この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
「巨人と人類・・・・どっちが害だ?」
-
- 1 : 2017/06/04(日) 08:33:18 :
-
「巨人狩りを始めよう」の作者です。続編を書いたので投稿を始めます。相変わらずのマイペース更新です。自己満足で書いてますので拙い内容かと思いますが,ご容赦ください。
前作:「巨人狩りを始めよう」
http://www.ssnote.net/archives/52248
-
- 2 : 2017/06/04(日) 08:35:01 :
―――後衛 ローゼ城門
リーブス会長「もたもたすんじゃねえ!! 早く荷台を通しやがれ!」
町人「ふざけんな!後に大勢が閊えてるんだぞ!?あんたの荷物をどけやがれ!!」
町人2「そうだ! それ以上押したってもう荷台は門を通れねえ! 人を優先させろよ!!」
町人3「おい兵士ども!何やってんだ!? こいつらを早く取り押さえろ!!」
駐屯兵「し,しかし・・・」タジ…
リーブス会長「やってみろよ下っ端!」
リーブス会長「俺はこの商会のボスだ! お前らが普段食ってる飯は誰の金で賄われてると思ってんだ!? お前がこの町の兵士共を代わりに食わすか!?」
リーブス「いいから押せ! この積荷はてめえらのチンケな人生で稼げねえような代物だ!! 手伝えば礼はするぞ!!!!」
ワーワー
母「大丈夫だからね・・・お父さんが大砲で巨人をやっつけてくれるから・・・」ギュ
ズシン―― ズシン――
娘「・・・・・? ねえママ・・・・あれ・・・・・」ユビサシ
巨人「ニヘ~~」ド ド ド ド ド
町人「巨人だ!!!!!!!!!」
町人「うわぁああああああ!!!!食われる!!!!!!」ゾ…
ド―――ッ
リーブス会長「押しこめ!! 死にたくねえ奴は荷台を押せ!!!!」
「うるせぇ!!!」
「どけえええ!!!!」
-
- 3 : 2017/06/04(日) 08:37:09 :
ギャ――! ギャ――!
ワ――! ワ――! ギャ――!
ブシュウウウウ!!
精鋭駐屯兵1「くそ!!何で俺たちを無視して住民たちに向かう!?」プシュウウ
精鋭駐屯兵2「奇行種だ!!考えても無駄だ!!!」キュイイイイ
精鋭駐屯兵3「速すぎる!!」パシュ
精鋭駐屯兵4「精鋭の私たちが追い着けないなんて・・・このままじゃ――[ギュン]――!?」
ギュイン―――ギュイン―――
―――バシュ
―――――――――――――ズバン!!!!!!―――――――――――――
精鋭「「「―――!!」」」
ドシャア!! ザザァ―――…
住民「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」
ミカサ「・・・・・・・」ザ…
ミカサ(非難が遅いと思ったら・・・・)チラ
ミカサ「・・・・・・・何 を し て い る の ・・・・・・・?」ジロ
カツ カツ カツ
ミカサ「今・・・仲間が死んでいる・・・」
ミカサ「住民の避難が遅れている所為で,巨人と闘い続けて死んでいる・・・・」
リーブス会長「当然だろう!!住民の財産や命の為に心臓を捧げてこその兵士だ!
100年ぶりに役に立ったからといい気になってんじゃねえ,タダ飯ぐらいが!!!!」
ミカサ「――――その通り。私たちが住人のために死ぬのは当然・・・・
――――――――――――――だからあなた一人の死が大勢を救うならば,
あなたもきっと理解してくれるでしょう――――――――――――」
―――シュラン
-
- 4 : 2017/06/04(日) 08:38:36 :
リーブス会長「やってみろ下っ端が!! 俺はここらの商会のボスだ!!お前ら兵士の進退なんざ,冗談言いながら決められ――[バキィ!!!!!]―――ブ!!!!!!!」
ドサァ!
ザワ―――――!!
ミカサ「―――――――――」カツ カツ
リーブス会長「ぐぶぅううッ!! や,やりやがったな下っ端!!!!
てめえはもう終わりだ!!お前の上官に[ゲシィ!!!!]―――うぎゃあッ!!!!」
シャキン―――
ツ…
ミカサ「今すぐ死体になるか,部下に荷台を引かせるか――――――――――
――――――――――あ な た が 決 め な さ い―――――――――」ゴ ゴ ゴ ゴ
リーブス会長「ッ!!・・・・・・・・・・・」ゾク…
取巻き1「・・・・・・」
取巻き2「―――」
取巻き3「・・・・・・」
リーブス会長「・・・・・に,荷台を引け!!!! はやぁああく!!!!!!!!!!」ジタバタ
-
- 5 : 2017/06/04(日) 08:40:09 :
ガコン――-
住人「急げ!早く非難しろ!!」
ド ド ド ド ド ド
ミカサ「――――」スッ
―――――お姉ちゃん!!!!!」
ミカサ「・・・・・?」クル
娘「ありがとう!!」
母「おかげで皆助かりました,感謝いたします・・・」ペコリ
ミカサ「・・・・・」スチャ…
トン―――
ミカサ「―――」ケイレイ
-
- 7 : 2017/06/04(日) 08:44:44 :
―――屋根
キュイイイン――― スタッ
―――ジロ―――
精鋭「・・・・・・・・よく仕留めたな・・・・アッカーマン・・・・」
精鋭2「だが住民に暴力を振るうなど見過ごせん!処罰は覚悟しておけ!!」
カラン―――
ミカサ(焦って攻撃したせいでブレードが鈍らになった・・・・)
カシャン―― ガチャ
ミカサ「今ので住民の避難は終わりました。中衛に前進して撤退を支援します。」
精鋭「な・・・勝手な真似は許さん,別命あるまで後衛に留まれ!!」
精鋭2「おい!聴いているのか!?」
ミカサ「―――新兵にすら劣る無様を晒しておいて,ずいぶんお元気ですね・・・・」
精鋭「なんだと・・・・? 貴様,今何と言った!!?」
ミカサ「―――」ギロ
精鋭「ッ・・・・」
ミカサ「あの程度の速さに追い着ける者は,中衛で戦っている同期に沢山います―――
あなた方精鋭と,彼らと・・・・どっちが人類のために役立てますか?」
精鋭「「「「く・・・・」」」」
ミカサ「それでは―――」
精鋭「貴様・・・・・命令不服従に加え今の発言・・・・兵法裁判ものだ!!覚悟しておけ!!!!」
ミカサ「どうぞお好きに――――」バシュ
キュイイイイ…
-
- 8 : 2017/06/04(日) 22:49:37 :
―――中衛 本部附近
「くそ・・・・」
「どうすりゃいいんだ・・・・・」
ジャン「―――ッ,どうもこうもねえよ! 」
―――本部内
ガシャアアン!!!
補給班「ヒッ・・・・ひぃいい!!!来るな! くるなぁあああ!!!!!」
ガシ―――
巨人「アァ~~~…」
補給班「嫌だ!! 放せ!! お願[パキュ――] ッ! ッ!! ・・・・・・・―――――
巨人「」モグモグ
補給班「」ガタガタ
補給班「」ブルブル
補給班「」
補給班「」
ジャン「―――やっと撤退命令が出たってのに・・・・俺たちはガス切れで壁に上れねえ・・・・
節約しながら必死に補給所に辿り着いてみればあの有様・・・・・」
ジャン「骨折り損のまま俺たちは死ぬんだろな・・・・・あの腰抜けどものせいでよ・・・・・!」
-
- 9 : 2017/06/04(日) 22:50:40 :
ジャン「戦意喪失だと・・・・? 気持ちはわかるけどよ・・・・・俺らへガスの補給任務を放棄して籠城はねえだろ!?」
ジャン「本部に固まりすぎたせいで,案の定奇行種も通常種もわんさか本部に張り付いてきやがった・・・・・・俺らも巻き込んで自滅しやがったんだ・・・・・」
コニー「イチかバチか・・・・突っ込むしかねえじゃねえか・・・・?
ここでもたついてたって、他の巨人も集まってくる!逃げてもガスはなくなる一方だ! 本部に集る巨人を皆で倒してガスを補給するんだよ!!
機動力を失ったらそれで終わりだ!!」
ジャン「バカなりに考えたな,コニー・・・・・・・・・で?誰が指揮する?
そもそも訓練を終えたばかりの俺らみたいな新兵が,そんな決死作戦に必要な兵力になれると思うか?前衛にいた先輩方も全滅・・・・・指揮官もいねえ烏合の衆だ・・・・・」
-
- 10 : 2017/06/04(日) 22:51:55 :
ジャン「仮に本部にたどり着いても,中に3~4m級がわんさか入り込んでるだろうよ・・・・
ここから本部に行くまでにガスは尽きる・・・・外の巨人どもを相手にすりゃ,もっとガスを消費する・・・・・・・手詰まりだ」
コニー「・・・・・・やっぱダメか?」
ジャン「はぁ~~~詰まらねえ人生だった・・・・・(アイツには一度も勝てず,ミカサに想いは伝わらず・・・・内地に行くことすら・・・・・・)――――プハッ! ハハハ・・・・・・」
コニー「うわ! なんだよ?いきなり笑いやがって・・・・・・」
ジャン「嗤うしかねえだろ,こんな状況・・・・・(俺も焼きが回ったな・・・・こんなときに真っ先に頭に浮かぶのが白髪野郎への報復か・・・?)」
サシャ「・・・・・・・シディアスなら,こんな時にどう判断するんでしょうね・・・・?」ハァ…
ベルトルト「――――」
アニ「ライナー・・・・どうする?」
ライナー「まだだ・・・・・やるならもっと数が揃ってからだ・・・・・」
マルコ「―――無理だよ・・・・」
マルコ「どう考えたって,僕らはこの町を出られずに死ぬ・・・・・・・
死を覚悟してなかったわけじゃない・・・・・・けど,何のために死ぬんだ?
僕らの死は・・・・・・何の意味があるんだ?」
-
- 11 : 2017/06/04(日) 22:52:33 :
シュタ――
ミカサ「皆,無事?」
ジャン「ミカサ!? お前・・・後衛に配置されてたんじゃ・・・?」
ミカサ「撤退の支援に来た―――――アニ!!」
アニ「・・・何だい?」
ミカサ「状況は何となく察した――――――私情を挟んで申し訳ないけど,
34班は,アルミンとシディアスを見なかった・・・・?」
アニ「私は見ていないけど―――壁を登れた班も僅かにいたと思う・・・・・」
ライナー「あいつらは前衛に近い側に居たはずだ・・・・・・壁を登れてなけりゃ,今頃は・・・・」
ミカサ「ッ!・・・・・・そう,すまない・・・・・・」
ユミル「巨人の密集する場所に当たったのは不運だったな・・・・白髪野郎の強運も巨人には通じねえか・・・」
クリスタ「・・・・・・・・・・・」
コニー「まだあいつ等がどうなったか分からねえだろ!? いい加減なこと言うな!!」
-
- 12 : 2017/06/04(日) 22:53:02 :
ユミル「アルミンの奴も皮肉なもんだな・・・・あれだけ巨人を駆逐すると息巻いといて,真っ先に死ぬんだからよ・・・・・」
コニー「――ッ,いい加減その口を塞いでやろうか? クソ女!!?」
クリスタ「やめて! ・・・・・落ち着いてよ,コニー・・・・・・・みんな気が動転しているんだよ・・・・いきなりたくさんの友達が死んで行くんだもん・・・・仕方ないよ」
―――――まだ死んでいないよ!!!」
-
- 13 : 2017/06/04(日) 22:55:04 :
キュイイイイン―――スタ
アルミン「ミカサ! 皆! 本部から距離を取って待機しろ!!」
コニー「アルミン!? 生きてたのか!!」
ライナー「なんだと?」
サシャ「アルミン!!」
アニ「――――」ピク…
ザワ―――
ミカサ「アルミン!! 良かった,無事だったのね・・・・」
ジャン「離れるまでもねえよ・・・あんだけ巨人が張り付いてりゃ,近づきたくても無理だ」
アルミン「そうじゃない!! これからあの巨人どもは排除される!
巻き込まれる前に本部から離れるんだ!!」
ユミル「排除だぁ? 今更になって援軍が来たのか?」
ドォン―――
――ゴシャァ!!
巨人「ガ―――・・・・」ビクン
ズシィイン・・・・
ユミル「!!?」
クリスタ「キャッッ!!!」
ドォン―――ドォン・・・ドォン―――
ヒュウウウ…
グシャ! ビチイ! ブチィ!
マルコ「巨人が・・・・倒れていく・・・・」
ライナー「なんだ!? 砲撃!?」
ベルトルト「城門の方からだ!」
-
- 14 : 2017/06/04(日) 22:56:51 :
コニー「あ・・・あれは・・・・」
サシャ「シディアス!!!!」
アニ「―――ッ!!」
―――城門 固定砲台
「ハッハッハァ―――――ッ!! 4匹目,いっちょ上がり!!!!」ガコン
「オラ上官どもぉ!!さっさと次弾装填しやがれ!なんせ的は腐るほど有りやがんだからなぁ!!!!」ガチン!!
ドォン!!
ヒュルルルル… ―――グシャア!!
巨人「ガグ――――・・・・」グラ…
ズシィイイィ・・・・ン
ミカサ「うなじを榴弾で撃ち抜いた・・・・」
ジャン「信じられねえ・・・・あれが本当にさっきまで無駄弾ばかり撃ってた固定砲か?」
―――
――――――
――――――――――――――
-
- 16 : 2017/06/04(日) 23:00:53 :
遡ること20分前――― 城門 固定砲台
「いいかぁ!?城門のレールの外側に12基,内側に6基ずつ固定砲を集めろ!
外側の列の3基はブドウ弾専用に使うからな!装填するとき間違えんなよ!!」
駐屯兵「「「「「「「「―――――――」」」」」」」」」ザッ ザッザッ
ガチャガチャ ゴトン ゴトン ゴトン ゴトン ゴトン…
城門:外側
――――――――――――――――――――― ◎:ブドウ弾用固定砲
====◎◎◎=●●●●●●=◎◎◎==== ●:榴弾専用固定砲
========●●●●●●======== =:レール
―――――――――――――――――――――
城門:トロスト区側
サムエル「これだけの数を城門の上に集めて,どうするんだ?」
アルミン「・・・・・・そうか。外側から来る巨人と侵入した巨人をこれで殺すつもりだ・・・」
ナック「正気か!? 外はともかく,内側に撃ったら交戦している兵士が巻き添えを食らっちまうぞ!!」
ミーナ「でも,シディアスのあの得体のしれない力があれば・・・・」
「さて――――おいお前ら・・・・トーマス君の仇を討つ気はあるか?」
ナック「・・・・討てるものなら討ちたいさ」
ミーナ「私も・・・・」
サムエル「・・・・・・・・」
アルミン「―――」
「―――俺はここから固定砲で巨人を狙う・・・ただ,邪魔な上官どもは装填作業に回すから
援護がいねえ・・・・・だから外側と内側,どっちかが無防備になる・・・・・・・
・・・・・・・お前らが協力すれば,中で食われる兵士が少しばかり減るかもしれえが―――」
アルミン「協力すれば命令に反することにはなる・・・・そうだろ?」
「そういう事だ・・・・・まぁ,命令通り前線に戻るか,ここで俺と愚連隊に仲間入りするか,
どうする―――?」
ナック「・・・・・」
ミーナ「・・・・・」
アルミン「是非もない―――――協力するよ・・・・」
サムエル「俺もだ・・・・・好きに使ってくれ」
ミーナ「サムエル!?」
ナック「いいのか・・・?」
サムエル「あ,ああ・・・どのみち俺はシディアスがいなかったらあの時死んでた・・・・
借りを返したい」
「ほう・・・・後で反逆罪に問われるかもしれねぇぞ?」
サムエル「そのかわり同期たちを助けてくれるんだろう?」
ミーナ「・・・・私もやる!!」
ナック「俺もだ!!こうなったら一蓮托生だ!!」
「・・・・」ニヤ…
「決まりだな・・・・・・巨人狩り開始だ!!!!」
-
- 17 : 2017/06/04(日) 23:04:05 :
ミーナ「シディアス! 巨人3体が外から!」
「あぁ?――――――」ジ…
―――ローゼ
巨人「」ズゥン ズゥン
巨人「」ザシ ザシ
巨人「」ズン ズン ズン
「しゃあねえな・・・・装填済んでるか!?」
サムエル「1番から6番まで完了!いけるぞ!」
「よし,代われ!残りの砲,装填急げ!!」スタ
ガチャ
ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン ガコン
巨人「」ズン ズン ズン
「そんなに人を食うのが待ち遠しいか?・・・・榴弾を食らってな!」ガチン!!
ドォン!!
――――ビチィ…
「次ぃ!!!!」
ドォン!!
