異端者
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- 1 : 2017/03/07(火) 22:17:40 :
- 留意事項
・マジで不定期更新です
・作者の空想物語(自己満)
・凡人高校生の語彙力
読んでいただけると幸いです。
質問等はコメントしても構いませんが、多忙の身であるため、返信が遅れます。ご理解いただけたらと思います。
宜しくお願いします。
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- 2 : 2017/03/07(火) 22:18:35 :
- 「第28期新鋭騎士団主席!マルコ・アスメイド!」
よく響く声で天才の名前が呼ばれる。
なんか、憂鬱だな…
「はっ!」
天才は凛々しい声で返事をする。
そしてアンドレ国王から「聖剣」を渡される。
これが儀式のフィナーレというかオオトリだ。
ふと、空を見上げる。
新鋭騎士として合格した37名を祝福するかのような、「皮肉にも」雲一つない美しい空。
だが俺の心の雲は嵐を呼ぶ前の静かで、どことなく嫌な予感をさせる、そんな雲だ。
心の中で皮肉を言っても仕方ない。
そうこう思案しているうちに、終わりの挨拶みたいなのが始まる。
こうして入団式は無事に、そして厳かに執り行われた。
今日は王国騎士団の新鋭騎士の入団式。
最下位で合格した俺にとって、憂鬱でしかない儀式だった。
ーーーー
ーー
「よう、ホノ」
ニタニタと下卑た笑みを浮かべ歩んでくるのは、卒業順位14番だったガジットである。
「お前がよく、新鋭騎士団に入団されたよな」
嫌味たっぷりで話しかけてくる。
正直鬱陶しい。
だが、体の大きくパワー系の騎士であるガジットに叶うはずがない。
「ああ、運が味方してくれたのかもね」
適当に返す。
「ははっ!そりゃ言えてるな、せいぜい俺らの盾にでもなってくれや」
ひどい侮辱だ。
それでも我慢する。
「……うん、頑張るよ」
煮えたぎるような感情を抑え、なんとか返事をする。
その煮えたぎるような感情、つまり怒りが向けられているのはガジットではない。
侮辱されても仕方ないような力を持っている俺に対する怒りだ。
「ホノ!ここにいたか!」
この凛々しい声は……。
「あれ?ガジット、そう言えば小隊長が呼んでたぞ」
「あ、悪い。今から行く」
天才は俺のことを見下しているガジットが素直に従うような強さを持ち、それを増長しない。そんな奴だ。
やはり天才は違うな。
「マルコ、何の用だい?君がこんな劣等生に話しかけていたら周りからの評判が落ちるよ?」
「どうしたんだよホノ、そんなに卑屈になって。そもそも騎士団に入った時点で劣等生なんて言葉は通じない。」
分かってはいるが、素直に認められないのも俺の弱さなのだろう。
「騎士になるにはそれ相応の努力はもちろんだが、才能も魔術素質も教養も必要となる。既に我々は一般人ではないんだ」
「ああ、知ってるさ。だけど俺はそんな天才の集まった騎士団様の中で、最も一般人に近い劣等生だけどな」
「ホノ!」
マルコから怒声が上がるが無視する。
「君が羨ましい。努力は才能の前には無力だ」
「ホノ…」
俺に何があったか、それを話すのには少々長くなる。
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- 3 : 2017/03/07(火) 22:22:56 :
- 俺に騎士団訓練所への入団が決まったのは、今から4年前の俺が12の時である。
この国では騎士団になる素質を持つ者を集めるために、12歳である検査をさせられる。
まあ、検査とは名ばかりの魔力測定や教育試験、体力試験と言ったものだ。
そこで俺は「ギリギリ」だが、素質を認められてしまった。
騎士団訓練所に入ると、身の危険や命の危険まで危ぶまれる訓練を行うので、家族に保険金が渡される。
かなりの額だ。
俺の家族は裕福ではあるが、そこまで余裕のあるわけじゃない。
また、渡される額も家族が1年間毎日豪華な食事をしても良いような額だ。
故に、俺を訓練所に行かせないわけがない。
両親は「将来のため」「騎士になれるなんて光栄極まりない」などと思ってもない事を言っていたが、それよりも、息子より金の方が大事な親の元にいたくないと思ったので訓練所に入団した。
そこからは地獄の始まりだった。
入団試験という体で、能力検査をさせられた。
この世界では魔法が使える。
しかし、俺には初級はおろか、魔力の扱い方がわからなかった。
当然、魔術能力は最低ランクのDランク。
