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  1. 1 : : 2017/03/09(木) 00:05:40
    なんとなく書き始める。

    ・リヴァペト
    ・エロ入るかも
    ・何気に初投稿
    ・誤字脱字駄文注意
    ・荒らしはスルー
    ・執筆中のコメントはNG
    ・終了後のコメントはOK
    ・読んで頂けたら幸いです( ・ᴗ・ )
  2. 2 : : 2017/03/09(木) 01:04:35
    駄作か
  3. 3 : : 2017/03/09(木) 01:06:56
    最近駄作しかないなぁ
  4. 4 : : 2017/03/09(木) 01:43:36




    今、どこに向かっているのだろうか


    吹雪の中、ただただ険しい山道を歩く。

    頭や肩、カバンに積もる雪も、服の隙間やブーツから入ってくる雪にも、もう気にならなくなっていた。

    冷たい風は雪とともに容赦なく体にあたり続け、私の体温を奪っていく。

    指はついているのかどうかもわからないほど感覚がない。


    (・・・寒い)


    飲み水は凍り、食料も尽き、挙句の果てには馬も逃げた。

    今はひたすら山を下っているが、正直もうどっちが上か下かもわからない。


    (さっきまでは少し明るかったのに)


    うっすらと目を開けて少しの明るさを頼りに山を下っていたのに、気がつけばもう日は沈んでいた。

    そのせいで下っていたはずの道はいつのまにか上っていたりする。


    (私、なんで、こんなところに)


    必死に足を前へ踏み出し、白い息を吐く。

    凍えるような寒さの中で、こんなことなら、あんな依頼受けなきゃよかった。と、ペトラは後悔していた。
  5. 5 : : 2017/03/09(木) 08:21:26
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    【数日前】

    幼い頃に母は死んで、父も数年前に病気で亡くしていた私は、1人で生きていた。


    ペトラ(今日はバイトに行く前に薬屋さんに頼まれていた薬草を森で探して、バイトが終わったらイェーガーさん家でエレンの子守りをする。それから・・・)


    今日することを頭の中でまとめながら、てくてくと早朝の街を歩く。

    この時間の町はシンと静まり返っていて、少し怖い。夜は暗くても遅くまで賑やかだけど、流石に早朝まで騒いでいる人はいないみたいだ。

    ぶるっと身震いして思わずくしゃみをする。

    するとさっきまで寝ていた猫がビクッと起きて、ジロッと睨んで路地裏に消えていった。
    なんとなく様子を見に行くと、子猫数匹とジャれていた。


    ペトラ(可愛い!)


    その微笑ましい光景をしばらくぼーっと見守っていたが、依頼のことを思い出してあわてて歩き出した。

    酒場のバイトがない時間や日に、ムリがない程度で何でも屋に来る依頼をこなしている。
    両親を亡くして寂しい思いをしていた私に優しくしてくれた町の人に、なにか恩返しがしたくて始めたのが何でも屋のきっかけだった。


    ペトラ(一番最初のお客さんはオルオで、一緒にお酒を飲むことが依頼だったんだよね)


    あの時のベロンベロンに酔った腐れ縁のオルオを思い出しながら、可笑しくてクスクスと笑った。

    すると突然、誰かに声をかけられた。


    「おい」

    ペトラ「・・・!?」


    バッと後ろを振り向くと、そこには見知らぬ男が立っていた。


    ペトラ(いきなり現れた、さっきまでは人の気配なんて全くなかったのに・・・!)


    その男の異様な雰囲気にゾッとする。
    その迫力に、この人は普通の人じゃないと直感した。

    男に見られないように懐から護身用の短剣を取り出しながら、訪ねた。


    ペトラ「なにか、用ですか」

    男「ペトラ・ラルだな」

    ペトラ「・・・はい」

    男「君に、依頼を申し込みに来た」


  6. 6 : : 2017/03/09(木) 16:38:15
    wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
  7. 7 : : 2017/03/09(木) 16:41:47
    zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
  8. 8 : : 2017/03/09(木) 17:49:53
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    【数日前】【ペトラの家】


    ペトラ「・・・よしっ」


    隅から隅まで掃除し終えて、辺りをぐるりと見渡した。

    ピカピカの床に真っ白なカーテン、
    日に当たって暖かくなった毛布、
    パリッと乾いた洗濯物、
    出来立ての料理の香ばしい匂い、

    最近忙しくてろくに掃除ができてなかったから、一通り綺麗に出来ていい気分転換になった。

    やっぱり清潔な環境の中で過ごすのは心地いい。


    ペトラ(お昼を済ませたら町外れの森に行って、薬屋さんに頼まれていた薬草を探す。その後はいつもどうり居酒屋で働いて、帰ったら依頼書の整理、それから・・・)