ドォン!!
ブチ… ブチュ…
-
- 18 : 2017/06/04(日) 23:06:56 :
「さてと・・・・―――――あぁ?
~~~~~~~、――――,~~~~~~~~~~~。―――――――
・・・・分かった分かった,やってやるからちょっと黙ってろ・・・・」
「言われなくともやるっての・・・・」ガコン
「おいアルミン!!」
アルミン「どうした!?」
「固定砲で本部に群がる巨人を始末するから補給は少し待てって,ミカサ達に合流して伝えろ。 出来るか?」
アルミン「やるさ・・・・他には!?」
シディアス「狙うのは中型以上,小型はてめえらで片付けろ!お前が合流したら20秒だけ待ってやる,以上だ!」
アルミン「わ,分かった!行ってくる!!」 パシュ
ギュイイイイン…
「さて・・・・おいお前ら! ぶどう弾で外の巨人どもを足止めして時間を稼いどけ!
俺はこれから本部に集まる兵士を支援する!!」
サムミーナック「「「了解!」」」
『次弾装填を急げ』
駐屯兵「「「「「「次弾装填を急ぐ」」」」」」
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
-
- 19 : 2017/06/04(日) 23:10:26 :
ガチャガチャ
ナック「信じられねえよ・・・・砲術の成績が高いのは知ってったけど,
まさか本当に巨人を狙撃で仕留めるなんて・・・・」
ミーナ「さっきから巨人がトロスト区に侵入して来れない・・・・このまま行けば中の巨人も・・・」
サムエル「話している暇はないぞ・・・シディアスが本部周りを片付けるまで足止めしないと」
ガチン
ドォオン!!
ボゴオン!!
―――ブチ グシャ ベキィ…
巨人「アァ~~・・・」ズリ… ズリ…
巨人「グガァ~~・・・」ヨロヨロ…
巨人「~~~」ズル… ズルゥ…
巨人「アウァア~~」ヒョコ… ヒョコ…
サムエル「シディアスの言った通りだ・・・・手前の地面に照準を合わせれば跳弾して脚に当たり易い・・」ガコン
ナック「まだまだ来るぞ!次弾急げ!」ゴン ゴン ゴン――
ガコン ガチャン カチン,カチン―――
駐屯兵「「「――――」」」テキパキ
ミーナ「・・・・この上官たち,本当にどうなっているのかしら・・・?」
-
- 20 : 2017/06/04(日) 23:13:03 :
―――――――――
―――――
――
―――現在 本部附近
ドォン… ドォン…
アルミン「今,固定砲台の指揮はシディアスが執っている―――当てやすい大型と中型は任せて,小型は僕らで片付けろということだよ・・・・」
コニー「―――ハハッ・・・・やっぱアイツはすげえぜ!!」
サシャ「じゃあ,34班はみんな無事なんですね?」
アルミン「ッ,―――――――――――
―――――――トーマスが・・・・・」
「「「「「「―――」」」」」」
ミカサ「アルミン―――全滅しなかっただけまだいい・・・後で仇を取ればいい。」
アルミン「・・・その必要はないよ,トーマスの仇ならもう―――ッ!!」
――
――――
―――――――
『お前たちはこれから俺が見せるものについて一切他言するな。
もし誰かに言ったら・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの巨人のように自分で自分の首を引き千切ることになる』
―――――――
――――
――
ミカサ「―――アルミン?」
アルミン「・・・・ト,トーマスの仇ならもう取ったんだ! 皆で協力して倒し続けて,
壁上まで辿り着いたんだ!!」
ザワ―――
ライナー「それ・・・・本当か!?」
ジャン「は?お前らの班,10位以内の奴は居なかっただろ?」
クリスタ「でも,生きてるってことはやっぱり・・・」
コニー「スゲエ!!」
アニ「・・・・・・・・・・」
-
- 22 : 2017/06/04(日) 23:55:16 :
ミカサ「そう・・・・良かった,これで希望が見え始めた」
アルミン「この巨人たちが終わったら侵入して来る巨人を叩くから,補給と撤退を急げだって!!」
ワッ―――!!
「やった!俺たち,生きて帰れるのか!」
「良かった・・・もうだめかと・・・・・」
マルコ「みんな落ち着け!! まだ巨人は残っている! それにトロスト区に空けられた穴がふさがれていない・・・・鎧の巨人が現れたらローゼも終わりだ! まだ危険な状況には変わりない!!」
コニー「―――ッ,そうだな・・・・まだあいつが出てきてねえ・・・・」
ライナー「撤退が終わったとしても,そのあとはトロスト区の奪還が残ってる・・・・確かに気を抜いていられねえな!」ニヤ
アルミン「とにかく,周りの巨人が片付き次第本部に突入して補給しよう!」
アニ「そうだね・・・・・あいつの援護も無限じゃないんだ」
サシャ「ですね・・・」チラ
サシャ(―――――良かった・・・・ほんまに,生きてて良かったや・・・・・)ギュ…
ミカサ「私が先陣を斬る・・・・」
ジャン「―――いや待て。気が変わった,俺が先頭を行くぜ」スク
ミカサ「ジャン・・・?」
ジャン「お前は俺の後から皆を率いろ・・・・みんな建物の陰に気を付けろよ! 巨人が潜んでいるかもしれねえからな!」
マルコ「(ジャン,君が先遣と囮を・・・・)―――僕も一緒に行くよ,ジャン!」
ジャン「俺だけでいい・・・・お前は後から来いよ」
マルコ「右と左を一片には見れないだろ?」
ジャン「お前・・・・・」
マルコ「ジャンは右側を警戒し,僕は左だ。伏兵の巨人がいたら知らせるから,ミカサは皆を誘導してくれ!」
ミカサ「―――分かった,援護は任せて。」
ジャン「へ,当てにしてるぜ・・・・」
-
- 23 : 2017/06/04(日) 23:56:18 :
ドォン―――
ゴシャ!!
巨人「」ズズゥウウン…
アルミン「中型以上はあいつで最後だ!」
ジャン「よし・・・・行くぞお前ら! 一気に突っ込むぞ!!」
新兵「「「「「「「「「「「「 オオ!!」」」」」」」」」」」」
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
バシュ!!
-
- 24 : 2017/06/08(木) 18:00:57 :
「やれやれ・・・・これで満足したか?―――――~~~~~~、~~、~~~~~・・・・そうかい。そんじゃ,あとは俺の好きにさせてもらう・・・・いいな?」
ナック「あいつさっきから一人でブツブツ言ってるけど,いったい何なんだ?」
ミーナ「今は気にしてもしょうがないよ,足止めに専念しないと!」
サムエル「・・・・・(あの妙な力を使い始めてから,雰囲気がまるで別人みたいだ・・・・
お前は誰だ? 俺たちの知っているシディアスじゃないのか・・・・?)」
ミーナ「シディアスッ! 巨人が増えてきてこれ以上は足止めが追い着かない!早く止めを刺して!」
「っと・・・・すまんすまん。チャッチャと片すから―――――よ!!」ガチン
――ドォン!!
ブチ!
ズゥン…
「今日は千客万来だな・・・・ま,その方が俺も遊べて愉しいがなぁ?」ニヤリ
ガチン!
――ドォン!!
ミーナ「・・・・・ねえ・・・あなた,誰なの?」
「ああ? 俺か? 別に誰だっていいだろ?」ガコン…
「今俺は芋虫どもを踏み潰すのに忙しぃーからよぉ・・・・おしゃべりは後にしてくれ」ガチン!
――ドォン!!
「・・・・・ビンゴォ!! 2匹同時にブチ殺した!」
ミーナ(やっぱり違う・・・・シディアスはこんな風に戦いを面白がる人じゃない)
ミーナ(もっと皆のことを気にかけてくれてたのに・・・・トーマスが死んだときも,他の人が戦死した時も,何の悲しみも感じない・・・・・・)
―――――――――あなたは誰なの・・・・・・・?
-
- 25 : 2017/06/08(木) 18:03:28 :
「ふぅ―――――そろそろ弾薬足さねえとな・・・・・おい上官ども!!
『次に装填したら弾薬を補充して来い』」
駐屯兵「「「「「「「次に装填したら弾薬を補充してくる」」」」」」」
ザッ ザッ
ザッ ザッ
ザッ ザッ
・・・・・・
・・・・
・・
「こいつらも傑作だな・・・・・威張り散らしてたくせに,心の強さはからっきしだ・・・
マジでダッセェ・・・---―――
ザワ…
――――――ッ!!!!」ゾク
「皆隠れろ!!何かやべえモンが来るぞ!!!!」
サムエル「は? やべえって何だよ!?」
ミーナ「え!? どうしたの―――――
グシャ――――
サムエル(振り返った瞬間,となりの固定砲座からミーナがに消えた・・・・代わりに信煙弾のような赤い霧が目の前いっぱいに広がり,鉄の臭いと味を感じる
逃げる様に顔を逸らすと―――――
[岩]
[岩]
[岩] [岩] [岩]
[岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩]
[岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩] [岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩][岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩]
[岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩][岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩][岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩]
[岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩][岩] [岩] [岩][岩][岩][岩][岩] [岩][岩][岩][岩][岩] [岩][岩]
―――――空が岩で被われていた
-
- 26 : 2017/06/08(木) 18:06:23 :
ズガン!! ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ナック・サムエル「「う,うわあああああああ!!!!!!!」」
「くそッ!!!!」バッ
ブォン
ドゴン! ガゴン!! バキバキ!!!
ナック「うわァアアアアアッ!!!!!!!!!????」
サムエル「な,何が起きているんだ!!!!!??」
「そのまま伏せてろ!!!!」
ガゴン! ガゴン…---―――
「・・・・納まったか―――――」ジ…
(今の大量の岩・・・・・マリアからだ! だがいったい誰が!?)
サムエル「・・・一体なんだったんだ・・・ミーナは!?」
ナック「サ,サムエル・・・・」ガタガタ
ナック「あれ・・・・ミーナじゃないよな・・・・?」ブルブル
サムエル「・・・? ―――ッ!!」
ミーナ(下半身)「」
ミーナ(胸から上)「」
サムエル「うぉえええ!!!!!」ゲボ
ナック「違うよな・・・?こんなのがミーナなんて,違うよな・・・・ハハ,ハハハハハハハハハ」ケタケタ
「・・・・・・・方角はあっちか」(目閉じ)ス…
―――カ!!
(最大望遠で視界をフォースで拡張する・・・・・・---―――
巨人――
巨人――
廃墟――
街道――
巨人――
丘――
サムエル「シディアス・・・・ミーn「―――ちょっと黙ってろ」
小川――
廃墟――
草原――
木――
木――
森―――-----――――
――『・・・・・・・・』
―――――――――――ッ!!!!)
-
- 27 : 2017/06/08(木) 18:07:41 :
獣の巨人『・・・・・・・・・・・』
(・・・・なんだあいつは・・・・・巨人か!? やたら体毛が濃いが・・・・・森の中からこっちを観てるだけで,動かない・・・・・・まさかあいつか!? さっきの岩を投げ付けたのは・・・・
いや待て,あの森からここまでは10km近くはある。そんな距離から壁に向かって岩を投げるなんざ,知性のない巨人に出来るハズが――――――――)
獣の巨人『』ス…―――ガシ
岩「」
獣の巨人『』ギリィ…
メキ…バキッ,パキ――
獣の巨人『・・・・・・』チラ
(!!!)
獣の巨人『――ッ』スッ
――――まずい!!!
「急いで壁から降りろぉ!!!!」
サムエル「え?」
―――ブゥン!!!!!!!!!
「くそ!!」ダッ!
サムエル「ナック!! 逃げるぞ!!」グイ
ナック「ひひッ,ひひひひひひ―――どこいった~ミィ~ナァ~?」ケタケタ
サムエル「しっかりしろナック!! もうミーナは―――」
ゴォッ!!!!
「・・・・ッチィ!!!」クイ
フワ…
サムエル「うわッ!!何だ―――[グン]――
―――――――ああああ!!落ちるーーーーッッ!!!!」ヒュー
ドゴォン! ドゴォン! ガガガガガガガ!!!!
ナック「あはッ,はははははは[グシュ]――
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・
-
- 29 : 2017/06/08(木) 22:18:58 :
―――ウォールマリア 森林
ガガァン…---――――
獣の巨人「・・・・・・・・・・当たったかな?」
獣の巨人「やれやれ・・・・ちょっと手間取ったが,これで予定通りだ・・・・」
-
- 30 : 2017/06/09(金) 05:59:39 :
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガラガラ…ズシャ! ガゴン!
「今ので固定砲も上官どもも全滅か・・・・」チラ
ナック(右半身)「」
「あーあ・・・・ナックのやつ,せっかく助けてやったのに自分から無駄死にしやがった・・・・
これだから人間ってのは・・・・」
サムエル「ゲホ! ゴホ! ――――シディアス・・・・・・・・・・今のは何だ?」
「あぁ?マリアにいた妙な巨人が岩を投げつけてきやがったのさ」
サムエル「違う!! 今俺の体が浮いたと思ったら,いきなりすごい力で放り出された!!
お前の仕業か!?」
「―――――――そうだ・・・・」
「「―――――――――」」
サムエル「・・・・そうか。これで二度目だな,お前に助けられたのは・・・・・」
「・・・お前は―――俺が怖くねえのか?」
サムエル「怖いさ・・・・・けど感謝はしている。心の底からな・・・・」
「・・・・・固定砲がやられた。さっき現れた超大型も,最初に腕で固定砲を薙ぎ払おうとした。
どうやらその辺の食うことしか頭にねえ奴らとは違うらしいな」
サムエル「どういうことだ?人を食う以外の意図を持ってやったって言うのか?」
「どうもそうらしいな・・・・・・・・さて―――」
ズン ズン ズン…
「もう入ってくるのは防ぎようがなくなった・・・・俺たちも本部へ行くぞ!」
-
- 31 : 2017/06/11(日) 07:11:42 :
―――本部
補給班「・・・・・」カチャカチャ
補給班「―――よし, 直った!」ジャキ
補給班「そんな銃一つで何が出来るっていうのよ・・・・?」
補給班「―――」カチ
補給班「・・・あ」
グ―――
ガシャアアアン!!
パリーン
ザザァ…
ジャン「ゼェ…,ゼェ…,無事か,マルコ!?」
マルコ「ハァ,ハァ,ハァ・・・・何とかね・・・・・」
ガシャアン! ガシャアアアン! パリィン! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツイタゾ! タスカッタ… オレ、イキテルヨナ…
ガシャン ガシャアン… シュタ スタ
「ジャン! マルコ!」
ジャン「よぉミカサ・・・・さっきは助かった,ありがとな・・・・」
ミカサ「・・・まさか,伏兵の巨人があんなにいたなんて・・・・・・アルミン,大丈夫?」
アルミン「ハァ,ハァ,・・・大丈夫だよ――――予想外だった・・・・小型の巨人が跳んで襲い掛かるなんて・・・・」カタカタ
イヤァアアアア… タスケテエエ ギャアアアア
ボリボリ
ブチィ!
ジャン「・・・・途中でガス欠になったり,小型の奇襲で捕まった奴らが2割か・・・・・俺の指揮でこうなったのか?」ゾク
マルコ「・・・・・・」
マルコ「違うよ,ジャン・・・・君の指揮で8割を救ったんだ。」
ジャン「・・・・・・・・・・すまねえ」
ライナー「大丈夫か,ベルトルト?」
ベルトルト「あ,ああ・・・・・」ブルブル
ライナー「お前らしくねえ・・・・小型が飛び掛かって来たくらいで取り乱すなんざ・・・・」
ベルトルト「・・・・・・・・・―――」ブルブル
―――――――――――ガリィ!―――――――――
ベルトルト「――――ッ! ・・・・・ゴメン,もう大丈夫・・・・・・・・・・・」
ライナー「・・・・そうか? ならいいが・・・・」
-
- 32 : 2017/06/11(日) 22:33:04 :
―――兵装庫
巨人「」ウロウロ
巨人「」ウロウロ
巨人「」ウロウロ
巨人「」ウロウロ
ガラガラガラ…
巨人「「「「「「」」」」」」ピク…
――リフト
アルミン「――――」
マルコ「――――」
104期兵「「「「「「――――」」」」」」
ガコン…
マルコ「―――構え!!」
ジャキ ジャキ―――
―――梁
ミカサ「・・・・・・」
アニ「・・・・・・」
ライナー「・・・・・・」
ベルトルト「・・・・・・」
ジャン「・・・・・・」
サシャ「・・・・・・」
コニー「・・・・・・」
-
- 33 : 2017/06/11(日) 22:34:00 :
アルミン「まだ撃つな・・・・確実に眼に当たる距離まで惹き付けろ」
ズン… ズン… ズン…
アルミン「・・・・・・・――――――
―――
―――――
―――――――
ダァン… ダァン… ダダァン…
-
- 34 : 2017/06/11(日) 22:34:41 :
シディアス『射撃のコツか・・・・・』
アルミン『うん・・・・成績を上げたいんだけど中々上手くいかなくて・・・』
シディアス『分かった・・・・取りあえず標的を撃ってみろ』
・
・
・
・
シディアス『・・・・・・・改善すべき点はいろいろあるが・・・・照準を意識し過ぎだぞ』
アルミン『え・・・でも,照準をみないと射線上に的を置けないじゃないか』
シディアス『標的を狙うのはお前の眼であって照準じゃない。照準に標的を捉えたら
銃と目線を固定して,後は姿勢で狙うんだ。』
シディアス『お前は当てようとするあまり常に照準に獲物を収めようとして姿勢が不安定
になりがちなんだよ・・・・照準に頼りすぎずに,自分の眼で標的を捉えてみろ。銃を腕の延長と思って,太陽に手をかざすみてえに標的に向けろ。
後は感覚をつかむまでひたすら撃って慣れるしかねえな・・・・・』
―――――――――
―――――
――
――――・・・照準で銃と姿勢を合わせる・・・・・後は自分の眼で狙うだけ・・・・・)
-
- 35 : 2017/06/15(木) 21:42:11 :
ズン…ズン…ズン…
巨人「「「「「「―――」」」」」」ジィ…
アルミン「今だ!!」カチ
104期兵「「「「「「―――!!」」」」」」
ダァンダァン! ダァン! ダダダァン!
