07/09(日) 11:25:53 :
- >>26
期待ありです^^*
-
- 28 : 2017/07/09(日) 11:37:34 :
- 超期待!!!
-
- 29 : 2017/07/09(日) 11:55:05 :
- >>28
オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)
頑張ります!!!
-
- 30 : 2017/07/09(日) 16:59:50 :
- ~~その頃~~
ミカサ「ユミルこっち…」タタタタ
ユミル「あぁ」タタタタ
ミカサ「この階段を上がる、気をつけて進もう。」
ユミル「だな」ゴクリ
ミカサ「!誰か来る」キッ
ユミル「くそっ…こんなとこで」キッ
2人が階段を登ろうとした時、複数の足音が聞こえた。
2人とも身構え、覚悟をきめた。
エレン「ミカサか!?」
ミカサ「エレン!?」
階段を降りてきたのはエレン達だった。
アルミン「みんな!ユミルとミカサを見つけたよ!」
サシャ「2人とも!無事だったんですね!よかったです!」グスン
クリスタ「ミカサ!ユミル!」タタタタ
ユミル「クリスタ!」タタタタ
ライナー「2人とも無事だったんだな、良かったぜ。」
ジャン「2人なら何とかなると思ってたぜ…」ホッ
ミカサ「エレン、よかった…」ギュ
エレン「ミカサ…」ナデナデ
クリスタ「ユミル!本当によかった…」グスン
ユミル「クリスタ…よかった…」ギュ
これで生き残った仲間は全員揃った。
一刻もはやく脱出する方法を見つけ、奴らを倒す。そしてみんなで兵舎に帰るんだ。
そう思っていた、その時だった。
ミーナ「きゃー!はなして!誰か!」
-
- 31 : 2017/07/09(日) 18:20:10 :
- 期待
-
- 32 : 2017/07/09(日) 21:19:17 :
- >>31
ありがとうございます!
書いていきます~^^*
-
- 33 : 2017/07/09(日) 21:41:36 :
- ミーナだった。
背後から忍び寄るピエロに気付くことが出来きず羽交い締めされている。
ジャン「てめぇ!」
エレン「離しやがれ!」バッ
ピエロ「バイバァイ…」グチ
ピエロはエレン達の前でミーナの首にナイフを突き刺した。
ミーナ「がっ…」ブシュ…
ミーナの首から大量の血が飛び散った。
真っ先に飛びかかったジャンとエレンに血が吹きかかる。
エレン「うそ…だろ…」
ジャン「また…助けられなかった…」ガク
2人はショックの余り立ち止まってしまった。2人は膝から地面に崩れ落ちた。
ライナー「貴様!許さん!」ダッ
みんなが唖然としている中ライナーがピエロに飛びかかった。
ピエロ「ケヘヘヘ…バーカ」
ミカサ「ライナー!気をつけて!」
ミカサが何かに気づいた。
ライナー「!?」
シュバッ
突然ライナーの頬を弓がかすめた。
ミーナを殺したピエロの後ろにボウガンを持ったピエロがいた。
ライナー「なっ…」
アニ「飛び道具かい…厄介だね…」
ミカサ「ここは場所が悪い、一旦引くべき!」
アルミン「1階に逃げよう!」
サシャ「ひぃい…」
クリスタ「エレン!ジャン!はやく!」
こちらは階段の下で相手は階段の上にいた。
戦闘的に不利と判断し1階に避難することになった。
エレン「くそっ…あいつら」タタタタ
ジャン「ぶっ殺す…」タタタタ
ミカサ「相手は2人だった…そのうち飛び道具を持っていたのは1人…」
ユミル「勝てないことはなさそうだな…」
一同は1階の階段を降りたところの壁に背を合わせ身を潜めていた。
エレン「アルミン、槍かしてくれ」
アルミン「うん」
エレンはホウキの先端を折って尖らせて作った槍を手にし、ジャンは鉄パイプを手にした。
エレン「俺とジャンはあいつらの相手をする。」
エレン「ユミルはクリスタを守ってやってくれ。」
エレン「ミカサ達は周りを警戒してくれ。」
ユミル「わかってるよ、お前ら…任せたぞ。」
ミカサ「エレン、無茶してはダメ、私もたたかう。」
エレン「馬鹿か!あいつらを守ってやるのがお前の仕事だ!敵は他にもいるんだぞ!」
ミカサ「…そう、わかった。」
ミカサ「ひとつだけ…エレン…死なないで。」
エレン「巨人を駆逐するまでは死なねぇよ」
ジャン「きたぞ!みんな、配置につけ!」
ミカサ,アルミン,ベルトルト,サシャで右の通路を警戒。
アニ,ライナー,ユミル,クリスタで左の通路を警戒。
エレンとジャンは壁に背を合わせ2階から降りてくるピエロを待ち構える。
-
- 34 : 2017/07/09(日) 21:55:17 :
- ゴッゴッゴツ
ジャン(きたぞ!)
エレン(あぁ…あと少しまて…)
心臓が高鳴る。今にも口から心臓が飛び出しそうだ。ここで仕留められなかったらみんなを危険な目に合わせることになる…やるしかない、失敗は許されない。
エレンとジャンは覚悟を決めた。
ピエロ「ドコイッタァ…」
エレン(今だ!)バッ
ジャン(殺す!)バッ
エレンは素早くピエロの首に槍を突き刺した。
ジャンはすかさずボウガンを持ったピエロの頭めがけて鉄パイプを振りかぶった。
グチッ…ガコン!
