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ライナー「参ったな・・・」

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  1. 1 : : 2017/03/15(水) 01:35:24




    〇地の文は無いです←誰か書いてくださ(殴
    〇なので妄想力で補完推奨です


    色々と突っ込みたいところはあるかもしれませんが
    何卒よろしくお願いします
  2. 2 : : 2017/03/15(水) 01:44:25

    3月14日 街



    ガヤガヤ… ガヤガヤ…



    ライナー「・・・」ウーム


    アニ「・・・」


    ライナー「ん?・・・よお、アニか」


    アニ「どうも」


    ライナー「珍しいな、お前が1人で街に来るなんてよ」


    アニ「べつに、ただ休みの日に訓練所にいたくなかっただけだから」


    ライナー「そうか・・・」


    アニ「それにしても何してるのさこんなところで・・・いつにも増して硬い表情(かお)してるみたいだけど」


    ライナー「いや・・・バレンタインのお返しを悩んでいてな」


    ライナー「特にクリスタへの・・・」


    アニ「あぁ・・・なるほどね、生身の体まで鎧化してきたのかと心配したよ」


    ライナー「お、おい・・・その話はよせ」


    アニ「・・・冗談だって、こんな街のお菓子屋の前で・・・真に受けるヤツなんていないでしょ」


    ライナー「・・・だとしてもだな」ハァ


    コニー「なぁ今鎧化って言ったのか?アニ」


    アニ「ギク・・・」


    ライナー「おい・・・声が出てるぞ」


    アニ「コニー、今のは比喩ってやつで・・・」


    コニー「ひゆ~・・・?なんだ?それ・・・」


    アニ「ものの例えってやつでさ・・・」


    サシャ「あ!コニー!見つけましたよ!あっちに噂のパン屋さんがあるみたいです!」


    コニー「お!遂に見つけたか!」


    サシャ「あれ?ライナーとアニじゃないですか・・・お二人も噂のパン屋さんを探しに街まで?」


    ライナー「いいや・・・」


    アニ「たまたまばったりとね・・・」


    サシャ「なるほど!」


    コニー「じゃ俺達はパン屋に行くわ!」


    サシャ「ではではーッ!」


    コニー「一日数量限定のパン!楽しみだなー!」


    サシャ「はい!待っていて下さいね、パアァァァァァンッ!!!」


    ライナー「行ったな・・・」


    アニ「一日数量限定のパン・・・」キニナル


    ライナー「・・・さて、どうするか」ウーム


    アニ「しょうがないね・・・どうせ今日は暇だし、お返し選ぶのに付き合ってやってもいいよ」


    ライナー「悪いな」


    アニ「気にしなくていいって」

  3. 3 : : 2017/03/15(水) 01:50:26



    アニ「とりあえず店前でそんな表情してるとお店に迷惑だからリラックスしな」


    ライナー「・・・そうだな」フゥ


    アニ「とりあえずお店、入るよ」


    店内


    ライナー「クリスタに何を渡せば喜んでくれるのかだが・・・」


    アニ「コレ」

    ライナー「ん?なんだこれは・・・」


    アニ「知らない、でも美味しそうじゃない?」


    ライナー「これ、チョコ・・・なのか?」


    アニ「あとコレ・・・あ、そこの焼き菓子も美味しそう」


    ライナー「そ、そうか」


    アニ「・・・なんだろうコレ、変わった形してるね」


    ライナー「なぁアニ」


    アニ「・・・何?」


    アニ「私的にはさっきのチョコかな」


    ライナー「おいアニ、真剣に考えてくれ・・・」


    アニ「真剣だけど?」

    アニ「というかなんで私が?あんたが真剣に考えなよ」


    ライナー「なッ、選ぶのに協力してくれるんじゃなかったのか」ヤレヤレ


    アニ「選ぶのに付き合うと言っただけで協力はしないよ」


    ライナー「おいおい・・・そう来たか」


    アニ「・・・ライナー、あんたが真剣に考えたものじゃないと意味がないでしょ?あんたが真剣に選んだものならあの娘(こ)は喜んでくれると思うけど・・・」


    ライナー「・・・」


    アニ「・・・」


    ライナー「アニ、お前・・・」


    アニ「・・・何さ」


    ライナー「いつからそんな乙女みたいな事言うようになったんだ・・・」ククッ

    ゲシッ

    ライナー「ぐッ!!」