巨人「オ゙オ゙オ゙ロ゙ォオ~~!」
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙ア~!」
マルコ「やった――!!」
アルミン「行け,みんな!!」
――梁
ミカサ「―――ッ!!」ダン
ズバッ――
ライナー「・・・ッらぁ!!」ザク!
ベルトルト「くッ!!」ビュ!
ジャン「オラァ!!」ザシュ!
アニ「―――フッ!」スパン
サシャ「やぁああ!!」ガリィ!
コニー「でええいッ!!」ガシュ…
ジャン「全員やったか!?」
マルコ「!! ジャン,サシャとコニーだ!」
巨人「゙゙゙゙~?」ズン ズン
巨人「~~~・・・」ヌゥ~…
コニー「ああ・・・ミスった・・・・・」
サシャ「ひ・・・・・・ご,ごめんなさ――――――――――」カタカタ
『チャッチャと片付けて前祝いにしゃれ込もうぜ!!』
サシャ「―――――――ッ,誰が屈するもんですか・・・・・」キッ
サシャ「私の仲間たちを食べたあなた達なんかに・・・・ッ!」ジャキ
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」ズン ズン
サシャ「往生しはるんは,ソッチやあああああああ!!!!」ダッ
ミカサ「ふッ――――!!」ズバン!
サシャ「ミカサ!?」
巨人「アガ・・・---―――」―――ズゥン…
ミカサ「コニーは!?」
ザシュ―――
アニ「――――ッ!」ズザザ
コニー「アニ!?」
-
- 36 : 2017/06/16(金) 06:54:30 :
巨人「・・・―――」グラ…
ズズゥン―――
サシャ「わあああん,みかさあああ!!」ガバ
ミカサ「サシャ,鼻水を着けないで・・・」
サシャ「ありがとうございますううう!!!!」
コニー「すまねえ,助かった・・・」
アニ「どういたしまして・・・・・」
ライナー「危なかったな,アニ・・・・」
ベルトルト「怪我をしなくて良かったよ・・・・」
アルミン「さぁみんな,急いでガスを補給するんだ!!」
ジャン「これでようやく壁を登れる・・・・命拾いしたな」
マルコ「ああ・・・・」
フランツ「行くよハンナ,離れちゃだめだよ?」ザ
ハンナ「心配いらないわ,フランツ。私たちはずっと一緒よ」
-
- 37 : 2017/06/16(金) 06:56:11 :
フランツ「じゃあ,行くよ。逸れないよう[ガシィ!!]―――え?」
巨人「ア゙ア゙ヴヴヴゥ~」ズボ
フランツ「う,うわああああああ!!!!?!?」
ジャン「!?」
アルミン「巨人!?(どういう事だ・・・・大型はシディアスが食い止めているはずなのに・・・・)」
ミカサ「――――――!? アルミン・・・・城門が・・・・・」
アルミン「!!! ――――そんな・・・・」
アルミン(固定砲が根こそぎ薙ぎ払われている・・・・・シディアスは?サムエルたちは?)
ハンナ「いやああああ!!フランツ!!フランツぅうう!!!!!!」ダ
マルコ「よせ!!戻るんだハンナ!!」
フランツ「ハンナアアア!!!!」
巨人「オ゙ア゙ア゙ア゙ア゙~」ガパ
フランツ「ひ・・・・止めろ!!放せ!!」ジタバタ
ハンナ「フランツを返して!!!!」ダン―――パシュ
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~~・・・・」アーン
フランツ「ハンナ!!来ちゃダメだ!!逃げて!!」
ハンナ「嫌よ!!待っててフランツ,今助けに[ガシィ!!]―――――――あ・・・・」
巨人「・・・・・・」ジィ
巨人「ガア゙ア゙~」
巨人「ア゙オ゙オ゙オ゙」
巨人「―――」
巨人「―――」
巨人「―――」
巨人「―――」
巨人「―――」
フランツ「止めろ!!ハン [カブウ!] ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!――!!――!!・・・・―――
巨人「」ムシャムシャ
巨人「」ガブ
巨人「」ギリィィ
ハンナ「痛ッ!!――ああああああああ!!!助けてフランツ!!!!助け[ブチン!!]―――
ブチ・・・ブチィ!! ポキ パキ
巨人「クチャクチャ」
巨人「モグモグ」
-
- 38 : 2017/06/16(金) 12:03:15 :
- 期待
-
- 39 : 2017/06/16(金) 15:05:44 :
クリスタ「そんな・・・・・・さっきやっつけたのに,もうこんなに・・・・・」
ユミル「おいおいどうなってんだ!? 白髪野郎が城門から撃ってたハズだろ!?
なんで砲台がレールごと壁から脱落してんだよ!?」
巨人「」ウロウロ
巨人「」ズゥン ズゥン
巨人「」ウロウロ
巨人「」ウロウロ
巨人「」ウロウロ
巨人「」ズン ズン
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
・
ライナー「周りにいる奴らだけで12体・・・・町の中には見えるだけでも50は居やがる」
マルコ「こんな短時間でどうしてこれだけの巨人が入って来たんだ?」
モブ「いいからさっさと壁に上れ! ガスは補給したんだ!固まってたらさっきと同じになっちまう!!」
モブ「くそ!俺は行くぞ!」ダン! パシュ!
モブ「ま,待って!俺も行く!!」パシュ
モブ「私も!!」パシュン
ジャン「よせお前ら!!今外に出たら―――」
ビョン!!
ガブ! ガシ!
ギャアアアア!!!
アアアアアア!!!
ジャン「くそ・・・・・言わんこっちゃねえ!!」
ジャン(大型をすり抜けたって,中型以下の身軽な奴もわんさか来てるんだ)・・・・・あんな少数で出て行ったってすぐ捕まることくらい分かれよ!!」
-
- 40 : 2017/06/16(金) 15:14:23 :
サシャ「ミカサ,アルミン・・・・・どうしたら良いんでしょう?」
ミカサ「サシャ・・・・・」
アルミン(何が起こったかは分らないけど,シディアスの援護が無くなったとなると,
さっきみたいに大勢で強行突破しても殆どがやられる・・・・ガスを補給したとはいえ,
本部の中から周りに飛び移るには加速が足りなすぎる・・・・・天辺から近くの建物へ・・・・・・
駄目だ!中型以下の巨人が張り付いてすぐ捕まる!!)
アルミン「~~~~~~~~~~~・・・・・クソッ!!!」ダン!
ミカサ「アルミン・・・・・?」
アルミン「ごめんミカサ・・・・・これ以上は何も考えつかない・・・・・」ギリ…
ミカサ「・・・・・アルミンは十分がんばった。ここまで良くやってくれた。恥じることはない」
アルミン「~~~~~~ッ!! (――ごめん,エレン・・・・・結局僕は君との約束も,ミカサも,
何も守ることが出来なかった・・・・・・・)」ポロポロ
コニー「嘘だろ・・・さっきまでバンバン巨人を仕留めてたじゃねえか・・・・
そりゃねえだろ,シディアス・・・・・」
マルコ「もう無理だ・・・・・ここで終わりだ」
ユミル「儚い希望だったな・・・・・・・クリスタ,私から離れるなよ」ギュ…
クリスタ「ユミル・・・?」
ジャン「ふぅ~~・・・・」ガク…
ジャン(俺たちはさっきまで何を信じてたんだ?まさかこんな地獄みてえな世界に希望があると思ってたのか・・・・?)
ガシャアン! バキバキ
ガシ! ウワアア! ハナセ!
ズボ! アアアア…
イヤダ! タスケテエエ
ズン ズン ズン―――
巨人「」ヌ…
ジャン「見ろよアルミン・・・・こんなのが俺たちを食おうとしてるんだ・・・・・どうやって勝つんだよ!?こんなデケエ奴らによ!!」
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙」ス…
ジャン(ミカサ・・・・せめてお前だけでも生き延びてくれよ)
-
- 41 : 2017/06/16(金) 15:17:04 :
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙~~~」ガラガラ… パリン!
―――ガキィ!!
ジャン「!?」
104期「「「「「「「―――!?」」」」」」」
ズザザザ!!
巨人「ガア゙ア゙ア゙ア゙!!」ムク
ズゥン ズゥン―――
巨人1「」ズゥン ズゥン…
巨人2「」ズン! ズン!
『――――殺せ―――』
巨人1・2「「――――」」ビクン!!
巨人1「ガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」ダダダダ
巨人2「ゴオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!」ドドドド
巨人「ア゙ア゙~」
ガシ
巨人1「オ゙ァアアアア!!!」ガキィ!
巨人「ア゙ア゙ア゙アアアアア!」
ギリギリギリギリ――――ゴキン!!
巨人「ア・・・―――」ビクン
ドシャ・・・
巨人「」
巨人2「ゴォオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!!」バキィ! ゴキン! ブチブチ…
-
- 42 : 2017/06/16(金) 15:29:08 :
グシャ! ゴキ! ブチン!
オオオオオオオ…
アアアアアアア!
ジャン「―――何が起きてんだ? なんで・・・・・・・あの2体は他の巨人を殺してるんだ?」
ミカサ「分からない・・・・巨人が・・・・・・・巨人を殺すなんて・・・・」
サシャ「・・・? 巨人を本部から離していきますね・・・・」
マルコ「奇行種・・・? でも,巨人同士で殺し合う奇行種なんて・・・・・」
クリスタ「・・・・・何がどうなっているの?」
ユミル「・・・・・・・・・・・・・さぁな」
コニー「俺・・・・馬鹿だと思ってたけど,とうとうおかしくなっちまったのか・・・・?」
アニ「おかしくなってないよ,コニー・・・・私も同じものを見てるから」
ライナー「あの二体・・・・・格闘技のような技を使ってないか?」
ベルトルト「うなじごと首を引き千切っている・・・・解かっててやっているのか?」
―――シディアスの豹変
―――シディアスの不思議な力
―――巨人を殺す奇行種
アルミン(――――――どうしよっかな・・・・・・今日は色んなことがありすぎて,
もう頭が回らないや・・・・・・)
-
- 43 : 2017/06/19(月) 19:32:06 :
―――離れた建物の上
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズ ズ ズ ズ
グォォォォ…
ゴキ… グシャア…
サムエル(さっきあいつがあの2体に手をかざしてから,人間を無視して本部の周りの巨人を殺し続けてる・・・・・上官たちに言うことを聞かせた時と同じだ・・・・)
グシャア!! ブチン! ゴキィ!
「・・・・・・・――――, ふぅ・・・・・(脳ミソが無えから命令を送り続けなきゃいけねえな・・・)
―――まぁいい,これで本部まで邪魔な巨人は始末した」
「行くぞサムエル」スタスタ
サムエル「あ,ああ・・・・」
-
- 44 : 2017/06/19(月) 20:16:16 :
巨人1「ア゙ア゙ア゙~」
巨人2「オ゙オ゙オ゙~」
ジャン「・・・・あっという間に本部の周りの巨人を殺しやがった」
ミカサ「あの2体・・・・・私たちを襲ってこない・・・」
ライナー「・・・・・なぁお前ら。あの2体をどうするべきだと思う?」
ジャン「は?こっちに興味がねえならほっといてさっさと壁を登るべきだろ!?
所詮巨人は巨人だ!あいつらが人間を食わねえ保障はねえんだぞ?」
ミカサ「・・・・・・・・・・・・・・このまま他の巨人の元へ誘導して倒させれば―――」
アニ「・・・・大砲以上に強力な武器になるかもね・・・・・」
ライナー「同感だ。だが,本部に群がる巨人を殺し終えたら後は突っ立ったままだ・・・・」
ベルトルト「捕獲するか・・・・?」
ジャン「冗談じゃねえ!! 今の俺らにそんな装備も体力も気力もねえ!
得体の知れねえ巨人相手にそんな事出来っかよ!?」
巨人1「ア゙オ゙オ゙~・・・・――――ッ!!」ビクン!
巨人2「ア゙ガオ゙オ゙・・・・――――ッ!!」ビクッ!
ミカサ「!! 動いた・・・」ジリ…
ジャン「ほら見ろ! きっとこっちに来るぞ!早く逃げろ―――・・・・・は!?」
ガキ―――
ライナー「・・・・・なに!?」
巨人1「オ゙ゴゴオ゙オ゙オ゙~~~~~~~~ッッ!!」ギギギ…
巨人2「ヴグヴヴァァアア~~~~~~~~ッッ!!」ミシ…ミシ…
ベルトルト「何をしている!?」
アニ「あいつら・・・自分の首を!?」
巨人1「オ゙オ゙オ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ!!!!!!!」ギリギリギリ
巨人2「グオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッ!!!!!!!」ミキ…ミキ…ブツ―――
――――ゴキン!!!
-
- 45 : 2017/06/19(月) 20:17:30 :
「「「「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」」」
ブチン!ブチィ!
ズシャ・・・・・
巨人1(首無)「」シュウウウ…
巨人2(首1回転)「」シュウウウ…
ジャン「自殺しやがった!?」
ミカサ「そんな・・・・どうして?」
ライナー「馬鹿な・・・・・どうなっている!?」
ベルトルト「解からない・・・・」
アルミン「・・・・・・・・・・・シディアス」ポソ…
アニ「―――ッ!」ピク…
コニー「・・・・・・・・なぁ,やっぱり俺っておかしくなっちまったのか?」
サシャ「・・・・・なら私もちょっと疲れ過ぎたみたいですね・・・・あり得ないものを見ましたから」
ユミル「安心しろ・・・・お前らだけじゃねえよ」
クリスタ「―――――」ボーゼン
マルコ「・・・一体今日はどういう日だ?あり得ないことばかり起きる・・・・」
「――――目の前で起こった事象を“あり得ない”とは・・・・・・・・・
ずいぶん矛盾した表現だな―――――」
「「「「「「!!」」」」」」
-
- 46 : 2017/06/19(月) 20:18:12 :
「よぉ・・・・・上位10人が雁首揃えて何ボーっとしてんだ?」
サムエル「・・・・・」
ミカサ「シディアス!! 良かった,無事だったのね・・・・・」ホ
アルミン「・・・・・・・・・」
コニー「もうやられちまったかと思ったぜ・・・・まぁ無事で安心した!」
ライナー「一体何があったんだ?固定砲は引っくり返ってるわレールは脱落して垂れ下がってるわ・・・・どうすりゃ,ああなる?」
「色々ややこしい事があってな・・・・まぁ後で話す」
アニ「・・・・・・・・・」ジ…
「―――あ?なんだ? 俺の顔に何かついてるか?」
アニ「・・・・別に」プイ
-
- 47 : 2017/06/19(月) 23:35:59 :
- シディアスてオリキャラよね?
設定オリキャラありにしとかなあかんよ?
