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エレン「コミケ行ってみよ」

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  1. 1 : : 2017/06/06(火) 16:41:45


    ~壁内コミックマーケット~


    エレン「おお……! ここが、同人誌が販売されてるっていうコミックマーケットか!」


    ザワザワ ザワザワ


    エレン「初めて来てみたが、人多いな」


    エレン「アルミンが言うには、色んな人が好きな同人(オリジナルを含む)作品を描いて販売しているらしい」


    エレン「よーし、オレの好きな本があるか探してみるか!」


  2. 2 : : 2017/06/06(火) 16:46:09


    エレン「ん? あそこに居るのは」


    ミカサ「……」


    エレン(ミカサじゃねえか。机にいっぱい本を出してるけど、あいつも本を販売してるんだろうか)


    エレン「おーい、ミカサー!」


    ミカサ「っ!? エレン!!?」


    エレン「え……。どうしたんだよそんなに驚いて」


    ミカサ「な、なんでもない! ちょっ、ちょっと待って!!」


    ガサガサッ


    ミカサ「ふう……。で、なに?」


    エレン「え。いや、お前が何か売ってるのかと思って気になってさ」


    ミカサ「私はこのコミックマーケットの雰囲気を楽しんでいるだけ。ので、本を売っている訳ではない」


    エレン「へえ、そうなのか」



    エルヴィン「あ、すみません。エレミカ大正義先生ですよね?? 私、先生の大ファンで」


    ミカサ「……」


    エレン「エ、エルヴィン団長!?」


  3. 3 : : 2017/06/06(火) 16:50:44


    エルヴィン「むっ。エレンじゃないか、こんなところで何をしているんだ」


    エレン「いや、コミックマーケットっていうのが気になって、初めて来てみたんですが……」


    エルヴィン「そうか。コミケは魔の巣窟と言われる戦場だ。壁外よりも危険な場所だし、特に夏は熱中症で倒れる人も多いから、気をつけるんだよ」


    エレン「は、はぁ」


    エルヴィン「ところで、エレミカ大正義先生。今回出展している最新作『ドSのエレンと、Mのミカりん☆』の新刊をいただきたいのですが」


    ミカサ「……」


    エルヴィン「できれば観賞用、保存用、生処理用の3冊をいただきたい」


    ミカサ「……い、1冊500円で、3冊で1500円になります」


    エルヴィン「ありがとうございます!!」


    エレン「……」


  4. 4 : : 2017/06/06(火) 16:54:37


    エルヴィン「では、私はこれで。ああ、エレミカ大正義先生、これからもずっと応援させていただきます」


    ミカサ「……」


    エレン「……おい」


    ミカサ「……」


    エレン「おい!!」


    ミカサ「な、なに?」


    エレン「『ドSのエレンと、Mのミカりん☆』ってなんだよ」


    ミカサ「し、知らない」


    エレン「お前、オレとのなんかいやらしい本を売ってんのか」


    ミカサ「なんのことか見当もつかない」


    エレン「見当もつかない訳あるか!! エルヴィン団長が3冊も買っていったじゃねえか!!」


    ミカサ「エレン、聞いて。伝えたいことがある」


    ミカサ「私にペンタブを与えてくれて、ありがとう」


    エレン「マフラーしか渡してないよね!?」

  5. 5 : : 2017/06/06(火) 17:00:51


    ミカサ「私は強い。すごく、強い!!」


    ミカサ「ので、ペンタブでエレミカ18禁作品を描くことができる」


    ミカサ「なのにエレンは臆病者だ。同人作品を馬鹿にしてしまった臆病者だ。臆病者は黙って見てろ」


    エレン「……おまえ何言ってんだ」


    ミカサ「……」


    エレン「はぁ。まぁいいよもう、ここは趣味の人が集まる場所なんだろ? お前の趣味までに口出すつもりはねえよ」


    ミカサ「エレン……!」


    エレン「けど、もう本描くの禁止な。特に18禁」


    ミカサ「ええ!!?」


    エレン「当たり前だバカヤロウ」


    ミカサ「この世界は残酷だ……」


    エレン「やかましい」


  6. 6 : : 2017/06/06(火) 17:07:01


    エレン「さぁて、次はどこを見て回ろうか」


    エレン「お。あそこにいるのは……」


    ペトラ「新刊、販売してまーす」


    エレン「ペトラさんだ!」


    エレン「お疲れ様です。ペトラさんも本を販売してるんですか?」


    ペトラ「!? な、なんでエレンがコミケに!?」


    エレン「え? いやぁ、ちょっと興味が湧きまして……」


    ペトラ「ここはエレンみたいな純粋無垢な少年が来るところじゃないわよ! 早く帰りなさい!」


    エレン「あ、じゃあペトラさんの本を読んでから……」



    ミーナ「ペトペト先生。すみません、『濃厚エレリヴァ』の新刊、まだ残ってますか?」


    ペトラ「……」


    エレン「……」

  7. 7 : : 2017/06/06(火) 17:10:33


    ペトラ「……ご、ございます……」


    ミーナ「わぁ、良かった! ペトペト先生の、『濃厚エレリヴァ』シリーズ大好きなんです!!」


    ミーナ「受けと攻めが交代交代で、まさにこう、楽園って感じですよねぇ~」


    ミーナ「5冊いただけますか? 親友も最近腐に目覚めてしまってですね」


    エレン「……」


    ペトラ「い、1冊500円です。2500円になります」


    ミーナ「はいっ♪ 分かりました☆」


    ミーナ「わぁぁ、やったあ! アニも喜んでくれるかなぁ~」


    ミーナ「では失礼しますっ」


    ペトラ「……」


    エレン「……」

  8. 8 : : 2017/06/06(火) 17:14:34


    エレン「ペトラさん……」


    ペトラ「何も言わないでエレン。お願い」


    エレン「いやそういう訳にいきませんよ……」


    ペトラ「分かってるの。分かってる。本当ごめん」


    ペトラ「でもね、だってさ。リヴァイ兵長とエレンの絡みって、見ていてとても素敵なのよ」


    ペトラ「分かるでしょエレン。腐の力こそ大正義なの。エレリヴァ万歳なの」


    エレン「すいません……。オレにはその感情が、理解できなくて……」


    ペトラ「それにね」


    ペトラ「エレリヴァ、すごい売れるのよ……」


    エレン「ペトラ氏……」


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