エレンは槍を何度も首に突き刺した。
ジャンは殴り倒し何度も鉄パイプでピエロの頭を殴った。
2体のピエロは動かなくなった。
ジャン「よ、よし…」ハァハァ
エレン「やったな…」ハァハァ
2人はピエロを仕留めた。
2人は緊張がとけ、少し安心していた。
その時だった。
サシャ「気をつけてください!あっちからチェーンソーの音がします!」
右通路を警戒していたサシャが叫んだ。
-
- 35 : 2017/07/09(日) 22:09:14 :
- エレン「なに…」
ジャン「とりあえず武器を持て、そして広場にいくぞ!」
ピエロから奪ったボウガンをサシャに渡し、皆で1階の広場に向った。
右の通路は危険と判断し左の通路を通って広場に向かう。
広場に着くと大きな鉄の扉があった。おそらくここが出口だろう。
しかし、扉の取手は鎖でぐるぐる巻にされ、南京錠がかかっていた。
エレン「くそっ。どうやって開けんだ!」ガチャガチャ
ジャン「この窓ぶち割るしかねぇのか…」
ミカサ「それは出来なかった。ここの窓はとてもかたい。」
ユミル「あぁ…びくともしねぇよ…」
ジャン「ちっ…どうすんだよ。」
アルミン「やる…しかない…」
アルミン「あのチェーンソーを奪うしかないよ」ゴクリ
「「「!?」」」
アルミン「この鎖を切るにはチェーンソーを奪うしかない、僕達はもう…戦うしかないんだ!」
エレン「くそっ…」
ライナー「最初からそのつもりだったぜ…」バキバキ
アニ「仇討ちにもなるしね…」
ベルトルト「逃げてばかりじゃ勝てない…」ゴクリ
ミカサ「みんなで力を合わせるしかない…」
ユミル「くそっ…クリスタ、あたしの後ろにいな」
クリスタ「あたしも…あたしも戦う!」
ユミル「おまえ何言って…」
クリスタ「守ってもらってるだけじゃいや!私だって目の前で仲間が殺されてるんだから!何かやらなくちゃ!」
クリスタ「私も…兵士なんだから…」
ユミル「クリスタ…」
エレン「あぁ…やってやるよ…」
ジャン「全員ぶっ殺してやる…」ゴゴゴ
ジャン(マルコ…仇は取ってやるからな…)
サシャ「!?足音がたくさん聞こえます!」
サシャ「皆さん、気をつけてください!」ギッ
サシャの一声でみんな身を構えた。
ヒャヒャヒャ…
ミンナココデコロス…
ウィィィィィィン…ウィィィィィィン…ブルルルルルルルル
敵が1階に集まってきたようだ。
決着をつける時がきたようだ。
-
- 36 : 2017/07/09(日) 22:14:12 :
- >>33で一人だけ警戒してないアルミン…いやハブミン…
-
- 37 : 2017/07/09(日) 22:20:47 :
- >>36
…あいつなにやってんだ!
ありがとうございます(。_。 (゚ㅂ゚ )(。_。(゚ㅂ゚ )右を警戒させますw
-
- 38 : 2017/07/09(日) 22:23:12 :
- 誤字,脱字の指摘ほんと助かります。
ちゃんと読んでくれてるんだなぁってとても嬉しく思います^^*
ちゃんと確認して投稿するように心がけます!
-
- 39 : 2017/07/09(日) 23:24:44 :
- 中央の階段から3体のピエロが降りてきた。
手にはナイフが握られていた。
ちなみにエレン達の手持ち
エレン(ホウキを折って尖らせた槍)
アルミン(大バサミ)
ジャン(鉄パイプ)
サシャ(ピエロから奪ったボウガン)
ユミル(ナイフ)
クリスタ,ライナー,ミカサ,アニ,ベルトルト(素手)
ピエロ「コロス…ヒャハハハハ」ダッ
エレン「くるぞ!」ダッ
3体のピエロはエレン達めがけて飛びかかってきた。
エレン,ジャン,サシャが応戦する。
エレンは槍でピエロの心臓を突き刺し、地面に倒れさせ首を突いた。
ジャンはナイフを叩き落とし鉄パイプで殴り飛ばした。
サシャはボウガンを3発ピエロの脳天に打ち込んだ。
それぞれピエロを倒すことが出来た。
エレン「ほら…これ使えよ」
エレンはクリスタにナイフを渡した。
クリスタ「あ、ありがとう」ゴクリ
サシャ「ベルトルト、どうぞ。」
ベルトルト「あぁ…ありがとう」ギッ
ジャン「誰かこれ使うか?」
ライナー「俺は素手の方が戦える。」
アニ「あたしも…」
ミカサ「私が持っておこう。」
ジャン「ほらよ、ミカサ」
3人はピエロからナイフを奪い、仲間に渡した。
これで充分に戦える状態になったはずだ。
ちょうしこくなよ…こら…
エレン「次はなんだ…」
ジャン「はやく出てきやがれ!」
階段を降りてきたのは3m近くはあるであろう大男だった。
ナタを持っていた。
ジャン(いままでこんな奴いたか…!?)
サシャ「あれ…人間じゃないですよ…」
ミカサ「なんとなくわかる…でも巨人でもなさそう…」
ユミル「んなことどうでもいいだろ、くるぞ!」
アニ「横からもきたよ。」チッ
広場の横の通路からもピエロが出てきた。
バールを握っていた。
大男「死ね…クソ人間どもが…」ダダダ
ジャン「くるぞ!」
エレン「くっ…」ギロ
大男が走り出すと同時に横から来たピエロも走り出した。
アニ「こいつは任せな…」ダッ
エレン「やるぞ!」
大男はエレンに切りかかった。
エレンはそれを交わし大男の太ももに槍を突き刺した。
しかし効いている気配はなかった。
エレン(こいつ…ひるまねぇ…)
エレン「なっ!?」
大男はエレンの髪を掴み片腕で持ち上げた。
もう片方の手でナタを持ち、エレンを刺そうとした。
ミカサ「エレン!」ダッ
ジャン「くそ!エレンを離しやがれ!」バン
ミカサが大男に飛び蹴りをかまし、ジャンは大男の腕を鉄パイプで殴った。
大男の手からエレンが解放された。
エレン「くっ…危ねぇ…」
大男「邪魔だ…」ブン
ミカサ「ちっ」スッ
大男はミカサに向かってナタを振り下ろした。
ミカサはなんとか回避することが出来た。
ジャン「うらぁ!」バキン
ジャンは大男の頭を鉄パイプで殴るが全く効いていない。
大男「無駄だ。」ブン
大男はジャンに向かってナタを振り下ろす。
ジャンは避けるもナタはジャンの腕をかすめた。
ジャン「うぅ…くそったれ…」ポタポタ
エレン「こっちだデカブツ!」グサ
ジャンに気を取られていた大男はエレンに気づかなかった。
エレンは大男の目を槍で潰した。
大男「うぁぁぁ…目が…くそがぁぁ!」ドッ
大男は膝から崩れ落ち苦しんでいる。
エレン「今だ!」グサ
ジャン「くそぉお!」バンバンバン!