あと、巨人を動かせんのは
レイス、フリッツ家の人間だけやで
-
- 48 : 2017/06/20(火) 04:54:57 :
サムエル「・・・・・」
サシャ「・・・・サムエル?顔が真っ青ですけど大丈夫ですか?」
サムエル「ああ・・・・大丈夫」
アルミン「シディアス・・・・僕がみんなと合流してから何があったんだ?」
「妙な巨人が岩を投げつけてきやがった。固定砲がやられたのもそのせいだ」
マルコ「どういう事だ?奴らが邪魔な固定砲を先に片づけたってことか?」
「ああ。どうやらその辺の芋虫どもとは違うらしい・・・・あの毛虫野郎,10km近くからこっちに正確に岩を当ててきやがった。御丁寧に握力で細かく散弾にしてな」
ジャン「もう何が起こっても驚かねえぞ・・・・・これでもかってくらいあり得ねえモンのオンパレードだったからな・・・・・」
ベルトルト「・・・ライナー,あの巨人は・・・・・」
ライナー「もう死んじまった・・・・考えても無駄だ。しかし惜しいな・・・・上手く使えれば,
トロスト区の巨人を一掃出来たかもしれねえのにな・・・」
ベルトルト「・・・・・・・・・・・・そうだね」
ミカサ「ここで話していてもしょうがない・・・・・壁を登ろう」
ジャン「そうだな・・・・巨人もいなくなったことだし,はやく撤退しよう」
-
- 49 : 2017/06/20(火) 04:57:37 :
―――ローゼ内門 壁上
「ふー・・・・・煙草吸いてえな・・・・・」
ミカサ「・・・・アルミン? シディアスと何かあったの?」
アルミン「何もないよ・・・・」
ミカサ「・・・・・そう」
ミカサ(さっきからシディアスを怯えた目で見ている・・・・どうして?)
ライナー「ずいぶん減ったな・・・・」
ジャン「前衛にいた奴らはほぼ壊滅か・・・・俺らは運が良い方だったみてえだな」
マルコ「それでも新兵は2割が戦死した・・・・巨人との戦いがどういうものか,よく分かったよ・・・・・」
ザッ ザッ ザッ
駐屯兵「シディアス新兵,居るか!?」
サシャ「呼ばれてますよ,シディアス」
「ああ?俺か?――んだよったく・・・・」
スタスタ
「シディアス新兵,参りましたがぁ?」
駐屯兵「・・・・・・・・・貴様に出頭命令が出ている。壁を降りろ」
「・・・・りょーかい」
-
- 50 : 2017/06/20(火) 04:58:24 :
サシャ「なんでシディアスだけ呼ばれたんでしょう?」
ライナー「あいつが撃退した超大型について報告を聞くためじゃないのか?」
アルミン(・・・・・・・まさか)
―――リフト
ガラガラガラ
「・・・・・・上官殿,お名前聞いても?」
ミタビ「・・・・・精鋭班長ミタビ・ヤルナッハだ」
「ヤルナッハ班長・・・・下の方はずいぶん騒がしいですね?」
ミタビ「自分に説明する権利はない」
「そうですか・・・・ところで――――――
――――――――なんで立体起動装置のトリガーに指をかけているんです?」
ミタビ「・・・・・・・・・」
-
- 51 : 2017/06/20(火) 04:59:24 :
ガラガラガラ―――ガコン!
――ジャキ
ミタビ「―――ッ!!」バシュン!
「撃てぇええええええええッ!!!!!!!!!!!」
ダァン
ダァン
ダァン
ダァン
ダァン
ダァン
ダァン
「――――」ス…
――ブォン
ガコ―――
カン!カン!カカン! キュイーン ビシ! ビス!
「・・・・・やっぱこうなるよな・・・・・・」ズ ズ ズ ズ ズ
-
- 52 : 2017/06/20(火) 05:00:41 :
ミタビ「リフトの鉄板がひとりでに!?」
「報告通りだな・・・・・やはり奴は危険だ」
「そこを動くな!貴様には反逆罪の容疑がかかっている!!」
「・・・・そーいうセリフは撃つ前に言うべきじゃねえのか?」ス…
ガタン カラン
キッツ「シディアス新兵!!私は駐屯兵団隊長のキッツ・ヴェールマンだ!!」
「ご丁寧にどうも・・・・・で,これはどういう事です?」
リコ「お前自身がよく分かっているだろう!?」
ミタビ「この男に見覚えがあるだろう!」
ヒョコ…ヒョコ…
駐屯兵(片足)「間違いありません―――アイツです!!」
キッツ「貴様は壁上固定砲の占拠および無断使用,上官への反抗により反逆罪と見なされた!!
更に!!
彼と複数の駐屯兵を得体の知れぬ邪悪な力で操り,殺害した!!たった今我々の目の前で手も使わずにリフトを動かしたのがその証拠!!貴様のような危険な存在を生かしておく余地はない!!」
「生きてたのか・・・・・・しくじったな」
-
- 53 : 2017/06/20(火) 20:21:04 :
- 上の人も書いているように
オリキャラがいる場合は編集
ページに移動してオリキャラありに
しないといけませんよ(^^)
-
- 54 : 2017/06/20(火) 22:08:50 :
- あと、きたいです
-
- 55 : 2017/06/20(火) 22:11:48 :
- 名無しさん方,御指摘いただきありがとうござます。以後気を付けます。
※主人公の能力は座標ではありません。フリッツ/レイス家の血統でもありません。
----------------------------------
「――で?あんた等は俺をどうしたいんだ?まさか大人しく銃弾に当たれと言いたいのか?」
キッツ「貴様と問答をする気はない! さっさと死んでもらう!!」ス…
「無駄だと承知で言わせてもらうが・・・・・・・・・・・・・
―――――――死にたくなければ今すぐ銃を下ろせ―――――」ズ ズ ズ
ミタビ「ウッ!!」ゾク
リコ「ひッ!」ゾク
キッツ「うぐッ!・・・・・・・構わん!総員,撃てええええええ!!!!!」バッ!
ドン!
ドン!
ドン!
ドン!
ドン!
ドン!
「馬鹿が・・・・・・」ブォン――
弾丸≪≪≪≪――――ピタ――――≫≫≫≫
キッツ「なに!?」
リコ「―――――そんな・・・・・・」
ミタビ「銃弾が・・・・・」
ヒョイ――
「あんたら馬鹿だなあ?俺が手を触れずに物を動かせるって分かっていながら,飛び道具を使うとは・・・・・」
ス――
「返すぜ―――」ズズズ
弾丸≪≪≪≪――――ギュイン!!≫≫≫≫
ズガガガガガ!!
射手「「「「「ギャアアア!!」」」」」
-
- 56 : 2017/06/20(火) 22:54:10 :
―――ドテ!
キッツ「ヒィイイイイイ!!!!!」ガタガタ
「初犯だから急所は外しておいてやるよ・・・・・・・バカな上司を恨みな」
リコ「シディアス・・・・貴様,今何をした!!?」
「くくく,クハッ! ハハハハハハハ!! 問答無用と言っておきながら質問かよ?
しかも俺が手の内を晒してくれると思ってんのか? つくづく間抜けな奴らだなあ・・・・」
リコ「く・・・・・」
ミタビ「挑発に乗るな,リコ。」
「もう一度警告する・・・・・
―――――――――俺に銃を撃ったら,今度は死ぬぞ」ゴゴゴゴゴ
ミタビ「リコ・・・・・距離をとるぞ・・・」
リコ(我々に奴を殺す手段はない―――これ以上被害を出す前に奴と交渉するしか・・・・・)
キッツ「・・・・・・・そうか。人の形を遺して死ぬ気はないか―――――」ムク…
キッツ「固定砲班!!コイツにありったけの砲弾を撃ちこめええええ!!!!!!」
駐屯兵「「「「「「「!?」」」」」」」
ミタビ「隊長!?」
リコ「お待ち下さい,ヴェールマン隊長!!奴に我々の戦力が通用するとは思えません!!
これ以上奴と争えば―――」
キッツ「黙れ!!!!!」
キッツ「私はウォールローゼを死守する使命を負っているのだ!!即ち全人類を死守する使命だ!!
既に我々は,ローゼ内にこの得体の知れぬ化け物を侵入させてしまっているのだ!!
今にも巨人がローゼを破るかもしれぬというのに,不安材料を抱え込むわけにはいかんのだ!!
故にコイツは今ここで何としても消さねばならん!! 絶対にだ!!!!
私は間違っていない!!!!!!!」
ミタビ「しかし隊長! 奴に飛び道具は―――」
キッツ「くどい!!!!!
固定砲,何をしている!!? さっさとコイツを撃て!!
ひとかけらもこの世に残すな!!!!!!!」
駐屯兵「「「「「「――――」」」」」」
ガコン――ガコン――
「―――」イラ…
「お前ら・・・・・・・・・・・・・
死 に た い ら し い な 」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
-
- 57 : 2017/06/21(水) 15:06:10 :
- <<47
ここは小説を書く場所なんだから別に原作通りにしなくてもいいんだけど…笑
あと期待です
-
- 58 : 2017/06/22(木) 05:58:18 :
「警告を無視したな・・・・」ス…
キッツ「構え!!!!」
「学習能力の無い頭を呪え・・・・」
ギュゥゥ…
ズ ズ ズ ズ ズ
キッツ「撃―――・・・・・・・・ッ! かふッ――,かッ! あがッ! 」ノドオサエ
リコ「隊長!?どうしました!?」
ズ ズ ズ ズ ズ ズ
キッツ「グエッ!! かはッ!! あ゛が・・・・あ゛(い,息が! 吸えない! 吐けない!)
く,苦し・・・・はが!! かッ,か,か――――――」ゼヒュー ゼヒュー
「無知というのは嘆かわしいな・・・・・」ググググ…
ズ ズ ズ ズ ズ ズ
キッツ「ヴェエエエエ!!!」ガクン
ドサ…
キッツ「が――がが,が―――」ビク ビク
ミタビ「いかん! シディアス! 貴様何をした!?」
「何も? あんたらこそ何やってるんです?さっきからヴェ・・・ええと何だっけ?
そこのちょび髭隊長が面白いダンスを踊ってますよ?」ニヤァ
ズ ズ ズ ズ ズ
キッツ「―――か・・・か・・・・・・」ピク ピク
「苦しみながら死ね―――――」ググ――
アルミン「シディアス,止めるんだ!」ガシ
-
- 60 : 2017/06/22(木) 06:23:59 :
「・・・・・放せよアルミン。今良いトコなんだよ―――」グググ
アルミン「彼らが君を殺そうとするなら,僕が君を逃がす!だからもう他の人を傷付けちゃだめだ!!」ギリィ
「お前如きの助けなんざいらねえんだよッ!お前らと違って俺は何でも出来る!
巨人だろうが人間だろうが俺を殺そうとした奴は殺す!殺せるんだよ!!
邪魔するならお前も殺してやろうか!?」グググ
ゾク…
アルミン「ッ―――僕を殺したいなら殺せばいい・・・・でも,他の人たちは駄目だ!!」ギリ
イラ…
「うぜえんだよ・・・・害虫を踏み潰して何が悪い?蚊に刺されたら殺すだろ? 蜂に刺されても殺すだろ?だったら俺を撃とうとした奴を殺すのも同じことだ!俺にはやり返す権利があるんだよ!!それを行使するだけだ!!」グググ
アルミン「・・・それでもダメだよ」ギリギリ
「お前に関係無え!!引っ込んでろ!!」グググ
アルミン「関係あるよ!!」キッ
「あぁ?」グググ
アルミン「どんな理由があっても・・・僕は親友が人を殺すのを見たくないんだ!!」ギリギリ
――――――――――
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤメだ」パ
-
- 61 : 2017/06/22(木) 06:30:53 :
ズ ズ ズ・・・・――――
キッツ「――――――ッ!げへぇえ!! ガハッ!ガハッ!」ゲホゲホ!
リコ「隊長!!」
ミタビ「しっかり! お気を確かに!」
「・・・・・・・・・」ジロ
アルミン「――――」ギュゥゥ
「・・・・いい加減腕を離せ―――痛てえよ」
アルミン「!! ご,ごめん!」パ
「さて・・・・・・・潮時だな」スタスタ
アルミン「・・・・・シディアス?」
ミタビ「・・・!! 待て! 貴様どこへ行く気だ!?」
ピタ――
「・・・・・・・」ジロ
ミタビ「う・・・・・」ビク
「あんたらは俺を消したい。しかし俺も殺されてやる気はない・・・・・だから,妥協案でここから出て行ってやるのさ・・・・・・・文句あっか?」
-
- 62 : 2017/06/22(木) 21:56:36 :
- 期待
-
- 63 : 2017/06/27(火) 21:42:53 :
ミタビ「何だと・・・・?」
アルミン「出て行くって・・・・・どこへ行くの?」
「壁の外に決まってんだろ」
ミタビ「―――!!」
リコ「―――!!」
アルミン「―――!!」
「つーわけで・・・・ええとプレ――そこの銀髪メガネのネーチャン!」
リコ「な,何だ!?」ビク
「お望み通り俺はここから居なくなる!偉い人らに伝えとけ!今後は二度とお前らに干渉しないでやる!だが邪魔する奴は殺すってな!!」
-
- 64 : 2017/06/27(火) 21:43:39 :
アルミン「そんな・・・・・本気で言っているの?」
「ああ本気だ。こうなっちまったら壁内に居続けるのは無理だろ。ならもう外で好きなようにさせてもらうだけだ。見ての通り,俺にとっちゃ巨人なんざ脅威でも何でも――――」
――――駄目だ
「―――あぁん?何がダメだってんだよ?」
アルミン「え・・・・?」
―――壁の外に行くな
「―――うるせぇよ。もうお前の指図は受けねえっつったろ・・・・・いいから引っ込んでろよ,
―――――――――――――“シディアス”」
~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-
- 65 : 2017/06/27(火) 21:44:28 :
『よぉ・・・・・元気にしてたか?シディアス』
シディアス『・・・・・・・』
『――――フ・・・・そんな顔するなよ。“今回は”誰も殺しちゃいねえだろ?』
シディアス『・・・・・・・もう止めろ。今お前がフォースを使えば危険だ』
『使いこなせずに腐らせるしかできねえ奴が,何を知ってるんだ?
勘違いするなよ・・・・・この能力はお前のものじゃない。お前が今まで頼れる男でいられたのも,陰から俺が手を貸してやったからだろ?』
シディアス『・・・・・・・・・』
『ようやく陰から出て来れたんだ・・・・・・後は俺の好きにさせてもらう』
シディアス『そうか・・・・・・なら好きにしろ。けどな――――――――
―――――――――――――――私との約束を忘れないで―――――――――』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
「・・・・・・・あぁ!? 待て,今何つったんだ!?」
-
- 66 : 2017/06/30(金) 23:46:09 :
アルミン「え!?な,何も言ってないよ・・・?」
「お前に言ってねえよ。おいシディアス!・・・・・くそ,引っ込みやがった」
アルミン「・・・・・・今の君はシディアスじゃないのか?」
「ああそうさ・・・・・お前らの知ってる優しいシディアス君なら,今ひきこもり中だよ」
アルミン「まさか・・・・・多重人格!? ―――それじゃあ君は誰なんだ?」
「さぁ?」
アルミン「さぁって・・・・・・」
「俺も“あいつ”もシディアスだが,普段“あいつ”が表に出てたから,
便宜上“あいつ”がシディアスをやっているだけだ・・・・・・・・話は終わりか?
ならそろそろ俺は失礼するぜ――――――」
「―――――待って!!!!」
-
- 67 : 2017/06/30(金) 23:54:24 :
「・・・・・・お前か,ミカサ」
ミカサ「――――――」ザッ
ドクン―――
ミカサ(今・・・・・シディアスは手を使わずにリフトの底板を持ち上げて動かした―――――)
ドクン―――
ミカサ(弾丸を空中で止めて―――隊長を昏睡させた――――――)
ドクン―――
―――――――――――――――――――――――
『死ね・・・死んじまえ!』
『お前なんか・・・・・・くたばれ!!!』ビリビリ
――――――――早く帰ろうぜ・・・・俺たちの家に―――――――
――――――――――――――――――――――
ドクン―――
ミカサ(あなたは――――― あなたは―――――――!!)
-
- 68 : 2017/06/30(金) 23:55:30 :
――――――――
―――――
――
―――843年 シガンシナ区
ジャブジャブ
カルラ『全くエレンったら!ミカサと一緒に食器を洗うよう言っておいたのに・・・・
ごめんねミカサ。帰ったらうんとお説教しておくから堪忍してね?』カチャカチャ
ミカサ『良いんです・・・・・・エレンはきっと,男の子同士で遊んだ方が元気だから・・・』キュ キュ
カルラ『本当に・・・・・エレンもミカサみたいに聞き分けが良ければねぇ・・・・・・・・・』ザブザブ
ミカサ『・・・・・・・・・・カルラおばさん』
カルラ『なぁに?』カチャカチャ
ミカサ『・・・・・・・エレンは普通の人たちと違うの?』
――――――――――――――――
カルラ『・・・・・・・・・・・・・どうしてそう思ったの?』
ミカサ『エレンが・・・・・・・・・・・・・私を人さらいから助けてくれたとき―――――――――
-
- 69 : 2017/06/30(金) 23:58:31 :
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ
エレン「死ね・・・死んじまえ!」ギロ
人攫い3「ヒ,ヒイ!!」アオザメ
エレン「お前なんか・・・・・・くたばれ!!!」ビリビリ
人攫い3「あ,ああああああああ!!」ガス
―――――――― ザク ブシャアアアア!!