    もくもくと料理を食べながら今日のスケジュールを頭の中で一つ一つ確認していく。
    最後にパンとベーコンの欠片を平らげて、食器を流しに置いて荷物の準備をする。


    ペトラ(エプロン、メモ用紙、ペン、インク、小銭袋・・・)


    忘れ物をしないようにきちんと確認する。

    メモ用紙とペンとインクは必須アイテムだ。
    いつ誰が依頼を頼みにきてもいいように、常に持ち歩いている。

    ふと、机の上にある依頼書の束を眺めた。


    ペトラ(最近は依頼者も随分増えたなぁ)


    最初の頃に比べてかなり忙しくなってしまったが、町の人に頼られていると思うと嬉しくて、口元が緩んだ。

    まだ8つだった頃に私の母は不運にも事故に合い他界し、数年前に父も母のもとへ逝ってしまっていた。

    まだ15歳だった私を町の人達は心配しつつ、寂しい思いをしないようにいつも励ましてくれていた。
    あの頃お世話になった町の人達に、なにか恩返しがしたくて始めたのが「何でも屋」だった。

    と言っても、大した事はできない、まさにお手伝いさんのような仕事だが、それでも町の人達は私を応援してくれ、喜んで頼ってくれた。私は、そんな優しい町の人達が大好きだった。


    ペトラ「じゃあ、行ってきます」


    いつものように、本棚の上に飾られている写真に向かってそう呟いた。

    それは唯一3人で撮った家族写真。。。

    うっすらとあの頃の記憶を思い出しながら、切ないような暖かいような気持ちになっていると・・・

    誰かが乱暴にドアを叩く音が響いた。


    ペトラ(・・・うるさい)


    近所の子供がふざけてやっているのだろうか。
    それにしては、ドアを叩く音が大きい。


    ペトラ(誰だろ・・・)


    大体の人は昼ご飯を食べている時間のに・・・
    ドアにある小さな窓を除いても、服かなにかが邪魔で、顔が見えない。


    ペトラ(町の人・・・じゃないな、なんの用で来たんだろ・・・)


    居留守するのも考えたけど、後々面倒なことになると厄介だ。
    いざとなったら股間蹴りあげて逃げようと考えながら、


    ペトラ「はーい」


    と、返事をしながらドアを開けた。
    するとそこには、長身の男が立っていた。


    男「・・・」

    ペトラ「あの・・・?」

    男「・・・お前が、ペトラ・ラルだな」

    ペトラ「?・・・はい」

    男「今すぐこの町から離れろ」

    ペトラ(え?)


    驚いて目を見開く。
    男はフードをとり、真っ直ぐに私を見つめた。

    刈り上げた金髪に、青い瞳をしている。

    その瞳の静けさに、思わずゾッとした。

    男はなにかが入った袋を私に投げてよこし、中を見ろ、と目で言ってきた。
    恐る恐る中を見ると、信じられないほどの大金が入っていた。

    私の反応を余所に、男は続けて言う。


    男「死にたくなかったら、今すぐこの町から離れるんだ」
  9. 9 : : 2017/03/09(木) 23:00:38





    「〜〜〜〜〜〜!!」



    ・・・なに・・・・・・?



    「〜〜〜〜〜〜、〜〜〜!!」



    お願い、もっと近くにきて。

    何も聞こえない・・・



    「・・・!!」




    凄く眠い・・・

    あなたの声が、今見えてる景色が、

    全部、離れていく・・・




    「〜〜〜!!!!」





    もう、なにもわからない














    「━━━ペトラッ!!!!」






    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ドンッ



    「っ!!!!」


    腰に鋭い痛みを受けて、私は目を覚ました。


    (な、なに・・・!?)


    打ったところを擦りながら体を起こすと、そこには見慣れた部屋があった。

    横を見ると、いつも布団を被って寝ているはずのベットがあった。
    だんだんと頭がハッキリしてきて、ようやくベットから落ちたのだと理解した。


    (夢・・・?)


    さっきまで見ていたものは夢だったのか。
    何かを見ていた気はするのだが、もう思い出せない。


    「・・・・・・」


    夢は不思議だ。
    起きた途端に忘れてしまうんだから。

    特に今回の夢はおかしい、

    覚えていないのに、あの夢から覚めてしまったことが凄く残念に思えてしかたがない。


    (もう少し、夢の中で起きていればよかったなぁ)


    深いため息をつくと、ぐぅ、と腹の虫がなった。

    そんな自分に少し苦笑しながらも、たしか昨日晩ご飯の残りを冷蔵庫にしまっていたな、と考えながら、ペトラは台所へと向かった。
  10. 10 : : 2017/03/09(木) 23:06:17







    「〜〜〜〜〜〜!!」









    ・・・なに・・・・・・?