大男はエレンとジャンの攻撃を受けるしかなかった。
エレンはひたすら大男を槍で突き刺し、ジャンはひたすら鉄パイプで殴った。
大男は動かなくなった。
ミカサが大男からナタを奪おうとしたその時だった。
ガシッ
ミカサ「!?」
大男がミカサを掴み立ち上がったのだ。
大男「こいつ…殺すぞ…近寄るなよ…」ハァハァ
ミカサ「くっ…」
エレン「汚ねぇぞ!」
ジャン「ミカサを離せ!」
クリスタ「ミカサぁぁ!」
サシャ「降ろさないと撃ちますよ!」
大男「こっちはこうだ」ギギギ
すると大男はミカサの首にナタを突き立てた。
-
- 40 : 2017/07/09(日) 23:38:50 :
- ミカサ「エレン…私はかまわない…はやくこいつを…」
エレン「んなこと出来るか!」
ジャン「武器を捨てろ…」
サシャ「ちっ…」ドサ
大男「ボウガンをよこせ」
サシャはボウガンを蹴って大男のほうへやった。
エレン「言う通りにしただろ!はやくミカサを返せよ!」
大男「馬鹿か…誰が殺さねぇっていった?」
大男「おれは殺人鬼だぜ?」クククク
エレン「クソ野郎が!!」
ジャン「てんめぇ…」
大男がミカサの首にナタを突き刺そうとした時だった。
ユミル「後ろガラ空きだぜ」グサッ
大男の後ろに回っていたユミルが大男の脇をナイフで突き刺した。
大男「うぅ…こいつ」バッ
ミカサは解放された。
エレン「いいぞ!ユミル!」
ミカサは大男からナタを奪った。
ミカサ「調子に乗らないで。」
ミカサ「はぁぁぁ!」スパーン
ミカサはうずくまった大男の首をめがけてナタを振り下ろした。
大男の首が地面に転がった。
エレン「ミカサ…よかった…」
ユミル「ったく、何やってんだお前ら」
ミカサ「ユミル…ありがとう。」
ジャン「こいつめ」ガシッ
ジャンは大男の首を蹴り飛ばした。
アルミン「よかった…」ホッ
アルミン「!!そっちは!?」
アニ「もう終わったよ」
ライナー「相手にならん」
そこには無残な姿になったピエロが倒れていた。
ベルトルト「僕の出番はなかったよ…」
エレン「さすがだな」
ヒャハハハハ…
階段のほうから笑い声が聞こえた。
ジャン「気をつけろ!まだいるぞ!」
アルミン「チェーンソーを持った敵もいるんだったね…」ゴクリ
アニ「次から次へと…」チッ
ベルトルト「あとどれくらい倒せばいいんだろう…」
ユミル「さぁな…でもやるしかねぇよ」
-
- 41 : 2017/07/09(日) 23:52:22 :
- すると階段の横にある扉が開いた。
ガチャ
そこから出てきた者を見てみんな自分の目を疑った。
エレン「おい…うそだろ」
ミカサ「くっ…」ギロ
アニ「信じらんないよ…」
ライナー「正気か…」
クリスタ「きゃぁぁ!」ガクガク
そこから出てきたのはコニーの顔をした男だった。手には血だらけのノコギリをもっている。
そいつはコニーの顔をはいで自分の顔に縫い付けていた。
ジャン「なんてことしやがる!」ダッ
ピエロ「ウヘヘヘヘ」
アルミン「ジャン!むやみに近づいたら危ない!」
アルミン(1体だけで来るわけがない…)
ジャン「!?お、おう」
ピエロ「チッ…スルドイネ。」
アルミンの予感は的中していた。
コニーの顔をしたピエロの後ろからハンマーを引きずったピエロが出てきた。
ズズズ…ズズズ…
とても大きなハンマーだった。あれを食らったらひとたまりもないだろう。
サシャ「ジャン!下がってください!」チャキ
エレン「まてサシャ!こんなやつにボウガンを使うのは持もったいねぇ。」
エレン「なんとかするから…そこにいろ…」
ライナー「俺の出番だな…」ズン
ジャン「ライナー…」
ライナー「体格も俺と変わらん…それにあのハンマーを持っているなら動きも遅いはずだ。」
ベルトルト「僕もやるよ…2人なら負けることは無い。」
ライナー「ベルトルト…無茶だけはするな、いくぞ!」ダッ
ベルトルト「ライナーこそ」ダッ
アルミン「僕達は周りを警戒するんだ!」
ジャン「おれはコニーの仇をとってくる」ダッ
ミカサ「ユミル、私たちは周りを警戒しつつ、危なくなったら助けに入ろう。」
ユミル「あぁ…わかってるよ」
-
- 42 : 2017/07/10(月) 00:01:35 :
- ボウガンサシャさん…いいね( ^ω^ )
期待
-
- 43 : 2017/07/10(月) 00:07:22 :
- ハンマーピエロ「ウラァァ!」ブン
ライナー「遅い!」ヒュ
ベルトルト「はぁ!」ズサッ
ライナーがハンマーをかわし、その隙にベルトルトがナイフで切りかかる。
ハンマーピエロ「ギャァァア」
ライナー「くっ!」キーン
ベルトルト「うぅ」キーン
ハンマーピエロが仲間を呼ぶために叫んだ。
ライナー「黙ってもらおうか!」バキ
ベルトルト「はっ」グサ
ハンマーピエロ「キッ…チョウシニノルナ…」ドッ
ハンマーピエロは地面に倒れ込んだ。
ライナー「やったなベルトルト」
ベルトルト「あぁ…」
安心している暇はなかった。
さっきの叫び声を聞きつけてピエロが集まってくる。
アルミン(おかしい…そろそろチェーンソーも来ていい頃だ…)
アルミン(それに殺すことを目的としているなら残りの全員で潰しにかかってくるはず…)
アルミン(…殺し合いを見て楽しんでいるのか…)ゴクリ
ヒャハハハハ…ミィツケタァ…
コロスコロス
ドサドサ!