ミカサ『――――――エレンに睨まれた男が,自分の喉をナイフで切り裂いたんです』
カルラ『・・・・・・・・・・・・』
-
- 70 : 2017/07/01(土) 06:57:26 :
カルラ『ミカサ・・・・・あなたと亡くなったお母さんが,東洋人の末裔なのは知っているわね?』
ミカサ『・・・・はい』
カルラ『この壁の中にいる人たちはほとんどは同じ民族だけど,中にはあなたのように違う民族の血を引く者がいるの・・・』
ミカサ『・・・・・・・・』
カルラ『私とエレンは・・・・・そうした少数の民族の血を受け継いでいるの。そしてエレンにはその血がもたらす“ある力”が宿っている』
ミカサ『・・・・・私は,その力のおかげで救われました』
カルラ『・・・・・でもねミカサ。人々は自分たちと異なるものに対し,憧れたり,
時には蔑視や恐怖を抱くものなの』
カルラ『もしもこのことが王政に知られれば,彼らは私とエレンを殺そうとするでしょう・・・・・・・・私たちは普通の人たちにとっては巨人と同じ怪物なのよ・・・・』
ミカサ『違う!!エレンもおばさんも私を救ってくれた!怪物なんかじゃない!』
カルラ『ありがとうミカサ。でもこのことは誰にも言っちゃ駄目よ。よその人はもちろん,アルミン君やお父さんの前でも,二度と口にしないで。誰かが聞いているかも分らないし,
あなた自身も危険になるから。良いわね?』
ミカサ『うん・・・・・・・・・』
カルラ『約束だからね』
-
- 71 : 2017/07/01(土) 06:58:59 :
――
―――――
――――――――――――――――――――
――ザッ
ミカサ「―――――」
アルミン「ミカサ・・・・・」
「何か用か?俺は今から壁を上って外に行くとこなんだが?」
ミカサ「――――――――8年前」
「・・・・・あぁ?」
ミカサ「―――私がシガンシナ区の近くの森に住んでいたころに,一人の少年が人攫いから私を救った」
「――――」
ミカサ「―――彼は不思議な力で人攫いの一人を自害させ,私を助けた」
アルミン「!!!(まさか―――)」
ミカサ「―――凍えていた私にマフラーを巻いて,家族を与えてくれた」
「・・・・・・・・・・・」
ミカサ「父親はグリシャ・・・・・・・・母親の名はカルラ―――
――――――――――――――少年の名前はエレン・イェーガー」
「・・・・・・・・・それが何だ?」
ミカサ「あなたの名前はエレン・イェーガー!!そうでしょ!!!?」
「知らねえよ。」
ミカサ「思い出してエレン!!あなたはグリシャ先生とシガンシナ区の森へ行った!
両親が人さらいに殺されて絶望していた私を助けだして,このマフラーを巻いてくれた!!」
「お前何言ってるんだ? さっぱり話が見えねえぞ」
ミカサ「あなたは私にこう言ってくれた―――――『ほら帰ろうぜ。俺たちの家に』――――」
「だから何を――――」
ズキン―――
「うぐ!!」
ミカサ「エレン!!」
アルミン「大丈夫!?頭が痛いのか!?」
ズキン――― ズキン―――
「うるせぇ・・・・・俺にかまうな・・・うあッ!!」ガク
-
- 72 : 2017/07/04(火) 16:49:38 :
―――――――
―――
―
シディアス『―――時間か・・・』
―
―――
――――――
ズキ・・・ ズキ・・・
「ぐぐ・・・・」ギリ…
アルミン「しっかりするんだ,シディアス!」
ミカサ「エレン!!! どこか痛むの!?」ユサユサ
ズキ・・・ズキ・・・――――――
「―――プハァッ・・・・・・・何でもねえよ・・・・手をどけろ」ベシ
ミカサ「あ・・・・・・」
-
- 73 : 2017/07/04(火) 16:51:05 :
「ふぅ・・・・・・生憎エレンなんて名前は知らん。お前が今言ったことも何一つ,俺には身に覚えはない」
ミカサ「そんな筈ない・・・・あなたはエレンと同じ力を持っている!カルラおばさんとエレン以外でその力を持つ人間はいない!」
「お前はそいつが喰われて死ぬのを見たんだろ?」
アルミン(そうだ・・・・彼がエレンのはずはない)
アルミン(ハンネスさんとミカサはエレンが死ぬ瞬間を見ていた・・・・・“遺体”も弔ったんだ)
アルミン(ミカサの言っていることが事実だとしても,エレンが死んだのは動かせない事実だ・・・・・シディアスがエレンであることはあり得ない)
アルミン「・・・・・ミカサ」
ミカサ「アルミン!あなただって分かるでしょ!?彼は間違いなくエレンだ!!」
アルミン「ミカサは・・・・・・目の前でエレンが死ぬのを見たんでしょ?」
ミカサ「ッ―――でも・・・・彼の力はエレンのものだった・・・」
アルミン「・・・・・あのあと僕たちはエレンの両腕を埋めたでしょ?あの腕はエレンの物だったんだろ?」
ミカサ「ええ・・・・でも,あの力で生き延びていたなら―――」
アルミン「シディアスの腕は? 彼には腕も足もちゃんと付いてるよ・・・・?」
-
- 74 : 2017/07/04(火) 17:03:55 :
ミカサ「あ―――」
アルミン「ミカサ・・・・エレンは死んだんだ。」
ミカサ「違う・・・・・・違う・・・・・・・」フルフル
「分かってもらえた所で,そろそろ俺は行くぜ。運がよけりゃ,壁外調査の時に逢えるかもな」ザ ザ ザ
アルミン「・・・・・・」
「それじゃあな,2人とも。楽しかったぜ」ザ ザ ザ
ミカサ「―――どこへいくの?」
-
- 75 : 2017/07/04(火) 17:04:56 :
ミカサ「また私を置いてどこかへ行くの・・・・・?」
「~♪」ザ ザ ザ
ミカサ「約束したでしょ・・・・・・私の家族でいてくれるって・・・・・ずっと一緒にいてくれるって・・・・・・」
「さ~て,旅立ちの経気付けに一服っと・・・」シュボ
ミカサ「―――もう私を独りにしないで!!!!!!!!」
????「いかんのぉ・・・・・こんな美人を泣かせるとは」
-
- 76 : 2017/07/04(火) 17:06:19 :
アルミン「!!!!」
「・・・・あぁ? なんか文句でもあんのかじいさん」
????「大有りじゃよ。男たるもの,自分を想うてくれる女を大事にして然るべきではないかのぅ?」ザッザッザッ
アルミン「――――ドット・ピクシス司令・・・・」
ピクシス「年寄りの説教なぞに時間を取られとうないと思うかもしれぬが・・・・
老人は無駄に歳を食うとるわけではないぞ? 若き兵士よ」グビ
「フン・・・・・若き“兵士”ね・・・・あいにく今しがた退役したところだ」
グビグビ――
ピクシス「―――うぃ~・・・・・そうらしいのう。お主の伝言を部下から聞いて,大急ぎで跳んできたのじゃ」
「ならもう話すことは無え。あんたの部下が伝えたとおり,俺はあんたら人類には有害なバケモノだ。これ以上あんたの部下を殺しちまう前におさらばするんだよ」
ピクシス「まぁ待て。先ほどのあれは部下の勇み足でな,まだお主が人類に敵であるとは決まっておらん。警告なしの発砲に対する正当防衛を咎めはせんよ」
ピクシス「それよりワシからお主に頼みごとじゃ。
―――人類の希望になってほしい」
「・・・・どういう意味だ?」
-
- 77 : 2017/07/12(水) 22:46:35 :
―――壁上
ヒュォオオオオ…
シュボ――
「・・・で,俺への頼みごとっつーのは何だ?」スパー
ピクシス「お主は煙草派か・・・・酒はやらんのか?」
「酒を常飲出来るほどの稼ぎはねえんだよ・・・・用件をさっさと言いな,じーさん」フー
ピクシス「トロスト区奪還のために,お主の持っているという不思議な力を貸してもらいたい。」
「やだね」
ピクシス「即決か・・・・理由を聞かせてもらえるか?」
「協力する理由が無え。なんだって俺に銃を向けた奴らのために力を貸す?
ボランティアなんざまっぴらだ・・・・」
-
- 78 : 2017/07/12(水) 22:47:53 :
ピクシス「なるほどのう・・・・・・では見返りを出すとしたらどうじゃ?」
「具体的には?」
ピクシス「お主にかけられた罪状をわしの権限で揉み消す。壁外追放も取消し,今まで通り壁内で暮らせるよう取り計らおう」
「くっくくくく・・・・・それが何になる?
聞いての通り,俺には巨人の存在なんざ何の障害にもなりゃしねえ。
むしろ,壁の外のあらゆる資源が俺の好きに出来るんだ・・・・・喜んで追放されてやるよ」
ピクシス「なるほどそうじゃのう。・・・では報酬を出そう。
酒や煙草,その他の嗜好品の類も優先してお主に回そう。お主の独力ではそういったものは
壁外では手に入らんじゃろう。
これでもダメかの?」
「ふむ・・・・・悪い話では無えな。で,俺に何をしてほしいんだ?」
ピクシス「先にお主の力とやらについて教えてくれんかのう?お主に何ができて,何ができないのかを知らぬことには頼み様が無いのでな」
「生憎だな・・・・手の内を晒せるほどあんた等を信用しちゃいねえよ。
なんせいきなり俺を殺そうとしたんだからな」
ピクシス(キッツめ・・・・・)
ピクシス「ではどうすればこちらの作戦に協力してくれるか?」
「そうだな・・・・・・―――――――信頼できる人間が要る」
-
- 79 : 2017/07/12(水) 22:49:51 :
イアン「全く・・・あんな化け物と護衛も伴わずに交渉するとは・・・・司令は何をお考えだ?」
リコ「奴が素直にこちらの申し出に応じるとは思えんが・・・・」
ミカサ「・・・・・・・」
アルミン(ドット・ピクシス・・・・・南部方面防衛の全権を託された人物で,生来よりの変人で有名な・・・・)
アルミン「もし・・・・・シディアスが司令との取引きに応じてくれたら,人類の側にとどまってくれるかな・・・?」
ミカサ「・・・・アルミン」
ミカサ「このままシディアスの力のことが人類に広まったら・・・・彼はどうなるの?」
アルミン「・・・・・自分達の手に負えない力に対峙した時,一番合理的なのは自分の側に取りこむことだと思う。
シディアスの力を巨人に対して使えば,大きな武器になる・・・・・けど」
ミカサ「・・・・・・・・」
―――――――――――――――――――――――――
カルラ『人は自分たちと異なるものに対し,憧れたり,時には蔑視や恐怖を抱くものなの』
――――――――――――――――――――――――――
ミカサ「もし・・・・・王政が彼を排除しようとするなら,私は――――
リコ「アルレルト新兵!!!」
-
- 80 : 2017/07/12(水) 22:53:09 :
アルミン「!! は,はい!」
リコ「ピクシス司令が君を呼んでいる・・・・・早く行け!」
アルミン「了解! ――――ミカサ,行くね?」
ミカサ「うん・・・・・」
ザッ ザッ
アルミン「アルレルト新兵,参りました!」
ピクシス「御苦労。シディアスよ,これでいいかの?」
シディアス「ああ・・・・よぉ,アルミン」
アルミン「シディアス・・・・・一体?」
「」ザッ ザッ ザッ
ス―――
アルミン「―――!!」ビクッ
-
- 81 : 2017/07/12(水) 22:53:58 :
「―――俺が怖いか?」ニヤリ
アルミン「・・・・・・ああ。怖いよ」
「くっくくくく――――だろーな・・・・怖くねえほうが異常だ。」
アルミン「でも・・・・」
アルミン「まだ君のことは,友達だと信じているよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうかい」
「じーさん」
ピクシス「何じゃ?」
「今回だけだ―――トロスト区を奪還するまで,手を貸してやる。」
アルミン「!!!!」
-
- 82 : 2017/07/12(水) 22:54:57 :
ピクシス「そうか!! 人類を代表して感謝するぞ。」
「ただし―――コイツを指揮官に使ってくれるなら,だ」
アルミン「!! ――――僕が?」
ピクシス「ふむ・・・・彼を推す理由はなんじゃ?」
「こいつが,今のところ俺が信用できる唯一の人間だからだ・・・・・俺が指示に従って隙を見せたときに,あんた等が裏切らねえ保証はないからな。
俺に指示を出せるのがこいつだけなら,あんた等が俺に手出しをするタイミングを計れねえだろ?」
アルミン「・・・・・・・・・」
ピクシス「なるほど―――まだまだワシ等の間には信頼が足りぬようじゃな・・・・いたし方あるまい。
じゃが彼に作戦の立案が出来るのか?」
「心配いらねえ・・・・こいつは頭のキレは確かだ―――腕っぷしはモヤシ同然だがな。
アルミン――――――俺を使ってみねえか?」
-
- 83 : 2017/07/12(水) 23:22:08 :
- 期待
-
- 84 : 2017/07/12(水) 23:57:53 :
ドクン――― ドクン――― ドクン―――・・・・
アルミン(僕が・・・・・命令を出す・・・・?)
アルミン(他の兵士に・・・・・同期や先輩達に対して,戦えって命令する・・・・? )
フランツ ハンナ トム ミーナ ナック ミリウス トーマス … …
… … … …… …・・・・・・・・・
アルミン(僕が考えた作戦で―――他の人たちが死ぬのか・・・・?
そんなの―――――
――――――――――無理だ・・・・・・」
アルミン「・・・・僕なんかにこんな重要な役・・・・・・・出来ない」
-
- 85 : 2017/07/13(木) 06:28:28 :
ピクシス(・・・・・・・)
「はぁ?・・・・何でだ?」
アルミン「出来るなんて言う方がどうかしてるよ!!
作戦のために死ぬ人達が出たら,それは僕が殺したようなものだ!!
もし失敗でもしたら,その犠牲に対してどう責任を取ればいいんだ!?」
「それが兵士の務めなんだろ?心臓捧げるって誓ってんだ,死ぬくらいでがたがたぬかす奴ぁ無視すりゃいいんだよ」
アルミン「―――ッ,・・・・・君は――――無意味な死を他人に強要して平気なのか?」
「無意味かどうかはお前次第だろ?そいつらが有意義に死ねるようにすりゃあ良いだろが?」
アルミン「そんなこと・・・・」
ピクシス(・・・・・・)
ピクシス「アルレルト新兵」
アルミン「はい・・・・」
ピクシス「彼の協力なくしてトロスト区奪還は不可能じゃ・・・・じゃがそのためにはお主の働きが必要なのじゃ。
既に壁内では,トロスト区の陥落の報せが民の混乱を誘っておる。
“ローゼ陥落も時間の問題”,とな。
兵団の中にも絶望が広まりつつある。内乱一歩手前といえるくらいにのう・・・・・」
アルミン「!!!」
-
- 86 : 2017/07/13(木) 06:40:19 :
ピクシス「この事態を収拾するためには,何としてもトロスト区を奪還し,巨人に対して勝利を収めたという事実が必要なのじゃ・・・・・臆した上層部がローゼを放棄する事態になったとしたら,人類は分裂し,後は自滅を辿るじゃろう」
アルミン「・・・・・・・・」
ピクシス「作戦全体の指揮はワシが執る。お主はシディアスの代理人として,彼の力を使って穴をふさぐ手段を考え,彼に指示を出してくれればよい。たとえ失敗しようと戦死者を出そうと,それはお主とシディアスに頼ると決めたワシの責任じゃ。」
ピクシス「お主が責任を背負う必要はない」
アルミン「・・・・・・・」
「・・・・結論は出たか?」
アルミン「・・・・シディアス」
「あん?」
アルミン「君は・・・・・どうして僕を信じるんだ?何故僕なんだ?」
「どうして? んなもん決まってるだろ・・・・・
――――お前が俺を信じると言ったからだ――――」
-
- 87 : 2017/07/13(木) 06:41:09 :
アルミン「そうか・・・・・・・・」
アルミン「・・・・・・・君の力が必要だ。
僕に君の“能力”を説明して欲しい」
「」ニヤ…
「ようやく腹くくりやがったか・・・・・ならあの図体しか取り柄のねえ芋虫どもにも教えてやるよ。
生物の格の違いってやつをなあ・・・・・」ニヤリ
ピクシス「交渉成立じゃな・・・・よろしく頼むぞ?」ス
「裏切ったらその場にいる奴らは即棺桶だ・・・・・・忘れるなよ?」ギュ
―――<握手>―――
ピクシス「それは嫌じゃな・・・・どうせなら超絶美人の巨人に喰われて死にたいからのう」ケラケラ
「気を付けるこったな・・・・・さてアルミン。
俺の“能力”・・・・・教えてやるよ」
アルミン「ああ・・・・頼む」
-
- 89 : 2017/07/16(日) 21:14:20 :
―――30分後
ローゼ門前
ザワザワ
モブ「これからトロスト区の奪還作戦をするらしいな・・・」
モブ「嘘だろ・・・・ようやくあの地獄から抜けたってのに・・・・・」
モブ「どうやって奪還するんだよ? 区内の大岩だって結局掘り出すことすらできなかったんだぞ?」
――--
ジャン「思ったとおりだ・・・・皆巨人にビビッちまって士気もへったくれもねえ・・・・こんな状況で本当に奪還作戦を決行するのか?」
マルコ「巨人の排除もそうだけど,穴をふさぐ手段が無ければトロスト区は放棄するしか・・・・」
コニー「なぁ―。シディアスのやつ,呼び出されたまま帰って来ねえけどどうしたんだ?」
ライナー「ミカサとアルミンも急に後を追いかけたきり戻ってこねえな・・・・」
サシャ「―――」ソワソワ
ユミル「・・・・おいサシャ。」
サシャ「―――は! はい,どうかしました?」
ユミル「どうかしましたじゃねえよ。さっきからうろたえてばかりでいい加減うぜぇんだよ」
サシャ「・・・・シディアスが呼ばれた後,絶対に銃声がありました・・・・・
やっぱり,何か危ないことに巻き込まれているんじゃないでしょうか・・・・?」
ユミル「考え過ぎだろ。普段使いなれてねえ頭であれこれ考えるな,バカバカしい!」
クリスタ「ちょっと言いすぎだよユミル!サシャはシディアスが心配なだけなんだから・・・・」
ユミル「・・・・・ったく。お前こそ余裕がねえぞ?芋女を気遣ってる場合か?」
クリスタ「わ,私はッ,友達を心配するくらい当たり前だよ・・・・・」
ユミル「―――そうだな,悪い」ポンポン
ユミル(友達――――ねえ?)