    アニ「・・・一応女型ですけど?」(pσ_σ)q


    ライナー「す、すまんすまん」


    アニ「・・・で、決まった訳?」


    ライナー「いや決まらん・・・アニ、お前ならどんなものを返してもらいたいんだ?」


    アニ「・・・いいかい?私はあんたとベルトルト以外誰にもあげてないし、前も言ったけど義理ってヤツだから別に私に対してお返しとかしなくていいから」


    ライナー「そ、そうなのか・・・」


    アニ「・・・参考にならなくて悪いね」


    ライナー「気にするな」


    アニ「うん」


    ライナー「・・・」ウーム


    ライナー「・・・とは言っても男としてお前に返さん訳にもいかんだろう!」


    アニ「は?だからいいって・・・」


    ライナー「アニ、さっきのチョコみたいなヤツだったよな・・・あれなら受け取ってくれるな?」


    アニ「・・・まぁ」


    ライナー「よし、なら店の外で待っててくれ」


    アニ「はいはい、じゃあ先行ってるよ」

  4. 4 : : 2017/03/15(水) 02:04:55



    お店の外



    ライナー「待たせたな、いつぞやのお返しだ」


    アニ「・・・どうも」


    ライナー「なんだ?もっと喜ぶと思ったんだがな」


    アニ「いや、これじゃ買わせたみたいでさ・・・」


    ライナー「そんなことはないから気にするな」


    アニ「せっかくだから受け取って置くよ」


    ライナー「相変わらず素直になれないヤツだな」


    アニ「ハイハイアリガト」



    スタスタ… スタスタ…



    アニ「で?クリスタへのお返しはソレ?」


    ライナー「あぁ、とりあえずお前が気になったヤツと同じお菓子だ」


    ライナー「ただ・・・」


    アニ「・・・ただ?」


    ライナー「これだけでは足りない気がしてな」


    アニ「もっと買ってくれるという訳ね」


    ライナー「え・・・」


    アニ「冗談だって・・・クリスタに対してって事でしょ?」


    ライナー「あぁ、何か他にも印象的なものがあればいいんだが・・・」


    アニ「なら小物とかはどう?」


    ライナー「小物?」


    アニ「そ、食べ物は食べたら終わりだからね」


    ライナー「なるほどな、で・・・どんなものがいいんだ?」


    アニ「だからそれはあんたが考えなって話」


    ライナー「そうだったな、小物・・・小物・・・」


    アニ「そう小物」


    ライナー「指輪とか・・・か?」


    アニ「却下」


    ライナー「な・・・」


    アニ「いくら何でも指輪は引くって」


    ライナー「なら首飾りなんてどうだ?」


    アニ「それも却下」


    ライナー「ぐッ」


    アニ「ライナーあんたさ、指輪とか渡してプロポーズでもするつもりな訳?」


    ライナー「将来的にはな」


    アニ「うわぁ・・・」


    ライナー「うわぁってお前・・・」


    アニ「・・・質問した私が悪かったよ」


    ライナー「いや・・・ん?」


    アニ「今回はバレンタインのお返しでしょ?」


    ライナー「そうだな・・・」


    アニ「あんたは何を貰ったのさ」


    ライナー「手作りチョコ(多分本命)だ」


    アニ「あぁ手作りチョコ(絶対義理)ね、なら返すものの価値というかバランスを考えなよ」


    ライナー「え、チョコ(本命)に対してだよな」


    アニ「そう、チョコ(義理)に対して指輪とか首飾りなんてありえないと思わない?」


    ライナー「思わんな」


    アニ「もういいよ・・・あんたがチョコ貰って嬉しかったのはよく分かったから」


    アニ「とにかく今回は小さな髪飾りとか座学で使えそうな文具とか実用的なものがいいんじゃない?」


    ライナー「そう、なのか?」


    アニ「そうさ」


    ライナー「なら・・・じゃあ雑貨屋にでも行ってみるか」


    アニ「の前に噂のパン屋に行こう、その後雑貨屋ね」


    ライナー「おいおい」



  5. 5 : : 2017/03/15(水) 02:09:13


    パン屋後雑貨屋


    アニ「・・・ねぇ」


    ライナー「どうかしたか?」


    アニ「なにか良さそうなもの見つかった?」


    ライナー「そうだな・・・とりあえずは」


    アニ「色々と見てるみたいだったけど」


    ライナー「っと、随分時間を使っちまったようだな・・・でもお陰様でいいのを手に入れる事が出来たな」


    アニ「で、何に決めたの・・・?」