3体のピエロが上の階から落ちてきた。
首の骨が折れて横に曲がっている状態でこちらに向かってくる。
ジャン「くそ!どんだけ出てくんだよ!」バキ
ジャンはコニーの顔をしたピエロと交戦していた。
ユミル「きりがねぇな…」ハァ
エレン「やるしかねぇんだ!いくぞ!」ダッ
アニ「はぁ…」ダッ
ミカサ「殺してやる」ダッ
-
- 44 : 2017/07/10(月) 00:25:47 :
- エレン「うらぁあ!」グサ
ピエロ「ヒィィィ…ガハ…」
アニ「はっ!」バシ!ズバン!
ピエロ「クッ…」
ミカサ「はぁぁぁ!」グサ!バキッ!
ピエロ「グウウウウ…ハァハァ…」
3人ともうまく戦っている。
その時、思いがけない事が起こった。
ジャン「うわぁぁぁ!」バタ
ライナー「なにっ!」
アルミン「ジャン!?」
クリスタ「あ、あれみて!」
ジャンはコニーの顔をしたピエロと戦っていた。
その隙に別のピエロが近づいて来たらしい。
そのピエロの手には何やら薬品の入ったビンが握られていた。
ジャンは硫酸をかけられたようだ。
ジャン「あちぃ!あちぃよ!くそおおぉ!」
ジャン「顔がぁ!身体中があちぃ!ぎゃぁぁぁ!!!」ドタドタ
ベルトルト「ジャン!あれは…硫酸!?」
ライナー「厄介なもんを…」ゴクリ
クリスタ「そ、そんな…ジャン…」
アルミン「危険だ!離れて!」
エレン「ジャン!大丈夫か…っておい!」
ミカサ「何があったの!?」
アニ「っ!?」
3人は戦い終えた頃にジャンに気づいた。
アルミン「気をつけて!あいつは硫酸を持ってるんだ!」
ジャン「く…あち…い…」バタン
ジャン(お前ら…生き延びろよ…)
エレン「ジャン!!!くそぉ!!!」
ミカサ「エレン!離れて…」
アニ「いったいどうすれば…」
ピエロ「アヒャヒャヒャ」ブン
ピエロはクリスタ目掛けて硫酸のビンを投げた。
クリスタ「はっ…」ドキ
ユミル「クリスタぁ!!!!」バッ
ユミルはクリスタに駆け寄った。
ユミルはクリスタを突き飛ばした。
クリスタ「きゃっ!」
バリーン!
ユミル「うわぁぁぁ!!!!!」ドタドタ
硫酸の入ったビンはクリスタをかばったユミルの頭に当たって割れた。
硫酸がユミルの身体をじわじわと焼いていく。
クリスタ「ユミル!!!!!」ポロポロ
ライナー「あいつ…」
ベルトルト「ユミル!」
ユミル「ぎゃぁぁあ!!!!クリスタぁぁ!!」
クリスタ「ユミルぅぅ!!!!」ウワアアァァ
ユミル「クリスタ…生きるんだ…」ポロポロ
ユミル「うぅ!!」パタ
-
- 45 : 2017/07/10(月) 00:44:14 :
- ピエロ「ケケケケケ…ヤッタァ…ケケケケケ」
エレン「てめぇ!」
エレンがピエロに飛びかかろうとしたその時だった。
クリスタ「うぁぁぁ!」ダダダ
グサ
クリスタがピエロをナイフで刺した。
クリスタ「ユミルを!ユミルを!うわぁぁぁぁぁ!死ね!死ね!死ね!」
グサッグサッグサッグサッ
クリスタ何度も何度もナイフで突き刺した。
ピエロ「ウヒヒヒ…ゲロゲロゲロ」シュウウウウウ
ピエロはクリスタにゲロをかけた。
クリスタ「きゃぁぁぁぁあ!!」ジタバタ
ピエロ「ミチズレ…ケケケケケ…」バタ
ピエロは口から硫酸を吐き出しクリスタにかけたのだ。
ピエロはそのまま死んだ。
クリスタは顔が焼けただれ、地面に倒れ込んだ。
クリスタ「痛い!痛いよぉ…」バタバタ
ライナー「クリスタぁぁ!!!」
エレン「そんな…」
アルミン「は、は…そ、そんな…」ガタガタ…
ベルトルト「なんで…こんな目に合わされないといけないんだ…」ガク
ミカサ「ちっ…」
エレン「おい!クリスタ!お前まで死ぬなよ!」
エレン「しっかりしろよ…」グスン
クリスタ「痛いょぉ…死にたくないよぉ…」ポロポロ
サシャ「そんな…」グスン
クリスタ「うぅぅ…苦しい…苦しい…」ジタバタ
サシャ「クリスタ…そんな、いやですよ…」ポロポロ
クリスタ「み、んな…あり…が…とう…」バタ
エレン「クリスタ…」ガク
ライナー「くそっ…くそがぁ!」ドン!