    「〜〜〜〜〜〜、〜〜〜!!」










    お願い、もっと近くにきて。



    何も聞こえない・・・











    「・・・!!」










    凄く眠い・・・



    あなたの声が、今見えてる景色が、



    全部、離れていく・・・












    「〜〜〜!!!!」










    もう、なにもわからない

























    「━━━ペトラッ!!!!」








    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    ドンッ



    「っ!!!!」


    腰に鋭い痛みを受けて、私は目を覚ました。


    (な、なに・・・!?)


    打ったところを擦りながら体を起こすと、そこには見慣れた部屋があった。

    横を見ると、いつも布団を被って寝ているはずのベットがあった。
    だんだんと頭がハッキリしてきて、ようやくベットから落ちたのだと理解した。


    (夢・・・?)


    さっきまで見ていたものは夢だったのか。
    何かを見ていた気はするのだが、もう思い出せない。


    「・・・・・・」


    夢は不思議だ。
    起きた途端に忘れてしまうんだから。

    特に今回の夢はおかしい、

    覚えていないのに、あの夢から覚めてしまったことが凄く残念に思えてしかたがない。


    (もう少し、夢の中で起きていればよかったなぁ)


    ガッカリした気持ちを深いため息で吐き出すと、ぐぅ、とお腹がなった。

    そんな自分に少し苦笑しながらも、そういえば昨日の朝ご飯以来なにも食べてなかったな、と考えながら、ペトラは寝室を出ていった。

  11. 11 : : 2017/03/14(火) 02:56:19







    「ーーーー!!!!」










    なに・・・??










    「〜〜〜〜〜〜、〜〜〜〜!!」











    お願い、もう少し近くにきて


    なにも聞こえない・・・・・・











    「・・・!!」










    凄く眠い・・・


    あなたの声が、今見えてる景色が、


    全部離れていく・・・













    「〜〜〜!!!!」










    もう、なにもわからない。


























    「━━━━ペトラッ!!!!!」






    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    ドンッ



    「ッ!!」


    腰に鋭い痛みを受けて、私は目を覚ました。


    (・・・・・・?)


    打ったところを擦りながら体を起こすと、そこには見慣れた部屋が広がっていた。

    横を見ると、そこには小汚いいつものベットと、穴だらけの薄い毛布が床にある。

    そこでようやくベットがら落ちたのだと理解する。


    (さっきのは、夢?)


    さっきまで見ていたのは夢、だったのか。
    何かを見ていた気はするが、もうなにも覚えていない。


    「・・・・・・・・・」


    夢は不思議だ。
    起きた瞬間に忘れてしまうんだから。

    特に今回の夢はおかしい。

    覚えていないのに、あの夢から覚めてしまったことがすごく残念でしかたがない。


    (久々に見た夢だったのに・・・)


    少しもやもやした気持ちでペトラは起き上がり、寝室を出ていった。
  12. 12 : : 2017/03/14(火) 02:58:03


    寝室といっても、ベットと小さなランプがあるだけの小さな部屋だった。
    そこから出ると寝室よりも少しだけ広い部屋があって、そこにも必要最低限の物しか置かれていなかった。

    ジャラジャラと足に繋がれている鎖を引きずりながら歩く。
    こんなものつけなくても、逃げることなんてないのに・・・


    ペトラ(・・・また鼠が死んでる)


    痩せた鼠が部屋の隅で横たわっているのを見て、直感でそう思った。
    近寄ると、鼠は目を閉じていて、ピクリとも動かなかった。


    ペトラ(ごめんね、「ここ」には、食べ物はないの)


    暗い気持ちで鼠を抱き上げて、自室を出ていった。
    2つの小さな部屋が沢山ある「ここ」は、幼い頃から働いている工場の寮だった。

    1日14時間以上の辛い仕事をこなし、決して美味しいとは言えないご飯を出されては、空腹を埋めるために貪るように食べて、自室で泥のように眠る。

    これが私にとっての当たり前の日常。

    両親が死んで、人狩りに会い、売られ、「ここ」にきた。

    まだ7つか8つの頃だったと思う。
    お父さんとお母さんが死んだことがただただ悲しくて、連れてこられた場所に知らない大人が沢山いて、汚くて辛くて寒い「ここ」が、凄く怖くて、
    来たばかりの頃はいつも泣いていた。

    でもそのうち泣くことはなくなった。


    ペトラ「・・・冷たいな」


    鼠の死骸をそっと撫でる。

    たまにこうして、鼠や大きな虫が死んでいたら外にお墓を作ってあげていた。

    誰にも哀しまれずに何かが死んでしまうなんて、とても悲しい。
    だからせめて、ちゃんと供養してあげたい。


    ペトラ「この子は、どれくらい生きたのかな」


    ポツリと呟いた。
    静かな廊下に鎖を引きずる音と共に響く。

    私もこの子みたいに死ぬ。いつかは。

    私が死んだ時は、誰が悲しんでくれるのかな。


    ペトラ(家族もいない、友達もいない、)