-
- 90 : 2017/07/16(日) 21:15:19 :
サムエル「・・・・・・」
ライナー「大丈夫か,サムエル。さっきから顔色が悪いぞ?」
サムエル「ああ・・・・すまない,ライナー・・・・・」
ライナー「・・・・・・なぁサムエル,お前シディアスと一緒に居たんだろ?何かあったのか?
あいつが連れて行かれたことに何か心当たりは無いか?」
サムエル「ッ――――」ビク
コニー「なぁサムエル・・・・何か知ってんなら教えてくれよ。シディアスが何かしたのか?」
サムエル「・・・・・悪い,言えないんだ・・・・」
アニ「・・・・・それ,何かあったって言ってるようなものだね。あいつに口止めされてんの?」
ベルトルト「アニ・・・・」
サムエル「―――――」
アニ「・・・・あんたが助かったのも,あいつのお得意の“手品”のおかげかい?」
サムエル「!!」
ライコニベル(((手品?)))
サムエル「お前・・・・どうして・・・・・・」
アニ「以前あいつが種明かしをしてくれたのさ―――――もっとも,全部は教えてくれなかったけど・・・・」
ベルトルト「アニ・・・・君は何か知っているの?」
ライナー「手品とか種明かしとかなんのことだ?」
アニ「悪いね。私も口止めされてるから。うっかり話して首を絞められたくないから,
私にはもう訊かないで」
コニー(・・・・?? あいつ手品が得意なのかな。今度見せて貰お)
-
- 92 : 2017/07/16(日) 22:39:45 :
―――ローゼ壁上
ピクシス「巨人に地上を支配される前、人類は種族や理が違う者同士で果てのない殺し合いを続けていたと言われておる」
ピクシス「その時に誰かが言ったそうな。もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと・・・・」
ピクシス「お主はどう思うかの?」
「アホらしい,の一言だな」
「ついさっき俺は同じ人間に殺されそうになったところだ。
おまけに王政は巨人に立ち向かうどころか難民を切り捨てて餌にしてんじゃねえか・・・・
俺も含めて,所詮人間は自分が一番大事なエゴイストだろ」ニヤ
ピクシス「ハッハッハッハッハ!同感じゃな,お主もワシと同じで品性がひん曲がっとる!!」
ピクシス「・・・・じゃが,いい加減人類は一つにならねばのう。
チェスの相手が居なくなっては退屈過ぎて困るからのう」
ハンネス「ん・・・・?」
ハンネス(ピクシス司令? の隣にいるのは―――シディアス!?)
駐屯兵「隊長,どうかしましたか?」
ハンネス「いや・・・・なんでもねえ。作業を続けろ」
ハンネス(どういうこった? なんで司令とシディアスが話している?)
-
- 93 : 2017/07/16(日) 22:41:55 :
―――ローゼ内
ザワザワ ザワザワ
新兵「おい,聴いたか!?やっぱりやるそうだぜ,トロスト区奪還作戦だ!!」
新兵「そんな・・・・上は何考えてんだ!?もうトロスト区に入ったって無駄死にだろ!?」
新兵「穴を塞げない以上ウォール・ローゼの扉を死守するくらいしか・・・・」
新兵「畜生・・・・そんなに手柄が欲しいのかよ!!」
ダズ「また……あの地獄に?」
ダズ「……いやだ!!死にたくねぇ!!家族に合わせてくれ!!」
駐屯兵「そこのお前!!聞こえたぞ!!任務を放棄する気か!?お前・・・!!」
ダズ「ええそうです!!この無意味な集団自殺には何の価値も成果もありません!!」
駐屯兵「お前・・・・規律を何だと思っている!?」
駐屯兵「私にはこの場で死刑を下す権限があるのだぞ?」
ダズ「・・・・いいですよ!―――巨人に喰い殺されるより,100倍マシだ!!」
ザワザワ ザワザワ
ライナー「オイ,聞いたかアレ・・・・」
ユミル「ったく,あのゲロ吐きのヘタレが・・・・ビビって余計なこと口に出しやがって」
ベルトルト「こんな状況じゃ無理もないね・・・・他の皆も同じだ」
サシャ「・・・・・・・・・」
マルコ「サシャ・・・?」
サシャ「あ・・・・・・マルコでしたか・・・」
マルコ「ゴメンね・・・シディアスでなくて」
サシャ「もう・・・・マルコまで」
ジャン「・・・・んだよ芋女。こんな時に芋よりもアイツのこと気にしてんのかよ?」
サシャ「・・・・」
-
- 94 : 2017/07/16(日) 22:43:19 :
新兵「ハァ・・・・こっちにも反逆者が出ないかな・・・・」
新兵「俺だって死に方くらい選びたいぜ・・・・」
駐屯兵「オイ,貴様ら―――」
新兵「!! あ・・・・い、今のは冗談で」
駐屯兵「やれ!!」
新兵「は!?」
駐屯兵「派手にやれ!!できるだけ大勢でな!!
我々駐屯兵にも不満を持つ者は多い!騒ぎに便乗してここを去る!」
新兵「で,でも・・・・・・」
ジャン「ちょっ・・・・ここを去ってどこに行くんですか?」
駐屯兵「娘に会いに行くんだよ!どうせこの扉も破られるのだから!」
マルコ「そんな・・・・ここを護らないとまた鎧の巨人が―――」
駐屯兵「どうやって護る!?すでにトロスト区は巨人の群れ!穴を塞ぐ技術も無い!
この作戦に従ったところで無駄死にだ!!」
-
- 95 : 2017/07/16(日) 22:44:02 :
――――壁上
ピクシス「ふむ・・・・・皆戦々恐々としておるのう」
「だらしねえ奴らだ・・・・・こんなんで本当に奪還作戦なんかできんのか?」
ピクシス「無理もあるまい。仲間が食われるのを見て,自分も食われそうになったばかりじゃからのう」
「・・・・んで,もう一度地獄に行って来いって命令されるわけだ。大丈夫かよ?
俺ならお咎め覚悟で脱走してるぜ?」
ピクシス「そこはワシのトークの出番じゃ。さてそろそろ始めようかのう―――
コホン――――
スゥゥゥゥゥゥウ
ちゅうぅぅぅぅううもおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおくッ!!!!!!」ビリビリビリ
-
- 96 : 2017/07/16(日) 22:53:07 :
ピクシス「これよりトロスト区奪還作戦について説明する!!!」
ピクシス「この作戦の成功目標は! 破壊された扉の穴を!! 塞ぐ!!! 事である!!!!」
ザワ---
ピクシス「穴を塞ぐ手段だが!!まず彼から紹介しよう!!!」
ピクシス「シディアス新兵じゃ!!!」
ライナー「なんだって!?」
アニ「!!」
サシャ「シディアス!!?」バッ
ザッ---
「―――――」敬礼
-
- 97 : 2017/07/16(日) 23:17:10 :
ピクシス「彼が前門付近の岩を掘り出し!! 外門まで運び空けられた穴を塞ぐ!!!」
ピクシス「その間!! 兵士諸君らは巨人を惹き付け!! 彼が任務を終えるまで護衛する!!!」
ピクシス「これが本作戦の内容である!!!!」
アニ「―――!!」
サムエル「・・・・・・・」
ジャン「・・・・・わりい。俺,もう耳までおかしいみたいだ・・・・」
マルコ「いくら王政への名分が要るからって・・・・本気でそんな作戦をする気か?」
ライナー「おいおい・・・・司令は正気か・・・?」
ベルトルト「頭がまともだとは思えない・・・・」
コニー「なぁ,俺今何言ってるのかさっぱり理解できねえ・・・・俺がバカな所為か?」
ユミル「安心しろコニー。お前はバカだが今の話はあたしにも理解できねえ・・・・」
サシャ「・・・いくらシディアスでも大岩を一人で運ぶなんて無理です・・・・私にだって解かりますよ」フー…
クリスタ(・・・・まさか)
-
- 98 : 2017/07/16(日) 23:27:11 :
ドヨドヨ ザワザワ
駐屯兵「司令は一体何を言っている!?あの新兵ひとりで岩を運ぶ!?」
駐屯兵「岩は20tはある,不可能だ!!」
駐屯兵「夢物語もいいところだ!! そんなのに俺たちの命を懸けられるか!!」
ソーダソーダ!!
(ま・・・・普通そう思うだろうな)
ピクシス「諸君らが混乱するのも無理はない!!じゃが,これは妄想でも嘘でもない!!」
ピクシス「彼にはそれが可能じゃ!!!!」
ピクシス「にわかには信じられんじゃろうが!!彼は我々兵団が密かに進めていた超能力兵士研究の初の成功例じゃ!!!!」
ピクシス「彼には人知を超えた不思議な能力がある!! 念じるだけで物を意のままに動かせる!!! あの大岩さえもな!!!!」
-
- 99 : 2017/07/16(日) 23:42:43 :
ドヨドヨ ザワザワ
ライナー「おいおいマジかよ!?」
ジャン「・・・・超能力だと?あいつが射撃や砲科で凄かったのは確かだが・・・・・・」
マルコ「・・・・やっぱり信じられない・・・・超能力だなんて」
サムエル「―――本当だ!!」
サシャ「サムエル!?」
サムエル「アイツは超能力を持っている! 手を触れずに巨人を殺して,操っていた!!」
コニー「操ってたって・・・・まさか本部で巨人を殺しまくってたあの2体は――――」
サムエル「ああそうだ!!手をかざすだけで巨人を動かして,自殺させていた!!!!」
ライナー「!!!!」
ベルトルト「!!!!」
アニ「―――――」
ユミル「・・・・・・・・・・・・・・・・」
クリスタ「・・・・・・・・・ユミル?」
ジャン「おい本当か? あの2体をあいつが操っていたってのか!?」
マルコ「そんな・・・・・信じられない」
-
- 100 : 2017/07/17(月) 04:10:33 :
(やれやれ―――これでもう隠せなくなったか)
ダズ「嘘だ!!!」
ダズ「俺はあいつと同じ訓練兵団に居たが,アイツの成績は10位に入ってもいなかった!
そんな力を持っていたらもっと上位になった筈だ!! 騙されるな!!」
ザワザワ ドヨドヨ
ピクシス「やはりいきなり信じろと言っても無理じゃったな・・・・」
ピクシス「シディアス」
「へぇへぇ・・・・・」ザッ
-
- 102 : 2017/07/17(月) 04:21:08 :
ドヨドヨ
駐屯兵「超能力だとよ」
駐屯兵「手を使わずに巨人を殺せるなら,俺らが作戦に参加しなくても大丈夫だろうよ・・・」
駐屯兵「士気を上げるためにそんな嘘をつかれたって,誰も信じはしねぇさ」
ヒソヒソ
ジャン「却って混乱させちまっただけか・・・・そりゃ超能力なんて信じられねえわな」
コニー「やっぱり嘘なのか?」
ジャン「当たり前だろ・・・・もし本当ならダズのいう通り20位台で卒業してるわけがねえ」
ライナー「なぁアニ・・・・・さっきの手品云々ってのは,やはりそうなのか?」
アニ「・・・・・・・・ああ。」
アニ「もっとも,あいつは訓練ではそういう力を使ってはいなかったけど・・・・」
ベルトルト「・・・・・・・・知っていたのにどうして黙っていたの?」
アニ「脅されてたから・・・・そもそも話したところで信じられる?」
サシャ(シディアスが・・・・?)
ユミル「おいサシャ・・・・お前は知っていたのか?」
サシャ「いいえ・・・・・・立体起動では障害物をやけに上手に避けたりしていましたけど・・・・」
ユミル「それだけじゃあな・・・・・どう思う?クリスタ?」
クリスタ「・・・・・」
クリスタ(超能力を持っていて,記憶がない―――名前がわからない・・・・
それじゃあシディアスは―――――――)
「うわああああああああああああッッ!!!!!!!!!!!」
-
- 103 : 2017/07/17(月) 04:48:37 :
ライナー「何だ―――――――――――!?!?!?」
マルコ「―――――」
ジャン「・・・・・おいおい嘘だろ」
「――――――――」ズ ズ ズ ズ ズ ズ
ブラーン
ダズ「何だ!? どうなってんだよこれ!?」フワ… フワ…
アニ(あれは――――)
ジャン(人ごみの一角が大きく開けていた。よく見るとそこには先ほど叫んだダズが居た。
さかさまになって宙に浮くダズが――――――)
ダズ「いっ,嫌だ!! 誰か!!おろしてくれええええ!!!!」ジタバタ
「」ニヤリ
サッ サッ
ガクン―――
ダズ「何だ―――――――
あああああああああああああああ!?!?!?!?!!!!?」ブンブン
ジャン(シュールな光景だった・・・・・宙に浮いたダズが一瞬揺れたと思ったら,
トンカチみてえに上下に揺すられていた―――――見えない手に掴まれているかのように)
-
- 104 : 2017/07/17(月) 04:52:24 :
駐屯兵「「「「「「「「「「「 」」」」」」」」」」」
新兵「「「「「「「「 」」」」」」」」
ブゥン!! ブゥン!!
ダズ「もうやめてええええ!!! ―――ウボエ!! ゲボロロロロロ!!!!!!」ビチャビチャ
「くっはははははははははは!!!!!
見ろよ!! あの腰抜け,ゲロ吐撒き散らしながら空中浮遊してやがる!!
きったねえなぁ!!!!」
ピクシス「もうよいじゃろ。放してやらんと流石に可哀そうじゃ」
「んだよ・・・・せっかくあの老け顔の胃の中を空にしてやろうって思ったのによ・・・・」パッ
ドサ!!
ダズ「うぶえ!! ・・・・・・・おごええええッ!!!!!!」ビチャビチャ
オエエエエ…
ジャン(宙で揺さぶられていたダズが突然着地した・・・・・周りの兵士が誰も駆け寄らねえのは,野郎の吐瀉物の所為だけじゃないみてぇだ)
-
- 105 : 2017/07/17(月) 05:22:23 :
ピクシス「やれやれ・・・・もっと重いものを持ち上げて見せてやれんかのう?
あれじゃあ怖がらせるだけで逆効果じゃ」
「しょうがねえなあ・・・・」ス―――
ブォン
ガコン!! ガコン!! ガコン!! ゴゴゴン!!