ベルトルト「許せない…」グスン
アニ「…」
ミカサ「みんな、悲しいのは分かる。」
ミカサ「でも敵はまだいる。落ち込んでる場合じゃない。」
アルミン「くっ…そうだ…」
アルミン「僕らがやらなきゃ…クリスタ達の仇を…取らなきゃ」グスン
ライナー「あぁ…そしてここから脱出してやる…」
エレン「うぉぉおお!」
エレン「早く出てこいよ!腰抜けがぁぁ!」
エレン「何がしてぇんだよ!!!」
エレン「殺してやる!殺す!」
エレン「出てこいよ!クソ野郎がぁあ!!!」
エレン「はやくここから出せよ!!!!!」
-
- 46 : 2017/07/10(月) 01:53:35 :
- ミカサ「エレン…落ち着いて!」
エレン「落ち着いてられるか!目の前で3人も殺されてんだぞ!」
エレン「助けることすら出来なかった…」ガク
ライナー「みんな同じ気持ちだ。お前だけじゃない。」
アルミン「そうだよ…助けたかったのはみんな一緒だよ…」
エレン「くそっ…」
サシャ「みなさん…来ますよ!」ゴクリ
サシャはチェーンソーの音が聞こえていたようだ。
ブンブンブン…ウィィィィィィン
チェーンソーを持った大男と日本刀をもったピエロが2体降りてきた。
大男「イヤッホーーーーーウ」ブンブンブン…ウィィィィィィン
ピエロ「ヒャヒャヒャ…」チャキン
エレン「きやがったなクソ野郎!」
ライナー「ここから出して貰おうか…」
ベルトルト「何でこんなことをしたのかも聞かせてもらうよ」
大男「ウハハハハ」
大男「とにかく殺したかった…ゲームがしたかった…それだけだよぉ」ウィィィィィィン
エレン「ふざけんな!それだけで人を…仲間を殺したってのか!」カッ
アルミン「立体機動は…装備は何のために奪った!?」
大男「知らねぇよ…あんなもん森のどっかに捨ててきた」ケラケラ
大男「無駄な話は終わりだ…ここで死んでもらう…」
ピエロ「ニンゲン…コロス…タノシイ」ダッ
ピエロ「チネェ…」ダッ
-
- 47 : 2017/07/10(月) 02:13:32 :
- アニ「いくよ!」ダッ
ライナー「あぁ…」
日本刀を持ったピエロ2体が攻撃を仕掛けてきた。
アニとライナーがとっさに対応した。
ピエロ「キェイ!」ブンブンブン
日本刀を振り回し近づいてくるピエロ。
アニ「ちっ…こいつ…」
サシャ「ボウガンの弓はあと6発…これをいつ使うか…」ゴクリ
アルミン「まだとっておいた方がいい…あいつ(チェーンソー)を倒すときに遣うんだ…」
サシャ「は、はい!」
エレン「俺達も行くぞ!」
ミカサ「えぇ」
エレンは槍をミカサはナタを持ってピエロに挑む。
アニは鉄パイプをライナーは素手だった。
ベルトルト「なにか出来ないか…!?これだ」
ベルトルトはクリスタとユミルが持っていたナイフを拾い、ピエロに投げつけた。
サクッ
アニ達が戦っているピエロの膝に命中した。
ピエロ「ヒギャァァ」
ピエロは膝から崩れ落ち日本刀を落とした。アニはすかさずピエロの頭を鉄パイプ打ち抜き倒れてきたところに蹴りを入れた。
ライナーも日本刀を奪いピエロを滅多刺しにした。
エレン達もピエロと戦っている。
ピエロ「チネェ!」ブンブンブン
エレン「くっ…近づけねぇ。」
ミカサ「ふっ!」ブン
ギン…カチャン
ミカサは持っていたナタをピエロに投げつけるも弾かれてしまった。
ピエロ「ククククク…」ブンブンブン
ピエロはエレン目掛けて走ってきた。
エレン「まずい…」
アニ「はっ」ガン
アニが後ろからピエロを殴った。
ピエロは前のめりに倒れ込み、そこをライナーに日本刀で切られた。
ライナー「くらえ」ズバン!
ピエロ「ヒギャァァ!!!!!」
ピエロは地面でもがき苦しむ。
ミカサはそれを冷酷な顔で踏み続けた。
ミカサ「死ね。」ガシッ!ガシッ!ガシッ!
ピエロは息絶えた。
-
- 48 : 2017/07/10(月) 18:48:55 :
- エレン「助かったぜライナー…」
ライナー「気にするな…」
アニ「あとはあいつだけだね…っ!?」
ベルトルト「アニ…どうしt…はっ!?」
サシャ「エレン!ミカサ!そこから離れてください!」
サシャ,ベルトルト,アニは何かに気づいたようだ。
大男「やっと来たな…」
エレン,ミカサ「!?」
ドカーン!
階段横の扉を突き破って何かが出てきた。
「「「!?」」」
全員その姿を見て目を丸くした。
-
- 49 : 2017/07/10(月) 19:03:31 :
- ピエロのマスクをかぶり、あばら骨がむき出しになった大男がトーマスの首を紐に通し、首にぶら下げていた。
そして両手で2mほどの大ナタを引きずっていた。
ナタ大男「グルルルルル…」
エレン「な…なんだよ…あれ」
アルミン「エレン!一旦離れるんだ!」
チェーンソー大男「もう遅い…」ウィィィィィィン
ナタ大男「グルルルルル…」ズズズズ…ズズズズ…
大男2人はこちらに迫ってきた。
逃げるという選択肢はないようだ。
ライナー「くそっ…こっちはまかせろ!」ダッ
ライナー,アニ,ベルトルトでチェーンソー大男の相手を
ミカサ,エレン,アルミン,サシャでナタ大男の相手をすることになった。
チェーンソー大男はチェーンソーを振り回しながら近づいてくる。
チェーンソー大男「イヤッホーーーーーウ」ウィィィィィィン!!!
ライナー「くっ…」シュッ
ライナー「俺が囮になる!2人で裏に回れ!」
ベルトルト「まかせて!」シュッ
アニ「まかせな」ヒュン
チェーンソー大男「グハハハハ」ブンブンブンウィィィィィィン!!
ナタ大男「グルルルルル」ブン!ガキーーーーン!
エレン「くそっ…こんなの食らったらひとたまりもねぇよ…」ヒュン
エレン達は大ナタを振り回され思うように攻撃できずにいた。
サシャ「離れてください!」チャキ
サシャがボウガンでナタ大男の頭をねらう
ヒュバッ!グサ
頭に命中させた。
ナタ大男「グルルルルル」ブン!
ナタ大男は効いていなかった。
アルミン「効かないのか!?」
ミカサ「どうやって倒せば…」
アルミン(アバラがむき出しになっている…骨の下に見えるのは…まさか!)
アルミン「心臓だ!心臓を狙うんだ!」
サシャ「!?わかりました!」
サシャは心臓をめがけてボウガンを撃つ。
ヒュバッ!キン!