    ライナー「・・・それは秘密だ」


    アニ「は?なにそれ・・・」


    ライナー「ははッ、なんだ気になるのか?」


    アニ「どうでもいい・・・」


    ライナー「もう少し粘ってくれてもいいんだが」


    アニ「ほらさっさと帰るよ、今日が終ったら意味がないでしょ?」


    ライナー「そうだな・・・じゃ、そろそろ帰るか」




  6. 6 : : 2017/03/16(木) 00:17:57



    兵舎に帰ってきた二人




    ライナー「今日は休みなのに付き合わしちまって・・・ありがとなアニ」


    アニ「・・・別にいいって」


    ライナー「にしてもすっかり夜だな、しかし夕食には間に合ったようだな」


    ミカサ「アニ」


    アニ「ミカサ・・・?」


    ライナー「おうミカサか、エレンは一緒じゃ無いのか?」


    ミカサ「エレンは今兵舎裏で自主訓練をしている」


    ライナー「そうか、熱心なことだな」


    アニ「で、私に何か用かい?」


    ミカサ「今日、エレンと一緒に街でバレンタインのお返しを買ってきた、ので後でエレンから受け取って欲しい」


    アニ「・・・・・・そう」


    ライナー「ちょっと待て」


    ミカサ「?」


    アニ「何?」


    ライナー「アニお前、エレンに渡してたんだな・・・、確か誰にも渡してないとか言ってなかったか?」


    アニ「・・・あ」


    アニ「あ~・・・・・・忘れて」


    ライナー「ほほーう」ニヤニヤ


    アニ「・・・ライナー、次の対人格闘訓練の時までせいぜい余生を楽しむんだね」


    ミカサ「?」


    ライナー「お、おいおい・・・わかったわかった、今の話は聞かなかったことにするからよ」


    アニ「本当だろうね・・・?」


    ライナー「あぁ・・・」


    ミカサ「アニ、夕食後の入浴時間までの間に兵舎裏に来て欲しい」


    アニ「・・・わかったよ」


    ミカサ「では私はこれで・・・」


    アニ「それじゃ・・・」



    ミカサが去る



    アニ「ライナー」


    ライナー「なんだ?」


    アニ「私夕食後すぐにクリスタと兵舎裏へ行くから、あんたもそこに来な」


    ライナー「え」



  7. 7 : : 2017/03/16(木) 00:21:33



    夕食後・兵舎裏




    ミカサ「エレン、いい?きちんと出来る?」


    エレン「んだよミカサ・・・渡すくらい出来るって」


    ミカサ「でも礼儀は大事、それと感謝の言葉も忘れずに」


    エレン「だから心配すんなって・・・」


    ミカサ「エレンは私がいないとダメになる」


    エレン「なんだよそれ・・・つーかミカサ、本当にいらないのか?お前にもバレンタインのお返し準備するつもりだったのによ」


    ミカサ「私はいい・・・///」


    エレン「ん?」


    ミカサ「以前、エレンからとても大事なものを貰ったから・・・それで充分」


    エレン「は?そうだっけ」


    ミカサ「そう・・・とてもあたたかくて、とても返しきれないもの」キュ


    エレン「それただのマフラーじゃねーか」


    ミカサ「・・・エレン、今のはムードを読むべき」


    ミカサ「ただそんな鈍感なところもエレンの魅力のひとつでもある」


    エレン「なんだよそれ」


    ミカサ「あ、来た・・・エレン、粗相の無いように気をつけて」


    エレン「わかったから・・・あとお前、付いてくんなよ?間近で見られてたら気まずいし恥ずかしいだろ・・・」


    ミカサ「わかった・・・」


    ミカサ「あ、エレン」


    エレン「何だよ・・・」


    ミカサ「いってらっしゃい」


  8. 8 : : 2017/03/16(木) 00:56:00


    続・兵舎裏



    アニ「まさかあんたもミカサから声掛けられてたとはね・・・」


    クリスタ「アニもエレンにバレンタインあげてたんだ」フフッ


    アニ「たまたまね・・・というか義理だよ、クリスタ・・・あんたはどうなの?」


    クリスタ「わ、私は・・・エレンが喜んでくれたらいいなぁって・・・」


    エレン「よおアニ、クリスタ」


    クリスタ「あ、エレン」


    アニ「・・・もう来てたんだ」


    エレン「悪いな呼び出しちまってよ」


    クリスタ「ううん」


    アニ「私達に愛の告白でもしようっていうの?」


    エレン「は?違ぇよ・・・こないだの、お返しだ」ホイ