    外に出て、細い気の根元に土を掘り、鼠を埋める。


    ペトラ(私には、なんにもない)


    手を合わせて、無事に天国へ行けるように願う。


    ペトラ(なんで生きてるんだろう)


    お父さんとお母さんが生きていた頃は、それなりに豊かな暮しを送っていた。
    毎日暖かい美味しい料理を食べて、お気に入りのお洋服で外へ出掛けて、家族3人で幸せに暮らしていた。

    あの頃に比べると、私の中の感情はだいぶ死んだと思う。

    毎日毎日同じことの繰り返し。

    「ここ」にきて数年経って、心身共に病んで狂ったように部屋で暴れだことがある。

    それでも雇い主は殺してくれなかった。

    飢え死にしようとも考えだけど、やっぱり空腹には耐えられずに、結局私は腐ったパンに手を伸ばした。全部食べて、すぐ吐いた。

    それでも床に吐いた物をまた食べた。

    それを何回か繰り返してやっと落ち着いたときに、私は死ぬことを諦めた。






    「・・・・・・・・・」






    ジリリリリリリリリリリ──






    ベルが鳴った。
    早く工場に行かなきゃ。


  13. 13 : : 2017/03/18(土) 23:07:39



    知人1「ねぇ、聞いたかい・・・?」


    知人2「・・・何をだ?」


    知人1「鬼の話しさ・・・また出たんだと」



    薄い豆のスープを啜っていると、隣のテーブルから弱々しい声が聞こえた。

    食堂は臭くて汚いから、看守はめったに来ない。ここは私達が話すことを許される唯一の場所だった。



    知人1「看守が話しているのを聞いたんだよ・・・・・・どうもそこらの村をまわっては人を殺し歩いているらしい・・・」


    知人2「なんだってそんなことを・・・鬼ってやつには会ったことがないが、どうせ殺されるなら真っ先に看守共を殺してほしいのぉ」


    知人1「まったくだよ・・・死ぬ前にアイツらの悲鳴を聞いてから死にたいねぇ」



    ぼそりぼそりと知人達はつぶやく。

    「ここ」にいる人達は、誰もが恐怖という感情を失っている。
    だから自分に危機が迫っても、特に何も感じることはなかった。

    それは、ペトラも同じだった。



    ペトラ(人は死んだら、どこに行くんだろう)



    呑気にそんなことを考えた。

    幼い頃に母から聞いた話では、人は死ぬと天国という楽園に行くらしい。



    ペトラ(楽園って、どんなところなのかな)



    冬は暖かい場所で寝れるのか、とか
    夏はアイスキャンディーとか食べれるのか、とか
    毎日まともなものを食べられるのか、とか

    そんなことを考えた。



    ペトラ(・・・案外死ぬのも悪くないのかもね)



    むしろ、幸せなのかもしれない。

    ふふ、と。ペトラは微笑んだ。
    久方ぶりに笑った。



    すると










    キーン──






    小さく、耳鳴りがした。

    気のせいか、と、耳に手を当ててみた。

    しかしまた、









    キーン──







    耳鳴りがした。



    ペトラ(・・・・・・?)



    なんだろう。


    この耳鳴り・・・


    違和感を覚える音を聞いていると











    次の瞬間、



























    ドオオオオオオオオオン!!!!









    ペトラ「「ッッッッ!!!!」」






    地面が、揺れた。


    と同時に、食堂の壁が吹き飛んだ。





    ペトラ「・・・!?」



    気がつくと、私の体はものすごい勢いで横にぶっ飛ばされ、宙に浮いていた。



    ペトラ「ぁ」



    情けない弱々しい声が漏れたと思えば、
    誰かに腹を強く蹴られた感じが走った。


    私の意識はそこで途絶えた。


  14. 14 : : 2017/04/05(水) 19:04:12
    あははは
  15. 15 : : 2017/04/05(水) 19:04:20
    あははは❤️
  16. 16 : : 2017/04/05(水) 19:04:43
    あはははʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬ
  17. 17 : : 2017/04/05(水) 19:49:24

    は?え?
    何が「あははは」なの?
    おもしろいけど意味が分からん(・ω・)
  18. 18 : : 2017/04/06(木) 14:51:44

    おもしろいってゆーのは
    この作品の事で
    意味が分からんってゆーのは「あははは」の事です
  19. 19 : : 2020/04/25(土) 16:17:23
    続きがない、だと!?

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