ボウガンの弓は大ナタによって弾かれた。
サシャ「あと4発…」ゴクリ
-
- 50 : 2017/07/10(月) 19:18:25 :
- ~ライナー達~
ライナー「うぉっ」シュッ
チェーンソー大男「よけんなよ…」ウィィィィィィン
アニ「ふっ!」バキッ
ベルトルト「はぁ!」ズバ
背後に回り込んだアニとベルトルトが蹴りと日本刀で攻撃を仕掛ける。
しかしチェーンソー大男には効いてなかった。
チェーンソー大男「無駄だ。」ドゴッ
チェーンソー大男はベルトルトに強烈な前蹴りを入れた。
ベルトルト「うぉ…」ドテッ
チェーンソー大男「死ね」ウィィィィィィン
チェーンソー大男は尻もちをついたベルトルトめがけてチェーンソーを振り下ろした。
ライナー「ベルトルトぉ!」ドカッ
ライナーは捨て身のタックルをチェーンソー大男に決めた。
チェーンソーはベルトルトに当たらなかったが、チェーンソー大男はすばやく体制を立て直しチェーンソーを下から振り上げた。
チェーンソー大男「邪魔だ!」ウィィィィィィン
ズババババ!!!!!!
ライナー「うぉお!!!!」ガハ
チェーンソーはライナーの身体を突き破り腕を切り落とした。
ライナー「ぐがぁあ!!!」ドテッ
アニ「!?」
ベルトルト「ライナー!!!」
エレン「なっ…ライナー!」
アルミン「そんな…」
ナタ大男「グルルルルル…」ブン
ナタ大男はエレン達がライナーに気を取られている隙を狙って大ナタを振り回した。
アルミン「はっ!?エレン!」ダッ
エレン「しまっ…!」ドン!
アルミンがエレンを突き飛ばし、エレンはナタを間一髪避けることが出来た。
ゴロッドサドサ
その代償にアルミンは身体を真っ二つにされてしまった。
サシャ「あぁ…あ、あ…」
エレン「う、うそ…だろ」
ミカサ「そんな…アルミンまで…」
アルミンは即死だった。
上半身と下半身は距離を置いて地面にに転がっていた。
-
- 51 : 2017/07/10(月) 19:32:37 :
- エレン「あははは…また死なせちまった…俺のせいで…俺をかばって…」ガク
エレン「もういいや…死んでもいい…あははは…」
エレンはショックのあまり我を失っている。
ミカサ「ちっ…」パーン!
エレン「えっ。」
ミカサはエレンに強烈なビンタをお見舞いした。
ミカサ「そんなこと…いってはいけない…」
ミカサ「みんな死にたくなかった…」
ミカサ「あなたはそんなみんなから助けられた…」
ミカサ「それなのにそんなことを言うのは間違ってる…」
エレン「!?悪ぃ…ミカサ…そうだよな…」
エレン「諦めねぇ…俺はぜってぇ死なねぇ!」
エレン「こいつら殺す!!」ギッ
エレンは我を取り戻した。
エレンは鉄パイプを手に取りナタ大男を睨みつける。
エレン「お前ら殺して、俺達はここから脱出する!!!」ギッ
ナタ大男「グルルルルル…」ブン!
ズダン!
ナタ大男はナタをエレンめがけてナタを振り下ろすも避けられ、ナタが地面に刺さり抜けなくなっていた。
エレン「サシャ!今だ!」
サシャ「はっ、はい!」
ヒュバッ!ヒュバッ!
サシャはナタ大男の心臓をめがけてボウガンを2発撃った。
グチュ!グサッ!
ナタ大男「グガァァァァ!!!!!」ドン!!
ナタ大男は声を荒げ地面に倒れ込んだ。
ナタ大男は動かなくなった。
エレン「やった…のか」
ミカサ「サシャ…助かった」
サシャ「とんでもないです!それよりアニたちは!?」
エレン,サシャ,ミカサはチェーンソー大男と戦っているアニ達に目を向けた。
そこには信じられない光景が広がっていた。
-
- 52 : 2017/07/10(月) 19:36:08 :
- アニ「はぁ…はぁ…」ピクピク
そこに立っていたのは片腕を失ったアニとチェーンソー大男だけだった。
ライナーは出血多量で死亡。
ベルトルトは足と首を切られ死んでいた。
何が起こったのか3人には分からなかった。
エレン「なっ…アニ!」ダッ
ミカサ「アニ!」ダッ
サシャ「そんな…ベルトルトまで…」ダッ
-
- 53 : 2017/07/10(月) 19:50:30 :
- アニ「くっ…こいつ…強い…」ガク
エレン「アニ!」ガシッ
アニ「エレン…わたしに…考えが…ある…」
チェーンソー大男「ギャハハハ」ウィィィィィィン
チェーンソー大男は2人めがけてチェーンソーを振り下ろす。
サシャ「させるかい!」
ヒュバッ!
チェーンソー大男「ぐ…くそが…」
サシャの撃ったボウガンは後頭部に突き刺さった。
チェーンソー大男はターゲットをサシャに変えた。
チェーンソー大男「邪魔だ…」ウィィィィィィン
サシャ「あと1発…なんとかして動きを封じないと…」ゴクリ
チェーンソー大男との距離が縮まる。
ミカサ「行かせない!」ズバン!
ミカサは日本刀を拾いチェーンソー大男に切りかかった。
チェーンソー大男「くそったれ!」ドゴッ!
チェーンソー大男はミカサに蹴りを入れた。
ミカサもとっさに防ぐがかなり強烈だったため怯んでしまった。
ミカサ「くっ…」ヨロヨロ
サシャ「今…決める!」ゴクリ
チェーンソー大男の一瞬の隙をついてサシャがボウガンを撃った。
これが最後の弓だった。
ヒュバッ!
ザクッ!
チェーンソー大男「ウア゙ア゙ア゙ア」
弓はチェーンソー大男の右目をとらえた。
これで少しは戦いやすくなっただろう。
-
- 54 : 2017/07/10(月) 19:57:38 :
- アニ「私が囮になる…その隙に背後から攻撃して…」
エレン「んなことできるかよ!」
エレン「お前まで死ぬなんて…」ポロポロ
アニ「なにいってんだい…こんな姿で生きるのも辛いもんさ…」
アニ「だから…お願いだよ…あたしの作戦を…受け入れてくれ…」グッ
エレン「そんな…」
アニ「あんた達ならきっとできる…みんなの仇を取れる…」
エレン「くっ…」ポロポロ
チェーンソー大男「くそぉぉ!!!調子に乗るなぁぁぁ!!」ウィィィィィィン
サシャ「ひぃぃ…」
ミカサ「サシャ!逃げて!はぁぁ!」ズバン!