    エレン「ありがとな、色々考えたんだけどよ・・・よかったら食べてくれ」ホイ


    クリスタ「あ、ありがとうッ!」


    アニ「・・・どうも」


    エレン「じゃあもう行くわ、二人共明日からもよろしくなッ」


    アニ「はいはい」


    クリスタ「うん!またねッ」



    走り去るエレンを見送る二人



    アニ「・・・あ、あそこにミカサがいる」


    クリスタ「エレンも大変だね」アハハ…


    アニ「・・・(ライナーは何をしてんのさ)」


    クリスタ「じゃあアニ、私達も戻ろっか」


    アニ「そうだね・・・」


    ライナー「お、アニとクリスタか・・・ぐ、偶然だなぁ」


    アニ「ライナー・・・何か用?(やっと来た、不自然な登場だけど)」


    ライナー「クリスタに・・・ちょっとな」


    アニ「なら私は先に行くよ・・・クリスタ、また後でね」


    クリスタ「あ、うん」

  9. 9 : : 2017/03/16(木) 01:07:03


    続々・兵舎裏




    ライナー「・・・」


    クリスタ「どうしたの?ライナー」


    ライナー「こ、こないだのバレンタインのお返しをし、したくて・・・だな」


    クリスタ「えッ、ありがとうッ」


    ライナー「・・・受け取ってくれ」


    クリスタ「わぁッ!これ、素敵な容器だねッ」


    ライナー「気にいってくれるとなによりなんだが・・・色々悩んだ結果、敢えてその小物入れにしたというわけだ」


    クリスタ「このチョコを入れる為?」


    ライナー「いいや、言ってしまえばそのチョコはついでだ・・・それを何かの入れ物として使ってくれたら、俺は満足だ」


    クリスタ「そおなんだ!大切にするねッ」ニコッ


    ライナー「じ、じゃあ俺はこれで(結婚しよ・・・)」


    クリスタ「じゃあまたね!ライナーッ」



    クリスタを見送るライナー



    ライナー「(さて・・・戻って明日の準備でもするか)」


    スタスタ…


    アニ「小物入れにしたんだ」


    ライナー「うおぁッ!?」


    ライナー「アニ・・・見てたのか、いい趣味だとは思えないが」


    アニ「クリスタがどっかの暴漢に襲われてもすぐ助けられる様見守ってたのさ」


    ライナー「おいおい、それはあんまりだな」


    アニ「で、なんで小物入れにした訳?」


    ライナー「あぁ・・・俺は、はじめクリスタに装飾品を買おうとした」


    アニ「してたね」


    ライナー「しかし俺には分からなかった、クリスタが本当に喜んでくれそうなものが・・・」


    アニ「うん」


    ライナー「だから俺は、クリスタに大切にしたいと思う小物が出来たときの為にあの入れ物を選んだという訳だ」


    アニ「ライナー・・・」


    ライナー「どうした?」


    アニ「あんたなりに考えたんだね、キモイけど」


    ライナー「おい」


    アニ「まぁでもあんたが真剣に決めたんならきっとクリスタも喜んでくれてるよ」


    ライナー「だといいがな・・・」


    アニ「・・・でもさ」


    ライナー「ん?」




    アニ「大切なものがあの小物入れに入らないサイズだったら意味ないね」



    ライナー「それな・・・」






    後日例の小物入れは意外とクリスタのお気に入りらしく、その後ヘアゴム入れとして愛用されている
  10. 10 : : 2017/03/16(木) 01:10:01


    最後まで閲覧して下さった方ありがとうございました
  11. 11 : : 2017/03/16(木) 08:52:52
    乙です。ほのぼのしました
  12. 12 : : 2017/03/16(木) 10:01:31
    >>11
    コメントありがとうございます!
  13. 13 : : 2017/03/16(木) 17:42:50
    久しぶりにこんな良いssを見つけた
  14. 14 : : 2017/03/18(土) 00:07:46
    >>13
    何か感じて貰えたのなら光栄です
    というか素直に嬉しい
  15. 15 : : 2017/03/23(木) 09:09:33
    良かった!
  16. 16 : : 2017/04/18(火) 21:32:58

    皆さんコメント感謝致します
    以降何かありましたらお手数ですがこちらまでお願いします
    http://www.ssnote.net/groups/1942/archives/1

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