ライナー「今度はなんだ!?」
クリスタ「・・・・!? 見て!! 大砲が――――」
駐屯兵「うわ!! なんだこれ!?」
駐屯兵「大砲が・・・・・」
「~~~~~~~~~~」
ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ
大砲1<ジャキ>
大砲2<ジャキ>
大砲3<ジャキ>
大砲4<ジャキ>
大砲5<ジャキ>
コニー「スゲエ・・・・あんな重いもんが宙に浮いた・・・・」
サシャ「あり得へん・・・・・ホンマに超能力が・・・・・」
マルコ「・・・・・これなら,本当に出来るかもしれない」
ベルトルト「ライナー・・・・これは――」
ライナー「ああ・・・・・けど,マジでおったまげたな・・・・・
超能力なんざ信じてはいなかったが,こうもはっきりと見せつけられたらな―――」
ドヨドヨ
スゴイ…ホントウニチョウノウリョクガ―――
オイ…コレ、モシカシタラ―――
イケルゾ! コレナラカテル!!
ドヨドヨ ドヨドヨ
ピクシス「うむ・・・・効果覿面じゃな」
「そろそろ降ろしていいか?」 ズ ズ ズ ズ ズ ズ
ピクシス「そうじゃな。もう十分じゃろう」
-
- 107 : 2017/07/17(月) 05:32:43 :
ゴドン…
ゴドン…
ゴドン…
ガココン…
ピクシス「見ての通りじゃ!!!!
諸君らにも納得してもらえたであろう!! これは現実じゃ!!!!」
ピクシス「彼の協力があれば!! トロスト区の奪還は!! 可能である!!!!」
オオオオオオ――――!!!
駐屯兵「・・・・でも,やっぱり嫌だ!!俺は逃げる!!!」
駐屯兵「おい! お前何言ってるんだ!? せっかく穴をふさぐ手段が出来たってのに!!」
駐屯兵「そうだ!! 作戦の成功率はゼロじゃなくなった! やる価値は十分だろ!?」
駐屯兵「巨人を相手に戦うことには変わりねえ!!あいつが岩を運ぶ間に俺らが食われるかも知れねえんだぞ!!?」
駐屯兵「それは・・・・」
駐屯兵「そもそもあの大岩をあいつが運べるかはまだ分かんねえ!!
あの岩ひとつで大砲いくつ分あると思ってんだ!?」
-
- 108 : 2017/07/22(土) 06:00:43 :
ザワザワ
新兵「そうだ・・・・また巨人との戦いに駆り出されるんだ・・・・・」
新兵「作戦が成功したって・・・・自分が死ぬなら何の意味が・・・・」
ダズ「おえ・・・・ハァ,ハァ,ハァ・・・・・
お,俺はもう嫌だ!! あんな得体の知れないやつに命を預けるなんて!!
今度はきっと俺が食われる!! 俺は参加を拒否するぞ!!!」
駐屯兵「おい新兵!! 貴様,敵前逃亡で死罪になりたいか!?」
ダズ「やってみろ!! その方がずっといい,生きたまま食われるなんて絶対に嫌だ!!!」
新兵「お,俺も拒否する!! もうあんな地獄はごめんだ!!」
新兵「――――――・・・・私も!」
新兵「俺も・・・・」
-
- 109 : 2017/07/22(土) 06:01:48 :
ギャーギャー ワーワー
「やれやれ・・・・どうするじーさん?秩序は壊れっぱなしだぜ」
ピクシス「まあ待っておれ・・・・・コホン―――――
ピクシス「ここから立ち去りたい者!ワシが命ずる!!」
ピクシス「今この場から去るものの罪を免除する!!」
ピクシス「一度巨人の恐怖に屈した者には二度と巨人に立ち向かえん!」
ピクシス「巨人の恐ろしさを知ったものはここから去るがいい!!」
駐屯兵「何だって!?」
ダズ「みろ! 司令のお墨付きが出たぞ! 俺は抜ける!!」
新兵「俺も!」
新兵「ああ・・・・よかった」
ピクシス「そして!!」
ピクシス「その巨人の恐ろしさを自分の親や兄弟!!愛する者にも味わせたいものも!!」
ピクシス「ここから去るがいい!!!!!」
ダズ「」ビクッ
新兵「「「「「「 」」」」」」ピタ
ピクシス「トロスト区が陥落した以上,ローゼをつなぐ門もいつ突破されても不思議ではない!!」
ピクシス「ローゼが陥落したとき!!もはや我々に巨人を排除する術はない!!それを防ぐには今この時!!
ローゼと巨人を隔てるトロスト区を奪還し!!水際で抗う以外に道はない!!!!」
ジャン「・・・・・」
コニー「・・・・・」
サシャ「・・・・・」
ピクシス「それを承知の上で!!ここから去りたい者は去るがいい!!!!!!」
-
- 110 : 2017/07/22(土) 21:35:38 :
―――――――
ダズ「―――――駄目だ・・・・家族だけはダメだ・・・・・」
新兵「うう・・・・」
新兵「ちくしょう・・・・」
ピクシス「ふむ―――皆快く応じてくれた様じゃな?」
「(このジジイ,とぼけた顔してあくどい手を使う・・・・タヌキが)」
ピクシス「これでお主の作戦に必要な条件はそろった・・・・頼んだぞ,シディアス,アルレルト新兵―――」
ザ――
アルミン「はい!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
20分前
―――トロスト区 壁上
アルミン「作戦を説明します。
駐屯兵と新兵はローゼとトロスト区の境の壁上に集合し,惹きつけられた巨人を固定砲で排除。
それが終わったら,シディアスが区内にある大岩を破壊された外門にはめ込んで穴を塞ぐ。
その間,穴から侵入してくる巨人がシディアスに向かわないよう,他の兵士が足止めし,精鋭は彼の護衛に回ります。
これを基本とします。」
ピクシス「うむ。彼が作業している間は巨人を他所へ惹き付けねばならぬからのう。」
アルミン「ただ,シディアスのまわりに固まり過ぎると奇行種を呼び寄せる危険があります。
なので2人ほど壁上に待機させ,残りの護衛は彼の周囲50m以内には可能な限り近づかない。
万が一巨人が防衛線を突破したときは壁上に待機する二人がシディアスの直援に周り,これを排除します。
作戦の鍵は彼が任務を完遂するまで巨人を遠ざけることにあります。
シディアスは犠牲が大きくなる前に穴を塞ぐことに集中していればいい。」
ピクシス「ふむ・・・・今の状況からして,それが無難じゃな。」
アルミン「ただ,もし直援が防ぎきれなかった場合は,シディアスは作業を中断して自力で巨人を排除してもらうことになるけど・・・・・」
「問題無え。チャッチャと片付けて塞いでやるからよ」
-
- 111 : 2017/07/22(土) 21:37:44 :
ピクシス「精鋭の諸君も納得したかの?」
イアン「作戦は理解しました・・・・しかし疑問が残ります。
彼にそれほどの力があるなら,わざわざ兵士たちが巨人と交戦する必要があるのですか?
トロスト区内の巨人を彼に一掃して貰ってからでも穴の封鎖は可能では?」
ミタビ(確かに・・・・彼が先ほど我々に見せた力なら,犠牲を出さずに巨人を掃討出来るはず)
アルミン「それは・・・・・・」チラ
「・・・・俺から話す。
いいか? まず俺の力の根源は精神だ。
何でも考えるとおりに動かせるといえば無敵に聞こえるが,精神のエネルギー分だけ対象に干渉出来るってだけだ。
つまりだ,デカくて重いものほど動かすのに集中力が要るし,何時間も連続して動かそうとすれば,スタミナも切れる。」
リコ(奴の力は万能ではないということか・・・)
-
- 112 : 2017/07/23(日) 21:24:45 :
ピクシス「やはりあれだけ大きい岩ともなれば,超能力といえども不安が残るようじゃのう・・・」
アルミン「はい・・・・・。
今までシディアスは,あの大岩ほど大きなものを動かしたことは無いそうです。
動かせたとしても,門までの距離を運びきれるとは言いきれません。
この作戦を確実にするためには,彼が岩を運ぶことだけに全力を集中してもらわねばなりません。
そのためには巨人を彼から引き離すための囮役が絶対に必要なんです!」
イアン「なるほど・・・・納得は出来た。
だが,先の撤退戦で多くの兵力を失ったうえ,生き残った兵士たちも巨人の恐怖を目の当たりにして戦意を喪失している。
このような士気が下がり切った状況で,彼らが作戦に耐えられるか・・・・」
ピクシス「それについてはワシが何とかしよう。その間にお前たちは各班に作戦内容の周知を徹底するように。」
イアン「ハッ!!」
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――トロスト区内門 固定砲台
ハンネス「固定砲の移動は済んだか!?」
駐屯兵「はい! トロスト区の固定砲は全て内門の周辺に配置しました!」
ハンネス「よし・・・・速やかに装填作業に移れ!補給班は次弾の用意を急げ!」
駐屯兵「ハッ!」
ハンネス(まさか本当に超能力なんてものが存在するとは・・・・・
しかもそいつがよりにもよってミカサ達の友達と来た・・・・・・)
―――――――――
シディアス『自分は駐屯兵団を択ぶつもりです』
―――――――――
ハンネス(あいつの容姿・・・・・・・髪や眼の色は違えど,エレンに生き写しだった)
ハンネス「単なる偶然か・・・・・?」
「隊長!! 全固定砲の発射用意,整いました!」
ハンネス「よし!! 修復部隊からの合図を持って作戦を開始とする!
その場で待機しろ!!」
-
- 113 : 2017/07/24(月) 05:44:43 :
―――トロスト区外門
パシュウウウウウゥゥゥゥ・・・・―――――
ハンネス「信煙団を確認・・・・固定砲は整った様じゃの。では,此方の準備も進めるかのう?」
イアン「ハッ! ―――確認する。
俺とリコはシディアスの直援として後方に待機。ミタビ班は彼の周囲に包囲陣を形成し,
接近する巨人を排除。アルレルト新兵は現場で指示を出すためシディアスに追随する。
間違いないな?」
アルミン「はい,くれぐれもシディアスの近くで密集しないよう留意してください」
イアン「分かった・・・・みんな聞いたとおりだ!!
巨人が固定砲側に密集したら,我々は外門近辺に残る巨人を掃討,その後シディアスが穴
を塞ぐまで彼を援護する!!」
――――――お待ち下さい!!!!」
-
- 114 : 2017/07/24(月) 05:45:54 :
「んあ?」
アルミン「ミカサ・・・・・」
ミカサ「―――――私を,彼の・・・・シディアスの護衛に回して下さい!!」
イアン「アッカーマン新兵・・・・貴様の配置は内門のはずだ!さっさと戻れ!!」
ミカサ「私は今期の訓練兵団を首席で卒業しました!!
撤退作戦でも4体討伐しました!!足手まといには決してなりません!!」
ミタビ「駄目だ!! 本作戦には兵士同士の緊密な連携が必要だ!
貴様のように勝手な振舞いの過ぎた者に任せるわけにはいかん!!!」
ミカサ「お願いします!!命に代えても絶対に彼を護り抜いて見せます!
だから・・・・・・彼の見えるところに居させてください!!!!」
アルミン「ミカサ・・・・・・・」
アルミン「司令」
ピクシス「何じゃ?」
アルミン「ミカサ―――アッカーマン新兵はここにいる精鋭に匹敵するほどの逸材です。
この作戦に彼女の働きがあれば,成功はより確実になると思います。」
ピクシス「アルレルト新兵」
ピクシス「言ったはずじゃ。秩序は絶対じゃとな・・・・・上官の決定に部下は従わねばならん。
兵士とはそういうものじゃ」
アルミン「はい・・・・・」
ピクシス「それ故―――この場における指揮権はお主のものじゃ」
アルミン「え?」
ピクシス「お主がアッカーマン新兵を必要と考えるならそうすれば良い」
ミカサ「!!」
アルミン「!!」
ミタビ「お待ち下さい!!こいつは先の撤退戦で命令違反を重ねました!
信頼に足るとは思えません!!!」
ピクシス「そうらしいな。じゃがのう,コヤツは兵士100人分の戦力と聞いておる。
この場にいる者で巨人4体を相手に単独で勝てるかの?」
イアン「それは・・・・・」
-
- 115 : 2017/07/24(月) 05:53:17 :
ピクシス「今わしらが護るべきは規則ではなく,人類じゃ。
そのためにいかなる選択肢も捨てるべきではないと思うが・・・・
のう? アルレルト新兵?」
アルミン「・・・・・・・」
アルミン「シディアスは・・・・何か不都合はあるかい?」
「いいや別に? お前が良いと思うなら俺は文句はねえ」
アルミン「分かった・・・・・ミカサを護衛に加えます。」
ミカサ「・・・・ありがとう」
「おい・・・・」
ミカサ「何?」
「お前が俺に何を期待しているか知らねえが・・・・・俺に応える義理は無え。
それでも本当にお前は命を懸ける気か?」
ミカサ「・・・・あなたをエレンと重ねているのは否定しない。
でも,私はシディアスを守りたい。その思いに嘘はない。」
「そうかい・・・・じゃあ好きにしな」
ミカサ「ええ・・・・・好きにする」
-
- 116 : 2017/08/10(木) 22:43:08 :
- 作品自体に恨みはないけど、マキタにお気に入りされているので荒らす
-
- 126 : 2017/08/10(木) 22:44:17 :
- むなしいけど
-
- 150 : 2017/08/10(木) 22:47:14 :
- 屁
-
- 152 : 2017/08/11(金) 04:12:26 :
- 荒らしてすみませんでした
自分勝手な行動で巻き込んでしまい、申し訳ございません。
-
- 153 : 2017/08/15(火) 18:23:12 :
- 荒らし邪魔
頑張ってください期待してます!
-
- 154 : 2017/09/03(日) 00:27:15 :
―――ローゼ城門 固定砲
巨人「ガゥウウ~~~~~」ズリ… ズリ…
アゥアァァァ…
ゴァアア…
ワラワラワラ
ハンネス「司令,区内の巨人共の9割程が集結しました!」
ピクシス「うむ・・・・壁際に集まった巨人を掃討せよ!!!!」
ハンネス「は!! 固定砲班,砲撃開始!!!!!」
―――ガチン!
ドォン!!!!!!
ドォン!ドォン!
ドォン!ドォン!
ドォン!
――――――――ドォン…――――――ドォン…
「おーおーやってらぁ・・・・しかし考えたなぁ,アルミン?」
アルミン「壁際まで寄せてしまえば,最前の巨人は後続の巨人たちに圧されて身動きができなくなるからね・・・・・それなら固定砲で仕留めるのは容易い。動き回る巨人を狙えるのは君くらいだよ」
「まぁ,ただの人間には無理だろな。
つくづく人間ってのは不便だよなぁ・・・・くっくく,マジで情けねえの」ニヤニヤ
イアン「・・・・おい,シディアス」
「チッ―――あぁ?何すか?」ジロ
イアン「貴様がこの作戦をしくじれば,犠牲となるであろう多くの兵の死が無駄になる・・・・そのことをよく覚えておけ!」
「はぁ? 何だそりゃ?まるで兵士どもが死んだら俺に責任があるみてえな言い方だな?」
イアン「な・・・・」
ミタビ「貴様・・・・自分の役目がどれほど重要か分かっているのか!?」
「重要なのはあんた等にとってだろが?この作戦が成功しようが失敗しようが,俺に損はねえ。だがあんた等の上官が誠意をこめて俺に頭を下げてきたから慈悲の心で協力してあげてんだよ」
「それとも何か?
俺が手前ら人類が生き残るためにどうか協力させてくださいと頭を下げろとでも?
不意打ちで俺を撃とうとした貴様らに?
――――――どうなんだよおい?」ズ ズ ズ ズ
ミタビ「う・・・」タジ…
イアン「い、いや・・・・そういうわけじゃ」
「じゃあ俺に向かって二度と偉そうな口を利くなよ・・・・・
勘違いしないよう言っておくが,貴様らは俺が捧げた心臓の対価をこともあろうに銃弾で,
しかも不意打ちで支払おうとした。
つまり!!
契約を反故にされた俺にはもはや王政に忠誠を捧げる義理も道理もメリットも無え!
先に手を出したのはそちらだからな!当然俺には貴様等に報復する権利があんだよ!
そのことをよぉ~~~~く頭に叩き込んだ上でものを言え!!分かったか!!?」クワッ
イアン「わ,分かった!!」ビクッ
ミタビ「すまない,気を付ける!おい,行くぞ・・・」オドオド
タッタッタッタ…
「フン・・・・・階級以外に誇れるモンがねえ雑魚が」ケッ
アルミン「・・・・・・・」
アルミン(―――やっぱり今の“彼”はシディアスじゃない)
アルミン(僕の目の前にいる“彼”は今までの訓練で僕たちを助けてくれたシディアスとは別人だ・・・)
アルミン(どっちが本当の君なんだ?)