アニ「はやくしないと…あの2人までやられるよ…」ギュ
エレン「くそっ…くそっ…」ポロポロ
エレン「アニ…仲間になれて…よかった…」ギュ
アニ「あたしもだよ…」ポロポロ
アニ「はやく…アイツを…」
エレン「あぁ…やってやる…」ギッ
-
- 55 : 2017/07/10(月) 20:12:18 :
- エレン「ミカサ!サシャ!こっちにこい!」
ミカサ「くっ…エレン!」ダッ
サシャ「はいぃ…」ダッ
エレンは2人に作戦を説明した。
アニからの説得もあり2人は承諾した。
チェーンソー大男「逃がすかぁ!」ブンブンブンウィィィィィィン!!!!
アニ「くっ…こっちだよ…」ヨロヨロ
チェーンソー大男「おぉ…殺すの忘れてたなぁ…」
チェーンソー大男「いま楽にしてやっからぁ!」ウィィィィィィン!!!!
アニ(これで…よかったんだ)
グチャ!!!ギュイイイイイイイイイン!!
チェーンソー大男はアニの身体をチェーンソーで突き刺し、上に持ち上げた。血が吹き出し床が一瞬にして血で染まった。
アニの身体は縦に真っ二つに切断され地面に転がり落ちた。
その時だった。
エレン「はぁぁぁぁ!」グサ!
ミカサ「あぁぁぁ!!」シュバッ!
サシャ「おらぁぁぁ!」ガキーーーーン!
チェーンソー大男「ぐがぁ…かはっ」ヨロヨロ…ドテッ
エレンとミカサは日本刀で切りつけ、サシャに鉄パイプで頭を殴った。
チェーンソー大男は床に崩れ落ちた。
チェーンソー大男「うぁぁぁぁ!!やめろ!くそがぁ!!」
3人は攻撃の手を止めずひたすらチェーンソー大男に切りかかった。
グチュ!シュバッ!ガキン!
エレンが右腕を切り落とし、ミカサが左腕を切り落とした。
サシャは頭部を何度も殴った。
エレン「くそがぁ!!!」シュバッ!
ミカサ「…」シュバッ
サシャ「死なんかい!」ガキン!
エレンとサシャは怒りをぶつけるように攻撃を繰り返した。
ミカサは冷酷な顔で何も言わずひたすら切り刻んだ。
チェーンソー大男「ごほっ…がはっ…」ゴロゴロ
どれくらい攻撃を続けただろう…
チェーンソー大男は原型をとどめていなかった。
エレン「…」ハァハァ
ミカサ「…」
サシャ「うっ…うぅ…」ハァハァ
-
- 56 : 2017/07/10(月) 20:20:58 :
- エレン「これで…脱出できる…」ハァハァ
ミカサ「えぇ…はやく鎖を切ろう」
ミカサはチェーンソーを拾い扉に近づく。
サシャ「やりましたね…私たち…生き残ったんですね…」
エレン「あぁ…やったんだよ…俺達…」
ミカサ「2人とも…はやくこっ…!?」
ミカサは振り返った時に信じられないものを見た。
ミカサ(ナタ大男の死体がない!?!?)
ミカサ「エレン!サシャ!そこから離れて!」
エレン「なっ!?」
サシャ「ひぇ!?」
ナタ大男「グラァ!」ブンブンブン
ナタ大男はまだ生きていた。
最後の力を振り絞り、大ナタをエレン達に投げ飛ばしてきた。
宙を舞う大ナタ。
空気を切る音が聞こえる。
ヒュンヒュン…
スパッ
ミカサ「あっ…」
エレン「!?」
サシャ「」
大ナタはサシャのクビを跳ね飛ばして壁に突き刺さった。
ズダーン!
サシャは避けることが出来なかった。
サシャの首が床に転がり落ち、身体が地面に倒れると同時にナタ大男も地面に倒れ込み死んだ。
-
- 57 : 2017/07/10(月) 20:40:12 :
- エレン「は…なんで…だよ」ガク
ミカサ「あいつ…死んでなかったの…?」
エレン「なんで!なんでこんな目にあわなくちゃいけねぇんだよ!」グス
ミカサ「エレン…」
ミカサ「エレン、私も同じ気持ち…とりあえず今は感傷的になっている場合じゃない…」
ミカサ「はやくここから脱出してこのことを知らせなければ」
エレン「あぁ…わかってるよ…わかってるよ…」グスン
ミカサ「よかった…」
ミカサ(私も辛い…叫びたい…けどここで2人とも感傷的になってしまってはいけない…)
ミカサ「とりあえず鎖を切ろう。」スッ
エレン「あぁ…」
2人はチェーンソーを抱え、取手に巻かれていた鎖を切り落とした。
ギリリリリリリリリリ!!!!ガチャン!
鎖を切ることが出来た。
2人は鉄製の重い扉を一緒に開けた。
ギィィィィイ…
外に出ると朝だった。
とても綺麗な青空が広がっていた。
雲一つなかった。
館の中は地獄だったが、外はまるで天国だった。
鳥のさえずりが聞こえる。風で木々が揺れる音が聴こえる。
誰の悲鳴も聞こえない。
こんな世界に巨人がいるなんて信じられなかった。
とても平和に思えた。
エレン「うおおおおおおおおおぉぉぉぉお!!!!!!!」
エレンは外に飛び出し叫んだ。色んな感情がこもっていた。
殺人鬼への憎しみ、仲間を失った悲しみ、助けることが出来なかった悔しさ、無力な自分への怒り。
少しは気持ちが楽になった気がした。
エレン「ミカサ…帰ろうぜ」
エレンが振り向いてミカサに声を掛ける。
エレン「え。」
ミカサ「んぐ…んんん…」ジタバタ
ミカサは何者かに口をふさがれあの館に引きずり込まれていった。
エレンは何が起こっているのか分からなかった。体が動かなかった。
ミカサ「んん!!んんん!!」ジタバタ
バタン!