しかし、体力の方では絶対的な自信があった。
そう、この段階では過剰な自信があったのだ。
「ホノ・フィアスリー。体力能力判定165点でAランク」
結果的にはAランクであった。
しかし、40人中38番目だ。
ほぼドンケツであった。
己の傲慢さを反省し、周りの訓練兵たちに激しく嫉妬した。
教養試験は大体中盤辺りにいた。
しかし戦闘が主な仕事の騎士に、教養とは皆無ではないが、そこまで必要とされないものであった。
当時からマルコはその天才ぶりを発揮していた。
魔力テストでは宮殿魔術師の長のみ使えるであろう、上級火属性魔法「インフェルノ」を当然のように使っていた。それも複数回。
体力テストでは、過去に見たこともない成績を叩きだし、教官たちや俺達を驚かせていた。
教養試験でも満点を取った。
もう、ダメだ。
そんなことさえ思った。
しかし負けては更にダメだ。
弱い心を奮い立たせ、日々の訓練に勤しんだ。
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- 4 : 2017/03/07(火) 22:24:34 :
- 騎士団の存在意義、と言うのを1度座学で学んだことがある。
その存在意義を1時間長々と説明する教授に対して、あまりに無駄だ、と心の中で愚弄した。
一言で言えば…というか一言ですべての説明がつく。
騎士団の存在意義。
それはこの世界の攻略及び開拓地の安全確保、魔物退治だ。
ここ、アリス王国周辺には隣国が存在しない。
孤島、と言えば半分正解であり半分不正解である。
アリス王国は島国だ。
故に世界にはまだ俺達の知らない異国があるのだと思う。
実際、8年前の騎士団報告書に
「今日、アリス王国の西南地方あたりを更に進んだ。驚くべきことに人がいた。年齢はおよそ8歳だろうか。女の子だ。言葉を喋れないらしい。この子を確保し療養する。」
とある。
本当の所、これについては真偽が不明だ。
なぜなら、その女の子を見た者が1人もいないのだから。
話を戻すが、1度、アリス王国の隣国を探すために船を作り、大海原へと大規模な数の騎士団が探索に出たことがある。
一番近い島はホントに近かった。
船でおよそ二時間するところに陸があった。
そこには何もなく、ただ魔物達が繁栄していただけだが。
この世界はまだ謎が多い。
だから騎士団は、その謎を解く重要な役を担っている。
さて、もう少し騎士について話そうと思う。
正式名称を王国騎士団と言い、入団3年間は王国新鋭騎士団と言われる。
王国騎士団の精鋭たちは通称「聖騎士」と言われている。
また、騎士は魔術を使える。
魔術には詠唱が必要であるが、1000人に1人の割合で「創造神の知恵」という能力により無詠唱での発動が可能になる。
しかし、創造神の知恵は聖騎士団長しか持っていない。
故にユニークスキルに近い能力と認識されている。
騎士は魔術はもちろんだが、武器を使う。
武器とは神槍という槍を使うのが一般的である。
それ以外の武器の使用は認められているが、他の武器を使うものは数少ない。
だが、新鋭騎士の主席は「聖剣」と呼ばれる剣を渡される。
使うも使わないも自由だ。
天才は使うだろうが。
王国騎士団の大きな任務は、月に一度行われる遠征である。
毎回二割近い死傷者が出るが、民を守るための尊い犠牲だ。
何にせよ、我々騎士団はこの世界の攻略が主な任務となる。
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- 5 : 2017/03/07(火) 22:26:25 :
- 次回の更新は3日後くらいです
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- 6 : 2023/07/09(日) 15:59:36 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
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2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
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36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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