-
- 155 : 2017/09/03(日) 01:27:40 :
「あ~あ,さっさと片付けてこの鬱陶しい柵の中から出て行きてえな~」ノビ~
アルミン「―――ねえ,シディアス・・・・でいいんだよね?」
「あん?なんだよアルミン。お前も説教か?」
アルミン「いや,そうじゃないけど・・・・どうして君は僕たちに協力してくれるんだい?」
「お前を信用しているからだって,さっき言ったろが?」
アルミン「いや,作戦の内容を了承したことじゃなくて・・・・
トロスト区の奪還そのものにどうして協力してくれるのか,って事だよ」
「こちらの欲しいもんを対価に協力を乞いにきたんだ・・・・メリットのある取引きを蹴る理由はねえと思うが?」
アルミン「・・・・君の持っている力があれば,何だって手に入れられるじゃないか。」
アルミン「わざわざ取引に応じるまでもなく,欲しいものはその力で脅せば―――」
「 おいアルミン 」
アルミン「ッ,」ゾク…
「あんまり俺を見くびるなよ・・・・・・?」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アルミン「う・・・・・・」ビク
「俺を意地きたねえ王政や憲兵どもと一緒にすんじゃねえ・・・・・」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゾゾ―――――――
アルミン「ぼ,僕はそんなことを言うつもりは―――」ガタガタ
「ふぅ――― ああ,悪い悪い。チョイとムキになっちまった」スゥ…
アルミン「あ,ああ・・・・・・」ヘタ…
「ええと何だったか?要は俺が取引を重んじる理由が知りてえんだったな?」
アルミン「うん・・・・・・」
「俺はな,権力を笠に他人を好きにできると考える奴が気に食わねえんだよ」
-
- 156 : 2017/09/03(日) 01:28:45 :
アルミン「・・・・・・・・・」
「人ってーのは自分の人生を自分の望むままに生きるもんだろ?
誰かに管理され,強制されて生きるなんざ,糞食らえだ。
生きる意味も理由も,自分で見つけてそのために命を燃やす,それでこそ自由だろ?」
「誰でも自由を持っている・・・・・・逆に言えば,誰にも人の自由を奪う権利なんざ無え。
たとえそれが王だろうが巨人だろうが,な・・・・」
アルミン「!!」
「だから俺は対価を求め,支払うのさ・・・こんな力があるんだ,やろうと思えば気に入らねえ奴らを皆殺しにして,欲しいモンを好きなだけ奪える。けどな,それは俺が一番毛嫌いする連中がやってるのと何の違いがある?」
「俺だって人としての矜持くらい持ってる。
ケダモノに成り下がるなんざ真っ平だからな。
・・・・・安心したか?」
アルミン「うん。君が普段のシディアスと変わらないってわかってね」ホ…
アルミン(そうだ・・・・君は全く得体がしれないし,正直傍にいるのも怖いくらいだ。
けど,それ以上に僕は“彼”に惹かれ始めている・・・・“彼”の強さと怖ろしさ,
何よりその人間性にだ。)
-
- 157 : 2017/09/03(日) 08:10:37 :
――トロスト区 ローゼ側壁上
ドォン!
ドォン!
ドォン!
ドォン!
ドォン!
ドォン!
ビチッ! ブシュ! グチャ!
巨人「」ドシャァ…
巨人「」ズゥン…
巨人「」ドサァ…
ズン… ズン…
ズン… ズン…
ズン… ズン…
ズン… ズン…
ズン… ズン…
駐屯兵「隊長!密集した巨人の約7割を排除!後続の巨人も次々に集まりつつあります!!」
ハンネス「分かった!!」チャキ
ハンネス「ピクシス司令,よろしいですか?」
ピクシス「うむ。奪還作戦発動,信号送れ!!」
ハンネス「ハッ!! (頼んだぞ・・・・アルミン,シディアス!)」パン!!
-
- 158 : 2017/09/03(日) 08:11:31 :
―パシュウウウウウウ…
イアン「来たぞ,合図だ!!」
リコ「作戦開始!!
第一分隊,門の周辺の巨人を掃討しろ!」
「「「「「「「ハッ!!!」」」」」」」
バシュ バシュ
ミタビ「よし・・・・・・これより対象の護衛にうつる! アルレルト,シディアスは作戦を実行せよ!!」
アルミン「ハッ!」
アルミン「頼んだよ,ミカサ・・・」
ミカサ「ええ・・・・二人も気を付けて」バシュ
「ったく,誰に言ってんだ?」
アルミン「シディアス,準備はいいかい?」
「ああ・・・いけるぜ」
アルミン「よし・・・・降下開始!!」
キュィイイイイイ…
-
- 159 : 2017/09/03(日) 08:12:03 :
ミタビ「各員散開!! シディアスの周囲を固めろ!!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
ミカサ「ハッ!!」
バシュバシュバシュ!!
-
- 160 : 2017/09/03(日) 08:12:59 :
キュィイイイイイイ スタッ スタッ
アルミン「これか・・・・」
大岩「」ズゥゥゥゥン
アルミン「シディアス! 岩を持ち上げてみて!!」
「了解! さてと・・・・・そんじゃあやりますかッ!!!!」ブォン
ズ ズ ズ ズ ズ ズ
-
- 161 : 2017/09/03(日) 08:13:34 :
大岩に向かって両手をかざす
彼と岩の周りの空気が異様に重くなる
地鳴の様な音とともに岩が震え出す
「ふんッッッ!!!!!」ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ
かざした手のひらを上へ向け,意識をさらに集中する
小石「」カタ… カタカタカタ…
小石「「「「「」」」」」カタカタカタカタ
フワ…
岩の周りの小石が震え出し,やがて重力の束縛から放たれる
ボゴン! ゴゴン! ガガガガガガ!
岩の周りの土が砂煙となって舞い上がる
「ぬおおおおおおお!!!!!」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴゴン! ボコ! ボコ!
「~~~~~~~~~~~~~~ッ,上がれやぁぁぁあああああ!!!!!!!!」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ズゴン!!!!
アルミン「!!!!」
イアン「!!!!」
リコ「!!!!」
ミカサ「!!!!」
精鋭「「「「「!!!!」」」」」
-
- 162 : 2017/09/03(日) 08:14:06 :
何かが外れる音とともに土中に埋まっていた大岩が起き上がり,そのまま浮き上がる
まるで巨大で歪な風船のように宙に浮かんだ大岩は,掘り出した穴の上から滑るように移動し,再び地面に降りた
大岩「」ズズウゥゥゥゥウウウウン…
アルミン「ッ!! やった・・・・・掘り出せた!!」
ミカサ「すごい・・・・・本当に動いた」
リコ「信じられん・・・・・あの巨大な岩が独りでに浮き上がった・・・・・・・」
イアン「青の信煙弾を上げるぞ!!」スチャ
パシゥゥゥゥゥウウウウウウ…
ハンネス「外門の部隊より信煙!青です!!」
ピクシス「ほぉ・・・・掘り出せたか。 これで希望が見えたのう」
-
- 163 : 2017/09/03(日) 11:23:44 :
「ッッッ, ぶはぁぁあああああ!!!」ゼェー… ゼェー…
(くそ・・・・・思った以上に集中力が必要だ!!
しかも離れるとすぐにフォースの干渉力が弱まって止まっちまう!!
周りの巨人を相手にする余裕はねえなこりゃあ・・・)
精鋭「ミタビ班長!中型巨人2体接近中!!」
巨人「」ズン・・・ ズン・・・
巨人「」ニタニタ
「・・・・・・」イラァ
「ムカつくな・・・・お前らに恨みはねえ筈だが,なぜだか無償にぶち殺したくなる」
「こんな岩を運ぶくらいならお前らを皆殺しにしてやりてぇぜ」
ギュウゥウゥウゥゥ
ミカサ「ふッッッ!!!!」
ズバ!!ズババン!!!
巨人「」ドシャ
巨人「」ドシャア…
ミカサ「もうお前たちに,何も奪わせはしないッッ!!!」パシュン
リコ「大型1体,中型3体,門から侵入!! 排除せよ!!!」
「「「「ハッ!!!」」」」
アルミン「シディアス!! 巨人は精鋭に任せて急いで穴を塞ぐんだ!!」
「分かってるってぇのッッッ!!!!」ブォン
ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
-
- 164 : 2017/09/03(日) 11:24:30 :
――ローゼ側壁上
ドォン
ドォン
ドォン
ブチュ! グチャ!
巨人「」ドシャ…
巨人「」ズズウン
駐屯兵「隊長!! 密集した巨人を掃討しました!!」
ハンネス「分かった! 司令, 修復部隊の援護に回るべきでは?」
ピクシス「よかろう・・・・・・・総員聴け!!!!」
ピクシス「現在!! シディアス新兵は岩を掘り起こすのに成功し,
破壊された外門に運んでいる最中じゃ!!!」
ジャン「おいおいマジかよ・・・・あの岩を動かしやがったのか!?」
ライナー「どうもそうらしいな・・・・向こうの壁の根元を見ろ」
ベルトルト「あ,あれって・・・・」
コニー「ん? なんか壁際に黒い塊が・・・・」
サシャ「あれ,岩ですよ!岩が宙に浮かんでいます!!」
ピクシス「これより!!
トロスト区内に残存する巨人の排除および修復部隊の援護に移る!!
班を編成し巨人を索敵,発見したら極力戦闘を避け!!
囮となって可能な限り外門から引き離せ!!
シディアスの周り100mには兵を密集させるでないぞ!!」
ピクシス「奪還は目前じゃ!!
今一度!! 心 臓 を さ さ げ よ!!!!!!!!」
兵士「「「「「「「「「「「 ハッ!!!! 」」」」」」」」」」」
-
- 165 : 2017/09/03(日) 11:57:05 :
――外門から400m
「むぅぅうぅぅぅうううぅうぅう~~~~~~~~~ッッッ!!!」ズ ズ ズ ズ ズ
大岩「」フワリ…フワリ…
アルミン「くっ・・・・歩くよりちょっと早い程度か・・・・・」
アルミン(奇行種は殆どが固定砲に引き寄せられて,残るは通常種がほとんどか・・・・)
アルミン(巨人は精鋭と区内に展開した兵士で十分に押さえられている・・・・
後は“彼”のスタミナが持つかどうか・・・・・)
精鋭「大型1体,シディアスへ急速に接近!!!」
ミタビ「何だと!?」
巨人「」ドドドドド
-
- 166 : 2017/09/03(日) 11:57:55 :
ミタビ「クソッ,こっちは中型2体相手で手が回らん!!」
巨人「ア゙ア゙ア゙ア゙~」
巨人「ヴロ゙ア゙ア゙!」
イアン「俺が引き受ける!!!」バシュ
アルミン「イアン班長!!」
巨人「」ドドドドド
イアン「ぬんッッッ!!!」ズバア!
巨人「ゲア・・・・」
ズザザアアア…
アルミン「・・・・助かりました」
イアン「礼はいい・・・・どのみちコイツがやられたら我々は負けだ」バシュ
-
- 167 : 2017/09/03(日) 11:59:04 :
ギュイン! ギュイン! ズバァ!
巨人「」ズズン…
ミカサ「ハァ,ハァ,ハァ,・・・・・これで,6体」
ミカサ「岩は・・・・・まだ遠い」
精鋭「更に6体,外門に接近!! 大型2,中型3,小型1!!!!」
精鋭「くそ!次から次へとッ」バシュ
精鋭「うらあああ!!!」ズバン!
巨人「」ドシャア…
「ぬぉぉぉおおおぉおぉぉおおおおお!!!!」ズ ズ ズ ズ ズ
大岩「」ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
イアン「あと300mか・・・・皆頼む,持ちこたえるんだ・・・」
巨人「」ズン ズン…
イアン「・・・・ん?(女性型だと?珍しいな。・・・・・周りの精鋭を追わない,奇行種かッ!!)」
イアン「反応しない奇行種は素通りさせろ!!」
アルミン「!!? (あれは・・・女性型の巨人?)」
ミカサ(周りに兵士が近づいても無視してローゼに向かっている・・・優先して排除する必要はない)
女性型巨人「・・・・」ズン ズン・・・
-
- 168 : 2017/09/03(日) 12:07:16 :
アルミン「町の方へ行く・・・・」
ミカサ「・・・・・・・・」
女性型巨人「・・・・」ズン ズン
――――――ピタ――――――
ミカサ「!!!!!」
アルミン「・・・・・え?」
女性型「・・・・」クル
ズンッ ズンッ ズンッ
アルミン「向きを変えた!!こっちに来る!!!!」
ミカサ「させない!!!!」ダン
バシュウウウ!!
女性型「・・・・・・」ズン ズン ズン
ミカサ「(体にアンカーを撃ち込んで背後を取る!!)」ギュイイイイイイイイ!!
バシュン!!
女性型「――――――」ダッ!!!
―――スカ
ミカサ「え?」
-
- 169 : 2017/09/12(火) 18:29:10 :
女性型「」ドドドドドド!!!!
アルミン「アンカーを避けた!?」
イアン「いかん!!岩に向かっている!!!」
ミタビ「させるか!! ザック,フェット!俺に続け!!」ギュイイイン
ザック「ハ!!」ギュイイイ…
フェット「了解!!」パシュ
-
- 170 : 2017/09/12(火) 18:30:13 :
女性型「」ドドドドドド!!!
ミタビ「真っすぐシディアスを目指すか・・・・好都合だ!
俺が奴の脚を刈る,お前たちは奴がバランスを崩した隙に項を削げ!!」
ザック「了解! フェット,援護しろ!」
フェット「任せろ!」
女性型「」スダダダダダダ!!!!
ギュイイイン
ミタビ「(思った以上に早い!!だが動きが直線的だ・・・・イケる!!)」バシュ
ミタビ「はぁ!!!」
ミタビは踵の腱を断つため女性型の後方に低空で回り込んだ。疾走する女性型は歩幅が広く,十分に伸びきった踵は格好の的であった。右足の踵に狙いを定める。コイツを転ばしたら腕が劣る部下2人でも殺せる―――確信を持ってミタビはブレードを振る
ダダン!!
ゲシ!!!!
フェット「・・・・・え?」
ザック「――――」
-
- 171 : 2017/09/12(火) 18:31:19 :
ミタビがブレードを振る一瞬――――巨人は的に定めた右足――――の反対の左足を2度踏み込んだ。空を切るブレードのすぐ前に,断ち切られたはずの右足の裏側が迫る。何が起きたのかわからないまま,0Gの体が突如上から押さえつけられる。
――――――ゴシャ
巨人は左足でスキップしてミタビの攻撃のタイミングをずらし,躱した右足の裏で思いきり地面に踏み込んだ。ミタビの上半身ごと―――
リコ「ミタビ!!」
イアン「バカな!!」
アルミン「攻撃を躱して反撃した!?」
フェット「うわあああ!!!班長おおおおお!!!」
ザック「落ち着け!! こうなったら俺たちで項を削ぐんだ!!!!」
-
- 172 : 2017/09/20(水) 22:11:47 :
ミカサ「(あの巨人・・・・まさか知性を持っている!?)」パシュ
ミカサ「クッ! 追い着けない!! 直援を!!!!」
イアン「リコ! 行くぞ!!」バシュウ
リコ「アルレルト!!私達が突破されたらもう岩はいい!!シディアスを退かせろ!!」
ギュイイイイン
アルミン「ハ!! シディアス! あと200mだ!!急いで!!!」
「くっそおッッッ!!! 焦れってええええ!!!!!! 」ズ ズ ズ ズ ズ ズ
大岩「」ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「(何だ? あの巨人,こっちを狙ってやがるのか?
―――――ああくそ! 集中し続けねえと岩が遅くなっちまう!!)」
女性型「」ドドドドドド!!!
-
- 173 : 2017/09/20(水) 22:13:06 :
フェット「来,来た!!」
ザック「焦るな!!俺は右側を行くからお前は左から接近しろ!いいな!?」バシュ
―――ガス
ザックは巨人の肩にアンカーを撃ちこみ,右に回り込んだ。時間差でフェットも左側から接近し,波状攻撃の用意に入る。
女性型「ガァアア!!」ブウン
―――グイン!!
ザック「何!?」
巨人は左肩に打ち込まれたワイヤーを手首に巻きつけ,ザックを手繰り寄せた。猛烈なGに襲われる。
ギュオオオオオオオオオ
ザック「ぐぅうあああああああああああああああ!!!?!!?!!?!!?」
女性型「」ビュイン
フェット「へ?」
巨人は手繰り寄せたワイヤーを右に向かって振り回した。遅れて攻撃体勢に入ったフェットは巨人に振り回される同僚が自分に向かって来るのに対応できなかった。
ギュイン!! ギギギ!!!
フェット「まずい! ワイヤーが絡まった!!」
ザック「あああああああああああああ<ベシャアッ!>―――――――――
ザックは側面の建物の外壁に叩きつけられ,赤い染みとなった。
フェット「ザック!!!!!」
-
- 174 : 2023/08/01(火) 15:41:33 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
sukebe_erotarou
errenlove
cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場