館の扉が勢いよく閉まった。
しばらくしてミカサの叫び声が聞こえた。
-
- 58 : 2017/07/10(月) 21:03:33 :
- ミ、ミカサちゃん…!!
-
- 59 : 2017/07/10(月) 21:19:00 :
- >>58
ハッピーエンドにするかバッドエンドにするか考えてますwww
-
- 60 : 2017/07/11(火) 18:20:12 :
- 両パターン作ってみます(`・ω・´)ゞ
-
- 61 : 2017/07/12(水) 15:56:48 :
- どっちでもいいですよーーーー
-
- 62 : 2017/07/12(水) 17:23:39 :
- >>61
了解ですっ!
時間のある時に書いていきます^^*
-
- 63 : 2017/07/14(金) 15:36:57 :
- やっと落ち着いたんで、今日から書いていきます( ồωồ)و グッ!
-
- 64 : 2017/07/14(金) 17:21:43 :
- 【バッドエンド】
エレンはそこで目が覚めた…
エレン「!ゆ、夢か…」ハァハァ
エレン「!?」
エレンが目を覚ましたのはさっきの館の中だった。
隣にはジャンとアルミンが倒れていた。
そして隣の声から聞き覚えのある叫び声が聴こえた。
うわぁぁあぁあ!
-
- 65 : 2017/07/14(金) 17:25:01 :
- エレン(これで七回目だ…)
エレン(そして最終的には俺だけが生き残るんだ…)
エレン(もういいや…)
エレン「ははは…あははははは」
エレン「はぁ…もう…やめた。」
-
- 66 : 2017/07/14(金) 17:41:53 :
- 【ハッピーエンド】
エレン「!?うわあ!」ガバッ
エレンはそこで目が覚めた。
エレン(ここは…医務室?)
エレンは兵舎の医務室で目を覚ました。
ミカサ「エレン!よかった…」ギュッ
アルミン「エレン大丈夫?随分うなされてたみたいだけど…」
ベッドの横にはミカサとアルミンが座っていた。
エレン「あ、あぁ…大丈夫だ」
エレン(そっか…夢だったのか)
エレン「なんで寝てるんだっけ…」
ミカサ「エレンは立体機動の訓練で木にぶつかって気絶した。」
ミカサ「1日中意識が戻らなくて心配してた…」
アルミン「エレンは頑張り過ぎたんだよ。自主練して休憩もせずに訓練に参加したから」
アルミン「疲れが溜まってたんだと思うよ。」
ミカサ「アルミンの言う通り。エレンはもうちょっと自分の身体を大切にするべき。」
エレン「そっか…ありがとな…」
アルミン「とりあえず教官に報告しておくから、また夕食のときね!」
エレン「あぁ、わかった。」
ミカサ「エレンは夕食まで休んでるといい。」
エレン「ありがとな…ミカサ」
~~食堂~~
ワイワイガヤガヤ
食堂はいつもどうり賑やかだった。
サシャがコニーからパンを取ろうとしていた。
ユミルもクリスタにベタベタしている。
ライナーとベルトルトはいつもの席で食事をしている。
アニもミーナ立ちと同じテーブルで食べていた。
食堂に入るとミカサとアルミンが声をかけてきた。
アルミン「エレンこっちこっち!エレンの分取ってあるから!」
ミカサ「エレン…顔色が戻った…よかった」
エレン「ありがとな!」スッ
エレンが席に着くとみんなが話しかけてきた。
クリスタ「エレン!もう大丈夫なの?」
サシャ「エレンじゃないですか!パァン少しあげますよ!」
アニ「まったく…世話が焼けるね…あんたは」
ライナー「無事でよかったぜ、エレン」
ベルトルト「ひどい怪我じゃなくてよかったよ…」
-
- 67 : 2017/07/14(金) 17:50:12 :
- エレン(いつもの…みんなだ…)ウル
エレン「みんな…ありがとな!」ニカッ
ジャン「ったくよぉ…だらしねぇぜ」ケラケラ
マルコ「ジャン…いきなりからかうなよ」ハァ
ジャン「いいじゃねぇか」ハハ
ジャン「木にぶつかるなんて笑えるぜ」ケラケラ
エレン「んだと!?」クス
ジャン「な、何笑ってやがる!死に急ぎ野郎!」
サシャ「そういうジャンが1番心配してましたよね」フフフ
コニー「ああwwwエレンの奴大丈夫なのかよ?ってな」ハハハ
ジャン「っ!!んなこと言ってねぇよ!///」
ワイワイガヤガヤ
エレン「気持ちわりぃな〜www」
ジャン「んだと!?」
アハハハハ
ヤレヤレ!
ヤメナヨー…ハハハ
こうしていつもの日常にもどった。
おわり^^*
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- 68 : 2017/07/14(金) 18:35:00 :
- お疲れ様でしたー!
サシャが予想以上に生き残ってて嬉しかったな
面白かったです(`・ω・´)
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- 69 : 2017/07/14(金) 18:54:17 :
- >>68
ありがとうございます^^*
文章力もなく無駄に長編になってしまいました<(_ _)>
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- 70 : 2017/07/26(水) 11:35:24 :
- とりあえず作者は現実でこんな事はやらかすなよ
例え創作話でもこういう内容を書く人ってサイコパスっぽく思えるから
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- 71 : 2017/08/12(土) 11:23:44 :
- 立ち→達
ですよ~!面白かったです!お気に入りです!
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- 73 : 2017/08/20(日) 00:48:00 :
- 2mの包丁ってそれは包丁っていうのか?
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- 74 : 2017/08/20(日) 01:07:22 :
- >>73
普通に考えて誤字だろ
作者さん一応編集したほうがいいのでは
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- 75 : 2017/08/20(日) 13:10:51 :
- あかんわ、もう、これはグロい
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- 76 : 2017/09/18(月) 18:05:47 :
- めちゃグロい
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- 78 : 2018/08/21(火) 00:17:30 :
- 77、生まれてきて乙そしてこんかったら良かったのについで舌噛み切って死ねばよかったのに
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- 79 : 2020/11/02(月) 00:08:33 :
- ハッピーエンド最後で良かった!でもライナー、アニ、ベルトルトは死ぬと思わなかった
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